ヘアーブラシ
【課題】 ブラッシングするだけでカールやウエーブを再現し易く、ヘアスタイルを立体的に仕上げることができるヘアーブラシを得る。
【解決手段】 ブラシ基台2と握り部3とからなるヘアーブラシ1において、ブラシ基台2の基台面2a上に該ブラシ基台の長手方向に沿って多数のブラシ毛10を複数列に整列して植設するにあたって、ブラシ基台の幅方向の中央に植設される中央ブラシ毛列11の長手方向のピッチ間隔を、それ以外の側部ブラシ毛列12の長手方向のピッチ間隔に比べて小さくなるように設定する。
【解決手段】 ブラシ基台2と握り部3とからなるヘアーブラシ1において、ブラシ基台2の基台面2a上に該ブラシ基台の長手方向に沿って多数のブラシ毛10を複数列に整列して植設するにあたって、ブラシ基台の幅方向の中央に植設される中央ブラシ毛列11の長手方向のピッチ間隔を、それ以外の側部ブラシ毛列12の長手方向のピッチ間隔に比べて小さくなるように設定する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はヘアーブラシに関し、特にブラッシングするだけでカールやウエーブを再現し易く、ヘアスタイルを立体的に仕上げることができるヘアーブラシに関する。
【背景技術】
【0002】
この種のヘアーブラシにおけるブラシ毛には、従来から種々のものが知られている。すなわち、豚毛等の動物毛としたり、ナイロン、ポリエステル等の合成樹脂の毛としたり、ナイロン、ポリエステル等の合成樹脂で成形したブラシ毛が知られている。また、ステンレス等のピン状体よりなる金属のブラシ毛も存在する。
【0003】
そして、このようなブラシ毛は、ブラシ基台の基台面上に適宜の配列で植設されており、ブラッシングにより髪にカールやウエーブを付けたり、ヘアスタイルを所望の形状に仕上げるために用いられている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2003−019032号公報第1頁
【特許文献2】特開2001−269224号公報第1頁
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来この種のヘアーブラシにおいて、ブラシ毛を細かいピッチ間隔で植設してなる、いわゆる目の細かいものが知られている。このような目の細かいヘアーブラシは、ブラッシングの際に髪を充分に梳かすことができるという利点を備えているが、その反面、髪との摩擦が大きくなり引っ掛かりを生じたり、カールやウエーブを付与した髪の場合は、カールやウエーブが伸びてしまい、これらカールやウエーブが再現できなくなり、一旦付与された柔らかさを持ったヘアスタイルが潰れて立体的なヘアスタイルを得ることが難しいという不具合があった。
【0006】
上述したようなカールやウエーブを維持し、膨らみ感を持たせ、ヘアスタイルに立体感を持たせるためには、ブラシ毛を植設するピッチ間隔が大きい、いわゆる目の粗いヘアーブラシを用いるとよいが、単に粗いだけでは、髪の引っ掛かりが少なすぎて、一回のブラッシングでは髪を充分に容易に梳かすことができないこと、及びブラシ毛列間ピッチ間隔あるいはブラシ毛列のブラシ毛のピッチ間隔の筋が梳かした髪に出やすいという不具合を生じてしまうものであった。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、上述したようにブラシ毛の植設配列によって分けられる目の細かいタイプと目の粗いタイプとを所要の関係で組み合わせることにより、両方のタイプがもつ特徴を発揮させることができるヘアーブラシを得ることを目的とする。
すなわち、本発明によれば、簡単にブラッシングするだけで、髪を充分に梳かすことができ、カールやウエーブを再現し易く、ヘアスタイルを立体的に仕上げることができるヘアーブラシを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このような目的に応えるために本発明の請求項1に係るヘアーブラシは、ブラシ基台面上に該基台の長手方向に沿って多数のブラシ毛を複数列に整列させて植設してなるヘアーブラシであって、前記ブラシ毛は、前記基台の幅方向の中央付近に植設される中央ブラシ毛列の長手方向のピッチ間隔が、それ以外の側部ブラシ毛列の長手方向のピッチ間隔に比べて小さくなるようにして植設されていることを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項2に係るヘアーブラシは、請求項1のヘアーブラシにおいて、前記側部ブラシ毛列を構成するブラシ毛は前記中央ブラシ毛列の対応するブラシ毛と共に、前記基台の幅方向において揃った位置に植設されていることを特徴とし、請求項3に係るヘアーブラシは、請求項1または請求項2記載のヘアーブラシにおいて、前記基台上の全ての前記側部ブラシ毛列の長手方向のピッチ間隔が同一であることを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項4に係るヘアーブラシは、請求項1、請求項2、請求項3記載のヘアーブラシにおいて、前記中央ブラシ毛列の両側に隣接する側部ブラシ毛列との列間ピッチ間隔および中央ブラシ毛列と隣接していないその他の側部ブラシ毛列の列間ピッチ間隔が同一で植設されていることを特徴とし、請求項5に係るヘアーブラシは、請求項1、請求項2、請求項3記載のヘアーブラシにおいて、前記中央ブラシ毛列の両側に隣接する側部ブラシ毛列との列間ピッチ間隔を、その他の側部ブラシ毛列の列間ピッチ間隔と異なるように設定したことを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項6記載に係るヘアーブラシは、請求項1、請求項2、請求項3記載のヘアーブラシにおいて、ブラシ基台の基台面上に植設される側部ブラシ毛列の列間ピッチ間隔を、中央ブラシ毛列から離れるにしたがって徐々に大きくなるように設定したことを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項7に係るヘアーブラシは、請求項1、請求項2、請求項3記載のヘアーブラシにおいて、ブラシ基台の基台面上に植設される側部ブラシ毛列の列間ピッチ間隔を、中央ブラシ毛列から離れるにしたがって徐々に小さくなるように設定したことを特徴とする。
【0013】
本発明の請求項8に係るヘアーブラシは、請求項1、請求項6または請求項7記載のいずれか1つのヘアーブラシにおいて、前記中央ブラシ毛列を、複数のブラシ毛列によって構成したことを特徴とし、請求項9に係るヘアーブラシは、前記中央ブラシ毛列の間に、前記側部ブラシ毛列の長手方向のピッチ間隔と同一のピッチ間隔を持ったブラシ毛列を配列したことを特徴とする。
【0014】
本発明の請求項10に係るヘアーブラシは、請求項1、請求項2、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8または請求項9記載のヘアーブラシにおいて、前記側部ブラシ毛列の中央寄りのブラシ毛列の長手方向のピッチ間隔を、他の側部ブラシ毛列の長手方向のピッチ間隔よりも小さく設定したことを特徴とする。
【0015】
本発明の請求項11に係るヘアーブラシは、請求項1、請求項2、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8または請求項9記載のヘアーブラシにおいて、前記側部ブラシ毛列の長手方向のピッチ間隔を、中央ブラシ毛列から離れるにしたがって徐々に大きくなるように設定したことを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、ブラシの基台面へのブラシ毛の植設配列を、上記のように構成することにより、従来用いていた目の細かいタイプのブラシや目の粗いタイプのブラシがもつ特徴を合わせたヘアーブラシを得ることができ、ブラッシングを行って髪を梳かすだけで、ユーザが希望している所望の膨らみのあるヘアスタイルを得ることができるのである。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したように本発明に係るヘアーブラシによれば、簡単にブラッシングするだけで、髪を充分に梳かすことができ、カールやウエーブを再現し易く、ヘアスタイルを立体的に仕上げることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1および図2は本発明に係るヘアーブラシの第1実施形態を示す。
これらの図面に示す実施形態において、全体を符号1で示すものはヘアーブラシであり、このヘアーブラシ1は、ブラシ基台2とこれに連設して設けられた握り部3とを備えている。そして、ブラシ基台2の基台面2a上に該ブラシ基台2の長手方向に沿って多数のブラシ毛10を複数列に整列させて植設することにより、ヘアーブラシ1が構成されている。この握り部3を備えないものでもよい。
【0019】
前記ブラシ毛10は、ブラシ基台2の幅方向の中央付近に一列に植設される中央ブラシ毛列11の長手方向のピッチ間隔aが、それ以外の側部ブラシ毛列12の長手方向のピッチ間隔Aに比べて小さく(a<A)なるようにして植設されている。
【0020】
ここで、側部ブラシ毛列12を構成する各ブラシ毛列は、それぞれ同一のピッチ間隔Aで植設されている。また、側部ブラシ毛列12を構成するブラシ毛10は、中央ブラシ毛列11の対応するブラシ毛(ここでは一つ置きのブラシ毛)と共に、ブラシ基台2の幅方向において揃った位置に植設されている。
さらに、ブラシ基台2の基台面2a上に植設されるブラシ毛列11,12の列間ピッチ間隔B,Cを等しく(B=C)設定したことを特徴とするヘアーブラシ。
【0021】
そして、このように構成することにより、ブラッシングを行った際に髪の毛が通る櫛歯間の通路が形成され、その通路を通る間に、ピッチ間隔の狭い中央ブラシ毛列11部分を通ることで髪が梳かされ、さらに側部ブラシ毛列12部分を通ることでカールやウエーブが伸びることなく、所望のヘアスタイルを得ることが可能となるのである。すなわち、本発明によるヘアーブラシ1によれば、簡単にブラッシングするだけで、髪を充分に梳かすことができ、カールやウエーブが維持され、柔らかさを持った膨らみのあるヘアスタイルを立体的に仕上げることができるのである。
【0022】
図3は本発明の第2実施形態を示す。
この実施形態では、側部ブラシ毛列12の長手方向のピッチ間隔Aを、上記の第1実施形態よりも大きく設定した例である。すなわち、側部ブラシ毛列12を構成するブラシ毛10は、中央ブラシ毛列11の対応するブラシ毛(ここでは二つ置きのブラシ毛)と共に、ブラシ基台2の幅方向において揃った位置に植設されている。更に、ブラシ基台2の基台2a上に植設されるブラシ系列11,12の列間ピッチ間隔B、Cを等しく(B=C)設定している。
勿論、このように構成しても、上述した他の実施形態と同様に、所望のヘアスタイルを簡単にしかも適切に得られることが実験により確認されている。
【0023】
図4は本発明の第3実施形態を示す。
この実施形態では、上述した第1、第2実施形態と異なり、中央ブラシ毛列11と側部ブラシ毛列12の中央寄りの列との列間ピッチ間隔Bを、側部ブラシ毛列12の列間ピッチ間隔Cに比べて大きく(B>C)した例である。
勿論、このように構成しても、上述した実施形態と同様に、所望のヘアスタイルを簡単にしかも適切に得られることが実験により確認されている。
【0024】
図5は本発明の第4実施形態を示す。
この実施形態では、上述した第3実施形態と異なり、中央ブラシ毛列11と側部ブラシ毛列12の中央寄りの列との列間ピッチ間隔Bを、他の側部ブラシ毛列12の列間ピッチ間隔Cに比べて小さく(B<C)した例である。
勿論、このように構成しても、上述した実施形態と同様に、所望のヘアスタイルを簡単にしかも適切に得られることが実験により確認されている。
【0025】
図6は本発明の第5実施形態を示す。
この実施形態では、上述した第3、第4実施形態とは異なり、ブラシ基台2の基台面2a上に植設される側部ブラシ毛列12の列間ピッチ間隔B,C,Fを、中央ブラシ毛列11から離れるにしたがって徐々に大きく(B<C<F)なるように設定した例である。
勿論、このように構成しても、上述した実施形態と同様に、所望のヘアスタイルを簡単にしかも適切に得られることが実験により確認されている。
【0026】
図7は本発明の第6実施形態を示す。
この実施形態では、上述した第5実施形態とは異なり、ブラシ基台2の基台面2a上に植設される側部ブラシ毛列12の列間ピッチ間隔B,C,Fを、中央ブラシ毛列11から離れるにしたがって徐々に小さく(B>C>F)なるように設定した例である。
勿論、このように構成しても、上述した実施形態と同様に、所望のヘアスタイルを簡単にしかも適切に得られることが実験により確認されている。
【0027】
図8は本発明の第7実施形態を示す。
この実施形態では、上述した各実施形態とは異なり、中央ブラシ毛列11を、複数(ここでは2列)のブラシ毛列によって構成している。
勿論、このように構成しても、上述した実施形態と同様に、所望のヘアスタイルを簡単にしかも適切に得られることが実験により確認されている。
【0028】
図9は本発明の第8実施形態を示す。
この実施形態では、上述した各実施形態とは異なり、側部ブラシ毛列12の中央寄りのブラシ毛列の長手方向のピッチ間隔A´を、他の側部ブラシ毛列12の長手方向のピッチ間隔A“より小さく(A´<A”)設定し、これにより櫛歯間の通路において中央ブラシ毛列11に髪の毛を導く部分を僅かに屈曲した通路とするように構成している。
このように構成すれば、髪の毛は側部ブラシ毛列12を通ってピッチ間隔の小さい中央ブラシ毛列11部分に至るときに、円滑に導かれることになる。
したがって、このように構成しても、上述した実施形態と同様に所望のヘアスタイルを簡単にしかも適切に得られるものであり、このことは実験によっても確認されている。
【0029】
図10は本発明の第9実施形態を示す。
この実施形態は、上述した第8実施形態の変形例であり、側部ブラシ毛列12の長手方向のピッチ間隔A,H,Iを、中央ブラシ毛列11から離れるにしたがって徐々に大きく(A<H<I)なるように設定し、これにより櫛歯状の通路において中央ブラシ毛列11に髪の毛を導く部分をなだらかに湾曲する通路とするように構成している。
このように構成すれば、髪の毛は側部ブラシ毛列12を通ってピッチ間隔の小さい中央ブラシ毛列11部分に至るときに、円滑に導かれることになる。したがって、このように構成してもブラッシングしたときに側部ブラシ毛列によってウエーブが保持された状態になる。従って、上述した実施形態と同様に所望のヘアスタイルを簡単にしかも適切に得られるものであり、このことは実験によっても確認されている。
【0030】
図11は本発明の第10実施形態を示す。
この実施形態は、上述した第7実施形態の変形例であり、長手方向がピッチ間隔aである2列の中央ブラシ毛列11の間に、側部ブラシ毛列12の長手方向のピッチ間隔Aと同一のピッチ間隔をもつブラシ毛列を配列している。
そして、このように構成しても、中央部分にピッチ間隔の狭いブラシ毛列を配置してあるから上述した他の実施形態と同様に所望のウエーブを維持したヘアスタイルを簡単にしかも適切に得られるものであり、このことは実験によっても確認されている。
【0031】
以上の第1〜第10実施形態に示したブラシ毛の植設配列は、それぞれ一例を示したものであり、適宜変形、変更してもよいものであるが、以下の基本的な構成を満足するように設定するとよい。
すなわち、ブラシ基台2の幅方向において、側部側にピッチ間隔の大きなブラシ毛列を、中央寄りにピッチ間隔の小さいブラシ毛列を配列するとよい。また、中央ブラシ毛列のブラシ毛に対応する側部ブラシ毛列のブラシ毛が、ブラシ基台2の幅方向においてほぼ一列に並んで配列されている方が望ましい。特に、髪の毛が案内される櫛歯間の通路がジグザグ状通路や急激に屈曲する通路とはならないように留意することが望ましい。更に、側部ブラシ毛列は、中央ブラシ毛列を中心に左右対称になるように配列することが好ましい。重要なことはブラシ基台の幅方向の両側端の側部ブラシの長手方向のピッチ間隔を狭くしないことである。
【0032】
なお、本発明は上述した実施の形態で説明した構造には限定されず、ヘアーブラシ1を構成する各部の形状、構造等を適宜変形、変更し得ることはいうまでもない。
たとえばブラシ毛10としては、従来から周知のブラシ毛であればよく、材質としても、動物毛はもとより、合成樹脂材からなるもの、あるいは金属材からなるものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明に係るヘアーブラシの外観を示す概略斜視図である。
【図2】本発明に係るヘアーブラシの第1実施形態を示す要部拡大図である。
【図3】本発明に係るヘアーブラシの第2実施形態を示す要部拡大図である。
【図4】本発明に係るヘアーブラシの第3実施形態を示す要部拡大図である。
【図5】本発明に係るヘアーブラシの第4実施形態を示す要部拡大図である。
【図6】本発明に係るヘアーブラシの第5実施形態を示す要部拡大図である。
【図7】本発明に係るヘアーブラシの第6実施形態を示す要部拡大図である。
【図8】本発明に係るヘアーブラシの第7実施形態を示す要部拡大図である。
【図9】本発明に係るヘアーブラシの第8実施形態を示す要部拡大図である。
【図10】本発明に係るヘアーブラシの第9実施形態を示す要部拡大図である。
【図11】本発明に係るヘアーブラシの第10実施形態を示す要部拡大図である。
【符号の説明】
【0034】
1 ヘアーブラシ
2 ブラシ基台
2a 基台面
3 握り部
10 ブラシ毛
11 中央ブラシ毛列
12 側部ブラシ毛列
【技術分野】
【0001】
本発明はヘアーブラシに関し、特にブラッシングするだけでカールやウエーブを再現し易く、ヘアスタイルを立体的に仕上げることができるヘアーブラシに関する。
【背景技術】
【0002】
この種のヘアーブラシにおけるブラシ毛には、従来から種々のものが知られている。すなわち、豚毛等の動物毛としたり、ナイロン、ポリエステル等の合成樹脂の毛としたり、ナイロン、ポリエステル等の合成樹脂で成形したブラシ毛が知られている。また、ステンレス等のピン状体よりなる金属のブラシ毛も存在する。
【0003】
そして、このようなブラシ毛は、ブラシ基台の基台面上に適宜の配列で植設されており、ブラッシングにより髪にカールやウエーブを付けたり、ヘアスタイルを所望の形状に仕上げるために用いられている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2003−019032号公報第1頁
【特許文献2】特開2001−269224号公報第1頁
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来この種のヘアーブラシにおいて、ブラシ毛を細かいピッチ間隔で植設してなる、いわゆる目の細かいものが知られている。このような目の細かいヘアーブラシは、ブラッシングの際に髪を充分に梳かすことができるという利点を備えているが、その反面、髪との摩擦が大きくなり引っ掛かりを生じたり、カールやウエーブを付与した髪の場合は、カールやウエーブが伸びてしまい、これらカールやウエーブが再現できなくなり、一旦付与された柔らかさを持ったヘアスタイルが潰れて立体的なヘアスタイルを得ることが難しいという不具合があった。
【0006】
上述したようなカールやウエーブを維持し、膨らみ感を持たせ、ヘアスタイルに立体感を持たせるためには、ブラシ毛を植設するピッチ間隔が大きい、いわゆる目の粗いヘアーブラシを用いるとよいが、単に粗いだけでは、髪の引っ掛かりが少なすぎて、一回のブラッシングでは髪を充分に容易に梳かすことができないこと、及びブラシ毛列間ピッチ間隔あるいはブラシ毛列のブラシ毛のピッチ間隔の筋が梳かした髪に出やすいという不具合を生じてしまうものであった。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、上述したようにブラシ毛の植設配列によって分けられる目の細かいタイプと目の粗いタイプとを所要の関係で組み合わせることにより、両方のタイプがもつ特徴を発揮させることができるヘアーブラシを得ることを目的とする。
すなわち、本発明によれば、簡単にブラッシングするだけで、髪を充分に梳かすことができ、カールやウエーブを再現し易く、ヘアスタイルを立体的に仕上げることができるヘアーブラシを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このような目的に応えるために本発明の請求項1に係るヘアーブラシは、ブラシ基台面上に該基台の長手方向に沿って多数のブラシ毛を複数列に整列させて植設してなるヘアーブラシであって、前記ブラシ毛は、前記基台の幅方向の中央付近に植設される中央ブラシ毛列の長手方向のピッチ間隔が、それ以外の側部ブラシ毛列の長手方向のピッチ間隔に比べて小さくなるようにして植設されていることを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項2に係るヘアーブラシは、請求項1のヘアーブラシにおいて、前記側部ブラシ毛列を構成するブラシ毛は前記中央ブラシ毛列の対応するブラシ毛と共に、前記基台の幅方向において揃った位置に植設されていることを特徴とし、請求項3に係るヘアーブラシは、請求項1または請求項2記載のヘアーブラシにおいて、前記基台上の全ての前記側部ブラシ毛列の長手方向のピッチ間隔が同一であることを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項4に係るヘアーブラシは、請求項1、請求項2、請求項3記載のヘアーブラシにおいて、前記中央ブラシ毛列の両側に隣接する側部ブラシ毛列との列間ピッチ間隔および中央ブラシ毛列と隣接していないその他の側部ブラシ毛列の列間ピッチ間隔が同一で植設されていることを特徴とし、請求項5に係るヘアーブラシは、請求項1、請求項2、請求項3記載のヘアーブラシにおいて、前記中央ブラシ毛列の両側に隣接する側部ブラシ毛列との列間ピッチ間隔を、その他の側部ブラシ毛列の列間ピッチ間隔と異なるように設定したことを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項6記載に係るヘアーブラシは、請求項1、請求項2、請求項3記載のヘアーブラシにおいて、ブラシ基台の基台面上に植設される側部ブラシ毛列の列間ピッチ間隔を、中央ブラシ毛列から離れるにしたがって徐々に大きくなるように設定したことを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項7に係るヘアーブラシは、請求項1、請求項2、請求項3記載のヘアーブラシにおいて、ブラシ基台の基台面上に植設される側部ブラシ毛列の列間ピッチ間隔を、中央ブラシ毛列から離れるにしたがって徐々に小さくなるように設定したことを特徴とする。
【0013】
本発明の請求項8に係るヘアーブラシは、請求項1、請求項6または請求項7記載のいずれか1つのヘアーブラシにおいて、前記中央ブラシ毛列を、複数のブラシ毛列によって構成したことを特徴とし、請求項9に係るヘアーブラシは、前記中央ブラシ毛列の間に、前記側部ブラシ毛列の長手方向のピッチ間隔と同一のピッチ間隔を持ったブラシ毛列を配列したことを特徴とする。
【0014】
本発明の請求項10に係るヘアーブラシは、請求項1、請求項2、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8または請求項9記載のヘアーブラシにおいて、前記側部ブラシ毛列の中央寄りのブラシ毛列の長手方向のピッチ間隔を、他の側部ブラシ毛列の長手方向のピッチ間隔よりも小さく設定したことを特徴とする。
【0015】
本発明の請求項11に係るヘアーブラシは、請求項1、請求項2、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8または請求項9記載のヘアーブラシにおいて、前記側部ブラシ毛列の長手方向のピッチ間隔を、中央ブラシ毛列から離れるにしたがって徐々に大きくなるように設定したことを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、ブラシの基台面へのブラシ毛の植設配列を、上記のように構成することにより、従来用いていた目の細かいタイプのブラシや目の粗いタイプのブラシがもつ特徴を合わせたヘアーブラシを得ることができ、ブラッシングを行って髪を梳かすだけで、ユーザが希望している所望の膨らみのあるヘアスタイルを得ることができるのである。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したように本発明に係るヘアーブラシによれば、簡単にブラッシングするだけで、髪を充分に梳かすことができ、カールやウエーブを再現し易く、ヘアスタイルを立体的に仕上げることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1および図2は本発明に係るヘアーブラシの第1実施形態を示す。
これらの図面に示す実施形態において、全体を符号1で示すものはヘアーブラシであり、このヘアーブラシ1は、ブラシ基台2とこれに連設して設けられた握り部3とを備えている。そして、ブラシ基台2の基台面2a上に該ブラシ基台2の長手方向に沿って多数のブラシ毛10を複数列に整列させて植設することにより、ヘアーブラシ1が構成されている。この握り部3を備えないものでもよい。
【0019】
前記ブラシ毛10は、ブラシ基台2の幅方向の中央付近に一列に植設される中央ブラシ毛列11の長手方向のピッチ間隔aが、それ以外の側部ブラシ毛列12の長手方向のピッチ間隔Aに比べて小さく(a<A)なるようにして植設されている。
【0020】
ここで、側部ブラシ毛列12を構成する各ブラシ毛列は、それぞれ同一のピッチ間隔Aで植設されている。また、側部ブラシ毛列12を構成するブラシ毛10は、中央ブラシ毛列11の対応するブラシ毛(ここでは一つ置きのブラシ毛)と共に、ブラシ基台2の幅方向において揃った位置に植設されている。
さらに、ブラシ基台2の基台面2a上に植設されるブラシ毛列11,12の列間ピッチ間隔B,Cを等しく(B=C)設定したことを特徴とするヘアーブラシ。
【0021】
そして、このように構成することにより、ブラッシングを行った際に髪の毛が通る櫛歯間の通路が形成され、その通路を通る間に、ピッチ間隔の狭い中央ブラシ毛列11部分を通ることで髪が梳かされ、さらに側部ブラシ毛列12部分を通ることでカールやウエーブが伸びることなく、所望のヘアスタイルを得ることが可能となるのである。すなわち、本発明によるヘアーブラシ1によれば、簡単にブラッシングするだけで、髪を充分に梳かすことができ、カールやウエーブが維持され、柔らかさを持った膨らみのあるヘアスタイルを立体的に仕上げることができるのである。
【0022】
図3は本発明の第2実施形態を示す。
この実施形態では、側部ブラシ毛列12の長手方向のピッチ間隔Aを、上記の第1実施形態よりも大きく設定した例である。すなわち、側部ブラシ毛列12を構成するブラシ毛10は、中央ブラシ毛列11の対応するブラシ毛(ここでは二つ置きのブラシ毛)と共に、ブラシ基台2の幅方向において揃った位置に植設されている。更に、ブラシ基台2の基台2a上に植設されるブラシ系列11,12の列間ピッチ間隔B、Cを等しく(B=C)設定している。
勿論、このように構成しても、上述した他の実施形態と同様に、所望のヘアスタイルを簡単にしかも適切に得られることが実験により確認されている。
【0023】
図4は本発明の第3実施形態を示す。
この実施形態では、上述した第1、第2実施形態と異なり、中央ブラシ毛列11と側部ブラシ毛列12の中央寄りの列との列間ピッチ間隔Bを、側部ブラシ毛列12の列間ピッチ間隔Cに比べて大きく(B>C)した例である。
勿論、このように構成しても、上述した実施形態と同様に、所望のヘアスタイルを簡単にしかも適切に得られることが実験により確認されている。
【0024】
図5は本発明の第4実施形態を示す。
この実施形態では、上述した第3実施形態と異なり、中央ブラシ毛列11と側部ブラシ毛列12の中央寄りの列との列間ピッチ間隔Bを、他の側部ブラシ毛列12の列間ピッチ間隔Cに比べて小さく(B<C)した例である。
勿論、このように構成しても、上述した実施形態と同様に、所望のヘアスタイルを簡単にしかも適切に得られることが実験により確認されている。
【0025】
図6は本発明の第5実施形態を示す。
この実施形態では、上述した第3、第4実施形態とは異なり、ブラシ基台2の基台面2a上に植設される側部ブラシ毛列12の列間ピッチ間隔B,C,Fを、中央ブラシ毛列11から離れるにしたがって徐々に大きく(B<C<F)なるように設定した例である。
勿論、このように構成しても、上述した実施形態と同様に、所望のヘアスタイルを簡単にしかも適切に得られることが実験により確認されている。
【0026】
図7は本発明の第6実施形態を示す。
この実施形態では、上述した第5実施形態とは異なり、ブラシ基台2の基台面2a上に植設される側部ブラシ毛列12の列間ピッチ間隔B,C,Fを、中央ブラシ毛列11から離れるにしたがって徐々に小さく(B>C>F)なるように設定した例である。
勿論、このように構成しても、上述した実施形態と同様に、所望のヘアスタイルを簡単にしかも適切に得られることが実験により確認されている。
【0027】
図8は本発明の第7実施形態を示す。
この実施形態では、上述した各実施形態とは異なり、中央ブラシ毛列11を、複数(ここでは2列)のブラシ毛列によって構成している。
勿論、このように構成しても、上述した実施形態と同様に、所望のヘアスタイルを簡単にしかも適切に得られることが実験により確認されている。
【0028】
図9は本発明の第8実施形態を示す。
この実施形態では、上述した各実施形態とは異なり、側部ブラシ毛列12の中央寄りのブラシ毛列の長手方向のピッチ間隔A´を、他の側部ブラシ毛列12の長手方向のピッチ間隔A“より小さく(A´<A”)設定し、これにより櫛歯間の通路において中央ブラシ毛列11に髪の毛を導く部分を僅かに屈曲した通路とするように構成している。
このように構成すれば、髪の毛は側部ブラシ毛列12を通ってピッチ間隔の小さい中央ブラシ毛列11部分に至るときに、円滑に導かれることになる。
したがって、このように構成しても、上述した実施形態と同様に所望のヘアスタイルを簡単にしかも適切に得られるものであり、このことは実験によっても確認されている。
【0029】
図10は本発明の第9実施形態を示す。
この実施形態は、上述した第8実施形態の変形例であり、側部ブラシ毛列12の長手方向のピッチ間隔A,H,Iを、中央ブラシ毛列11から離れるにしたがって徐々に大きく(A<H<I)なるように設定し、これにより櫛歯状の通路において中央ブラシ毛列11に髪の毛を導く部分をなだらかに湾曲する通路とするように構成している。
このように構成すれば、髪の毛は側部ブラシ毛列12を通ってピッチ間隔の小さい中央ブラシ毛列11部分に至るときに、円滑に導かれることになる。したがって、このように構成してもブラッシングしたときに側部ブラシ毛列によってウエーブが保持された状態になる。従って、上述した実施形態と同様に所望のヘアスタイルを簡単にしかも適切に得られるものであり、このことは実験によっても確認されている。
【0030】
図11は本発明の第10実施形態を示す。
この実施形態は、上述した第7実施形態の変形例であり、長手方向がピッチ間隔aである2列の中央ブラシ毛列11の間に、側部ブラシ毛列12の長手方向のピッチ間隔Aと同一のピッチ間隔をもつブラシ毛列を配列している。
そして、このように構成しても、中央部分にピッチ間隔の狭いブラシ毛列を配置してあるから上述した他の実施形態と同様に所望のウエーブを維持したヘアスタイルを簡単にしかも適切に得られるものであり、このことは実験によっても確認されている。
【0031】
以上の第1〜第10実施形態に示したブラシ毛の植設配列は、それぞれ一例を示したものであり、適宜変形、変更してもよいものであるが、以下の基本的な構成を満足するように設定するとよい。
すなわち、ブラシ基台2の幅方向において、側部側にピッチ間隔の大きなブラシ毛列を、中央寄りにピッチ間隔の小さいブラシ毛列を配列するとよい。また、中央ブラシ毛列のブラシ毛に対応する側部ブラシ毛列のブラシ毛が、ブラシ基台2の幅方向においてほぼ一列に並んで配列されている方が望ましい。特に、髪の毛が案内される櫛歯間の通路がジグザグ状通路や急激に屈曲する通路とはならないように留意することが望ましい。更に、側部ブラシ毛列は、中央ブラシ毛列を中心に左右対称になるように配列することが好ましい。重要なことはブラシ基台の幅方向の両側端の側部ブラシの長手方向のピッチ間隔を狭くしないことである。
【0032】
なお、本発明は上述した実施の形態で説明した構造には限定されず、ヘアーブラシ1を構成する各部の形状、構造等を適宜変形、変更し得ることはいうまでもない。
たとえばブラシ毛10としては、従来から周知のブラシ毛であればよく、材質としても、動物毛はもとより、合成樹脂材からなるもの、あるいは金属材からなるものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明に係るヘアーブラシの外観を示す概略斜視図である。
【図2】本発明に係るヘアーブラシの第1実施形態を示す要部拡大図である。
【図3】本発明に係るヘアーブラシの第2実施形態を示す要部拡大図である。
【図4】本発明に係るヘアーブラシの第3実施形態を示す要部拡大図である。
【図5】本発明に係るヘアーブラシの第4実施形態を示す要部拡大図である。
【図6】本発明に係るヘアーブラシの第5実施形態を示す要部拡大図である。
【図7】本発明に係るヘアーブラシの第6実施形態を示す要部拡大図である。
【図8】本発明に係るヘアーブラシの第7実施形態を示す要部拡大図である。
【図9】本発明に係るヘアーブラシの第8実施形態を示す要部拡大図である。
【図10】本発明に係るヘアーブラシの第9実施形態を示す要部拡大図である。
【図11】本発明に係るヘアーブラシの第10実施形態を示す要部拡大図である。
【符号の説明】
【0034】
1 ヘアーブラシ
2 ブラシ基台
2a 基台面
3 握り部
10 ブラシ毛
11 中央ブラシ毛列
12 側部ブラシ毛列
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブラシの基台面上に該基台の長手方向に沿って多数のブラシ毛を複数列に整列させて植設してなるヘアーブラシであって、
前記ブラシ毛は、前記基台の幅方向の中央付近に植設される中央ブラシ毛列の長手方向のピッチ間隔が、この中央ブラシ毛列の両側に配置される側部ブラシ毛列の長手方向のピッチ間隔に比べて小さくなるようにして植設されていることを特徴とするヘアーブラシ。
【請求項2】
請求項1記載のヘアーブラシにおいて、前記側部ブラシ毛列を構成するブラシ毛は前記中央ブラシ毛列の対応するブラシ毛と共に、前記基台の幅方向において揃った位置に植設されていることを特徴とするヘアーブラシ。
【請求項3】
請求項1または請求項2記載のヘアーブラシにおいて、
前記基台上の全ての前記側部ブラシ毛列の長手方向のピッチ間隔が同一であることを特徴とするヘアーブラシ。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3記載のいずれか1つのヘアーブラシにおいて、
前記中央ブラシ毛列の両側に隣接する側部ブラシ毛列との列間ピッチ間隔および中央ブラシ毛列と隣接していないその他の側部ブラシ毛列の列間ピッチ間隔が同一で植設されていることを特徴とするヘアーブラシ。
【請求項5】
請求項1乃至請求項3記載のいずれか1つのヘアーブラシにおいて、
前記中央ブラシ毛列と前記側部ブラシ毛列の中央寄りの列との列間ピッチ間隔を、その他の側部ブラシ毛列の列間ピッチ間隔と異なるように設定したことを特徴とするヘアーブラシ。
【請求項6】
請求項1乃至請求項3記載のいずれか1つのヘアーブラシにおいて、
ブラシの基台面上に植設される側部ブラシ毛列の列間ピッチ間隔を、中央ブラシ毛列から離れるにしたがって徐々に大きくなるように設定したことを特徴とするヘアーブラシ。
【請求項7】
請求項1乃至請求項3記載のいずれか1つのヘアーブラシにおいて、
ブラシ基台面上に植設される側部ブラシ毛列の列間ピッチ間隔を、中央ブラシ毛列から離れるにしたがって徐々に小さくなるように設定したことを特徴とするヘアーブラシ。
【請求項8】
請求項1、請求項6または請求項7記載のいずれか1つのヘアーブラシにおいて、
前記中央ブラシ毛列を、複数の配列にして構成したことを特徴とするヘアーブラシ。
【請求項9】
請求項8記載のヘアーブラシにおいて、
前記中央ブラシ毛列の間に、前記側部ブラシ毛列の長手方向のピッチ間隔と同一のピッチ間隔をもつたブラシ毛列を配列したことを特徴とするヘアーブラシ。
【請求項10】
請求項1、請求項2、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8または請求項9記載のヘアーブラシにおいて、
前記側部ブラシ毛列の中央寄りのブラシ毛列の長手方向のピッチ間隔を、他の側部ブラシ毛列の長手方向のピッチ間隔よりも小さく設定したことを特徴とするヘアーブラシ。
【請求項11】
請求項1、請求項2、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8または請求項9記載のヘアーブラシにおいて、
前記側部ブラシ毛列の長手方向のピッチ間隔を、前記中央ブラシ毛列から離れるにしたがって徐々に大きくなるように設定したことを特徴とするヘアーブラシ。
【請求項1】
ブラシの基台面上に該基台の長手方向に沿って多数のブラシ毛を複数列に整列させて植設してなるヘアーブラシであって、
前記ブラシ毛は、前記基台の幅方向の中央付近に植設される中央ブラシ毛列の長手方向のピッチ間隔が、この中央ブラシ毛列の両側に配置される側部ブラシ毛列の長手方向のピッチ間隔に比べて小さくなるようにして植設されていることを特徴とするヘアーブラシ。
【請求項2】
請求項1記載のヘアーブラシにおいて、前記側部ブラシ毛列を構成するブラシ毛は前記中央ブラシ毛列の対応するブラシ毛と共に、前記基台の幅方向において揃った位置に植設されていることを特徴とするヘアーブラシ。
【請求項3】
請求項1または請求項2記載のヘアーブラシにおいて、
前記基台上の全ての前記側部ブラシ毛列の長手方向のピッチ間隔が同一であることを特徴とするヘアーブラシ。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3記載のいずれか1つのヘアーブラシにおいて、
前記中央ブラシ毛列の両側に隣接する側部ブラシ毛列との列間ピッチ間隔および中央ブラシ毛列と隣接していないその他の側部ブラシ毛列の列間ピッチ間隔が同一で植設されていることを特徴とするヘアーブラシ。
【請求項5】
請求項1乃至請求項3記載のいずれか1つのヘアーブラシにおいて、
前記中央ブラシ毛列と前記側部ブラシ毛列の中央寄りの列との列間ピッチ間隔を、その他の側部ブラシ毛列の列間ピッチ間隔と異なるように設定したことを特徴とするヘアーブラシ。
【請求項6】
請求項1乃至請求項3記載のいずれか1つのヘアーブラシにおいて、
ブラシの基台面上に植設される側部ブラシ毛列の列間ピッチ間隔を、中央ブラシ毛列から離れるにしたがって徐々に大きくなるように設定したことを特徴とするヘアーブラシ。
【請求項7】
請求項1乃至請求項3記載のいずれか1つのヘアーブラシにおいて、
ブラシ基台面上に植設される側部ブラシ毛列の列間ピッチ間隔を、中央ブラシ毛列から離れるにしたがって徐々に小さくなるように設定したことを特徴とするヘアーブラシ。
【請求項8】
請求項1、請求項6または請求項7記載のいずれか1つのヘアーブラシにおいて、
前記中央ブラシ毛列を、複数の配列にして構成したことを特徴とするヘアーブラシ。
【請求項9】
請求項8記載のヘアーブラシにおいて、
前記中央ブラシ毛列の間に、前記側部ブラシ毛列の長手方向のピッチ間隔と同一のピッチ間隔をもつたブラシ毛列を配列したことを特徴とするヘアーブラシ。
【請求項10】
請求項1、請求項2、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8または請求項9記載のヘアーブラシにおいて、
前記側部ブラシ毛列の中央寄りのブラシ毛列の長手方向のピッチ間隔を、他の側部ブラシ毛列の長手方向のピッチ間隔よりも小さく設定したことを特徴とするヘアーブラシ。
【請求項11】
請求項1、請求項2、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8または請求項9記載のヘアーブラシにおいて、
前記側部ブラシ毛列の長手方向のピッチ間隔を、前記中央ブラシ毛列から離れるにしたがって徐々に大きくなるように設定したことを特徴とするヘアーブラシ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2006−345894(P2006−345894A)
【公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−172057(P2005−172057)
【出願日】平成17年6月13日(2005.6.13)
【出願人】(000126676)株式会社アデランス (49)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年6月13日(2005.6.13)
【出願人】(000126676)株式会社アデランス (49)
【Fターム(参考)】
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