一時的な抗羞明接眼デバイス及びその製造方法
【課題】一時的な抗羞明接眼デバイス及びその製造方法
【解決手段】本発明は羞明の現象の回避を可能にする接眼デバイス及びそれらの製造方法に関する。該デバイスは、400乃至575nmの波長の光(青緑色光)を吸収する発色団であって、且つ、眼への挿入又は装着後に、発色団の濃度に基づき、数週間から数ヶ月で周囲の体液中に分散する、一種以上の発色団を含む。該デバイスは無着色の接眼デバイスを遮光下に発色団(類)の水溶液中にある状態にすることによって製造される。
【解決手段】本発明は羞明の現象の回避を可能にする接眼デバイス及びそれらの製造方法に関する。該デバイスは、400乃至575nmの波長の光(青緑色光)を吸収する発色団であって、且つ、眼への挿入又は装着後に、発色団の濃度に基づき、数週間から数ヶ月で周囲の体液中に分散する、一種以上の発色団を含む。該デバイスは無着色の接眼デバイスを遮光下に発色団(類)の水溶液中にある状態にすることによって製造される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一時的な抗羞明接眼デバイス及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
羞明は光に対する不耐性に相当するものである。
羞明を患う患者は強い光度の光に非常に敏感であり、頭痛に罹り得る。
これは、しばしば
−生理学的な障害:角膜の炎症、ブドウ膜炎、角膜炎、結膜炎、網膜剥離、中枢神経系の障害
−屈折矯正手術又は白内障手術
と関係する症状である。
現在、医師、特に白内障手術後の外科医は、羞明を患う彼らの患者がサングラスをかけることを推奨している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的の一つは、白内障手術後にサングラスをかける替わりに、長期にわたって、色及びコントラストに関する患者の視力を減少させることなしに、患者に優れた快適性を確保することができるものを提案することである。別の目的は、別の原因の羞明を克服するデバイス(例えばコンタクトレンズ)を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第一のケースにおいて、本発明は、時間の経過と共に黄変し、手術中に除去される生まれつきの水晶体と、新しい埋め込みレンズの間の、光の透過能力における変化に、患者がより簡単に順応できるようにするための、一次的に着色されたインプラントからなる。インプラント中に溶け込ませる着色剤は、400乃至575nmの波長の光のフィルタ能力を有するという特徴を有している。この着色剤は、インプラントの導入後、周囲の体液に徐々に放出される。それ故患者は、手術後すぐに光に対する過敏性に対して保護され、先に吸収された波長の透過割合を徐々に増加させることにより、少しずつ最適な色及びコントラストの視力を回復する:明度は高齢者にますます求められるものであり、そして色及びコントラストの優れた視力は良好な生活の質にとって必要であるため、この特徴はだからこそ重要である。
【0005】
第二のケースにおいて、本発明は上述のものと同じ条件下の、一時的に着色されたコンタクトレンズからなる。
【0006】
アルコン社のアクリソフ ナチュラル(AcrySof Natural) インプラント又はホヤ エーエフ1(ウイ)(AF1(uy))インプラントといった、青紫色の光をブロックする、永久的に着色された接眼デバイスが既にある。それらデバイスの主たる目的は、高エネルギー波長によって引き起こされる(例えこれが論争中であるとしても)黄斑変性症から眼を保護することである。それらは、最も確実な方法で短波長のみをフィルタする。しかしながら:
1.それらは、患者の色及びコントラストの視力を不可逆的に修正する(暗順応の減少)。
2.羞明及び光毒症は、短波長の光のみに起因するものではなく、青緑色の光にも起因する。
【0007】
従って、本発明によって、特に眼の外科手術後の羞明現象を防止することができるようにする、接眼デバイスが提供され、ここで該接眼デバイスは、400乃至575nmの波長の光を吸収する発色団であって、且つ、埋め込み後、発色団の濃度及びデバイスの構成材料に対する発色団の親和性に基づいて、数週間から数ヶ月で周囲の体液中に戻すことができる、一種以上の発色団を含む。
【0008】
該接眼デバイスは、有利に、ヒドロゲルポリマー(例えばポリ(ヒドロキシエチルメチルアクリレート)、モノマーの一つが有利にヒドロキシエチルメタクリレートであるアクリル系又はメタクリル系コポリマー類、ヒドロキシエチルメタクリレート/シリコンマトリクス、N−ビニルピロリドンベースとのポリマー類など)から製造された眼球内レンズである。
【0009】
使用される発色団又は発色団類は、勿論、無毒性及び生体適合性であり、周囲の生理体液を通して溶解又はエントレインメントすることにより、接眼デバイスから抽出されることができる、発色団から選択される。これらは400乃至575nmの波長の光を吸収し、好ましい例として、3%(m/v)以下のリボフラビン水溶液、及び、0.6%(m/v)以下のフルオレセイン水溶液を挙げることができる。
【0010】
発色団又は発色団類は、当該発色団の性質に従って、吸収/拡散、又は共有性又はイオン性会合によって、ヒドロゲルポリマー中に一次的に配置される。
【0011】
本発明はまた、無着色の接眼デバイスを、光のない状態で、発色団又は発色団類の水溶液中に置く段階(含浸時間は温度に基づく)を含む、接眼デバイスの製造方法にも関する。
【実施例】
【0012】
詳細は、限定されない実施例の形態でここに与えられる。
全ての実施例において、厚さ0.8mm、直径10mmのヒドロキシポリマーペレットを出発ペレットとして用いた。
【0013】
実施例(生体外)
実施例1
1%(m/v)リボフラビン水溶液を準備した。水和率25%(m/v)であるヒドロゲルポリマーペレット(ベンズ(Benz) 25UV)を、光のない状態で、周囲温度にて7日間、リボフラビン溶液内にある状態にした。前記状態前のペレットは図1に示した透過スペクトルを有していた。
【0014】
着色ペレットを次に周囲温度で、光のない状態で、0.9%(m/v)塩化ナトリウム水溶液5ml(生理学的血清)を含むボトル内にある状態にした。0.9%NaCl溶液は実験中3日毎に移し変えた。
【0015】
図2Aはリボフラビン溶液中の状態を7日間経過後の着色ペレットの透過スペクトルを与えるものであり、暗順応の効率を無効にすることなく、網膜に伝わる光の量を顕著に減少させることができるようにする、約400乃至520nmの波長の明瞭な吸収が認められる。
【0016】
図2B、2C及び2Dは、NaCl溶液中、それぞれ1日、30日及び60日経過後の透過スペクトルに対応し、ポリマーが初期の透過性能を徐々に回復する、リボフラビンの放出又は戻りの進行を示す。
【0017】
実施例2
0.6%(m/v)フルオレセイン水溶液を準備した。実施例1で使用したものと同一のヒドロゲルポリマーペレットを、光のない状態で、周囲温度にて7日間、フルオレセイン溶液内にある状態にした。7日間経過後、該ペレットを周囲温度で、光のない状態で、0.9%(m/v)塩化ナトリウム水溶液5mlを含むボトル内にある状態にした。NaCl溶液は実験中3日毎に移し変えた。
【0018】
図3A乃至3Eは、NaCl溶液内の状態で0日目、1日目、30日目、60日目及び90日目の透過スペクトルを示す。当初、吸収は520nm未満の波長の80%以上であった。ポリマーは、実施例1と比べてよりゆっくりと、徐々に、最初の光透過容量を回復していることが認められた。
【0019】
実施例3
0.1%(m/v)フルオレセイン水溶液を準備した。前述の実施例で使用したものと同一のヒドロゲルポリマーペレットを、光のない状態で、周囲温度にて7日間、フルオレセイン溶液内にある状態にした。7日間経過後、該ペレットを周囲温度で、光のない状態で、0.9%(m/v)塩化ナトリウム水溶液5mlを含むボトル内にある状態にした。NaCl溶液は実験中3日毎に移し変えた。
【0020】
図4A乃至4Dは、NaCl溶液内の状態で0日目、15日目、45日目及び60日目の透過スペクトルを示す。0日目の透過スペクトルは、0.6%フルオレセイン溶液で得られたもの(実施例2)と同様であることが認められた(当初の濃度が低い場合、400nm近辺において透過はごく僅かに大きかった。)。ポリマーは徐々に最初の透過スペクトルを回復した:NaCl溶液内の状態で60日後、発色団によって最もフィルタされた波長の透過パーセンテージは、65%以上であった。ポリマーは徐々に最初の透過スペクトルを回復した:NaCl溶液内の状態で60日後、発色団によって最もフィルタされた波長の透過パーセンテージは、65%以上であった。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は着色前のヒドロゲルポリマーペレットの透過スペクトルを表す図である。
【図2A】図2Aは1%(m/V)リボフラビン溶液で着色したハイドロゲルポリマーペレットの、0.9%塩化ナトリウム溶液内の状態で0日目の透過スペクトルを表す図である。
【図2B】図2Bは1%(m/V)リボフラビン溶液で着色したハイドロゲルポリマーペレットの、0.9%塩化ナトリウム溶液内の状態で1日目の透過スペクトルを表す図である。
【図2C】図2Cは1%(m/V)リボフラビン溶液で着色したハイドロゲルポリマーペレットの、0.9%塩化ナトリウム溶液内の状態で30日目の透過スペクトルを表す図である。
【図2D】図2Dは1%(m/V)リボフラビン溶液で着色したハイドロゲルポリマーペレットの、0.9%塩化ナトリウム溶液内の状態で60日目の透過スペクトルを表す図である。
【図3A】図3Aは0.6%(m/V)フルオレセイン溶液で着色したハイドロゲルポリマーペレットの、0.9%塩化ナトリウム溶液内の状態で0日目の透過スペクトルを表す図である。
【図3B】図3Bは0.6%(m/V)フルオレセイン溶液で着色したハイドロゲルポリマーペレットの、0.9%塩化ナトリウム溶液内の状態で1日目の透過スペクトルを表す図である。
【図3C】図3Cは0.6%(m/V)フルオレセイン溶液で着色したハイドロゲルポリマーペレットの、0.9%塩化ナトリウム溶液内の状態で30日目の透過スペクトルを表す図である。
【図3D】図3Dは0.6%(m/V)フルオレセイン溶液で着色したハイドロゲルポリマーペレットの、0.9%塩化ナトリウム溶液内の状態で60日目の透過スペクトルを表す図である。
【図3E】図3Eは0.6%(m/V)フルオレセイン溶液で着色したハイドロゲルポリマーペレットの、0.9%塩化ナトリウム溶液内の状態で90日目の透過スペクトルを表す図である。
【図4A】図4Aは0.1%(m/V)フルオレセイン溶液で着色したハイドロゲルポリマーペレットの、0.9%塩化ナトリウム溶液内の状態で0日目の透過スペクトルを表す図である。
【図4B】図4Bは0.1%(m/V)フルオレセイン溶液で着色したハイドロゲルポリマーペレットの、0.9%塩化ナトリウム溶液内の状態で15日目の透過スペクトルを表す図である。
【図4C】図4Cは0.1%(m/V)フルオレセイン溶液で着色したハイドロゲルポリマーペレットの、0.9%塩化ナトリウム溶液内の状態で45日目の透過スペクトルを表す図である。
【図4D】図4Dは0.1%(m/V)フルオレセイン溶液で着色したハイドロゲルポリマーペレットの、0.9%塩化ナトリウム溶液内の状態で60日目の透過スペクトルを表す図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、一時的な抗羞明接眼デバイス及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
羞明は光に対する不耐性に相当するものである。
羞明を患う患者は強い光度の光に非常に敏感であり、頭痛に罹り得る。
これは、しばしば
−生理学的な障害:角膜の炎症、ブドウ膜炎、角膜炎、結膜炎、網膜剥離、中枢神経系の障害
−屈折矯正手術又は白内障手術
と関係する症状である。
現在、医師、特に白内障手術後の外科医は、羞明を患う彼らの患者がサングラスをかけることを推奨している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的の一つは、白内障手術後にサングラスをかける替わりに、長期にわたって、色及びコントラストに関する患者の視力を減少させることなしに、患者に優れた快適性を確保することができるものを提案することである。別の目的は、別の原因の羞明を克服するデバイス(例えばコンタクトレンズ)を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第一のケースにおいて、本発明は、時間の経過と共に黄変し、手術中に除去される生まれつきの水晶体と、新しい埋め込みレンズの間の、光の透過能力における変化に、患者がより簡単に順応できるようにするための、一次的に着色されたインプラントからなる。インプラント中に溶け込ませる着色剤は、400乃至575nmの波長の光のフィルタ能力を有するという特徴を有している。この着色剤は、インプラントの導入後、周囲の体液に徐々に放出される。それ故患者は、手術後すぐに光に対する過敏性に対して保護され、先に吸収された波長の透過割合を徐々に増加させることにより、少しずつ最適な色及びコントラストの視力を回復する:明度は高齢者にますます求められるものであり、そして色及びコントラストの優れた視力は良好な生活の質にとって必要であるため、この特徴はだからこそ重要である。
【0005】
第二のケースにおいて、本発明は上述のものと同じ条件下の、一時的に着色されたコンタクトレンズからなる。
【0006】
アルコン社のアクリソフ ナチュラル(AcrySof Natural) インプラント又はホヤ エーエフ1(ウイ)(AF1(uy))インプラントといった、青紫色の光をブロックする、永久的に着色された接眼デバイスが既にある。それらデバイスの主たる目的は、高エネルギー波長によって引き起こされる(例えこれが論争中であるとしても)黄斑変性症から眼を保護することである。それらは、最も確実な方法で短波長のみをフィルタする。しかしながら:
1.それらは、患者の色及びコントラストの視力を不可逆的に修正する(暗順応の減少)。
2.羞明及び光毒症は、短波長の光のみに起因するものではなく、青緑色の光にも起因する。
【0007】
従って、本発明によって、特に眼の外科手術後の羞明現象を防止することができるようにする、接眼デバイスが提供され、ここで該接眼デバイスは、400乃至575nmの波長の光を吸収する発色団であって、且つ、埋め込み後、発色団の濃度及びデバイスの構成材料に対する発色団の親和性に基づいて、数週間から数ヶ月で周囲の体液中に戻すことができる、一種以上の発色団を含む。
【0008】
該接眼デバイスは、有利に、ヒドロゲルポリマー(例えばポリ(ヒドロキシエチルメチルアクリレート)、モノマーの一つが有利にヒドロキシエチルメタクリレートであるアクリル系又はメタクリル系コポリマー類、ヒドロキシエチルメタクリレート/シリコンマトリクス、N−ビニルピロリドンベースとのポリマー類など)から製造された眼球内レンズである。
【0009】
使用される発色団又は発色団類は、勿論、無毒性及び生体適合性であり、周囲の生理体液を通して溶解又はエントレインメントすることにより、接眼デバイスから抽出されることができる、発色団から選択される。これらは400乃至575nmの波長の光を吸収し、好ましい例として、3%(m/v)以下のリボフラビン水溶液、及び、0.6%(m/v)以下のフルオレセイン水溶液を挙げることができる。
【0010】
発色団又は発色団類は、当該発色団の性質に従って、吸収/拡散、又は共有性又はイオン性会合によって、ヒドロゲルポリマー中に一次的に配置される。
【0011】
本発明はまた、無着色の接眼デバイスを、光のない状態で、発色団又は発色団類の水溶液中に置く段階(含浸時間は温度に基づく)を含む、接眼デバイスの製造方法にも関する。
【実施例】
【0012】
詳細は、限定されない実施例の形態でここに与えられる。
全ての実施例において、厚さ0.8mm、直径10mmのヒドロキシポリマーペレットを出発ペレットとして用いた。
【0013】
実施例(生体外)
実施例1
1%(m/v)リボフラビン水溶液を準備した。水和率25%(m/v)であるヒドロゲルポリマーペレット(ベンズ(Benz) 25UV)を、光のない状態で、周囲温度にて7日間、リボフラビン溶液内にある状態にした。前記状態前のペレットは図1に示した透過スペクトルを有していた。
【0014】
着色ペレットを次に周囲温度で、光のない状態で、0.9%(m/v)塩化ナトリウム水溶液5ml(生理学的血清)を含むボトル内にある状態にした。0.9%NaCl溶液は実験中3日毎に移し変えた。
【0015】
図2Aはリボフラビン溶液中の状態を7日間経過後の着色ペレットの透過スペクトルを与えるものであり、暗順応の効率を無効にすることなく、網膜に伝わる光の量を顕著に減少させることができるようにする、約400乃至520nmの波長の明瞭な吸収が認められる。
【0016】
図2B、2C及び2Dは、NaCl溶液中、それぞれ1日、30日及び60日経過後の透過スペクトルに対応し、ポリマーが初期の透過性能を徐々に回復する、リボフラビンの放出又は戻りの進行を示す。
【0017】
実施例2
0.6%(m/v)フルオレセイン水溶液を準備した。実施例1で使用したものと同一のヒドロゲルポリマーペレットを、光のない状態で、周囲温度にて7日間、フルオレセイン溶液内にある状態にした。7日間経過後、該ペレットを周囲温度で、光のない状態で、0.9%(m/v)塩化ナトリウム水溶液5mlを含むボトル内にある状態にした。NaCl溶液は実験中3日毎に移し変えた。
【0018】
図3A乃至3Eは、NaCl溶液内の状態で0日目、1日目、30日目、60日目及び90日目の透過スペクトルを示す。当初、吸収は520nm未満の波長の80%以上であった。ポリマーは、実施例1と比べてよりゆっくりと、徐々に、最初の光透過容量を回復していることが認められた。
【0019】
実施例3
0.1%(m/v)フルオレセイン水溶液を準備した。前述の実施例で使用したものと同一のヒドロゲルポリマーペレットを、光のない状態で、周囲温度にて7日間、フルオレセイン溶液内にある状態にした。7日間経過後、該ペレットを周囲温度で、光のない状態で、0.9%(m/v)塩化ナトリウム水溶液5mlを含むボトル内にある状態にした。NaCl溶液は実験中3日毎に移し変えた。
【0020】
図4A乃至4Dは、NaCl溶液内の状態で0日目、15日目、45日目及び60日目の透過スペクトルを示す。0日目の透過スペクトルは、0.6%フルオレセイン溶液で得られたもの(実施例2)と同様であることが認められた(当初の濃度が低い場合、400nm近辺において透過はごく僅かに大きかった。)。ポリマーは徐々に最初の透過スペクトルを回復した:NaCl溶液内の状態で60日後、発色団によって最もフィルタされた波長の透過パーセンテージは、65%以上であった。ポリマーは徐々に最初の透過スペクトルを回復した:NaCl溶液内の状態で60日後、発色団によって最もフィルタされた波長の透過パーセンテージは、65%以上であった。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は着色前のヒドロゲルポリマーペレットの透過スペクトルを表す図である。
【図2A】図2Aは1%(m/V)リボフラビン溶液で着色したハイドロゲルポリマーペレットの、0.9%塩化ナトリウム溶液内の状態で0日目の透過スペクトルを表す図である。
【図2B】図2Bは1%(m/V)リボフラビン溶液で着色したハイドロゲルポリマーペレットの、0.9%塩化ナトリウム溶液内の状態で1日目の透過スペクトルを表す図である。
【図2C】図2Cは1%(m/V)リボフラビン溶液で着色したハイドロゲルポリマーペレットの、0.9%塩化ナトリウム溶液内の状態で30日目の透過スペクトルを表す図である。
【図2D】図2Dは1%(m/V)リボフラビン溶液で着色したハイドロゲルポリマーペレットの、0.9%塩化ナトリウム溶液内の状態で60日目の透過スペクトルを表す図である。
【図3A】図3Aは0.6%(m/V)フルオレセイン溶液で着色したハイドロゲルポリマーペレットの、0.9%塩化ナトリウム溶液内の状態で0日目の透過スペクトルを表す図である。
【図3B】図3Bは0.6%(m/V)フルオレセイン溶液で着色したハイドロゲルポリマーペレットの、0.9%塩化ナトリウム溶液内の状態で1日目の透過スペクトルを表す図である。
【図3C】図3Cは0.6%(m/V)フルオレセイン溶液で着色したハイドロゲルポリマーペレットの、0.9%塩化ナトリウム溶液内の状態で30日目の透過スペクトルを表す図である。
【図3D】図3Dは0.6%(m/V)フルオレセイン溶液で着色したハイドロゲルポリマーペレットの、0.9%塩化ナトリウム溶液内の状態で60日目の透過スペクトルを表す図である。
【図3E】図3Eは0.6%(m/V)フルオレセイン溶液で着色したハイドロゲルポリマーペレットの、0.9%塩化ナトリウム溶液内の状態で90日目の透過スペクトルを表す図である。
【図4A】図4Aは0.1%(m/V)フルオレセイン溶液で着色したハイドロゲルポリマーペレットの、0.9%塩化ナトリウム溶液内の状態で0日目の透過スペクトルを表す図である。
【図4B】図4Bは0.1%(m/V)フルオレセイン溶液で着色したハイドロゲルポリマーペレットの、0.9%塩化ナトリウム溶液内の状態で15日目の透過スペクトルを表す図である。
【図4C】図4Cは0.1%(m/V)フルオレセイン溶液で着色したハイドロゲルポリマーペレットの、0.9%塩化ナトリウム溶液内の状態で45日目の透過スペクトルを表す図である。
【図4D】図4Dは0.1%(m/V)フルオレセイン溶液で着色したハイドロゲルポリマーペレットの、0.9%塩化ナトリウム溶液内の状態で60日目の透過スペクトルを表す図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
400乃至575nmの波長の光を吸収する発色団であり、且つ、眼への挿入又は装着後に、発色団の濃度及びはデバイスの構成材料に対する発色団の親和性に基づき、数週間から数ヶ月で周囲の体液中に戻すことができる、一種以上の発色団を含むデバイスであることを特徴とする、羞明症状を防止することを可能にする接眼デバイス
【請求項2】
ヒドロゲルポリマーから製造される眼球内レンズである、請求項1記載の接眼デバイス。
【請求項3】
リボフラビン又はフルオレセインによって着色される、請求項1又は2に記載の接眼デバイス。
【請求項4】
無着色の接眼レンズを光のない状態で発色団又は発色団類の水溶液中に位置させることを含む、請求項1乃至3の何れか一項に記載の接眼レンズの製造方法。
【請求項5】
発色団溶液が、3%(m/v)以下のリボフラビン水溶液である、請求項4記載の方法。
【請求項6】
発色団溶液が、0.6%(m/v)以下のフルオレセイン水溶液である、請求項4記載の接眼方法。
【請求項1】
400乃至575nmの波長の光を吸収する発色団であり、且つ、眼への挿入又は装着後に、発色団の濃度及びはデバイスの構成材料に対する発色団の親和性に基づき、数週間から数ヶ月で周囲の体液中に戻すことができる、一種以上の発色団を含むデバイスであることを特徴とする、羞明症状を防止することを可能にする接眼デバイス
【請求項2】
ヒドロゲルポリマーから製造される眼球内レンズである、請求項1記載の接眼デバイス。
【請求項3】
リボフラビン又はフルオレセインによって着色される、請求項1又は2に記載の接眼デバイス。
【請求項4】
無着色の接眼レンズを光のない状態で発色団又は発色団類の水溶液中に位置させることを含む、請求項1乃至3の何れか一項に記載の接眼レンズの製造方法。
【請求項5】
発色団溶液が、3%(m/v)以下のリボフラビン水溶液である、請求項4記載の方法。
【請求項6】
発色団溶液が、0.6%(m/v)以下のフルオレセイン水溶液である、請求項4記載の接眼方法。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図3E】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図3E】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【公表番号】特表2008−511375(P2008−511375A)
【公表日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−529375(P2007−529375)
【出願日】平成17年8月18日(2005.8.18)
【国際出願番号】PCT/FR2005/002101
【国際公開番号】WO2006/027451
【国際公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【出願人】(506032369)アンタイス エス.エイ. (6)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年8月18日(2005.8.18)
【国際出願番号】PCT/FR2005/002101
【国際公開番号】WO2006/027451
【国際公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【出願人】(506032369)アンタイス エス.エイ. (6)
【Fターム(参考)】
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