説明

上送りを備えたミシン及び押さえユニット

【課題】 上送り歯と布押さえを簡単に交換できる上送りを備えたミシンを提供する。
【解決手段】 ミシン本体90に押さえ棒91と押さえバネ92と針機構93が設けられており、押さえ棒91の下端に上送り機構3を備えた布押さえユニットαが装着されている。押さえ棒91には上送り機構3を駆動するための、上送り駆動機構βが装着され、連結部5において上送り機構3に連結して上送り機構3を駆動する。上送り機構3は該駆動により上送り運動を行い、矢印方向に縫製対象物である布を送る動作を実行する。布押さえユニットαは押さえ棒91に装着及び脱着可能になっており、種々の形態の布押さえユニットαを用意しておき、目的に応じて簡単に交換ができるように構成されている。布押さえユニットαを押さえ棒91に装着して、連結部5において上送り駆動機構βと連結することにより上送り機構3の駆動も簡単に行える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、上送りを備えたミシンに関する。
【背景技術】
【0002】
縫製対象である布を縫製に従って送る布送りは、通常は下送り歯機構によって行われるが、これに加えて上送り機構を設けて上下送りを行う所謂上下送りミシンが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特公昭63−015870号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上送り歯の形状は用途に応じて異なり、それに合わせた布押さえも必要となるため、上送り歯と布押さえをセットで交換する必要があり、交換作業が面倒である欠点がある。
また家庭用のミシンなどでは、交換の煩雑さから上送り歯の交換ができない構造になっているものもあり、一種類の送り歯しか使用できず、用途が限られる欠点があった。
更に、上送り歯を使用しないときは、上送り歯をミシンの後方に退避させる必要があり、安全上の問題や使い勝手の悪さなどの問題があった。
本発明は上記従来技術の問題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明の上送りを備えたミシンは、ミシン本体に設けられた上送り動作をさせるための駆動機構と、ミシン本体に設けられた布押さえ棒と、該布押さえ棒の下端に装脱可能に装着される布押さえと、該布押さえに布送り運動可能に装着された上送り機構と、前記布押さえを前記布押さえ棒に装着された状態で、前記上送り機構と前記駆動機構を連結し、前記上送り機構に上送り動作を行わせる連結部と、を備えたことを特徴とする。
更に前記布押さえが、前記布押さえ棒に装脱可能な押さえホルダと、該押さえホルダに搖動可能に装着され、布を押さえる押さえ片と、前記上送り機構を装着する上送り支持部と、を有するように構成するのが望ましい。
また前記上送り機構が、前記上送り支持部に搖動可能且つバネにより上方向に搖動押圧されている送り足支えと、該送り足支えに搖動可能且つ水平方向スライド可能に装着された送り足と、該送り足の下端に搖動可能に装着され、縫製対象物に接触して該縫製対象物を送る上送り歯と、を備え、前記連結部が前記送り足に設けられている、ように構成することが望ましい。
更に本発明の上送り動作をさせるための駆動機構と布押さえ棒とを有するミシンの前記布押さえ棒に装脱可能に装着される布押さえユニットは、前記布押さえ棒に装脱可能な押さえホルダと、該押さえホルダに搖動可能に装着され、布を押さえる押さえ片と、前記押さえホルダに設けられた上送り支持部と、前記上送り支持部に搖動可能且つバネにより上方向に搖動押圧されている送り足支えと、 該送り足支えに搖動可能且つ水平方向スライド可能に装着された送り足と、該送り足の下端に搖動可能に装着され、縫製対象物に接触して該縫製対象物を送る上送り歯と、前記送り足に設けられ、前記布押さえ棒に押さえホルダが装着されている時に前記駆動機構に連結する連結部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の上送りを備えたミシンによれば、布押さえと上送り歯の交換が簡単であり、用途に応じた上送り歯及び布押さえを簡単に使用できる。また上送り歯を使用しないときは、連結部による駆動装置との連結を解くだけでよく、従来のように上送り歯をミシンの後方に退避させる必要がないため、安全上の問題や使い勝手の悪さなどがない、などの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の一実施形態を示す概略側面図。
【図2】本発明の一実施形態を示す斜視図。
【図3】本発明の一実施形態の布押さえユニットαを示す側面図。
【図4】本発明の一実施形態の動作を示す説明図。
【図5】本発明の布押さえユニットαの他の実施形態を示す側面図。
【図6】本発明の一実施形態の動作を示す説明図。
【図7】本発明の一実施形態の動作を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1において、ミシン本体90に押さえ棒91と押さえバネ92と針機構93が設けられており、押さえ棒91の下端に上送り機構3を備えた布押さえユニットαが装着されている。
また押さえ棒91には上送り機構3を駆動するための、上送り駆動機構βが装着され、連結部5において上送り機構3に連結して上送り機構3を駆動するように構成されている。上送り機構3は該駆動により上送り運動を行い、送り方向Sに縫製対象物である布を送る動作を実行する。
布押さえユニットαは押さえ棒91に装着及び脱着可能になっており、種々の形態の布押さえユニットαを用意しておき、目的に応じて簡単に交換ができるように構成されている。布押さえユニットαを押さえ棒91に装着して、連結部5において上送り駆動機構βと連結することにより上送り機構3の駆動も簡単に行えるように構成されている。
【0009】
図2及び図3により、布押さえユニットαの構成を詳細に説明する。
布押さえユニットαは、布押さえ1と上送り機構3及び連結部5を有している。
布押さえ1は押さえ片10と押さえホルダ15及び垂直溝20と上送り支持部25を備えている。
押さえ片10は縫製対象である布を直接押さえるもので、前後端が若干上方に沿っており、両側部に立ち上がりを有し、ここに回動軸11、11が設けられている。また押さえ片10の底部には上送り歯用スリット12、12、12が形成されており、ここから上送り歯30が布に接触して布送りを行うように構成されている。
【0010】
押さえホルダ15はコの字形状をなし、その両下端部に支持溝16,16が設けられ、ここに前記回動軸11,11を嵌合して押さえ片10を回動可能且つ装脱可能に支持している。
押さえホルダ15のコの字形状の上端部には、垂直溝20が形成されており、ここに押さえ棒91の下端を貫入して締めネジ21によりねじ止めするように構成されている。
押さえホルダ15には更に上送り支持部25が形成されている。上送り支持部25はコの字形状をなし、対向する2枚の支持板を備え、該支持板間に支持軸26と係止軸27とを備えている。この支持軸26に上送り機構3の上送り足支え40を搖動可能に支持するように構成されている。
【0011】
上送り機構3は、上送り歯30と上送り足35及び上送り足支え40を備えている。
上送り足支え40はその基部において前記した上送り支持部25の支持軸26に回動可能、搖動可能に装着され、且つコイルバネ41により上方向に回動或いは搖動するように付勢、押圧されている。コイルバネ41は支持軸26に装着され、他端が係止軸27に係止している。
上送り足支え40はコの字形状をなしており、前記基部から伸びる対向する2枚の側板に長穴42が形成されており、ここに上送り足35をスライド可能、且つ回動可能、搖動可能に装着するように構成されている。
【0012】
上送り足35は概略クランク形状をなしており、ほぼ垂直の中間部350とその上側にほぼ水平方向に伸びる上部351と上送り足35の下側に斜め下方向に延出する下部352とから形成されている。中間部350にはその両側面に軸36,36が設けられており、この軸36、36が前記上送り足支え40の長穴42に係合し、上送り足35は回動可能、搖動可能且スライド可能に上送り足支え40に支持される構成になっている。
下部352の下端部には支持穴37が設けられており、ここに上送り歯30を回動可能に装着するようになっている。また、下部352の下端部には垂直方向に袋穴38が形成され、ここに圧縮バネ39が挿入されている。圧縮バネ39は上送り歯30の後端部を付勢押圧して、上送り歯30の先端を上げるように作用する。
【0013】
上送り歯30は、両端に一対の足31,31と中央に大型の足31を有しており、この足31、31、31の裏面は歯状に形成され、押さえ片10の上送り歯用スリット12を通って縫製対象物である布に接触して、布送りを行うようになっている。
上送り歯30には、中央部に嵌合溝32が設けられており、この嵌合溝32に下部352の端部を嵌合し、軸34が穴33、支持穴37、穴33に貫通しており、上送り歯30は上送り足35に回動可能、搖動可能に装着されている。また前記したように圧縮バネ39により足31,31の先端が上向きになるように付勢、押圧されている。
【0014】
上送り足35の上部351の上端部には連結部5が形成されている。この連結部5は後述する上送り駆動機構βの連結部8と連結し、上送り駆動機構βからの駆動力を受けて布送り動作を実行するように構成されている。
この構成により、上送り機構3を有する布押さえユニットαを簡単に取り外すことが可能になり、また種々の異なる形態、機能を有する布押さえユニットαを交換して簡単に使用することが可能である。
【0015】
連結部5は、上部351の上端に形成された平坦部50と、送り方向Sと反対方向の一端部に形成された半円状の連結凹部51と、他端部に形成され、送り方向Sと反対方向に曲げられたフック部52とを有している。該フック部52により連結溝53が形成されている。
この連結部5の構成により、上送り駆動機構βの連結部8と簡単に連結及び連結の解除が行われ、しかも確実な駆動力の伝達が実現する。
【0016】
図4により連結部5と連結部8の連結構造を説明する。
(A)に示すように、布押さえユニットαを押さえ棒91に装着した状態で、上送り足35の後端面を手前方向(反送り方向)に押すと、(B)、(C)に示すように上送り足35は回動してフック部52の連結溝53が連結部8の連結軸80に係合し、更に上送り足支え40のコイルバネ41の上方向の付勢により連結凹部51が連結軸81に係合する。
この状態で送り駆動部7の送り動作の駆動力が上送り足35に伝達され、上送り歯30の送り動作が行われる。
【0017】
なお布押さえユニットαは目的に応じて種々の形状、形態が可能であり、図5に他の実施形態を示す。この布押さえユニットα´は1つの足31´を有しており、押さえ片10´には1つの上送り歯用スリット12´が形成されている。このような種々の形態の布押さえユニットαを必要に応じて押さえ棒91に装脱着することにより簡単に交換して使用することが可能である。
【0018】
次に上送り駆動機構βの構成を説明する。
上送り駆動機構βは、前述したように送り駆動部7と連結部8を備えており、送り駆動部7の送り駆動を連結部8により連結部5に伝達するように構成されている。
【0019】
送り駆動部7は、上送り台70と上送り上下カム71を備えており、この上送り上下カム71は、ミシンの針棒の上下運動の駆動のための上軸95に装着固定されている。上下腕565は、上軸95に固定された上送り上下カム71に当接して揺動運動するため、上送り軸552に回動可能に遊装され、上送り上下カム71のカムリフトにより上下腕565が揺動運動を行う。この上下腕565はベルクランク542に上下腕リンク569を介して接続されている。
【0020】
一方上送り軸552は、上送り歯30に下側の送り量と等量の送り量を発生させるため、下送り機構(図示せず)に連動するよう連結されており、下送り機構の水平方向の揺動運動を伝達リンク(図示せず)を介して上送り軸552に伝達して、上送り軸552が揺動運動するように構成されている。この上送り軸552の揺動運動により、上送り軸552に固定された送り水平腕553が揺動運動し、この送り水平腕553は、上送り水平リンク554を介して、送り駆動部7を回動させる。該送り駆動部7は押え棒91に固着された上下連結体559の軸部560を回転中心として回動する。
【0021】
537は押さえ棒抱きで押さえ棒91にねじ止めされていて、その左端部はアームに設けた(図示無し)案内縦長穴に勘合されている。538は押さえばね解放台で押さえ棒91に上下動自由に勘合し、正面側に設けられた縦長穴部539は押さえ棒抱き537の正面側に設けられた突出部540に上下動自由に勘合している。541はばね受けで押さえ棒抱き537と押さえばね解放台538の間に上下動自由に挿入されている。この状態で押さえばね圧は押さえ棒だき、押さえ棒、押さえホルダーを通して布押さえ1に伝達する。
542は三角状をしたベルクランクで、頂点側には軸部543と底辺側には軸受部544と軸部545が設けられており、軸受部544はばね解放台538に設けられた軸546に勘合している。547は上下伝達リンクでその上端の穴548は前記ベルクランク542の軸部545に勘合されており下端部には穴549を有するボス550がもうけである。552は上送り軸で本体の後端面側で、通常の下送り機構部の水平送り軸(図示無し)とリンク連結されている。553は上送り水平腕で上送り軸552にねじで固着されており、その下端は上送り水平リンク554により上送り台70の上端部とリンク結合されている。上送り台70は略L型をしており底辺部には前記連結部8の連結軸80と連結軸81が設けられている。上送り台70の前端部には穴558が設けてあり、該穴558は前記上下伝達リンクのボス550に勘合している。559は上下連結体でその両端には同軸の軸部560を有していて上下伝達リンクの穴549と補助板561に設けられた穴562にそれぞれ勘合されている。
563はスペーサで補助板561と上送り台70との間にありその厚みは上下連結体559の胴体部のそれより大きく上下連結体559が回動自由になる様ねじ563により上送り台70に固着されている。また、上下連結体559の中央胴部には軸線に直角な穴564があり、その穴は押さえ棒91の下方部に上下動自由に勘合されている。565は上下腕で、前記上送り軸552に遥動自由に勘合されており、両端に腕が設けられており一端の腕の先端の接触子566はばね567の作用により上送り上下力ム71の力ム面に当接追従している。また、一方の腕の先端は上下腕リンク569により前記ベルクランク542の軸部543とリンク結合している。この状態で送り台70は水平送り成分と上下送り成分が複合して伝えられる。
【0022】
図6により、上送り歯30の送り動作とこれに連動する押さえ片10の動作を説明する。
図6Aに示すように、針機構93が針板上面96より上昇し、上送り歯30と下送り歯99により布を挟み込み、布送りを開始する。
次にBに示すように下送り歯99は上昇し、そのレベルLは針板上面96の上になり、押さえ片10と布を挟んで送り方向Sに布を送る。この時、押さえバネ92が解放され、押さえ片10は下送り歯99と共に上昇する。
Cに示すように布送りが終了すると、下送り歯99は針板上面96より下がり、押さえバネ92の解放も終了して、下送り歯99の下降とともに、押さえ片10も針板上面96まで下降する。
そして、Dに示すように次の送りに備えて下送り歯99は更に下降すると共に送り方向Sの反対方向に移動する。同時に上送り歯30は上昇する。以上の動作により上下送りが実行される。
【0023】
図7に全体の構成の動作を示す。図7では上送り歯30の動きを表すため、押さえ片10の図示を省略してある。
図7の(A)から(D)に掛けて、針機構93に連動して上送り歯30が送り動作を行い送り方向Sに布を送るように構成されている。
(A)に於いて上送り歯30は針板上面に接している。
この状態からさらに上下送り力ム71が回転すると、上送り上下腕565は上送り軸552の周りに時計方向に回転しリンク569を矢印方向に引張りベルクランク542を回転軸546の周りに反時計方向に回転させ様とするが、上送り歯30が針板(又は、下送り歯)に当接している為、上下伝達リンク547と結合しているベルクランクの他の軸545は下方への回転が拘束され、逆に回転軸546が上方に持ち上げられる。従ってばね解放台538は押さえばね92に抗して上方に持ちあげられ、ばね受け541との聞にスキマができ始め(B)の状態になる。
(B)の状態は上下送り力ム71の最大半径部が作用している状態であり,ばね解放台538の上昇量も最大となる。この状態からさらに上下送り力ム71が回転すると、力ム半径が最小方向に変化し、上送り上下腕565は反時計方向に回転し始め、ばね解放台538も下降し、(C)の状態になる。この状態でばね解放台538はばね受け541と再び接触する。この状態からさらに上下送り力ム71が回転すると上送り上下腕565がさらに反時計方向に回転し、ベルクランク542は回転軸546を中心に時計方向に回転し、軸部545は上方に持ちあげられ上下伝達リンク547も持ち上がり始めさらに上送り歯30も持ち上がり始める。この状態からさらに上下送り力ム71が回転し(D)の状態になる。
(D)状態は上下送り力ム71の力ム最小半径部が作用している状態であり上送り歯30が最大上昇状態をしめす。以後(A)、(B)、(C)、(D)の繰り返しとなる。一方上送り水平腕553は上送り軸552を介して下送りの水平送り腕(図示しない)と連動されており上送り歯30に下送り歯と同じ水平送り量を伝達している。
(A)状態では最左点にあり、反時計方向に動き始め(B)の状態(中央点)を経て(C)の状態の最右点になる。また、(C)の状態から時計方向に回転し始め(D)の状態を経て(A)の状態にもどる。
【符号の説明】
【0024】
1:布押さえ、3:上送り機構、5:連結部、7:送り駆動部、8:連結部、10:押さえ片、11:回動軸、12:上送り歯用スリット、15:押さえホルダ、16:支持溝、20:垂直溝、21:締めネジ21、25:上送り支持部、26:支持軸、27:係止軸、30:上送り歯、31:足、32:嵌合溝、33:穴、34:軸、35:上送り足、36:軸、37:支持穴、38:袋穴、39:圧縮バネ、40:上送り足支え、41:コイルバネ、42:長穴、50:平坦部、51:連結凹部、52:フック部、53:連結溝、70:上送り台、71:上送り上下カム、80:連結軸、81:連結軸、90:ミシン本体、91:押さえ棒、92:押さえバネ、93:針機構、95:上軸、96:針板上面、99:下送り歯。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ミシン本体に設けられた上送り動作をさせるための駆動機構と、
ミシン本体に設けられた布押さえ棒と、
該布押さえ棒の下端に装脱可能に装着される布押さえと、
該布押さえに布送り運動可能に装着された上送り機構と、
前記布押さえを前記布押さえ棒に装着された状態で、前記上送り機構と前記駆動機構を連結し、前記上送り機構に上送り動作を行わせる連結部と、
を備えたことを特徴とする上送りを備えたミシン。
【請求項2】
前記布押さえが、
前記布押さえ棒に装脱可能な押さえホルダと、
該押さえホルダに搖動可能に装着され、布を押さえる押さえ片と、
前記上送り機構を装着する上送り支持部と、
を有する請求項1の上送りを備えたミシン。
【請求項3】
前記上送り機構が、
前記上送り支持部に搖動可能且つバネにより上方向に搖動押圧されている送り足支えと、
該送り足支えに搖動可能且つ水平方向スライド可能に装着された送り足と、
該送り足の下端に搖動可能に装着され、縫製対象物に接触して該縫製対象物を送る上送り歯と、を備え、
前記連結部が前記送り足に設けられている、
ことを特徴とする請求項2の上送りを備えたミシン。
【請求項4】
上送り動作をさせるための駆動機構と布押さえ棒とを有するミシンの前記布押さえ棒に装脱可能に装着される布押さえユニットであって、
前記布押さえ棒に装脱可能な押さえホルダと、
該押さえホルダに搖動可能に装着され、布を押さえる押さえ片と、
前記押さえホルダに設けられた上送り支持部と、
前記上送り支持部に搖動可能且つバネにより上方向に搖動押圧されている送り足支えと、
該送り足支えに搖動可能且つ水平方向スライド可能に装着された送り足と、
該送り足の下端に搖動可能に装着され、縫製対象物に接触して該縫製対象物を送る上送り歯と、
前記送り足に設けられ、前記布押さえ棒に押さえホルダが装着されている時に前記駆動機構に連結する連結部と、
を備えることを特徴とする布押さえユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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