説明

ワイヤーラックの取付方法及び収納家具

【課題】ワイヤーラックを取り外したり、取付位置を変更した場合でも、極端に体裁が悪くなることがなく、しかも、ワイヤーラックを簡単かつ確実に取り付けることができるワイヤーラックの取付方法及びワイヤーラックを取付可能な収納家具を提供する。
【解決手段】対向一対の側板11、11と、その側板11、11に支持される可動棚板15とを備えたキャビネット1であって、ワイヤーラック20を取り付けることができるようになっている。ワイヤーラック20は、ラック本体21及びそのラック本体21から横方向に張り出す支持杆22を有していると共に、可動棚板15における側端面には、ワイヤーラック20の支持杆22を挿入可能なラック取付孔18が形成されており、そのラック取付孔18に支持杆22を挿入した状態で、可動棚板15を左右一対の側板11、11に支持することによって、ワイヤーラック20を取り付けるようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、収納家具へのワイヤーラックの取付方法及びワイヤーラックを取付可能な収納家具に関する。
【背景技術】
【0002】
キャビネット等の収納家具には、金属製の線材を屈曲または湾曲させることによって所定の形状に形成してなるワイヤーラックを着脱自在に取り付けることができるものがあり、こういった収納家具にワイヤーラックを取り付けるには、例えば、ワイヤーラックを側板にねじ止めしたり、側板に孔を開けてワイヤーラックを引っかけたりする方法が考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭59−029952号公報
【特許文献2】実開昭56−011685号公報
【特許文献3】実公昭43−014531号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、側板にワイヤーラックをねじ止めするという取付方法を採用すると、ワイヤーラックを取り外したり、ワイヤーラックの取付位置を変更したりする場合、側板に使用後のねじ孔が露出することになり、体裁が悪いといった問題がある。
【0005】
また、側板に孔を開けてワイヤーラックを引っかけるという取付方法を採用した場合、側板の厚さが薄いと、側板に形成する孔を貫通させる必要があり、側板の外面に孔が露出することになるので、見栄えが悪くなるといった問題があると共に、ワイヤーラックの取付杆が側板の外面側に突出した場合は、収納家具を設置する際に、収納家具の側板を壁面に接触させることができなくなるといった問題がある。
【0006】
そこで、この発明の課題は、ワイヤーラックを取り外したり、取付位置を変更した場合でも、極端に体裁が悪くなることがなく、しかも、ワイヤーラックを簡単かつ確実に取り付けることができるワイヤーラックの取付方法及びワイヤーラックを取付可能な収納家具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、対向一対の縦板と、対向一対の前記縦板に支持される棚板とを備えた収納家具へのワイヤーラックの取付方法であって、前記ワイヤーラックは、ラック本体及びそのラック本体から横方向に張り出す支持杆を有し、前記棚板における側端面に前記ワイヤーラックの前記支持杆を挿入可能なラック取付孔を形成し、そのラック取付孔に前記支持杆を挿入した状態で、前記棚板を左右一対の前記縦板に支持することによって、前記ワイヤーラックを取り付けるようにしたことを特徴とするワイヤーラックの取付方法を提供するものである。
【0008】
また、上記の課題を解決するため、請求項2に係る発明は、対向一対の縦板と、対向一対の前記縦板に支持される棚板とを備えた、ワイヤーラックを取付可能な収納家具であって、前記ワイヤーラックは、ラック本体及びそのラック本体から横方向に張り出す支持杆を有し、前記棚板における側端面に前記ワイヤーラックの前記支持杆を挿入可能なラック取付孔を形成し、そのラック取付孔に前記支持杆を挿入した状態で、前記棚板を左右一対の前記縦板に支持することによって、前記ワイヤーラックを取り付けるようにしたことを特徴とする収納家具を提供するものである。
【0009】
また、上記の課題を解決するため、請求項3に係る発明は、対向一対の縦板と、対向一対の前記縦板に支持される棚板とを備えた、ワイヤーラックを取付可能な収納家具であって、前記ワイヤーラックは、ラック本体及びそのラック本体から横方向に張り出す支持杆を有し、前記棚板における後端面に前記ワイヤーラックの前記支持杆を挿入可能なラック取付孔を形成し、そのラック取付孔に前記支持杆を挿入した状態で、前記棚板を左右一対の前記縦板に支持することによって、前記ワイヤーラックを取り付けるようにしたことを特徴とする収納家具を提供するものである。
【0010】
また、上記の課題を解決するため、請求項4に係る発明は、対向一対の縦板と、対向一対の前記縦板に支持される棚板とを備えた、ワイヤーラックを取付可能な収納家具であって、前記ワイヤーラックは、ラック本体から立ち上がる起立部と、前記起立部の上端から横方向に延びる水平部と、前記水平部の先端から垂下する垂下部とを有する鉤状の掛止杆を有し、前記棚板における側端面に前記掛止杆における前記起立部が嵌り込む切欠部を形成すると共に、前記棚板における上面に前記掛止杆における前記垂下部が挿入可能なラック取付孔を形成し、前記掛止杆の起立部を前記棚板の切欠部に嵌め込むと共に、前記掛止杆の垂下部を前記棚板のラック取付孔に挿入した状態で、前記棚板を左右一対の前記縦板に支持することによって、前記ワイヤーラックを取り付けるようにしたことを特徴とする収納家具を提供するものである。
【0011】
また、請求項5に係る発明は、請求項2、3または4に係る発明の収納家具において、前記ワイヤーラックを取り付けた状態では、前記ラック本体が前記縦板または背板の内面を押圧するようになっている点を特徴としている。
【0012】
また、請求項6に係る発明は、請求項2、3または4に係る発明の収納家具において、前記ワイヤーラックを取り付けた状態では、前記ワイヤーラックと前記縦板または前記背板の内面との間に隙間が形成されている点を特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
以上のように、請求項1に係る発明のワイヤーラックの取付方法及び請求項2に係る発明の収納家具では、棚板における側端面にワイヤーラックの支持杆を挿入可能なラック取付孔を形成し、そのラック取付孔に支持杆を挿入した状態で、棚板を左右一対の縦板に支持することによって、ワイヤーラックを取り付けるようにしたので、ワイヤーラックを側板にねじ止めする場合のように、ワイヤーラックを取り外したり、取付位置を変更したりしたときに、ねじ孔の跡が残ることがなく、見栄えが悪くならない。
【0014】
また、側板に形成した取付孔にワイヤーラックを引っかける場合のように、ワイヤーラックの取付孔を側板に形成する必要がないので、側板の外面側に取付孔が露出することがなく、見栄えが悪くならないと共に、ワイヤーラックを取り付けた状態でも、取付部等のワイヤーラックの一部が側板の外面側に出っ張ることがないので、収納家具を設置する際に、側板の外面を壁面に接触させることができ、設置状態の見栄えが悪くなることもない。
【0015】
また、請求項3に係る発明の収納家具では、棚板における後端面にラック取付孔を形成しているので、ワイヤーラックを取り付けない場合であっても、ラック取付孔が視認されにくいという効果が得られる。
【0016】
また、請求項4に係る発明の収納家具では、棚板における側端面に掛止杆における起立部が嵌り込む切欠部を形成すると共に、棚板における上面に掛止杆における垂下部が挿入可能なラック取付孔を形成し、掛止杆の起立部を棚板の切欠部に嵌め込むと共に、掛止杆の垂下部を棚板のラック取付孔に挿入した状態で、棚板を左右一対の縦板に支持することによって、前記ワイヤーラックを取り付けるようにしたので、請求項2に係る発明の収納家具と同様の効果を得ることができる。
【0017】
また、請求項5に係る発明の収納家具では、ワイヤーラックを取り付けた状態で、ワイヤーラックのラック本体が縦板または背板の内面を押圧するようになっているので、ワイヤーラックががたつくことがなく、安定した取付状態を確保することができる。
【0018】
また、請求項6に係る発明の収納家具では、ワイヤーラックを取り付けた状態で、ワイヤーラックと縦板または背板の内面との間に隙間が形成されているので、ワイヤーラックと縦板または背板との接触音が発生することがない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】この発明に係るキャビネットの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】(a)は同上のキャビネットを構成している可動棚板を示す一部切欠平面図、(b)は同上の可動棚板を示す正面図、(c)は同上の可動棚板を示す側面図である。
【図3】同上のキャビネットを構成しているワイヤーラックを示す斜視図である。
【図4】(a)は同上のワイヤーラックを示す平面図、(b)は同上のワイヤーラックを示す側面図、(c)は同上のワイヤーラックを示す正面図である。
【図5】(a)は図2のX−X線に沿った断面図、(b)は同上の可動棚板における側端面を示す部分拡大図、(c)は同上の可動棚板における下面を示す部分拡大図である。
【図6】(a)は可動棚板にワイヤーラックを取り付ける直前の状態を示す斜視図、(b)は可動棚板にワイヤーラックを取り付けた状態を示す斜視図である。
【図7】(a)は他の実施形態であるキャビネットの可動棚板を示す断面図、(b)は同上の可動棚板における側端面を示す部分拡大図である。
【図8】(a)は他の実施形態であるキャビネットの可動棚板を示す断面図、(b)は同上の可動棚板における側端面を示す部分拡大図である。
【図9】(a)は他の実施形態であるキャビネットの可動棚板を示す断面図、(b)は同上の可動棚板の側端面を示す部分拡大図、(c)は同上の可動棚板の上面を示す部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、このキャビネット1は、対向一対の側板11、11と、この側板11、11を上端部で連結する天板12と、一対の側板11、11における背面側の下端部を部分的に連結する底板13と、側板11、11間を閉塞する背板14と、対向一対の側板11、11にそれぞれ取り付けた棚ダボに載置することで、対向一対の側板11、11間に掛け渡される複数枚の可動棚板15とを備えており、φ5mmの金属製の線材を屈曲させることによって形成されたワイヤーラック20を着脱自在に取り付けることができるようになっている。
【0021】
前記棚板15は、図2(a)〜(c)に示すように、前後方向の両端部に配置されている一対の心材16a、16a、幅方向の両端部に配置されている一対の心材16b、16b及び奥行き方向の中央部で幅方向に横断する心材16cの表裏両面に合板等の表面材17を張り合わせたフラッシュボードによって形成されており、幅方向の両端部に配設されている一対の心材16bには、奥行き方向の前半部に、ワイヤーラック20を取り付けるための一対のラック取付孔18、18がそれぞれ形成されている。
【0022】
前記ワイヤーラック20は、図3及び図4(a)〜(c)に示すように、ハンディータイプの掃除機やモップ等の掃除用具を支持するラック本体21及びそのラック本体21の上端から横方向に張り出す前後一対の支持杆22、22とから構成されており、図6(a)、(b)に示すように、可動棚板15の側端面に形成されたラック取付孔18に支持杆22を挿入した状態で、その可動棚板15を左右一対の側板11、11に支持することで、ラック本体21が側板11に沿うような状態でワイヤーラック20が取り付けられるようになっている。
【0023】
なお、前記棚板15に形成されたラック取付孔18は、図5(a)〜(c)に示すように、可動棚板15の側端面から幅方向の内側に延びるφ5.5mmの孔本体18aと、この孔本体18aの開口端から下面に至る切欠部18bとから構成されており、ワイヤーラック20の支持杆22をラック取付孔18に挿入したときに、ワイヤーラック20のラック本体21と支持杆22との境界部分である円弧状の屈曲部分が切欠部18bに収容されるようになっている。
【0024】
また、このワイヤーラック20は、図4(c)に示すように、支持杆22とラック本体21とのなす角度αが94度に設定されており、上述したように、ワイヤーラック20を取り付けた可動棚板15を、棚ダボを介して、左右一対の側板11、11に支持すると、ワイヤーラック20におけるラック本体22の下端部が側板11の内面を外側に押圧するような状態となっている。
【0025】
以上のように、このキャビネット1では、可動棚板15、15における側端面にワイヤーラック20の支持杆22を挿入可能なラック取付孔18を形成し、そのラック取付孔18に支持杆22を挿入した状態で、可動棚板15を左右一対の側板11、11に支持することによって、ワイヤーラック20を取り付けるようにしたので、ワイヤーラックを側板にねじ止めする場合のように、ワイヤーラックを取り外したり、取付位置を変更したりしたときに、ねじ孔の跡が残ることがなく、見栄えが悪くならない。
【0026】
また、ワイヤーラックを側板に引っかける場合のように、ワイヤーラックの取付孔を側板に形成する必要がないので、側板11の外面側に取付孔が露出することがなく、見栄えが悪くならないと共に、ワイヤーラック20を取り付けた状態でも、支持杆22等のワイヤーラック20の一部が側板11の外面側に出っ張ることがないので、キャビネット1を設置する際に、側板11の外面を壁面に接触させることができ、設置状態の見栄えが悪くなることもない。
【0027】
特に、このキャビネット1では、ワイヤーラック20を取り付けた状態で、ワイヤーラック20のラック本体21が側板11の内面を外側に押圧するようになっているので、ワイヤーラック20ががたつくことがなく、安定した取付状態を確保することができる。
【0028】
なお、上述した実施形態では、ワイヤーラック20のラック本体21が、支持杆22を取り付けた可動棚板15の下方側の空間に配置されることになるが、これに限定されるものではなく、例えば、図7(a)、(b)に示すように、ラック本体21Aの下端部に支持杆22Aを連設したワイヤーラック20Aを採用すると共に、孔本体18Aaの開口端から上面に至る切欠部18Abを有するラック取付孔18Aが形成された可動棚板15Aを採用することによって、ワイヤーラック20Aのラック本体21Aを、支持杆22Aを取り付けた可動棚板15Aの上方側の空間に配置させることも可能である。
【0029】
また、上述した実施形態では、ラック取付孔18、18Aを構成している切欠部18b、18Abを、可動棚板15、15Aの下面側または上面側のいずれか一方に形成しているが、これに限定されるものではなく、図8(a)、(b)に示すように、上面から下面に至る切欠部18Bbを有するラック取付孔15Bが形成された可動棚板15Bを採用すると、ラック本体21の上端部に支持杆22を連設したワイヤーラック20及びラック本体21Aの下端部に支持杆22Aを連設したワイヤーラック20Aのいずれにも対応することができるので、それぞれのワイヤーラック20、20Aに対応した可動棚板を個別に準備する必要がなく、部品の共有化を図ることができるという効果が得られる。
【0030】
また、上述した各実施形態では、ワイヤーラック20、20Aにおけるラック本体21、21Aの上端から横方向に張り出す支持杆22、22Aを可動棚板15の側端面に形成されたラック取付孔18に挿入するようにしているが、これに限定されるものではなく、例えば、図9(a)〜(c)に示すように、支持杆22に代えて、ラック本体21Bから立ち上がる起立部22Baと、その起立部22Baの上端から横方向に延びる水平部22Bbと、水平部22Bbの先端から垂下する垂下部22Bcからなる鉤状の掛止杆22Bを有するワイヤーラック20Bを採用すると共に、掛止杆22Bにおける垂下部22Bcが挿入可能なラック取付孔18Cが上面に、掛止杆22Bにおける起立部22Baが嵌り込む切欠部19aが側端面にそれぞれ形成された可動棚板15Cを採用し、掛止杆22Bの起立部22Baを可動棚板15Bの切欠部19aに嵌め込むと共に、掛止杆22Bの垂下部22Bcを可動棚板15Bのラック取付孔18Cに挿入した状態で、可動棚板15Bを左右一対の側板11、11に支持することによって、ワイヤーラック20Bを取り付けるようにしてもよい。なお、可動棚板15Cの上面には、掛止杆22Bにおける水平部22Bbが嵌り込む浅い半円形状の溝19bが形成されている。
【0031】
また、上述した実施形態では、ワイヤーラック20を取り付けた状態で、ワイヤーラック20のラック本体21が側板11の内面を外側に押圧することで、ワイヤーラック20のがたつきを防止し、安定した取付状態を確保しているが、これに限定されるものではなく、逆に、ワイヤーラックを取り付けた可動棚板を一対の側板に支持した状態で、ワイヤーラックと側板との間に20〜30mm程度の隙間が形成されるようにしておくと、ワイヤーラックと側板とが接触しないので、両者の接触音が発生することがなく、ガタツキのない印象を与えることができる。このように、ワイヤーラックと側板との間にあえて20〜30mm程度の隙間を形成する場合は、支持杆22とラック本体21とのなす角度αを90度未満に設定しておくと、ワイヤーラックと側板とがより接触しにくくなるので、さらに望ましい。
【0032】
また、上述した実施形態では、可動棚板15、15A、15B、15Cの側端部にワイヤーラック20、20A、20Bを取り付けているが、これに限定されるものではなく、可動棚板の後端部にワイヤーラックをとりつけることも可能である。その場合は、可動棚板の後端面にラック取付孔を形成したり、可動棚板の後端面に切欠部を形成すると共に後部上面にラック取付孔を形成したりすることになる。
【0033】
また、上述した各実施形態では、可動棚板15、15A、15を対向一対の側板11、11に支持する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、対向する側板と仕切板に可動棚板を支持する場合にも、本発明を適用することができることはいうまでもない。
【0034】
また、上述した各実施形態では、対向一対の側板11、11間を閉塞する背板14を備えているが、これに限定されるものではなく、本発明は、背面側が完全に解放されているキャビネットについても適用することができる。
【0035】
また、上述した各実施形態では、前面側が完全に解放されているキャビネットについて説明したが、これに限定されるものではなく、本発明は、前面を扉によって開閉することができるキャビネットについても適用することができることはいうまでもない。
【0036】
また、上述した各実施形態では、取付高さ位置を変更することができる可動棚板15、15A、15にワイヤーラック20、20A、20Bを取り付けるキャビネットについて説明したが、これに限定されるものではなく、棚板が側板に完全に固定され、取付高さ位置を変更することができないタイプのキャビネットについても適用することができることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、ワイヤーラックを取り付けることができるキャビネット等の収納家具に利用することができる。
【符号の説明】
【0038】
1 キャビネット(収納家具)
11 側板(縦板)
12 天板
13 底板
14 背板
15、15A、15B、15C 可動棚板(棚板)
16a、16b、16c 心材
17 表面材
18、18A、18B、18C ラック取付孔
18a、18Aa、18Ba 孔本体
18b、18Ab、18Bb 切欠部
19a 切欠部
19b 溝
20、20A、20B ワイヤーラック
21、21A、21B ラック本体
22、22A 支持杆
22B 掛止杆
22Ba 起立部
22Bb 水平部
22Bc 垂下部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向一対の縦板と、対向一対の前記縦板に支持される棚板とを備えた収納家具へのワイヤーラックの取付方法であって、
前記ワイヤーラックは、ラック本体及びそのラック本体から横方向に張り出す支持杆を有し、
前記棚板における側端面に前記ワイヤーラックの前記支持杆を挿入可能なラック取付孔を形成し、そのラック取付孔に前記支持杆を挿入した状態で、前記棚板を左右一対の前記縦板に支持することによって、前記ワイヤーラックを取り付けるようにしたことを特徴とするワイヤーラックの取付方法。
【請求項2】
対向一対の縦板と、対向一対の前記縦板に支持される棚板とを備えた、ワイヤーラックを取付可能な収納家具であって、
前記ワイヤーラックは、ラック本体及びそのラック本体から横方向に張り出す支持杆を有し、
前記棚板における側端面に前記ワイヤーラックの前記支持杆を挿入可能なラック取付孔を形成し、そのラック取付孔に前記支持杆を挿入した状態で、前記棚板を左右一対の前記縦板に支持することによって、前記ワイヤーラックを取り付けるようにしたことを特徴とする収納家具。
【請求項3】
対向一対の縦板と、対向一対の前記縦板に支持される棚板とを備えた、ワイヤーラックを取付可能な収納家具であって、
前記ワイヤーラックは、ラック本体及びそのラック本体から横方向に張り出す支持杆を有し、
前記棚板における後端面に前記ワイヤーラックの前記支持杆を挿入可能なラック取付孔を形成し、そのラック取付孔に前記支持杆を挿入した状態で、前記棚板を左右一対の前記縦板に支持することによって、前記ワイヤーラックを取り付けるようにしたことを特徴とする収納家具。
【請求項4】
対向一対の縦板と、対向一対の前記縦板に支持される棚板とを備えた、ワイヤーラックを取付可能な収納家具であって、
前記ワイヤーラックは、ラック本体から立ち上がる起立部と、前記起立部の上端から横方向に延びる水平部と、前記水平部の先端から垂下する垂下部とを有する鉤状の掛止杆を有し、
前記棚板における側端面に前記掛止杆における前記起立部が嵌り込む切欠部を形成すると共に、前記棚板における上面に前記掛止杆における前記垂下部が挿入可能なラック取付孔を形成し、前記掛止杆の起立部を前記棚板の切欠部に嵌め込むと共に、前記掛止杆の垂下部を前記棚板のラック取付孔に挿入した状態で、前記棚板を左右一対の前記縦板に支持することによって、前記ワイヤーラックを取り付けるようにしたことを特徴とする収納家具。
【請求項5】
前記ワイヤーラックを取り付けた状態では、前記ラック本体が前記縦板または背板の内面を押圧するようになっている請求項2、3または4に記載の収納家具。
【請求項6】
前記ワイヤーラックを取り付けた状態では、前記ワイヤーラックと前記縦板または前記背板の内面との間に隙間が形成されている請求項2、3または4に記載の収納家具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−245313(P2012−245313A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−121601(P2011−121601)
【出願日】平成23年5月31日(2011.5.31)
【出願人】(000000413)永大産業株式会社 (243)
【Fターム(参考)】