説明

ペット用食器

【課題】
ペット特に犬を例にとると食事の際、早食い、大食いの傾向がある。しかし従来それを防ぐ為の矯正補助をする食器と言うのは検討されていなかった。
【解決手段】
ペットの食器内部に障害物を設ける事で、早食いによって大量の食物を一気に胃の中へ入れ、水を飲んだ直後に運動をすると、胃内でガスが発酵して捻転を起こす誘因となり胃拡張・胃捻転症候群を突然発症し、胃がねじれる事からショック状態に陥り、放置すると数時間で死亡してしまう恐ろしい病気の危険を減少させ、ゆっくり食べることによって満腹感を感じる効果もある。また周囲への餌の飛び散りも防止。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペット用食器に関し、特に早食い抑制の為、内部に障害物を設けた食器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のペット用食器としては一般的な皿型食器又は碗型食器など底面は全て平面状を呈するものであったがペット専用の器として、例えば、犬の嗜好性を高めるために食器底面に5〜8mm程度の高さの複数の膨隆突起を設けたものがある。
(特許文献1参照)
【特許文献1】特開平08−131006
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、ペット特に犬を例にとると食事の際、早食い、大食いの傾向がある。従来の複数の膨隆突起も障害物に成りうる高さが無いため早食い抑制には全く意味を成さない。現在、早食いを防ぐ為の矯正補助をする食器は検討されていない。
【0004】
ペット特に犬を例にとると食事の際、早食いの為、食器の回りに餌を飛び散らす傾向がある。しかし現在それを防ぐ為の矯正補助をする食器と言うのは検討されていない。
【0005】
犬は人間と異なり舌を使って食餌を行うが、この舌が食器底面の食べ物を
捕らえやすい結果となる。現在主流となっているドライフードは円形状である為、転がりやすく食べやすく早食いに繋がると言う欠点があるが、ペット用食器の内部にペットがフードを食べるスペースを小さくする為の障害物を設ける事でペットの早食い抑制することを目的とする食器。
【0006】
また、早食いを抑制することで、ゆっくりとしか食べられない為、周囲への餌の飛び散りも防ぐ効果もある
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明では請求項1において、底面と枠板から形成され、内部に障害物を設けた事を特徴とする食器を提案する。また本発明では請求項2において内部の障害物はペットが食べ物を食べられる程度のスペースを食器内部に確保し、舌を傷つけない滑らかさを持つペット用食器を提案する。
【発明の効果】
【0008】
本発明では前記の構成を採用したために、食器本体内に納められた食物を食べる際にはペットの鼻先や舌先がこの食器内部の障害物に引っかかり、この障害物によりペットの早食いを防ぎ、また周囲への餌の飛び散りを防ぐことになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明を図面の実施例により具体的に説明するが本発明はこれに限定されるものではない。
【実施例】
【0010】
図1及び図2に示す本発明のペットの早食い抑制の為、障害物を設けた食器は例えば陶器で構成することができ全体が安定感のある重量を持つ陶器製の食器本体1からなり、この食器本体1は底辺2と障害物3と枠板4から構成される。ペット用食器本体1は、陶器の他、磁器も可能であるし、合成樹脂、ステンレス、アルミなどの金属も可能である。
【0011】
また本発明の底板2には障害物3が食器本体1の内部に向かって形成される。この障害物3の大きさ並びに数は適宜変更することは可能だが、障害物はペットが食べ物を食べられる程度のスペースを食器内部に確保し、舌を傷つけない滑らかさを持つ図面のものとしては直径20〜40mm程度で、高さが40〜60mm程度としている。また障害物の3の個数は3個であり、ほぼ底面2に適宜間隔でバランスよく形成される。
【0012】
この障害物3は底面2が平滑ではなく障害物になるように存在しており、食器内部のこの障害物により犬は食物を食べる際にペットの鼻先や舌先がこの食器内部の障害物に引っかかり早食いを抑制される。(大量の食物を一気に胃の中へ入れ、水を飲んだ直後に運動をすると、胃内でガスが発酵して捻転を起こす誘因となり胃拡張・胃捻転症候群を突然発症し、胃がねじれる事からショック状態に陥り、放置すると数時間で死亡してしまう恐ろしい病気の危険を減少させる)
【0013】
この障害物によりペットの早喰いや周囲への餌の飛び散りを防ぐことになる。
【0014】
また、ゆっくり食べることによって満腹感を感じる効果もある
【0015】
実施例1
【0016】
いぬ10匹(種類、大きさを問わず)を無作為に2グループに分け、第一グループにはペットの早食い抑制の為、障害物を設けた食器で食餌を与え、第二グループには従来の障害物の無い底面平面状の食器で同様の食餌を同量づつ与えた。
【0017】
この実験を1ヵ月継続したところ、第一グループは圧倒的に食餌の時間が長くなり早喰いをする犬は無く、周囲への食餌の飛び散りもなかった。しかし第二グループは早食いをする犬、周囲へ食餌を飛び散らす犬が目立った。

【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明のペットの早食い抑制の為、障害物を設けた食器の平面図である。
【図2】前図のA―A線断面図である。
【符号の説明】
【0019】
1 食器本体
2 底面
3 障害物
4 枠板
L 間隔



【特許請求の範囲】
【請求項1】
底面とその周囲の枠板から形成され、前記底面の内部に障害物を設けた事を特徴とするペット用食器。
【請求項2】
内部の障害物はペットが食べ物を食べられる程度のスペースを食器内部に確保し、舌を傷つけない滑らかさを持つ、請求項1記載のペット用食器。


【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−22195(P2009−22195A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−187814(P2007−187814)
【出願日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【出願人】(307025517)
【Fターム(参考)】