ボディハンガー
【課題】 水着をはじめとする女性用衣類等を陳列するための、使い勝手のよいボディハンガーの提供。
【解決手段】 人体の胴体正面の輪郭を型取ったフレームで平面状に形成されるハンガー本体と、該ハンガー本体の胸部の位置に該フレーム内部を横切って形成され、凹部を前面両端に有する胸部横桟と、該胸部横桟の前面に配設されて、略W字状かつ平面状に形成され、該凹部に係合する係合突起を両端に有する胸部形成部材と、該胸部形成部材前面の該凹部近傍に形成され、該胸部形成部材の両端を嵌装可能な端部嵌合部材と、該ハンガー本体のほぼ中間高さの左右対称の位置に形成され、該位置で分割されるフレーム上半部とフレーム下半部とを折畳自在とする折畳部とを備え、該ハンガー本体がなす平面に対して該胸部形成部材が起立されると、該胸部形成部材の該係合突起が、該胸部横桟の該凹部と係合することによって、該胸部形成部材の起立された姿勢を保持するように構成する。
【解決手段】 人体の胴体正面の輪郭を型取ったフレームで平面状に形成されるハンガー本体と、該ハンガー本体の胸部の位置に該フレーム内部を横切って形成され、凹部を前面両端に有する胸部横桟と、該胸部横桟の前面に配設されて、略W字状かつ平面状に形成され、該凹部に係合する係合突起を両端に有する胸部形成部材と、該胸部形成部材前面の該凹部近傍に形成され、該胸部形成部材の両端を嵌装可能な端部嵌合部材と、該ハンガー本体のほぼ中間高さの左右対称の位置に形成され、該位置で分割されるフレーム上半部とフレーム下半部とを折畳自在とする折畳部とを備え、該ハンガー本体がなす平面に対して該胸部形成部材が起立されると、該胸部形成部材の該係合突起が、該胸部横桟の該凹部と係合することによって、該胸部形成部材の起立された姿勢を保持するように構成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明はボディハンガーに関し、特に水着をはじめとする女性用衣類等を陳列するためのボディハンガーに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、水着をはじめとする女性用衣類を陳列するためのハンガーとして、水着等を装着する部分の人体胴体正面の輪郭を型取ったフレームで平面状に形成したボディハンガーが知られている。ボディハンガーは、マネキン人形よりも経済的であり、狭い場所でも多くの種類の衣類を陳列できるという利点がある。
【０００３】
そして、このようなボディハンガーにおいて、ハンガー本体とは別体で設けられた乳部材を上下方向に回動させて、胸部の膨らみを形成し、衣類を実際に着たような着衣感を購買者に与えるようにしたボディハンガーを提供するものとして、例えば特許文献１がある。
【０００４】
【特許文献１】実公平２−４６３３
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、上記特許文献１によれば、乳部材の中央部に設けられた係合穴を、ハンガー本体の胸部の係合突起に係合させて、乳部材を前方に突出させた状態にすることによって胸部の膨らみを形成するものであるため、片手で簡単に胸部の膨らみを形成することができないという問題があった。
しかも、上記特許文献１その他の従来のボディハンガーは、概ね人体の胴体部の幅と高さを有するために、運搬時において嵩張り、持ち運び等が不便であるといった問題があった。
【０００６】
そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、片手で簡単に胸部の膨らみを形成することができ、しかも持ち運び等にも便利で使い勝手のよいボディハンガーを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記の課題を解決するために、請求項１記載のボディハンガーは、人体の胴体正面の輪郭を型取ったフレームで平面状に形成されるハンガー本体と、
該ハンガー本体の胸部の位置に該フレーム内部を横切って形成され、凹部を前面両端に有する胸部横桟と、
該胸部横桟の前面に配設されて、略W字状に形成され、該凹部に係合する係合突起を両端に有する胸部形成部材と、
該胸部横桟前面の該凹部近傍に形成され、該胸部形成部材の両端を嵌装可能な端部嵌合部材と、
該ハンガー本体の略中間高さの左右対称の位置に形成され、該位置で分割されるフレーム上半部とフレーム下半部とを折畳自在とする折畳部とを備え、
該ハンガー本体がなす平面に対して該胸部形成部材が起立されると、該胸部形成部材の該係合突起が、該胸部横桟の該凹部と係合することによって、該胸部形成部材の起立された姿勢を保持するようにしたことを要旨とする。
【０００８】
また、請求項２記載のボディハンガーは、請求項１記載の構成において、該ハンガー本体の腰部の位置に、該フレーム内部を横切って形成される腰部横桟と、
該腰部横桟の中央部に垂下して形成される押え片と、
該押え片の両側に所定の間隔を経て、該腰部横桟から垂下して形成される補助片とを備え、
パンツ等の前面上端中央部を、該押え片と該補助片との間を通して、該押え片の後方に位置させて装着させるようにしたことを要旨とする。
【０００９】
また、請求項３記載のボディハンガーは、請求項１又は２に記載の構成において、該ハンガー本体の該フレームに着脱自在に設けられた肩部形成部材を備え、
該ハンガー本体の上辺部両端近傍に外嵌して肩部を形成するようにしたことを要旨とする。
【発明の効果】
【００１０】
本発明によれば、胸部横桟の前面両端に設けた凹部と係合する係合突起を、胸部形成部材の両端に設けて、胸部形成部材が起立されると、胸部形成部材の係合突起が、胸部横桟の凹部と係合することによって、該胸部形成部材の起立された姿勢を保持するようにしたため、片手で簡単に胸部の膨らみを形成することが可能となる。
さらに、本発明によれば、ハンガー本体の略中間高さの左右対称の位置に、フレーム上半部とフレーム下半部とを折畳自在とする折畳部を設けたため、運搬時には折畳んでコンパクトな大きさにすることができ、持ち運び等にも便利な非常に使い勝手のよいボディハンガーを提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１１】
本発明に係るボディハンガーは、人体の胴体部分に装着する衣類を陳列するためのハンガーであり、例えば、ワンピースあるいはセパレートタイプの水着をはじめとして、下着やレオタード等に至るまで種々の衣類に使用可能なものである。
さらに、後述する肩部形成部材を設けることにより、Ｔシャツ、アロハシャツやショール等を装着させて使用することとしてもよい。本発明に係るボディハンガーは、このような衣類を装着させて陳列可能とされる限り、フレームの形状やストラップ止めの配置・形状等は任意に設定できる。
また、本発明に係るボディハンガーは、胸部や腰のくびれのラインを出すために曲線を多用することが好ましいが、軽量性かつ適度の強度を実現するためにも、ポリプロピレン、スチロール等熱可塑性樹脂によって形成することが好ましい。
【実施例１】
【００１２】
本発明の第１の実施例を図１〜図８に基づいて説明する。本実施例は、片手で簡単に胸部の膨らみを形成できるとともに、折畳自在とされたボディハンガーに関するものである。
【００１３】
図１〜図４に示すように、本実施例に係るボディハンガー（１）は、水着を装着する部分の人体胴体正面の輪郭を型取ったフレーム（３）で平面状に形成されたハンガー本体（２）と、ハンガー本体（２）とは別体で設けられ、胸部の膨らみを形成するための胸部形成部材（６）とから構成される。
ハンガー本体（２）の上辺部（５）中央部には、陳列のためのフック（４）が設けられるとともに、ブランド・商品名やサイズ等の表示板（４ｂ）を嵌め外し自在に設置可能な表示部（４ａ）が凹設されている。
フレーム（３）の胸部（１０）、腰部（１１）の位置には、それぞれ胸部横桟（７）、腰部横桟（８）がフレーム（３）内部を横切って形成され、さらに、上辺部（５）両端、胸部（１０）上方のフレーム（３）内方、腰部（１１）上方のフレーム（３）内方、腰部（１１）下方のフレーム（３）外方には、それぞれストラップ止め（１５）（１６）（１７）（１８）（１８’）が形成されている。
なお、胸部横桟（７）は略Ｗ字状に形成され、後述する胸部形成部材（６）と一体となってデザイン上の効果を有するようになされている。
【００１４】
胸部形成部材（６）は、略Ｗ字状かつ平面状に形成されて、胸部横桟（７）の前面に配設される。胸部形成部材（６）は、図１〜図３に示すように、視覚的な効果を考慮して、バストラインを形成しないときには正面から見て略Ｍ字状になるようにして配設することが好ましい。
図１〜図４に示すように、胸部形成部材（６）の両端は、胸部横桟（７）とフレーム（３）との接合部近傍において、胸部横桟（７）の前方に突出して成形された端部嵌合部材（２５）に嵌装されるとともに、図２、図４に示すように、胸部形成部材（６）が上下方向に回動して起伏自在とされ、バストラインを立体的に形成できるようになされている。胸部横桟（７）の中央部には、胸部形成部材（６）を安定的に起伏可能とするための上下一対のガイド部（２６）が形成されている。
【００１５】
図５（ａ）〜（ｃ）、図６（ａ）〜（ｃ）に示すように、胸部形成部材（６）の端部（６ａ）は、端部嵌合部材（２５）の嵌合穴（２８）に嵌装され、該嵌合穴（２８）内で回動可能に構成されている。
胸部形成部材（６）の端部（６ａ）内方下部の、嵌合穴（２８）に嵌装されない部分には係合突起（６ｂ）が設けられ、一方で胸部横桟（７）前面の端部嵌合部材（２５）内方には、係合突起（６ｂ）と係合可能な凹部（２７）が設けられている。
そして、胸部形成部材（６）が前面に向って引き下げられて係合突起（６ｂ）が端部（６ａ）と一体的に回動されると、図５（ｃ）、図６（ｃ）に示すように、係合突起（６ｂ）が凹部（２７）と係合し、同時に胸部形成部材（６）の端部（６ａ）上部（係合突起（６ｂ）が設けられているのと反対側部）が端部嵌合部材（２５）内周と当接することによって、係合突起（６ｂ）と凹部（２７）との係合を解除する一定以上の外力が下方に向って加えられないと、胸部形成部材（６）がそれ以上下方に回動しないようになされている。
このようにして、本実施例においては、図２、図６（ｃ）に示すように、ハンガー本体（２）のなす平面と一定の角度（θ）をもって、胸部形成部材（６）が起立姿勢を保持可能に構成されているものである。
【００１６】
さらに、本実施例に係るボディハンガー（１）は、図１に示すように、ハンガー本体（２）のフレーム（３）の略中間高さのくびれ部（１２）の位置に左右対称の折畳部（２０）が形成されて、折畳み自在に構成したものである。
フレーム（３）は、折畳部（２０）の位置で分割されるフレーム上半部（３ａ）とフレーム下半部（３ｂ）とを連結して形成されることとなるが、図８（ａ）〜（ｃ）に示すように、フレーム下半部（３ｂ）端部には、断面円形状のヒンジ（２１）と、その下方に位置する係合突起（２２）とがそれぞれフレーム（３ｂ）側面から左右に突出して形成され、一方でフレーム上半部（３ａ）端部には、ヒンジ（２１）と係合突起（２２）とそれぞれ係合する係合穴（２１ａ）（２２ａ）を左右側面に有し、背面が切欠された形状の受け部（２３）が形成されている。
【００１７】
係合穴（２２ａ）は、係合突起（２２）を丁度ぴったりと嵌合可能な大きさであり、係合突起（２２）を係合穴（２２ａ）に係合することによって、フレーム上半部（３ａ）とフレーム下半部（３ｂ）とが折れ曲がることなくしっかりと連結固定されて、図１に示すごとくのボディハンガー（１）が構成されるものである。
そして、折畳み時には、係合突起（２２）と係合穴（２２ａ）との係合を解除して、ヒンジ（２１）軸廻りにフレーム下半部（３ｂ）（又はフレーム上半部（３ａ））を回動させることによって、図７に示したごとく、フレーム上半部（３ａ）とフレーム下半部（３ｂ）とを折畳むことができる。
なお、図７、図８（ｂ）に示すように、ヒンジ（２１）は、上半部フレーム（３ａ）側面から後方に偏心して設けられ、ヒンジ（２１）軸が、折畳後の上半部フレーム（３ａ）と下半部フレーム（３ｂ）とが接してできる平面内に位置するようになされている。
【００１８】
本実施例に係るボディハンガー（１）は、陳列の際に水着等をボディハンガー（１）下方等から装着させて使用するものであるが、事前に胸部形成部材（６）を下方向に所定量回動させるのみで、片手で簡単に胸部の膨らみを形成することができ、胸部形成部材（６）を元に戻すときにも、所定の力で上方向に回動させるのみでよいため、非常に便利である。
さらに、フレーム上半部（３ａ）とフレーム下半部（３ｂ）とを折畳んで、コンパクトな大きさにできるため、持ち運びの際にも嵩張ることがなく、非常に使い勝手のよいボディハンガーを提供することが可能となる。
【実施例２】
【００１９】
本発明の第２の実施例を図面に基づいて説明する。本実施例は、ビキニパンツを弛みなく陳列するためのボディハンガーに関するものである。
【００２０】
図９（ａ）に示すように、本実施例に係るボディハンガー（１）は、腰部横桟（８）の中央部に押え片（３０）を垂下し、さらにその両側に所定の間隔を経て補助片（３１）を垂下して形成したものである。
【００２１】
本実施理例に係るボディハンガー（１）は、ビキニパンツ（５１）をボディハンガー（１）下方から装着させて使用するものであるが、このとき図９（ｂ）、図１０に示すように、ビキニパンツ（５１）前面の上端中央部（５１ａ）を、押え片（３０）と補助片（３１）との間を通して、押え片（３０）の後方に押し込んで装着させる。
このようにすると、ビキニパンツ（５１）前面の上端中央部（５１ａ）が、押え片（３０）と補助片（３１）との間に挟持されて斜め前方に垂れ下がるのが防止される。
【００２２】
本実施例に係るボディハンガー（１）によれば、ビキニパンツ等のセパレートタイプの女性用衣類や男性用下着等であっても、弛みなく見た目よく陳列することが可能となり、多大な販売促進効果が期待できる。
【実施例３】
【００２３】
本発明の第３の実施例を図面に基づいて説明する。本実施例は、肩部形成部材を備えたボディハンガーに関するものである。
【００２４】
図１１（ａ）に示すように、本実施例に係るボディハンガー（１）は、ハンガー本体（２）のフレーム（３）の胸部（１０）上方に、左右対称の肩部形成部材（３５）を別体で着脱自在に設けたものである。
肩部形成部材（３５）は、図１２に示すように、中空の円筒状部材を軸方向にわたって一部切欠した形状の合成樹脂製で、フレーム（３）及びストラップ止め（１５）の双方に外嵌可能に構成されている。肩部形成部材（３５）は、着脱を容易にするために、一端側に向かってしだいに鋭利な形状となるように形成されている。
【００２５】
本実施例に係るボディハンガー（１）の使用に際しては、図１１（ｂ）に示すように、肩部形成部材（３５）をフレーム（３）の上辺部（５）両端に設けられるストラップ止め（１５）にそれぞれ外嵌して、肩部（１３）を形成する。そして、ボディハンガー（１）に水着等を装着させた後、上記によって形成された肩部（１３）を利用して、さらにシャツ（５２）を装着させればよい。
【００２６】
本実施例に係るボディハンガー（１）によれば、水着等とコーディネートされたシャツやショールを、水着等と一緒に装着させて陳列できるため、実際に着用している状態をイメージしやすくなり、より購買意欲を喚起することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【００２７】
本発明は、水着をはじめとする女性用衣類等を陳列するための、非常に使い勝手のよいボディハンガーを提供するものであり、産業上の利用可能性を有する。
【図面の簡単な説明】
【００２８】
【図１】第１の実施例に係るボディハンガーの正面図である。
【図２】第１の実施例に係るボディハンガーの側面図である。
【図３】第１の実施例に係るボディハンガーの上面図である。
【図４】第１の実施例に係るボディハンガーの水着装着時の上面図である。
【図５】（ａ）図１におけるＡ〜Ａ’概略断面図（胸部形成部材嵌装前）である。（ｂ）図１におけるＡ〜Ａ’概略断面図（胸部形成部材嵌装後）である。（ｃ）図１におけるＡ〜Ａ’概略断面図（胸部形成後）である。
【図６】（ａ）図１におけるＢ〜Ｂ’概略断面図（胸部形成部材嵌装前）である。（ｂ）図１におけるＢ〜Ｂ’概略断面図（胸部形成部材嵌装後）である。（ｃ）図１におけるＢ〜Ｂ’概略断面図（胸部形成後）である。
【図７】第１の実施例に係るボディハンガーの折畳後の側面図である。
【図８】（ａ）第１の実施例に係るボディハンガーの折畳部の分解正面図である。（ｂ）第１の実施例に係るボディハンガーの折畳部の分解側面図である。（ｃ）第１の実施例に係るボディハンガーの折畳部の分解背面図である。
【図９】（ａ）第２の実施例に係るボディハンガーの腰部正面図である。（ｂ）第２の実施例に係るボディハンガーのビキニパンツ装着時の腰部正面図である。
【図１０】図９（ｂ）におけるＣ〜Ｃ’概略断面である。
【図１１】（ａ）第３の実施例に係るボディハンガーの肩部正面図である。（ｂ）第３の実施例に係るボディハンガーのシャツ装着時の肩部正面図である。
【図１２】第３の実施例に係るボディハンガーの肩部形成部材の斜視図である。
【符号の説明】
【００２９】
１ ボディハンガー
２ ハンガー本体
３ フレーム
３ａ フレーム上半部
３ｂ フレーム下半部
４ フック
４ａ 表示部
４ｂ 表示板
５ 上辺部
６ 胸部形成部材
６ａ 端部
６ｂ 係合突起
７ 胸部横桟
８ 腰部横桟
１０ 胸部
１１ 腰部
１２ くびれ部
１３ 肩部
１５、１６、１７、１８、１８’ ストラップ止め
２０ 折畳部
２１ ヒンジ
２１ａ 係合穴
２２ 係合突起
２２ａ 係合穴
２３ 受け部
２５ 端部嵌合部材
２６ ガイド部
２７ 凹部
２８ 嵌合穴
３０ 押え片
３１ 補助片
３５ 肩部形成部材
５０ 水着
５１ ビキニパンツ
５１ａ 上端中央部
５２ シャツ
【技術分野】
【０００１】
本発明はボディハンガーに関し、特に水着をはじめとする女性用衣類等を陳列するためのボディハンガーに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、水着をはじめとする女性用衣類を陳列するためのハンガーとして、水着等を装着する部分の人体胴体正面の輪郭を型取ったフレームで平面状に形成したボディハンガーが知られている。ボディハンガーは、マネキン人形よりも経済的であり、狭い場所でも多くの種類の衣類を陳列できるという利点がある。
【０００３】
そして、このようなボディハンガーにおいて、ハンガー本体とは別体で設けられた乳部材を上下方向に回動させて、胸部の膨らみを形成し、衣類を実際に着たような着衣感を購買者に与えるようにしたボディハンガーを提供するものとして、例えば特許文献１がある。
【０００４】
【特許文献１】実公平２−４６３３
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、上記特許文献１によれば、乳部材の中央部に設けられた係合穴を、ハンガー本体の胸部の係合突起に係合させて、乳部材を前方に突出させた状態にすることによって胸部の膨らみを形成するものであるため、片手で簡単に胸部の膨らみを形成することができないという問題があった。
しかも、上記特許文献１その他の従来のボディハンガーは、概ね人体の胴体部の幅と高さを有するために、運搬時において嵩張り、持ち運び等が不便であるといった問題があった。
【０００６】
そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、片手で簡単に胸部の膨らみを形成することができ、しかも持ち運び等にも便利で使い勝手のよいボディハンガーを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記の課題を解決するために、請求項１記載のボディハンガーは、人体の胴体正面の輪郭を型取ったフレームで平面状に形成されるハンガー本体と、
該ハンガー本体の胸部の位置に該フレーム内部を横切って形成され、凹部を前面両端に有する胸部横桟と、
該胸部横桟の前面に配設されて、略W字状に形成され、該凹部に係合する係合突起を両端に有する胸部形成部材と、
該胸部横桟前面の該凹部近傍に形成され、該胸部形成部材の両端を嵌装可能な端部嵌合部材と、
該ハンガー本体の略中間高さの左右対称の位置に形成され、該位置で分割されるフレーム上半部とフレーム下半部とを折畳自在とする折畳部とを備え、
該ハンガー本体がなす平面に対して該胸部形成部材が起立されると、該胸部形成部材の該係合突起が、該胸部横桟の該凹部と係合することによって、該胸部形成部材の起立された姿勢を保持するようにしたことを要旨とする。
【０００８】
また、請求項２記載のボディハンガーは、請求項１記載の構成において、該ハンガー本体の腰部の位置に、該フレーム内部を横切って形成される腰部横桟と、
該腰部横桟の中央部に垂下して形成される押え片と、
該押え片の両側に所定の間隔を経て、該腰部横桟から垂下して形成される補助片とを備え、
パンツ等の前面上端中央部を、該押え片と該補助片との間を通して、該押え片の後方に位置させて装着させるようにしたことを要旨とする。
【０００９】
また、請求項３記載のボディハンガーは、請求項１又は２に記載の構成において、該ハンガー本体の該フレームに着脱自在に設けられた肩部形成部材を備え、
該ハンガー本体の上辺部両端近傍に外嵌して肩部を形成するようにしたことを要旨とする。
【発明の効果】
【００１０】
本発明によれば、胸部横桟の前面両端に設けた凹部と係合する係合突起を、胸部形成部材の両端に設けて、胸部形成部材が起立されると、胸部形成部材の係合突起が、胸部横桟の凹部と係合することによって、該胸部形成部材の起立された姿勢を保持するようにしたため、片手で簡単に胸部の膨らみを形成することが可能となる。
さらに、本発明によれば、ハンガー本体の略中間高さの左右対称の位置に、フレーム上半部とフレーム下半部とを折畳自在とする折畳部を設けたため、運搬時には折畳んでコンパクトな大きさにすることができ、持ち運び等にも便利な非常に使い勝手のよいボディハンガーを提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１１】
本発明に係るボディハンガーは、人体の胴体部分に装着する衣類を陳列するためのハンガーであり、例えば、ワンピースあるいはセパレートタイプの水着をはじめとして、下着やレオタード等に至るまで種々の衣類に使用可能なものである。
さらに、後述する肩部形成部材を設けることにより、Ｔシャツ、アロハシャツやショール等を装着させて使用することとしてもよい。本発明に係るボディハンガーは、このような衣類を装着させて陳列可能とされる限り、フレームの形状やストラップ止めの配置・形状等は任意に設定できる。
また、本発明に係るボディハンガーは、胸部や腰のくびれのラインを出すために曲線を多用することが好ましいが、軽量性かつ適度の強度を実現するためにも、ポリプロピレン、スチロール等熱可塑性樹脂によって形成することが好ましい。
【実施例１】
【００１２】
本発明の第１の実施例を図１〜図８に基づいて説明する。本実施例は、片手で簡単に胸部の膨らみを形成できるとともに、折畳自在とされたボディハンガーに関するものである。
【００１３】
図１〜図４に示すように、本実施例に係るボディハンガー（１）は、水着を装着する部分の人体胴体正面の輪郭を型取ったフレーム（３）で平面状に形成されたハンガー本体（２）と、ハンガー本体（２）とは別体で設けられ、胸部の膨らみを形成するための胸部形成部材（６）とから構成される。
ハンガー本体（２）の上辺部（５）中央部には、陳列のためのフック（４）が設けられるとともに、ブランド・商品名やサイズ等の表示板（４ｂ）を嵌め外し自在に設置可能な表示部（４ａ）が凹設されている。
フレーム（３）の胸部（１０）、腰部（１１）の位置には、それぞれ胸部横桟（７）、腰部横桟（８）がフレーム（３）内部を横切って形成され、さらに、上辺部（５）両端、胸部（１０）上方のフレーム（３）内方、腰部（１１）上方のフレーム（３）内方、腰部（１１）下方のフレーム（３）外方には、それぞれストラップ止め（１５）（１６）（１７）（１８）（１８’）が形成されている。
なお、胸部横桟（７）は略Ｗ字状に形成され、後述する胸部形成部材（６）と一体となってデザイン上の効果を有するようになされている。
【００１４】
胸部形成部材（６）は、略Ｗ字状かつ平面状に形成されて、胸部横桟（７）の前面に配設される。胸部形成部材（６）は、図１〜図３に示すように、視覚的な効果を考慮して、バストラインを形成しないときには正面から見て略Ｍ字状になるようにして配設することが好ましい。
図１〜図４に示すように、胸部形成部材（６）の両端は、胸部横桟（７）とフレーム（３）との接合部近傍において、胸部横桟（７）の前方に突出して成形された端部嵌合部材（２５）に嵌装されるとともに、図２、図４に示すように、胸部形成部材（６）が上下方向に回動して起伏自在とされ、バストラインを立体的に形成できるようになされている。胸部横桟（７）の中央部には、胸部形成部材（６）を安定的に起伏可能とするための上下一対のガイド部（２６）が形成されている。
【００１５】
図５（ａ）〜（ｃ）、図６（ａ）〜（ｃ）に示すように、胸部形成部材（６）の端部（６ａ）は、端部嵌合部材（２５）の嵌合穴（２８）に嵌装され、該嵌合穴（２８）内で回動可能に構成されている。
胸部形成部材（６）の端部（６ａ）内方下部の、嵌合穴（２８）に嵌装されない部分には係合突起（６ｂ）が設けられ、一方で胸部横桟（７）前面の端部嵌合部材（２５）内方には、係合突起（６ｂ）と係合可能な凹部（２７）が設けられている。
そして、胸部形成部材（６）が前面に向って引き下げられて係合突起（６ｂ）が端部（６ａ）と一体的に回動されると、図５（ｃ）、図６（ｃ）に示すように、係合突起（６ｂ）が凹部（２７）と係合し、同時に胸部形成部材（６）の端部（６ａ）上部（係合突起（６ｂ）が設けられているのと反対側部）が端部嵌合部材（２５）内周と当接することによって、係合突起（６ｂ）と凹部（２７）との係合を解除する一定以上の外力が下方に向って加えられないと、胸部形成部材（６）がそれ以上下方に回動しないようになされている。
このようにして、本実施例においては、図２、図６（ｃ）に示すように、ハンガー本体（２）のなす平面と一定の角度（θ）をもって、胸部形成部材（６）が起立姿勢を保持可能に構成されているものである。
【００１６】
さらに、本実施例に係るボディハンガー（１）は、図１に示すように、ハンガー本体（２）のフレーム（３）の略中間高さのくびれ部（１２）の位置に左右対称の折畳部（２０）が形成されて、折畳み自在に構成したものである。
フレーム（３）は、折畳部（２０）の位置で分割されるフレーム上半部（３ａ）とフレーム下半部（３ｂ）とを連結して形成されることとなるが、図８（ａ）〜（ｃ）に示すように、フレーム下半部（３ｂ）端部には、断面円形状のヒンジ（２１）と、その下方に位置する係合突起（２２）とがそれぞれフレーム（３ｂ）側面から左右に突出して形成され、一方でフレーム上半部（３ａ）端部には、ヒンジ（２１）と係合突起（２２）とそれぞれ係合する係合穴（２１ａ）（２２ａ）を左右側面に有し、背面が切欠された形状の受け部（２３）が形成されている。
【００１７】
係合穴（２２ａ）は、係合突起（２２）を丁度ぴったりと嵌合可能な大きさであり、係合突起（２２）を係合穴（２２ａ）に係合することによって、フレーム上半部（３ａ）とフレーム下半部（３ｂ）とが折れ曲がることなくしっかりと連結固定されて、図１に示すごとくのボディハンガー（１）が構成されるものである。
そして、折畳み時には、係合突起（２２）と係合穴（２２ａ）との係合を解除して、ヒンジ（２１）軸廻りにフレーム下半部（３ｂ）（又はフレーム上半部（３ａ））を回動させることによって、図７に示したごとく、フレーム上半部（３ａ）とフレーム下半部（３ｂ）とを折畳むことができる。
なお、図７、図８（ｂ）に示すように、ヒンジ（２１）は、上半部フレーム（３ａ）側面から後方に偏心して設けられ、ヒンジ（２１）軸が、折畳後の上半部フレーム（３ａ）と下半部フレーム（３ｂ）とが接してできる平面内に位置するようになされている。
【００１８】
本実施例に係るボディハンガー（１）は、陳列の際に水着等をボディハンガー（１）下方等から装着させて使用するものであるが、事前に胸部形成部材（６）を下方向に所定量回動させるのみで、片手で簡単に胸部の膨らみを形成することができ、胸部形成部材（６）を元に戻すときにも、所定の力で上方向に回動させるのみでよいため、非常に便利である。
さらに、フレーム上半部（３ａ）とフレーム下半部（３ｂ）とを折畳んで、コンパクトな大きさにできるため、持ち運びの際にも嵩張ることがなく、非常に使い勝手のよいボディハンガーを提供することが可能となる。
【実施例２】
【００１９】
本発明の第２の実施例を図面に基づいて説明する。本実施例は、ビキニパンツを弛みなく陳列するためのボディハンガーに関するものである。
【００２０】
図９（ａ）に示すように、本実施例に係るボディハンガー（１）は、腰部横桟（８）の中央部に押え片（３０）を垂下し、さらにその両側に所定の間隔を経て補助片（３１）を垂下して形成したものである。
【００２１】
本実施理例に係るボディハンガー（１）は、ビキニパンツ（５１）をボディハンガー（１）下方から装着させて使用するものであるが、このとき図９（ｂ）、図１０に示すように、ビキニパンツ（５１）前面の上端中央部（５１ａ）を、押え片（３０）と補助片（３１）との間を通して、押え片（３０）の後方に押し込んで装着させる。
このようにすると、ビキニパンツ（５１）前面の上端中央部（５１ａ）が、押え片（３０）と補助片（３１）との間に挟持されて斜め前方に垂れ下がるのが防止される。
【００２２】
本実施例に係るボディハンガー（１）によれば、ビキニパンツ等のセパレートタイプの女性用衣類や男性用下着等であっても、弛みなく見た目よく陳列することが可能となり、多大な販売促進効果が期待できる。
【実施例３】
【００２３】
本発明の第３の実施例を図面に基づいて説明する。本実施例は、肩部形成部材を備えたボディハンガーに関するものである。
【００２４】
図１１（ａ）に示すように、本実施例に係るボディハンガー（１）は、ハンガー本体（２）のフレーム（３）の胸部（１０）上方に、左右対称の肩部形成部材（３５）を別体で着脱自在に設けたものである。
肩部形成部材（３５）は、図１２に示すように、中空の円筒状部材を軸方向にわたって一部切欠した形状の合成樹脂製で、フレーム（３）及びストラップ止め（１５）の双方に外嵌可能に構成されている。肩部形成部材（３５）は、着脱を容易にするために、一端側に向かってしだいに鋭利な形状となるように形成されている。
【００２５】
本実施例に係るボディハンガー（１）の使用に際しては、図１１（ｂ）に示すように、肩部形成部材（３５）をフレーム（３）の上辺部（５）両端に設けられるストラップ止め（１５）にそれぞれ外嵌して、肩部（１３）を形成する。そして、ボディハンガー（１）に水着等を装着させた後、上記によって形成された肩部（１３）を利用して、さらにシャツ（５２）を装着させればよい。
【００２６】
本実施例に係るボディハンガー（１）によれば、水着等とコーディネートされたシャツやショールを、水着等と一緒に装着させて陳列できるため、実際に着用している状態をイメージしやすくなり、より購買意欲を喚起することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【００２７】
本発明は、水着をはじめとする女性用衣類等を陳列するための、非常に使い勝手のよいボディハンガーを提供するものであり、産業上の利用可能性を有する。
【図面の簡単な説明】
【００２８】
【図１】第１の実施例に係るボディハンガーの正面図である。
【図２】第１の実施例に係るボディハンガーの側面図である。
【図３】第１の実施例に係るボディハンガーの上面図である。
【図４】第１の実施例に係るボディハンガーの水着装着時の上面図である。
【図５】（ａ）図１におけるＡ〜Ａ’概略断面図（胸部形成部材嵌装前）である。（ｂ）図１におけるＡ〜Ａ’概略断面図（胸部形成部材嵌装後）である。（ｃ）図１におけるＡ〜Ａ’概略断面図（胸部形成後）である。
【図６】（ａ）図１におけるＢ〜Ｂ’概略断面図（胸部形成部材嵌装前）である。（ｂ）図１におけるＢ〜Ｂ’概略断面図（胸部形成部材嵌装後）である。（ｃ）図１におけるＢ〜Ｂ’概略断面図（胸部形成後）である。
【図７】第１の実施例に係るボディハンガーの折畳後の側面図である。
【図８】（ａ）第１の実施例に係るボディハンガーの折畳部の分解正面図である。（ｂ）第１の実施例に係るボディハンガーの折畳部の分解側面図である。（ｃ）第１の実施例に係るボディハンガーの折畳部の分解背面図である。
【図９】（ａ）第２の実施例に係るボディハンガーの腰部正面図である。（ｂ）第２の実施例に係るボディハンガーのビキニパンツ装着時の腰部正面図である。
【図１０】図９（ｂ）におけるＣ〜Ｃ’概略断面である。
【図１１】（ａ）第３の実施例に係るボディハンガーの肩部正面図である。（ｂ）第３の実施例に係るボディハンガーのシャツ装着時の肩部正面図である。
【図１２】第３の実施例に係るボディハンガーの肩部形成部材の斜視図である。
【符号の説明】
【００２９】
１ ボディハンガー
２ ハンガー本体
３ フレーム
３ａ フレーム上半部
３ｂ フレーム下半部
４ フック
４ａ 表示部
４ｂ 表示板
５ 上辺部
６ 胸部形成部材
６ａ 端部
６ｂ 係合突起
７ 胸部横桟
８ 腰部横桟
１０ 胸部
１１ 腰部
１２ くびれ部
１３ 肩部
１５、１６、１７、１８、１８’ ストラップ止め
２０ 折畳部
２１ ヒンジ
２１ａ 係合穴
２２ 係合突起
２２ａ 係合穴
２３ 受け部
２５ 端部嵌合部材
２６ ガイド部
２７ 凹部
２８ 嵌合穴
３０ 押え片
３１ 補助片
３５ 肩部形成部材
５０ 水着
５１ ビキニパンツ
５１ａ 上端中央部
５２ シャツ
【特許請求の範囲】
【請求項１】
人体の胴体正面の輪郭を型取ったフレームで平面状に形成されるハンガー本体と、
該ハンガー本体の胸部の位置に該フレーム内部を横切って形成され、凹部を前面両端に有する胸部横桟と、
該胸部横桟の前面に配設されて、略W字状に形成され、該凹部に係合する係合突起を両端に有する胸部形成部材と、
該胸部横桟前面の該凹部近傍に形成され、該胸部形成部材の両端を嵌装可能な端部嵌合部材と、
該ハンガー本体の略中間高さの左右対称の位置に形成され、該位置で分割されるフレーム上半部とフレーム下半部とを折畳自在とする折畳部とを備え、
該ハンガー本体がなす平面に対して該胸部形成部材が起立されると、該胸部形成部材の該係合突起が、該胸部横桟の該凹部と係合することによって、該胸部形成部材の起立された姿勢を保持するようにしたボディハンガー。
【請求項２】
該ハンガー本体の腰部の位置に、該フレーム内部を横切って形成される腰部横桟と、
該腰部横桟の中央部に垂下して形成される押え片と、
該押え片の両側に所定の間隔を経て、該腰部横桟から垂下して形成される補助片とを備え、
パンツ等の前面上端中央部を、該押え片と該補助片との間を通して、該押え片の後方に位置させて装着させるようにした請求項１記載のボディハンガー。
【請求項３】
該ハンガー本体の該フレームに着脱自在に設けられた肩部形成部材を備え、
該ハンガー本体の上辺部両端近傍に外嵌して肩部を形成するようにした請求項１又は２に記載のボディハンガー。
【請求項１】
人体の胴体正面の輪郭を型取ったフレームで平面状に形成されるハンガー本体と、
該ハンガー本体の胸部の位置に該フレーム内部を横切って形成され、凹部を前面両端に有する胸部横桟と、
該胸部横桟の前面に配設されて、略W字状に形成され、該凹部に係合する係合突起を両端に有する胸部形成部材と、
該胸部横桟前面の該凹部近傍に形成され、該胸部形成部材の両端を嵌装可能な端部嵌合部材と、
該ハンガー本体の略中間高さの左右対称の位置に形成され、該位置で分割されるフレーム上半部とフレーム下半部とを折畳自在とする折畳部とを備え、
該ハンガー本体がなす平面に対して該胸部形成部材が起立されると、該胸部形成部材の該係合突起が、該胸部横桟の該凹部と係合することによって、該胸部形成部材の起立された姿勢を保持するようにしたボディハンガー。
【請求項２】
該ハンガー本体の腰部の位置に、該フレーム内部を横切って形成される腰部横桟と、
該腰部横桟の中央部に垂下して形成される押え片と、
該押え片の両側に所定の間隔を経て、該腰部横桟から垂下して形成される補助片とを備え、
パンツ等の前面上端中央部を、該押え片と該補助片との間を通して、該押え片の後方に位置させて装着させるようにした請求項１記載のボディハンガー。
【請求項３】
該ハンガー本体の該フレームに着脱自在に設けられた肩部形成部材を備え、
該ハンガー本体の上辺部両端近傍に外嵌して肩部を形成するようにした請求項１又は２に記載のボディハンガー。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【公開番号】特開２００６−１６７２０４（Ｐ２００６−１６７２０４Ａ）
【公開日】平成１８年６月２９日（２００６．６．２９）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００４−３６４６６８（Ｐ２００４−３６４６６８）
【出願日】平成１６年１２月１６日（２００４．１２．１６）
【出願人】（０００１０３６８８）オクイ株式会社 (9)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年６月２９日（２００６．６．２９）
【国際特許分類】
【出願日】平成１６年１２月１６日（２００４．１２．１６）
【出願人】（０００１０３６８８）オクイ株式会社 (9)
【Ｆターム（参考）】
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