説明

ポイントシステム

【課題】
ポイントシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】
商品情報記憶手段と、使用者情報記憶手段と、商品に関する情報と必要なポイント数の情報と使用出来ないポイントに関する情報とを受信する商品登録受付処理手段と、商品の情報を使用者端末に送信する商品表示処理手段と、ポイントで交換する商品を示す情報を受信する商品選択受付処理手段と、使用出来るポイントの情報を商品情報記憶手段から取得して使用者端末に送信し、商品を交換するのに用いるポイントを示す情報を使用者端末から受信して、使用者情報記憶手段に記憶する使用するポイントを発行した事業者のポイント数から使用したポイント数を減算してそれを更新して使用者情報記憶手段に記憶させるポイント受付処理手段と、交換する商品の配送に関する情報を使用者端末から受け付ける情報受付処理手段と、を有するポイントシステムである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はポイントシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
事業者が展開する店舗などの使用を促進するために、商品の購入者に対して所定のポイントを発行し、そのポイントに応じて商品やサービス等(以下、本明細書ではこれらを総称して「商品」という)と交換できるサービスが、各種企業などの事業者で行われている。このポイントは、ポイントを発行した事業者(本明細書においては、店舗、会社、団体、商店街等も含む)でしか使用できないことから、その利便性を向上させるために、下記特許文献1に記載のように、ポイント変換サービスに事業者が加盟することにより、加盟事業者(ポイント変換サービスに加盟した事業者)毎に異なるポイントを所定の変換比率で変換することによって、他の事業者でも使用可能にする発明が開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2002−197333号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし上述の公報に記載の発明の場合、加盟事業者相互間でのポイントの変換を行うことは出来るので、使用者にとっては便利であるが、その加盟事業者相互間で競合する事業者同士でのポイントの変換も可能となってしまう。それはポイントを発行した事業者にとっては好ましい状況ではない。つまり、事業者は顧客の囲い込みの一つとしてポイントを発行しているのに、そのポイントが競合する事業者で使われてしまっては、そのポイントを発行した意味がなくなってしまうからである。
【0005】
一方で、使用者にとってみれば、多数の加盟事業者間で使用できた方が利便性が高いことは明らかであるので、競合する事業者を加盟事業者から除くのも好ましくはない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで本願発明者は、多数存在する加盟事業者のうち、ポイントを発行した事業者が、加盟事業者のうち、そのポイントを使用することが出来る事業者と、そうでない事業者の指定を行うことで、使用者は利便性を出来るだけ落とさずに、且つ事業者のデメリットも減らすことを実現するポイントシステムを発明した。
【0007】
請求項1の発明は、使用者に対してポイントを発行する事業者が使用する事業者端末との間、前記ポイントを使用する使用者が使用する使用者端末との間、で情報の送受信が可能なポイントシステムであって、前記ポイントシステムは、前記ポイントの交換対象となる商品に関する情報と、加盟事業者の事業者が発行する少なくとも一以上のポイントにおいて前記商品の交換に必要なポイント数の情報と、前記商品の交換にあたり使用出来ないポイントに関する情報と、を記憶する商品情報記憶手段と、前記使用者が取得したポイント数を各事業者のポイント毎に記憶する使用者情報記憶手段と、前記ポイントの交換対象となる商品に関する情報と、各ポイントにおけるその商品の交換に必要なポイント数の情報と、前記商品の交換にあたり使用出来ないポイントに関する情報とを前記事業者端末から受信し、前記商品情報記憶手段に記憶させる商品登録受付処理手段と、前記商品情報記憶手段に記憶する情報に基づいて、前記ポイントの交換対象となっている商品の情報を前記使用者端末に送信する商品表示処理手段と、前記使用者が選択した、ポイントで交換する商品を示す情報を前記使用者端末から受信する商品選択受付処理手段と、前記受信した商品を示す情報に基づいて、前記商品と交換するにあたり使用出来るポイントの情報を前記商品情報記憶手段から取得して前記使用者端末に送信し、前記商品を交換するのに用いるポイントを示す情報を前記使用者端末から受信して、前記使用者情報記憶手段に記憶する前記使用するポイントを発行した事業者のポイント数から前記使用したポイント数を減算してそれを更新して前記使用者情報記憶手段に記憶させるポイント受付処理手段と、前記交換する商品の配送に関する情報を前記使用者端末から受け付ける情報受付処理手段と、を有するポイントシステムである。
【0008】
本発明のように構成することで、事業者は、競合する事業者などの理由によりその事業者が発行したポイントで、自店の商品の交換を行わせることが出来ないようなシステムとすることが出来る。
【0009】
請求項2の発明は、使用者に対してポイントを発行する事業者が使用する事業者端末との間、前記ポイントを使用する使用者が使用する使用者端末との間、で情報の送受信が可能なポイントシステムであって、前記ポイントシステムは、前記ポイントの交換対象となる商品に関する情報と、前記商品を登録した事業者が発行するポイントにおいて前記商品の交換に必要なポイント数の情報と、前記商品の交換にあたり使用出来ないポイントに関する情報と、を記憶する商品情報記憶手段と、前記使用者が取得したポイント数を各事業者のポイント毎に記憶する使用者情報記憶手段と、加盟事業者の各事業者が発行するポイント同士の変換比率を記憶する変換比率情報記憶手段と、前記ポイントの交換対象となる商品に関する情報と、前記商品を登録した事業者が発行するポイントにおける前記商品の交換に必要なポイント数の情報と、前記商品の交換にあたり使用出来ないポイントに関する情報とを前記事業者端末から受信し、前記商品情報記憶手段に記憶させる商品登録受付処理手段と、前記商品情報記憶手段に記憶する情報に基づいて、前記ポイントの交換対象となっている商品の情報を前記使用者端末に送信する商品表示処理手段と、前記使用者が選択した、ポイントで交換する商品を示す情報を前記使用者端末から受信する商品選択受付処理手段と、前記受信した商品を示す情報に基づいて、少なくとも前記商品の交換に必要なポイント数の情報と使用出来ないポイントの情報とを前記商品情報記憶手段から取得し、前記商品と交換するにあたり使用出来るポイントの情報を前記使用者端末に送信し、前記商品を交換するのに用いるポイントを示す情報を前記使用者端末から受信して、前記使用者情報記憶手段に記憶する前記使用するポイントを発行した事業者のポイント数から前記使用したポイント数を減算してそれを更新して前記使用者情報記憶手段に記憶させるポイント受付処理手段と、前記変換比率情報記憶手段に記憶する変換比率に基づいて、ある事業者が発行するポイントが他の事業者が発行するポイントでは何ポイントに相当するかを算出するポイント変換処理手段と、前記交換する商品の配送に関する情報を前記使用者端末から受け付ける情報受付処理手段と、を有しており、前記ポイント受付処理手段は、前記商品情報記憶手段に記憶する情報に基づいて、前記使用者端末から受信した商品の交換に必要なポイント数の情報と、どの事業者が発行したポイントであるかを示す情報と、使用出来ないポイントの情報とを前記ポイント変換処理手段に渡し、前記ポイント変換処理手段は、前記変換比率情報記憶手段に基づいて、前記受け取ったポイントと他のポイントとの変換比率を用いて、前記受け取ったポイントと使用出来ないポイント以外のポイントにおける前記商品の交換に必要なポイント数を算出し、それを前記ポイント受付処理手段に渡す、ポイントシステムである。
【0010】
本発明のように構成することで、上述の発明と同様に、事業者は、競合する事業者などの理由によりその事業者が発行したポイントで、自店の商品の交換を行わせることが出来ないようなシステムとすることが出来る。また事業者は、商品交換に必要なポイント数として、自店で発行するポイントにおけるポイント数を登録すればよいだけなので、加盟事業者が多数になったときにも事業者の負担を多くすることがない。
【0011】
請求項3の発明は、使用者に対してポイントを発行する事業者が使用する事業者端末との間、前記ポイントを使用する使用者が使用する使用者端末との間、で情報の送受信が可能なポイントシステムであって、前記ポイントシステムは、前記ポイントの交換対象となる商品に関する情報と、加盟事業者の事業者が発行する少なくとも一以上のポイントにおいて前記商品の交換に必要なポイント数の情報と、前記商品の交換にあたり使用出来ないポイントに関する情報と、を記憶する商品情報記憶手段と、前記ポイントの交換対象となる商品に関する情報と、各ポイントにおけるその商品の交換に必要なポイント数の情報と、前記商品の交換にあたり使用出来ないポイントに関する情報とを前記事業者端末から受信し、前記商品情報記憶手段に記憶させる商品登録受付処理手段と、前記商品情報記憶手段に記憶する情報に基づいて、前記ポイントの交換対象となっている商品の情報を前記使用者端末に送信する商品表示処理手段と、前記使用者が選択した、ポイントで交換する商品を示す情報を前記使用者端末から受信する商品選択受付処理手段と、前記使用者が取得したポイント数の情報を、前記各事業者の事業者端末に問い合わせを行うポイント問い合わせ手段と、前記受信した商品を示す情報に基づいて、前記商品と交換するにあたり使用出来るポイントの情報を前記商品情報記憶手段から取得して前記使用者端末に送信し、前記商品を交換するのに用いるポイントを示す情報を前記使用者端末から受信して、前記使用者が使用するポイントを発行した事業者の前記事業者端末に対して、前記使用するポイント数の情報を渡すことにより、前記事業者端末で記憶する前記使用者のポイント数から前記使用したポイント数を減算して更新させるポイント受付処理手段と、前記交換する商品の配送に関する情報を前記使用者端末から受け付ける情報受付処理手段と、を有するポイントシステムである。
【0012】
本発明のように構成することで、事業者は、競合する事業者などの理由によりその事業者が発行したポイントで、自店の商品の交換を行わせることが出来ないようなシステムとすることが出来る。
【0013】
また請求項1に記載の発明とは異なり、使用者が取得したポイント数の管理をポイントシステムで行わないので、ポイントシステムの負荷を減らすことが出来る。
【0014】
請求項4の発明は、使用者に対してポイントを発行する事業者が使用する事業者端末との間、前記ポイントを使用する使用者が使用する使用者端末との間、で情報の送受信が可能なポイントシステムであって、前記ポイントシステムは、前記ポイントの交換対象となる商品に関する情報と、前記商品を登録した事業者が発行するポイントにおいて前記商品の交換に必要なポイント数の情報と、前記商品の交換にあたり使用出来ないポイントに関する情報と、を記憶する商品情報記憶手段と、加盟事業者の各事業者が発行するポイント同士の変換比率を記憶する変換比率情報記憶手段と、前記ポイントの交換対象となる商品に関する情報と、前記商品を登録した事業者が発行するポイントにおける前記商品の交換に必要なポイント数の情報と、前記商品の交換にあたり使用出来ないポイントに関する情報とを前記事業者端末から受信し、前記商品情報記憶手段に記憶させる商品登録受付処理手段と、前記商品情報記憶手段に記憶する情報に基づいて、前記ポイントの交換対象となっている商品の情報を前記使用者端末に送信する商品表示処理手段と、前記使用者が選択した、ポイントで交換する商品を示す情報を前記使用者端末から受信する商品選択受付処理手段と、前記使用者が取得したポイント数の情報を、前記各事業者の事業者端末に問い合わせを行うポイント問い合わせ手段と、前記受信した商品を示す情報に基づいて、少なくとも前記商品の交換に必要なポイント数の情報と使用出来ないポイントの情報とを前記商品情報記憶手段から取得し、前記商品と交換するにあたり使用出来るポイントの情報を前記使用者端末に送信し、前記商品を交換するのに用いるポイントを示す情報を前記使用者端末から受信して、前記使用者が使用するポイントを発行した事業者の前記事業者端末に対して、前記使用するポイント数の情報を渡すことにより、前記事業者端末で記憶する前記使用者のポイント数から前記使用したポイント数を減算して更新させるポイント受付処理手段と、前記変換比率情報記憶手段に記憶する変換比率に基づいて、ある事業者が発行するポイントが他の事業者が発行するポイントでは何ポイントに相当するかを算出するポイント変換処理手段と、前記交換する商品の配送に関する情報を前記使用者端末から受け付ける情報受付処理手段と、を有しており、前記ポイント受付処理手段は、前記商品情報記憶手段に記憶する情報に基づいて、前記使用者端末から受信した商品の交換に必要なポイント数の情報と、どの事業者が発行したポイントであるかを示す情報と、使用出来ないポイントの情報とを前記ポイント変換処理手段に渡し、前記ポイント変換処理手段は、前記変換比率情報記憶手段に基づいて、前記受け取ったポイントと他のポイントとの変換比率を用いて、前記受け取ったポイントと使用出来ないポイント以外のポイントにおける前記商品の交換に必要なポイント数を算出し、それを前記ポイント受付処理手段に渡す、ポイントシステムである。
【0015】
本発明のように構成することで、上述の発明と同様に、事業者は、競合する事業者などの理由によりその事業者が発行したポイントで、自店の商品の交換を行わせることが出来ないようなシステムとすることが出来る。また事業者は、商品交換に必要なポイント数として、自店で発行するポイントにおけるポイント数を登録すればよいだけなので、加盟事業者が多数になったときにも事業者の負担を多くすることがない。
【0016】
また請求項2に記載の発明とは異なり、使用者が取得したポイント数の管理をポイントシステムで行わないので、ポイントシステムの負荷を減らすことが出来る。
【0017】
請求項5の発明において、前記ポイント受付処理手段は、前記商品と交換するにあたり使用出来るポイントの情報を前記使用者端末に送信する際に、前記使用者情報記憶手段に記憶する前記使用者が取得した該ポイントのポイント数を併せて送信する、ポイントシステムである。
【0018】
請求項6の発明において、前記ポイント受付処理手段は、前記商品と交換するにあたり使用出来るポイントの情報を前記使用者端末に送信する際に、前記ポイント問い合わせ手段が各事業者の前記事業者端末から取得した、前記使用者が取得した該ポイントのポイント数を併せて送信する、ポイントシステムである。
【0019】
これらの発明のように構成することで、使用者は使用可能なポイントと、自分のポイント数とを把握することが出来るので、使用者の利便性の向上に繋がる。
【0020】
請求項7の発明において、前記ポイント受付処理手段は、前記商品と交換するにあたり使用出来るポイントの情報を前記使用者端末に送信する際に、使用出来ないポイントの情報は送信しない、ポイントシステムである。
【0021】
使用者にはどのポイントが使用できないかの情報を伝える必要がなく、寧ろ伝えない方が好ましい。その為、本発明のように構成することで、この目的を達することが出来る。
【0022】
請求項8の発明において、前記ポイント受付処理手段は、前記商品と交換するにあたり使用出来るポイントの情報を前記使用者端末に送信する際に、使用出来ないポイントの情報を前記使用者が選択できないようにして送信する、ポイントシステムである。
【0023】
使用者にどのポイントが使用できないかの情報を伝えたい場合もある。その場合には本発明のように構成することで、この目的を達することが出来る。
【0024】
請求項9の発明において、前記ポイントシステムは、更に、前記ポイントで交換する商品を識別する情報、配送先に関する情報とを少なくとも記憶する商品交換情報記憶手段を有しており、前記商品選択受付処理手段は、前記使用者端末から受信した、前記ポイントで交換する商品を示す情報を前記商品交換情報記憶手段に記憶させ、前記情報受付処理手段は、前記使用者端末から受信した、前記商品の配送先に関する情報を前記商品交換情報記憶手段に記憶させ、前記商品の配送は、前記商品交換情報記憶手段に記憶する情報に基づいて行われる、ポイントシステムである。
【0025】
本発明のように構成することで、商品交換情報記憶手段に、商品の配送に関する情報を記憶させることが出来る。配送を担当する会社は、その情報に基づいて配送を行えばよい。
【発明の効果】
【0026】
本発明によって、多数存在する加盟事業者のうち、ポイントを発行した事業者が、加盟事業者のうち、そのポイントを使用することが出来る事業者と、そうでない事業者の指定を行うことで、使用者は利便性を出来るだけ落とさずに、且つ事業者のデメリットも減らすことを実現するポイントシステムが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明のポイントシステム1は、ネットワークを介して事業者端末2と使用者端末3との間でデータの送受信を行う。各事業者が発行するポイントは、加盟事業者の他の事業者でも使用できるようになっており、事業者端末2はその中の各事業者が使用するコンピュータ端末である。使用者端末3は、いずれかの加盟事業者でポイントを取得した使用者が使用するコンピュータ端末である。なお、本明細書でポイントを発行する事業者としては、会社、団体、商店街などがあり、また一つの会社であっても店舗毎に異なるポイントを発行しても良い。
【0028】
ポイントシステム1は、加盟事業者間のポイントの処理を制御するサーバである。このサーバは、プログラムの演算処理を実行するCPUなどの演算装置と、情報を記憶するRAMやハードディスクなどの記憶装置と、演算装置の処理結果や記憶装置に記憶する情報をインターネットやLANなどのネットワークを介して送受信する通信装置とを少なくとも有している。ポイントシステム1をコンピュータ端末上で実現する各機能(各手段)は、その処理を実行する手段(プログラムやモジュールなど)が演算装置に読み込まれることでその処理が実行される。各手段は、記憶装置に記憶した情報をその処理において使用する場合には、該当する情報を当該記憶装置から読み出し、読み出した情報を適宜、演算装置における処理に用いる。また当該サーバには、キーボードやマウスなどの入力装置、ディスプレイなどの表示装置を有していても良い。
【0029】
本発明に於ける各手段は、その機能が論理的に区別されているのみであって、物理上あるいは事実上は同一の領域を為していても良い。
【実施例1】
【0030】
第1の実施例におけるポイントシステム1は、商品登録受付処理手段4と商品情報記憶手段5と商品表示処理手段6と商品選択受付処理手段7とポイント受付処理手段8と使用者情報記憶手段9と情報受付処理手段10と商品交換情報記憶手段11とを有している。本実施例のポイントシステム1のシステム構成の概念図を図1に示す。
【0031】
商品登録受付処理手段4は、使用者がポイントと交換可能な商品に関する情報の登録を、事業者端末2から受け付け、その情報を商品情報記憶手段5に記憶させる手段である。例えばその商品名、必要なポイント数の情報等を受け付ける。商品を識別する識別子(商品コード)は、事業者が設定できても良いし、登録時にポイントシステム1が自動的に割り当てても良い。また当該商品と交換するのに必要なポイント数は、自店のポイント数の他、他店のポイント数の登録を受け付けても良いし、自店のポイントと他店のポイントとの予め定めれられた変換比率に基づいて、自店の必要なポイント数の入力を受け付けることで自動的に変換しても良い。また他店のうち使用できないポイントの指定も受け付ける。
【0032】
商品情報記憶手段5は使用者がポイントと交換可能な商品(本明細書において、商品には役務も含まれる)に関する情報を記憶する手段である。図4に商品情報記憶手段5の一例を示す。商品情報記憶手段5では、商品毎に商品コード、商品名、交換するのに必要な各事業者のポイント数を記憶している。また使用できないポイントについてはそれを示す情報、例えば「不可」を記憶している。
【0033】
商品表示処理手段6は、使用者がポイントと交換可能な商品の一覧を商品情報記憶手段5から取得し、それを使用者端末3に送信する手段である。それを閲覧した使用者は、その中からポイントで交換したい商品を選ぶこととなる。
【0034】
商品選択受付処理手段7は、どの商品をポイントで交換するかを選択したかを示す情報を使用者端末3から受け付ける手段である。また使用者がどの商品を選択したかを示す情報を商品交換情報記憶手段11に記憶させる。
【0035】
ポイント受付処理手段8は、商品選択受付処理手段7で受け付けた交換する商品を示す情報に基づいて、その商品を交換するのに必要なポイント数を商品情報記憶手段5から取得し、また使用者が取得しているポイントの情報を使用者情報記憶手段9から取得し、それらの情報を使用者端末3に送信する。使用者端末3は、その情報を閲覧して、どの事業者が発行したポイントを使うかを選択し、その情報をポイントシステム1に送信する。ポイント受付処理手段8は、その情報を使用者端末3から受け付けることで、そのポイント数を使用者情報記憶手段9から減らして更新する。
【0036】
使用者情報記憶手段9は、当該加盟事業者でポイントを取得している使用者に関する情報を記憶する手段である。図5に使用者情報記憶手段9の一例を示す。使用者情報記憶手段9には、使用者を識別する使用者番号、氏名、電話番号、住所、年齢などの属性情報、加盟事業者毎にその使用者が所持(取得した)ポイント数を記憶している。
【0037】
情報受付処理手段10は、ポイントで商品交換をするにあたり必要な情報、例えば配送先の住所、電話番号等の属性情報を受け付ける手段である。受け付けた属性情報は、商品交換情報記憶手段11に記憶させる。
【0038】
商品交換情報記憶手段11は、ポイントで商品交換をするにあたり必要な配送先の住所、電話番号、氏名などの属性情報の他、どの商品を交換するのかを示す情報(好適には商品コード)などを、その交換を受け付けたことを識別する受付番号に対応付けて記憶する手段である。図6に商品交換情報記憶手段11の一例を示す。
【0039】
次に本実施例におけるポイントシステム1の処理プロセスの一例を図2及び図3のフローチャート、図1の概念図を用いて説明する。使用者が、当該ポイントシステム1の加盟事業者で取得したポイントは、使用者情報記憶手段9に予め記憶されているとする。
【0040】
加盟事業者のうち、ポイントと交換可能な商品を提供する事業者は、事業者端末2からポイントシステム1にアクセスし、所定の操作をすることにより、ポイントと交換可能な商品の登録処理を行う(S100)。
【0041】
例えばB店が「商品名3」という商品を登録しようと思った場合には、商品名として「商品名3」、「商品3」に交換するのに必要なB店におけるポイント数、例えば5,000ポイント、A店における必要なポイント数として例えば2,500ポイント、のように情報を入力し、それらの情報を商品登録受付処理手段4で受け付け、商品情報記憶手段5に記憶する。この際に、登録する事業者(ここではB店)の競合事業者(例えばC店)である等の理由により、登録を行う事業者(B店)がこの事業者(C店)のポイントでは商品交換をさせたくない場合には、「C店のポイントは使用不可」の情報を登録する(S110)。これらの情報を商品情報記憶手段5に記憶した状態が図4である。
【0042】
また新たに商品を登録した場合、商品コードを登録した事業者が入力し、それを受け付けた商品登録受付処理手段4が商品情報記憶手段5に記憶させても良いし、商品コードは商品登録受付処理手段4が自動的に割り当て、それを商品情報記憶手段5に記憶させても良い。
【0043】
なお商品を登録する事業者は、必要なポイント数の情報の入力にあたり、加盟事業者の他の事業者が発行するポイントでの必要なポイント数の入力を行うと良いが、予め設定された加盟事業者の各事業者同士のポイント変換比率を事前に設定しておくことにより、自店での必要なポイント数の入力を行えば、他の事業者が発行するポイントでの必要なポイント数を商品登録受付処理手段4が自動的に算出して、それを商品情報記憶手段5に記憶させても良い。またその場合、単純に変換比率で算出するのではなく、その変換後のポイント数に所定ポイントを加算・減算したポイント数を必要なポイント数として商品情報記憶手段5に記憶させても良い。
【0044】
以上のようにして登録された、ポイントと交換可能な商品の情報を、使用者(甲)が閲覧し、ポイントと商品の交換を行いたい場合には、使用者端末3から、ポイントシステム1にアクセスする。そして交換対象となる商品の一覧の表示要求を使用者端末3から送信し、それを受信した商品表示処理手段6は、商品情報記憶手段5からその一覧を取得し、それらが記載された画面を使用者端末3に送信する(S200)。この一覧画面の一例を図11に示す。
【0045】
使用者は、この一覧画面から興味のある商品を選択すると、図12に示す商品詳細画面を閲覧することが出来る。つまり選択した商品の詳細画面表示要求が使用者端末3からポイントシステム1に対して送信され、それを受信した商品表示処理手段6が、商品情報記憶手段5に記憶する該当商品の詳細情報を取得してその詳細画面を使用者端末3に送信する。
【0046】
この詳細画面を閲覧して、ポイントとその商品(例えば「商品3」)を交換しようと思った場合には、「交換」ボタンを押下することにより、確認画面の送信要求を使用者端末3からポイントシステム1に送信される。それを受信した商品表示処理手段6は、図13に示すような確認画面を使用者端末3に送信する。
【0047】
確認画面を閲覧した使用者が「手続へ」ボタンを押下することにより、交換する商品を選択したことを示す情報(商品3の「商品選択情報」)が使用者端末3からポイントシステム1に送信される。そして商品3の商品選択情報は、ポイントシステム1の商品選択受付処理手段7で受信する(S210)。
【0048】
そして商品選択受付処理手段7で受信した商品選択情報に基づいて、その商品(商品3)を交換するのに必要なポイント数を商品情報記憶手段5から取得し、また使用者が取得しているポイント数を使用者情報記憶手段9から取得して、それらの情報を使用者端末3に送信する。例えば使用者甲は、「商品3」を選択しているので、交換するのに必要なポイント数として、「A店ポイント:2,500ポイント」、「B店ポイント:5,000ポイント」、「C店ポイント:使用不可」、等の情報を商品情報記憶手段5から取得し(S220)、また使用者甲の取得ポイントとして、「A店ポイント:3,000ポイント」、「B店ポイント:8,000ポイント」、「C店ポイント:3,000ポイント」を使用者情報記憶手段9から取得する(S230)。但し、ここでは使用できないポイントとしてC店があるので(商品情報記憶手段5において、商品3はC店のポイントが使用不可として記憶されているので)、C店ポイントを使用者甲は使用することが出来ない。そこで使用することの出来るポイントのみに限定して、使用者端末3に送信すると良い。このポイント一覧画面の一例を図14に示す。
【0049】
図14のポイント一覧画面では、商品3の交換にあたって使用することが出来ないポイントについては表示しない場合を説明したが、ポイント一覧画面で表示しても良い。その場合には「使用不可」等の表示を行い、また使用者がそのポイントを使用できない状態(選択可能としない状態。例えばチェックボックスを設けない等)にする。
【0050】
使用者は、使用者端末3で表示されたポイント一覧画面(図14)から、使用するポイントを選択して、「決定」ボタンを押下することにより、ポイント受付処理手段8は、使用者が選択したポイントの選択を受け付ける(S240)。例えば使用者甲が、B店のポイントを選択して、「決定」ボタンを押下することにより、B店のポイントが選択されたことを示す情報が使用者端末3からポイントシステム1に対して送信され、それをポイント受付処理手段8が受信する。
【0051】
そうするとポイント受付処理手段8は、使用者情報記憶手段9に記憶する使用者のポイント数から、使用するポイント数を減算して新たなポイント数に更新する。上述の場合、使用者甲はB店のポイントを5,000ポイント使用するので、使用者情報記憶手段9に記憶する使用者甲のB店のポイントを8,000ポイントから5,000ポイント減算して、3,000ポイントに更新して記憶させる。
【0052】
なおポイントの使用にあたり、上述では一つの事業者のポイントを使用する場合を説明したが、複数の事業者のポイントを使用できるようにしても良い。例えば使用者甲は、B店のポイントを4,000ポイント使用し、A店のポイントを500ポイント使用することを選択し、それをポイント受付処理手段8で受け付けても良い。
【0053】
使用者端末3から使用するポイントを受け付けた処理を行うと、当該商品の配送先等の情報の入力画面を情報受付処理手段10が事業者端末2に送信する。この際の入力画面の一例を図15に示す。
【0054】
図15に示すような入力画面に、商品の配送先等の情報を入力し、「決定」ボタンを押下すると、その情報をポイントシステム1の情報受付処理手段10で受信し、商品交換情報記憶手段11に、使用者が交換する商品の情報と共に、記憶する。この状態の商品交換情報記憶手段11の概念図が図6である。なお商品の配送先等の情報は、使用者情報記憶手段9に記憶する属性情報を取得し、それを反映して記憶させても良い。また使用するポイントの選択処理の前、商品選択の前で行っても良い。
【0055】
以上のような処理をポイントシステム1が実行することで、使用者がポイントで交換する商品を決定することが出来る。そして商品交換情報記憶手段11に記憶された情報に基づいて、商品が使用者に対して配送される。また使用者が使用するポイントを選択する際に、その商品と交換できないポイントを事前に商品を提供する事業者が設定することによって、競合事業者が発行したポイントを使用されることを防ぐことが出来る一方で、使用者はそれ以外の加盟事業者が発行したポイントは使用できるので、使用者の利便性を大きく損なうことはない。
【実施例2】
【0056】
次に実施例1のポイントシステム1の他の実施例を説明する。本実施例におけるポイントシステム1では、商品登録受付処理手段4と商品情報記憶手段5と商品表示処理手段6と商品選択受付処理手段7とポイント受付処理手段8と使用者情報記憶手段9と情報受付処理手段10と商品交換情報記憶手段11とポイント変換処理手段12と変換比率情報記憶手段13とを有している。本実施例のシステム構成の一例を示す概念図を図7に示す。
【0057】
商品登録受付処理手段4は、使用者がポイントと交換可能な商品に関する情報の登録を、事業者端末2から受け付け、その情報を商品情報記憶手段5に記憶させる手段である。例えばその商品名、必要な自分の事業者のポイント数の情報等を受け付ける。商品を識別する識別子(商品コード)は、事業者が設定できても良いし、登録時にポイントシステム1が自動的に割り当てても良い。また当該商品と交換するのに必要なポイント数は、自店のポイント数の登録を受け付ける。また商品の交換にあたり使用を認めない事業者のポイントがある場合には、その情報も受け付ける。
【0058】
商品情報記憶手段5は、使用者がポイントと交換可能な商品に関する情報を記憶する手段である。図10に本実施例における商品情報記憶手段5の一例を示す。商品情報記憶手段5では、商品毎に商品コード、商品名、交換するのに必要な、当該商品を登録した事業者が発行したポイントのポイント数を記憶している。また使用を認めない事業者のポイントの情報も記憶している。
【0059】
商品表示処理手段6は、実施例1と同様に、使用者がポイントと交換可能な商品の一覧を商品情報記憶手段5から取得し、それを使用者端末3に送信する手段である。それを閲覧した使用者は、その中からポイントで交換したい商品を選ぶこととなる。
【0060】
商品選択受付処理手段7は、実施例1と同様に、どの商品をポイントで交換するかを選択したかを示す情報を使用者端末3から受け付ける手段である。また使用者がどの商品を選択したかを示す情報を商品交換情報記憶手段11に記憶させる。
【0061】
ポイント受付処理手段8は、実施例1と同様に、商品選択受付処理手段7で受け付けた交換する商品を示す情報に基づいて、その商品を交換するのに必要なポイント数を商品情報記憶手段5から取得し、またそのうち使用者が取得しているポイントの情報を使用者情報記憶手段9から取得し、それらの情報を使用者端末3に送信する手段である。その際に、本実施例では、商品情報記憶手段5には、商品を提供した事業者のポイントでの必要なポイント数しか記憶されていないので、他店が発行するポイントではどの程度必要なのかが分からない。そこで、商品情報記憶手段5から取得した必要なポイント数とそのポイントを発行した事業者の情報とを後述するポイント変換処理手段12に渡すことで、他店でのポイントに変換させ、その変換後の他店のポイントを使用者端末3に送信することとなる。使用者端末3は、その情報を閲覧して、どの事業者が発行したポイントを使うかを選択し、その情報をポイントシステム1に送信する。ポイント受付処理手段8は、その情報を使用者端末3から受け付けることで、そのポイント数を使用者情報記憶手段9から減らして更新する。
【0062】
使用者情報記憶手段9は、実施例1と同様に、当該加盟事業者でポイントを取得している使用者に関する情報を記憶する手段である。
【0063】
情報受付処理手段10は、実施例1と同様に、ポイントで商品交換をするにあたり必要な情報、例えば配送先の住所、電話番号等の属性情報を受け付ける手段である。受け付けた属性情報は、商品交換情報記憶手段11に記憶させる。
【0064】
商品交換情報記憶手段11は、実施例1と同様に、ポイントで商品交換をするにあたり必要な配送先の住所、電話番号、氏名などの属性情報の他、どの商品を交換するのかを示す情報(好適には商品コード)などを、その交換を受け付けたことを識別する受付番号に対応付けて記憶する手段である。図6に商品交換情報記憶手段11の一例を示す。
【0065】
ポイント変換処理手段12は、ポイント受付処理手段8から、どの事業者のポイントであるかと、そのポイント数とを受け取り、変換比率情報記憶手段13(後述)に記憶する変換比率に基づいて、受け取ったポイントを他店のポイントではどの程度のポイントになるか変換した上で、その算出結果をポイント受付処理手段8に渡す手段である。例えばポイント受付処理手段8から、事業者としてC店、必要ポイント数として800を受け取った場合、それを後述の変換比率情報記憶手段13に基づいて、C店の800ポイントは、A店の1,600ポイント(A店のポイントはC店の2倍の変換比率)、B店の3,200ポイント(B店のポイントはC店の4倍の変換比率)に変換する。そしてその結果をポイント受付処理手段8に渡す。
【0066】
変換比率情報記憶手段13は、加盟事業者間の各事業者が発行するポイント同士の変換比率を記憶した手段である。図9に変換比率情報記憶手段13の一例を示す。図9では、例えば、A店のポイントはB店の2倍の変換比率、B店のポイントはC店の0.25倍の変換比率、であることが示されている。
【0067】
次に本実施例におけるポイントシステム1の処理プロセスの一例を図2及び図8のフローチャート、図7の概念図を用いて説明する。使用者が、当該ポイントシステム1の加盟事業者で取得したポイントは、使用者情報記憶手段9に予め記憶されているとする。
【0068】
加盟事業者のうち、ポイントと交換可能な商品を提供する事業者は、事業者端末2からポイントシステム1にアクセスし、所定の操作をすることにより、ポイントと交換可能な商品の登録処理を行う(S100)。
【0069】
例えばC店が「商品名4」という商品を登録しようと思った場合には、商品名として「商品名4」、「商品4」に交換するのに必要なC店におけるポイント数、例えば800ポイントのように情報を入力し、それらの情報を商品登録受付処理手段4で受け付け、商品情報記憶手段5に記憶する。この際に、登録する事業者(ここではC店)の競合事業者(例えばB店)である等の理由により、登録を行う事業者(C店)がこの事業者(B店)のポイントでは商品交換をさせたくない場合には、「B店のポイントは使用不可」の情報を登録する(S110)。これらの情報を商品情報記憶手段5に記憶した状態が図10である。
【0070】
また新たに商品を登録した場合、商品コードを登録した事業者が入力し、それを受け付けた商品登録受付処理手段4が商品情報記憶手段5に記憶させても良いし、商品コードは商品登録受付処理手段4が自動的に割り当て、それを商品情報記憶手段5に記憶させても良いことは、実施例1と同様である。
【0071】
以上のようにして登録された、ポイントと交換可能な商品の情報を、使用者(丙)が閲覧し、ポイントと商品の交換を行いたい場合には、使用者端末3から、ポイントシステム1にアクセスする。そして交換対象となる商品の一覧の表示要求を使用者端末3から送信し、それを受信した商品表示処理手段6は、商品情報記憶手段5からその一覧を取得し、それらが記載された画面を使用者端末3に送信する(S300)。この一覧画面の一例を図11に示す。
【0072】
使用者は、この一覧画面から興味のある商品を選択すると、図12に示す商品詳細画面を閲覧することが出来る。つまり選択した商品の詳細画面表示要求が使用者端末3からポイントシステム1に対して送信され、それを受信した商品表示処理手段6が、商品情報記憶手段5に記憶する該当商品の詳細情報を取得してその詳細画面を使用者端末3に送信する。
【0073】
この詳細画面を閲覧して、ポイントとその商品(例えば「商品4」)を交換しようと思った場合には、「交換」ボタンを押下することにより、確認画面の送信要求を使用者端末3からポイントシステム1に送信される。それを受信した商品表示処理手段6は、図13に示すような確認画面を使用者端末3に送信する。
【0074】
確認画面を閲覧した使用者が「手続へ」ボタンを押下することにより、交換する商品を選択したことを示す情報(商品4の「商品選択情報」)が使用者端末3からポイントシステム1に送信される。そして商品4の商品選択情報は、ポイントシステム1の商品選択受付処理手段7で受信する(S310)。
【0075】
そして商品選択受付処理手段7で受信した商品選択情報に基づいて、その商品(商品4)を交換するのに必要なポイント数を商品情報記憶手段5から取得し、また使用者が取得しているポイント数を使用者情報記憶手段9から取得する。そして商品4を交換するのに必要なポイント数と、そのポイントを発行した事業者の情報とをポイント受付処理手段8がポイント変換処理手段12に渡し、他店のポイントでの変換算出処理を行う。
【0076】
例えば使用者丙は、「商品4」を選択しているので、交換するのに必要なポイント数として、「C店ポイント:800ポイント」の情報とB店のポイントでは使用不可の情報とを商品情報記憶手段5から取得し(S320)、また使用者丙の取得ポイントとして、「A店ポイント:2,000ポイント」、「B店ポイント:5,000ポイント」、「C店ポイント:1,000ポイント」を使用者情報記憶手段9から取得する(S330)。
【0077】
そしてポイント受付処理手段8は、C店のポイントと、800ポイントの情報と、B店では使用不可の情報とをポイント変換処理手段12に渡し、それを受け取ったポイント変換処理手段12は、C店のポイントの変換比率に基づいて、800ポイントが他店のポイントでは何ポイントであるのかを算出する(S330)。この際に、B店のポイントでは使用不可の情報も受け取っているので、B店のポイントとは変換しないことが好ましい。そうすると、図9の変換比率によれば、C店の800ポイントはA店の1,600ポイントに相当することが算出できる。従って、「A店:1,600ポイント」の情報をポイント変換処理手段12は、ポイント受付処理手段8に渡す。
【0078】
そしてポイント受付処理手段8は、商品4と交換するのに必要なポイント数の情報として、「A店:1,600ポイント」、「C店:800ポイント」、使用者丙が使用可能なポイントとして「A店:2,000ポイント」、「C店:1,000ポイント」の情報が示されたポイント一覧画面を、ポイント受付処理手段8が使用者端末3に送信する。
【0079】
このポイント一覧画面から、使用者は使用するポイントを選択して、「決定」ボタンを押下することにより、ポイント受付処理手段8は、使用者が選択したポイントの選択を受け付ける(S350)。例えば使用者丙が、C店のポイントを選択して、「決定」ボタンを押下することにより、C店のポイントが選択されたことを示す情報が使用者端末3からポイントシステム1に対して送信され、それをポイント受付処理手段8が受信する。
【0080】
そうするとポイント受付処理手段8は、使用者情報記憶手段9に記憶する使用者のポイント数から、使用するポイント数を減算して新たなポイント数に更新する。上述の場合、使用者丙はC店のポイントを800ポイント使用するので、使用者情報記憶手段9に記憶する使用者丙のC店のポイントを1,000ポイントから800ポイント減算して、200ポイントに更新して記憶させる。
【0081】
なおポイントの使用にあたり、上述では一つの事業者のポイントを使用する場合を説明したが、複数の事業者のポイントを使用できるようにしても良い。例えば使用者丙は、B店のポイントを500ポイント使用し、A店のポイントを600ポイント使用することを選択し、それをポイント受付処理手段8で受け付けても良い。
【0082】
使用者端末3から使用するポイントを受け付けた処理を行うと、当該商品の配送先等の情報の入力画面を情報受付処理手段10が事業者端末2に送信する。この際の入力画面の一例を図15に示す。
【0083】
図15に示すような入力画面に、商品の配送先等の情報を入力し、「決定」ボタンを押下すると、その情報をポイントシステム1の情報受付処理手段10で受信し、商品交換情報記憶手段11に、使用者が交換する商品の情報と共に、記憶する。この状態の商品交換情報記憶手段11の概念図が図6である。なお商品の配送先等の情報は、使用者情報記憶手段9に記憶する属性情報を取得し、それを反映して記憶させても良い。また使用するポイントの選択処理の前、商品選択の前で行っても良い。
【0084】
以上のような処理をポイントシステム1が実行することで、使用者がポイントで交換する商品を決定することが出来る。そして商品交換情報記憶手段11に記憶された情報に基づいて、商品が使用者に対して配送される。また使用者が使用するポイントを選択する際に、その商品と交換できないポイントを事前に商品を提供する事業者が設定することによって、競合事業者が発行したポイントを使用されることを防ぐことが出来る一方で、使用者はそれ以外の加盟事業者が発行したポイントは使用できるので、使用者の利便性を大きく損なうことはない。
【0085】
また実施例1と異なり、商品の交換に必要なポイント数を自店のポイント分だけ設定すれば他店のポイントに自動換算されるので、加盟事業者が多くなったときに事業者側の商品登録の際の負担を軽減することが出来る。
【実施例3】
【0086】
実施例1では、使用者が各事業者で取得したポイントを使用者情報記憶手段9に記憶する例を説明したが、使用者情報記憶手段9をポイントシステム1に設けずに、各事業者のポイントを管理するサーバ(事業者端末2)で事業者毎に管理していても良い。その場合、実施例1のポイントシステム1では、使用者情報記憶手段9の代わりに、各事業者の事業者端末2に使用者が取得しているポイント数の問い合わせを行うポイント問い合わせ手段14を設ける。実施例1のポイントシステム1にポイント問い合わせ手段14を設けた場合のシステム構成を図16に示す。なお、事業者端末2は商品登録を行う端末と、ポイント管理を行う端末とが同じであっても良いし、異なっていても良い。本実施例では、これらを総称して事業者端末2という。
【0087】
第3の実施例におけるポイントシステム1は、商品登録受付処理手段4と商品情報記憶手段5と商品表示処理手段6と商品選択受付処理手段7とポイント受付処理手段8とポイント問い合わせ手段14と情報受付処理手段10と商品交換情報記憶手段11とを有している。本実施例のポイントシステム1のシステム構成の概念図を図16に示す。
【0088】
商品登録受付処理手段4は、使用者がポイントと交換可能な商品に関する情報の登録を、事業者端末2から受け付け、その情報を商品情報記憶手段5に記憶させる手段である。例えばその商品名、必要なポイント数の情報等を受け付ける。商品を識別する識別子(商品コード)は、事業者が設定できても良いし、登録時にポイントシステム1が自動的に割り当てても良い。また当該商品と交換するのに必要なポイント数は、自店のポイント数の他、他店のポイント数の登録を受け付けても良いし、自店のポイントと他店のポイントとの予め定めれられた変換比率に基づいて、自店の必要なポイント数の入力を受け付けることで自動的に変換しても良い。また他店のうち使用できないポイントの指定も受け付ける。
【0089】
商品情報記憶手段5は使用者がポイントと交換可能な商品(本明細書において、商品には役務も含まれる)に関する情報を記憶する手段である。図4に商品情報記憶手段5の一例を示す。商品情報記憶手段5では、商品毎に商品コード、商品名、交換するのに必要な各事業者のポイント数を記憶している。また使用できないポイントについてはそれを示す情報、例えば「不可」を記憶している。
【0090】
商品表示処理手段6は、使用者がポイントと交換可能な商品の一覧を商品情報記憶手段5から取得し、それを使用者端末3に送信する手段である。それを閲覧した使用者は、その中からポイントで交換したい商品を選ぶこととなる。
【0091】
商品選択受付処理手段7は、どの商品をポイントで交換するかを選択したかを示す情報を使用者端末3から受け付ける手段である。また使用者がどの商品を選択したかを示す情報を商品交換情報記憶手段11に記憶させる。
【0092】
ポイント受付処理手段8は、商品選択受付処理手段7で受け付けた交換する商品を示す情報に基づいて、その商品を交換するのに必要なポイント数を商品情報記憶手段5から取得し、また使用者が取得しているポイントの情報を各事業者の事業者端末2からポイント問い合わせ手段14が取得し、それらの情報を使用者端末3に送信する。使用者端末3は、その情報を閲覧して、どの事業者が発行したポイントを使うかを選択し、その情報をポイントシステム1に送信する。ポイント受付処理手段8がその情報を使用者端末3から受け付けることで、そのポイント数を、使用したポイントを発行した事業者の事業者端末2に渡し、その事業者端末2で当該使用者のポイント数の更新を行わせる。
【0093】
なおポイントを発行する各事業者の事業者端末2では、使用者毎に使用者番号、氏名、電話番号、住所、年齢などの属性情報、使用者が所持(取得した)ポイント数を記憶していると良い。
【0094】
情報受付処理手段10は、ポイントで商品交換をするにあたり必要な情報、例えば配送先の住所、電話番号等の属性情報を受け付ける手段である。受け付けた属性情報は、商品交換情報記憶手段11に記憶させる。
【0095】
商品交換情報記憶手段11は、ポイントで商品交換をするにあたり必要な配送先の住所、電話番号、氏名などの属性情報の他、どの商品を交換するのかを示す情報(好適には商品コード)などを、その交換を受け付けたことを識別する受付番号に対応付けて記憶する手段である。図6に商品交換情報記憶手段11の一例を示す。
【0096】
次に本実施例におけるポイントシステム1の処理プロセスの一例を図2及び図3のフローチャート、図16の概念図を用いて説明する。使用者が、当該ポイントシステム1の加盟事業者で取得したポイントは、各事業者の事業者端末2に予め記憶されているとする。なお図2における事業者によるポイントと交換可能な商品の登録処理については、実施例1と同様なので説明を省略する。
【0097】
ポイントと交換可能な商品の情報を、使用者(甲)が閲覧し、ポイントと商品の交換を行いたい場合には、使用者端末3から、ポイントシステム1にアクセスする。そして交換対象となる商品の一覧の表示要求を使用者端末3から送信し、それを受信した商品表示処理手段6は、商品情報記憶手段5からその一覧を取得し、それらが記載された画面を使用者端末3に送信する(S200)。この一覧画面の一例を図11に示す。
【0098】
使用者は、この一覧画面から興味のある商品を選択すると、図12に示す商品詳細画面を閲覧することが出来る。つまり選択した商品の詳細画面表示要求が使用者端末3からポイントシステム1に対して送信され、それを受信した商品表示処理手段6が、商品情報記憶手段5に記憶する該当商品の詳細情報を取得してその詳細画面を使用者端末3に送信する。
【0099】
この詳細画面を閲覧して、ポイントとその商品(例えば「商品3」)を交換しようと思った場合には、「交換」ボタンを押下することにより、確認画面の送信要求を使用者端末3からポイントシステム1に送信される。それを受信した商品表示処理手段6は、図13に示すような確認画面を使用者端末3に送信する。
【0100】
確認画面を閲覧した使用者が「手続へ」ボタンを押下することにより、交換する商品を選択したことを示す情報(商品3の「商品選択情報」)が使用者端末3からポイントシステム1に送信される。そして商品3の商品選択情報は、ポイントシステム1の商品選択受付処理手段7で受信する(S210)。
【0101】
そして商品選択受付処理手段7で受信した商品選択情報に基づいて、その商品(商品3)を交換するのに必要なポイント数を商品情報記憶手段5から取得し、また使用者が取得しているポイント数を、ポイント問い合わせ手段14が各事業者の事業者端末2に問い合わせる。そして各事業者の事業者端末2から使用者が取得しているポイント数を事業者毎に取得して、それらの情報を使用者端末3に送信する。例えば使用者甲は、「商品3」を選択しているので、交換するのに必要なポイント数として、「A店ポイント:2,500ポイント」、「B店ポイント:5,000ポイント」、「C店ポイント:使用不可」、等の情報を商品情報記憶手段5から取得し(S220)、また使用者甲の取得ポイントとして、ポイント問い合わせ手段14は、「A店ポイント:3,000ポイント」をA店の事業者端末2から取得し、「B店ポイント:8,000ポイント」をB店の事業者端末2から取得し、「C店ポイント:3,000ポイント」をC店の事業者端末2から取得する(S230)。但し、ここでは使用できないポイントとしてC店があるので(商品情報記憶手段5において、商品3はC店のポイントが使用不可として記憶されているので)、C店ポイントを使用者甲は使用することが出来ない。そこで使用することの出来るポイントのみに限定して、使用者端末3に送信すると良い。このポイント一覧画面の一例を図14に示す。なお、商品情報記憶手段5において、「使用不可」として登録されているポイントを発行する事業者の事業者端末2には、ポイント問い合わせ手段14はポイント数の問い合わせを行わなくても良い。
【0102】
図14のポイント一覧画面では、商品3の交換にあたって使用することが出来ないポイントについては表示しない場合を説明したが、ポイント一覧画面で表示しても良い。その場合には「使用不可」等の表示を行い、また使用者がそのポイントを使用できない状態(選択可能としない状態。例えばチェックボックスを設けない等)にする。
【0103】
使用者は、使用者端末3で表示されたポイント一覧画面(図14)から、使用するポイントを選択して、「決定」ボタンを押下することにより、ポイント受付処理手段8は、使用者が選択したポイントの選択を受け付ける(S240)。例えば使用者甲が、B店のポイントを選択して、「決定」ボタンを押下することにより、B店のポイントが選択されたことを示す情報が使用者端末3からポイントシステム1に対して送信され、それをポイント受付処理手段8が受信する。
【0104】
そうするとポイント受付処理手段8が、使用するポイントを発行する事業者(ここではB店)の事業者端末2に対して、使用者が使用するポイント数の情報を渡し、それを受け取ったB店の事業者端末2において、記憶する使用者のポイント数から、使用するポイント数を減算して新たなポイント数に更新させる。上述の場合、使用者甲はB店のポイントを5,000ポイント使用するので、B店の事業者端末2に対して、使用者甲が5,000ポイント使用する情報を渡し、それを受け取ったB店の事業者端末2が、記憶する使用者甲のB店のポイントを8,000ポイントから5,000ポイント減算して、3,000ポイントに更新して記憶させる。
【0105】
なおポイントの使用にあたり、上述では一つの事業者のポイントを使用する場合を説明したが、複数の事業者のポイントを使用できるようにしても良い。例えば使用者甲は、B店のポイントを4,000ポイント使用し、A店のポイントを500ポイント使用することを選択し、それをポイント受付処理手段8で受け付けても良い。
【0106】
使用者端末3から使用するポイントを受け付けた処理を行うと、当該商品の配送先等の情報の入力画面を情報受付処理手段10が事業者端末2に送信する。この際の入力画面の一例を図15に示す。
【0107】
図15に示すような入力画面に、商品の配送先等の情報を入力し、「決定」ボタンを押下すると、その情報をポイントシステム1の情報受付処理手段10で受信し、商品交換情報記憶手段11に、使用者が交換する商品の情報と共に、記憶する。この状態の商品交換情報記憶手段11の概念図が図6である。なお商品の配送先等の情報は、ポイント問い合わせ手段14が、使用するポイントを発行した事業者の事業者端末2に記憶する属性情報を取得し、それを反映して記憶させても良い。また使用するポイントの選択処理の前、商品選択の前で行っても良い。
【0108】
以上のような処理をポイントシステム1が実行することで、使用者がポイントで交換する商品を決定することが出来る。そして商品交換情報記憶手段11に記憶された情報に基づいて、商品が使用者に対して配送される。また使用者が使用するポイントを選択する際に、その商品と交換できないポイントを事前に商品を提供する事業者が設定することによって、競合事業者が発行したポイントを使用されることを防ぐことが出来る一方で、使用者はそれ以外の加盟事業者が発行したポイントは使用できるので、使用者の利便性を大きく損なうことはない。
【0109】
更に、ポイントシステム1で各事業者が発行するポイント数の管理を行わないので、ポイントシステム1の負荷を減らすことが出来る。
【実施例4】
【0110】
実施例2では、使用者が各事業者で取得したポイントを使用者情報記憶手段9に記憶する例を説明したが、使用者情報記憶手段9をポイントシステム1に設けずに、各事業者のポイントを管理するサーバ(事業者端末2)で事業者毎に管理していても良い。その場合、実施例2のポイントシステムでは、使用者情報記憶手段9の代わりに、各事業者の事業者端末2に使用者が取得しているポイント数の問い合わせを行うポイント問い合わせ手段14を設ける。実施例2のポイントシステムにポイント問い合わせ手段14を設けた場合のシステム構成を図17に示す。なお、事業者端末2は商品登録を行う端末と、ポイント管理を行う端末とが同じであっても良いし、異なっていても良い。本実施例では、これらを総称して事業者端末2という。
【0111】
第4の実施例におけるポイントシステム1では、商品登録受付処理手段4と商品情報記憶手段5と商品表示処理手段6と商品選択受付処理手段7とポイント受付処理手段8とポイント問い合わせ手段14と情報受付処理手段10と商品交換情報記憶手段11とポイント変換処理手段12と変換比率情報記憶手段13とを有している。本実施例のシステム構成の一例を示す概念図を図17に示す。
【0112】
商品登録受付処理手段4は、使用者がポイントと交換可能な商品に関する情報の登録を、事業者端末2から受け付け、その情報を商品情報記憶手段5に記憶させる手段である。例えばその商品名、必要な自分の事業者のポイント数の情報等を受け付ける。商品を識別する識別子(商品コード)は、事業者が設定できても良いし、登録時にポイントシステム1が自動的に割り当てても良い。また当該商品と交換するのに必要なポイント数は、自店のポイント数の登録を受け付ける。また商品の交換にあたり使用を認めない事業者のポイントがある場合には、その情報も受け付ける。
【0113】
商品情報記憶手段5は、使用者がポイントと交換可能な商品に関する情報を記憶する手段である。図10に本実施例における商品情報記憶手段5の一例を示す。商品情報記憶手段5では、商品毎に商品コード、商品名、交換するのに必要な、当該商品を登録した事業者が発行したポイントのポイント数を記憶している。また使用を認めない事業者のポイントの情報も記憶している。
【0114】
商品表示処理手段6は、実施例1乃至実施例3と同様に、使用者がポイントと交換可能な商品の一覧を商品情報記憶手段5から取得し、それを使用者端末3に送信する手段である。それを閲覧した使用者は、その中からポイントで交換したい商品を選ぶこととなる。
【0115】
商品選択受付処理手段7は、実施例1乃至実施例3と同様に、どの商品をポイントで交換するかを選択したかを示す情報を使用者端末3から受け付ける手段である。また使用者がどの商品を選択したかを示す情報を商品交換情報記憶手段11に記憶させる。
【0116】
ポイント受付処理手段8は、商品選択受付処理手段7で受け付けた交換する商品を示す情報に基づいて、その商品を交換するのに必要なポイント数を商品情報記憶手段5から取得し、またそのうち使用者が取得しているポイントの情報を各事業者の事業者端末2からポイント問い合わせ手段14が取得し、それらの情報を使用者端末3に送信する手段である。その際に、本実施例では、実施例2と同様に、商品情報記憶手段5には、商品を提供した事業者のポイントでの必要なポイント数しか記憶されていないので、他店が発行するポイントではどの程度必要なのかが分からない。そこで、商品情報記憶手段5から取得した必要なポイント数とそのポイントを発行した事業者の情報とを後述するポイント変換処理手段12に渡すことで、他店でのポイントに変換させ、その変換後の他店のポイントを使用者端末3に送信することとなる。使用者端末3は、その情報を閲覧して、どの事業者が発行したポイントを使うかを選択し、その情報をポイントシステム1に送信する。ポイント受付処理手段8がその情報を使用者端末3から受け付けることで、そのポイント数を、使用したポイントを発行した事業者の事業者端末2に渡し、その事業者端末2で当該使用者のポイント数の更新を行わせる。
【0117】
なおポイントを発行する各事業者の事業者端末2では、使用者毎に使用者番号、氏名、電話番号、住所、年齢などの属性情報、使用者が所持(取得)したポイント数を記憶していると良い。
【0118】
情報受付処理手段10は、実施例1乃至実施例3と同様に、ポイントで商品交換をするにあたり必要な情報、例えば配送先の住所、電話番号等の属性情報を受け付ける手段である。受け付けた属性情報は、商品交換情報記憶手段11に記憶させる。
【0119】
商品交換情報記憶手段11は、実施例1乃至実施例3と同様に、ポイントで商品交換をするにあたり必要な配送先の住所、電話番号、氏名などの属性情報の他、どの商品を交換するのかを示す情報(好適には商品コード)などを、その交換を受け付けたことを識別する受付番号に対応付けて記憶する手段である。図6に商品交換情報記憶手段11の一例を示す。
【0120】
ポイント変換処理手段12は、ポイント受付処理手段8から、どの事業者のポイントであるかと、そのポイント数とを受け取り、変換比率情報記憶手段13(後述)に記憶する変換比率に基づいて、受け取ったポイントを他店のポイントではどの程度のポイントになるか変換した上で、その算出結果をポイント受付処理手段8に渡す手段である。例えばポイント受付処理手段8から、事業者としてC店、必要ポイント数として800を受け取った場合、それを後述の変換比率情報記憶手段13に基づいて、C店の800ポイントは、A店の1,600ポイント(A店のポイントはC店の2倍の変換比率)、B店の3,200ポイント(B店のポイントはC店の4倍の変換比率)に変換する。そしてその結果をポイント受付処理手段8に渡す。
【0121】
変換比率情報記憶手段13は、加盟事業者間の各事業者が発行するポイント同士の変換比率を記憶した手段である。図9に変換比率情報記憶手段13の一例を示す。図9では、例えば、A店のポイントはB店の2倍の変換比率、B店のポイントはC店の0.25倍の変換比率、であることが示されている。
【0122】
次に本実施例におけるポイントシステム1の処理プロセスの一例を図2及び図8のフローチャート、図17の概念図を用いて説明する。使用者が、当該ポイントシステム1の加盟事業者で取得したポイントは、各事業者の事業者端末2に予め記憶されているとする。なお図2における事業者によるポイントと交換可能な商品の登録処理については、実施例2と同様なので説明を省略する。
【0123】
ポイントと交換可能な商品の情報を、使用者(丙)が閲覧し、ポイントと商品の交換を行いたい場合には、使用者端末3から、ポイントシステム1にアクセスする。そして交換対象となる商品の一覧の表示要求を使用者端末3から送信し、それを受信した商品表示処理手段6は、商品情報記憶手段5からその一覧を取得し、それらが記載された画面を使用者端末3に送信する(S300)。この一覧画面の一例を図11に示す。
【0124】
使用者は、この一覧画面から興味のある商品を選択すると、図12に示す商品詳細画面を閲覧することが出来る。つまり選択した商品の詳細画面表示要求が使用者端末3からポイントシステム1に対して送信され、それを受信した商品表示処理手段6が、商品情報記憶手段5に記憶する該当商品の詳細情報を取得してその詳細画面を使用者端末3に送信する。
【0125】
この詳細画面を閲覧して、ポイントとその商品(例えば「商品4」)を交換しようと思った場合には、「交換」ボタンを押下することにより、確認画面の送信要求を使用者端末3からポイントシステム1に送信される。それを受信した商品表示処理手段6は、図13に示すような確認画面を使用者端末3に送信する。
【0126】
確認画面を閲覧した使用者が「手続へ」ボタンを押下することにより、交換する商品を選択したことを示す情報(商品4の「商品選択情報」)が使用者端末3からポイントシステム1に送信される。そして商品4の商品選択情報は、ポイントシステム1の商品選択受付処理手段7で受信する(S310)。
【0127】
そして商品選択受付処理手段7で受信した商品選択情報に基づいて、その商品(商品4)を交換するのに必要なポイント数を商品情報記憶手段5から取得し、また使用者が取得しているポイント数を、ポイント問い合わせ手段14が各事業者の事業者端末2に問い合わせる。そして各事業者の事業者端末2から使用者が取得しているポイント数を事業者毎に取得する。そして商品4を交換するのに必要なポイント数と、そのポイントを発行した事業者の情報とをポイント受付処理手段8がポイント変換処理手段12に渡し、他店のポイントでの変換算出処理を行う。
【0128】
例えば使用者丙は、「商品4」を選択しているので、交換するのに必要なポイント数として、「C店ポイント:800ポイント」の情報とB店のポイントでは使用不可の情報とを商品情報記憶手段5から取得する(S320)。また使用者丙の取得ポイントとして、ポイント問い合わせ手段14は、「A店ポイント:2,000ポイント」をA店の事業者端末2から取得し、「B店ポイント:5,000ポイント」をB店の事業者端末2から取得し、「C店ポイント:1,000ポイント」をC店の事業者端末2から取得する(S330)。
【0129】
そしてポイント受付処理手段8は、C店のポイントと、800ポイントの情報と、B店では使用不可の情報とをポイント変換処理手段12に渡し、それを受け取ったポイント変換処理手段12は、C店のポイントの変換比率に基づいて、800ポイントが他店のポイントでは何ポイントであるのかを算出する(S330)。この際に、B店のポイントでは使用不可の情報も受け取っているので、B店のポイントとは変換しないことが好ましい。そうすると、図9の変換比率によれば、C店の800ポイントはA店の1,600ポイントに相当することが算出できる。従って、「A店:1,600ポイント」の情報をポイント変換処理手段12は、ポイント受付処理手段8に渡す。
【0130】
そしてポイント受付処理手段8は、商品4と交換するのに必要なポイント数の情報として、「A店:1,600ポイント」、「C店:800ポイント」、使用者丙が使用可能なポイントとして「A店:2,000ポイント」、「C店:1,000ポイント」の情報が示されたポイント一覧画面を、ポイント受付処理手段8が使用者端末3に送信する。
【0131】
このポイント一覧画面から、使用者は使用するポイントを選択して、「決定」ボタンを押下することにより、ポイント受付処理手段8は、使用者が選択したポイントの選択を受け付ける(S350)。例えば使用者丙が、C店のポイントを選択して、「決定」ボタンを押下することにより、C店のポイントが選択されたことを示す情報が使用者端末3からポイントシステム1に対して送信され、それをポイント受付処理手段8が受信する。
【0132】
そうするとポイント受付処理手段8は、使用するポイントを発行する事業者(ここではC店)の事業者端末2に対して、使用者が使用するポイント数の情報を渡し、それを受け取ったC店の事業者端末2において、記憶する使用者のポイント数から、使用するポイント数を減算して新たなポイント数に更新させる。上述の場合、使用者丙はC店のポイントを800ポイント使用するので、C店の事業者端末2に対して、使用者丙が800ポイントを使用する情報を渡し、それを受け取ったC店の事業者端末2が、記憶する使用者丙のC店のポイントを1,000ポイントから800ポイント減算して、200ポイントに更新して記憶させる。
【0133】
なおポイントの使用にあたり、上述では一つの事業者のポイントを使用する場合を説明したが、複数の事業者のポイントを使用できるようにしても良い。例えば使用者丙は、B店のポイントを500ポイント使用し、A店のポイントを600ポイント使用することを選択し、それをポイント受付処理手段8で受け付けても良い。
【0134】
使用者端末3から使用するポイントを受け付けた処理を行うと、当該商品の配送先等の情報の入力画面を情報受付処理手段10が事業者端末2に送信する。この際の入力画面の一例を図15に示す。
【0135】
図15に示すような入力画面に、商品の配送先等の情報を入力し、「決定」ボタンを押下すると、その情報をポイントシステム1の情報受付処理手段10で受信し、商品交換情報記憶手段11に、使用者が交換する商品の情報と共に、記憶する。この状態の商品交換情報記憶手段11の概念図が図6である。なお商品の配送先等の情報は、ポイント問い合わせ手段14が、使用するポイントを発行した事業者の事業者端末2に記憶する属性情報を取得し、それを反映して記憶させても良い。また使用するポイントの選択処理の前、商品選択の前で行っても良い。
【0136】
以上のような処理をポイントシステム1が実行することで、使用者がポイントで交換する商品を決定することが出来る。そして商品交換情報記憶手段11に記憶された情報に基づいて、商品が使用者に対して配送される。また使用者が使用するポイントを選択する際に、その商品と交換できないポイントを事前に商品を提供する事業者が設定することによって、競合事業者が発行したポイントを使用されることを防ぐことが出来る一方で、使用者はそれ以外の加盟事業者が発行したポイントは使用できるので、使用者の利便性を大きく損なうことはない。
【0137】
また実施例1、実施例3と異なり、商品の交換に必要なポイント数を自店のポイント分だけ設定すれば他店のポイントに自動換算されるので、加盟事業者が多くなったときに事業者側の商品登録の際の負担を軽減することが出来る。
【0138】
更に、ポイントシステム1で各事業者が発行するポイント数の管理を行わないので、ポイントシステム1の負荷を減らすことが出来る。
【実施例5】
【0139】
なお実施例1と実施例3、実施例2と実施例4は併存させても良い。即ち、各実施例のポイントシステム1において、使用者情報記憶手段9とポイント問い合わせ手段14とを共に備えていても良い。その場合、ポイントを発行する事業者のうち、ある事業者についてはポイントシステム1のポイント問い合わせ手段9でポイント数の管理を行い、それ以外の事業者については各事業者の事業者端末2でポイント数の管理を行う。
【0140】
このように処理を併存させる場合には、ポイント受付処理手段8におけるポイントの処理の際に、使用者情報記憶手段9でポイントを記憶しているかどうか判定を行い、ポイントを記憶している場合には実施例1又は実施例2の処理を、ポイントを記憶していない場合には実施例3又は実施例4の処理を行うようにする。
【産業上の利用可能性】
【0141】
上述の発明によって、多数存在する加盟事業者のうち、ポイントを発行した事業者が、加盟事業者のうち、そのポイントを使用することが出来る事業者と、そうでない事業者の指定を行うことで、使用者は利便性を出来るだけ落とさずに、且つ事業者のデメリットも減らすことを実現するポイントシステム1が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0142】
【図1】実施例1のシステム構成の一例を示す概念図である。
【図2】商品登録の際の処理プロセスの一例を示すフローチャートである。
【図3】実施例1のポイントと商品の交換の処理プロセスの一例を示すフローチャートである。
【図4】実施例1の商品情報記憶手段の一例を示す概念図である。
【図5】使用者情報記憶手段の一例を示す概念図である。
【図6】商品交換情報記憶手段の一例を示す概念図である。
【図7】実施例2のシステム構成の一例を示す概念図である。
【図8】実施例2のポイントと商品の交換の処理プロセスの一例を示すフローチャートである。
【図9】変換比率情報記憶手段の一例を示す概念図である。
【図10】実施例2の商品情報記憶手段の一例を示す概念図である。
【図11】商品の一覧画面の一例を示す図である。
【図12】商品詳細画面の一例を示す図である。
【図13】確認画面の一例を示す図である。
【図14】ポイント一覧画面の一例を示す図である。
【図15】商品の配送先等の情報の入力画面の一例を示す図である。
【図16】実施例1のシステム構成にポイント問い合わせ手段を設けた場合(実施例3)の概念図である。
【図17】実施例2のシステム構成にポイント問い合わせ手段を設けた場合(実施例4)の概念図である。
【符号の説明】
【0143】
1:ポイントシステム
2:事業者端末
3:使用者端末
4:商品登録受付処理手段
5:商品情報記憶手段
6:商品表示処理手段
7:商品選択受付処理手段
8:ポイント受付処理手段
9:使用者情報記憶手段
10:情報受付処理手段
11:商品交換情報記憶手段
12:ポイント変換処理手段
13:変換比率情報記憶手段
14:ポイント問い合わせ手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者に対してポイントを発行する事業者が使用する事業者端末との間、前記ポイントを使用する使用者が使用する使用者端末との間、で情報の送受信が可能なポイントシステムであって、
前記ポイントシステムは、
前記ポイントの交換対象となる商品に関する情報と、加盟事業者の事業者が発行する少なくとも一以上のポイントにおいて前記商品の交換に必要なポイント数の情報と、前記商品の交換にあたり使用出来ないポイントに関する情報と、を記憶する商品情報記憶手段と、
前記使用者が取得したポイント数を各事業者のポイント毎に記憶する使用者情報記憶手段と、
前記ポイントの交換対象となる商品に関する情報と、各ポイントにおけるその商品の交換に必要なポイント数の情報と、前記商品の交換にあたり使用出来ないポイントに関する情報とを前記事業者端末から受信し、前記商品情報記憶手段に記憶させる商品登録受付処理手段と、
前記商品情報記憶手段に記憶する情報に基づいて、前記ポイントの交換対象となっている商品の情報を前記使用者端末に送信する商品表示処理手段と、
前記使用者が選択した、ポイントで交換する商品を示す情報を前記使用者端末から受信する商品選択受付処理手段と、
前記受信した商品を示す情報に基づいて、前記商品と交換するにあたり使用出来るポイントの情報を前記商品情報記憶手段から取得して前記使用者端末に送信し、前記商品を交換するのに用いるポイントを示す情報を前記使用者端末から受信して、前記使用者情報記憶手段に記憶する前記使用するポイントを発行した事業者のポイント数から前記使用したポイント数を減算してそれを更新して前記使用者情報記憶手段に記憶させるポイント受付処理手段と、
前記交換する商品の配送に関する情報を前記使用者端末から受け付ける情報受付処理手段と、
を有することを特徴とするポイントシステム。
【請求項2】
使用者に対してポイントを発行する事業者が使用する事業者端末との間、前記ポイントを使用する使用者が使用する使用者端末との間、で情報の送受信が可能なポイントシステムであって、
前記ポイントシステムは、
前記ポイントの交換対象となる商品に関する情報と、前記商品を登録した事業者が発行するポイントにおいて前記商品の交換に必要なポイント数の情報と、前記商品の交換にあたり使用出来ないポイントに関する情報と、を記憶する商品情報記憶手段と、
前記使用者が取得したポイント数を各事業者のポイント毎に記憶する使用者情報記憶手段と、
加盟事業者の各事業者が発行するポイント同士の変換比率を記憶する変換比率情報記憶手段と、
前記ポイントの交換対象となる商品に関する情報と、前記商品を登録した事業者が発行するポイントにおける前記商品の交換に必要なポイント数の情報と、前記商品の交換にあたり使用出来ないポイントに関する情報とを前記事業者端末から受信し、前記商品情報記憶手段に記憶させる商品登録受付処理手段と、
前記商品情報記憶手段に記憶する情報に基づいて、前記ポイントの交換対象となっている商品の情報を前記使用者端末に送信する商品表示処理手段と、
前記使用者が選択した、ポイントで交換する商品を示す情報を前記使用者端末から受信する商品選択受付処理手段と、
前記受信した商品を示す情報に基づいて、少なくとも前記商品の交換に必要なポイント数の情報と使用出来ないポイントの情報とを前記商品情報記憶手段から取得し、前記商品と交換するにあたり使用出来るポイントの情報を前記使用者端末に送信し、前記商品を交換するのに用いるポイントを示す情報を前記使用者端末から受信して、前記使用者情報記憶手段に記憶する前記使用するポイントを発行した事業者のポイント数から前記使用したポイント数を減算してそれを更新して前記使用者情報記憶手段に記憶させるポイント受付処理手段と、
前記変換比率情報記憶手段に記憶する変換比率に基づいて、ある事業者が発行するポイントが他の事業者が発行するポイントでは何ポイントに相当するかを算出するポイント変換処理手段と、
前記交換する商品の配送に関する情報を前記使用者端末から受け付ける情報受付処理手段と、を有しており、
前記ポイント受付処理手段は、
前記商品情報記憶手段に記憶する情報に基づいて、前記使用者端末から受信した商品の交換に必要なポイント数の情報と、どの事業者が発行したポイントであるかを示す情報と、使用出来ないポイントの情報とを前記ポイント変換処理手段に渡し、
前記ポイント変換処理手段は、
前記変換比率情報記憶手段に基づいて、前記受け取ったポイントと他のポイントとの変換比率を用いて、前記受け取ったポイントと使用出来ないポイント以外のポイントにおける前記商品の交換に必要なポイント数を算出し、それを前記ポイント受付処理手段に渡す、
ことを特徴とするポイントシステム。
【請求項3】
使用者に対してポイントを発行する事業者が使用する事業者端末との間、前記ポイントを使用する使用者が使用する使用者端末との間、で情報の送受信が可能なポイントシステムであって、
前記ポイントシステムは、
前記ポイントの交換対象となる商品に関する情報と、加盟事業者の事業者が発行する少なくとも一以上のポイントにおいて前記商品の交換に必要なポイント数の情報と、前記商品の交換にあたり使用出来ないポイントに関する情報と、を記憶する商品情報記憶手段と、
前記ポイントの交換対象となる商品に関する情報と、各ポイントにおけるその商品の交換に必要なポイント数の情報と、前記商品の交換にあたり使用出来ないポイントに関する情報とを前記事業者端末から受信し、前記商品情報記憶手段に記憶させる商品登録受付処理手段と、
前記商品情報記憶手段に記憶する情報に基づいて、前記ポイントの交換対象となっている商品の情報を前記使用者端末に送信する商品表示処理手段と、
前記使用者が選択した、ポイントで交換する商品を示す情報を前記使用者端末から受信する商品選択受付処理手段と、
前記使用者が取得したポイント数の情報を、前記各事業者の事業者端末に問い合わせを行うポイント問い合わせ手段と、
前記受信した商品を示す情報に基づいて、前記商品と交換するにあたり使用出来るポイントの情報を前記商品情報記憶手段から取得して前記使用者端末に送信し、前記商品を交換するのに用いるポイントを示す情報を前記使用者端末から受信して、前記使用者が使用するポイントを発行した事業者の前記事業者端末に対して、前記使用するポイント数の情報を渡すことにより、前記事業者端末で記憶する前記使用者のポイント数から前記使用したポイント数を減算して更新させるポイント受付処理手段と、
前記交換する商品の配送に関する情報を前記使用者端末から受け付ける情報受付処理手段と、
を有することを特徴とするポイントシステム。
【請求項4】
使用者に対してポイントを発行する事業者が使用する事業者端末との間、前記ポイントを使用する使用者が使用する使用者端末との間、で情報の送受信が可能なポイントシステムであって、
前記ポイントシステムは、
前記ポイントの交換対象となる商品に関する情報と、前記商品を登録した事業者が発行するポイントにおいて前記商品の交換に必要なポイント数の情報と、前記商品の交換にあたり使用出来ないポイントに関する情報と、を記憶する商品情報記憶手段と、
加盟事業者の各事業者が発行するポイント同士の変換比率を記憶する変換比率情報記憶手段と、
前記ポイントの交換対象となる商品に関する情報と、前記商品を登録した事業者が発行するポイントにおける前記商品の交換に必要なポイント数の情報と、前記商品の交換にあたり使用出来ないポイントに関する情報とを前記事業者端末から受信し、前記商品情報記憶手段に記憶させる商品登録受付処理手段と、
前記商品情報記憶手段に記憶する情報に基づいて、前記ポイントの交換対象となっている商品の情報を前記使用者端末に送信する商品表示処理手段と、
前記使用者が選択した、ポイントで交換する商品を示す情報を前記使用者端末から受信する商品選択受付処理手段と、
前記使用者が取得したポイント数の情報を、前記各事業者の事業者端末に問い合わせを行うポイント問い合わせ手段と、
前記受信した商品を示す情報に基づいて、少なくとも前記商品の交換に必要なポイント数の情報と使用出来ないポイントの情報とを前記商品情報記憶手段から取得し、前記商品と交換するにあたり使用出来るポイントの情報を前記使用者端末に送信し、前記商品を交換するのに用いるポイントを示す情報を前記使用者端末から受信して、前記使用者が使用するポイントを発行した事業者の前記事業者端末に対して、前記使用するポイント数の情報を渡すことにより、前記事業者端末で記憶する前記使用者のポイント数から前記使用したポイント数を減算して更新させるポイント受付処理手段と、
前記変換比率情報記憶手段に記憶する変換比率に基づいて、ある事業者が発行するポイントが他の事業者が発行するポイントでは何ポイントに相当するかを算出するポイント変換処理手段と、
前記交換する商品の配送に関する情報を前記使用者端末から受け付ける情報受付処理手段と、を有しており、
前記ポイント受付処理手段は、
前記商品情報記憶手段に記憶する情報に基づいて、前記使用者端末から受信した商品の交換に必要なポイント数の情報と、どの事業者が発行したポイントであるかを示す情報と、使用出来ないポイントの情報とを前記ポイント変換処理手段に渡し、
前記ポイント変換処理手段は、
前記変換比率情報記憶手段に基づいて、前記受け取ったポイントと他のポイントとの変換比率を用いて、前記受け取ったポイントと使用出来ないポイント以外のポイントにおける前記商品の交換に必要なポイント数を算出し、それを前記ポイント受付処理手段に渡す、
ことを特徴とするポイントシステム。
【請求項5】
前記ポイント受付処理手段は、
前記商品と交換するにあたり使用出来るポイントの情報を前記使用者端末に送信する際に、前記使用者情報記憶手段に記憶する前記使用者が取得した該ポイントのポイント数を併せて送信する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のポイントシステム。
【請求項6】
前記ポイント受付処理手段は、
前記商品と交換するにあたり使用出来るポイントの情報を前記使用者端末に送信する際に、前記ポイント問い合わせ手段が各事業者の前記事業者端末から取得した、前記使用者が取得した該ポイントのポイント数を併せて送信する、
ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のポイントシステム。
【請求項7】
前記ポイント受付処理手段は、
前記商品と交換するにあたり使用出来るポイントの情報を前記使用者端末に送信する際に、使用出来ないポイントの情報は送信しない、
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のポイントシステム。
【請求項8】
前記ポイント受付処理手段は、
前記商品と交換するにあたり使用出来るポイントの情報を前記使用者端末に送信する際に、使用出来ないポイントの情報を前記使用者が選択できないようにして送信する、
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のポイントシステム。
【請求項9】
前記ポイントシステムは、更に、
前記ポイントで交換する商品を識別する情報、配送先に関する情報とを少なくとも記憶する商品交換情報記憶手段を有しており、
前記商品選択受付処理手段は、
前記使用者端末から受信した、前記ポイントで交換する商品を示す情報を前記商品交換情報記憶手段に記憶させ、
前記情報受付処理手段は、
前記使用者端末から受信した、前記商品の配送先に関する情報を前記商品交換情報記憶手段に記憶させ、
前記商品の配送は、前記商品交換情報記憶手段に記憶する情報に基づいて行われる、
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のポイントシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2007−241440(P2007−241440A)
【公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−59855(P2006−59855)
【出願日】平成18年3月6日(2006.3.6)
【出願人】(301065113)ユビキタスエージェントテクノロジー株式会社 (2)