説明

モータ

【課題】コネクタ側端子とブラシ側端子との接続不良の発生を抑えることができるモータを提供する。
【解決手段】コネクタ部は、ギヤハウジング41の圧入口43b(被圧入部)に圧入された圧入凸部55aを有し、コネクタ部とギヤハウジング41との組み付けに伴いコネクタ側端子56と給電用ターミナル35(ブラシ側端子)とが弾性的に接触されるように構成される。そして、圧入凸部55aが圧入口43bに圧入された後にコネクタ側端子56と給電用ターミナル35とが弾性的に接触されるように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばパワーウインド装置等の駆動源として用いられるモータに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のモータにおいて、整流子に対する電力供給用の給電ブラシ及び該給電ブラシと電気的に接続されたブラシ側端子を備えたブラシホルダがヨークハウジングの軸方向出力側端部に設けられたモータ部と、ヨークハウジングの出力側端部に組み付けられたギヤハウジング内にモータ部の回転駆動力を減速して出力するための減速機構を有する減速部とを備えたものがある。このようなモータでは、例えば特許文献1に示すように、電気信号の入力・出力や給電を行うための外部コネクタに接続されるコネクタ部がギヤハウジングに組み付けられ、この組み付けに伴いコネクタ側端子とブラシ側端子とが弾性的に接触するようになっている。これにより、コネクタ部をギヤハウジングに組み付けるだけで、コネクタ側端子とブラシ側端子との電気的接続が可能となるため、モータの組み付け工程の簡素化が可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第6530796号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のようなモータでは、コネクタ側端子とブラシ側端子とがコネクタ部の組み付けに伴って弾性的に接触される構成であるため、コネクタ部の位置決めの精度が悪いとコネクタ側端子とブラシ側端子との接続不良が生じる虞があり、この点においてなお、改善の余地があった。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、コネクタ側端子とブラシ側端子との接続不良の発生を抑えることができるモータを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、回転軸に固定された整流子に対する電力供給用の給電ブラシ及び該給電ブラシと電気的に接続されたブラシ側端子を備えたブラシホルダがヨークハウジングの出力側端部に設けられたモータ部と、前記ヨークハウジングの前記出力側端部に組み付けられたギヤハウジング内に前記モータ部の回転駆動力を減速して出力するための減速機構を有する減速部と、前記ブラシ側端子と電気的に接続されるコネクタ側端子を有し、前記ギヤハウジングに対して組み付けられたコネクタ部とを備えたモータであって、前記コネクタ部は、前記ギヤハウジングの被圧入部に圧入された圧入部を有し、前記コネクタ部と前記ギヤハウジングとの組み付けに伴い前記コネクタ側端子と前記ブラシ側端子とが弾性的に接触されるように構成され、前記圧入部が前記被圧入部に圧入された後に前記コネクタ側端子と前記ブラシ側端子とが弾性的に接触されるように構成されたことを特徴とする。
【0007】
この発明では、コネクタ部とギヤハウジングとの組み付け時において、コネクタ部の圧入部がギヤハウジングの被圧入部に圧入されることでコネクタ部とギヤハウジングとの位置決めがなされ、その位置決め後にコネクタ側端子とブラシ側端子とが弾性的に接触されて電気的接続がなされるため、コネクタ部とギヤハウジングとの位置ずれによって生じ得るコネクタ側端子とブラシ側端子との接続不良の発生を抑えることができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のモータにおいて、前記コネクタ部は、前記ギヤハウジングに設けられた被係止部に係止される係止部を有し、前記コネクタ側端子と前記ブラシ側端子とが弾性的に接触された後に前記係止部が前記被係止部に係止されることを特徴とする。
【0009】
この発明では、コネクタ側端子とブラシ側端子とが弾性的に接触された後に、コネクタ部の係止部がギヤハウジングの被係止部に係止され、これにより、コネクタ部がギヤハウジングに固定される。このため、コネクタ側端子とブラシ側端子との電気的接続がより確実なものとなる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のモータにおいて、前記圧入部は、前記コネクタ部の組付方向と直交する方向に凸とされた圧入凸部であることを特徴とする。
この発明では、被圧入部に対する圧入部の圧入が容易となり、その結果、コネクタ部の組み付け性が向上される。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記コネクタ側端子及び前記ブラシ側端子のいずれか一方は二股端子であり、いずれか他方は、前記コネクタ部と前記ギヤハウジングとの組み付けに伴い前記二股端子の二股部に挿入されて該二股部に弾性的に挟まれる挿入端子であり、前記圧入部が前記被圧入部に圧入された後に前記挿入端子が前記二股端子の前記二股部に挿入されるように構成されたことを特徴とする。
【0012】
この発明では、コネクタ側端子とブラシ側端子との接続構成が二股端子とその二股端子に挿入される挿入端子とによる構成からなる。このため、コネクタ部とギヤハウジングとの組み付けに伴いコネクタ側端子とブラシ側端子とを容易に接続させることが可能となる。また、挿入端子が二股端子の二股部に弾性的に挟まれて接続されるため、その接続を強固にすることが可能となり、その結果、コネクタ側端子とブラシ側端子との電気的接続をより確実にすることが可能となる。
【発明の効果】
【0013】
従って、上記記載の発明によれば、コネクタ側端子とブラシ側端子との接続不良の発生を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】モータの側面図。
【図2】モータ部及びコネクタ部の側面図。
【図3】モータ部及びコネクタ部をギヤハウジング側から見た平面図。
【図4】ブラシホルダの斜視図。
【図5】モータの分解平面図。
【図6】コネクタ部の分解斜視図。
【図7】(a)(b)(c)コネクタ部の組み付け態様を説明するための模式図。
【図8】(a)(b)(c)コネクタ部の組み付け態様を説明するための模式図。
【図9】(a)(b)(c)コネクタ部の組み付け態様を説明するための模式図。
【図10】(a)(b)(c)コネクタ部の組み付け態様を説明するための模式図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示す本実施形態のモータ1は、車両のウインドガラスを電動で昇降させるパワーウインド装置の駆動源として用いられるものである。本実施形態のモータ1は、図1において上部に位置するモータ部2と、モータ部2の出力側(下側)に設けられた減速部3と、減速部3の側方(図1において左側箇所)に組み付けられたコネクタ部4とから構成されている。モータ1は全体として軸直交方向に扁平な形状をなし、軸方向から見て長手方向(図1において左右方向)を扁平方向とし、短手方向(図1において紙面直交方向)を厚さ方向とする。即ち、モータ1の軸方向、扁平方向及び厚さ方向は、それぞれ互いに直交する方向である。
【0016】
[モータ部の構成]
図1、図2及び図3に示すように、モータ部2のヨークハウジング11(以下、単にヨーク11とする)は、反出力側端部(図1において上側の端部)が閉塞された筒状をなしている。一方、ヨーク11の出力側端部11aはモータ1の軸方向(軸線L1方向)に開口しており、該出力側端部11aには、径方向外側に向かって延びるフランジ部11bが形成されている。このヨーク11の内周面には、図示しないマグネットが固着されるとともに、該マグネットの内側に電機子12が配置されている。
【0017】
電機子12は、ヨーク11の径方向の中央部に配置された円柱状の回転軸13と、該回転軸13に一体回転可能に固定された電機子コア14と、該電機子コア14に巻装されたコイル15と、電機子コア14よりも回転軸13の先端側(図1において下端側)に固定された整流子16とから構成されている。
【0018】
回転軸13の基端部(図1において上側の端部)は、ヨーク11の底部中央に設けられた軸受(図示略)によって軸支されている。また、回転軸13の先端部(図1において下側の端部)は、ヨーク11の出力側端部11aの開口から同ヨーク11の外部に突出している。そして、前記電機子コア14は、回転軸13におけるヨーク11の内部に配置された部分に固定されて前記マグネット(図示略)と径方向に対向している。その一方、前記整流子16は、回転軸13におけるヨーク11の外部に突出した部分に該回転軸13と一体回転可能に外嵌固定されている。
【0019】
また、整流子16は、円筒状をなすとともに、その外周面には、周方向に離間するように複数のセグメント16aが並設されている。一部のセグメント16a若しくは全てのセグメント16aは、前記コイル15に電気的に接続されている。即ち、整流子16のセグメント16aを介してコイル15に電源を供給できるようになっている。
【0020】
[ブラシホルダの構成]
図2、図3及び図4に示すように、モータ部2は、ヨーク11の出力側端部11aに樹脂製のブラシホルダ21を備えている。ブラシホルダ21は、ヨーク11の出力側端部11aの外側に位置する平板状の基部22を有しており、この基部22は、軸直交方向のサイズが出力側端部11aの開口よりも若干大きく形成されている。また、基部22の外縁部には、後述する減速部3のギヤハウジング41とヨーク11との間の液密性を確保するシール部材23が設けられている。シール部材23は、例えばエラストマにて形成されている。
【0021】
図2、図3及び図4に示すように、基部22の中央部には、ヨーク11側に開口する有底円筒状のカバー部24が該基部22と一体に形成されており、そのカバー部24内に整流子16が配置されている。詳述すると、カバー部24は、基部22からヨーク11とは反対方向に軸方向に沿って突出する略円筒状の側壁部24aと、その側壁部24aの軸方向端部(反ヨーク側端部)に一体形成された円形の平板部24bとを有している。側壁部24aは整流子16の径方向外側を覆い、平板部24bは整流子16の軸方向端面を覆っている。平板部24bの中心部には、回転軸13を軸支する軸受24cが設けられており、回転軸13は、先端部がカバー部24から突出するように構成されている。
【0022】
カバー部24には、側壁部24aから径方向外側に延出されたブラシ収容部25が一体形成されている。ブラシ収容部25は、側壁部24aの周方向に90度間隔を空けて一対形成されている。より詳しくは、一対のブラシ収容部25は、扁平方向に沿うブラシホルダ21の中心線L2(図3参照)から周方向両側にそれぞれ45度離れた位置に形成されている。尚、各ブラシ収容部25は、基部22とも一体をなしている。各ブラシ収容部25は、カバー部24の内外を連通する略四角筒状をなし、その内部には、略直方体状の給電ブラシ26が径方向に移動可能に収容されている。給電ブラシ26の先端部(径方向内側端部)は、ブラシ収容部25から側壁部24aの内周側に突出するとともに、カバー部24内の整流子16の外周面に当接するように構成されている。尚、カバー部24は、整流子16との摺接により給電ブラシ26が削れて生じるブラシ粉の落下を抑えている。
【0023】
図3及び図4に示すように、カバー部24の平板部24bには、整流子16とは反対側に突出する平板側突出部27(補強リブ)が一体形成されている。平板側突出部27は、周方向等間隔に奇数個(本実施形態では5個)形成されるとともに、軸受24cが収容された内周端部から外周端部まで径方向に沿って直線状に形成されている。また、カバー部24の側壁部24aには、複数の平板側突出部27のうちの2つの平板側突出部27aから延長された側壁側突出部28が一体形成されている。この側壁側突出部28は、側壁部24aから径方向外側に突出形成されている。尚、平板側突出部27及び側壁側突出部28は、前記ブラシホルダ21の中心線L2に対して線対称となるように形成されている。このような構成によって、カバー部24の平板部24bを単に平板状とした構成に比べて、整流子16と給電ブラシ26との摺接の際に生じるカバー部24の振動が抑えられ、その結果、異音の発生を抑えることが可能となっている。
【0024】
一対のブラシ収容部25の周方向の間には、基部22から軸方向の反ヨーク側(ギヤハウジング41側)に突出する一対の支持柱部31が形成されている。この支持柱部31は、ブラシ収容部25と同様に、前記ブラシホルダ21の中心線L2に対して線対称となるように形成されている。各支持柱部31は断面円形をなし、この各支持柱部31には、給電ブラシ26を径方向内側(即ち、整流子16側)に付勢するトーションばね32のコイル部分が外挿されて保持されている。尚、各支持柱部31は、ギヤハウジング41に対して軸方向及び径方向に当接して、ギヤハウジング41に対する軸方向及び径方向の位置決めの役割をなしている。
【0025】
ブラシホルダ21において、ブラシ収容部25及び支持柱部31の配置箇所を扁平方向一方側として、その反対の扁平方向他方側には、一対の保持壁部33が前記ブラシホルダ21の中心線L2に対して線対称の位置にそれぞれ形成されている。一対の保持壁部33にはそれぞれ、チョークコイル34が保持されている。また、一対の保持壁部33にはそれぞれ、ブラシ側端子としての給電用ターミナル35が保持されている。尚、チョークコイル34及び給電用ターミナル35は、前記ブラシホルダ21の中心線L2に対して線対称となるように構成されている。また、保持壁部33の扁平方向外側には、断面略半円状の一対の位置決め凸部33aが形成されている。この位置決め凸部33aは、前記支持柱部31と同様に、ギヤハウジング41に対して軸方向及び径方向に当接して、ギヤハウジング41に対する軸方向及び径方向の位置決めの役割をなしている。尚、各位置決め凸部33aと各支持柱部31とは、モータ1の軸線L1に対して点対称となる位置に形成されている。
【0026】
一対の給電用ターミナル35は、一対のチョークコイル34とそれぞれ接続され、そのチョークコイル34は、ピッグテール36を介して一対の給電ブラシ26とそれぞれ電気的に接続されている。尚、一対のチョークコイル34のうちの一方(図3において下側のチョークコイル)は、ブラシホルダ21に保持されたサーミスタ37を介してピッグテール36と電気的に接続されている。また、チョークコイル34は、電機子12に供給する電源に含まれる雑音を除去するための雑防素子である。
【0027】
一対の給電用ターミナル35は、1枚の金属板材から成形されるものであり、チョークコイル34から延びる端子と接続される接続片35aと、後述するコネクタ側端子56と接続される挿入部35bとをそれぞれ備えている。各給電用ターミナル35の挿入部35bは、モータ1の軸方向と平行をなす平面状をなすとともに、金属板材を部分的に折り曲げることでモータ1の厚さ方向に重ね合わせて形成されている(図7(b)参照)。また、挿入部35bにおいて金属板材の折り曲げによって形成された折曲端部35cは、コネクタ側端子56側を向くように構成されている。尚、ブラシホルダ21の製造過程において、各給電用ターミナル35は、一対の保持壁部33間で繋がっており、保持壁部33に固定した後にその繋がっている部位を切断することで各給電用ターミナル35が絶縁されるようになっている。
【0028】
[減速部の構成]
図1に示すように、前記減速部3は、ギヤハウジング41と、該ギヤハウジング41内に収容された減速機構42とを有する。ギヤハウジング41は、ヨーク11のフランジ部11bに固定されるホルダ収容部43と、該ホルダ収容部43から回転軸13の軸線L1方向に沿ってヨーク11と反対方向に延びるウォーム軸収容部44と、ウォーム軸収容部44の扁平方向側方(図1において右側方)に形成されたウォームホイール収容部45とを有する。
【0029】
ギヤハウジング41は、フランジ部11bに軸方向から当接したホルダ収容部43が複数の螺子46にて同フランジ部11bに固定されることにより、ヨーク11に固定されている。ホルダ収容部43の内部には、回転軸13の先端側の部位が入り込むとともに、整流子16が配置されている。更に、ホルダ収容部43の内部には、カバー部24、ブラシ収容部25、各給電用ターミナル35等、ブラシホルダ21におけるヨーク11の出力側端部11aから同ヨーク11の外部に突出した部分が入り込んでいる。
【0030】
ウォーム軸収容部44の内部には、略円柱状のウォーム軸47が収容されている。ウォーム軸47の軸方向の略中央部には、螺子歯状のウォーム部47aが形成されている。そして、ウォーム軸47は、回転軸13と同軸上に配置(互いの中心軸線が一致するように配置)されるとともに、ウォーム軸収容部44の内部でその中心軸線L3を回転中心として回転可能である。また、ウォーム軸47の基端部(図1において上側の端部)は、前記ホルダ収容部43内に配置されたクラッチ48を介して回転軸13の先端部に連結されている。このクラッチ48は、回転軸13の回転駆動力をウォーム軸47に伝達する一方、ウォーム軸47からの回転力を回転軸13に伝達しないように作動するものである。
【0031】
前記ウォームホイール収容部45の内部空間は、前記ウォーム軸収容部44の内部空間と繋がっている。そして、ウォームホイール収容部45の内部には、ウォーム部47aと噛合する円板状のウォームホイール49が収容されている。このウォームホイール49とウォーム軸47とによって前記減速機構42が構成されている。ウォームホイール49の径方向の中央部には、ウォームホイール49の軸方向に沿って延びる出力軸50が同ウォームホイール49と一体回転可能に設けられている。出力軸50の先端部は、ギヤハウジング41の外部に突出するとともに、同出力軸50の先端部には、図示しないウインドレギュレータを介して車両のウインドガラスが連結される。
【0032】
[コネクタ部の構成]
ギヤハウジング41のホルダ収容部43における扁平方向一方側の側部には、コネクタ部4が設けられている。コネクタ部4は、ギヤハウジング41のホルダ収容部43に組み付けられたコネクタハウジング51を備えている。
【0033】
図2、図3、図5及び図6に示すように、コネクタハウジング51は樹脂材料よりなり、その外周面は、モータ1の扁平方向に延びる略四角筒状をなしている。詳しくは、コネクタハウジング51は、扁平方向両側にそれぞれ開口する形状をなし、ギヤハウジング41側の開口部を第1開口部51aとし、その反対側の開口部を第2開口部51bとする。
【0034】
コネクタハウジング51のモータ軸方向の両端部にはそれぞれ、第1開口部51aよりも扁平方向にギヤハウジング41側に延出する係止片52がそれぞれ形成されている。一方、ギヤハウジング41のホルダ収容部43は、コネクタ部4側の端部が開口するとともに、そのコネクタ部4側の端部のモータ軸方向の両側には、図5に示すように、コネクタハウジング51の係止片52とそれぞれ係止される被係止部43aが形成されている(図5においては軸方向モータ部2側のみの図示)。各係止片52が各被係止部43aに係止されることで、コネクタハウジング51がギヤハウジング41に対して固定されるようになっている。尚、各係止片52には、第2開口部51bよりもモータ1の扁平方向外側に突出する位置決め突出部52aが形成されている。
【0035】
コネクタハウジング51の厚さ方向の一側面には、図2及び図6に示すように、外部接続部53が厚さ方向に延出形成されている。外部接続部53の中央部には、コネクタハウジング51の内部にまで延びる差込み穴53aが凹設されている。この差込み穴53aは、厚さ方向に窪むように凹設されるとともに、その内周面は、該差込み穴53aに差し込まれる図示しない外部コネクタの外形形状に対応した形状をなしている。また、外部接続部53は、略円筒状のコネクタブーツ54によってその外周が囲まれている。このコネクタブーツ54は、差込み穴53a内への水の浸入を防止するためのものである。本実施形態のコネクタブーツ54は、エラストマにて形成されるとともに、コネクタハウジング51に一体成形されている。
【0036】
図2、図5及び図6に示すように、コネクタハウジング51の第1開口部51a側には、一対のコネクタ側端子56が保持されている。各コネクタ側端子56は、コネクタハウジング51に圧入固定される固定部61(図6参照)を有し、その固定部61には、ギヤハウジング41側に延出された一対の弾性接続片62(二股部)が形成されている。コネクタ側端子56は、この一対の弾性接続片62によって二股端子(音叉端子)として構成されている。各弾性接続片62は、モータ1の厚さ方向に並設されるとともに、コネクタ部4の組付方向X(モータ1の扁平方向)の先端側が軸方向のヨーク11とは反対側に傾斜している。尚、各コネクタ側端子56には、固定部61から弾性接続片62の外側にクランク状に延びる接続端子部63が形成されている。
【0037】
この各コネクタ側端子56の一対の弾性接続片62の間には、ブラシホルダ21の給電用ターミナル35の挿入部35bが挿入されている。そして、各弾性接続片62は、自身の弾性力によって給電用ターミナル35の挿入部35bとモータ厚み方向(弾性接続片62の並設方向)に圧接しており、これにより、各コネクタ側端子56と各給電用ターミナル35とが電気的に接続されている。
【0038】
コネクタハウジング51においてコネクタ側端子56の軸方向下側(反ヨーク側)には、第1開口部51aからギヤハウジング41側に延出された基板保持部55が形成されている。基板保持部55のモータ軸方向の両端面は、該軸方向と垂直な平面状をなしており、その両端面のうちのヨーク11側端面には、図5に示すように、モータ軸方向に突出する一対の圧入凸部55aが形成されている。圧入凸部55aは、ギヤハウジング41のホルダ収容部43のコネクタ部4側の端部に形成された圧入口43b(図7(a)参照)に対して圧入されており、これにより、ギヤハウジング41に対するコネクタ部4の位置決めがなされている。尚、各圧入凸部55aのギヤハウジング41側の端部は、圧入口43bへの圧入を容易にすべく傾斜形状を有している。
【0039】
基板保持部55内には、扁平四角箱状の制御回路基板70(図6参照)が収容されている。制御回路基板70は、複数の電子部品が実装された回路基板を絶縁性の樹脂材料にて被覆して形成されており、該基板70の板厚方向がモータ1の軸方向と平行となるように配置されている。制御回路基板70のギヤハウジング41側の端部には、図3及び図6に示すように、モータ1の扁平方向に延出する4本の第1基板側端子71と、2本の第2基板側端子72とが設けられている。各第1基板側端子71と各第2基板側端子72は、同一平面上に配置されるとともに、モータ1の厚さ方向に並設されている。また、各第1基板側端子71は、制御回路基板70のモータ厚さ方向における中央よりの位置に設けられ、2つの第2基板側端子72は、その第1基板側端子71のモータ厚さ方向の両側にそれぞれ設けられている。第2基板側端子72はそれぞれ、コネクタ側端子56の接続端子部63と溶接により電気的に接続されている(図2参照)。
【0040】
また、コネクタハウジング51において基板保持部55の軸方向下側(反ヨーク側)には、第1開口部51aからギヤハウジング41側に延出されたホールIC保持部57が形成されている。ホールIC保持部57の長手方向先端部(モータ扁平方向の端部)には、回転検出素子としてのホールIC58が保持され、そのホールIC58は、ギヤハウジング41内において回転軸13に一体回転可能に設けられたセンサマグネット17と径方向に対向するように構成されている(図1参照)。ホールIC58に設けられた4本のホールIC側端子59は、制御回路基板70の4本の第1基板側端子71とそれぞれ溶接されている。尚、ホールIC保持部57には、ホールIC側端子59と第1基板側端子71との溶接を行うための溶接用窓部57cが形成されている。
【0041】
図6に示すように、制御回路基板70において第1基板側端子71及び第2基板側端子72とは反対側の端部には、複数の第3基板側端子73が設けられており、各第3基板側端子73は、コネクタハウジング51の第2開口部51b内に収容される平板状の中継基板76と電気的に接続されている。中継基板76は、その板厚方向がモータ1の扁平方向と平行となるように配置され、該中継基板76には、3つの雑防素子77が電装される。これらの雑防素子77は、例えばコンデンサであり、電気ノイズを消去するための電子部品である。また、中継基板76には、インサート成形によりコネクタハウジング51に埋設された複数のコネクタターミナル78が電気的に接続されている。この各コネクタターミナル78の一端部は、外部接続部53の差込み穴53aの内部空間に突出されるとともに、差込み穴53aに差し込まれる前記外部コネクタと接続されるようになっている。
【0042】
コネクタハウジング51の第2開口部51bは、蓋部材79によって閉塞されている。蓋部材79は、各位置決め突出部52aとモータ軸方向に当接しており、これにより、モータ軸方向の位置決めがなされている。また、蓋部材79は、コネクタブーツ54の基端部54a(図3参照)とモータ厚さ方向に当接しており、これにより、モータ厚さ方向に位置決めされている。このように、蓋部材79は各位置決め突出部52aとコネクタブーツ54の基端部54aの3点で位置決めされている。そして、この蓋部材79は、超音波溶着によってコネクタハウジング51に固定されて第2開口部51bを封止している。
【0043】
次に、コネクタ部4の組み付けについて説明する。
図7(a)〜(b)はそれぞれ、コネクタ部4がギヤハウジング41に組み付けられる前の圧入口43bと被係止部43a、コネクタ側端子56と給電用ターミナル35及び係止片52と被係止部43aを示している。この状態からコネクタ部4がギヤハウジング41のホルダ収容部43に対してモータ1の扁平方向(組付方向X)に沿って組み付けられると、まず、図8(a)に示すように、コネクタハウジング51の基板保持部55及び各圧入凸部55aがギヤハウジング41の圧入口43bに圧入される。これにより、ギヤハウジング41に対するコネクタ部4の位置決めがなされる。このとき、図8(b)に示すように、給電用ターミナル35はコネクタ側端子56に挿入されておらず、また、図8(c)に示すように、係止片52は被係止部43aに係止されていない。
【0044】
図8(a)〜(c)に示す状態からコネクタ部4が組付方向Xに更に押し込まれると、図9(b)に示すように、各コネクタ側端子56の一対の弾性接続片62の間に給電用ターミナル35の挿入部35bが挿入される。これにより、弾性接続片62は、自身の弾性力によって挿入部35bをモータ厚さ方向に挟み、これにより、各コネクタ側端子56と各給電用ターミナル35とが電気的に接続されるようになっている。このとき、図9(c)に示すように、係止片52は被係止部43aに係止されていない。また、図9(a)に示すように、圧入凸部55aは、給電用ターミナル35が弾性接続片62間に挿入される前の状態(図8(a)に示す状態)から更に組付方向Xに押し込まれる。上記のように、圧入凸部55aの圧入口43bへの圧入によってコネクタ部4の位置決めがなされた後に、コネクタ側端子56と給電用ターミナル35とが弾性的に接触されて電気的接続がなされる。このため、コネクタ部4とギヤハウジング41との位置ずれによって生じ得るコネクタ側端子56と給電用ターミナル35との接続不良が抑えられるようになっている。
【0045】
次に、図9(a)〜(c)に示す状態からコネクタ部4が組付方向Xに更に押し込まれると、図10(c)に示すように、コネクタハウジング51の各係止片52がギヤハウジング41の各被係止部43aに係止される。このとき、係止片52は、被係止部43aに摺接しつつモータ軸方向(紙面直交方向)に撓んだ後、弾性復帰により被係止部43aに反組付方向に係止されるようになっている。またこのとき、圧入凸部55aは、図10(a)に示すように、係止片52が被係止部43aに係止される前の状態(図9(a)に示す状態)から更に組付方向Xに押し込まれる。また、コネクタ側端子56は、図10(b)に示すように、係止片52が被係止部43aに係止される前の状態(図9(b)に示す状態)から更に組付方向Xに差し込まれる。上記のように、係止片52が被係止部43aに係止されることによって、コネクタハウジング51がギヤハウジング41に対して固定されるようになっている。
【0046】
上記のように構成されたモータ1では、電気信号の入力・出力や給電を行うための前記外部コネクタが外部接続部53の差込み穴53aに差し込まれ、その外部コネクタからコネクタターミナル78、中継基板76、制御回路基板70、コネクタ側端子56及びブラシホルダ21の給電用ターミナル35を介して電機子12に給電されると、電機子12(回転軸13)が回転駆動される。電機子12の回転駆動時には、回転軸13と共にセンサマグネット17が回転する。センサマグネット17の回転による磁界の変化は、制御回路基板70に備えられたホールIC58にて検出される。そして、ホールIC58は、センサマグネット17の回転による磁界の変化に応じた電気信号である回転検出信号を出力する。制御回路基板70は、この回転検出信号に基づいて電機子12の回転情報(回転速度、回転角度等)を検出し、その検出した回転情報に応じて電機子12への給電を行うようになっている。
【0047】
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)コネクタ部4は、ギヤハウジング41の圧入口43b(被圧入部)に圧入された圧入凸部55aを有し、コネクタ部4とギヤハウジング41との組み付けに伴いコネクタ側端子56と給電用ターミナル35(ブラシ側端子)とが弾性的に接触されるように構成される。そして、圧入凸部55aが圧入口43bに圧入された後にコネクタ側端子56と給電用ターミナル35とが弾性的に接触されるように構成される。これにより、コネクタ部4とギヤハウジング41との組み付け時において、圧入凸部55aが圧入口43bに圧入されることでコネクタ部4とギヤハウジング41との位置決めがなされ、その位置決め後にコネクタ側端子56と給電用ターミナル35とが弾性的に接触されて電気的接続がなされる。このため、コネクタ部4とギヤハウジング41との位置ずれによって生じ得るコネクタ側端子56と給電用ターミナル35との接続不良の発生を抑えることができる。
【0048】
(2)コネクタ部4は、ギヤハウジング41に設けられた被係止部43aに係止される係止片52を有し、コネクタ側端子56と給電用ターミナル35とが弾性的に接触された後に係止片52が被係止部43aに係止される。これにより、コネクタ側端子56と給電用ターミナル35とが弾性的に接触された後に、コネクタ部4の係止片52がギヤハウジング41の被係止部43aに係止され、これにより、コネクタ部4がギヤハウジング41に固定される。このため、コネクタ側端子56と給電用ターミナル35との電気的接続がより確実なものとなる。
【0049】
(3)コネクタ部4の圧入部は、コネクタ部4の組付方向Xと直交する方向(モータ軸方向)に凸とされた圧入凸部55aで構成されるため、圧入口43bに対する圧入凸部55aの圧入が容易となり、その結果、コネクタ部4の組み付け性が向上される。
【0050】
(4)コネクタ側端子56は二股端子(音叉端子)であり、給電用ターミナル35は、コネクタ部4とギヤハウジング41との組み付けに伴いコネクタ側端子56の弾性接続片62間に挿入されて該弾性接続片62に弾性的に挟まれる挿入端子である。そして、圧入凸部55aが圧入口43bに圧入された後に、給電用ターミナル35が弾性接続片62間に挿入されるように構成される。即ち、コネクタ側端子56と給電用ターミナル35との接続構成が二股端子とその二股端子に挿入される挿入端子とによる構成からなるため、コネクタ部4とギヤハウジング41との組み付けに伴いコネクタ側端子56と給電用ターミナル35とを容易に接続させることが可能となる。また、挿入端子としての給電用ターミナル35がコネクタ側端子56の弾性接続片62間に弾性的に挟まれて接続されるため、その接続を強固にすることが可能となり、その結果、コネクタ側端子56と給電用ターミナル35との電気的接続をより確実にすることが可能となる。
【0051】
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、コネクタ側端子56の弾性接続片62は、コネクタ部4の組付方向Xの先端側に向かうにつれて軸方向のヨーク11とは反対側に傾斜するように構成されたが、これに特に限定されるものではなく、ヨーク11側に傾斜するように構成してもよく、また、傾斜させないで組付方向Xに平行に延びるように構成してもよい。
【0052】
・上記実施形態では、給電用ターミナル35の挿入部35bは、金属板材を部分的に折り曲げることでモータ1の厚さ方向に重ね合わせて形成されたが、これに特に限定されるものではなく、例えば、挿入部に金属板材を別途貼り付けることで、モータ1の厚さ方向に金属板材が重ね合わされた挿入部を形成してもよい。
【0053】
・上記実施形態では、給電用ターミナル35の挿入部35bは、金属板材を二重に重ね合わせた構成としたが、これに特に限定されるものではなく、金属板材を3重以上に重ね合わせた構成としてもよく、また、挿入部35bを金属板1枚で構成してもよい。
【0054】
・上記実施形態では、コネクタ側端子56が二股端子として構成され、給電用ターミナル35が二股端子に挟まれる挿入端子として構成されたが、反対に、給電用ターミナル35を二股端子として構成し、コネクタ側端子56を挿入端子として構成してもよい。また、コネクタ側端子56及び給電用ターミナル35のいずれか一方を二股端子としなければならない訳ではなく、コネクタ部4の組み付けに伴いコネクタ側端子56と給電用ターミナル35とが弾性的に接触される構成であればよい。
【0055】
・上記実施形態では、圧入凸部55aがコネクタハウジング51の基板保持部55に形成されたが、これに特に限定されるものではなく、コネクタハウジング51における基板保持部55以外の箇所に設けてもよい。また、圧入用の凸部(圧入凸部55a)は、コネクタハウジング51側に設けなければならない訳ではなく、基板保持部55に圧入凸部55aを省略し、ギヤハウジング41の圧入口43bの内側に圧入凸部を設けてもよい。尚、この場合には、基板保持部55自身がコネクタ部4側の圧入部として構成され、該基板保持部55が圧入口43bの圧入凸部に圧接される。
【0056】
・上記実施形態では、コネクタハウジング51の基板保持部55及び各圧入凸部55aがギヤハウジング41の圧入口43bに圧入(内挿)される構成としたが、これに特に限定されるものではなく、例えば、圧入口43bの端部を筒状に延出させ、その筒状部位に対してコネクタ部4に設けた筒状の圧入部が外挿される構成としてもよい。
【0057】
・上記実施形態では、コネクタハウジング51とギヤハウジング41との固定のための係止片52及び被係止部43aを設けたが、これ以外に例えば、コネクタハウジング51とギヤハウジング41とが螺子等によって固定される構成としてもよい。
【0058】
・上記実施形態では、コネクタ部4はギヤハウジング41に対して軸直交方向(モータ扁平方向)に組み付けられる構成としたが、これ以外に例えば、モータ軸方向に組み付けられる構成としてもよい。
【0059】
・上記実施形態では、本発明をパワーウインド装置の駆動源に用いられるモータ1に適用したが、パワーウインド装置以外の例えば車両用ワイパ装置の駆動源に用いられるモータに適用してもよい。
【符号の説明】
【0060】
1…モータ、2…モータ部、3…減速部、4…コネクタ部、11…ヨークハウジング、11a…出力側端部、13…回転軸、16…整流子、21…ブラシホルダ、26…給電ブラシ、35…給電用ターミナル(ブラシ側端子、挿入端子)、41…ギヤハウジング、42…減速機構、43a…被係止部、43b…圧入口(被圧入部)、51…コネクタハウジング、52…係止片(係止部)、55a…圧入凸部(圧入部)、56…コネクタ側端子(二股端子)、62…弾性接続片(二股部)、X…組付方向。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸に固定された整流子に対する電力供給用の給電ブラシ及び該給電ブラシと電気的に接続されたブラシ側端子を備えたブラシホルダがヨークハウジングの出力側端部に設けられたモータ部と、
前記ヨークハウジングの前記出力側端部に組み付けられたギヤハウジング内に前記モータ部の回転駆動力を減速して出力するための減速機構を有する減速部と、
前記ブラシ側端子と電気的に接続されるコネクタ側端子を有し、前記ギヤハウジングに対して組み付けられたコネクタ部と
を備えたモータであって、
前記コネクタ部は、前記ギヤハウジングの被圧入部に圧入された圧入部を有し、
前記コネクタ部と前記ギヤハウジングとの組み付けに伴い前記コネクタ側端子と前記ブラシ側端子とが弾性的に接触されるように構成され、
前記圧入部が前記被圧入部に圧入された後に前記コネクタ側端子と前記ブラシ側端子とが弾性的に接触されるように構成されたことを特徴とするモータ。
【請求項2】
請求項1に記載のモータにおいて、
前記コネクタ部は、前記ギヤハウジングに設けられた被係止部に係止される係止部を有し、
前記コネクタ側端子と前記ブラシ側端子とが弾性的に接触された後に前記係止部が前記被係止部に係止されるように構成されたことを特徴とするモータ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のモータにおいて、
前記圧入部は、前記コネクタ部の組付方向と直交する方向に凸とされた圧入凸部であることを特徴とするモータ。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータにおいて、
前記コネクタ側端子及び前記ブラシ側端子のいずれか一方は二股端子であり、いずれか他方は、前記コネクタ部と前記ギヤハウジングとの組み付けに伴い前記二股端子の二股部に挿入されて該二股部に弾性的に挟まれる挿入端子であり、
前記圧入部が前記被圧入部に圧入された後に前記挿入端子が前記二股端子の前記二股部に挿入されるように構成されたことを特徴とするモータ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−116000(P2013−116000A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−262412(P2011−262412)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(000101352)アスモ株式会社 (1,622)
【Fターム(参考)】