説明

ポイント決済システム

【課題】複数の会員企業が発行した複数種類のポイントを合算して使用可能にすると共に、各顧客会員がポイントを獲得し自己が所有するポイントを使用した際に会員企業間における決済処理を行う。
【解決手段】通信回線を介して複数の企業会員が備える各ポイント管理サーバと接続してポイントの移動を統括的に管理する統括ポイント管理サーバにおいて、顧客会員が新たに獲得したポイント数を当該顧客会員のポイント口座に加算すると共に、前記顧客会員が自己の所有するポイントを使用して所定の特典を得ようとする場合に、当該顧客からの要求に応じて当該特典の取得を許諾する使用情報を返信し、顧客会員が前記所定のポイントを使用した場合には、当該顧客会員のポイント口座から前記所定のポイントを減算処理し、各顧客会員の前記ポイント口座におけるポイントデータの移動に基づいて各企業会員のポイント管理サーバ間における決済処理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の企業又は店舗等の企業会員から付与された複数種類のポイントを有する顧客会員が複数の企業会員の何れかにおいて自己が所有する前記複数種類のポイントを合算して使用することを可能にするポイント決済システムにおいて、ポイントを付与した企業会員とポイントを使用する顧客会員に対して何らかの特典を提供した会員企業間の決済処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、商品若しくはサービス(以下、「商品等」と呼称する)を販売または提供する小売店等(以下、「店舗」と呼称する)においては、販売活動等の促進、及び顧客の固定化を図るなどの目的のために商品等を購入した顧客に対して所定の購入金額毎にいわゆるポイントを提供し、次回以降の当該顧客の商品等の購入時には、当該顧客が積み立てた範囲で利用できるポイント数に応じた金額を商品等の購入額から割り引くことができるサービスを顧客に提供するサービス(ポイント)が提供されており、このポイントを、コンピュータを使用したシステムで管理するポイント交換システムも提供されている。
【0003】
通常、このようなポイントの提供は、チェーン加盟店や量販店等を有する企業会員内において盛んに行われている。なお、このようなポイントのポイント数を管理するポイント管理システムの技術としては、例えば、特許文献1及び特許文献2に開示されている提案がある。
【0004】
さらに、クレジットカードを利用する顧客に提供されるポイントを管理するポイント管理システムとして、例えば、特許文献3に開示されている提案がある。
【特許文献1】特開平6−295390号公報
【特許文献2】特開平10−124754号公報
【特許文献3】特開2002−150187公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、このような従来のポイント管理システムにおいては、企業グループが複数の場合であっても、顧客がポイントを使用できる範囲が、それぞれの企業グループ内に留まっているため、前述の販売活動等の促進、及び顧客の固定化などの推進に限界が生じ、当初の目的が、目論見どおりに達成されないという問題点があった。
【0006】
また、複数の企業グループの各々でポイントを提供する顧客会員を登録し、この登録済の顧客会員を特定するためのIDカードが発行されるシステムの場合、積み立てたポイントを使用しようとする顧客側にとっては、複数の企業グループの各々について、それぞれ異なる複数のIDカードを使用することが、管理上の負担となっており、また、ポイント使用のために複数のIDカードを携帯しなければならないことも負担であった。
【0007】
これらの問題点を、企業グループ側から分析すると、従来のポイント交換システムでは、他の企業グループの各々において顧客会員が獲得したポイント数が、それぞれ中途半端であるために、これらのポイント数が全て使用されることがなく、死蔵されるポイント数も多くなり、また、他グループ内で獲得されたポイント数を自グループ内で使用させることができないので、結果として経済の活性化に結び付かないという問題点が生じていた。
【0008】
このため、複数の企業グループに跨がった共通のポイントを管理する統合ポイント口座を設置した広域的なポイント交換システムを構築する必要があるが、これには下記の課題があった。
(1)加盟する企業毎に発行されたポイントの貨幣換算価値がそれぞれ異なる場合であっても、顧客会員には、企業毎のポイントを統合したポイント、若しくは異なる種類のポイントを共通するポイントに換算して使用させるようにしたい。
(2)顧客会員が、一の企業会員で商品等の購入を行うことによりポイントを獲得し、他の企業会員にて自己が所有するポイントを使用して何らかの特典を得た場合に、当該企業会員間での決済を容易に処理したい。
(3)顧客会員を特定するためのIDカード等を、現行のものから変更して統合する際にその導入コストや運営コストの増大を回避したい。
【0009】
このため、本発明は、複数の企業グループの各々で発行され、顧客がそれぞれの企業グループ又は店舗等にて獲得した複数種類のポイントを合算し又は共通するポイント(共通ポイント)に変換して、企業会員の何れの店舗においても共通に極めて簡単な処理手順で使用すると共に、各顧客会員がポイントを獲得し自己が所有するポイントを使用した際に各会員企業間における決済処理を行えるようにしたポイント決済システムを提供することを目的とする。
【0010】
本発明の他の目的は、自己が所有するポイントを使用する顧客に対して特典を実際に付与する窓口(店舗、映画館、遊園地等を含む)にて当該顧客を特定するためのICカードや磁気カード等の読取装置等の設備を不要とすることにより、新たな企業又は店舗が本システムが提供する共通ポイントに容易に参加可能なポイント管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、上記した従来のポイント管理システムの課題に鑑みてなされたものであり、複数の企業又は店舗等の企業会員から付与された複数種類のポイントを有する顧客会員が前記複数の企業会員の何れかにおいて自己が所有するポイントを使用した際に前記複数の企業会員間にて顧客会員毎のポイント付与及びポイント使用に伴う決済処理を行うポイント決済システムであって、通信回線を介して前記複数の企業会員が備える複数のポイント管理サーバと接続されてポイントの移動を統括的に管理する統括ポイント管理サーバを備え、前記統括ポイント管理サーバは、前記顧客会員が新たに獲得したポイント数を当該顧客会員のポイント口座に加算すると共に、前記顧客会員が自己の所有するポイントを使用して所定の特典を得ようとする場合に、当該顧客が所持する携帯電話端末装置からの要求に応じて当該特典の取得を許諾する使用情報を当該顧客の携帯端末装置に送信し、前記顧客会員が前記所定のポイントを使用して前記特典を得た場合には、当該顧客会員のポイント口座から前記所定のポイントを減算処理し、前記顧客会員に対するポイントの付与又は前記顧客会員によるポイントの使用による前記特典の付与に伴う各顧客会員の前記ポイント口座におけるポイントデータの移動に基づいて、前記複数の企業会員のポイント管理サーバ間における決済処理を行うことを特徴とするポイント決済システムを提供するものである。
【0012】
これにより、本発明に係るポイント決済処理システムは、ポイントを付与する企業会員とポイントの使用により特典を付与する会員企業との決済処理を行うのである。このため、この統括ポイント管理サーバは、前記顧客会員の前記ポイントの統合ポイント数残高から使用したポイント数を減算するポイント更新手段を備え、予め設定されたポイント決済期日において、各企業会員のポイント管理サーバが管理する前記顧客会員対応の前記ポイント口座のポイント数を当該顧客の新たなポイントの獲得及びポイントの使用に基づいてポイントの更新処理を行うと共に、当該ポイントの更新処理に基づいて前記複数の企業会員のポイント管理サーバ間における決済処理を行うのである。
【0013】
ところで、前記顧客会員に送信される前記特典の使用情報には必要に応じて当該特典取得の実行可能な有効期限が付されており、本システムにおける統括ポイント管理サーバは、当該有効期限内に前記特典の取得が実行されなかった場合には、前記特典に係る使用情報を取り消す処理を行うのである。
【0014】
前記ポイント決済システムは、前記携帯電話端末装置に、ポイント使用画面を呼び出すためのリンクが掲載された画面を表示させる手段と、前記リンクをクリックすることにより、前記ポイント使用画面を前記統括ポイント管理サーバから呼び出すと共に、前記ポイント使用画面に継続する画面を前記携帯電話端末装置に順次表示させる手段と、前記ポイント情報を、前記ポイント使用画面及び前記ポイント使用画面に継続する前記画面に順次入力して前記統括ポイント管理サーバに順次送信する手段とを備えたことを特徴とする。また、前記ポイント決済システムにおいて、前記ポイント情報には、前記顧客会員が要求する使用ポイント数と、加盟店入力IDと、加盟店パスワードと、が含まれていることを特徴とする。
【0015】
また、前記ポイント決済システムにおいて、前記統括ポイント管理サーバは、前記携帯電話端末装置の電話番号又はメールアドレス若しくは当該携帯電話端末装置の識別情報から、前記顧客会員及び前記顧客会員のポイントを割り出す手段と、前記加盟店IDとパスワードから企業会員を割り出す手段と、を備えたことを特徴とする。
【0016】
また、前記ポイント決済システムにおいて、前記ポイントには、前記顧客会員対応の共通ポイント(以下、適宜「統合ポイント」という)のデータの他、企業会員の各々が管理する顧客会員対応のポイント口座と同じ内容の前記企業会員前記顧客会員対応のポイント口座のデータが管理されていることを特徴とする。
【0017】
前記ポイント決済システムは、前記統括ポイント管理サーバが、前記ポイントの前記更新結果を、前記統括ポイント管理サーバから前記携帯電話端末装置に送信する手段を備える。また、前記ポイント決済システムにおいて、前記携帯電話端末装置は、メール機能及び/又は携帯電話用のウェブページ閲覧機能を備え、前記ポイント使用画面を呼び出すためのリンクが掲載された画面及び前記ポイント使用画面以下の画面は、前記メール機能若しくは前記ウェブページ閲覧機能により閲覧されるのである。
【0018】
また、前記ポイント決済システムにおいて、前記ポイント使用画面及び前記ポイント使用画面に継続する一連の画面は、前記統括ポイント管理サーバで用意されている。そして、前記ポイント決済システムにおいて、前記統括ポイント管理サーバは、前記携帯電話端末装置の電話番号又はメールアドレス若しくは当該携帯電話端末装置の識別情報から、または顧客会員登録時に発行された顧客会員IDに基づいて前記顧客会員を識別する。そして、前記ポイント決済システムにおいて、前記統括ポイント管理サーバと、前記ポイント管理サーバの各々とは、通信回線を介して通信可能に接続される。
【発明の効果】
【0019】
本発明は、複数の企業グループの各々で発行され、顧客がそれぞれの企業グループ又は店舗等にて獲得した複数種類のポイントを合算し又は共通するポイントに変換して、企業会員の何れの店舗においても共通に極めて簡単な処理手順で使用することができるようにすると共に、各顧客会員がポイントを獲得し自己が所有するポイントを使用した際に各会員企業間における決済処理を適正に行うことができる企業会員間のデータ処理の負担を大幅に軽減したのである。
【0020】
また、本発明は、自己が所有するポイントを使用する顧客に対して特典を実際に付与する窓口(店舗、映画館、遊園地等を含む)にて当該顧客を特定するためのICカードや磁気カード等の読取装置等の設備を不要としたので、新たな企業又は店舗の本システムへの加入を促進することができたのである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、図面を参照して、本発明のポイント決済システムの実施の形態について詳細に説明する。
【0022】
図1は、本発明の実施形態に係るポイント決済システムの全体構成を示すものである。図1に示すように、本実施形態に係るポイント決済システムは、それぞれのポイントを提供する複数の企業会員1(a〜n)と、前記複数の企業会員を統括する統括ポイント管理サーバ2と、通信回線10と、顧客会員が携帯する携帯電話端末装置3と、携帯電話回線30と、を備えて構成されている。
【0023】
複数の企業会員1(a〜n)と、ポイント管理サーバ2は、通信回線10を介して通信可能に接続されている。そして、携帯電話端末装置3は、携帯電話回線30を介して、統括ポイント管理サーバ2と通信可能に接続され得る。また、複数の企業会員1(a〜n)の各々は、複数の店舗12と、ポイント管理サーバ11(a〜n)を有する。
【0024】
統括ポイント管理サーバ2は、主たる構成要素として、ポイント管理サーバ11(a〜n)及び顧客会員(事前に顧客会員登録の申請を行って統合ポイント口座を開設した顧客)を認証するための情報を格納する認証用DB(データベース)21と、企業会員1(a〜n)に関する情報を集めた企業グループ情報DB22と、携帯電話端末装置3に表示させる表示画面を格納する携帯電話用表示画面DB23と、顧客会員登録時に開設され、顧客会員が積み立てたポイントを企業会員1(a〜n)毎顧客会員毎に管理するポイント口座と、前記ポイント口座を統合した統合ポイントを顧客会員毎に管理する統合ポイント口座とを記憶する統合ポイント交換DB24と、企業会員1(a〜n)で発行された価値の異なるポイントを交換する時の交換レートを格納した交換レートDB25と、統合ポイント口座のデータを基に前記企業会員間における統合ポイントの決済処理を行う決済処理部26と、を備える。
【0025】
通信回線10は、インターネット網、LAN、公衆電話回線等で構成することができる。また、携帯電話回線30は、インターネット網を構成要素に含めて構成することができる。
【0026】
企業会員1(a〜n)の各々は、顧客の顧客会員登録を済ませ、これにより、ポイント管理サーバ11(a〜n)の各々が、当該顧客会員に対応するポイント口座の開設を済ませていると共に、統括ポイント管理サーバ2は、当該企業会員当該顧客会員に対応するポイント口座及びこれらのポイント口座を統合する統合ポイント口座の開設を済ませているものとする。
【0027】
前記顧客会員は、企業会員1(a〜n)の何れかの店舗を利用し、これにより、既に当該企業会員のポイント及び統合ポイントを積み立てているものとする。
【0028】
企業会員1(a〜n)の各々が発行するポイントの価値は、全て同じものである場合は、交換レートDB25の設置は不要である。一般には、前記ポイントの価値は必ずしも同じではなく、よって、このような場合には、その交換に際して、交換レートDB25に格納された交換レートを用いて換算する必要がある。
【0029】
交換レートDB25に格納されている交換レートは、企業会員1(a〜n)の各々が発行するポイントを統合ポイントに換算するための換算比率を示すものである。即ち、企業会員1(a〜n)のうちの或る企業会員xが発行するポイントのポイント数は、この企業会員xに対応した前記交換レートを乗ずることにより、統合ポイントの価値におけるポイント数に換算される。これとは逆に、統合ポイントのポイント数は、前記交換レートの逆数を乗ずることにより、前記企業会員xが発行するポイントの価値におけるポイント数に換算される。
【0030】
以下、本発明の実施形態に係るポイント決済システムの動作を説明する。
【0031】
企業会員1(a〜n)の何れかが経営する店舗12に顧客会員が来店し、積み立てていた前記ポイントを使用することを要求する場合は、携帯電話端末装置3にポイント使用画面を呼び出し、このポイント使用画面(後述)を介して、使用するポイント数を指定入力することができる。但し、この入力されたポイント数を統括ポイント管理サーバ2にまで送信する仕事は、前記顧客会員ではなく、前記ポイント数が指定入力された携帯電話端末装置3を引き渡された前記店舗の店員が行い、前記店員は、この送信に際して、前記携帯電話端末装置3の加盟店認証画面(後述)に、秘密にしている引換IDや加盟店IDとそのパスワードを、前記顧客会員等に知られることがないように注意深く入力し、統括ポイント管理サーバ2にまで送信する。この送信により、顧客会員を特定する情報として、前記携帯電話端末装置3の電話番号又はメールアドレス若しくは当該携帯電話端末装置の識別情報も、統括ポイント管理サーバ2に送信されるので、統括ポイント管理サーバ2は、この顧客会員特定情報により、当該顧客会員及びそのポイント口座を特定することができる。
【0032】
統括ポイント管理サーバ2は、前記送信されたポイント情報(使用ポイント数、引換ID、加盟店IDとそのパスワード、及び前記顧客会員特定情報)を受信し、認証用DB21を参照してポイント管理サーバ11(a〜n)及び顧客会員を認証すると共に、前記ポイント情報に基づいて、統合ポイント口座DB24に格納されている当該企業会員当該顧客会員に対応するポイント口座及び前記顧客会員に対応する統合ポイント口座を更新する(ここで、ポイント管理サーバ11(a〜n)は前記加盟店パスワードにより認証される)。
【0033】
より具体的には、統括ポイント管理サーバ2は、統合ポイント口座DB24に格納されている当該企業会員当該顧客会員に対応するポイント口座のポイント数残高から、前記使用ポイント数を減算して、その結果を前記ポイント口座の新たなポイント数残高とすると共に、同時に、前記顧客会員に対応する統合ポイント口座のポイント数残高から、前記使用ポイント数(前記企業会員が発行するポイントの価値が同じ場合)若しくは前記使用ポイント数に当該企業会員に対応する前記交換レートを乗じたポイント数(前記企業会員が発行するポイントの価値が同じでない場合)を減算し、その結果を前記統合ポイント口座の新たな統合ポイント数残高とする。なお、当該企業会員に対応する前記交換レートは、交換レートDB25から読み出すものとする。
【0034】
ここで、統合ポイント口座DB24に格納されている当該企業会員当該顧客会員に対応するポイント口座のポイント数残高から、前記使用ポイント数を減算した結果(差)がマイナスとなる場合は、このマイナスのポイント数を、別途、統合ポイント口座DB24に記憶しておく。また、前記統合ポイント口座のポイント数残高から、前記使用ポイント数若しくは前記使用ポイント数に当該企業会員に対応する前記交換レートを乗じたポイント数を減算した結果(差)がマイナスとなる場合は、元のポイント数残高だけの使用を可能とし、前記統合ポイント口座のポイント数残高を零にすると共に、前記元のポイント数残高だけの使用が可能である旨のメッセージを携帯電話回線30を介して携帯電話端末装置3に通知する。
【0035】
統括ポイント管理サーバ2は、前記受信したポイント情報を、ポイント管理サーバ11(a〜n)のうち、前記加盟店IDとそのパスワードから割り出されたポイント管理サーバにも転送し、その処理(ポイント口座の消し込み処理)の応答を受信し、その内容(ポイント数残高等)を自己が管理するポイント口座と照合してチェックした後、このチェックが取れれば、前記受信したポイント情報に対する応答(加盟店承認画面又は限定使用画面)を前記携帯電話端末装置3に送信する。
【0036】
統合ポイント口座DB24の記憶内容は、定期的に参照されて、企業会員1(a〜n)間でのポイント立替え金額の清算(ポイントの決済処理)に使用される。
【0037】
以下、前記統合ポイント口座の定期的な決済期日が到来した時の統括ポイント管理サーバ2の決済処理部26(図1)におけるポイント決済処理について詳細に説明する。
【0038】
統合ポイント口座DB24には、前記企業会員の各々が独自に発行したポイントを管理するための企業別のポイント口座のデータに加えて、前記企業会員に跨がって共通に使用される統合ポイントを管理するための統合ポイント口座のデータが格納されている。
【0039】
なお、このポイント口座の初期値(統合ポイント数残高)は、前記企業会員の各々が独自に発行するポイントのポイント数上限の総和若しくは前記ポイント数上限に企業対応の交換レートを乗じたポイント数の総和に等しいので、加盟企業間での平等負担の原則から、前記企業会員の各々が独自に発行するポイントのポイント数上限若しくは前記ポイント数上限に企業対応の交換レートを乗じたポイント数は、予め前記各企業会員間で全て等しくなるように設定しておくことが好ましく、また、このように設定することは可能である。
【0040】
企業別のポイント口座の残高がマイナスとなっている企業は、前記統合ポイント口座の存在をバックボーンとして、自己が発行したポイントのポイント数を超えるポイント数の使用を顧客会員に認可したものである(ちなみに、この超過のポイント数若しくは前記超過のポイント数に当該企業会員に対応する前記交換レートを乗じたポイント数は、前記統合ポイント口座のポイント数残高を上回ることはない)。
【0041】
前記統合ポイントは、前記企業会員全体で共同負担されるべきものであるので、自己が発行したポイントのポイント数を超えるポイント数の使用を顧客会員に認可し、ポイント口座の残高がマイナスとなった前記企業は、このマイナスとなったポイント数の価値に相当する現金の補償(補填)を受ける権利を有する。また、前記ポイント口座の残高がプラスとなった企業は、前記マイナスとなったポイント数の価値に相当する現金を、前記マイナスとなった企業に補償(補填)する義務を負っている。
【0042】
統括ポイント管理サーバ2の決済処理部26(図1)は、前記ポイント口座の残高がプラスとなった企業別に、企業が補償(補填)すべき現金の金額を計算する。この計算方法には、種々のケースが存在するが、以下では、代表的な2つのケースを示す。
【0043】
(ケース1):前記マイナスとなったポイント数の価値に相当する現金を、前記ポイント口座の残高がプラスとなった企業で平等に分担させる。
【0044】
この時、或る企業のポイント口座のポイント数残高若しくはポイント数残高に当該企業会員に対応する前記交換レートを乗じたポイント数残高から、前記負担金に相当するポイント数を減じた結果がマイナスとなる場合は、この企業のポイント口座からは、元の口座残高だけを減算し、その不足分は、再び残りの企業で分担するものとし、以下、決済が完了するまで、前記の手順を繰り返す。
【0045】
(ケース2):前記マイナスとなったポイント数の価値に相当する現金を、前記ポイント口座の残高がプラスとなった企業のポイント口座の残高に比例配分させて分担させる。
【0046】
ちなみに、(ケース2)では、(ケース1)のように、或る企業のポイント口座のポイント数残高若しくはポイント数残高に当該企業会員に対応する前記交換レートを乗じたポイント数残高から、前記負担金に相当するポイント数を減じた結果がマイナスとなるような事態は発生しない。
【0047】
統括ポイント管理サーバ2は、この決済処理の計算結果を、通信回線10を介してポイント管理サー11aに通知する。尚、具体的な決済手段は、例えば、銀行振込によって行うことができる。
【0048】
図2は、本発明の実施形態に係るポイント決済システムにおける企業会員の1構成例を示すものである。
図2では、企業会員1aの1構成例を示しているが、他の企業会員1(b〜n)の構成も、企業会員1aの構成と同じである。また、他の企業会員1(b〜n)の動作も、以下に説明する企業会員1aの動作と同様である。
【0049】
図2に示すように、本実施形態に係る企業会員は、顧客会員が積み立てたポイントを使用することができる加盟店(複数の店舗12)と、前記複数の店舗12の各々を統括するポイント管理サーバ11aと、通信回線20と、を備えて構成されている。
【0050】
複数の店舗12は、顧客会員が商品等を購入した場合は、その価格を入力するためのPOS13(a〜m)と、POS13(a〜m)及び通信回線20と通信可能に接続された店舗端末装置14(a〜m)と、一般的な店舗業務を実施すると共に顧客会員のポイント使用を認可する店員15(a〜m)と、を有する。
【0051】
但し、本発明では、複数の店舗12各々の構成は、この実施形態に限定されるものではなく、例えば、POS13は必須の構成要素ではない。
【0052】
ポイント管理サーバ11aは、主たる構成要素として、顧客会員及び加盟店を認証するための情報を格納する認証用DB111と、当企業会員内の店舗に関する情報を集めた店舗情報DB112と、当企業会員内で発行されたポイントのポイント数を顧客会員毎に記憶するポイント管理DB113と、を備える。
【0053】
通信回線20は、インターネット網、LAN、公衆電話回線等で構成することができる。通信回線20がLANを含んで構成されている場合、このLANは、通信回線10を構成するLANと同じ通信回線であってもよい。
【0054】
携帯電話端末装置3は、メール機能を有するものとする。また、インターネット網と接続可能であり、さらに、モバイルサイトのウェブページの閲覧が可能であるものとする。
【0055】
図3は、本発明の実施形態に係るポイント決済システムにおける携帯電話端末装置のポイント使用画面の構成と、この画面を介した携帯電話端末装置の使用方法を説明する説明図である。
【0056】
以下、図1〜3を参照して、顧客会員がポイントを使用する場合のポイント使用画面を介した携帯電話端末装置の使用方法を説明する。
【0057】
顧客会員が、来店した店舗12において、積み立てていたポイントを使用する場合、この顧客会員は、自己が記憶しているメールアドレスに携帯電話端末装置3と携帯電話回線30とを介して空メールを統括ポイント管理サーバ2に送信するか、若しくは自己が携帯電話端末装置3を用いて閲覧しているウェブページ上に掲載されているURLをクリックすることにより、ポイント使用画面への案内メール、若しくはポイント使用画面への案内を掲載したウェブページを携帯電話端末装置3に表示させる(図3(a)参照)。この案内メール若しくはウェブページ上の案内には、ポイント使用画面を呼び出すためのリンクが掲載されているので、前記顧客会員は、このリンクをクリックして携帯電話端末装置3にポイント使用画面を呼び出す。
【0058】
これにより、呼び出されたポイント使用画面には、まず、使用ポイント数の入力画面(図3(b)参照)が表示されるので、前記顧客会員は、この状態で携帯電話端末装置3を前記店舗12の店員(例えば店員15(a))に引き渡す。
【0059】
前記店員は、引き渡された携帯電話端末装置3に表示されている使用ポイント数の入力画面に、今回、前記顧客会員が使用を要求しているポイント数を入力し、入力釦を押下して、この使用ポイント数を携帯電話端末装置3と携帯電話回線30とを介して統括ポイント管理サーバ2に送信する。
【0060】
これにより、加盟店認証画面(図3(c)参照)が、統括ポイント管理サーバ2から、携帯電話回線30を介して、携帯電話端末装置3に送信されてきて携帯電話端末装置3に表示されるので、前記店員は、引き続き、この加盟店認証画面に、「引換ID」と、「加盟店パスワード」とを入力し、OK釦を押下して、この使用ポイント数を携帯電話端末装置3と携帯電話回線30とを介して統括ポイント管理サーバ2に送信する。
【0061】
ところで、顧客会員に送信される前記特典の使用情報には必要に応じて当該特典取得の実行可能な有効期限が付すようにしてもよい。この場合、当該有効期限内に前記特典の取得が実行されなかった場合には、前記特典に係る使用情報を取り消す処理を行うのである。
【0062】
これにより、加盟店承認画面(図3(d)参照)が、統括ポイント管理サーバ2から、携帯電話回線30を介して、携帯電話端末装置3に送信されてきて携帯電話端末装置3に表示されるので、前記店員は、この加盟店承認画面を確認する。
【0063】
なお、図3では、前記使用ポイント数若しくは前記使用ポイント数に前記交換レートを乗じたポイント数が、この顧客会員の統合ポイント口座から引き落とすことが可能であった場合を示しているが、もしも、前記使用ポイント数若しくは前記使用ポイント数に前記交換レートを乗じたポイント数が、この顧客会員の統合ポイント口座から引き落とすことができなかった場合は、統合ポイント口座のポイント数残高が不足していたことと、引落し可能なポイント数(元のポイント数残高)だけを引き落とした旨の表示がなされる。
【0064】
なお、前述のウェブページは、統括ポイント管理サーバ2又はポイント管理サーバ11aの何れかによって提供することができる。
【0065】
図4は、本発明の実施形態に係るポイント決済システムにおけるポイント情報の流れを示したデータフローチャートである。
まず、顧客会員が、携帯する携帯電話端末装置にポイント使用画面を呼び出して、店舗12の店員に、当該携帯電話端末装置3を提示する(P1)。
【0066】
次に、店舗12の店員が、前記提示された携帯電話端末装置3のポイント使用画面に、当該顧客会員が希望するポイント使用数を入力する(P2)。
【0067】
次に、店舗12の店員が、前記入力された携帯電話端末装置3のポイント使用画面の入力釦を押下して、前記入力ポイント数を含むポイント情報を統括ポイント管理サーバ2に送信する(P3)。
【0068】
次に、統括ポイント管理サーバ2は、前記ポイント情報を受信し、自己が管理する該当企業のポイント口座から、前記ポイント情報中のポイント数を減算する処理(ポイント口座におけるポイントの消し込み処理)を実行し、また、統合ポイント口座から、前記ポイント情報中のポイント数若しくは前記ポイント数に前記交換レートを乗じたポイント数を減算する処理(統合ポイント口座におけるポイントの消し込み処理)を実行すると共に、前記ポイント情報を、ポイント管理サーバ11(a〜n)のうち、前記加盟店パスワードから割り出したポイント管理サーバにも転送する(P4)。
【0069】
次に、前記ポイント管理サーバは、前記ポイント情報を受信し、受信した前記ポイント情報に基づいて、自己が管理するポイント口座から、前記ポイント情報中のポイント数を減算する処理(ポイント口座におけるポイントの消し込み処理)を実行すると共に、この消し込み処理結果を、統括ポイント管理サーバ2に報告する(P5)。
【0070】
次に、統括ポイント管理サーバ2は、前記報告を受信し、その内容(ポイント口座の残高等)を自己が管理するポイント口座と照合してチェックした後、このチェックが取れれば、前記受信したポイント情報に対する応答(加盟店承認画面又は限定使用画面)を前記携帯電話端末装置3に送信する(P6)。
【0071】
なお、決済時期が到来した時は、統括ポイント管理サーバ2は、統合ポイント口座DB24によって自己が管理する統合ポイント口座のデータに基づき、前述の決済処理を行い、その結果をポイント管理サーバ11に通知する(P7)。
【0072】
なお、ポイント管理サーバ11(a〜n)と、統括ポイント管理サーバ2とのポイント交換に必要な仕事の分担は、本実施形態に限定されるものではない。
【0073】
また、本実施形態では、携帯電話端末装置3の電話番号又はメールアドレス若しくは当該携帯電話端末装置の識別情報からにより前記顧客会員を識別するものとしたが、顧客会員登録時に顧客会員IDを発行し、この顧客会員IDを、携帯電話端末装置3から、ポイント管理サーバ11(a〜n)又は統括ポイント管理サーバ2に送信させて、前記顧客会員IDに依り当該顧客会員を識別する手段も可能である。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本発明は、複数の企業又は店舗等の企業会員から付与された複数種類のポイントを有する顧客会員が複数の企業会員の何れかにおいて自己が所有する前記複数種類のポイントを合算して使用することを可能にするポイント管理システムにおいて、ポイントを付与した企業会員と何らかの特典を提供した会員企業間における決済処理を行うコンピュータ及びデータベースを利用する決済システムに関するものであり、産業上の利用可能性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の実施形態に係るポイント決済システムの全体構成を示すものである。
【図2】本発明の実施形態に係るポイント決済システムにおける企業会員の1構成例を示す。
【図3】本発明の実施形態に係るポイント決済システムにおける携帯電話端末装置のポイント使用画面の構成と、この画面を介した携帯電話端末装置の使用方法を説明する説明図である。
【図4】本発明の実施形態に係るポイント決済システムにおけるポイント情報の流れを示したデータフローチャートである。
【符号の説明】
【0076】
1(a〜n):企業会員
2:統括ポイント管理サーバ
3:携帯電話端末装置
10,20:通信回線
11(a〜n):ポイント管理サーバ
12((a−1)〜(n−1)):店舗
13(a〜m):POS
14(a〜m):店舗端末装置
21:認証用DB(データベース)
22:企業グループ情報DB
23:携帯電話用表示画面DB
24:統合ポイント口座DB
25:交換レートDB
26:決済処理部
30:携帯電話回線
111:認証用DB
112:店舗情報DB
113:ポイント管理DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の企業又は店舗等の企業会員から付与された複数種類のポイントを有する顧客会員が前記複数の企業会員の何れかにおいて自己が所有するポイントを使用した際に前記複数の企業会員間にて顧客会員毎のポイント付与及びポイント使用に伴う決済処理を行うポイント決済システムであって、
通信回線を介して前記複数の企業会員が備える複数のポイント管理サーバと接続されてポイントの移動を統括的に管理する統括ポイント管理サーバを備え、
前記統括ポイント管理サーバは、
前記顧客会員が新たに獲得したポイント数を当該顧客会員のポイント口座に加算すると共に、前記顧客会員が自己の所有するポイントを使用して所定の特典を得ようとする場合に、当該顧客が所持する携帯電話端末装置からの要求に応じて当該特典の取得を許諾する使用情報を当該顧客の携帯端末装置に送信し、前記顧客会員が前記所定のポイントを使用して前記特典を得た場合には、当該顧客会員のポイント口座から前記所定のポイントを減算処理し、
前記顧客会員に対するポイントの付与又は前記顧客会員によるポイントの使用による前記特典の付与に伴う各顧客会員の前記ポイント口座におけるポイントデータの移動に基づいて、前記複数の企業会員のポイント管理サーバ間における決済処理を行うことを特徴とするポイント決済システム。
【請求項2】
前記統括ポイント管理サーバは、前記顧客会員の前記統合ポイント口座の統合ポイント数残高から使用したポイント数を減算する統合ポイント口座更新手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のポイント決済システム。
【請求項3】
前記統括ポイント管理サーバは、予め設定されたポイント決済期日において、各企業会員のポイント管理サーバが管理する前記顧客会員対応の前記ポイント口座のポイント数を当該顧客の新たなポイントの獲得及びポイントの使用に基づいてポイントの更新処理を行うと共に、当該ポイントの更新処理に基づいて前記複数の企業会員のポイント管理サーバ間における決済処理を行うことを特徴とする請求項2に記載のポイント決済システム。
【請求項4】
前記特典の使用情報には必要に応じて当該特典取得の実行可能な有効期限が付されており、前記統括ポイント管理サーバは、当該有効期限内に前記特典の取得が実行されなかった場合には、前記特典に係る使用情報を取り消す処理を行うことを特徴とする請求項1又は3に記載のポイント決済システム。
【請求項5】
前記統括ポイント管理サーバは、
前記携帯電話端末装置においてポイント使用画面を呼び出すためのリンクが掲載された画面を表示させる手段と、
前記リンクをクリックすることにより、前記ポイント使用画面を前記統括ポイント管理サーバから呼び出すと共に、前記ポイント使用画面に継続する画面を前記携帯電話端末装置に順次表示させる手段と、を有し、
前記携帯電話端末装置は、前記ポイント情報を前記ポイント使用画面及び前記ポイント使用画面に継続する前記画面に順次入力して前記統括ポイント管理サーバに順次送信することを特徴とする請求項1又は4に記載のポイント決済システム。
【請求項6】
前記ポイント情報には、前記顧客会員が要求する使用ポイント数と、企業会員IDと当該企業会員のパスワードとが含まれていることを特徴とする請求項5に記載のポイント決済システム。
【請求項7】
前記統括ポイント管理サーバは、前記携帯電話端末装置の電話番号又はメールアドレス若しくは当該携帯電話端末装置の識別情報から、前記顧客会員及び前記顧客会員のポイントを割り出す手段を備えたことを特徴とする請求項5に記載のポイント決済システム。
【請求項8】
前記ポイントには、前記顧客会員対応の統合ポイントのデータの他、各企業会員のポイント管理サーバが管理する顧客会員毎のポイント口座に関するデータが管理されていることを特徴とする請求項1又は5に記載のポイント決済システム。
【請求項9】
前記統括ポイント管理サーバは、前記顧客会員の前記ポイント口座の更新処理結果を、前記統括ポイント管理サーバから前記携帯電話端末装置に送信する手段を備えたことを特徴とする請求項8に記載のポイント決済システム。
【請求項10】
前記携帯電話端末装置は、メール機能及び/又は携帯電話用のウェブページ閲覧機能を備え、前記ポイント使用画面を呼び出すためのリンクが掲載された画面及び前記ポイント使用画面以下の画面は、前記メール機能若しくは前記ウェブページ閲覧機能により呼び込まれたものであることを特徴とする請求項1に記載のポイント決済システム。
【請求項11】
前記ポイント使用画面及び前記ポイント使用画面に継続する一連の画面は、前記統括ポイント管理サーバで用意されたものであることを特徴とする請求項10に記載のポイント決済システム。
【請求項12】
前記ポイント使用画面及び前記ポイント使用画面に継続する一連の画面は、前記ポイント管理サーバで用意されたものであることを特徴とする請求項11に記載のポイント決済システム。
【請求項13】
前記統括ポイント管理サーバは、前記携帯電話端末装置の電話番号又はメールアドレス若しくは当該携帯電話端末装置の識別情報から、または顧客会員登録時に発行された顧客会員IDに基づいて前記顧客会員を識別することを特徴とする請求項1に記載のポイント決済システム。
【請求項14】
前記統括ポイント管理サーバは、前記加盟店IDとそのパスワードにより前記ポイント管理サーバを識別することを特徴とする請求項1に記載のポイント決済システム。
【請求項15】
前記統括ポイント管理サーバと、前記ポイント管理サーバの各々とは、通信回線を介して通信可能に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のポイント決済システム。
【請求項16】
前記通信回線は、LAN又はインターネット網を含んで構成されていることを特徴とする請求項1に記載のポイント決済システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2007−272526(P2007−272526A)
【公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−96791(P2006−96791)
【出願日】平成18年3月31日(2006.3.31)
【出願人】(505340526)ポイントオン株式会社 (3)
【出願人】(301026837)ジー・プラン株式会社 (3)