説明

フィルムの切片を載置して切断するためにカバーフィルムを送る送りリールを交換する装置および関連の方法

フィルム(11)を送るための送りリール(15)を交換し、 乾燥した ― フィルム(11)の切片を載置して切断するための装置および方法 である。この装置は、作業面(12)、独自の握持手段(22)を有する載置手段(13)、独自の握持手段(26)を有する切断手段(14)、および送りリール(15)と関連している巻き戻し組立体(18)を備えている。巻き戻し組立体(18)は、載置手段(13)と切断手段(14)の握持手段(22、26)にフィルムを挿入する間フィルム(11)の端を導かれたままにすることができる案内手段(31、32、33; 34、35、36)、リール交換ステップの間選択的に作動できる握持手段(29)、およびフィルム(11)の切片を 送りリール(15)と握持手段(22、26)の間で緊張状態に保つことおよびリール交換ステップの間送りリール(15)を巻き戻す必要なしにフィルム(11)の回収を可能にすることができる張力調整手段(30)を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱可塑性材料製のカバーフィルムを送る送りリールを交換するため、例えば、フィルムの色または幅を変えるため、または空のリールを新しいものと交換するための自動装置に関する。本発明は、また、フィルムをそれが前記送りリールによって送られるような大きさにするように載置して切断するのに適当な装置に関する。
【0002】
本発明は、また、フィルムの切片を載置して切断するため、および、フィルムがほどかれる送りリールを交換するための方法に関する。
【0003】
本発明は、成型品(例えばポリウレタン、熱可塑性物質またはその他)のための美的および/または保護機能を備えたカバーフィルムの作成に都合よく適用される。
【背景技術】
【0004】
カバーおよび保護の目的のための装飾的フィルムの型を適用できる成形プロセスによって物品を作ることは周知である。
【0005】
この場合、物品を作る成形部材の上流で、プラスチック材料製のフィルムをある大きさにするために載置して切断するためにいくつもの装置が取り付けられる。
【0006】
そのような既知の装置は、通常一つ以上のリール、フィルムをリールからほどく少なくとも一つのグリッパ、およびフィルムを所定の大きさに切断する切断装置を備えている。
【0007】
そのような装置の例は、EP−A−0444418、US−A−5323178、および、US−A−4514246に示されている。
【0008】
しかし、そのような種類の装置において、長い間処理を止めずに送りリールを迅速に交換することは、それが空のときおよびそれが適用されるフィルムの色および/または幅を変える(継ぎ目および切れ端を作らずに)ことを必要とするときの両方で難しい。
【0009】
この欠点のために、1人以上の操作員が介入することが必要であり、そのために経費の増加を伴う生産時間の増加をもたらし、かつリールを見つけ出して組立てることに問題が生じる可能性があり、小さな事故または他の操作問題が起こるかもしれない。
【0010】
さらに、既知の装置は、フィルム(特に非常に薄くて、1ミリメートルの数10分の1ほどに小さい場合)は、そのようなフィルムによって覆われた製品の品質落とすしわ、傷またはゆがみを表面に作ることなく解くことができるということを保証することに難点がある。
【0011】
出願人は、従来の技術のこれらの欠点を克服して、他の利点を得るために本発明を考案して、具体化した。
【特許文献1】EO−A−0444416
【特許文献2】US−A−5323178
【特許文献3】US−A−4514246
【非特許文献1】なし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の一つ目的は、リールに巻いたプラスチック材料でできているフィルムを広げてある大きさにするために切断する工程を自動化できる装置および方法を達成することである。
【0013】
別の目的は、送りリールが空のときおよびフィルムの継ぎ目に頼ることなく、かつ、切れ端およびごみを生じさせずにフィルムの色および/または幅を変えることが必要なときの両方に迅速で完全に自動的な方法で送りリールを交換できるようにする装置を達成することである。
【0014】
別の目的は、フィルムを広げて切断する全サイクルの間、フィルムに損傷を与える可能性をなくしてリールを変えるように、フィルムを取扱う全ステップの間、フィルムが他の部品にこすれるかまたはフィルムを案内するローラにおいて圧壊される(カレンダ効果)状況の起こる可能性がないことを保証することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、主請求項に記載されて、特徴づけられるが、従属請求項は、本発明の他の革新的な特性を記載する。
【0016】
本発明による自動装置は、フィルムを送りリールから巻き戻すことが可能な巻き戻し手段、それを作業面に置くことができる手段およびフィルムを必要な寸法に切断可能な切断手段を備えている。送りリールは、それが前記切断手段と協働している第1の動作位置内に配置される。
【0017】
本発明の第1の特徴によれば、本装置は、リール支持組立体内に取り付けられた複数の新規リールを備えている格納装置のある交換手段を備え、新規リールは、用いられている送りリールに関して同じ色および/または幅または異なる色および/または幅であってもよい。格納装置(および/またはリール支持組立体)は、新規リールの全くどれでも切断手段と協働している動作位置に持ってゆくように交換ステップの間、自動的に動かされることが可能である。
【0018】
本発明による装置の場合、必要なときに、切断手段と協働している第1の動作位置にある複数の新規リールの任意のものを完全に自動的な方法で配置することが可能なので、空のリールおよび/または異なる色および/または幅を有する選択的に交換用リールを入れ替える。
【0019】
本発明によれば、関係の巻き戻し組立体がリール支持組立体にあるリールの各々と関連している。巻き戻し組立体は、少なくともプレート型案内手段、グリッパまたはローラを有する手段、および少なくとも可変位置決め機能を備えた張力調整要素(例えば張力調整ホイールまたはそういったもの)を備えている。プレート型案内手段は、使用時に、フィルムを制御された方法で載置切断面の方へ導くためにリールから現れるフィルム端と協働して選択的に配置されるのに適当である。変形態様によれば、プレート型案内手段は、格納型のものである。
【0020】
あらゆるリール交換サイクルの場合、格納装置またはリール支持組立体が新規リールを動作位置に配置するように駆動されるとき、案内、締めつけおよび張力調整手段は、すでに動作位置にあって、フィルムの関係端が正しく張力をかけられて載置および切断面の方へ送られるように配置された状態になっている。
【0021】
本発明によれば、送りリールは、サイクル時間(例えばポリウレタンが重合するのに必要な時間)内で交換される。その処理によってカバーされるべき物品が交換処理の遂行にどんな遅延をも引き起こさないように達成される。
【0022】
第一の実施例においては、格納装置は、円形コンベアまたはドラム型のものであって、回転運動をする。変形態様によれば、格納装置は、ラック型のものであって、直進運動をする。別の実施例では、格納装置は、調整された回転−並進運動をする。
【0023】
本発明による装置は、リールを交換するための動作サイクルおよびカバーフィルムをある大きさに作るために載置して切断する動作サイクルを提供する。
【0024】
リールを変える動作サイクルは、その瞬間に用いられているフィルムを、テンション要素があるためにリール上にフィルムを巻き戻すことを必要とせずに、回収し、切断手段からそれを分離する第1のステップ、新規リールを切断手段と協働している第1の動作位置に配置するために格納装置/リール組立体を動かす第2のステップ、新規フィルムを切断手段に挿入する第3のステップ、およびフィルムを載置して切断する動作サイクルを始める用意をする第4のステップを備えている。
【0025】
フィルムを載置して切断する動作サイクルは、サイクル開始ゾーンの外側のプログラムされた位置に切断手段を位置決めする第1のステップ、載置手段によってフィルムの端を握持する第2のステップ、フィルムを位置決めして必要な寸法ま伸ばす第3のステップ、フィルムを作業面に載せる第4のステップ、切断手段によってフィルムを切断する第5のステップ、および載置手段および切断手段をサイクル開始位置に移す第6のステップを備えている。
【発明の効果】
【0026】
本発明の場合、リールが空になったとき完全に自動的な方法で、従って操作員によるどんな手動介入も必要とせずにリールを新しいものによって置換または交換できる。これは、生産時間および経費のかなりの減少となり、また、増やす異なる色および/またはフォーマットのフィルムの使用に関する設備の柔軟性の増加をもたらす。さらに、フィルムは、常に正しく張力をかけられて、圧力ローラまたは他の類似の要素によるどんなこすれ作用も受けない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
図1を参照すると、本発明に従ってフィルム11を載置して切断するためおよび送りリール15を交換するための自動装置10が作業面12を備え、その上を載置組立体13および切断組立体14が選択的に並進可能である。前記実施例は、リール15が巻き戻される方向に対して直角の軸を備える回転式のドラム・システムを示しているが、前記システムは水平および/または垂直に展開する円形コンベアを備えていてもよい。装置10は、また、リール15の各々に対して、リール15を動かすためにどんなシステムにでも取り付けられるのに適当な自律巻き戻し組立体18を備えている。
【0028】
フィルム11は、この場合、90度に配置された4個の前記リール15を備えるホイール型格納装置16の中に配置されている関係リール15aに巻かれている。格納装置が最少1からほぼ無制限の最大数までのリール15を備えることができることは本発明の分野内にある。
【0029】
格納装置16は交換組立体17の一部であって、そこに配置されたリ−ルに対して切断組立体14と関連した動作位置および待機位置を定める。送りリールは動作位置にあって参照番号15aによって示され、一方、待機リールは15bによって示されている。
【0030】
また、あらゆるリール15は、リール交換ステップの間、関係リール15の一端を切断組立体14の握持手段の間に挿入できるようにする前記巻き戻し組立体18と関連している。
【0031】
作業面12(一方の上側表面19にある)は、複数の吸気穴20(自動弁によって選択的に作動させることができる)を有し、既知の型の真空にする手段に接続されているが、図面には示されていない。作業面12は、サイクルの段階に従って、進行中に選択的にフィルム11を保持することができる。
【0032】
載置組立体13は、作業面12の上側表面19に沿って直線的に滑動することができるキャリッジ21を備え、作業面には握持鋏手段22(フィルム11の一端を保持することが可能で、関係開/閉作動装置37と関連している)が取り付けられている。第2の作動装置23は、また、キャリッジ21に取り付けられて、握持鋏22を離れた位置からそれが作業面12の上側表面19に載る位置まで動かすのに適当である。
【0033】
切断組立体14は、使用中は載置組立体13とリール15aの間に置かれ、また作業面12の上側表面19を直線的に移動可能であるキャリッジ24を備えている。キャリッジ24には、圧力ローラ25(それを上った位置と下った位置の間で動かすことが可能な関係作動装置39と関連している)、フィルム11を挿入後保持するために関係作動装置40を有する櫛型握持手段26、および各々と位置を合わせてキャリッジ24に横向きに配置された関係作動装置41付き一対のナイフ27が取り付けられている。一対のナイフ27の代わりに、関係駆動作動装置を有する単一のナイフであってもよい。
【0034】
巻き戻し組立体18は、格納式の組立体28、関係開/閉作動装置によって命令されるローラ付き締め付け装置29(それは、また鋏つきでもよい)および、使用中のリール15aと載置組立体13の握持手段22および切断組立体14の握持手段26の間のフィルム11の緊張度を決める張力調整ホイール30を備えている。
【0035】
格納式案内組立体28は、線形作動装置32を備えた第1の上側ブロック31(それのロッドに櫛型端を有する上側保持プレート33が接続されている)および線形作動装置35を備えた第2の下側ブロック34(それのロッドに櫛型端を有する当接プレート36が接続されている)を備えている。上側保持プレート33および当接プレート36は、フィルム11の送りリール15から載置組立体13および切断組立体14へ案内されて制御された巻き戻し運動を可能にする直線的格納式ガイド要素を形成する。
【0036】
上側保持プレート33は、真空にする手段(既知の型のもので図面に示されていない)に接続されており、その真空手段は、フィルムが切断組立体14の櫛型握持手段26の間に挿入されルとき、フィルム11を選択的に保持することができる。作動装置32および35の調整された駆動は、保持プレート33および当接プレート36をフィルム11の方へ閉じるようにさせ、そしてフィルムを切断組立体14の方へ前方に導く。
【0037】
下側の当接部プレート36が選択的に起動されることのできる真空手段を有することができることは本発明の分野の範囲内に入る。
【0038】
命令および制御手段もまたあるが、ここでは詳細には示さない。
【0039】
上述のようなフィルムを載置して切断し、そしてリールを交換するための装置10は以下のように機能する。
【0040】
フィルム11を載置して切断するための第1の動作サイクルは、フィルム11の一端が切断組立体14の櫛型握持手段26によって保持されて切断組立体14から載置組立体13の方へ現れる第1の非活動位置(図3)を与える。フィルム11は常に張力調整ホイール30によって緊張状態に保たれ、枢支点に対して振動することができ、張力調整ホイール30は、また、リール15の巻き戻しサイクルをも制御する。
【0041】
第1のステップでは、載置組立体13および切断組立体14は、それぞれ非活動位置からおよびリール15aの方へ巻き戻されるべきフィルム11の切片の長さを計量するためにゼロ点位置を決めるゼロ位置へ独立に動く。
【0042】
第2のステップ(図4)では、載置組立体13において、握持鋏22は、フィルム11の端を保持するために閉じられ、続いて切断組立体14の櫛型握持手段26が開かれる。
【0043】
第3のステップ(図5)は、載置組立体13のキャリッジ21を使用中は作業面の端の方へリール15aから遠くに動かすためのもので、したがって、フィルム11は、切断組立体14と載置組立体13の間の部分が所望の長さに達するまで巻き戻される。
【0044】
キャリッジ21と24は、制御軸を有する機構によって制御されるのが都合がよく、それは運動の精度を必要な正確な測定値に保証する。
【0045】
第4のステップ(図6)では、載置組立体13の線形作動装置23、切断組立体14の圧力ローラ25および後に続く作業面12の上側表面19にある吸気穴20と関連している真空にする手段の全てが同時に駆動される。切断されなければならないフィルム11の部分は、張力調整ホイール30によって発生される張力により作業面12上で引っ張られてその上に保持される。
【0046】
第5のステップ(図7)は、フィルム11を保持するために櫛型握持手段26を閉じること、フィルム11の一部分をある大きさに切断するために切断ナイフ27(切断ゾーンに作動装置41の動作によって運ばれていた)を作動させること、およびフィルム11加えられる真空を保持しやすくするために、全ての場合に、握持鋏22の上側要素をフィルムに載ったままにすることができるようにして、調整された方法で作動装置23と37を用いて握持鋏22を開くことを備えている。切断が終了すると(図8)、載置組立体13と切断組立体14は両方ともフィルム11の切断部分から長手方向に遠ざけられる。
【0047】
次に、第6のステップ(図9)では、握持鋏22は、開いて作業面12から持ち上げて配置され、載置組立体13および切断組立体14は、リール15aと近接して置かれて、フィルム11の切断された部分を放出し、フィルム11を載置して切断するための新しいサイクルを始めることができるようにする。第6のステップの間に、巻き戻されなければならないフィルムの余剰部分は、リール15aを巻き戻す必要なく張力調整ホイール30に蓄積される。
【0048】
リール15aを使い切るか、またはフィルム11の色および/または幅を変える必要がある場合には、リール交換動作サイクルを開始する。
【0049】
リール交換サイクルは、載置組立体13が不干渉の位置に配置される第1のステップ(図10)を行い、切断組立体14は、上側保持プレート33のための空間を空にするようにフィルム11を把持した状態でリール15aから離れてゆく。次に、格納式のガイドアセンブリ28の線形作動装置32は、上側保持プレート33をそれがフィルム11を握持する位置へおそらく関係真空手段を作動させることによって持ってゆき、この時点で、切断組立体14は、張力調整ホイール30によって張力をかけられたフィルムと一緒に排出位置へ引っ込む。次に、張力調整ホイール30は適所に締めつけられ、締め付け装置29は閉じられ、切断組立体14内に置かれた櫛型握持手段26は開かれ、作動装置35は下側当接プレート36の前進を命令するように駆動される。この時点で、切断組立体14は、櫛型握持手段26を上側保持プレート33と接触させないように前進し、下側当接プレート36は、また、それを上側プレート33と協力させるように駆動し、それらの間にフィルムの端を次のサイクルの間保持するようにする。
【0050】
次に(図11)、ホイール−型格納装置16は、新規リール15bが切断組立体14との協働する位置に配置されるまで回される。
【0051】
この位置において、フィルム11の端は、すでに次の載置および切断ステップのために必要な位置にある。さらに、新規リール15bの巻き戻し組立体18は、前にあったリール15aの巻き戻し組立体18と同一の機器構成になっている。
【0052】
第3のステップ(図12)では、上側保持プレート33に接続された真空にする手段を駆動かす方法が示されている。
【0053】
次に、櫛型握持手段26が開いている場合、切断組立体14は一定距離の間プレート33および36の方へ退き、その後、作動装置35は駆動され、下側の当接プレート36は引っ込められる。最後に、切断組立体14の後退は、フィルム11および上側保持プレートの櫛33が切断組立体14の櫛型握持手段26に係合されたフィルム11の端を位置決めするために、完全に挿入されてしまうまで行われる。一旦櫛型握持手段26が閉じられる(図13)と、真空手段は外され、締め付け装置29は開かれ、張力調整ホイール30の引張り動作が作動され、切断組立体14は定められた距離の間を進むようにされ、上側保持プレート33が退き、そして載置組立体13および切断組立体14が非活動位置に戻る。この時点で、前述のように、フィルム11を載置して所定の大きさにするために切断するための新サイクルを開始できる。
【0054】
見れば分かるように、リール取換は、完全に自動的方法で、しかも継ぎ目の形成または切れ端なしで行うことができる。
【0055】
この場合に、あらゆるリール15は、着脱可能なカバーサポートを巻くためにローラ43と関連している。
【0056】
変更および/または部品の付加を本発明の技術分野と範囲から逸脱することなく上述の装置10になし得ることは明らかである。
【0057】
例えば、上述のホイールを有する格納装置16の代わりに、本発明は、同一方法でかつ同じ動作ステップで水平および垂直方向の運動をするラック型格納装置、または本願の目的に適当などんな他の型の格納装置でも使用できる。
【産業上の利用可能性】
【0058】
本発明は、色や幅などの異なる何種類ものフィルムを選択的に裁断して用いる分野において利用可能性大である。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明によるフィルムをある大きさにするために載置して切断する装置の略側面図である。
【図2】図1の装置の作動組立体の拡大図を示す。
【図3】図1の装置の載置および切断サイクルの第1のシーケンスを示す。
【図4】図1の装置の載置および切断サイクルの第2のシーケンスを示す。
【図5】図1の装置の載置および切断サイクルの第3のシーケンスを示す。
【図6】図1の装置の載置および切断サイクルの第4のシーケンスを示す。
【図7】図1の装置の載置および切断サイクルの第5のシーケンスを示す。
【図8】図1の装置の載置および切断サイクルの第6のシーケンスを示す。
【図9】図1の装置の載置および切断サイクルの第7のシーケンスを示す。
【図10】図1の装置のリール交換サイクルの第1のシーケンスを示す。
【図11】図1の装置のリール交換サイクルの第2のシーケンスを示す。
【図12】図1の装置のリール交換サイクルの第3のシーケンスを示す。
【図13】図1の装置のリール交換サイクルのだい4のシーケンスを示す。
【符号の説明】
【0060】
11 フィルム
12 作業面
13 載置手段
14 切断手段
15 送りリール
16 格納装置
18 巻き戻し組立体
22、26、29 握持手段
30 張力調整手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱可塑性材料でできているフィルム(11)を送るための少なくとも一つの送りリール(15)を交換して前記フィルム(11)の切片を載置して切断するための装置であって、前記装置は、作業面(12)、独自の握持手段(22)を有する載置手段(13)、前記載置手段(13)と前記送りリール(15)の間に配置され、独自の握持手段(26)を有する切断手段(14)、および前記送りリール(15)と関連している巻き戻し組立体(18)、 少なくともリールの交換ステップの間、選択的に作動できる握持手段(29)、フィルム(11)の切片を前記送りリール(15)と前記握持手段(22、26)の間に張力のかかった状態に保ち、フィルム(11)の前記切片の回復をすることができる少なくともリールの交換ステップの間送りリール(15)を巻き取る必要なく可能にできる張力調整手段(30)を備え、前記巻き戻し組立体(18)は、フィルムを載置手段(13)と切断手段(14)の前記握持手段(22、26)に挿入する間前記フィルム(11)の端を案内された状態に保つことができる案内手段(31、32、33; 34、35、36)を備えることを特徴とするフィルム送りリールの交換装置。
【請求項2】
前記案内手段は、格納式型であって、上側保持プレート(33)を駆動する第1の作動装置部材(32)と下側の当接プレート(36)を駆動する第2の作動部材(35)を備え、前記上側(33)と前記下側(36)のプレートは、前記送りリール(15)から送られる前記フィルム(11)の一端を保持することおよびフィルムを 載置手段(13)と切断手段(14)の前記握持手段(22、26)に挿入する間前記フィルム(11)の端を案内された状態に保つために前記載置手段(13)と前記切断手段(14)の方へ選択的に進めさせられることができることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
少なくとも前記上側保持プレート(33)は、フィルムが前記握持手段(22、26)に挿入され終わるまで前記フィルム(11)を減圧によって選択的に保持する吸気手段から成ることを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記載置手段(13)は、前記作業面(12)に沿って直線的に可動なキャリッジ手段(21)から成り、前記キャリッジ手段(21)は作動装置(23)によって選択的に開閉可能な前記握持手段(22)を支えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の装置。
【請求項5】
前記作動装置(23)は、前記握持手段(22)をそれが前記作業面(12)から遠く離れている状態からそれが前記作業面(12)と接触している状態へ 少なくとも切断ステップの間前記フィルム(11)を締めつけるために移すことができるきることを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記切断手段(14)は、前記載置手段(13)と前記送りリール(15)の間の中間の位置で前記作業面(12)の表面を直線的に可動なキャリッジ手段(24)を備え、前記キャリッジ手段(24)は、前記握持手段(26)を選択的に開閉可能に支えていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載の装置。
【請求項7】
前記キャリッジ手段(24)は、前記フィルム(11)を前記作業面(12)に選択的に固定するために、少なくとも上げた位置と下げた位置の間を可動な圧力ローラ(25)を支えることを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記キャリッジ手段(24)は、前記圧力ローラ(25)によって前記作業面(12)に固定された前記フィルム(11)を切断するために、選択的に作動されることができる切断手段(27)を支えることを特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記作業面(12)は、少なくとも載置ステップおよび切断ステップの間前記フィルム(11)を保持するために、選択的に作動可能な吸気穴(20)を備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一つに記載の装置。
【請求項10】
送りリール(15a)と少なくとも一つの交換リール(15b)を備えている格納装置(16)を更に備え、前記リール(15a、15b)の各々は、関係巻き戻し組立体(18)と関連しており、前記格納装置(16)は、前記交換リール(15b)の所望のものを前記載置手段(13)および/または前記切断手段(14)と協働する動作位置へ持ってゆくために移動可能であり、前記交換リール(15b)は、送りリール(15a)と色および/または幅が異なることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一つに記載の装置。
【請求項11】
前記格納装置は、巻き戻しの軸に対して直角の軸を有する回転要素(16)を備え、前記リール(15a、15b)は、前記回転要素(16)に取り付けられ,前記回転要素(16)は、 選択されたリール(15a、15b)を前記第1の動作位置へ持っていくことができることを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記格納装置(16)は、前記リール(15a、15b)が取り付けられて、前記リール(15a、15b)の一つを前記第1の動作位置へ持ってゆくために水平にまたは垂直に並進できるラックまたはカルーセル型要素を備えることを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項13】
作業面(12)、リール(15a、15b)のための格納装置(16)、握持手段(22)を有する載置手段(13)、握持手段(26)を有する切断手段(14)および前記リール(15a、15b)の各々と関連し、案内手段(33、36)、握持手段(29)および張力調整手段(30)を備えている巻き戻し組立体(18)を備える装置(10)において、フィルム(11)を送る送りリール(15a)を置換リール(15b)と自動的に交換する方法であって、前記方法は、前記案内手段(33、36)がフィルム(11)の端を送りリール(15a)から取り上げ、張力調整手段(30)が前記張力調整手段と切断手段(14)の握持手段(26)の間のフィルム(11)の切片に張力をかけるために駆動されるステップ、巻き戻し組立体(18)の前記握持手段(29)がフィルム(11)の前記切片の上で閉じられ、切断手段(14)の握持手段(26)が開かれて切断手段(14)が前記切断手段を前記フィルム(11)と接触しないようにするために送りリール(15a)から遠ざけられるステップ、張力調整手段(30)が案内手段(33、36)から突出しているフィルム(11)の小片を回収するために駆動されるステップ、リール(15a、15b)のための格納装置(16)が前記交換リール(15b)をそれがすでにサイクルの開始のための適当な位置にそれの端を有する動作位置に配置するために駆動されるステップ、前記案内手段(33、36)が前記切断手段(14)の方へ進められ、切断手段(14)が前記交換リール(15b)の近くに持ってこられ、関係握持手段(26)がフィルム(11)を掴むために置かれ、その後に前記握持手段(26)がフィルム(11)上で閉じられるステップ、前記案内手段(33、36)が前記フィルム(11)を解放し、巻き戻し組立体(18)の前記握持手段(29)が開かれ、そして前記張力調整手段(30)が作動され、切断手段(14)が定められた距離の間前記交換リール(15b)から遠ざけられ、前記案内手段(33、36)が退き、前記載置手段(13)および前記切断手段(14)が前記フィルム(11)を載置して切断するためにサイクルを開始するための位置に持ってゆかれるステップを備えることを特徴とするフィルム送りリールを置換リールと自動的に交換する方法。
【請求項14】
握持手段(22)を有する第1の載置手段(13)、第2の握持手段(26)を有する切断手段(14)および前記リール(15a、15b)の各々と関連し、案内手段(33、36)、握持手段(29)および張力調整手段(30)を備えている巻き戻し組立体(18)を備える装置(10)において、リール(15)から送られるフィルム(11)を載置して切断する方法であって、−前記載置手段(13)および前記切断手段(14)が巻き戻されるべきフィルム(11)の切片の長さを測定する装置のゼロ点位置を決めるゼロ位置へリール(15)の方に向かって移動させられるステップ、切断手段(13)の握持手段(22)が前記フィルム(11)の端を保持するために閉じるステップ、載置手段(13)がフィルム(11)を巻き戻すために切断手段(14)と載置手段(13)の間の部分が所望の長さに達するまでにリール(15)から遠ざけられるステップ、前記フィルム(11)が前記作業面(12)に押圧され、切断手段(14)の握持手段(26)がフィルム(11)を掴み、前記切断手段(14)にある切断要素(27)が駆動されるステップ、一旦フィルム(11)が切断されると、載置手段(13)と切断手段(14)がフィルム(11)の切断された部分から遠ざけられるステップ、載置手段(13)の握持手段(22)が開き、載置手段(13)と切断手段(14)がフィルム(11)の切断された部分を放出できるようにするために前記リール(15)と近接して位置決めされるステップを備えることを特徴とするリールから送られるフィルムを載置して切断する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2006−513949(P2006−513949A)
【公表日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−567829(P2004−567829)
【出願日】平成15年10月27日(2003.10.27)
【国際出願番号】PCT/IB2003/004754
【国際公開番号】WO2004/069705
【国際公開日】平成16年8月19日(2004.8.19)
【出願人】(505152321)
【Fターム(参考)】