説明

ミラーキャビネットの扉取付構造

【課題】キャビネット本体が伸縮しても、上下の蝶番は常に同じ間隔をなして蝶番に無理な負荷がかからず、鏡扉の開閉がスムーズにできる取付構造を提供する。
【解決手段】樹脂製キャビネット本体2の表面2aに蝶番8を用いて鏡扉3Aを取り付ける取付構造であって、キャビネット本体2には縦長孔20,20,20を設け、この縦長孔20,20,20の裏側に、縦長孔92,92を有する摺動部材9を配設し、この摺動部材9の縦長孔92の裏側から縦長孔92の幅長より大径の頭部10aを有するネジ10を通し、このネジ10をキャビネット本体2に固定して、摺動部材9をキャビネット本体2の裏側に上下摺動可能に取り付けるとともに、蝶番8取付用のネジ11をキャビネット本体の表側から縦長孔20,20,20を通して摺動部材9に固定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂製キャビネット本体の表面に蝶番を用いて鏡扉を取り付けるミラーキャビネットの扉取付構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のミラーキャビネットは、キャビネット本体に蝶番を直接ビス固定して鏡扉を取り付けており、蝶番の固定部分の補強は、キャビネット本体に一体成形したボスまたは裏面に補強プレートを当てて確保している。
その一方で、従来の蝶番の構造として、特許文献1に開示されているように、扉枠の竪枠に取り付けられる補強板と、その補強板の背面側に衝合される摺動板と、この摺動板を覆う箱型のカバーを有し、扉の支持状態において地震等により扉枠が菱形に変形して扉の端部が扉枠に当接すると、補強板と摺動板との間で滑りが生じ、扉は押圧された方向に移動し、その移動によって扉の変形が防止されるように構成したものが存在する。
【特許文献1】特開平11−141216号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来のミラーキャビネットにおいて、キャビネット本体を耐薬品性が高く線膨張係数が大なる樹脂材で成形する場合、キャビネット本体が温度変化などにより伸縮するため、従来の蝶番の固定構造では、使用環境の温度変化による寸法変動を吸収できないという問題点があった。
なお、上記特許文献1に開示されている蝶番構造をミラーキャビネットに適用しようとしても、特許文献1に開示されている蝶番構造は、大型のドア扉などの地震等による変形に対応する構造であり、構造が複雑であり、また、大型であるため、寸法上、ミラーキャビネットには適用できないという問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、キャビネット本体が使用環境の温度変化などにより伸縮しても蝶番に無理な負荷がかからず鏡扉の開閉がスムーズにできるミラーキャビネットの扉取付構造の提供を目的とし、この目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明は、樹脂製キャビネット本体の表面に蝶番を用いて鏡扉を取り付ける取付構造であって、前記キャビネット本体には縦長孔もしくは上下方向の開口を設け、該縦長孔もしくは開口の裏側に、縦長孔を有する摺動部材を配設し、該摺動部材の縦長孔に裏側から該縦長孔の幅長より大径の頭部を有するネジを通し該ネジをキャビネット本体に固定して、該摺動部材をキャビネット本体の裏側に上下摺動可能に取り付けるとともに、蝶番取付用のネジをキャビネット本体の表側から該キャビネット本体の前記縦長孔もしくは開口を通して前記摺動部材に固定したことを要旨とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明では、樹脂製キャビネット本体が温度変化により上下方向に伸縮しても、鏡扉を支持する上下の蝶番間の間隔は常に変わらず、キャビネット本体が伸縮しても蝶番に無理な負荷がかからず、鏡扉の開閉がスムーズにできるものとなる。
【0006】
また、本発明のミラーキャビネットの扉取付構造において、前記キャビネット本体の縦長孔もしくは開口の周辺に、キャビネット本体から裏側へ突出して前記摺動部材に接触するリブを設けた構成とすることもできる。
こうすれば、リブによりキャビネット本体の縦長孔もしくは開口の強度が向上し変形が防止されるとともに、リブに摺動部材が接触するため、摺動部材の上下方向への摺動時に接触面積が減少し、摺動しやすいものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、ミラーキャビネットの鏡扉を開いた状態の斜視構成図である。
ミラーキャビネット1は、キャビネット本体2の前面に蝶番8,8を介して開閉可能に中央鏡扉3Aと、その左右に袖鏡扉3B,3Bが取り付けられている。
キャビネット本体2はポリプロピレン(PP)製であり、耐薬品性が高く、内部には収納室S,S,Sが形成されて、各収納室S内には複数の収納トレイ4,4が設けられている。また、キャビネット本体2の上端側には照明ランプ5,5が設けられ、照明ランプ5,5の前面には照明カバー6,6が設けられている。
【0008】
このキャビネット本体2前面の上下の取付面2a,2aにそれぞれ蝶番8,8が取り付けられ、各蝶番8は、鏡扉3A,3B,3Bのそれぞれの上端側の上フレーム7aおよび下端側の下フレーム7bに連結されている。
鏡扉3A,3B,3Bは、それぞれガラスミラーで構成されており、温度変化により伸縮することは殆どないが、キャビネット本体2はポリプロピレン製であるため、線膨張係数が大であり、温度変化により伸縮するものである。例えば冬季には、このキャビネット本体2の上下寸法が収縮する。
【0009】
キャビネット本体2が伸縮すると、上下の取付面2a,2a間の上下寸法が変化するため、上下の蝶番8,8に無理な捩れなどの負荷がかかることとなり、鏡扉3A,3B,3Bがスムーズに開閉できなくなる場合が生ずるが、本例では、キャビネット本体2が温度変化により伸縮しても上下の蝶番8,8間の寸法は変化せず、上下の蝶番8,8間は常に同じ間隔となり、上下の蝶番8,8に無理な負荷がかからないように工夫されている。
【0010】
以下、中央鏡扉3Aの上端側の上フレーム7aの取付構造を例に挙げて説明するが、袖鏡扉3B,3Bの上フレーム7aの取付構造も同様なものである。
なお、中央鏡扉3A,袖鏡扉3B,3Bの各下フレーム7bの各蝶番8は、摺動部材9無しでキャビネット本体2に直接ビス固定される。
【0011】
図2は、中央鏡扉3Aの上フレーム7aを蝶番8を介してキャビネット本体2に取り付ける構成部材の、ミラーキャビネット1の表側から視た要部拡大分解斜視図であり、図3は、構成部材をミラーキャビネット1の裏側から視た要部拡大分解斜視構成図である。
キャビネット本体2の取付面2aには、上下に長い縦長孔20,20,20が前後方向に貫通して3個形成されている。この3個の縦長孔20,20,20を裏側から拡大して図5の斜視図に示す。
【0012】
即ち、各縦長孔20の裏側外周には、キャビネット本体2から裏側へ突出してリブ20aが一体形成されている。また、左右両側の縦長孔20,20の左右側に、それぞれ裏側へ突出してボス部21,21が一体形成されている。
この左右のボス部21は、それぞれ先端側に小径の段部21aが形成されており、先端中央部からネジ孔21bが形成されている。
なお、このキャビネット本体2の縦長孔20,20,20の裏側には、摺動部材9が取り付けられるものである。
【0013】
摺動部材9は、図4に拡大斜視図で示すような構造となっており、左右側の側面9c,9cの前端に板状の表面9aが形成されて、裏側は開放された箱状となっており、左右の側面9c,9cの後端側から外方向へ一体状に延びて板部9b,9bが左右に形成されており、この左右の板部9b,9bには、それぞれ上下に長い縦長孔92,92が貫通形成されている。また、表面9aから前方側へ突出して円柱形状の3個の凸部91,91,91が一体状に形成されており、各凸部91の中央部にはネジ孔91aが形成されている。
【0014】
この3個の凸部91,91,91は、図6に取付状態の裏面を示すように、表面9aから裏側へ向かっても突出形成されている。この摺動部材9は樹脂製で1部品として成形されたものである。
この摺動部材9の3個の凸部91,91,91は、それぞれ裏側からキャビネット本体2の縦長孔20,20,20内に遊挿できる外形寸法に形成されており、各縦長孔20,20,20内に摺動部材9の凸部91,91,91が遊挿されると、摺動部材9の表面9aがリブ20aに当接状態となる。
【0015】
なお、各凸部91,91,91は縦長孔20,20,20内に遊挿されて、表面9aがリブ20aに当接した状態で、各凸部91の前端がキャビネット本体2の取付面2aよりも前方側へ突出するように、各凸部91の突出寸法が設定されている。
また、各縦長孔20内に摺動部材9の各凸部91が遊挿された状態では、摺動部材9の左右の板部9b,9bの縦長孔92,92内に、キャビネット本体2から裏側へ突出されている左右のボス部21,21の先端側の段部21aが遊挿される。この状態で、段部21aの先端が各縦長孔92から後方側へ突出するように設定されている。
【0016】
このように摺動部材9をキャビネット本体2の裏側から、各凸部91をキャビネット本体2の縦長孔20内に遊挿させ、かつ、キャビネット本体の各ボス部21の後端側を摺動部材9の各縦長孔92に遊挿させて、キャビネット本体の縦長孔20,20,20の裏側に摺動部材9を配置しておき、この状態で図6の裏面図で示すように、左右のボス部21,21のネジ孔21b,21bに裏側からネジ10,10をそれぞれ締め付けてゆく。
このネジ10は、その頭部10aの径が摺動部材9の縦長孔92の幅長より大径をなすものであり、裏側からネジ10をそれぞれボス部のネジ孔21b内にネジを切りながら締め付けてゆくと、やがてはネジ10の頭部10aがボス部21の後端に当接して、ネジ10の締め付けが完了するが、締め付けが完了した状態でも、ボス部21の段部21aとネジの頭部10a間にクリアランスがあり、摺動部材9の左右の板部9b,9bは締め付けられることはなく、摺動部材9は上下動可能に配置される。
【0017】
従って、裏側からネジ10をボス部21に締め付けてキャビネット本体2の裏側に摺動部材9を取り付けた状態で、摺動部材9は縦長孔92,92を介して上下方向へ移動することができ、この移動時に摺動部材9の表面9aはキャビネット本体2側のリブ20a,20a,20aに接触し、接触面積は小さいものであるため、摺動部材9は上下方向に摺動しやすいものとなる。
このように摺動部材9をキャビネット本体2の縦長孔20,20,20の裏側に上下方向に摺動可能にビス10,10を締め付けて予め取り付けておく。
【0018】
一方、中央鏡扉3Aの上フレーム7aの後端には、予め蝶番8を取り付けておく。
蝶番8は、上フレーム7aの上面にビス12で固定される扉取付側部材82と、キャビネット本体2の取付面2aの前面に取り付けられる本体取付側部材81で構成されており、本体取付側部材81と扉取付側部材82は回動可能に軸部83で連結されている。
このように上フレーム7aにビス12で蝶番8の扉取付側部材82を取り付け固定しておき、この状態で、蝶番8の本体取付側部材81に形成されている3個の丸孔81a,81a,81a内に前面側からそれぞれネジ11を通して、各ネジ11を、キャビネット本体2の各縦長孔20内に遊挿されている摺動部材9の各凸部91のネジ孔91aに締め付けてゆく。なお、各ネジ11は、摺動部材9のネジ孔91aにネジを切りながら締め付けられるものである。
【0019】
各ネジ11を締め付けることにより、蝶番8の本体取付側部材81はキャビネット本体2の取付面2aに当接する方向へ移動されてゆくが、摺動部材9の各凸部91の前端は縦長孔20よりも前方側へ突出される寸法に設定されているため、蝶番の本体取付側部材81は摺動部材9の3個の凸部91の前端に当接され、各ネジ11をネジ孔91aに強く締め付けても、キャビネット本体2の取付面2aに蝶番8の本体取付側部材81が固定されることはない。
【0020】
このようにネジ11を表側から締め付けて、蝶番8の本体取付側部材81を摺動部材9に固定することができ、この状態でキャビネット本体2の前面に蝶番8を介し開閉可能に中央鏡扉3Aが取り付けられたこととなるが、キャビネット本体2に形成されている各縦長孔20内には摺動部材9の各凸部91が遊挿されており、この各凸部91をガイドとして摺動部材9は縦長孔20内を上下方向に摺動移動できるものであるため、摺動部材9とともに蝶番8も上下方向に移動できるものである。
【0021】
なお、キャビネット本体2は線膨張係数の大なるPP(ポリプロピレン)製であるため、温度変化により上下方向の伸縮が生じるが、キャビネット本体2が温度変化により上下方向に伸縮する場合、キャビネット本体2は、摺動部材9および蝶番8に対し縦長孔20を介して上下方向に伸縮し、摺動部材9および蝶番8の位置は変わらず、キャビネット本体2の上下方向の伸縮を良好に縦長孔20で吸収することができる。
なお、キャビネット本体2は温度変化により左右方向にも伸縮するが、この左右方向の伸縮は扉と扉との間隔で吸収できるため、扉の開閉には大きく影響しないものである。
【0022】
従って、中央鏡扉3Aの上フレーム7aを支持する蝶番8と下フレーム7bを支持する蝶番8間の上下間隔は常に同じ間隔に保たれ、キャビネット本体2が温度変化により上下方向に伸縮しても、上下の蝶番8,8には無理な負荷はかからないこととなり、これにより、中央鏡扉3Aは温度変化があってもスムーズに開閉できるものである。
即ち、中央鏡扉3Aおよび左右の袖鏡扉3Bは、それぞれ蝶番8に負荷がかからず、スムーズに開閉できるものである。
【0023】
なお、中央鏡扉3Aおよび袖鏡扉3Bはガラスミラーの扉であるため、温度変化による上下方向の伸縮は殆どなく、温度変化によりキャビネット本体2のみが上下方向に伸縮移動するものであり、このキャビネット本体2の温度変化による伸縮を良好に吸収することができる。
なお、摺動部材9は1部品として成形されているため、コストが低減し、組み付ける際の組み付け工数も削減できるものである。
また、蝶番8は、従来と同一の蝶番8を用いることができ、前方側から蝶番8を外して中央鏡扉3A或いは袖鏡扉3Bを取り換えるような時でも、裏側の摺動部材9はネジ10,10で取り付けられているため、後側へ落ちることはなく、前面側から良好に鏡扉3A,3Bの取り換え作業を行うことができるものである。
【0024】
次に、図7および図8では変更例を示す。
図7は、前記図2に対応した表側から視た構成部材の分解斜視図であり、図8は、図3に対応した裏側から視た構成部材の分解斜視図である。
この図7および図8の変更例では、キャビネット本体2側の3個の縦長孔20,20,20に代えて、キャビネット本体の取付面2aに、前後方向に貫通して一つの長方形状の開口22を形成したものである。また、この開口22内に裏側から遊挿される摺動部材9の3個の凸部91を一つの長方形にしたものである。
【0025】
キャビネット本体2の開口22内に、摺動部材9の表面から前方へ突出した凸部91を裏側から遊挿させた状態で、この凸部91は開口22内で上下方向に移動できる寸法に設定されており、また、凸部91は開口22に遊挿された状態で、その前端が取付面2aよりも前方に位置するような突出寸法に設定されている。
この摺動部材9の凸部91には、3個のネジ孔91a,91a,91aが形成されており、この各ネジ孔91a内に前方側からネジ11をネジを切りながら締め付けてゆくことができるものである。
その他の構成は、前記図2および図3および図4のものと同様であり、同一部材については同一符号を付してその説明を省略する。
【0026】
この変更例においても、キャビネット本体2の開口22内に裏側から摺動部材9の凸部91を遊挿させて、開口22の裏側に摺動部材9を配置させ、摺動部材9の左右の縦長孔92内にそれぞれ裏側からネジ10,10を通し、ネジ10,10を、キャビネット本体2の開口22の左右側に裏側へ突出状に形成されているボス部21,21のネジ孔21b内にネジを切りながら締め付けてゆき、これにより、摺動部材9を上下方向に摺動可能にネジ10,10でキャビネット本体2の裏側に取り付けることができる。
また、キャビネット本体2の表側から、中央鏡扉3Aの上フレーム7aに予め取り付けた蝶番8の丸孔81,81,81内に前方側からそれぞれネジ11を通し、各ネジ11は、キャビネット本体2の開口22内に遊挿させた摺動部材9の凸部91のネジ孔91a内にネジを切りながら締め付けてゆくことができ、完全にネジ11を締め付けた状態では、蝶番8の本体取付側部材81が摺動部材9の凸部91前面に当接して、蝶番8は摺動部材9に連結固定されるものである。
この連結状態において、摺動部材9の凸部91はキャビネット本体2の開口22内で上下方向に移動できるため、蝶番8も上下方向に移動が可能である。
【0027】
このように摺動部材9を介して蝶番8を固定してキャビネット本体2の前面に開閉可能に中央鏡扉3Aを取り付けておくことができ、キャビネット本体2が夏季あるいは冬季の温度変化により上下方向に伸縮した場合には、摺動部材9および蝶番8に対し、開口22を介してキャビネット本体2が上下方向に良好に移動でき、摺動部材9および蝶番8の位置は変わらないために、キャビネット本体2の伸縮が生じても上下の蝶番8,8の間隔は同じに維持されて、蝶番8,8に無理な捩れなどの負荷がかかることはなく、鏡扉3A,3Bはスムーズに開閉できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】ミラーキャビネットの鏡扉を開けた状態の斜視構成図である。
【図2】図1における中央鏡扉の上端側の取付構造を示す構成部材の表側から視た分解斜視図である。
【図3】構成部材の裏側から視た分解斜視図である。
【図4】摺動部材の表側から視た拡大斜視構成図である。
【図5】キャビネット本体に形成された縦長孔を裏側から視た拡大斜視構成図である。
【図6】図5の縦長孔に対し図4の摺動部材を裏側からネジで取り付けた状態の裏面側からの斜視構成図である。
【図7】変更例を示す鏡扉の取付構造を示す構成部材の表側から視た分解斜視構成図である。
【図8】変更例の構成部材の裏側から視た分解斜視構成図である。
【符号の説明】
【0029】
1 ミラーキャビネット
2 キャビネット本体
2a 取付面
3A 中央鏡扉
3B 袖鏡扉
7a 上フレーム
7b 下フレーム
8 蝶番
9 摺動部材
9a 表面
9b 板部
10 ネジ
10a 頭部
11,12 ネジ
20 縦長孔
20a リブ
21 ボス部
21a 段部
21b ネジ孔
22 開口
81a 丸孔
91 凸部
91a ネジ孔
92 縦長孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹脂製キャビネット本体の表面に蝶番を用いて鏡扉を取り付ける取付構造であって、
前記キャビネット本体には縦長孔もしくは上下方向の開口を設け、
該縦長孔もしくは開口の裏側に、縦長孔を有する摺動部材を配設し、
該摺動部材の縦長孔に裏側から該縦長孔の幅長より大径の頭部を有するネジを通し該ネジをキャビネット本体に固定して、該摺動部材をキャビネット本体の裏側に上下摺動可能に取り付けるとともに、
蝶番取付用のネジをキャビネット本体の表側から該キャビネット本体の前記縦長孔もしくは開口を通して前記摺動部材に固定した
ことを特徴とするミラーキャビネットの扉取付構造。
【請求項2】
前記キャビネット本体の縦長孔もしくは開口の周辺に、キャビネット本体から裏側へ突出して前記摺動部材に接触するリブを設けた
ことを特徴とする請求項1に記載のミラーキャビネットの扉取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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