説明

レンジ切り替え回路

【課題】
少ない回路で精度良くオートレンジ切り替え可能であり、その際の回路各部の過渡応答に伴う電流/電圧変換信号へのスパイクノイズが発生せず、最大測定対象電流に対する入力部の電圧降下が小さい電流/電圧変換回路を得る。
【解決手段】
I/V変換抵抗を負帰還抵抗にした演算増幅器とその演算増幅器用フローティング電源と測定対象電流バイパス用スイッチング素子から成る単位電流/電圧変換回路を1組以上と、最大レンジ用のI/V変換抵抗と、測定対象電流バイパス用スイッチング素子を並列接続したI/V変換抵抗を所要数、を直列に接続し、各レンジ毎にI/V変換抵抗の両端子間の電位差を電流/電圧変換信号とした事を特徴とするものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ダイナミックレンジが大きく、且つ高速に変化する電流でも精度良く電圧に変換でき、オートレンジ切り替え可能な電流/電圧変換回路に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電流の大きさ、又は電流に関連した電気量や電力量等のような物理量を測定する場合、電流を電圧に変換する為にI/V変換抵抗を用いる。従来は対象とする電流の大きさに応じて抵抗値の異なる数種類のI/V変換抵抗を、スイッチ又はリレー又は半導体等のスイッチで切り替えて測定していた。これは一般的にはレンジ切り替えと呼ばれる。
【0003】
一般的にはダイナミックレンジが大きく、且つ高速に変化する電流についてはレンジ切り替えは困難であるが、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4で開示されている方法で実現可能となった。
【0004】
図7、図8は特許文献1で開示されている代表的な電流/電圧変換回路のレンジ数3の場合の実施例である。
何れの場合も測定対象電流が小さくなるにつれて測定対象電流バイパス用のスイッチング素子11、12のオフ時の漏れ電流が測定精度上無視できなくなるという欠点が有った。
【0005】
又、上記の漏れ電流を防ぐ為には直列ダイオード段数を増やす、ツェナーダイオード電圧やバリスタ電圧を上げる等して、スイッチング素子のしきい値を上げる必要が有るが、その場合には最大測定電流に対して電流/電圧変換回路全体の電圧降下、即ち図7に於けるVIN、図8に於けるV0が大きくなり、レンジ数を多くし難いという欠点が有った。
【0006】
特許文献2、特許文献3、特許文献4は特許文献1の欠点を無くすものであるが、比較的回路規模が大きくなり、特に演算増幅器数が多くなるという欠点が有った。
【特許文献1】特願2000−268065
【特許文献2】特願2003−400928
【特許文献3】特願2006−147509
【特許文献4】特願2008−292867
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
解決しようとする課題は、測定対象電流バイパス用のスイッチング素子のオフ時の漏れ電流の影響が少なく、小さい回路規模でオートレンジ切り替え動作をする電流/電圧変換回路を得ようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に関わる電流/電圧変換回路はI/V変換抵抗を負帰還抵抗にした演算増幅器とその演算増幅器用フローティング電源と測定対象電流バイパス用スイッチング素子から成る単位電流/電圧変換回路を1組以上と、最大レンジ用のI/V変換抵抗と、測定対象電流バイパス用スイッチング素子を並列接続したI/V変換抵抗を所要数、を直列に接続し、各I/V変換抵抗の両端子間の電位差を電流/電圧変換信号とした事を特徴とするものである。
【0009】
請求項2に関わる電流/電圧変換回路は請求項1の電流/電圧変換回路を負帰還ルートとする演算増幅器と組み合わせた事を特徴とするものである。
【0010】
請求項3に関わる電流/電圧変換回路は 請求項2の電流/電圧変換回路の入力部にI/V変換抵抗と測定対象電流バイパス用スイッチング素子を組み合わせた事を特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明の請求項1による電流/電圧変換回路は、少ない回路で精度良くオートレンジ切り替え可能であり、その際の回路各部の過渡応答に伴う電流/電圧変換信号へのスパイクノイズが発生せず、最大測定対象電流に対する入力部の電圧降下が小さいという利点が有る。
【0012】
さらに、本発明の請求項2による電流/電圧変換回路は、入力インピーダンスが小さく、最大測定対象電流に対する誤差増幅用演算増幅器の出力電圧が小さく多レンジ化がし易という利点が有る。
【0013】
さらに、本発明の請求項3による電流/電圧変換回路は、誤差増幅用演算増幅器の電流駆動能力以上の測定対象電流に対しても電流/電圧変換が可能であるという利点が有る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
最初に本書で使用するの用語の定義を示す。
本書では電圧の単位は[V]、電流の単位は[A]、抵抗の単位は[Ω]であるものとし、説明の明快化の為に文脈上単位が明らかな場合はその記載を省く場合が有る。
又、測定対象電流の方向により回路各部の電圧、電流は符号が異なるのみで回路上は正負同様に動作するので、本書における電圧、電流の値は特にことわらない場合は正の値又は絶対値とする。
【0015】
一般に測定対象電流値Iの大きさを測定するには、その電流を抵抗値RのI/V変換抵抗に流し、その両端の電位差Vからオームの法則により、
I=V/R ・・・(1)
で電流値を求められる事は公知であり、この時の電位差Vを「電流/電圧変換信号」と呼び、電流/電圧変換を行なう為の回路を「電流/電圧変換回路」と呼ぶ。
一般的にはこの電流/電圧変換信号を波形表示したりA/D変換して電流値を求める事に用いる。
【0016】
この時、測定対象電流値の範囲即ちダイナミックレンジが大きい場合には電流レンジ毎に値の異なる複数のI/V変換抵抗を設け、I/V変換抵抗又はI/V変換後の電圧信号を選択回路で選択するが、これを「レンジ切り替え」と呼び、レンジ切り替えを回路で自動的に行なう事を「オートレンジ切り替え」と呼ぶ。
【0017】
又、各電流レンジにおいて測定対象電流の最大値を「フルスケール電流値」と呼ぶ。
各レンジの「フルスケール電流値」はI/V変換抵抗のワッテージ、回路各部の許容信号電圧等の諸条件を鑑みて(1)式を満足する範囲で任意に決定すれば良いものであるが本書では説明の明快化の為に、特にことわらない限り(1)式を満足する範囲で最大測定対象電流値を「フルスケール電流値」とする。
従って、あるレンジで測定対象電流が「フルスケール電流値」を超えたらより大きな「フルスケール電流値」を持つレンジに「レンジ切り替え」を行なう事になる。
【0018】
本書で用いる「スイッチング素子」は、図9の双方向並列接続したダイオードスイッチの電圧−電流特性例で示す様に、その両端子間に印加された電圧が一定値以下では電流オフ、一定値以上では電流オンになる特性を有し、且つ半導体スイッチやメカニカルリレーの様にオン/オフ時のインピーダンスが高/低二者択一で急激に変化するのでなく、高/低連続的に変化するものとし、その様な電圧−電流特性は2つのダイオードを互いに逆方向並列接続したものを1組以上直列に接続するか、2つのツェナーダイオードを互いに逆方向直列接続するか、バリスタ等で得られ、さらにダイオード接続したトランジスタやダイオード接続したFET等でも得られる事が一般的に知られて居る。
本発明ではこれらの何れでも使用可能であり、説明の明快化の為にそれらの総称として「スイッチング素子」と呼び、図面中では双方向並列接続したダイオード記号で表わす。
さらに、「スイッチング素子」がオン/オフする境界の電圧を「しきい値」と呼ぶ。
【0019】
又、本書では図面間で部品や回路ブロックが同一の場合は同一符号又はA、B等のサフィクス付きの同一符号で示し、何れかの図面でその説明を行なったら他の図面説明では同一のものとして説明を繰り返さないものとする。
【0020】
なお、本書で記述する実施例はあくまでも「例」であり、同等機能を実現する方法には演算増幅器の出力ブースタ付加、位相補正回路付加、過大電圧や過大電流に対する保護回路付加等や、それらの組み合わせの変更や応用、派生、類推される種々のバリエーションが容易に考えられるが、発明が示す原理に基づく限りはそれらは全て本発明の範囲に含まれるものとする。
以上を前提に以下に発明実施の最良形態を実施例で示す。
【実施例1】
【0021】
図1は、本発明の請求項1を用いた電流/電圧変換回路の第1の実施例であり、レンジ数3の場合である。
なお、本書で記述する各種回路では吐き出し、吸い込み何れの測定対象電流にも対応可能としているが、実際に応用する場合には何れか一方の入力電流のみに対応すれば良い場合も有り、その場合は不要電流方向側に関わる回路を取り外して回路をより少なくする事ができる。
【0022】
演算回路2は電流/電圧変換信号を用いて波形表示、A/D変換、電流算出等を行なうもので、演算増幅器、差動増幅器、コンパレータ、A/D変換器等のハードウェアを組み合わせて機能を実現したり、それらとマイクロコンピュータシステムを組み合わせてハードウェアとソフトウェアで機能を実現する等公知の技術によっても実現方法は千差万別であるが、本発明では電流/電圧変換信号の応用方法は問わないので総称として演算回路で示す。
【0023】
演算回路2中の差動増幅器6は電圧VO1とGND1の電位差を採り電流/電圧変換信号V1とする事を示すものであり、ハードウェアによる差動増幅器又は減算器を設けても良いし、電圧信号VO1とGND1をA/D変換してからソフトウェアで差分を取っても良く、その実現方法は問わない。
同様に差動増幅器7、8もそれぞれの2つの電圧入力の電位差を採って電流/電圧変換信号V2、V3を得る事を示す。
【0024】
3、4、5は抵抗値がそれぞれR1、R2、R3のI/V変換抵抗であり、抵抗値の大きさはR1>R2>R3であり、R1が最小レンジ、R2が中レンジ、R3が最大レンジに対応するものとし、各フルスケール電流値をそれぞれIFS1、IFS2、IFS3とする。
【0025】
(1)式と同様にI/V変換抵抗5の両端電圧V3から、
I=V3/R3 ・・・(2)
により測定対象電流値Iを求める事ができる。
【0026】
100、100Aは単位電流/電圧変換回路であり詳細を図5で説明する。
101は演算増幅器でありその反転入力端子と出力端子間に負帰還抵抗として抵抗値RのI/V変換抵抗102を設ける。
これは演算増幅器を用いた電流/電圧変換回路として公知の回路であり、入力電流Iに対してそのフルスケール電流値IFS以下では演算増幅器101の出力は不飽和であり、即ちリニア動作をし、グランドに対する出力電圧Vは、
V=−I・R ・・・(3)
になり、この時の反転入力端子は非反転入力端子に対してバーチャルショート状態になり、その電圧eはグランドに接続した非反転入力端子と同電位、即ち0Vになる。
【0027】
又、測定対象電流Iがフルスケール電流値IFSを超えると演算増幅器101の出力は飽和、即ち非リニア動作になり、反転入力端子と非反転入力端子間のバーチャルショートが成立しない状態になり、その電圧eが0Vでなくなる。
【0028】
103、104は電流/電圧変換回路中の他の電源と絶縁され独立した電源出力とグランドを持つそれぞれ電圧+E、−Eのフローティング電源であり、単位電流/電圧変換回路毎に専用に設ける。
【0029】
105は一定のしきい値を持つスイッチング素子であり、測定対象電流バイパス用に前記演算増幅器の反転入力端子と前記フローティング電源のグランド間に設ける。
【0030】
測定対象電流Iがフルスケール電流値IFS以下時は演算増幅器101の出力が飽和せず(3)式で表わされる動作をするので演算増幅器101の出力電圧Vを用いて測定対象電流Iの大きさは、
I=−V/R ・・・(4)
で求める事ができる。
即ち、演算増幅器101の出力電圧Vは電流/電圧変換信号として用いる事ができる。
【0031】
この時先に記した様に演算増幅器101の反転入力端子電圧eはほぼ0Vになるので、スイッチング素子105の両端電位差も0Vになりその漏れ電流を生ずる事無く測定対象電流Iは全てI/V変換抵抗を流れるので漏れ電流による誤差が無くなる。
【0032】
測定対象電流Iがフルスケール電流値IFSを超えると、演算増幅器101の反転入力端子電圧、即ちスイッチング素子105の両端電圧eが発生し、しきい値を超えるとスイッチング素子はオンになり、測定対象電流Iの一部はI/V変換抵抗102を経由せずバイパスされる。
【0033】
図5の鎖線は測定対象電流Iが演算増幅器の反転入力端子側から入り、I/V変換抵抗102→演算増幅器101→負電源104→グランド経由で出て行く際の経路を示す。
図6は図5と同じ回路であり、鎖線で測定対象電流Iがグランドから入り、正電源103→演算増幅器101→I/V変換抵抗102経由で出て行く際の経路を示す。
【0034】
以上の説明から図5の単位電流/電圧変換回路はスイッチング素子の漏れ電流による誤差が無い高精度の電流/電圧変換機能と、フルスケール電流値を超える測定対象電流は自動的にバイパスさせるスイッチ機能を持つ事が判る。
【0035】
以上から図1の電流/電圧変換回路全体としては、少ない回路で高い精度のI/V変換信号を得ると共に、オートレンジ切り替え動作を行なう事が判る。
この時、演算回路2ではフルスケール電流値を超えないレンジの電流/電圧変換信号は全て有効であるが、精度の観点からその中で最小のレンジの電流/電圧変換信号を有効として演算に用いるのが良い。
【0036】
又、最大測定対象電流時の入力電圧VINは単位電流/電圧変換回路100、100Aのスイッチング素子2個とI/V変換抵抗5の電圧降下の合計であり、比較的小さい事が判る。
なお、単位電流/電圧変換回路100、100Aを本回路の様に直列に接続可能なのは各々をフローティング電源で動作させている事によるものである。
【0037】
本回路のレンジ切り替えにはインピーダンスが高/低急激に変化する半導体スイッチやメカニカルリレーの様なスイッチを用いないので、レンジ切り替え時の回路各部の過渡応答に伴う電流/電圧変換信号へのスパイクノイズが発生しないのも利点である。
【実施例2】
【0038】
図2は、本発明の請求項1を用いた電流/電圧変換回路の第2の実施例であり、レンジ数3の場合である。
11は抵抗値R2のI/V変換抵抗4の測定対象電流バイパス用のスイッチング素子であり、その他の条件、回路、動作は図1と同様である。
【0039】
測定対象電流IによりI/V変換抵抗4の両端に
V2=I・R2 ・・・(5)
の電位差が生じ、これがスイッチング素子11のしきい値以下であればバイパス電流は流れないのでその両端子電圧V21、V22の電位差V2を差動増幅器7で求めれば
I=V2/R2 ・・・(6)
により測定対象電流値を求める事ができる。
【0040】
測定対象電流Iがフルスケール電流値IFS2を超え、I/V変換抵抗4の両端子電位差V2がスイッチング素子11のしきい値を超えるとスイッチング素子11により測定対象電流の一部は自動的にバイパスされる。
先に説明した様に単位電流/電圧変換回路100も電流/電圧変換機能とフルスケール電流値を超える測定対象電流のバイパス機能を持つ事から、全体として図2の電流/電圧変換回路はオートレンジ切り替え動作を行なう電流/電圧変換回路である事が判る。
【0041】
なお、図1、図2の実施例ではレンジ数3の場合であるが、単位電流/電圧変換回路又は測定対象電流バイパス用スイッチング素子を並列にしたI/V変換抵抗を増やす事により、容易にレンジ数を増やす事が可能である。
【実施例3】
【0042】
図3は、本発明の請求項2を用いた電流/電圧変換回路の実施例である。
1は誤差増幅用の演算増幅器であり、9、10は単位電流/電圧変換回路100、100A以外の回路の為のそれぞれ電圧+E0、−E0の主電源である。
その他の条件、回路、動作は図1と同様である。
【0043】
図3の回路は誤差増幅用の演算増幅器1の負帰還ルートである反転入力端子と出力端子間に請求項1に基づく図1の電流/電圧変換回路を接続し、非反転入力端子をグランドGND0に接続したものであり、演算増幅器1は測定対象電流Iを駆動できる範囲ではその反転入力端子が常に非反転入力端子とバーチャルショートが成立する様に動作するので、反転入力端子電圧eは常に0Vになり、これは入力インピーダンスが等価的にほぼ0Ωになる事を示す。
【0044】
負帰還ルートの電流/電圧変換回路のオートレンジによる電流/電圧変換動作は図1の電流/電圧変換回路の動作と同様であり、さらに最大測定対象電流に対する電圧降下が小さい事により、その時の誤差増幅用演算増幅器1の出力電圧V0も小さくて済む。
【0045】
以上から図3は少ない回路で精度良くオートレンジ切り替え可能で、入力インピーダンスが小さく、最大測定対象電流に対する誤差増幅用演算増幅器の出力電圧が小さい電流/電圧変換回路を実現できる事が判る。
【実施例4】
【0046】
図4は、本発明の請求項3を用いた電流/電圧変換回路の実施例である。
5は抵抗値R3の最大レンジ用のI/V変換抵抗であり、12はI/V変換抵抗5の測定対象電流バイパス用のスイッチング素子であり演算増幅器1の入力保護の機能も兼ねる。
その他の条件、回路、動作は図3と同様である。
【0047】
測定対象電流Iがフルスケール電流値IFS2以下の場合の電流/電圧変換動作は実施例3と同様であり、電流/電圧変換信号V1又はV2が有効である。
測定対象電流Iがフルスケール電流値IFS2を超えると演算増幅器1の出力は飽和、即ち非リニア動作になり、反転入力端子と非反転入力端子間のバーチャルショートが成立しない状態になり、その電圧eが0Vでなくなり、スイッチング素子12のしきい値を超えると測定対象電流Iの一部はスイッチング素子12でバイパスされる。
この場合も全測定対象電流IはI/V変換抵抗5を流れるのでその両端電位差V3は正しい電流/電圧変換信号になっている。
【0048】
以上から図4は少ない回路で精度良くオートレンジ切り替え可能で、誤差増幅用演算増幅器の電流駆動能力以上の測定対象電流に対しても電流/電圧変換が実現である事が判る。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明を用いると少ない回路でオートレンジ切り替え可能で高精度の電流/電圧変換回路を得る事ができる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の請求項1に関わる電流/電圧変換回路の第1の実施例である。
【図2】本発明の請求項1に関わる電流/電圧変換回路の第2の実施例である。
【図3】本発明の請求項2に関わる電流/電圧変換回路の実施例である。
【図4】本発明の請求項3に関わる電流/電圧変換回路の実施例である。
【図5】単位電流/電圧変換回路の基本回路である。
【図6】単位電流/電圧変換回路の基本回路の電流ルートの説明図である。
【図7】開示済みの電流/電圧変換回路の実施例である。
【図8】開示済みの演算増幅器を用いた電流/電圧変換回路の実施例である。
【図9】双方向並列接続したダイオードの電圧−電流特性例である。
【符号の説明】
【0051】
1、101 演算増幅器
2 演算回路
3、4、5、102 I/V変換抵抗
11、12、105 スイッチング素子
6、7、8 差動増幅器
9、10 主電源
100、100A 単位電流/電圧変換回路
103、104 フローティング電源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
I/V変換抵抗を負帰還抵抗にした演算増幅器とその演算増幅器用フローティング電源と測定対象電流バイパス用スイッチング素子から成る単位電流/電圧変換回路を1組以上と、最大レンジ用のI/V変換抵抗と、測定対象電流バイパス用スイッチング素子を並列接続したI/V変換抵抗を所要数、を直列に接続し、各I/V変換抵抗の両端子間の電位差を電流/電圧変換信号とした事を特徴とする電流/電圧変換回路。
【請求項2】
請求項1の電流/電圧変換回路を負帰還ルートとする演算増幅器と組み合わせた事を特徴とする電流/電圧変換回路。
【請求項3】
請求項2の電流/電圧変換回路の入力部にI/V変換抵抗と測定対象電流バイパス用スイッチング素子を組み合わせた事を特徴とする電流/電圧変換回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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