説明

リュックサック兼用寝袋

【課題】運搬容易でコンパクトに形成された多目的のリュックサック兼用寝袋を提供する。
【解決手段】この発明にかかるリュックサック兼用寝袋10は、略矩形の上掛部10と下敷部14を備えた寝袋において、寝袋は、寝袋の一部を囲綾して、箱状のリュックサックを形成するためのリュックサック構成部25が形成され、該リュックサック構成部25は、折りたたみ、リュックサック構成部25の周辺において対向する部位どうしが連結されて、箱状のリュックサックに組み立て可能に形成され、リュックサック構成部25の周辺の非リュックサック構成部との境界において箱状のリュックサックに収納され、背負いベルト部48は、リュックサック構成部25に設けられていることを特徴としたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、リュックサック兼用寝袋に関し、特にたとえば、地震等の災害に備えて非常用物品を持ち出し可能に収容し、もしくは登山のために登山用品等を携行可能に収容する等のリュックサック機能を併せ持つリュックサック兼用寝袋に関する。
【背景技術】
【0002】
災害時には、非常用物品を持ち出し可能に収容するリュックサック兼用寝袋として、平常時には、登山のために登山用品等を携行可能に収容する等のリュックサック機能を併せ持つリュックサック兼用寝袋が提案されている。
【0003】
そこで、図23、24に示すようなリュックサック兼用寝袋が提案されている。
図23は、従来の実施形態にかかるリュックサック兼用寝袋を上掛部側から見た平面図であり、図24は、従来のリュックサック兼用寝袋をリュックサックとして使用した状態を示す斜視図である。
リュックサック兼用寝袋1は、長方形の上掛部2と下敷部3とを備えた封筒型の寝袋であって、上掛部2に背負いベルト4を設け、長辺5a,5bの中央部よりも一方の短辺6a寄りの部分で下敷部3を内側にして長手方向に二つ折りにし、これによって重ね合わされる両端縁にそれぞれファスナ7a,7bを設け、このファスナを閉じたときに袋部を形成するようにし、他方の短辺6b側を一方の短辺6aに覆い被せ、他方の短辺6b及び覆い被された上掛部2に互いに着脱可能なファスナ8を設けて、リュックサック型に組み立て可能に構成されるとしたものである(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2002−17540号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されたリュックサック兼用寝袋1では、リュックサック兼用寝袋1をそのまま二つ折りにしたものであり、幅が大きくなることから、背中に背負って運ぶ際に邪魔となり、運搬が困難であった。また、従来のリュックサック兼用寝袋1は、上掛部2を袋部に覆い被せ、一方端部をファスナにより閉じ合わせたもので形成されているものであるから、リュックサック型に組み立てたとき、上部の両端辺が閉じられていないため袋部の密閉性が保たれておらず、また、下部の両端辺は、面ファスナにより閉じられていることから、これも密閉性が保たれていなかった。さらに、袋部は、明確な箱状に形成されていなかったことから、袋部に入れられた荷物の安定性が悪かった。
【0006】
それゆえに、この発明の主たる目的は、運搬容易でコンパクトに形成された多目的のリュックサック兼用寝袋を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明にかかる請求項1に記載の発明は、略矩形の上掛部と下敷部とを備えた寝袋において、寝袋は、寝袋の一部を囲綾して、箱状のリュックサックを形成するためのリュックサック構成部が形成され、リュックサック構成部は、折りたたみ、リュックサック構成部の周辺において対向する部位どうしが連結されて、箱状のリュックサックに組み立て可能に形成され、リュックサック構成部の周辺の非リュックサック構成部との境界において箱状のリュックサックに収納され、背負いベルト部は、リュックサック構成部に設けられることを特徴とするリュックサック兼用寝袋である。そのため、箱状に組み立てることが可能となる。
【0008】
この発明にかかる請求項2に記載の発明は、リュックサック構成部は、凸型に形成され、箱状のリュックサックの蓋となる上面部と、箱状のリュックサックの正面部と、箱状のリュックサックの底面となる底面部と、背負いベルト部が取り付けられる背面部と、箱状のリュックサックの左右の側面を形成するための左側面部および右側面部とにより形成されることを特徴とする、請求項1に記載のリュックサック兼用寝袋である。
【0009】
この発明にかかる請求項3に記載の発明は、寝袋の上から順に上面部、正面部、底面部、背面部が略同一幅で連接され、背面部に左側面部、右側面部が連接され、正面部と背面部とは、底面部を挟んで、その境界において内側に向けて折り曲げられて、底面部の前後に対向して直立されるように連接され、右側面部および左側面部は、背面部との境界において、内側に向けて折り曲げられて、底面部を挟んで立設されるように連接され、右側面部および左側面部は、正面部と背面部との間において、底面部と正面部と背面部とに連結部材により連結され、上面部は、正面部、背面部、右側面部および左側面部とにより囲綾され形成された開口部を被蓋するように、正面部に折り曲げ自在に連接され、連接された非リュックサック構成部は、上面部、正面部、底面部、右側面部および左側面部との境界において、正面部、底面部、背面部、右側面部および左側面部で形成された箱状リュックサック部内に折りたたまれるように連接された、請求項2に記載のリュックサック兼用寝袋である。
【0010】
この発明にかかる請求項4に記載の発明は、連結部材は、左ファスナ部および右ファスナ部により構成され、左ファスナ部は、第1左ファスナ部と第2左ファスナ部により構成され、第1左ファスナ部は、一端部である上面部の上辺の略中央から上面部の左辺、正面部の左辺および他端部である底面部の左辺の下端まで設けられ、第2左ファスナ部は、一端部である左側面部の上辺の右端から左側面部の左辺、左側面部の下辺および他端部である背面部の下辺の略中央まで設けられ、右ファスナ部は、第1右ファスナ部と第2右ファスナ部により構成され、第1右ファスナ部は、一端部である上面部の上辺の略中央から上面部の右辺、正面部の右辺および他端部である底面部の右辺の下端まで設けられ、第2右ファスナ部は、一端部である右側面部の上辺の左端から右側面部の右辺、右側面部の下辺、および他端部である背面部の下辺の略中央まで設けられることを特徴とする、請求項3に記載のリュックサック兼用寝袋である。
【0011】
この発明にかかる請求項5に記載の発明は、箱状のリュックサックを形成するための型紙が準備され、型紙は、リュックサック構成部における正面部、底面部、背面部、左側面部および右側面部と略同形状の凸型に形成され、正面部、底面部、背面部、左側面部および右側面部の位置における上掛部と下敷部との間に配置することを特徴とする、請求項2ないし請求項4のいずれかに記載のリュックサック兼用寝袋である。
【発明の効果】
【0012】
この発明にかかるリュックサック兼用寝袋によれば、寝袋の一部に箱状のリュックサックを形成するリュックサック構成部が形成されており、リュックサック構成部の周辺において対向する部位どうしが連結されることで、箱状のリュックサックに組み立て可能に形成されていることから、コンパクトなリュックサックを形成することができ、さらに、袋部に、荷物をいれることができる。また、背負いベルト部は、リュックサック構成部に設けられていることから、リュックサック兼用寝袋を寝袋として使用する際に、該背負いベルト部が邪魔になることがないという効果を奏する。
【0013】
この発明にかかるリュックサック兼用寝袋によれば、リュックサック構成部は、凸型に形成されており、箱状のリュックサックの蓋となる上面部と、箱状のリュックサックの正面部と、箱状のリュックサック底面となる底面部と、背負いベルト部が取り付けられる背面部と、箱状のリュックサックの左右の側面を形成する左側面部および右側面部とにより構成されることから、6面設けられた箱状のリュックサックを形成することができる。
【0014】
この発明にかかるリュックサック兼用寝袋によれば、箱状のリュックサック型に組み立てる際に、連結箇所が、連結部材により形成されていることから、該箱状に組み立てられたリュックサック兼用寝袋の内部は、密閉性を保つことが可能となる。また、連結部材にファスナを使用していることから、箱状のリュックサック型に組み立てが容易である。
【0015】
この発明にかかるリュックサック兼用寝袋によれば、箱状のリュックサックを形成するために、上掛部と下敷部との間に凸型の型紙を配置して組み立てることから、明確な箱状に形成可能となり、該形成された箱状のリュックサック内に荷物を安定して設置することができる。
【0016】
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための最良の形態の説明から一層明らかとなろう。
ここで、本明細書においては、リュックサック兼用寝袋の開口部が設けられている方を上側とし、足元側を下側とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明にかかるリュックサック兼用寝袋を説明する。図1、2は、この発明にかかるリュックサック兼用寝袋を上掛部側からみた平面図である。図3は、この発明にかかるリュックサック兼用寝袋の(a)右側面図、(b)下側面図である。また、図4は、リュックサック兼用寝袋を下敷部側からみた平面図である。図5は、リュックサック兼用寝袋を展開した平面図である。図6は、図1における断面図である。図7は、リュックサック兼用寝袋をリュックサック型に組み立てる際に用いられる型紙の平面図である。図8は、リュックサック兼用寝袋をリュックサック型に組み立てた状態を示す斜視図である。図9は、図8におけるリュックサック兼用寝袋において、(a)中央より上部側における水平方向の断面図および(b)中央より下部側における水平方向の断面図を示している。
リュックサック兼用寝袋10は、寝袋を構成する上掛部12と下敷部14とを備えた平面長方形で、上掛部12と下敷部14の間に入った人間の首元から足先までを覆う長さを有する大きさに形成され、たとえば、幅は、74cm、長さは、192cmで形成される。この大きさは、本発明にかかるリュックサック兼用寝袋10を寝袋として使用する際に、たとえば、大人1人または子供2人が同時に使用できるようにするための大きさを確保したものである。
【0018】
図8に示すように、上掛部12および下敷部14は、元々上掛部12と下敷部14とを合わせた大きさの表地と裏地により綿等を両面から挟み込みキルティングされた1枚のマット状のものからなり、略中央において2つ折りに折り曲げられ、重ね合わされて、1つの寝袋を形成されるように構成されている。すなわち、表地は、上掛部12および下敷部14の外側を形成しており、裏地は、上掛部12および下敷部14の内側を形成することとなる。
上掛部12と下敷部14とは、左側長辺16aおよび右側長辺16bと上側短辺18aおよび下側短辺18bとを揃えて重ねられている。そして、上側短辺18aには、開口されているとともに巾着袋のように筒状部20が設けられ、該筒状部20に通されている紐20aを絞って開閉できるようになっている。
【0019】
図3ないし図6に示すように、右側長辺16bと下側短辺18bとに連続してファスナ22が設けられており、着脱自在に係着されている。
上掛部12は、折り曲げ部側の長辺16a1と、該長辺16a1とは反対側の上掛部12の開縁長辺16b1と、長辺16a1の上端と開縁長辺16b1の上端との間の上側短辺18a1と、長辺16a1の下端と開縁長辺16b1の下端との間の下側短辺18b1とを備え、長辺16a1および上側短辺18a1を除く、開縁長辺16b1および下側短辺18b1には、ファスナ22を構成する、一方のエレメント22a1およびテープ22a2からなる第1ファスナ部22aが縫着されている。
下敷部14は、折り曲げ部側の長辺16a1と、該長辺16a1とは反対側の下敷部14の開縁長辺16b2と、長辺16a1の上端と開縁長辺16b2の上端との間の上側短辺18a2と、長辺16a1の下端と開縁長辺16b2の下端との間の下側短辺18b2とを備え、長辺16a1および上側短辺18a2を除く、開縁長辺16b2および下側短辺18b2には、ファスナ22を構成する、他方のエレメント22b1およびテープ22b2からなる第2ファスナ部22bが縫着されている。
【0020】
上掛部12の開縁に設けられた第1ファスナ部22aと、下敷部14の開縁に設けられた第2ファスナ部22bとは、それぞれのエレメント22a1,22b1がかみ合い、連結される。
特に、上掛部12の下側短辺18b1と下敷部14の下側短辺18b2は、上掛部12の開縁長辺16b1および下敷部14の開縁長辺16b2の開閉とは別に、独自に開閉できるように構成されている。
すなわち、上掛部12の開縁長辺16b1および下敷部14の開縁長辺16b2の上端から連結するためのスライダー22cと、折り曲げ部側の長辺16a1の下端から連結するためのスライダー22dとが設けられている。
また、上側短辺18aの右端部には、ファスナ保護部24が設けられている。ファスナ保護部24は、たとえば、面ファスナにより閉じられるようになっている。よって、図1に示すように、封筒型に形成されることで、本来寝袋として使用できるものである。
【0021】
上掛部12は、その下半分において、その外側面に、リュックサック構成部25が形成されている。
リュックサック構成部25は、ファスナを凸型に縫着することにより、上掛部12の一部分が、囲綾された内側部分で形成されている。また、上掛部12におけるリュックサック構成部25以外の部分には、非リュックサック構成部37が、形成されている。
リュックサック構成部25は、図2に示すように、上面部26と正面部28と底面部30と背面部32と左側面部34と右側面部36とにより構成されている。正面部28と背面部32とは、略同一の形状の縦長長方形で、上面部26と底面部30とは、略同一の形状の横長長方形である。上面部26、正面部28、底面部30、背面部32、左側面部34および右側面部36により凸型に形成され、該凸型に形成された範囲の周辺部には、着脱可能な左右一対の左側ファスナ38aおよび右側ファスナ38bが設けられている。
左側ファスナ38aおよび右側ファスナ38bは、上掛部12における始点40および終点42を通る中心線に基づいて、線対称に設けられている。
【0022】
より詳細に説明すると、左側ファスナ38aは、第1左ファスナ38a1および第2左ファスナ38a2により構成されている。第1左ファスナ38a1と第2左ファスナ38a2とは、略同じ長さで形成されており、閉じられることで、第1左ファスナ38a1と第2ファスナ38a2とは係着される。
第1左ファスナ38a1は、一端部である上面部26の上辺26aの略中央から上面部26の左辺26b、正面部28の左辺28aおよび底面部30の左辺30aの下端である他端部まで縫着されることにより形成され、第2左ファスナ38a2は、一端部である左側面部34の上辺34aの右端から左側面部34の左辺34b、左側面部34の下辺34cおよび他端部である背面部32の下辺32aの略中央まで縫着されることにより形成されている。
また、右側ファスナ38bは、第1右ファスナ38b1および第2右ファスナ38b2により構成されている。第1右ファスナ38b1と第2右ファスナ38b2とは、略同じ長さで形成されており、閉じられることで第1右ファスナ38b1と第2右ファスナ38b2とが係着される。
【0023】
第1右ファスナ38b1は、一端部である上面部26の上辺26aの略中央から上面部26の右辺26c、正面部28の右辺28bおよび底面部30の右辺30bの下端である他端部まで縫着されることにより形成され、第2右ファスナ38b2は、一端部である右側面部36の上辺36aの左端から右側面部36の右辺36b、右側面部の下辺36cおよび他端部である背面部32aの下辺32aの略中央まで縫着されることにより形成されている。左側面部34の上辺34aと右側面部36の上辺36aとは、略同一の長さで形成されている。
左側ファスナ38aおよび右側ファスナ38bにおける始点40aおよび始点40bは、上面部26の上辺26aの略中央に設けられている。
左側ファスナ38aにおける始点40aは、第1左ファスナ38a1の他端部および第2左ファスナ38a2の一端部に設けられ、右側ファスナ38bの始点40bは、第1右ファスナ38b1の他端部および第2右ファスナ38b2の一端部に設けられている。
また、左側ファスナ38aの終点42aは、第1左ファスナ38a1の一端部および第2左ファスナ38a2の他端部に設けられ、右側ファスナ38bの終点42bは、第1右ファスナ38b1の一端部および第2右ファスナ38b2の他端部に設けられている。
また、図3(b)に示すように、第1左ファスナ38a1の一端部および第1右ファスナ38b1の一端部は対向して重ねるように設けられ、第2左ファスナ38a2の他端部および第2右ファスナ38b2の他端部も対向して重ねるように設けられている。
左側長辺16aと上面部26の左辺26b、正面部28の左辺28aおよび底面部30の左辺30aとが、平行に形成されており、右側の長辺16bと上面部26の右辺26c、正面部28の右辺28bおよび底面部30の右辺30bとが、平行に形成されている。
【0024】
上掛部12上において、上面部26、正面部28、底面部30、背面部32が、縦一列に上掛部12の中央部に配置されている。そして、背面部32の左側に、左側面部34が配置され、右側に、右側面部36が配置されている。左側面部34は、長辺16a1の近傍に位置し、右側面部36は、開縁長短16b1の近傍に位置し、背面部32、左側面部34および右側面部36の下端は、下側短辺18b1に位置している。
正面部28、底面部30および背面部32は、正面部28の上部から背面部32の下部にわたって、左右一対の第1補助ベルト部52,52が適宜な間隔をおいて上下方向に延びるように縫着されており、正面部28、底面部30および背面部32を保型している。
また、上掛部12の上部側には、リュックサック兼用寝袋10の上部側を畳んだ際に束ねるための紐44が設けられている。
【0025】
本発明にかかるリュックサック兼用寝袋10は、箱状のリュックサック型に組み立てることができる。
図8は、リュックサック兼用寝袋10をリュックサック型に組み立てた状態を示した斜視図である。図9は、図8における断面図を示している。リュックサック型での大きさは、たとえば、幅は、34cm、奥行きは、20cm、高さは、40cmで形成される。
リュックサック兼用寝袋10が組み立てられると図8に示すような箱状のリュックサックが形成される。箱状の形は、上述したように、上掛部12と下敷部14との間に挿入された型紙66により維持される。そして、正面部28、底面部30、背面部32、左側面部34および右側面部36により袋部46が形成される。
【0026】
より詳細に説明すると、上面部26は、箱状のリュックサック型に組み立てられた場合、蓋の部分を形成する。正面部28は、箱状のリュックサック型に組み立てられた場合、正面に位置する。底面部30は、箱状のリュックサック型に組み立てられた場合、底面を形成する。背面部32には、後述する背負いベルト48,48が取り付けられており、箱状のリュックサックに組み立てられた場合、背中と接触する部分である。左側面部22および右側面部24は、箱状のリュックサック型に組み立てられた場合、両側面を形成する。
箱状に組み立てられる際には、リュックサック兼用寝袋10の左側長辺16aおよび右側長辺16bが、上面部26、正面部28および底面部30の左右面側縁(図3で示されている一点鎖線50a)に沿って下敷部14の方向へ山折りされる。山折りされることで、リュックサック兼用寝袋10の幅が、リュックサック型に組み立てたときの幅に形成されることとなる。そして、リュックサック型の幅に折りたたまれた状態で、底面部30と背面部32との想像上の境界(図3で示されている一点鎖線50b)に沿って山折りで折りたたまれ、同時に一点鎖線50cに沿って谷折りで折りたたまれる。結果、リュックサック兼用寝袋10がリュックサック型に形成された場合、背面部32の下辺32a、左側面部34の下辺34aおよび右側面部36の下辺36aが上側となり、それぞれの辺が、リュックサックに形成された際の袋部46における開口部を形成することとなる。
そして、正面部28と底面部30との想像上の境界(図3で示されている一点鎖線50d)および上面部26と正面部28との想像上の境界(図3で示されている一点鎖線50e)に沿って、順に山折りで折りたたまれたうえで、左側ファスナ38aおよび右側ファスナ38bがそれぞれ閉じられることとなる。
ここで、上述した一点鎖線50b、一点鎖線50dおよび一点鎖線50eと下側短辺18bとは、略平行に形成されている。また、一点鎖線50aと左側長辺16aおよび右側長辺16bとは、略平行に形成されている。
また、一点鎖線50aと一点鎖線50b、一点鎖線50dおよび一点鎖線50eとは、略垂直に形成されており、一点鎖線50aと下側短辺18bとは、略垂直に形成されている。
袋部46には、リュックサック兼用寝袋10の左側長辺16aおよび右側長辺16bが下敷部14方向に折りたたまれた部分、すなわち、非リュックサック構成部が、配置される。そして、リュックサック兼用寝袋10の上面部26の上辺から上側短辺18aの部分を上側短辺18aの方から下側短辺18bの方向へ丸めるように巻くことで略円柱状に形成されたものが、紐44でまとめられ、袋部46に配置される。
【0027】
上掛部12における背面部32は、第1補助ベルト部52,52に背負いベルト32,32が縫着されている。
背負いベルト48,48は、該背負いベルト48,48の長さが調節できるようなベルト調節部48a,48aが設けられており、切り離しできるように、着脱可能な留め具48b,48bが設けられている。
また、上掛部12における正面部28には、第1補助ベルト52,52が、リュックサック兼用寝袋10の長手方向に縫着され、第2補助ベルト54が、第1補助ベルト52,52と90度で交わるように縫着されている。第1補助ベルト52,52は、背負いベルト48,48に連続して設けられている。第1補助ベルト52,52にも、該第1補助ベルト52,52の長さが調節できるようなベルト調節部52a,52aが設けられており、切り離しできるように、着脱可能な留め具52b,52bが設けられている。第1補助ベルト52,52は、本発明のリュックサック兼用寝袋10を箱状のリュックサック型に組み立てた場合、少なくとも、該リュックサックの縦方向の外周の長さが確保されるように設けられている。
さらに、第2補助ベルト54にも、ベルト調節部54aが設けられており、切り離しできるように、着脱可能な留め具54bが設けられている。第2補助ベルト54は、本発明のリュックサック兼用寝袋10を箱状のリュックサック型に組み立てた場合、少なくとも、該リュックサックの横方向の外周の長さが確保されるように設けられている。
第1補助ベルト52,52は、袋部46に所望の荷物およびリュックサック兼用寝袋10の上部側が略円柱状に丸められたものを入れて、上面部26により蓋がされたリュックサック兼用寝袋10に、縦方向に架け巡らされる。第2補助ベルト54は、箱状に組み立てられたリュックサック兼用寝袋10の横方向に架け巡らされる。
【0028】
正面部28における中心部付近には、ポケット56が配置されている。ポケット56には、たとえば、名札等が挿入できるようになっており、ファスナ56aにより閉じることができる。
また、右側面部36および左側面部34における中心部付近には、ポケット58,60が配置されており、蓋58a,60aが設けられている。蓋58a,60aは、たとえば、面ファスナにより閉じるようになっている。
【0029】
図6に示すように、上掛部12および下敷部14は、表地62および裏地64がキルト加工され、綿等を両面から挟み込んで構成されている。表地62は、たとえば、ポリエステルや撥水加工布等によって形成されており、裏地64は、たとえば、ネル地で形成されている。なお、綿の代わりに羽毛でもよく、撥水加工布等の代わりに木綿布であってもよい。
【0030】
上述したように、リュックサック兼用寝袋10を箱状のリュックサック型に組み立てる際には、型紙66が、上掛部12と下敷部14の間に配置される。図7は、リュックサック兼用寝袋を組み立てる際に用いられる型紙を示した平面図である。
より詳細に説明すると、図1および図7に示すように、型紙66は、上掛部12における正面部28、底面部30、背面部32、左側面部34および右側面部に対応した略同形に形成される。すなわち、型紙66は、正面部66a、底面部66b、背面部66c、左側面部66d、右側面部66eにより、それぞれ略矩形に形成されている。正面部66aの下辺と底面部66bの上辺とが設けられる。底面部66bの下辺と背面部66cの上辺とが設けられる。また、背面部66cの左辺と左側面部66dの右辺とが設けられ、背面部66cの右辺と右側面部66eの左辺とが設けられる。結果、型紙66は、凸型に形成される。
型紙66における底面部66bの両辺には、半円形状とした切込み部66fが形成される。
【0031】
このリュックサック兼用寝袋10では、上掛部12において、リュックサック型を形成する6面体の一展開図とする凸型を形成したリュックサック構成部に着脱可能な左右一対の左側ファスナ38aおよび右側ファスナ38bを設けることにより、コンパクトな箱状の袋部46を形成することができ、結果、使用者の身体の幅に適した大きさとなり、運搬容易にコンパクトなリュックサックを形成することができる。
【0032】
また、このリュックサック兼用寝袋では、左右一対の左側ファスナ38aおよび右側ファスナ38bにより係着されることにより箱状のリュックサック型に組み立てることで袋部46が形成されることから、該袋部46の密閉性を確保することができる。
【0033】
また、このリュックサック兼用寝袋10では、型紙66を上掛部12と下敷部14の間に配置してリュックサック型に組み立てることにより、リュックサック兼用寝袋10を箱状の形を維持するリュックサック型に形成することができる。
【0034】
第1補助ベルト52,52は、リュックサック兼用寝袋10をリュックサック型に組み立てた際に、縦方向に配置され、着脱可能な留め具52b,52bにより連結されることで、袋部46に収納された荷物を第1補助ベルト52,52で縛っているような効果を奏し、荷物が安定される。さらに、第2補助ベルト54が設けられていることから、袋部46に収納されている荷物を横方向で縛っているような効果を奏すことから、より荷物が安定される。
【0035】
また、上掛部12に紐44が設けられることで、折りたたむ際に、リュックサック兼用寝袋10の上部がはだけることなくまとめることができる。
【0036】
リュックサック兼用寝袋10が、寝袋の状態からリュックサックの状態に組み立てる方法について説明する。図2には、本発明にかかるリュックサック兼用寝袋10を組み立てる際の折りたたむ箇所を示しており、図4には、型紙66が配置される場所を示している。また、図10ないし図13は、リュックサック兼用寝袋10の組み立て途中の状態を示した斜視図である。
まず、上述したように、正面部28、底面部30、背面部32、左側面部34および右側面部36により形成されている凸型と略同形の型紙66が準備される。そして、図4に示すように、正面部28、底面部30、背面部32、左側面部34および右側面部36に対応する箇所における上掛部12および下敷部14の間に、型紙66が配置される。そして、上掛部12および下敷部14は、ファスナ22により閉じられる。
図10に示すように、リュックサック兼用寝袋10の左側長辺16aおよび右側長辺16bと略平行の一点鎖線50aに沿って山折される。続いて、一点鎖線50bに沿って山折りされ、同時に一点鎖線50cに沿って谷折りされることで、底面部30の左辺30aに設けられた第1左ファスナ38a1と左側面部34の上辺34aに設けられた第2左ファスナ38a2とが係着され、底面部30の右辺30bに設けられた第1右ファスナ38b1と右側面部36の上辺36aに設けられた第2右ファスナ38b2とが係着される。
【0037】
そして、図11に示すように、リュックサック兼用寝袋10の左側長辺16aおよび右側16bにおける上部側は、一点鎖線50dに沿って山折されることで、正面部28の左辺28aに設けられた第1左ファスナ38a1と左側面部34の左辺34bに設けられた第2左ファスナ38a2とが係着され、正面部28の右辺28bに設けられた第1右ファスナ38b1と右側面部36の右辺36bに設けられた第2右ファスナ38b2とが係着される。結果、正面部28、底面部30、背面部32、左側面部34および右側面部によって、袋部46が形成される。
図12に示すように、リュックサック兼用寝袋10の上部側の部分は、下敷部14側に折りたたまれる。そして、端からなるべく小さくなるように巻くことで、図12のように略円柱状に形成され、続いて、袋部46に挿入される。略円柱状に形成されたものは、紐44によりまとめられる。
そして、上面部26の上辺26aの略中央から上面部26の左辺26bに設けられた第1左ファスナ38a1と左側面部34の下辺34cから背面部32の下辺32aの略中央に設けられた第2左ファスナ38a2とが係着され、上面部26の上辺26aの略中央から上面部26の右辺26cに設けられた第1右ファスナ部38b1と右側面部36の下辺36cから背面部32の下辺32aの略中央に設けられた第2右ファスナ部38b2とが係着される。すなわち、図13に示すように、上面部26の上辺および両端辺の3辺に設けられたファスナ38a,38bの部分と左側面部34、背面部32および右側面部36のそれぞれ下辺に位置するファスナ38a,38bの部分とが係着されることで、上面部26は、袋部46の蓋の役割を果たす。
【0038】
次に、この発明にかかるリュックサック兼用寝袋の寝袋としての使用例について説明する。図14は、この発明にかかるリュックサック兼用寝袋を寝袋として使用したときの使用例を示している。図14は、リュックサック兼用寝袋10の一般的な方法により使用した状態を示している。すなわち、リュックサック兼用寝袋10の上側に設けられた開口部より、たとえば、大人一人が入ることにより、寝袋として使用するとしたものである。
【0039】
図15は、この発明にかかるリュックサック兼用寝袋を寝袋として使用したときの他の使用例を示している。
リュックサック兼用寝袋10におけるファスナ22には、スライダー22dが設けられていることで、リュックサック兼用寝袋10の開口部を下側短辺18bにも設けることができる。よって、小さな子供の場合には、上側短辺18aおよび下側短辺18bから入ることで、2人の子供により使用することが可能となる。
【0040】
図16は、この発明にかかるリュックサック兼用寝袋を寝袋として使用したときの、さらに他の使用例を示している。図16には、本願発明にかかるリュックサック兼用寝袋10および子供用寝袋70を示している。
子供用寝袋70は、略矩形の上掛部72と下敷部74とを備えた封筒型の寝袋とで構成される。子供用寝袋70は、たとえば、幅は、46cm、長さは、140cmで形成される。
上掛部72と下敷部74とは、左側長辺76aおよび右側長辺76bと上側短辺78aおよび下側短辺78bとを揃えて重ねられている。また、左側長辺76aおよび右側長辺76bの側面には、ファスナ80が設けられており着脱自在に係着されている。上掛部72における左側長辺76aおよび右側長辺76bには、ファスナ80を構成する一方の第1ファスナ部が縫着されている。下敷部74における左側長辺76aおよび右側長辺76bには、ファスナ80を構成する他方の第2ファスナ部が縫着されている。
図16に示すように、子供用寝袋70とリュックサック兼用寝袋10とは、リュックサック兼用寝袋10の長辺16b1に縫着されている第1ファスナ部22aと子供用寝袋70の上掛部72における左側長辺76aに縫着されている第1ファスナ部80とが連結される。また、リュックサック兼用寝袋10の長辺16b2に縫着されている第2ファスナ部22bと子供用寝袋70の下敷部74における左側長辺76aに縫着されている第2ファスナ部とが連結される。このようにリュックサック兼用寝袋10と子供用寝袋70とが一体の寝袋として連結することができる。結果、リュックサック兼用寝袋10と子供用寝袋70とが連結できることで、たとえば、避難所等といった混乱した中でも、親子が逸れることなく安心して寝ることができる。
【0041】
また、図17は、この発明にかかるリュックサック兼用寝袋を寝袋として使用したときの、他の使用例を示している。
図17には、本願発明にかかるリュックサック兼用寝袋10、10の間に子供用寝袋70を挟んだものである。図17における子供用寝袋70の右側長辺76bに位置するファスナ80とリュックサック兼用寝袋10のファスナ22とが係着されることにより連結したものである。
このように、リュックサック兼用寝袋10、10の間に子供用寝袋70を挟んで連結できることから、たとえば、避難所等といった混乱した中でも、両親と子供が逸れることなく安心して寝ることができる。
【0042】
続いて、この発明にかかるリュックサック兼用寝袋をリュックサック型に組み立てたときにおける使用例について説明する。
図18は、この発明にかかるリュックサック兼用寝袋をリュックサック型として使用したときの使用例を示している。
図18示すように、リュックサック型としたときは、幅が身体の幅とほぼ同じ大きさで形成されることから、運搬容易にコンパクトに形成できることがわかる。
【0043】
図19は、この発明にかかるリュックサック兼用寝袋をリュックサック型として使用したときの他の使用例を示している。
図19に示すように、リュックサック兼用寝袋10を組み立てた際に形成された袋部46を、有効活用したい場合には、リュックサック兼用寝袋10の上部を丸めることにより略円柱状に形成されたものを上面部26の上部に配置することで、袋部46の空間を確保することができる。このとき、第1補助ベルト52,52におけるベルト調整部52a,52aにより調整することで、リュックサック兼用寝袋10の非リュックサック構成部37を含めた上部を丸めることにより略円柱状に形成されたものを固定することができる。
こうすることで、リュックサック兼用寝袋10の袋部46内には、より多くの荷物を入れることが可能となる。
【0044】
また、図20は、この発明にかかるリュックサック兼用寝袋をリュックサック型として使用したときの他の使用例を示している。
図20は、リュックサック兼用寝袋10における袋部46に、子供を入れて運ぶとしたものである。上掛部12および下敷部14は、綿や羽毛等によるクッション性のある素材により構成されているため、袋部46に子供を入れた際にも、子供を保護する効果を奏する。
リュックサック兼用寝袋10の上部を丸めることにより略円柱状に形成されたものが、紐44で束ねられ、たとえば、背負いベルト48等に結びつけられることで、子供の背後に保持される。また、紐44とは別に、ホック等を別途設けることで、略円柱状に形成されたものが保持されるようにされてもよい。
また、袋部46の大きさに対して、子供が大きい場合には、底面部30の左辺30aおよび右辺30bにおける左右一対の左側ファスナ38aおよび右側ファスナ38bを開けることで、子供の両足を出すことができる。このとき、底面部30の左辺30aおよび右辺30bに対応する箇所、すなわち型紙66の半円形状とした切込み部66f等の所定の箇所が切り取られることで、子供の足の通路が確保される。
【0045】
また、図21は、この発明にかかるリュックサック兼用寝袋をリュックサック型として使用したときの他の使用例を示している。
紐44によって、リュックサック兼用寝袋10の上部側をまとめることで、頭部を保護するとした防災頭巾として使用することができる。また、子供を袋部46に背負っている場合でも、大人と子供とが、同時に防災頭巾として使用することができる。
【0046】
さらに、図22は、この発明にかかるリュックサック兼用寝袋をリュックサック型として使用した時の他の使用例を示している。
図22には、第2補助ベルト54および第3補助ベルト90を利用することによって、リュックサック型に組み立てられたリュックサック兼用寝袋10における右側面部36もしくは左側面部34に接するように、荷物を配置させることができるとしたものである。
荷物には、たとえば、子供用寝袋70を略円柱状に丸め、袋82に詰めたものを配置している。
上述のように、リュックサック兼用寝袋10における袋部54に入りきらなかった荷物等を、左側面部34もしくは右側面部36に接するように配置させることで運搬することができることから、より多くの荷物を運搬することが可能となる。
【0047】
本発明は、リュックサック兼用寝袋10における上掛部12の一部にリュックサック構造部25を形成したものであるが、それに限られるものではなく、上掛部12の表面にリュックサック構造部25を別部材で設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の実施形態にかかるリュックサック兼用寝袋を上掛部側から見た平面図である。
【図2】リュックサック兼用寝袋を折りたたむ箇所を示した図解図である。
【図3】リュックサック兼用寝袋にかかる(a)は、右側面図と(b)は、下側面図である。
【図4】本発明の実施形態にかかるリュックサック兼用寝袋を下敷部側から見た平面図である。
【図5】リュックサック兼用寝袋を展開した平面図である。
【図6】図1における断面図である。
【図7】リュックサック兼用寝袋を組み立てる際に用いられる型紙の平面図である。
【図8】本発明にかかるリュックサック兼用寝袋をリュックサック型に組み立てた状態における斜視図である。
【図9】リュックサック兼用寝袋をリュックサック型に組み立てた状態において、(a)は、中央より上部側における水平方向の断面図および(b)は、中央より下部側における水平方向の断面図である。
【図10】リュックサック兼用寝袋の組み立て途中の状態を示した斜視図である。
【図11】リュックサック兼用寝袋の組み立て途中において、図10からさらに組み立てた状態を示した斜視図である。
【図12】リュックサック兼用寝袋の組み立て途中において、図11からさらに組み立てた状態を示した斜視図である。
【図13】リュックサック兼用寝袋の組み立て途中において、図12からさらに組み立てた状態を示した斜視図である。
【図14】本願発明にかかるリュックサック兼用寝袋を本来の寝袋としての使用状態を示した図解図である。
【図15】本願発明にかかるリュックサック兼用寝袋の寝袋として、他の使用状態を示した図解図である。
【図16】本願発明にかかるリュックサック兼用寝袋の寝袋として、さらに他の使用状態を示した図解図である。
【図17】本願発明にかかるリュックサック兼用寝袋の寝袋として、さらに他の使用状態を示した図解図である。
【図18】本願発明にかかるリュックサック兼用寝袋のリュックサックとしての使用状態を示す斜視図である。
【図19】本願発明にかかるリュックサック兼用寝袋のリュックサックとして、他の使用状態を示す斜視図である。
【図20】本願発明にかかるリュックサック兼用寝袋のリュックサックとして、さらに他の使用状態を示す斜視図である。
【図21】本願発明にかかるリュックサック兼用寝袋のリュックサックとして、さらに他の使用状態を示す斜視図である。
【図22】本願発明にかかるリュックサック兼用寝袋のリュックサックとして、さらに他の使用状態を示す斜視図である。
【図23】従来のリュックサック兼用寝袋を上掛部側から見た平面図である。
【図24】従来のリュックサック兼用寝袋のリュックサックとして使用状態を示した斜視図である。
【符号の説明】
【0049】
10 リュックサック兼用寝袋
12 上掛部
14 下敷部
16 長辺
18 短辺
20 紐
22 ファスナ
24 ファスナ保護部
25 リュックサック構成部
26 上面部
28 正面部
30 底面部
32 背面部
34 左側面部
36 右側面部
37 非リュックサック構成部
38a 左側ファスナ
38b 右側ファスナ
44 紐
46 袋部
48 背負いベルト
52 第1補助ベルト部
54 第2補助ベルト部
62 表地
64 裏地
66 型紙
70 子供用寝袋

【特許請求の範囲】
【請求項1】
略矩形の上掛部と下敷部とを備えた寝袋において、
前記寝袋は、寝袋の一部に箱状のリュックサックを形成するためのリュックサック構成部が形成され、
前記リュックサック構成部は、折りたたみ、
前記リュックサック構成部の周辺において対向する部位どうしが連結されて、
箱状のリュックサックに組み立て可能に形成され、
前記リュックサック構成部の周辺の非リュックサック構成部との境界において箱状のリュックサックに収納され、
背負いベルト部は、リュックサック構成部に設けられることを特徴とするリュックサック兼用寝袋。
【請求項2】
前記リュックサック構成部は、凸型に形成され、
前記箱状のリュックサックの蓋となる上面部と、
前記箱状のリュックサックの正面部と、
前記箱状のリュックサックの底面となる底面部と、
前記背負いベルト部が取り付けられる背面部と、
前記箱状のリュックサックの左右の側面を形成するための左側面部および右側面部とにより形成されることを特徴とする、請求項1に記載のリュックサック兼用寝袋。
【請求項3】
前記寝袋の上から順に前記上面部、前記正面部、前記底面部、前記背面部が略同一幅で連接され、
前記背面部に前記左側面部、前記右側面部が連接され、
前記正面部と前記背面部とは、前記底面部を挟んで、その境界において内側に向けて折り曲げられて、前記底面部の前後に対向して直立されるように連接され、
前記右側面部および前記左側面部は、前記背面部との境界において、内側に向けて折り曲げられて、前記底面部を挟んで立設されるように連接され、
前記右側面部および前記左側面部は、前記正面部と前記背面部との間において、前記底面部と前記正面部と前記背面部とに連結部材により連結され、
前記上面部は、前記正面部、前記背面部、前記右側面部および前記左側面部とにより囲綾され形成された開口部を被蓋するように、前記正面部に折り曲げ自在に連接され、
連接された前記非リュックサック構成部は、前記上面部、前記正面部、前記底面部、前記右側面部および前記左側面部との境界において、前記正面部、前記底面部、前記背面部、前記右側面部および前記左側面部で形成された箱状リュックサック部内に折りたたまれるように連接された、請求項2に記載のリュックサック兼用寝袋。
【請求項4】
前記連結部材は、前記寝袋の一部を囲綾するように左ファスナ部および右ファスナ部により構成され、
前記左ファスナ部は、第1左ファスナ部と第2左ファスナ部により構成され、
前記第1左ファスナ部は、一端部である前記上面部の上辺の略中央から前記上面部の左辺、前記正面部の左辺および他端部である前記底面部の左辺の下端まで設けられ、
前記第2左ファスナ部は、一端部である前記左側面部の上辺の右端から前記左側面部の左辺、前記左側面部の下辺および他端部である前記背面部の下辺の略中央まで設けられ、
前記右ファスナ部は、第1右ファスナ部と第2右ファスナ部により構成され、
前記第1右ファスナ部は、一端部である前記上面部の上辺の略中央から前記上面部の右辺、前記正面部の右辺および他端部である前記底面部の右辺の下端まで設けられ、
前記第2右ファスナ部は、一端部である前記右側面部の上辺の左端から前記右側面部の右辺、前記右側面部の下辺、および他端部である前記背面部の下辺の略中央まで設けられることを特徴とする、請求項3に記載のリュックサック兼用寝袋。
【請求項5】
前記箱状のリュックサックを形成するための型紙が準備され、
前記型紙は、
前記リュックサック構成部における前記正面部、前記底面部、前記背面部、前記左側面部および右側面部と略同形状の凸型に形成され、
前記正面部、前記底面部、前記背面部、前記左側面部および前記右側面部の位置における前記上掛部と前記下敷部との間に配置することを特徴とする、請求項2ないし請求項4のいずれかに記載のリュックサック兼用寝袋。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2007−75500(P2007−75500A)
【公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−270217(P2005−270217)
【出願日】平成17年9月16日(2005.9.16)
【出願人】(500321896)株式会社三和クリスマス工芸 (1)
【Fターム(参考)】