説明

三拍子歩行及び歩行校正用靴の底

【課題】三拍子歩行及び歩行校正用靴の底に関するものであり、より詳細には、三拍子歩行をしながら八字歩行を校正できる靴の底や、三拍子歩行をしながらうちわ歩行を校正できる靴の底を提供する。
【解決手段】前方転がり部11と中間転がり部12と後方転がり部13でなされた靴の底1の底面が弧形に形成されて、前記中間転がり部12は前後方転がり部11、13の底面より突き出されるように形成されて、前記中間転がり部12の高さと幅が内側より外側が高くて広く形成されるか、外側より内側が高くて広く形成されて、前記前方転がり部11と中間転がり部12、そして後方転がり部13の底面が仮想の弧形を描く形状に形成されたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、三拍子歩行及び歩行校正用靴の底に関するものであり、より詳細には、靴の底の底面にそれぞれ弧形に形成された3個の転がり部が全体的に弧形で連結形成されながら中間転がり部が堅くて下側に突き出されるように形成されて、前記中間転がり部の高さと幅を内側より外側を高くて広く形成して三拍子歩行をしながら八字歩行を校正することができるようにし、第2実施例として中間転がり部の高さと幅を外側より内側を高くて広く形成して、三拍子歩行をしながらうちわ歩行を校正できるようにするためのものである。
【背景技術】
【0002】
従来の八字歩行を校正する靴の底に対しては、韓国実用新案登録第198697号(名称:履物用インソール)が知られている。
【0003】
前記従来の考案は、履物用インソールの底面部に全長さにかけて外方へ行くほど上向き傾斜を有して、緩衝性が優秀なクッション材を付着することで、歩行時に非正常的な歩行習慣及び八字歩行などを自然に校正できるようにしたものである。
【0004】
しかし、これは外方へ行くほど上向き傾くように形成されたクッション材をインソールの底面部に全長さにかけて付着させることによって常に足裏は内方へ傾けられて足首上側の足は垂直するように立っているようになって、長期間の使用時足首部分が常に傾いた状態を継続的に維持するようになる。
【0005】
上のように足首が傾くように曲げられた状態で長時間経過すると足首の筋肉と神経が非正常的に曲げられた状態で固着するようになって、そのように足首が曲がった状態で足首に体重がかかることによって足首が損傷されるようになる問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前記の問題点を解決するためのものであり、靴の底の底面中央部に底面が弧形で堅く形成された中間転がり部を下側に突き出されるように形成して、前記中間転がり部の高さと幅が内側より外側が高くて広く形成して、足裏の底面中央部が地面を踏む瞬間だけツマ先が内方へ回転して、足裏の前後方側が地面を踏む時はツマ先が歩いていた方向を向くことによって中間転がり部のみで足首が瞬間的に回転して、足首に無理にならないで、三拍子歩行と共に八字歩行を校正できるようにして、それと併せて前記中間転がり部の前後方に底面が弧形に形成された前後方転がり部を形成するが、前記前方転がり部と中間転がり部と後方転がり部の底面が仮想の弧形を描く弧形状に形成して正しい姿勢を誘導するようにする転がり歩行が共にできるようにすることを目的とする。
【0007】
また、第2実施例として靴の底の底面中央部に下側に突き出されるように形成する中間転がり部の高さと幅が外側より内側を高くて広く形成して足裏の底面中央部が地面を踏む瞬間だけツマ先が外方へ回転して足裏の前後方側が地面を踏む時はツマ先が歩く方向を向くことによって足首の回転運動が円滑になって足首に無理にならないで、三拍子歩行とともにうちわ歩行を校正できるようにすることをまた他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の目的を達成するためになされた本発明は、底面がそれぞれ弧形に形成される前方転がり部と中間転がり部と後方転がり部でなされた靴の底の底面が全体的に弧形に形成されて、前記中間転がり部は前後方転がり部より堅い素材として前後方転がり部の底面より下側に突き出されるように形成されて、前記中間転がり部の高さと幅が内側より外側が高くて広く形成されて、三拍子歩行とともに八字歩行を校正できるようにして、第2実施例として前記中間転がり部の高さと幅が外側より内側が高くて広く形成されて三拍子歩行と併せてうちわ歩行を校正できるようにし、前記中間転がり部前後方の靴の底の底面には底面が弧形に形成されて、底面の高さが中間転がり部の底面より高く前後方転がり部を形成するが、前記前方転がり部と中間転がり部、そして後方転がり部の底面が仮想の弧形を描く形状に形成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
以上で説明したような本発明の三拍子歩行及び歩行校正用靴の底は、靴の底の底面にそれぞれ弧形に形成された3個の転がり部が全体的に弧形で連結形成されながら中間転がり部が堅くて下側に突き出されて、きびす、中央、ツマ先の手順で自然に転がる三拍子の転がり歩行が円滑になされて、真っ直ぐで正しい姿勢を誘導して元気な体形を維持できるようにする効果がある。
【0010】
また、靴の底の中央部底面に形成する中間転がり部の高さと幅などの傾けられた方向によって三拍子歩行をすると共に八字歩行とうちわ歩行を校正する特別に優秀な効果があり、この時、中間転がり部で転がり作用をする時のみに中間転がり部の傾いた方向にツマ先が回転するようになって、ツマ先及びきびす、すなわち、前後方転がり部が地面を踏む時はツマ先及びきびすが進行する方向に向けられるように足首が動くので、足首に柔軟に鍛錬させながら八字歩行とうちわ歩行を校正することができる非常に有益な効果があるものである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明による靴の底の実施例を示す底面斜視図である。
【図2】図1に示された実施例の靴の底に設置される硬質靴の中敷きの斜視図である。
【図3】本発明による靴の底の第1実施例を示す図面として、底面斜視図である。
【図4】本発明による靴の底の第1実施例を示す図面として、図3に示された実施例の靴の底に設置される硬質靴の中敷きの斜視図である。
【図5】本発明による靴の底の第1実施例を示す図面として、実施例による靴の底を示す底面図である。
【図6】本発明による靴の底の第1実施例を示す図面として、図5のB−B線の断面図である。
【図7】本発明による靴の底の第1実施例を示す図面として、図5のC−C線の断面図である。
【図8】本発明による靴の底の第2実施例を示す図面として、底面斜視図である。
【図9】本発明による靴の底の第2実施例を示す図面として、図8に示された第2実施例の靴の底に設置される硬質靴の中敷きの斜視図である。
【図10】本発明による靴の底の第2実施例を示す図面として、第2実施例による靴の底を示す底面図である。
【図11】本発明による靴の底の第2実施例を示す図面として、図10のF−F線の断面図である。
【図12】本発明による靴の底の第2実施例を示す図面として、図10のG−G線の断面図である。
【図13】本発明の各実施例による靴の底に共通的に適用される構造を示す図面として、本発明による靴の底に具備されるクッション手段の第1の実施例を示す断面図である。
【図14】本発明の各実施例による靴の底に共通的に適用される構造を示す図面として、本発明による靴の底に具備されるクッション手段の第2の実施例を示す断面図である。
【図15】本発明の各実施例による靴の底に共通的に適用される構造を示す図面として、本発明による靴の底に具備されるクッション手段の第3の実施例を示す断面図である。
【図16】本発明の各実施例による靴の底に共通的に適用される構造を示す図面として、本発明による靴の底に具備されるクッション手段の第4の実施例を示す断面図である。
【図17】本発明の各実施例による靴の底に共通的に適用される構造を示す図面として、図13に表示された“A”部を拡大して示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明による三拍子歩行及び歩行校正用靴の底に対して添付図面の図1ないし図17を参照して説明する。
【0013】
先ず、図3ないし図7は、八字歩行を校正することができるようにする実施例の靴の底に対する図面であり、図8ないし図12はうちわ歩行を校正することができるようにする第2実施例の靴の底に対する図面であり、図1及び図2は、歩行校正はしないで三拍子歩行のみをするようにする実施例の三拍子歩行用靴の底を示す図面であり、図13ないし図17は、前記各実施例の靴の底に共通的に適用される構造を示す図面である。
【0014】
中間転がり部12は底面が弧形に形成された共通的な形状に形成できるが、図1に形成される実施例は、半円筒形に形成されたものであり、図3と図8に示されたそれぞれの中間転がり部12は、半円錐台形状に形成されたものであり、図3に示された実施例と図8に示された実施例は、底面の傾いた方向がお互いに反対方向に形成されたものである。
【0015】
先ず、図1及び図2に示された本発明の靴の底1に対する実施例は、靴の底1の底面中央部には底面が弧形に形成された中間転がり部12を下向きに突き出されるように形成され、中間転がり部12前後方の靴の底1の底面には底面が弧形に形成されて、底面の高さが中間転がり部12の底面より高く前後方転がり部11、13を形成するが、前記前方転がり部11と中間転がり部12、そして後方転がり部13の底面が仮想の弧形を描く形状に形成される。
【0016】
この時、それぞれの前後方転がり部11、13と中間転がり部12は底面がすべて弧形に形成され、3個の転がり部11、12、13が連結される部分には谷間部14が形成されて、三拍子歩行を補助的に役に立つようにするが、これに対する説明は後述する。
【0017】
そして、図2及び図13のように前記靴の底1の靴の底本体10内側には底板部21の中央下部に下敷部23が下向きに突き出されるように形成された硬質靴の中敷き20を埋設するが、前記下敷部23は中間転がり部12の内部に埋設される。
【0018】
次は、図3ないし図7と図13ないし図17を参照して、第2実施例である八字歩行校正用靴の底に対して説明する。
【0019】
図3ないし図6のように靴の底1の底面中央部には、底面が弧形に形成された中間転がり部12を下向きに突き出されるように形成するが、この中間転がり部12は円錐台を半分程度切断した半円錐台形状で中間転がり部12の高さと幅が内側より外側が高くて広く形成される。
【0020】
図6に表示された“t”は、中間転がり部12の高さが内側は低く外側が高いことを示しているものである。
【0021】
そして、前記靴の底1の靴の底本体10内側には、底板部21の中央下部に下敷部23が下向きに突き出されるように形成され、底板部21の前方側内側部分が上側に折曲されて足裏の内側前方を上側に上がるように支持する内側上向折曲部22が形成された硬質靴の中敷き20が埋設される。
【0022】
この時、前記下敷部23の底面に支持面24を平たくまたは厚形で選択的に形成して支持面積を拡大することができるようにし、前記下敷部23が中間転がり部12の内側に埋設されるように設置されているため、中間転がり部12が収縮せず、靴の底1の中間転がり部12がシーソーの支柱役割と同一な機能をするようにする。
【0023】
図13ないし図17には、前記靴の底1が前方転がり部11と中間転がり部12、そして後方転がり部13の底面が仮想の弧形を描く仮想弧形曲線4を示し、その仮想弧形曲線4より中間転がり部12の底面が下側に所定の高さ(h)程度が下側に突き出されたことを示している。
【0024】
前記前方転がり部11と中間転がり部12、そして後方転がり部13の底面がそれぞれ弧形に形成されることによって前方転がり部11と中間転がり部12が連結される部分と、中間転がり部12と後方転がり部13が連結される部分には谷間部14が形成されるようになる。
【0025】
そして、前記靴の底1の後方転がり部13または前後方転がり部11、13にクッション手段が設置されるが、クッション手段を設置することによって図13ないし図16でクッション手段の第1ないし第4実施例で区分して図示した。
【0026】
先ず、図13に示したクッション手段の第1実施例は、靴の底本体10の後方側底面に肉取り溝部15を形成した後に、その肉取り溝部15の底面に底面が弧形に形成されたクッション体16を付着したものであり、図14に示したクッション手段の第2実施例は、靴の底本体10の前後方側底面に肉取り溝部15をそれぞれ形成した後に、そのそれぞれの肉取り溝部15底面に底面が弧形に形成されたクッション体16を付着したものである。
【0027】
この時、前記クッション体16は靴の底本体10より軟質でクッション力が優秀な材料として形成するが、通常的にポリウレタンを発泡させて靴の底本体10よりはやんわりと形成して、このポリウレタンを発泡させて形成されるクッション体16の外部面にビニールのような加水分解が起きない防水カバーを形成することが望ましい。
【0028】
図15に示したクッション手段の第3実施例の場合は、靴の底本体10の後方に横方向に少なくとも1個以上のトンネル型の通孔17を貫通形成して靴の底本体10からトンネル型の通孔17程度の肉が取れることによってトンネル型の通孔17部分でクッション作用をするようにするものであり、図16に示した第4の実施例は、クッション手段になるトンネル型の通孔17を靴の底本体10の後方に横方向で形成したものである。
【0029】
以上で説明したクッション手段外にも図面には示さなかったが、靴の底本体10の後方やまたは前後方に公知された履物用エアバッグを埋設した状態で靴の底本体10を成形することもできる。
【0030】
図8ないし図12は、第2実施例のうちわ歩行校正用靴の底1を示した図面であり、この場合は図3ないし図7を参照して説明した実施例の靴の底1において中間転がり部12が形成された方向が反対に形成されて、硬質靴の中敷き20に形成された内側上向折曲部22と同一な機能をする外側上向折曲部25が第2実施例の靴の底1では、内側上向折曲部22とは反対方向に形成されたことだけ異なって残りはすべてが同一であるので、同一な部分に対する説明は省略する。
【0031】
すなわち、第2実施例の靴の底1は、図8ないし図12のように靴の底1の底面中央部に底面が弧形に形成された中間転がり部12を下向きに突き出されるように形成するが、この中間転がり部12の高さと幅が外側より内側が高くて広く形成される。
【0032】
そして、前記靴の底1の内側には底板部21の中央下部に下敷部23が下向きに突き出されるように形成され、底板部21の前方側外側部分が上側に折曲されて足裏の前方外側を上側にあげるように支持する外側上向折曲部25が形成された硬質靴の中敷き20が埋設される。
【0033】
この時、前記下敷部23の底面に支持面24を選択的に形成して支持面積を拡大するようにし、前記下敷部23が中間転がり部12の内側に埋設されるように設置されているため、中間転がり部12が収縮せず、靴の底1の中間転がり部12がシーソーの支柱役割と同一な機能をするようにする。
【0034】
以下、図13ないし図17のように前記中間転がり部12前後方の靴の底1の底面には底面が弧形に形成された前後方転がり部11、13を中間転がり部12より低く形成した構造と靴の底1にクッション手段を設置することは図3ないし図7を土台に説明した実施例の靴の底1と同一であるので、同一な部分に対する具体的な説明は省略する。
【0035】
図面符号のうち未説明符号“2”は、ノンスリップ靴の底であり、このノンスリップ靴の底2は、図15、16に示したクッション手段の第3、第4の実施例の場合は靴の底本体10の底面にノンスリップ部を凹凸形態(図示せず)で直接形成して、ノンスリップ靴の底2を別に付着しないこともある。
【0036】
そして、各実施例の靴の底1に挿入される硬質靴の中敷き20には多数個の通孔26を形成して、靴の底本体10を成形するウレタン素材が前記通孔を通じて硬質靴の中敷き20が靴の底本体10と堅固に結合されるようにする。
【0037】
前記のように構成されている本発明の作用関係を図1ないし図17を参照して説明する。
【0038】
本発明による靴の底1が甲皮3に付着された履物を着して歩行をするようになると、靴の底1の後方下側、すなわちかかとに対応する後方転がり部13の後方下側が地面と触れるようになって、引き継いで中間転がり部12と前方転がり部11の底面が順に地面に接触して転がり歩行をするようになる。
【0039】
このような転がり歩行をする時、後方転がり部13側に設置されたクッション手段によってかかとに作用する衝撃を吸収するようになって、引き継いで中間転がり部12が地面を踏む時は、中間転がり部12が図13及び図17のように前後方転がり部11、13より下側で所定の高さ(h)程度突き出されていながら、その中間転がり部12の内側に硬質靴の中敷き20の下敷部23と支持面24が埋設されていることによってきびす側の後方転がり部13が早く持ち上げられながら前方側に傾けられるようになる。
【0040】
前記のように前方側に傾けられることは中間転がり部12の内側に埋設された下敷部23がシーソーの支柱役割をするためであり、この下敷部23によって中間転がり部12の収縮が前後方転がり部11、13よりは足りなくて中間転がり部12がシーソーの支柱役割をしながら前方側に傾けられるようにする。
【0041】
このように中間転がり部12によって前方に早く傾けられた後にはその前方の前方転がり部11が地面を踏みながら自然に三拍子転がり歩行をするようになるものであり、履物及び足裏が三拍子転がり歩行に該当するように動くことによって着用者の身体もその転がり歩行に対応するように足裏から首部分までの筋肉及び神経が即刻に対応して、身体の均衡を維持して歩行ができるようにする。
【0042】
このような状況で図1及び図2に示した実施例の靴の底の場合には、中間転がり部12の形状が円筒を半分程度切断した半円筒形で後方転がり部13と中間転がり部、そして前方転がり部11が順に転がる三拍子転がり作用で歩く方向に三拍子の転がり歩行がなされて八字歩行やうちわ歩行のような非正常的な歩みではない正常な歩行をする一般人らに三拍子転がり歩行をするようにするものである。
【0043】
前記のように転がり歩行をする過程で図3及び図5、6に示した実施例の靴の底の場合には中間転がり部12の底面が地面を踏む時、前記中間転がり部12が円錐台を半分で切断した半円錐台形態で内側より外側が高さと幅が高くて広くて、中間転がり部12が傾けられた程度履物の内側方向の仮想の回転中心点(x)を中心に“D”のように内側を回転するようになる。
【0044】
このように履物が内側方向に回転するようになることは、サイクル専用運動場に形成したヴェロドローム(velodrome)で内側が低く外側が高くトラックを形成したことと類似な作用関係を見せるものである。
【0045】
前記のように中間転がり部12によってツマ先が内側方向へ回転する時足裏の外側部分が上側に上がって足裏の内側部分は内側方向へ傾けられた状態であるので、足首が弱い場合には足首が無理になることがある。
【0046】
したがって、図4及び図7のように硬質靴の中敷き20の前方側内側が上向き折曲された内側上向折曲部22が形成されて、足裏の外側部分が上側に上がった状態で反対側の内側部分を内側上向折曲部22が上側にあげてくれて足裏の前部は常に平衡を維持するようになって足首に無理にならないようにする。
【0047】
上のように内側上向折曲部22によって足裏の前方側が平衡状態になった状態で足裏の中間部分と足首部分が半円錐台型の中間転がり部12によって内側を回転する過程で八字歩行を校正することができるようになるものであり、中間転がり部12で内側方向へ足首が回るようになった後に前方転がり部11が地面を踏む時は足首が内側方向へ回転することを止めるようになる。
【0048】
このようにツマ先が内側方向への回転が止められながら前方転がり部11では歩く方向に転がり作用がなされるようになって、引き継いで継続的な歩行で後方転がり部13が地面を踏んで、その次にまた再び中間転がり部12が地面を踏む動作を繰り返し的にすることによって足首は中間転がり部12が地面を踏む時だけ内側方向へ回転して、前後方転がり部11、13が地面を踏む時は足首が回転しなくて足首は継続的に内側での回転と、その回転が止められて直線歩行することを継続的に繰り返して足首がリズミカルな回転運動をして、八字歩行を校正することができると共に、足首を柔軟に鍛えることができるようになるものである。
【0049】
そして、本発明で靴の底本体10の後方やまたは前後方に軟質の合成樹脂材でなされたクッション体16や、またはトンネル型の通孔17を形成したクッション手段が具備されていて、転がり歩行時地面を踏む時に発生する衝撃を前記クッション手段がその衝撃を減殺して安楽な歩行ができるようにするものである。
【0050】
前記のように靴の底1によって転がり歩行をする時、前方転がり部11と中間転がり部12との間、そして中間転がり部12と後方転がり部13との間には谷間部14が形成されていることによって谷間部14で地面との摩擦抵抗が減少されて前後方転がり部11、13での歩行方向への転がり歩行と、中間転がり部12での回転が早くて円滑になされて真っ直ぐで正しい姿勢を誘導する三拍子転がり歩行と八字歩行校正が共にできるようになるものである。
【0051】
次は、図8ないし図12を参照してうちわ歩行を校正することに対して説明をするが、上記で八字歩行を校正することを説明する時共に説明した三拍子転がり歩行に関連される説明は上記の説明と同一であるので省略する。
【0052】
すなわち、歩行を開始して後方転がり部13が地面を踏んでその次に中間転がり部12が地面を踏む時、中間転がり部12が図8及び図10、11のように半円錐台型で内側が外側より幅と高さが広くて大きく形成されて中間転がり部12が地面を踏む時足首は外側に回るようになる。
【0053】
それと共に足裏の内側部分が上がって外側は上がるようになるが、図9及び図12でのように靴の底1に埋設された硬質靴の中敷き20の前方外側が上側に曲げられた外側上向折曲部25が足裏の前方外側を上側にあげながら支えて、足裏の前部が平行を維持しながらツマ先が外側に回るようになる。
【0054】
引き継いで、前方転がり部11が地面を踏むようになると、中間転がり部12によって外側方向へ回っていた回転運動が止められながら歩行していた方向にツマ先が復元されて転がり作用がなされるようになって、足首は直線と外側の回転を繰り返しながらうちわ歩行を校正して、足首の筋肉を柔軟に鍛錬させるようになるものである。
【符号の説明】
【0055】
1 靴の底
2 ノンスリップ靴の底
3 甲皮
4 仮想弧形曲線
10 靴の底本体
11 前方転がり部
12 中間転がり部
13 後方転がり部
14 谷間部
15 肉取り溝部
16 クッション体
17 トンネル型の通孔
20 硬質靴の中敷き
21 底板部
22 内側上向折曲部
23 下敷部
24 支持面
25 外側上向折曲部
26 通孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前方転がり部11と中間転がり部12と後方転がり部13でなされた靴の底1の底面が弧形をなすように湾曲形成されて、
前記中間転がり部12は、前記前後方転がり部11、13より堅い素材として前記前後方転がり部11、13の底面より下側に突き出されるように形成されたことを特徴とする三拍子歩行及び歩行校正用靴の底。
【請求項2】
前記中間転がり部12の高さと幅が内側より外側が高くて広く形成されたことを特徴とする請求項1に記載の三拍子歩行及び歩行校正用靴の底。
【請求項3】
前記中間転がり部12の高さと幅が外側より内側が高くて広く形成されることを特徴とする請求項1に記載の三拍子歩行及び歩行校正用靴の底。
【請求項4】
前記靴の底1の内側には底板部21の中央下部に下敷部23が下向きに突き出されるように形成されて、底板部21の前方側内側部分が上側に折曲されるように内側上向折曲部22が形成された硬質靴の中敷き20を埋設するが、前記下敷部23が前記中間転がり部12に埋設されることを特徴とする請求項2に記載の三拍子歩行及び歩行校正用靴の底。
【請求項5】
前記靴の底1の内側には前記底板部21の中央下部に前記下敷部23が下向きに突き出されるように形成されて、前記底板部21の前方側外側部分が上側に折曲されるように外側上向折曲部25が形成された前記硬質靴の中敷き20を埋設するが、前記下敷部23が前記中間転がり部12に埋設されることを特徴とする請求項3に記載の三拍子歩行及び歩行校正用靴の底。
【請求項6】
前記後方転がり部13または前記前後方転がり部11、13にクッション手段が具備されたことを特徴とする請求項4または5に記載の三拍子歩行及び歩行校正用靴の底。
【請求項7】
前記クッション手段は、前記靴の底1の靴の底本体10に肉取り溝部15が形成されて、前記肉取り溝部15の底面に底面が弧形に形成されたクッション体16が付着されることを特徴とする請求項6に記載の三拍子歩行及び歩行校正用靴の底。
【請求項8】
前記クッション手段は、前記靴の底1の前記靴の底本体10に横方向でトンネル型の通孔17が貫通形成されたことを特徴とする請求項6に記載の三拍子歩行及び歩行校正用靴の底。





【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2010−214090(P2010−214090A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−297433(P2009−297433)
【出願日】平成21年12月28日(2009.12.28)
【出願人】(510003173)株式会社 メスプ (1)
【氏名又は名称原語表記】MESP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1737−15,Songjung−dong,Gangseo−gu,Busan,Korea
【Fターム(参考)】