説明

一眼レフ式手振補正機能付カメラ、手振補正機能付カメラ及び交換式レンズ鏡筒

【課題】カメラの手振れを検出するジャイロセンサが、カメラ内の可動部材の動きに起因する振動を誤って検出するおそれを小さくすることが可能な一眼レフ式手振補正機能付カメラ、手振補正機能付カメラ及び交換式レンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】カメラボディ11の幅方向の一方の端部14内にカメラボディの手振れを検出するジャイロセンサS1、S2を設け、カメラボディ内の幅方向中央部近傍に、ジャイロセンサが検出した手振れを打ち消すように該カメラボディに対して相対移動する撮像素子20を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一眼レフ式手振補正機能付カメラ、手振補正機能付カメラ及び手振補正機能付カメラボディに着脱可能な交換式レンズ鏡筒に関する。
【背景技術】
【0002】
手振補正機能付カメラは、カメラのX方向とY方向の手振れを検出するためのジャイロセンサを具備している。
従来、一眼レフタイプの手振補正機能付カメラでは、カメラボディ内にシャッターボタンの動きに連動して動く可動部材であるファインダ用の回転ミラーとシャッターを設け(さらに場合によっては手振れ補正用の可動式の撮像素子も)、さらにカメラボディにジャイロセンサを設けていた。
また、レンズ鏡筒内の補正レンズをX方向とY方向に移動させるタイプのカメラでは、レンズ鏡筒にジャイロセンサを設けていた。
【特許文献1】特開平5−107623号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来の手振補正機能付の一眼レフカメラでは、カメラボディ内の可動部材(回転ミラー、シャッター、撮像素子等)の動きに起因する振動がジャイロセンサに伝わり易かった。そのため、ジャイロセンサがカメラボディの手振れだけでなくこの振動をも検出してしまい、その結果、正確な手振れ補正動作を行えなくなることがあった。
【0004】
また、補正レンズ及びジャイロセンサを内蔵するレンズ鏡筒では、補正レンズの移動に起因する振動がジャイロセンサに伝わり易いので、正確な手振れ補正動作を行えなくなることがあった。
【0005】
本発明の目的は、カメラの手振れを検出するジャイロセンサが、カメラ内の可動部材の動きに起因する振動を誤って検出するおそれを小さくすることが可能な一眼レフ式手振補正機能付カメラ、手振補正機能付カメラ及び交換式レンズ鏡筒を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一眼レフ式手振補正機能付カメラは、第1の態様によると、シャッターボタンの動きに連動して動くシャッター及びファインダ用の回転ミラーを、自身の幅方向の中央部または中央部近傍に内蔵するカメラボディと、該カメラボディに着脱されるレンズ鏡筒と、上記カメラボディの幅方向の端部に設けた該カメラボディの手振れを検出するジャイロセンサと、上記ジャイロセンサが検出した手振れを打ち消すように可動する、上記カメラボディの幅方向の中央部または中央部近傍に内蔵した可動式の撮像素子または上記レンズ鏡筒に内蔵した可動式の補正レンズを有する手振れ補正機構と、を備えることを特徴としている。
【0007】
この態様では、上記カメラボディの幅方向の一方の端部にグリップ部を設け、このグリップ部内に上記ジャイロセンサを設けるのが好ましい。
【0008】
本発明の一眼レフ式手振補正機能付カメラは、第2の態様によると、シャッターボタンの動きに連動して動くシャッター及びファインダ用の回転ミラーを、自身の高さ方向の中央部または中央部近傍に内蔵するカメラボディと、該カメラボディに着脱されるレンズ鏡筒と、上記カメラボディの高さ方向の端部に設けた該カメラボディの手振れを検出するジャイロセンサと、上記ジャイロセンサが検出した手振れを打ち消すように可動する、上記カメラボディの高さ方向の中央部または中央部近傍に内蔵した可動式の撮像素子または上記レンズ鏡筒に内蔵した可動式の補正レンズを有する手振れ補正機構と、を備えることを特徴としている。
【0009】
本発明の一眼レフ式手振補正機能付カメラは、第3の態様によると、シャッターボタンの動きに連動して動くシャッター及びファインダ用の回転ミラーを備えるカメラボディ、及び該カメラボディに着脱されるレンズ鏡筒を備える一眼レフカメラにおいて、上記レンズ鏡筒に、該レンズ鏡筒の手振れを検出するジャイロセンサを設け、上記カメラボディに、上記ジャイロセンサが検出した手振れを打ち消すように可動する撮像素子を設けたことを特徴としている。
【0010】
本発明の手振補正機能付カメラは、カメラボディ及び、該カメラボディに着脱されるレンズ鏡筒を備える手振補正機能付カメラにおいて、上記カメラボディまたはレンズ鏡筒に手振れを検出するジャイロセンサを設け、該ジャイロセンサを上記レンズ鏡筒に設ける場合は、上記ジャイロセンサが検出した手振れを打ち消すように可動する撮像素子を上記カメラボディに設け、上記ジャイロセンサを上記カメラボディに設ける場合は、該ジャイロセンサが検出した手振れを打ち消すように可動する補正レンズを上記レンズ鏡筒に設けることを特徴としている。
【0011】
本発明の交換式レンズ鏡筒は、手振れを検出するジャイロセンサを備え、該ジャイロセンサが検出した手振れを打ち消すように移動する撮像素子を備えるカメラボディに着脱可能なことを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
請求項1から4のように、回転ミラー、シャッター等の可動部材(請求項4の場合は撮像素子も)を内蔵するカメラボディにジャイロセンサを設ける場合に、可動部材はカメラボディの幅方向中央部または中央部近傍あるいは高さ方向の中央部または中央部近傍に設け、ジャイロセンサを可動部材から離れたカメラボディの幅方向または高さ方向の端部(例えばグリップ部)内に設けると、可動部材とジャイロセンサの距離が従来に比べて長くなる。そのため、ジャイロセンサが可動部材の移動に起因する振動を誤って検出するおそれが小さくなるので、従来に比べて正確な手振れ補正動作を実現できる。
また、請求項1から3において、可動式の補正レンズをレンズ鏡筒に設けた場合、補正レンズの動きに起因して生じるレンズ鏡筒の振動はカメラボディに伝わりにくいので、この場合もジャイロセンサが補正レンズの移動に起因する振動を誤って検出するおそれは小さい。従って、従来に比べて正確な手振れ補正動作を実現できる。
【0013】
また、請求項5及び6のように、カメラボディとレンズ鏡筒の一方にジャイロセンサを設けて、他方に可動式の撮像素子または補正レンズを設けた場合も、可動部材である撮像素子または補正レンズの動きに起因する振動をジャイロセンサが誤って検出する可能性は低いので、従来に比べて正確な手振れ補正動作を実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
最初に図1〜図3を参照しながら本発明の第1の実施形態について説明する。なお、図1の矢印に示すように、以下の説明では手振補正機能付カメラ10の左右方向をX方向、手振補正機能付カメラ10の上下方向をY方向とする。
図1に示すように手振補正機能付カメラ10は一眼レフタイプのカメラであり、カメラボディ11とレンズ鏡筒30からなる。カメラボディ11の前面中央部のやや右側には円形のボディ側マウント13が設けてあり、レンズ鏡筒30の後端部にはこのボディ側マウント13と着脱可能なレンズ側マウント31が設けてある。さらに、カメラボディ11の左端部にはグリップ部14が形成してある。
【0015】
カメラボディ11の内部にはボディ側マウント13の直後に位置する態様でミラーボックス15が固定してある。このミラーボックス15は左右方向の軸回りに回転自在なミラー(可動部材)16を備えている。ミラー16はレンズ鏡筒30内のレンズの光軸O(図3参照)上に位置する反射位置(図3に一点鎖線で示す位置)と、反射位置から上方に回転しレンズ光軸Oから退避する退避位置(図3に仮想線で示す位置)との間を回転可能である。図3に示すように、カメラボディ11の上端部にはミラーボックス15の直上に位置する態様でファインダ用プリズム(ファインダ)17が設けてあり、カメラボディ11の後面上端部にはファインダ用プリズム17の直後に位置する態様でファインダ窓(ファインダ)18が設けてある。カメラボディ11に設けたシャッターボタンB(図1及び図2参照)を押さない状態においてはミラー16は反射位置に位置するので、レンズ鏡筒30のレンズを透過した被写体像はミラー16によってファインダ用プリズム17側に反射されファインダ用プリズム17を通ってファインダ窓18に向かうので、撮影者はファインダ窓18を通して被写体を視認出来る。一方、カメラボディ11のシャッターボタンBを押すとミラー16が退避位置まで回転するので、撮像素子20が被写体を撮像可能になる。
【0016】
カメラボディ11の内部のミラーボックス15の直後には、シャッターボタンBの押し込み動作に連動して開くシャッター(可動部材)19が設けてある。
さらにカメラボディ11の内部には、シャッター19の直後に位置する態様で、その前面中央部に撮像素子(手振れ補正機構)20を有するステージ板(手振れ補正機構)21が配設してある。このステージ板21(撮像素子20)は、図1の初期位置(撮像素子20の中心点がレンズ光軸Oと重なる位置)からX方向とY方向にスライド可能である。さらに、図示は省略してあるが、ステージ板21にはコイルが設けてあり、ステージ板21の近傍にはこのコイルに磁力を及ぼす磁石が設けてあり、このコイルと磁石がステージ板21の駆動装置を構成している。
【0017】
図1に示すように、カメラボディ11のグリップ部14の内面にはジャイロ基板22が固定してあり、このジャイロ基板22の前面には第1ジャイロセンサS1と第2ジャイロセンサS2が固定してある。第1ジャイロセンサS1はカメラボディ11が図示を省略したX軸回りに回転したときにこの角速度を検出するものであり、第2ジャイロセンサS2はカメラボディ11が図示を省略したY軸回りに回転したときにこの角速度を検出するものである。
カメラボディ11の内部には、第1ジャイロセンサS1及び第2ジャイロセンサS2と電気的に接続し、かつステージ板21に設けた上記コイルと電気的に接続する制御手段Cが設けてある。
従って、カメラボディ11に手振れが生じると、制御手段Cが第1ジャイロセンサS1と第2ジャイロセンサS2が検出した角速度に基づいてカメラボディ11のX方向とY方向の手振れ(量)を演算し、さらに制御手段Cから上記コイルに電流が流れる。するとコイルにX方向とY方向の駆動力が生じ、この駆動力によって撮像素子20及びステージ板21がこの手振れ(量)を打ち消すようにX方向とY方向にスライドするので手振れが補正される。
【0018】
以上構成の本実施形態の手振補正機能付カメラ10は、カメラボディ11の幅方向の中央部よりやや右側(中央部近傍)に可動部材であるミラーボックス15(ミラー16)、シャッター19、撮像素子20及びステージ板21を設け、カメラボディ11の左端部であるグリップ部14内に第1ジャイロセンサS1及び第2ジャイロセンサS2を設けてあるので、ミラーボックス15(ミラー16)、シャッター19、撮像素子20及びステージ板21、第1ジャイロセンサS1及び第2ジャイロセンサS2をカメラボディ11内の同じ部分(例えばカメラボディ11の中央部)に配設する場合に比べて、ミラーボックス15(ミラー16)、シャッター19、撮像素子20及びステージ板21と第1ジャイロセンサS1及び第2ジャイロセンサS2の距離が長くなっている。そのため、可動部材であるミラーボックス15(ミラー16)、シャッター19、撮像素子20及びステージ板21の動作に起因してカメラボディ11に振動が生じても、この振動は第1ジャイロセンサS1及び第2ジャイロセンサS2に伝わらないか、大幅に減衰した後に第1ジャイロセンサS1及び第2ジャイロセンサS2に伝わるので、第1ジャイロセンサS1及び第2ジャイロセンサS2がミラーボックス15(ミラー16)、シャッター19、撮像素子20及びステージ板21の動作に起因する振動を誤って検出するおそれは小さい。従って、従来に比べて正確な手振れ補正動作を実現可能である。
【0019】
次に図4及び図5を参照しながら本発明の第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同じ部材には同じ符号を付すに止めて、その詳細な説明は省略する。
本実施形態の特徴は、第1ジャイロセンサS1及び第2ジャイロセンサS2をカメラボディ11に設けずにレンズ鏡筒30に設けた点である。即ち、図4及び図5に示すように、レンズ鏡筒30の内周面の後端部近傍にはX方向と平行な第1基板32とY方向と平行な第2基板33がボルト34とボルト35によってそれぞれ固着してある。さらに、第1基板32にはレンズ鏡筒30が図示を省略したX軸回りに回転したときにこの角速度を検出する第1ジャイロセンサS1が固着してあり、第2基板33にはレンズ鏡筒30が図示を省略したY軸回りに回転したときにこの角速度を検出する第2ジャイロセンサS2が固着してある。
レンズ鏡筒30をカメラボディ11に接続すると、レンズ鏡筒30のレンズ側マウント31とカメラボディ11のボディ側マウント13に設けた導電ピン同士が接触し、該導電ピンを介してレンズ鏡筒30の第1ジャイロセンサS1及び第2ジャイロセンサS2がカメラボディ11の制御手段Cと電気的に接続する。従って、手振補正機能付カメラ10に手振れが生じた場合は第1の実施形態と同じ要領で手振れが補正される。
【0020】
以上説明した第2の実施形態では、可動部材であるミラーボックス15(ミラー16)、シャッター19、撮像素子20及びステージ板21の動作に起因してカメラボディ11に生じた振動は、ボディ側マウント13及びレンズ側マウント31を通る際に大幅に減衰するので、この振動はレンズ鏡筒30には伝わらないか、かなり減衰した状態で伝わる。そのため、本実施形態においても第1ジャイロセンサS1及び第2ジャイロセンサS2がカメラボディ11の可動部材であるミラーボックス15(ミラー16)、シャッター19、撮像素子20及びステージ板21の動作に起因する振動を誤って検出するおそれは小さい。従って、従来に比べて正確な手振れ補正動作を実現することが可能である。
【0021】
なお、図4及び図5では第1ジャイロセンサS1及び第2ジャイロセンサS2をレンズ鏡筒30のレンズ側マウント31近傍に設けてあるが、第1ジャイロセンサS1と第2ジャイロセンサS2をレンズ鏡筒30のその他の場所(例えば前端部)に設けた方がカメラボディ11の振動が第1ジャイロセンサS1と第2ジャイロセンサS2により伝わり難くなるのであれば、そのような場所に第1ジャイロセンサS1と第2ジャイロセンサS2を設けるのがより好ましい。
【0022】
以上第1及び第2の実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、様々な変更を施しながら実施可能である。
例えば、ミラーボックス15(ミラー16)、シャッター19、撮像素子20及びステージ板21をカメラボディ11の幅方向の中央部よりやや右側に配設したが、これらをカメラボディ11の幅方向中央部に設けたり、あるいは第1の実施形態よりさらに右側に配設して実施してもよい。
さらに、グリップ部14をカメラボディ11の右端部に設けて(グリップ部14内に第1ジャイロセンサS1及び第2ジャイロセンサS2を設ける)、ミラーボックス15(ミラー16)、シャッター19、撮像素子20及びステージ板21をカメラボディ11の幅方向の中央部または中央部より左側に配設してもよい。また、カメラボディ11にグリップ部14を形成せず、カメラボディ11の幅方向のいずれかの端部内に第1ジャイロセンサS1及び第2ジャイロセンサS2を設けて実施してもよい。
また、カメラボディ11の上端部に第1ジャイロセンサS1及び第2ジャイロセンサS2を設けて、可動部材(ミラー16、シャッター19、撮像素子20及びステージ板21)をカメラボディ11の高さ方向の中央部(あるいは中央部近傍)または中央部より下側に設けたり、カメラボディ11の下端部に第1ジャイロセンサS1及び第2ジャイロセンサS2を設けて、これら可動部材をカメラボディ11の高さ方向の中央部または中央部より上側に設けて実施してもよい。
【0023】
さらに、本発明は一眼レフ式ではないタイプのカメラにも適用可能である。
また、第1の実施形態において撮像素子20及びステージ板21を省略し、代わりにレ ンズ鏡筒30に手振れを補正するための可動式の補正レンズ(図示略。手振れ補正機 構)を設けてもよい。
さらに、手振れを検出するセンサとして、第1ジャイロセンサS1及び第2ジャイロセンサS2の代わりに、X方向及びY方向の手振れを同時に検出可能な二軸ジャイロセンサを利用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の第1の実施形態のカメラボディの正面図である。
【図2】カメラの平面図である。
【図3】カメラボディの右側面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態の交換式レンズ鏡筒の前方から見た斜視図である。
【図5】交換式レンズ鏡筒をレンズ側マウントを省略して示す後方から見た斜視図である。
【符号の説明】
【0025】
10 手振補正機能付カメラ
11 カメラボディ
13 ボディ側マウント
14 グリップ部
15 ミラーボックス
16 ミラー(可動部材)
17 ファインダ用プリズム(ファインダ)
18 ファインダ窓(ファインダ)
19 シャッター(可動部材)
20 撮像素子(手振れ補正機構)
21 ステージ板(手振れ補正機構)
22 ジャイロ基板
30 レンズ鏡筒
31 レンズ側マウント
32 第1支持板
33 第2支持板
34 35 ボルト
B シャッターボタン
C 制御手段
O レンズ光軸
S1 第1ジャイロセンサ
S2 第2ジャイロセンサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャッターボタンの動きに連動して動くシャッター及びファインダ用の回転ミラーを、自身の幅方向の中央部または中央部近傍に内蔵するカメラボディと、
該カメラボディに着脱されるレンズ鏡筒と、
上記カメラボディの幅方向の端部に設けた該カメラボディの手振れを検出するジャイロセンサと、
上記ジャイロセンサが検出した手振れを打ち消すように可動する、上記カメラボディの幅方向の中央部または中央部近傍に内蔵した可動式の撮像素子または上記レンズ鏡筒に内蔵した可動式の補正レンズを有する手振れ補正機構と、
を備えることを特徴とする一眼レフ式手振補正機能付カメラ。
【請求項2】
請求項1記載の手振補正機能付カメラにおいて、
上記カメラボディの幅方向の一方の端部にグリップ部を設け、このグリップ部内に上記ジャイロセンサを設けた一眼レフ式手振補正機能付カメラ。
【請求項3】
シャッターボタンの動きに連動して動くシャッター及びファインダ用の回転ミラーを、自身の高さ方向の中央部または中央部近傍に内蔵するカメラボディと、
該カメラボディに着脱されるレンズ鏡筒と、
上記カメラボディの高さ方向の端部に設けた該カメラボディの手振れを検出するジャイロセンサと、
上記ジャイロセンサが検出した手振れを打ち消すように可動する、上記カメラボディの高さ方向の中央部または中央部近傍に内蔵した可動式の撮像素子または上記レンズ鏡筒に内蔵した可動式の補正レンズを有する手振れ補正機構と、
を備えることを特徴とする一眼レフ式手振補正機能付カメラ。
【請求項4】
シャッターボタンの動きに連動して動くシャッター及びファインダ用の回転ミラーを備えるカメラボディ、及び該カメラボディに着脱されるレンズ鏡筒を備える一眼レフカメラにおいて、
上記レンズ鏡筒に、該レンズ鏡筒の手振れを検出するジャイロセンサを設け、
上記カメラボディに、上記ジャイロセンサが検出した手振れを打ち消すように可動する撮像素子を設けたことを特徴とする一眼レフ式手振補正機能付カメラ。
【請求項5】
カメラボディ及び、該カメラボディに着脱されるレンズ鏡筒を備える手振補正機能付カメラにおいて、
上記カメラボディまたはレンズ鏡筒に手振れを検出するジャイロセンサを設け、
該ジャイロセンサを上記レンズ鏡筒に設ける場合は、上記ジャイロセンサが検出した手振れを打ち消すように可動する撮像素子を上記カメラボディに設け、上記ジャイロセンサを上記カメラボディに設ける場合は、該ジャイロセンサが検出した手振れを打ち消すように可動する補正レンズを上記レンズ鏡筒に設けることを特徴とする手振補正機能付カメラ。
【請求項6】
手振れを検出するジャイロセンサを備え、該ジャイロセンサが検出した手振れを打ち消すように移動する撮像素子を備えるカメラボディに着脱可能なことを特徴とする交換式レンズ鏡筒。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2008−107456(P2008−107456A)
【公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−288701(P2006−288701)
【出願日】平成18年10月24日(2006.10.24)
【出願人】(000000527)ペンタックス株式会社 (1,878)
【Fターム(参考)】