説明

ホットエアーチューブシーラ

【課題】 本発明はホットエアーチューブシーラにおいてチューブシールの不良の改善を図ることを目的とする。
【解決手段】 ホットエアー吸引強さ調整機構部80その端の部分で開口の一部を塞ぐ調整用パイプ部材81が雌ネジ部81aと雄ネジ部71bとの螺合によって取り付けてあり回動操作をすることによって軸線方向に変位する構成とすると共に、ヘッド部40の下面の圧力を測定可能である圧力測定装置100を備えてなる。ホットエアー吸引強さ調整機構部80を操作すると共に圧力測定装置を使用してヘッド部の下面の圧力を測定して、ヘッド部の下面の圧力を微細に設定することが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はホットエアーシーラに係り、特に、内容物が充填されている合成樹脂製のチューブの上側を向いている開口端の部分をチューブの内側から放射状に噴射するホットエアーによって加熱し、続いての工程でチューブの開口端を圧着してシールするホットエアーチューブシーラに関する。
【背景技術】
【0002】
クリーム、ジェル等の化粧品の中には、クリーム等がキャップ付きの合成樹脂製のチューブ内に充填されている構成の製品がある。これをチューブ製品という。このチューブ製品は、一端側にキャップが付いており反対側が開口となっている合成樹脂製のチューブをその開口端が上を向いた姿勢にセットし、開口端側から内容物をチューブ内に充填し、チューブの開口端をシールすることによって製造されている。
【0003】
合成樹脂製のチューブの開口端をシールする方法として、ホットエアーによって加熱し、続いてチューブの開口端を圧着してシールする方法と、超音波によって加熱しつつ圧着してシールする方法とがある。前者は後者に比較して作業効率が良い等の理由により、多く採用されている。
【0004】
上端の開口より内容物をチューブ内に充填する充填装置と、内容物が充填されたチューブの開口端をホットエアーによって加熱するチューブ加熱装置と、加熱されたチューブの開口端を圧着するチューブ圧着装置とが並んで配置してある装置をホットエアーチューブシーラという。
【0005】
一般的に、ホットエアーチューブシーラのうちのチューブ加熱装置は、空気を数100度に加熱するエアー加熱部と、チューブの開口端が挿入されようになっており且つ挿入されたチューブの内周面に加熱されたホットエアーを放射状に噴射するようになっているヘッド部と、噴射されたホットエアーを上方に吸引して外部に逃がすホットエアー吸引排出部とを有する。
【0006】
なお、ホットエアー吸引排出部は、途中にホットエアー吸引の強さを調整するホットエアー吸引強さ調整部を有する。このホットエアー吸引強さ調整部を適宜調整して、ヘッド部の開口端の圧力が若干負圧になるように設定してある。また、ホットエアー吸引強さ調整部を調整して、吸引力を強くすると、ホットエアーが放射状に噴射されている部分に下側から外部の空気が多く進入してホットエアーが放射状に噴射している部分の温度が低下し、逆に、吸引部の吸引力を弱くすると、外部の空気の進入量が減って、ホットエアーが放射状に噴射している部分の温度が上昇することがわかっている。よって、ホットエアー吸引強さ調整部はホットエアーが放射状に噴射している部分の温度を調整する役目を有する。
【0007】
図1(A),(B)は従来のホットエアー吸引強さ調整部1を示す。調整用管部材2がその端部が空気吸入穴4を一部塞ぐように配置してある。ホットエアー吸引強さ調整部1のホットエアー吸引強さを調整する動作原理は、調整用管部材2をX1−X2方向にスライドさせて空気吸入穴4の開口の度合いを調整し、空気吸入穴4が多く塞がれると、空気吸入穴4を通して調整用管部材2内に吸引される外部の空気の量が少なくなり、その分、放射状に噴射されたホットエアーを吸引する強さが強められ、逆に、空気吸入穴4が多く開口されると、空気吸入穴4を通して調整用管部材2内に吸引される外部の空気の量が増え、その分、放射状に噴射されたホットエアーを上方に吸引する強さが弱められるというものである。
【特許文献1】特開2003−321002号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記のチューブ製品においては、従来から、チューブの開口端をシールした部分の不良が発生することが問題となっていた。シールした部分に不良が発生すると内容物が外部に漏れ出すので、シール部分の不良を無くすることは重要である。
【0009】
本発明者は、上記のチューブ製品におけるシール不良の原因を追求する作業を行った。この作業は大変な労力を要したものであったけれども、その結果、シール不良の発生率は、ホットエアーが放射状に噴射されている環状部分の温度と関連し、ホットエアーシールに最適な温度の範囲は狭いことが判明した。
【0010】
従来のホットエアーシーラは、噴射される前のホットエアーの温度を測定する温度センサは設けられているけれども、ホットエアー吸引強さ調整部1は図1(A),(B)に示すように、調整用管部材2をX1−X2方向にスライドさせて、固定用ネジ3でもって固定する構成であり、微調整が困難である構成であった。また、ヘッド部の開口端の圧力を測定する装置も備えて無かった。よって、シールした部分に不良が発生しないような状態を定性的に得ることは不可能であり、ホットエアー吸引強さ調整部1の調整は専ら経験と勘に頼っており、シールした部分に不良が発生しないような状態を安定に維持することは困難であった。
【0011】
そこで、本発明は、上記課題を解決したホットエアーチューブシーラを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するため、本発明は、内容物が充填されている合成樹脂製のチューブの上側を向いている開口端の部分をヘッド部において該チューブの内側から放射状に噴射するホットエアーによって加熱し、続いて上記チューブの開口端を圧着してシールする構成であり、
放射状に噴射されたホットエアーを上記チューブから離れる方向に吸引して排出するホットエアー吸引排出機構部を有し、
該ホットエアー吸引排出機構部は、開口を通して外部の空気が流入するようにしてホットエアー吸引強さを調整するホットエアー吸引強さ調整機構部を有する構成であり、
該ホットエアー吸引強さ調整機構部を調整することによって、上記ヘッド部のホットエアーが放射状に噴射している部分の温度が調整可能である構成であるホットエアーチューブシーラにおいて、
上記ホットエアー吸引強さ調整機構部を、その端の部分で上記開口の一部を塞ぐ調整用パイプ部材が、雌ネジ部と雄ネジ部との螺合によって取り付けてあり回動操作をすることによって軸線方向に変位する構成とすると共に、
上記ヘッド部の下面に押し当てられる部分と圧力計とを有し、該押し当てられる部分を上記ヘッド部の下面に押し当てることによって該圧力計が上記ヘッド部の下面の圧力を表示する構成の圧力測定装置を備え、
上記ホットエアー吸引強さ調整機構部を操作すると共に上記圧力測定装置を使用して上記ヘッド部の下面の圧力を測定することによって、上記ヘッド部の下面の圧力を微細に設定することが可能であるようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ヘッド部のシールした部分に不良が発生しないような状態を計器である圧力計が表す数値でもって把握することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に本発明の実施の形態について説明する。
【0015】
図2に示すように、本発明の実施例1になるホットエアーチューブシーラ10は、上端の開口より内容物をチューブ内に充填する内容物充填装置11と、内容物が充填されたチューブの開口端をホットエアーによって加熱するチューブ加熱装置12と、加熱されたチューブの開口端を圧着するチューブ圧着装置13とが並んで配置してある構成である。図2はこのうちの本発明の要部をなすチューブ加熱装置12を示す。
【0016】
ホットエアーチューブシーラ10は、図3(D)に示すチューブ製品20を製造するためのものである。図3(A)に示すように、一端側にキャップ21が付いており反対側が開口23となっている合成樹脂製のチューブ22がその開口端23が上を向いた姿勢にセットされ、このチューブ22が内容物充填装置11に移動してくると、ここでは、図3(B)に示すように、開口端側から内容物25がチューブ内に充填される。これが次のチューブ加熱装置12に移動してくると、ここでは、図3(C)に示すように、放射状に噴射されているホットエアー26によってチューブ22の開口端23の内周面が加熱されて溶融される。これが次のチューブ圧着装置13に移動してくると、図3(D)に示すように、チューブ22の加熱された開口端が矢印27で示すように両側から圧着されてシールされてシール部28が形成されて、チューブ製品20が完成する。
【0017】
また、チューブ加熱装置12は、後述する図8示す専用の装置100及び図10に示す専用の装置120を備えている。
【0018】
次にチューブ加熱装置12について説明する。チューブ加熱装置12は、図2に示すように、上部に、配管31を通って供給されたエアーを数100度に加熱するエアー加熱部32を有し、下部に、ヘッド部40を有し、中間に二重筒構造部60を有し、更に、ホットエアー吸引排出機構部70を有する構成である。ホットエアー吸引排出部70は、途中にホットエアー吸引強さ調整機構部80を有する。
【0019】
ヘッド部40は、図4及び図5に併せて示すように、ノズル部材41と、リング部材45と、ベース部材47とを有し、チューブ22に対応したサイズを有する。ノズル部材41は、塞がれている下端近傍の全周囲にノズル孔43が形成してある筒部42と、ホットエアーの吸引排出の通路のための孔44aが多数形成してあるフランジ部44とを有する。リング部材45は、外周側にリング状の溝46を有する。ベース部材47は、中央に円形の開口48を有する。
【0020】
図2に示すように、ブロック部材47が加熱装置12のフレーム部12aの下面に固定してあり、リング部材45がブロック部材47の円形の開口48に嵌合して固定してあり、ノズル部材41の筒部42がリング部材45に嵌合してある。リング部材45のリング状の溝46の外側がブロック部47によって塞がれて、通路49が形成され、ここに、冷却用の水が供給される。筒部42とリング部材45との間には、環状の隙間50が形成される。
【0021】
51はヘッド部40の下面である。下面51は平面であり、環状の隙間40につながる円形の開口52が形成してある。
【0022】
図2に示すように、二重筒構造部60は、外側筒体61と内側筒体62とよりなり、フレーム部12a上に垂直の姿勢で固定してある。エアー加熱部32は二重筒構造部60の上側に取り付けてある。内側筒体62はノズル部材41の筒部42と連結してあり、その内側はエアー加熱部32からノズル部材41に向かうホットエアーの通路63となる。外側筒体61と内側筒体62との間の円筒状の空間64は、ノズル部材41のフランジ部44と対向しており、ノズル部材41から吸引ポンプ73へ向かうホットエアー吸引排出通路の一部を形成する。
【0023】
ホットエアー吸引排出機構部70は、環状の隙間50と、フランジ部44の孔44aと、円筒状の空間64と、外側筒体61に横向きに接続してある第1のパイプ71と、調整用パイプ部材81と、第2のパイプ72と、第2のパイプ72の端の吸引ポンプ73とを有する。
【0024】
上記のチューブ加熱装置12は、エアー加熱部32及び吸引ポンプ73が継続的に動作した状態とされ、図2に多くの矢印で示すように、雌エアー加熱部32によって数100度に加熱されたホットエアー43が通路63を通ってヘッド部40に供給され、ノズル孔43より環状の隙間50内に放射状に噴射され続け、隙間50内に噴射されたホットエアーは、吸引されて上方に向かい、開口52からは排出されずに、孔44a、空間64、第1のパイプ71、調整用パイプ部材81、第2のパイプ72を経て外部に排出され続ける。また通路49内に冷却用の水が供給され続けているため、リング部材45は冷却されている。
【0025】
チューブ22が上動されてその開口端23が図5に一点鎖線で示すように筒部42に嵌合して隙間50内に挿入されると、ノズル孔43から放射状に噴射されているホットエアー26によってチューブ22の開口端23の内周面が加熱されて溶融される。チューブ22の開口端23の外周面は冷却されているリング部材45に接触しているため加熱が抑制される。またホットエアーは上方に向かい、内容物25には当らず、内容物25は加熱されない。チューブ22はチューブ加熱装置12に所定時間留まったのちに、下動してヘッド部40から抜け出し、隣りのチューブ圧着装置13に移動される。
【0026】
次に、ホットエアー吸引強さ調整機構部80について説明する。ホットエアー吸引強さ調整機構部80は、図2に示すように、第1のパイプ71と第2のパイプ72との間に設けてあり、図6(A),(B)及び図7に示すように、調整用パイプ部材81と固定用ネジ82とを有する。第1のパイプ71には、空気吸入穴71aが周方向の4箇所に形成してあり、且つ、X2方向の先端に雄ネジ部71bが形成してあり、且つ、空気吸入穴71aの近くに目盛71cが形成してある。調整用パイプ部材81は、内部の中央部に、上記の雄ネジ部71bに対応する雌ネジ部81aが形成してあり、X1側に第1のパイプ71の外周に丁度嵌合する嵌合部81bを有し、X2側に第2のパイプ72の内周に丁度嵌合する嵌合部81cを有する。81dは嵌合部81bの端部である。雌ネジ部81a及び雄ネジ部71bのピッチは微細である。固定用ネジ82は第2のパイプ72の端の近くに第2のパイプ72に形成してあるネジ孔に螺合してある。第2のパイプ72のX1側の端部はチューブ加熱装置12の一部に固定してある。
【0027】
調整用パイプ部材81は、雌ネジ部81aを雄ネジ部71bに螺合させて第1のパイプ71の先端に取り付けてある。嵌合部81bは第1のパイプ71の外周に嵌合して空気吸入穴71aを一部塞いだ状態とされている。嵌合部81cは第2のパイプ72の内周に嵌合してある。
【0028】
調整用パイプ部材81を回動させると、雌ネジ部81aと雄ネジ部71bとの螺合によって、その回動方向に応じて調整用パイプ部材81はその軸線方向であるX1方向或いはX2方向に移動され、空気吸入穴71aの開口の度合いが変えられる。調整用パイプ部材81の端部81dの空気吸入穴71aに対する位置は目盛71cによって確認可能である。固定用ネジ82を締めることによって、調整用パイプ部材81は第2のパイプ72に対して固定される。
【0029】
ホットエアー吸引強さが調整される動作原理は、従来と同じであり、空気吸入穴71aの開口の度合いが変化することによって、外部から空気吸入穴71aを通って第1のパイプ71内に流入する外部の空気90の量が変化し、これに応じて、吸引されるホットエアー91の量が変化されるというものである。
【0030】
ここで、調整用パイプ部材81のX1−X2方向の変位は調整用パイプ部材81の回動を雌ネジ部81aと雄ネジ部71bとを介して変換されての動作であるため、微細であり、よって、空気吸入穴71aの開口の度合いは微細に調整され、ホットエアー吸引強さは微細に調整される。
【0031】
図8はヘッド部40の開口52の部分の圧力を測定する圧力測定装置100である。圧力測定装置100は、上記の開口52に対応する大きさの開口102とこの開口102から延びている通路103とが形成してあるステンレスベース基板101と、ベース基板101の上面に貼り付けてあり、上記開口102と対応する開口106を有する板状の軟質ラバー105と、通路103と連通してベース基板101上に取り付けてある圧力計(マノメータ)110とよりなる構成であり、ヘッド部40に対応した大きさである。107はヘッド部40の下面に押し当てられる部分であり、軟質ラバー105の上面であり開口106の周囲の部分である。圧力計110は圧力を0.1KPa単位で測定可能であるものである。ベース基板101はアルミニウム、鉄、ステンレス製等でもよい。
【0032】
チューブ加熱装置12を動作状態とし、この圧力測定装置100を図9に示すように開口106を軟質ラバー105上の部分107をヘッド部40のリング部材45の下面51に押し当て、圧力計110の表示を読み取ることによって、ヘッド部40の開口52の部分の圧力を簡単に測定することが可能である。なお、ヘッド部40の下面に押し当てられる部分が軟質ラバー105であるため、ヘッド部40のリング部材45の下面51に密着し、また、ステンレスベース基板101への熱の伝導が制限され、圧力はホットエアーの影響を受けないで精度良く測定される。
【0033】
圧力測定装置100を図9に示すようにヘッド部40の下面51にセットしたままで、ホットエアー吸引強さ調整機構部80の調整することによって、ヘッド部40の開口52の部分の圧力を圧力計110が表示する数値でもって定量的にしかも従来に比べて微細に設定することが可能となる。図1に示す構造では調整して設定した圧力のばらつきが1KPa単位であったけれども、図6及び図7に示すホットエアー吸引強さ調整機構部80では調整して設定した圧力のばらつきが従来に比べて約1/10に減って、0.1KPa単位のばらつきに抑えられた。
【0034】
上記のチューブ加熱装置12では、例えば、エアー加熱部32のよって加熱されたホットエアーの温度を340℃に定め、ヘッド部40の開口52の部分の圧力を0.3KPaに定めてある。この条件では、完成したチューブ製品20でのシール不良の発生率が従来に比べ改善されたという結果を得ている。
【0035】
図10は、ホットエアー43がノズル孔43より環状の隙間50内に放射状に噴射されている状態における、ホットエアー43がノズル孔43より環状の隙間50内に放射状に噴射されている環状の部分の温度を間接的に測定すると共に上記環状の部分の温度の分布を評価する温度測定装置120を示す。
【0036】
温度測定装置120は、赤外線熱画像をとらえる赤外線熱画像装置121と、鏡面にマット加工したステンレス板130とを使用する。131はマット面である。
【0037】
ヘッド部40の配置及び赤外線熱画像装置121の大きさ等からして赤外線熱画像装置121でホットエアーが放射状に噴射されている個所は直接に見ることは不可能である。そこで、板をヘッド部40の下側に置いて、ホットエアーが放射状に噴射されている個所からの輻射熱140を板でもって受けて、この板で反射した輻射熱を赤外線熱画像装置121に取り込むことによって、間接的に測定することを考えた。色々な板を試みたが鮮明な熱画像を得ることが出来なかった。鏡面にマット加工したステンレス板130を使用すると、輻射熱がマット面131で効率良く反射されて、反射した輻射熱141が赤外線熱画像装置121に到って、鮮明な熱画像122を得られることが分かった。また、赤外線熱画像装置121の位置は、水平に置かれたマット加工したステンレス板130に垂直の線を中心に両側に角度50度の範囲であれば、鮮明な熱画像を得られることが分かった。
【0038】
この温度測定装置120を使用して上記の条件で動作しているチューブ加熱装置12のホットエアー26がノズル孔43より環状の隙間50内に放射状に噴射されている部分の温度を間接的に測定したところ、270℃であることが分かった。また、温度の分布も一周に亘って均一であることが分かった。
【0039】
輻射熱を良好に反射できる板であれば、上記のステンレス板130以外の板でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】従来のホットエアー吸引強さ調整機構部を示す図である。
【図2】本発明の実施例1になるホットエアーチューブシーラのチューブ加熱装置を示す図である。
【図3】ホットエアーチューブシーラによるチューブ製品が完成するまでの過程を示す図である。
【図4】ヘッド部を分解して示す図である。
【図5】ヘッド部を拡大して示す図である。
【図6】図2中のホットエアー吸引強さ調整機構部を示す図である。
【図7】図6のホットエアー吸引強さ調整機構部を分解して示す図である。
【図8】ヘッド部の下面の圧力を測定する圧力測定装置を示す図である。
【図9】図8の圧力測定装置を使用してヘッド部の下面の圧力を測定している状態を示す図である。
【図10】ホットエアーが噴射されている部分の温度を間接的に測定する温度測定装置を示す図である。
【符号の説明】
【0041】
10 ホットエアーチューブシーラ
11 内容物充填装置
12 チューブ加熱装置
13 チューブ圧着装置
20 チューブ製品
22 合成樹脂製のチューブ
28 シール部
32 エアー加熱部
40 ヘッド部
41 ノズル部材
43 ノズル孔
45 リング部材
50 環状の隙間
70 ホットエアー吸引排出機構部
71a 空気吸入穴
80 ホットエアー吸引強さ調整機構部
81 調整用パイプ部材
81a 雌ネジ部
82 固定用ネジ
100 圧力測定装置
101 ベース基板
105 軟質ラバー
110 圧力計(マノメータ)
120 温度測定装置
121 赤外線熱画像装置
122 鮮明な熱画像
130 鏡面にマット加工したステンレス板
140,141 輻射熱

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物が充填されている合成樹脂製のチューブの上側を向いている開口端の部分をヘッド部において該チューブの内側から放射状に噴射するホットエアーによって加熱し、続いて上記チューブの開口端を圧着してシールする構成であり、
放射状に噴射されたホットエアーを上記チューブから離れる方向に吸引して排出するホットエアー吸引排出機構部を有し、
該ホットエアー吸引排出機構部は、開口を通して外部の空気が流入するようにしてホットエアー吸引強さを調整するホットエアー吸引強さ調整機構部を有する構成であり、
該ホットエアー吸引強さ調整機構部を調整することによって、上記ヘッド部のホットエアーが放射状に噴射している部分の温度が調整可能である構成であるホットエアーチューブシーラにおいて、
上記ホットエアー吸引強さ調整機構部を、その端の部分で上記開口の一部を塞ぐ調整用パイプ部材が、雌ネジ部と雄ネジ部との螺合によって取り付けてあり回動操作をすることによって軸線方向に変位する構成とすると共に、
上記ヘッド部の下面に押し当てられる部分と圧力計とを有し、該押し当てられる部分を上記ヘッド部の下面に押し当てることによって該圧力計が上記ヘッド部の下面の圧力を表示する構成の圧力測定装置を備え、
上記ホットエアー吸引強さ調整機構部を操作すると共に上記圧力測定装置を使用して上記ヘッド部の下面の圧力を測定することによって、上記ヘッド部の下面の圧力を微細に設定することが可能であるようにしたことを特徴とするホットエアーチューブシーラ。
【請求項2】
請求項1のホットエアーチューブシーラにおいて、
更に、上記ヘッド部のホットエアーが放射状に噴射している部分の温度及び温度分布を、この部分からの輻射熱をマット処理した板で反射させて赤外線熱画像装置で熱画像としてとらえて間接的に測定する温度測定装置を備えた構成としたこと特徴とするホットエアーチューブシーラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−27178(P2006−27178A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−211903(P2004−211903)
【出願日】平成16年7月20日(2004.7.20)
【出願人】(000001959)株式会社資生堂 (1,748)
【Fターム(参考)】