説明

ベンゾイミダゾール化合物およびその医薬用途

【課題】従来の化合物に比べて優れた代謝安定性と、さらに強力で高い選択性を持つことにより、生物学的利用率の改善されたORL−1受容体アゴニストを提供すること。
【解決手段】一般式(I)


(式中、各記号は請求の範囲に定義したとおりである。)
により表される化合物。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)
【化1】

[式中、
【化2】

は、
【化3】

のいずれかを示す。
m、nはそれぞれ同一または異なって1〜3の整数を示す。
1は水素、
低級アルキル、
低級アルケニル、
−C(O)−低級アルキル、
−C(O)O−低級アルキル、
−C(O)−フェニル(フェニル基は低級アルキル、ハロゲン、低級アルコキシ、フェノキシまたはベンジルオキシで置換されていてもよい)、
低級アルキル−カルボキシル、
低級アルキル−C(O)−フェニル(フェニル基は低級アルキル、ハロゲン、低級アルコキシ、フェノキシまたはベンジルオキシで置換されていてもよい)、
低級アルキル−C(O)O−低級アルキル、
低級アルケニル−C(O)O−低級アルキル、
低級アルキル−O−低級アルキル、
低級アルキル−C(O)−NR
−S(O)2−低級アルキル、
−S(O)2−フェニル(フェニル基は低級アルキル、ハロゲン、低級アルコキシ、フェノキシまたはベンジルオキシで置換されていてもよい)、
低級アルキル−S−低級アルキル、
低級アルキル−S(O)−低級アルキル、
低級アルキル−S(O)−低級アルキル、
低級アルキル−S(O)−NR
低級アルキル−NR
低級アルキル−NR−C(O)−低級アルキル、
フェニル(フェニル基は低級アルキル、ハロゲン、低級アルコキシ、フェノキシまたはベンジルオキシで置換されていてもよい)、または
ベンジル(フェニル基は低級アルキル、ハロゲン、低級アルコキシ、フェノキシまたはベンジルオキシで置換されていてもよい)を示す。
とRは同一または異なって、水素、低級アルキル(低級アルキル基は炭素数3〜7のシクロアルキルで置換されていてもよい)、シクロアルキルまたは低級アルケニルを示すか、またはRとRは結合して隣接する窒素原子とともに飽和含窒素複素環(該複素環は低級アルキル、ハロゲン、低級アルコキシ、フェノキシまたはベンジルオキシで置換されていてもよい)を形成してもよい。
は水素、低級アルキルまたは低級アルケニルを示す。
は水素、低級アルキル、ハロゲン、低級アルコキシ、トリフルオロメチル、ニトロ、アミノまたはシアノを示す。
Ra、Rbは同一または異なって、水素、低級アルキル、ハロゲン、低級アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ヒドロキシル、ニトロ、アミノ、アルカノイルアミノまたはシアノを示す。
ただし、
【化4】

が(c)のとき、Ra、Rbのどちらか一方は水素以外の基を示す。
XはOまたはSを示す。
YはCH、C(CH、O、S、SOまたはSOを示す。
ZはCHまたはNを示す。
ただし、
【化5】

が(b)で、mが2、nが2、YがCHかつXがOのとき、
1は水素、低級アルキル、−C(O)−低級アルキル、−C(O)O−低級アルキル以外の基を示す。]
により表される化合物、そのラセミ混合物、またはそれらの対応するエナンチオマー或いはそれらの薬学的に許容しうる塩。
【請求項2】
が水素であり、かつXがOである請求項1記載の化合物、そのラセミ混合物、またはそれらの対応するエナンチオマー或いはそれらの薬学的に許容しうる塩。
【請求項3】
が低級アルキル−C(O)−NR(RまたはRの一方が水素)または低級アルキル−C(O)−NR(RとRは結合して隣接する窒素原子とともに飽和含窒素複素環(該複素環は低級アルキル、ハロゲン、低級アルコキシ、フェノキシまたはベンジルオキシで置換されていてもよい)を形成する)である請求項1記載の化合物、そのラセミ混合物、またはそれらの対応するエナンチオマー或いはそれらの薬学的に許容しうる塩。
【請求項4】
2−{3−[1−(1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)ピペリジン−4−イル]−2,3−ジヒドロ−2−オキソ−ベンゾイミダゾール−1−イル}−N−メチルアセトアミド、
2−{3−[1−(5−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)ピペリジン−4−イル]−2,3−ジヒドロ−2−オキソ−ベンゾイミダゾール−1−イル}−N−メチルアセトアミド、
2−{3−[1−(5−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)ピペリジン−4−イル]−2,3−ジヒドロ−2−オキソ−ベンゾイミダゾール−1−イル}−N−メチルアセトアミド、
2−{3−(1−インダン−1−イルピペリジン−4−イル)−2,3−ジヒドロ−2−オキソ−ベンゾイミダゾール−1−イル}−N−メチルアセトアミド、
1−(4−フルオロ−1−インダン−1−イルピペリジン−4−イル)−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール−2−オン、
2−{3−(4−メチル−1−インダン−1−イルピペリジン−4−イル)−2,3−ジヒドロ−2−オキソ−ベンゾイミダゾール−1−イル}−N−メチルアセトアミド、
2−{3−(3,3−ジメチル−1−インダン−1−イルピペリジン−4−イル)−2,3−ジヒドロ−2−オキソ−ベンゾイミダゾール−1−イル}−N−メチルアセトアミド、
2−{3−[1−(1,2,2a,3,4,5−ヘキサヒドロアセナフチレン−1−イル)ピペリジン−4−イル]−2,3−ジヒドロ−2−オキソ−ベンゾイミダゾール−1−イル}−N−メチルアセトアミド、
2−{3−[1−(2,3,3a,4,5,6−ヘキサヒドロ−1H−フェナレン−1−イル)ピペリジン−4−イル]−2,3−ジヒドロ−2−オキソ−ベンゾイミダゾール−1−イル}−N−メチルアセトアミド、
2−{3−[1−(2,3,3a,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[de]クロメン−6−イル)ピペリジン−4−イル]−2,3−ジヒドロ−2−オキソ−ベンゾイミダゾール−1−イル}−N−メチルアセトアミド、
2−{3−[1−(1,2,2a,3,4,5−ヘキサヒドロアセナフチレン−5−イル)ピペリジン−4−イル]−2,3−ジヒドロ−2−オキソ−ベンゾイミダゾール−1−イル}−N−メチルアセトアミド、
1−[1−(6−フルオロ−1,2,2a,3,4,5−ヘキサヒドロアセナフチレン−1−イル)ピペリジン−4−イル]−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール−2−オン、
2−{3−[1−(6−フルオロ−1,2,2a,3,4,5−ヘキサヒドロアセナフチレン−1−イル)ピペリジン−4−イル]−2,3−ジヒドロ−2−オキソ−ベンゾイミダゾール−1−イル}−N−メチルアセトアミド、
2−{3−[1−(5−フルオロアセナフテン−1−イル)ピペリジン−4−イル]−2,3−ジヒドロ−2−オキソ−ベンズイミダゾール−1−イル}−N−メチルアセトアミド、
2−{3−[1−(3−クロロアセナフテン−1−イル)ピペリジン−4−イル]−2,3−ジヒドロ−2−オキソ−ベンズイミダゾール−1−イル}−N−メチルアセトアミド、
2−{3−[1−(5−クロロアセナフテン−1−イル)ピペリジン−4−イル]−2,3−ジヒドロ−2−オキソ−ベンゾイミダゾール−1−イル}−N−メチルアセトアミド、
2−{3−[1−(8−クロロアセナフテン−1−イル)ピペリジン−4−イル]−2,3−ジヒドロ−2−オキソ−ベンゾイミダゾール−1−イル}−N−メチルアセトアミド、
2−{3−[1−(5−メトキシアセナフテン−1−イル)ピペリジン−4−イル]−2,3−ジヒドロ−2−オキソ−ベンゾイミダゾール−1−イル}−N−メチルアセトアミド、
2−{3−[1−(5−ヒドロキシアセナフテン−1−イル)ピペリジン−4−イル]−2,3−ジヒドロ−2−オキソ−ベンゾイミダゾール−1−イル}−N−メチルアセトアミド、および
2−{3−[1−(6−フルオロアセナフテン−1−イル)ピペリジン−4−イル]−2,3−ジヒドロ−2−オキソ−ベンゾイミダゾール−1−イル}−N−メチルアセトアミド、
から選ばれる請求項1記載の化合物、そのラセミ混合物、またはそれらの対応するエナンチオマー或いはそれらの薬学的に許容しうる塩。
【請求項5】
請求項1記載の化合物(I)、そのラセミ混合物、またはそれらの対応するエナンチオマー或いはそれらの薬学的に許容しうる塩を含有するORL−1受容体に関与する疾患の予防および/または治療薬。
【請求項6】
請求項1記載の化合物(I)、そのラセミ混合物、またはそれらの対応するエナンチオマー或いはそれらの薬学的に許容しうる塩を含有するORL−1受容体に関与する中枢神経系疾患の予防および/または治療薬。
【請求項7】
請求項1記載の化合物(I)、そのラセミ混合物、またはそれらの対応するエナンチオマー或いはそれらの薬学的に許容しうる塩を含有する中枢神経系疾患の予防および/または治療薬。
【請求項8】
請求項1記載の化合物(I)、そのラセミ混合物、またはそれらの対応するエナンチオマー或いはそれらの薬学的に許容しうる塩を含有する睡眠障害の予防および/または治療薬。
【請求項9】
請求項1記載の化合物(I)、そのラセミ混合物、またはそれらの対応するエナンチオマー或いはそれらの薬学的に許容しうる塩を含有するアルコール依存症の予防および/または治療薬。
【請求項10】
請求項1記載の化合物(I)、そのラセミ混合物、またはそれらの対応するエナンチオマー或いはそれらの薬学的に許容しうる塩を含有する薬物依存症の予防および/または治療薬。
【請求項11】
請求項1記載の化合物(I)、そのラセミ混合物、またはそれらの対応するエナンチオマー或いはそれらの薬学的に許容しうる塩を含有する不安およびストレス障害の予防および/または治療薬。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−107910(P2013−107910A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−48087(P2013−48087)
【出願日】平成25年3月11日(2013.3.11)
【分割の表示】特願2009−501298(P2009−501298)の分割
【原出願日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願人】(000002956)田辺三菱製薬株式会社 (225)
【Fターム(参考)】