説明

ロウソク立て

【課題】金属,陶磁器またはガラス等の不燃性材料で造られているロウソク立ては、ロウソクの色等により行う占いで使用したり、炎を見つめることにより心のいらいらを静めるのに使用したり、誕生パーティやクリスマスパーティ等の楽しい会で使用するのには、無機質感または冷たさがあるという欠点を解消し、木本来のぬくもりや優しさを醸しだし、かつ、ロウソクの炎が燃え移るような危険のないロウソク立てを提供すること。
【解決手段】本考案ロウソク立ては、 不燃性材料製ロウソク入れbと、それを嵌入する凹処1を有する木製基台aとからなる。木製基台aとしては、丸材を所要の厚さで輪切りにした状態のものの上面中央に上記凹処1を掘削形成したものが好適である。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はロウソク立てに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ロウソク立ては、金属,陶磁器またはガラス等の不燃性材料で造られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
これらの不燃性材料製のロウソク立ては、ロウソクの色等により行う占いで使用したり、炎を見つめることにより心のいらいらを静めるのに使用したり、誕生パーティやクリスマスパーティ等の楽しい会で使用するのには、無機質感または冷たさがあるのを否定できない。
そこで、本考案は、木製にすることにより、上記のような無機質感または冷たさがなく、木本来のぬくもりや優しさを醸しだし、しかも、ロウソクの炎が燃え移るような危険のないロウソク立てを提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案ロウソク立ては、 不燃性材料製ロウソク入れbと、それを嵌入する凹処1を有する木製基台aとからなる。
その木製基台aとしては、丸材を所要の厚さで輪切りにした状態のもので、上面中央に不燃性材料製ロウソク入れbを嵌入する凹処1を掘削形成したものが好適である。
【0005】
また、不燃性材料製ロウソク入れbとしては、鉄板等の不燃性材料製の底板2と、その底板2側から上面開口3に向かって徐々に拡開する同じく鉄板等の不燃性材料製の周壁4とで一体にして、かつ、上面開口3の外周に細管状の突縁5を設けて形成したものが好適である。
さらに、木製基台aと不燃性材料製ロウソク入れbは、そのロウソク入れbを木製基台aの凹処1に嵌入したとき、突縁5が凹処1の外周辺縁に係合し、かつ、底板2および周壁4と凹処1の内面との間に空隙6を形成する所要の関係に設計されていることが肝要である。
【0006】
【考案の実施の形態】
aは木製基台である。この木製基台aは、丸材を所要の厚さで輪切りにした状態のもので、上面中央に平面円形の凹処1を掘削形成している。
bは不燃性材料製ロウソク入れである。すなわち、このロウソク入れbは、鉄板等の不燃性材料製の底板2と、その底板2側から上面開口3に向かって徐々に拡開する同じく鉄板等の不燃性材料製の周壁4とにより、上面開口3の外周に細管状の突縁5を設けて形成されている。
【0007】
しかも 木製基台aと不燃性材料製ロウソク入れbは、そのロウソク入れbを木製基台aの凹処1に嵌入したとき、突縁5が凹処1の外周辺縁に係合し、かつ、底板2および周壁4と凹処1の内面との間に空隙6を形成する所要の関係に設計されている。
【0008】
cはロウソクである。このロウソクcは、ロウソク入れbに嵌入する所要の大きさおよび形状に成型され、赤、黄、青、白または緑等に適宜着色したものが多数用意される。
【0009】
すなわち、ロウソクcは、不燃性材料製ロウソク入れbに嵌入され、そのロウソク入れbを木製基台aの凹処1に嵌入した状態で使用されるもので、木製基台aによる木の自然のままのぬくもりや優しさを感じさせるとともに、そのとき、突縁5が凹処1の外周辺縁に係合して底板2および周壁4と凹処1の内面との間に空隙6を形成するので、炎の熱が木製基台aに伝導して燃える危険は皆無である。
【00010】
【考案の効果】
以上述べたところから明らかなように、本考案によれば、ロウソクは、不燃性材料製ロウソク入れに嵌入され、そのロウソク入れを木製基台の凹処に嵌入した状態で使用されるもので、木製基台が木の自然のままのぬくもりや優しさを感じさせるとともに、そのとき、ロウソク入れの突縁が凹処の外周辺縁に係合して安定し、かつ、底板および周壁と凹処の内面との間に空隙を形成するので、炎の熱が 木製基台に伝導して燃える危険は皆無である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態の斜視図である。
【図2】同上の断面図である。
【図3】同上のロウソク、不燃性材料製ロウソク入れおよび木製基台の分離状態の斜視図である。
【符号の説明】
a 木製基台
b 不燃性材料製ロウソク入れ
c ロウソク
1 凹処
2 底板
3 上面開口
4 周壁
5 突縁
6 空隙

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】不燃性材料製ロウソク入れと、そのロウソク入れを嵌入する凹処を有する木製基台とからなることを特徴とするロウソク立て。
【請求項2】木製基台が、丸材を所要の厚さで輪切りにした状態のもので、上面中央に不燃性材料製ロウソク入れを嵌入する凹処を掘削形成していることを特徴とする請求項1記載のロウソク立て。
【請求項3】不燃性材料製ロウソク入れが、鉄板等の不燃性材料製の底板と、その底板側から上面開口に向かって徐々に拡開する同じく鉄板等の不燃性材料製の周壁とで一体にして、かつ、上面開口の外周に細管状の突縁を設けて形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のロウソク立て。
【請求項4】木製基台と不燃性材料製ロウソク入れは、そのロウソク入れを木製基台の凹処に嵌入したとき、上記突縁が上記凹処の外周辺縁に係合し、かつ、底板および周壁と凹処の内面との間に空隙を形成する所要の関係に設計されていることを特徴とする請求項3記載のロウソク立て。
【請求項5】赤、黄、青、白または緑等に適宜着色したロウソクが、不燃性材料製ロウソク入れに嵌入していることを特徴とする請求項1,2,3または4記載のロウソク立て。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【登録番号】実用新案登録第3065478号(U3065478)
【登録日】平成11年10月27日(1999.10.27)
【発行日】平成12年2月2日(2000.2.2)
【考案の名称】ロウソク立て
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願平11−4967
【出願日】平成11年7月5日(1999.7.5)
【出願人】(000102887)エヌテイ日東産業株式会社 (1)