説明

プログラマブル電源出力式無停電電源装置

【課題】システム整合の電源管理に応用でき、出力電源をコントロール可能にするプログラマブル電源出力式無停電電源装置を提供する。
【解決手段】コンピュータやPDAや他の設備11などによって通信インターフェースを介して電源出力の作業アレンジメントを設定できると共に、マイクロプロセッサーによって設定される作業アレンジメントを作業アレンジメントレコーダーに記録でき、且つクロックジェネレーターのクロックと作業アレンジメントレコーダーの作業アレンジメントとを合わせることによって出力電源コントロールスイッチが電源出力を実行するかどうかのことをコントロールできるようにし、外部入力の電源がノーマルにならない場合に、内部のバッテリ電源の転換によって電源を設定される作業アレンジメントに従って出力するように設定される。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、プログラマブル電源出力式無停電電源装置に係わり、特にコンピュータやPDAなどに対し通信インターフェースを介して電源作業アレンジメントを設定するためのプログラマブル電源出力式無停電電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
従来の無停電電源装置(UPS)の場合では、入力電源がノーマルにならない時に瞬時に内部のバッテリ電源に転換して電力の出力を継続させることによって無停電の目的を図るものであり、しかしながら、この類の従来の無停電電源装置の場合では、大部分が単に電気が切れる場合に電力を継続させる機能しか有さず、システムの整合の出力電源管理に応用しようとする場合、従来の無停電電源装置はすべて単独的に電源の管理を達成できず、他のホスト装置と無停電電源装置とをオンラインの方式によって合わせることにより実施しなければならなく、且つホスト装置によって出力電源の作業アレンジメントをコントロールする必要があり、入力電源がノーマルにならない場合に、無停電電源装置によって電源の供給を接続することに転換するが、作業アレンジメントは依然としてホスト装置によって実行しなければならない。
【0003】
前記の説明から分かるように、従来の無停電電源装置はシステム整合の電源管理に応用される場合に依然として多くの課題を有し、良好的なデザインではなく、至極改善される必要がある。
【0004】
本考案の考案者は、前記の従来の無停電電源装置に生じるそれぞれの課題に鑑みて、研究開発を進めると共に、学術の運用を合わせて極めた結果、とうとう本考案のプログラマブル電源出力式無停電電源装置を提出するに至った。
【0005】
【考案の目的】
本考案は、システム整合の電源管理に応用でき、外部の設備を介して出力電源の作業アレンジメントを設定できると共に、その作業アレンジメントを無停電電源装置の作業アレンジメントレコーダーに記憶でき、出力電源をコントロール可能にする目的を図れるプログラマブル電源出力式無停電電源装置を提供することをその主要な目的とする。
【0006】
また、本考案は、コントローラを配置し、それによって直接的に作業アレンジメントを設定すると共に、電源の出力状態を即時的にコントロール可能な目的を図れるプログラマブル電源出力式無停電電源装置を提供することをその次の目的とする。
【0007】
また、本考案は、コントローラの権力を元の設定の電源出力の作業アレンジメント状態より高くならせるようにし、それによって非常時にコントローラによって即刻的に電源を出力する必要があるかどうかを設定できる、プログラマブル電源出力式無停電電源装置を提供することをその他の目的とする。
【0008】
また、本考案は、入力電源がノーマルになるか否かに拘らず、すべて設定された電源出力の作業アレンジメントに従って電源を設備端に出力することができるようにするプログラマブル電源出力式無停電電源装置を提供することをその他の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を図るために、本考案は、通信インターフェースと、マイクロプロセッサーと、作業アレンジメントレコーダーと、クロックジェネレーターと、入力電圧電流検出電気回路と、DC/AC転換電気回路と、バッテリと、チャージング電気回路と、切換スイッチと、出力電源コントロールスイッチとを含み、本考案は、コンピュータやPDAや他の設備などによって通信インターフェースを介して電源出力の作業アレンジメントを設定できると共に、マイクロプロセッサーによって設定される作業アレンジメントを作業アレンジメントレコーダーに記録でき、且つクロックジェネレーターのクロックと作業アレンジメントレコーダーの作業アレンジメントとを合わせることによって出力電源コントロールスイッチが電源出力を実行するかどうかをコントロールできるようにし、外部入力の電源がノーマルにならない場合に、内部のバッテリ電源の転換によって電源を設定される作業アレンジメントに従って出力するように設定される、プログラマブル電源出力式無停電電源装置を提供する。
【0010】
以下に添付図面を参照しながら本考案の好適な実施の形態を詳細的で具体的に説明する。
【0011】
【考案の実施の形態】
図1に示すように、本考案の入力電源が一般のAC電源に接続され、且つコンピュータやPDAや他の設備11などによって電源出力の作業アレンジメントを設定すると共に、設定される作業アレンジメントを本考案の内部に記憶することによって電源を設備端13に供給するかどうかのことをコントロール可能にし、且つ外部入力のAC電源がノーマルにならない場合に内部のバッテリ電源に転換してから電源を設定される作業アレンジメントに従って設備端13に出力できるようにし、他に、本考案にはコントローラ12を増設することによって非常時に直接的にコントローラ12によって電源を設備端13に出力するかどうかをコントロールするようにする。
【0012】
図2に示すように、本考案の提供するプログラマブル電源出力式無停電電源装置には、主に、通信インターフェース201と、マイクロプロセッサー202と、作業アレンジメントレコーダー203と、クロックジェネレーター204と、入力電圧電流検出電気回路205と、DC/AC転換電気回路206と、バッテリ207、チャージング電気回路208と、切換スイッチ209と、出力電源コントロールスイッチ210とを備え、そのうち、前記切換スイッチ209にはa,b,cの三つの接点を有し、前記a点が一般のAC電源に接続され、前記b点がDC/AC転換電気回路206と接続され、且つ前記c点が出力電源コントロールスイッチ210とチャージング電気回路208と接続される。
【0013】
また、前記入力電圧電流検出電気回路205が受け取ったAC電源を検出し、且つ検出結果をマイクロプロセッサー202に送信する。
【0014】
また、前記クロックジェネレーター204がクロックデータを生成すると共に、それらのクロックデータをマイクロプロセッサー202に送信する。
【0015】
また、前記通信インターフェース201がコンピュータやPDAや他の設備11と接続しあい、且つコンピュータやPDAや他の設備11などを介して作業アレンジメントを設定できると共に、設定される作業アレンジメントをマイクロプロセッサー202に送信できる。
【0016】
前記作業アレンジメントレコーダー203は、設定される作業アレンジメントを記憶するものである。
【0017】
前記バッテリ207がチャージング電気回路208と、DC/AC転換電気回路206と接続しあい、チャージング電気回路208のチャージング電源を受け取るか、電源をDC/AC転換電気回路206に伝送する。
【0018】
一般入力のAC電源がノーマルになる場合、入力電圧電流検出電気回路205が検出結果をマイクロプロセッサー202に送信し、マイクロプロセッサー202より切換スイッチ209へコントロール信号を送信し、それによって切換スイッチ209にa,c両点が接続される状態に呈させ、それによってAC電源を出力電源コントロールスイッチ210とチャージング電気回路208に供給し、且つマイクロプロセッサー202がコントロール信号を送信することによってチャージング電気回路208にチャージング電源をバッテリ207に入力させるようにすることによってバッテリ207をチャージングし、入力されるAC電源が異常になる場合、前記入力電圧電流検出電気回路205が検出結果をマイクロプロセッサー202に送信し、且つマイクロプロセッサー202よりコントロール信号を切換スイッチ209に送信し、それによって切換スイッチ209をb,c両点の接続状態にさせ、且つマイクロプロセッサー202がコントロール信号をDC/AC転換電気回路206に送信し、それによってDC/AC転換電気回路206によりバッテリ207の電源を転換してから出力電源コントロールスイッチ210に出力する。
【0019】
前記マイクロプロセッサー202が作業アレンジメントレコーダー203に記憶される作業アレンジメントに従うと共に、クロックジェネレーター204の生成するクロックデータを合わせることによって、出力電源コントロールスイッチ210が電源を設備端に伝送するかをコントロールする。
【0020】
他に、本考案は、設定される出力電源の作業アレンジメントのほか、他にコントローラ211を増設してもよく、当該コントローラ211としてコントロールパネルやコントロールスイッチや他の関係のあるコントロール手段などを使用でき、当該コントローラによってマイクロプロセッサー202を介して作業アレンジメントを設定できると共に、即刻的にマイクロプロセッサー202を介して電源の出力をコントロールでき、それによって即時に電源出力の状態をコントロールできるようになり、また、前記コントローラ211の権力を元設定の電源出力の作業アレンジメント状態より高くなるように設定することによって非常時に前記コントローラ211によって即刻的に電源を出力するかどうかを設定できるようになる。
【0021】
また、図3に示すように、前記作業アレンジメントレコーダー203またはクロックジェネレーター204が直接的にマイクロプロセッサー202に配置できる。
【0022】
【考案の効果】
本考案によるプログラマブル電源出力式無停電電源装置は、前記従来技術と相互に比較すると、さらに下記のような優れた点を有する。
1.本考案によるプログラマブル電源出力式無停電電源装置は、システム整合の電源管理に応用でき、外部の設備を介して出力電源の作業アレンジメントを設定できると共に、その作業アレンジメントを無停電電源装置の作業アレンジメントレコーダーに記憶でき、出力電源の管理制御の目的を図れ、余分にホスト装置を配置してオンライン方式によって電源出力の作業アレンジメントをコントロールする必要はない。
2.本考案によるプログラマブル電源出力式無停電電源装置は、コントローラを増設してもよく、それによって直接的に作業アレンジメントを設定できるほかに、即時に電源の出力状態をもコントロールできる。
3.本考案によるプログラマブル電源出力式無停電電源装置は、前記コントローラの権力を元設定の電源出力の作業アレンジメント状態より高くなるように設定することによって非常時に前記コントローラによって即刻的に電源を出力するかどうかのことを設定できるようになる。
4.本考案によるプログラマブル電源出力式無停電電源装置は、入力する電源がノーマルになるかどうかに拘らず、すべて設定される電源出力の作業アレンジメントに従って電源を設備端に出力できる。
【0023】
前記に説明したのは、本考案のある具体的な実施の形態であり、本考案の主張範囲を狭義的に制限するものではなく、本考案の技術の要旨による、相同効果を有する実施または変更などがすべて本考案の請求範囲内に納入されるべき事は言うまでもないことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のプログラマブル電源出力式無停電電源装置の実施状態を示す説明図である。
【図2】本考案のプログラマブル電源出力式無停電電源装置の第一の実施の形態を示すブロック図である。
【図3】本考案のプログラマブル電源出力式無停電電源装置の第二の実施の形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
11   コンピュータやPDAや他の設備
12   コントローラ
13   設備端
201  通信インターフェース
202  マイクロプロセッサー
203  作業アレンジメントレコーダー
204  クロックジェネレーター
205  入力電圧電流検出電気回路
206  DC/AC転換電気回路
207  バッテリ
208  チャージング電気回路
209  切換スイッチ
210  出力電源コントロールスイッチ
211  コントローラ

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
コントロール信号を生成するマイクロプロセッサーと、
バッテリと、
前記マイクロプロセッサーのコントロール信号に従って前記バッテリに対しチャージングを実行するチャージング電気回路と、
前記マイクロプロセッサーのコントロール信号に従って電源を出力するようにコントロールする出力電源コントロールスイッチと、
前記マイクロプロセッサーのコントロール信号に従ってバッテリの電源を転換して出力するDC/AC転換電気回路と、
a,b,cの三つの接点を有し、前記a点が一般のAC電源に接続されつつ、前記b点が前記DC/AC転換電気回路に接続され、且つ前記c点が出力電源コントロールスイッチとチャージング電気回路と接続しあい、前記マイクロプロセッサーのコントロール信号に従ってa,cまたはb,cの接続方式に切り替える切換スイッチと、
受け取ったAC電源を検出すると共に、検出結果をマイクロプロセッサーに送信する入力電圧電流検出電気回路と、
クロック情報を生成すると共に、それをマイクロプロセッサーに送信するクロックジェネレーターと、
コンピュータやPDAや他の装置に対し作業アレンジメントをアレンジできると共に、それらのアレンジされた作業アレンジメントを前記マイクロプロセッサーに送信する通信インターフェースと、
前記マイクロプロセッサーの受け取った作業アレンジメントを記憶するための作業アレンジメントレコーダーと、を少なくとも有することを特徴とする、プログラマブル電源出力式無停電電源装置。
【請求項2】
前記クロックジェネレーターが直接的に前記マイクロプロセッサーの内部に配置されることを特徴とする、請求項1に記載のプログラマブル電源出力式無停電電源装置。
【請求項3】
前記作業アレンジメントレコーダーが直接的に前記マイクロプロセッサーの内部に配置されることを特徴とする、請求項1に記載のプログラマブル電源出力式無停電電源装置。
【請求項4】
前記マイクロプロセッサーを介して作業アレンジメントを直接的に設定できるコントローラをさらに有することを特徴とする、請求項1に記載のプログラマブル電源出力式無停電電源装置。
【請求項5】
前記コントローラを介して前記出力電源コントロールスイッチを即刻にコントロールできるようにすることを特徴とする、請求項4に記載のプログラマブル電源出力式無停電電源装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【登録番号】実用新案登録第3097578号(U3097578)
【登録日】平成15年8月20日(2003.8.20)
【発行日】平成16年1月29日(2004.1.29)
【考案の名称】プログラマブル電源出力式無停電電源装置
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願2003−2460(U2003−2460)
【出願日】平成15年5月1日(2003.5.1)
【出願人】(302006094)寶創企業股▲分▼有限公司 (1)