説明

下着および水着

【課題】 乳房を持ち上げて形状を整えると共に、着用時に不快感を緩和するカップ部を有する下着およびカップ部を有する水着を提供する。
【解決手段】 ブラジャーは、土台部11とカップ部12と肩ひも13とワイヤ14とを備える。カップ部12は、土台部11に接続され、左右の乳房をそれぞれ覆うための部材である。肩ひも13は、土台部11およびカップ部12のうち少なくとも一方に接続されている。ワイヤ14は、カップ部12の少なくとも一部に配置されている。ワイヤ14は、カップ部12の下縁に沿うように形成された円弧状部と、円弧状部の外側の部分から上側に向かって延びるように形成され、カップ部12の外縁に沿うように湾曲する第1湾曲部と、第1湾曲部から上側に向かって延びるように形成され、第1湾曲部と反対側に湾曲している第2湾曲部とを含んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は下着および水着に関し、たとえばワイヤがティアドロップ型である下着および水着である。
【背景技術】
【0002】
従来、図7(A)に示すように、カップ部を有する下着の一例であるブラジャー100は、土台部101と、カップ部102と、肩ひも103と、ワイヤ104とを備えている。ワイヤ104は、図7(B)に示すように、乳房の下方を保持する略半円形状としていることが一般に知られている。
【0003】
また、特開昭60−126303号公報(特許文献1)には、乳房の外側に配置される外側縁、下側縁、内側縁、外側縁延長部分、および内側縁延長部分とを備えるカップワイヤが開示されている。
【特許文献1】特開昭60−126303号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のブラジャー100は、ワイヤ部104が略半円形状であることから、乳房の包み込みが不十分な場合がある。この場合、ブラジャー100の着用時において、上方および脇側の乳房の形状を整えることができないという問題がある。また、肩ひも103が乳房の中心よりも外側に配置されているので、ブラジャー100の着用時には乳房を中心側に寄せて形状を整えることが不十分な場合がある。
【0005】
また、着用時にワイヤ部104の先端部104a近傍が体に接触し、接触の角度または状態によっては不快感が生じる場合がある。
【0006】
さらに、乳房の包み込みが不十分な状態で、乳房を持ち上げるなど乳房の形状を整えることを重視すると、肩ひも103によりカップ部102を引き上げることが必要となる。その場合には、肩ひも103の負担が大きくなり、肩への負担も大きくなる。肩への負担が大きくなると、たとえば肩こりなどが生じる場合がある。
【0007】
また、上記特許文献1に記載のカップワイヤでは、内側縁延長部分が設けられている。一般的に、カップワイヤの内側縁延長部分に相当する乳房の形状は、人によって形状が非常に相違するところである。そのため、当該カップワイヤをたとえばブラジャーに適用して着用すると、内側縁延長部分が体に接触し、不快感を生じる可能性が非常に高い。
【0008】
それゆえ本発明の目的は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、乳房を持ち上げて形状を整えると共に、着用時に不快感を緩和する下着および水着を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一の局面における下着は、土台部と、カップ部と、肩ひもと、ワイヤとを備えている。カップ部は、土台部に接続され、左右の乳房をそれぞれ覆うための部材である。肩ひもは、土台部およびカップ部のうち少なくとも一方に接続されている。ワイヤは、カップ部の少なくとも一部に配置されている。ワイヤは、カップ部の下縁に沿うように形成された円弧状部と、円弧状部の外側の部分から上側に向かって延びるように形成され、カップ部の外縁に沿うように湾曲する第1湾曲部と、第1湾曲部から上側に向かって延びるように形成され、第1湾曲部と反対側に湾曲する第2湾曲部とを含む。ワイヤは、ワイヤにおける左右の乳房の内側に配置される円弧状部の先端部である一方端と、ワイヤにおける左右の乳房の外側に配置される第2湾曲部の先端である他方端とを有している。一方端および他方端が、着用したときに体の前後方向になるべき方向に折り曲げ可能であり、折り曲げた形状を維持できる。
【0010】
上記下着において好ましくは、一方端が、カップ部の頂点よりも低い位置に形成されている。また、肩ひもは、カップ部の頂点から鉛直方向上方に向かって延びる軸と、カップ部の頂点から肩ひもとカップ部との接続点に向かって延びる軸との交差する角度が0度以上15度以下である。
【0011】
本発明の他の局面における下着は、土台部と、カップ部と、肩ひもと、ワイヤとを備えている。カップ部は、土台部に接続され、左右の乳房をそれぞれ覆うための部材である。肩ひもは、土台部およびカップ部のうち少なくとも一方に接続されている。ワイヤは、カップ部の少なくとも一部に配置されている。ワイヤは、カップ部の下縁に沿うように形成された円弧状部と、円弧状部の外側の部分から上側に向かって延びるように形成され、カップ部の外縁に沿うように湾曲する第1湾曲部と、第1湾曲部から上側に向かって延びるように形成され、第1湾曲部と反対側に湾曲する第2湾曲部とを含む。ワイヤにおける左右の乳房の内側に配置される円弧状部の先端部である一方端が、カップ部の頂点よりも低い位置に形成されている。
【0012】
本発明のさらに他の局面における下着は、土台部と、カップ部と、肩ひもと、ワイヤとを備えている。カップ部は、土台部に接続され、左右の乳房をそれぞれ覆うための部材である。肩ひもは、土台部およびカップ部のうち少なくとも一方に接続されている。ワイヤは、カップ部の少なくとも一部に配置されている。ワイヤは、カップ部の下縁に沿うように形成された円弧状部と、円弧状部の外側の部分から上側に向かって延びるように形成され、カップ部の外縁に沿うように湾曲する第1湾曲部と、第1湾曲部から上側に向かって延びるように形成され、第1湾曲部と反対側に湾曲する第2湾曲部とを含む。肩ひもは、カップ部の頂点から鉛直方向上方に向かって延びる軸と、カップ部の頂点から肩ひもとカップ部との接続点に向かって延びる軸との交差する角度が0度以上15度以下である。
【0013】
上記下着において好ましくは、カップ部のうちワイヤが挿入されている部分および土台部と接続され、伸縮可能な布で形成された伸縮部をさらに備えている。
【0014】
上記下着において好ましくは、カップ部において、カップ部のうちワイヤが挿入されている部分と接続され、カップ部の頂点に向かう側の平面形状が凹凸になるように形成された補強布をさらに備えている。
【0015】
本発明の一の局面における水着は、水着用土台部と、カップ部と、肩ひもと、ワイヤとを備えている。カップ部は、水着用土台部に接続され、左右の乳房をそれぞれ覆うための部材である。肩ひもは、水着用土台部およびカップ部のうち少なくとも一方に接続されている。ワイヤは、カップ部の下縁に沿うように形成された円弧状部と、円弧状部の外側の部分から上側に向かって延びるように形成され、カップ部の外縁に沿うように湾曲する第1湾曲部と、第1湾曲部から上側に向かって延びるように形成され、第1湾曲部と反対側に湾曲する第2湾曲部とを含む。ワイヤは、ワイヤにおける左右の乳房の内側に配置される円弧状部の先端部である一方端と、ワイヤにおける左右の乳房の外側に配置される第2湾曲部の先端である他方端とを有している。一方端および他方端が、着用したときに体の前後方向になるべき方向に折り曲げ可能であり、折り曲げた形状を維持できる。
【0016】
上記水着において好ましくは、一方端が、カップ部の頂点よりも低い位置に形成されている。また、肩ひもは、カップ部の頂点から鉛直方向上方に向かって延びる軸と、カップ部の頂点から肩ひもとカップ部との接続点に向かって延びる軸との交差する角度が0度以上15度以下である。
【0017】
本発明の他の局面における水着は、水着用土台部と、カップ部と、肩ひもと、ワイヤとを備えている。カップ部は、水着用土台部に接続され、左右の乳房をそれぞれ覆うための部材である。肩ひもは、水着用土台部およびカップ部のうち少なくとも一方に接続されている。ワイヤは、カップ部の下縁に沿うように形成された円弧状部と、円弧状部の外側の部分から上側に向かって延びるように形成され、カップ部の外縁に沿うように湾曲する第1湾曲部と、第1湾曲部から上側に向かって延びるように形成され、第1湾曲部と反対側に湾曲する第2湾曲部とを含む。ワイヤにおける左右の乳房の内側に配置される円弧状部の先端部である一方端が、カップ部の頂点よりも低い位置に形成されている。
【0018】
本発明のさらに他の局面における水着は、水着用土台部と、カップ部と、肩ひもと、ワイヤとを備えている。カップ部は、水着用土台部に接続され、左右の乳房をそれぞれ覆うための部材である。肩ひもは、水着用土台部およびカップ部のうち少なくとも一方に接続されている。ワイヤは、カップ部の下縁に沿うように形成された円弧状部と、円弧状部の外側の部分から上側に向かって延びるように形成され、カップ部の外縁に沿うように湾曲する第1湾曲部と、第1湾曲部から上側に向かって延びるように形成され、第1湾曲部と反対側に湾曲する第2湾曲部とを含む。肩ひもは、カップ部の頂点から鉛直方向上方に向かって延びる軸と、カップ部の頂点から肩ひもとカップ部との接続点に向かって延びる軸との交差する角度が0度以上15度以下である。
【0019】
上記水着において好ましくは、カップ部のうちワイヤが挿入されている部分および水着用土台部と接続され、伸縮可能な布で形成された伸縮部をさらに備えている。
【0020】
上記水着において好ましくは、カップ部において、カップ部のうちワイヤが挿入されている部分と接続され、カップ部の頂点に向かう側の平面形状が凹凸になるように形成された補強布をさらに備えている。
【発明の効果】
【0021】
本発明の一の局面における下着および水着によれば、円弧状部と第1湾曲部と第2湾曲部とを含むワイヤにより、乳房の下側および外側を支持できるので、乳房を持ち上げるなどの形状を整えることができる。また、ワイヤの一方端および他方端が折り曲げ可能であるので、着用時の不快感を緩和する形状を維持することができる。
【0022】
本発明の他の局面における下着および水着によれば、ワイヤの一方端がカップ部の頂部よりも低い位置に形成されていることにより、乳房の形状によらず着用時の不快感を緩和することができる。
【0023】
本発明のさらに他の局面における下着および水着によれば、肩ひもは、カップ部の頂点から鉛直方向上方に延びる軸と、カップ部の頂点から肩ひもとカップ部との接続点に延びる軸との交差する角度が0度以上15度以下であることから、肩ひもは着用したときにカップ部の頂部のほぼ真上に配置されるため、カップ部の頂部を略上方に肩ひもが引っ張ることができる。そのため、乳房をより寄せて上に持ち上げた状態で維持することができ、形状を整えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照符号を付し、その説明は繰り返さない。
【0025】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1は、下着の一例であるブラジャーとしている。図1は、本発明の実施の形態1におけるブラジャーを示す正面図である。図2は、本発明の実施の形態1におけるブラジャーを示す背面図である。図3(A)は、左側のカップ部近傍を示す拡大正面図であり、図3(B)は、左側カップ部近傍を示す拡大裏面図である。図4は、本発明の実施の形態1におけるブラジャーを構成するワイヤを示す正面図である。図1〜図4を参照して、本発明の実施の形態1におけるブラジャーを説明する。本発明の実施の形態1におけるブラジャー10は、ティアドロップ型のワイヤ14を備えている。
【0026】
本発明の実施の形態1におけるブラジャー10は、図1および図2に示すように、たとえば土台部11と、カップ部12と、肩ひも13と、ワイヤ14とを備える。カップ部12は、土台部11に接続され、左右の乳房をそれぞれ覆うための部材である。肩ひも13は、土台部11およびカップ部12のうち少なくとも一方に接続されている。ワイヤ14は、カップ部12の少なくとも一部に配置されている。図4に示すように、ワイヤ14は、円弧状部14aと、第1湾曲部14bと、第2湾曲部14cとを含んでいる。円弧状部14aは、カップ部12の下縁に沿うように形成されている。第1湾曲部14bは、円弧状部14aの外側の部分から上側に向かって延びるように形成され、カップ部12の外縁に沿うように湾曲する。第2湾曲部14cは、第1湾曲部14bから上側に向かって延びるように形成され、第1湾曲部14bと反対側に湾曲している。
【0027】
ワイヤ14は、ワイヤ14における左右の乳房の内側に配置される円弧状部14aの先端部である一方端14dと、ワイヤ14における左右の乳房の外側に配置される第2湾曲部14cの先端である他方端14eとを有している。ワイヤ14の一方端14dおよび他方端14eが、着用したときに体の前後方向になるべき方向に折り曲げ可能であり、折り曲げた形状を維持できる。すなわち、着用したときに、一方端14dおよび他方端14eの少なくとも一方を不快感が緩和される方向に折り曲げて、その形状を維持することができる。なお、折り曲げ可能とは、折ることだけが可能の場合も含む。
【0028】
また、ワイヤ14における左右の乳房内側に配置される円弧状部14aの先端部である一方端14dが、カップ部12の頂点12aよりも低い位置に形成されている。
【0029】
また、肩ひも13は、カップ部12の頂点12aから鉛直方向上方に向かって延びる軸xと、カップ部12の頂点12aからの肩ひも13とカップ部12との接続点13aに向かって延びる軸yとの交差する角度θが0度以上15度以下である。なお、頂点12aとは、カップ部12を水平面に置いたときの最も高い凸部を意味する。頂点12aは、線または面を構成している場合もあり、この場合には当該線または面の任意の一点を意味する。また、接続点13aは、体の前面に相当する側において肩ひも13が土台部11およびカップ部12のうち少なくとも一方と接続されている部分のうち肩ひも13の幅方向の中心を意味する。
【0030】
角度θが0度のときは、肩ひも13は、着用したときにカップ部12の頂点12aのほぼ真上に配置される。角度θが0度以上15度以下のときは、肩ひも13は左右それぞれの半身において略中心に配置できるので、肩ひも13は乳房の中心を上方に引き上げることができる。そのため、角度θを上記範囲とすることにより、ブラジャー10を着用したときに、頂点12aをより体の中心側へ寄せ、かつ高い位置に上げることができる。なお、角度θは0度に近いほど、頂点12aをよりからだの中心側へ寄せて持ち上げることができるので好ましい。
【0031】
詳細には、図1に示すように、土台部11は、2つのカップ部12を胸部で支持できる形状としている。土台部11は、たとえば、肌当たりの良好なシルケット天竺などその他からなる布を用いている。土台部11は、体の背面に相当する側でかつ表面側にブラジャー10を着脱可能とする互いに嵌合する引掛け部と留め具とを含む着脱部11aを有している。着脱部11aは、たとえば、肌当たりの良好なシルケット天竺からなる布を用いている。なお、肌当たりの良好な布を用いることが好ましいが、布の材質には特に限定されない。
【0032】
カップ部12は、図3(A)および図3(B)に示すように、ワイヤ挿入部12bと、カップ布12cとを含んでいる。ワイヤ挿入部12bは、ワイヤ14が挿入可能な空間を有するように、カップ部12の輪郭を沿うように配置されている。カップ布12cは、乳房を覆うように形成され、ワイヤ挿入部12bと接続されている。カップ布12cの断面形状は、たとえば山形に形成されている。カップ布12cの材質は、たとえば前面側にレース素材、背面側にシルケット天竺の2枚を用いている。また、内側上辺部12dは、カップ布12cを身生地折り返し仕様としている。これにより、肌当たりを良好にするとともに、カップ布12cの前面側と背面側との段差をつき難くして美観を損なわないようにしている。
【0033】
肩ひも13の前面側端部は、接続部材17を介してカップ部12と接続されている。肩ひも13の背面側端部は、土台部11と縫着されている。肩ひも13は、特にこれに限定されず、着脱可能とする接続部材等を用いることにより、肩ひも13をブラジャー10から着脱可能としても良い。肩ひも13は、たとえば肩の負担を軽減する観点から伸縮可能な布地を用いている。また、肩ひも13には長さを調節できるアジャスタなどの部材を含んでいてもよい。
【0034】
ワイヤ14は、図3(A)および図3(B)に示すようにカップ部12のワイヤ挿入部12bに挿入されている。ワイヤ14は、ワイヤ挿入部12bの空間に直接挿入することができ、挿入後、ワイヤ14が移動しないように、たとえばワイヤ挿入部12bの両端を縫うことにより固定されている。また、ワイヤ14を側方から見たときの形状は、平面的な形状であっても立体的な形状であってもよい。
【0035】
図4に示すように、円弧状部14aは、手を上げたときに引き上げられる乳房の下の輪郭であるいわゆるバージスラインに沿った形状としている。第1湾曲部14bは、その中心を円弧状部14aの中心と同じ側とし、円弧状部14aよりも曲率半径を大きく形成されている。第2湾曲部14cは、中心を円弧状部14aの中心と反対側とし、円弧状部14aよりも曲率半径が大きくなるように形成されている。
【0036】
また、一方端14dおよび他方端14eは、矢印31a,31bに示すように、ワイヤ14において互いに近づく方向に向かって形成されている。ワイヤ14を挿入したブラジャー10を着用するときには、ワイヤ14の一方端14dおよび他方端14eはカップ部12と肩ひも13との接続部分13aに向かって配置される。一方、従来のワイヤ104は、図7(B)に示すように、略半円状である。ワイヤ104の両端104aは矢印32a,32bに示すように、互いに平行の向き(図7(B)において上向き)に形成されている。そのため、実施の形態1におけるワイヤ14は、乳房の形状と整合した形状であるため、ブラジャー10の着用時における不快感を大幅に緩和することができる。
【0037】
また、一方端14dは、乳房の形状を問わずブラジャーに適用できるため、カップ部12の頂点12aよりも低い位置に形成されている。そのため、乳房の形状とワイヤ14の形状との相違から生じるブラジャー10の着用時における不快感を大幅に緩和することができる。なお、一方端14dの形状は特にこれに限定されず、円弧状部14aは、たとえば円弧状部14aの一端14dと、円弧状部14aと第1湾曲部14bとの接続場所とを結ぶ形状を略半円となるように形成してもよい。一方端14dをブラジャー10に挿入して着用したときに、一方端14dが乳房の最も高い位置と同じ高さまたはそれより低い高さの位置に配置されていれば、ブラジャー10の着用時の不快感を緩和することができるからである。
【0038】
伸縮部15は、カップ部12のうちワイヤ14が挿入されている部分および土台部11と接続されており、伸縮可能な布で形成されている。具体的には、カップ部12のうちワイヤ14の第2湾曲部14cが挿入されている部分および土台部11と接続されている。ブラジャー10を着用したときには、伸縮部15はワイヤ14の第2湾曲部14cが挿入されている部分の脇側に配置される。そのため、ワイヤ14で乳房の形状を整える際に、脇側の乳房を乳房の中心へ寄せる補助的な役割を果たす。また、伸縮部15は、ワイヤ挿入部12bと接続されていればよく、たとえばワイヤ挿入部12bにおいて第2湾曲部14cおよび第1湾曲部14bが挿入されている部分と接続されていてもよい。伸縮部15の材質としては、たとえばシルケット天竺を用いることができる。
【0039】
補強布16は、カップ部12において、カップ部12のうちワイヤ14が挿入されている部分と接続され、カップ部12の頂点12aに向かう側の平面形状が凹凸になるように形成されている。具体的には、補強布16は、カップ部12においてワイヤ14の円弧状部14aにおける一方端14d近傍から第1湾曲部14bと接続される接続点近傍までに渡り接続され、カップ部12の頂点12aに向かう側の先端が鋭角に形成された凹凸形状(図3(A)(B)においてチューリップ型の形状)としている。また、補強布16は、美観を損なわないという観点から、カップ部12の表面に配置されていれば、その他の構成に特に限定されない。実施の形態1では、補強布16は、カップ布12cの前面側の布と背面側の布との間に配置されている。補強布16は、円弧状部14aが挿入されているワイヤ挿入部12bを補強するための部材である。先端が鋭角の凹凸形状とすることにより、ブラジャー10の着用時において補強布16により生じる段差をより目立たなくすることができる。
【0040】
次に、本発明の実施の形態1におけるブラジャー10を着脱する動作について説明する。図5は本発明の実施の形態1におけるブラジャー10を着用した状態を示す概略斜視図である。
【0041】
ブラジャー10の着用方法は、従来の技術に基づく着用方法と同様である。すなわち、図5に示すように、肩ひも13に左右それぞれの腕を通し、肩ひも13が両肩にかかるようにする。そして、ブラジャー10のティアドロップ型のワイヤ14に、下側および脇側の乳房を包み込む。そして、図2に示すように、着脱部11aにおいて引掛け部と留め具とを接続することにより、胸部に巻くようにして体とブラジャー10とを接続する。これにより、乳房の形状を整えて、乳房を寄せて上げることができた状態でブラジャー10を着用できる。なお、ティアドロップ型のブラジャー10は、円弧状部14a、第1湾曲部14b、および第2湾曲部14cを含むワイヤが乳房の上方に向かって自然な丸みを作り出しているので、外観において不自然にならずに乳房を寄せて上げることができる。
【0042】
また、図5に示すように、ブラジャー10の着用時における肩ひも13は、カップ部12の頂点12aのほぼ真上に配置されている。従来のブラジャー100を着用するときには、図7に示すように、肩ひも103は、カップ部102の頂点よりも肩よりに配置される。
【0043】
また、ブラジャー10を脱ぐ際には、着用する方法と逆の方法を行なうため、その説明は繰り返さない。
【0044】
以上説明したように、本発明の実施の形態1における下着の一例であるブラジャー10によれば、土台部11と、カップ部12と、肩ひも13と、ティアドロップ型のワイヤ14とを備えている。そのため、円弧状部14aと第1湾曲部14bと第2湾曲部14cとを含むワイヤ14により、乳房の下側および外側を支持できるので、乳房を持ち上げるなどの形状を整えることができる。よって、乳房を持ち上げて形状を整えることができる。
【0045】
上記ブラジャー10は、ワイヤ14の一方端14dおよび他方端14eが、着用したときに体の前後方向になるべき方向に折り曲げ可能であり、折り曲げた形状を維持できる。そのため、ワイヤ14の一方端14dおよび他方端14eが折り曲げ可能であるので、着用するときにワイヤ14の一方端14dおよび他方端14eを折り曲げて不快感を緩和する形状とし、当該形状を維持することができる。よって、着用時の不快感を緩和することが可能となる。
【0046】
上記ブラジャー10は、一方端14dが、カップ部12の頂点12aよりも低い位置に形成されている。ワイヤ14の一方端14dがカップ部12の頂点12aよりも低い位置に形成されているので、カップ部12の形状と乳房の形状との相違から一方端14dと乳房の内側との接触により生じる着用時の不快感を緩和することができる。
【0047】
上記ブラジャー10は、肩ひも13は、カップ部12の頂点12aから鉛直上方に延びる軸xと、カップ部12の頂点12aから肩ひも13とカップ部12との接続点13aに延びる軸yとの交差する角度が0度以上15度以下である。これにより、肩ひも13は着用したときにカップ部12の頂点12aのほぼ真上に配置されるため、肩ひも13はカップ部12の頂点12aを略上方に引っ張ることができる。そのため、乳房をより寄せて上に持ち上げた状態で維持することができ、乳房の形状を整えることができる。また、肩ひも13を着用したときにカップ部12の頂点12aのほぼ真上に配置されるため、肩部分の肌を露出する衣服を着用するときに、肩ひも13が見える可能性が低くなるので、衣服の選択を大きくすることができ、利便性が向上する。さらに、肩ひも13は、乳房の形状を整えた状態で引き上げることが容易であるので、肩の負担を軽減することができるので、たとえば肩こりなどの症状を抑制することができる。
【0048】
上記ブラジャー10において好ましくは、カップ部12のうちワイヤ14が挿入されている部分および土台部11と接続された、伸縮可能な布で形成された伸縮部15をさらに備えている。これにより、脇側の乳房を包み込むワイヤ14を補助して、脇側の乳房をより包み込むことが可能となる。また、脇側の乳房をより包み込むことにより、脇部の形状をより整えることができる。
【0049】
上記ブラジャー10において好ましくは、カップ部12において、カップ部12のうちワイヤ14が挿入されている部分と接続され、カップ部12の頂点12aに向かう側の平面形状が凹凸になるように形成された補強布16をさらに備えている。これにより、ワイヤ挿入部12bを補強することができる。また、補強布16の平面形状を凹凸とすることにより、ブラジャー10の着用時において補強布16により生じる段差を目立たなくすることができる。
【0050】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2は、下着の一例であるボディスーツとしている。図6(A)は、本発明の実施の形態2におけるボディスーツを示す正面斜視図である。図6(B)は、本発明の実施の形態2におけるボディスーツを示す背面斜視図である。図6(A)および図6(B)を参照して、実施の形態2におけるボディスーツを説明する。図6(A)および図6(B)を参照して、実施の形態2におけるボディスーツは、実施の形態1におけるブラジャー10のカップ部を備えるが、土台部の形状において異なる。
【0051】
詳細には、ボディスーツ20の土台部21は、前身頃21aと後身頃21bとを含んでいる。たとえば、前身頃21aは、体の前側を覆うように形成され、後身頃21bは、体の後側を覆うように形成されている。前身頃21aと後身頃21bとは、側方において縫着されている。前身頃21aおよび後身頃21bの下部には、2つの脚開口部21cが形成されている。前身頃21aおよび後身頃21bは、体における腹部および尻部に密着するような形状としている。
【0052】
カップ部12は、基本的には実施の形態1と同様のティアドロップ型であり、ストラップ13は、実施の形態1と同様であるので、その説明は繰り返さない。なお、カップ部12が、土台部21と接続されていることも実施の形態1と同様である。
【0053】
次に、本発明の実施の形態2におけるボディスーツ20を着脱する動作について説明する。ボディスーツ20の着用方法は、従来の技術に基づく着用方法と同様である。すなわち、ボディスーツ20の略上半分を折り返す。そして、脚開口部21cから両脚を中に入れて脚を通して、ボディスーツ20を上側に引き上げる。そして、ボディスーツ20をほぼ腰の位置まで覆うように引き上げる。そして、折り返された略上半分の部分を元に戻し、2本の肩ひも13が肩にかかるように両腕を通す。そして、ティアドロップ型のワイヤ14に、下側および脇側の乳房を包み込む。すると、乳房の形状を整えて、乳房を寄せて上げた状態でボディスーツ20を着用できる。なお、ティアドロップ型のカップ部を有するボディスーツ20は、円弧状部14a、第1湾曲部14b、および第2湾曲部14cを含むワイヤが乳房の上方に向かって自然な丸みを作り出しているので、外観において不自然にならずに乳房を寄せて上げた状態を維持することができる。
【0054】
また、肩ひも13は、カップ部12の頂点のほぼ真上に配置されている。肩を露出させる衣服を着用するときには肩ひも13が衣服の中に配置されて隠れるため、ボディスーツ20の利便性が向上する。
【0055】
また、ボディスーツ20を脱ぐ際には、着用する方法と逆の方法を行なうため、その説明は繰り返さない。
【0056】
以上説明したように、本発明の実施の形態2における下着の一例であるボディスーツ20によれば、カップ部12をティアドロップ型としている。そのため、ボディスーツ20を着用するときには、乳房を持ち上げて形状を整えると共に、着用時の不快感を緩和することができる。
【0057】
なお、下着としては、カップ部12を有するものであれば、特に、ブラジャーおよびボディスーツに限定されない。たとえば、カップドレスなども適用できる。
【0058】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3における水着は、たとえばセパレート型水着としている。セパレート型水着は、トップスとボトムスとを備える。実施の形態3におけるセパレート型水着のトップスは、材質が異なる点を除き、図1および図2に示すブラジャー10と同様の構成としているのでその説明は繰り返さない。セパレート型水着の材質は、耐水性のものであれば特に限定されず、たとえばナイロン性とすることができる。また、ボトムスは、通常のセパレート型水着のボトムスと同様のものを用いることができる。
【0059】
なお、セパレート型水着を着脱する動作は、トップスは実施の形態1におけるブラジャー10を着脱する動作と同様であり、ボトムスの動作は、通常のボトムスと同様であるので、その説明は繰り返さない。
【0060】
以上説明したように、本発明の実施の形態3における水着によれば、カップ部をティアドロップ型とし、実施の形態1および2の下着と同様の構成を備えている。よって、セパレート型水着を着用するときには、乳房を持ち上げて形状を整えると共に、着用時に不快感を緩和することができる。
【0061】
次に、実施の形態3の水着であるセパレート型水着の変形例について説明する。実施の形態3の変形例における水着は、ワンピース型水着とする。変形例におけるワンピース型水着は、基本的には、図6(A)および図6(B)に示すボディスーツ20と同様の構成であるが、土台部に開閉部材を有している点および材質が異なる点において異なる。その他は、ボディスーツ20と同様の構成としているのでその説明は繰り返さない。
【0062】
ワンピース型水着は、図6(B)を参照して、土台部の後身頃の中心でかつ上から中央にかけて開閉部材を有している。開閉部材は、たとえばチャックとし、チャックを上げ下げする動作を行なうことにより、ワンピース型水着の着脱を容易にすることができる。なお、ワンピース型水着は、特にこの構成に限定されず、開閉部材を備えていなくてもよい。
【0063】
また、ワンピース型水着の材質は、耐水性のものであれば特に限定されず、たとえばナイロン性とすることができる。
【0064】
なお、ワンピース型水着を着脱する動作はボディスーツ20を着脱する動作と基本的に同様であるので、その説明は繰り返さない。ただし、着用する際には最初にチャックを下げるなどして開閉部材を開け、最後にチャックを上げるなどして開閉部材を閉じる動作を追加する。脱ぐ際には、その逆の動作を追加する。
【0065】
以上説明したように、本発明の実施の形態3の変形例における下着であるワンピース型水着によれば、カップ部をティアドロップ型とし、実施の形態1および2の下着と同様の構成を備えている。よって、ワンピース型水着を着用するときには、乳房を持ち上げて形状を整えると共に、着用時に不快感を緩和することができる。
【0066】
なお、水着としては、カップ部を有するものであれば、上述した水着に特に限定されない。
【0067】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等な意味および範囲内でのすべての変更点が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の実施の形態1におけるブラジャーを示す正面図である。
【図2】本発明の実施の形態1におけるブラジャーを示す背面図である。
【図3】(A)は、左側のカップ部近傍を示す拡大正面図であり、(B)は、左側カップ部近傍を示す拡大裏面図である。
【図4】本発明の実施の形態1におけるブラジャーを構成するワイヤを示す正面図である。
【図5】本発明の実施の形態1におけるブラジャーを着用した状態を示す概略斜視図である。
【図6】(A)は、本発明の実施の形態2におけるボディスーツを示す正面斜視図であり、(B)は、本発明の実施の形態2におけるボディスーツを示す背面斜視図である。
【図7】(A)は従来のブラジャーを着用した状態を示す概略斜視図であり、(B)は従来のカップワイヤを示す平面図である。
【符号の説明】
【0069】
10 ブラジャー、11 土台部、11a 着脱部、12 カップ部、12a 頂点、12b ワイヤ挿入部、12c カップ布、12d 内側上辺部、13 ストラップ、13a 接続点、14 ワイヤ、14a 円弧状部、14b 第1湾曲部、14c 第2湾曲部、14d 一方端、14e 他方端、15 伸縮部、16 補強布、17 接続部材、20 ボディスーツ、21 土台部、21a 前身頃、21b 後身頃、21c 脚開口部、31a,31b,32a,32b 矢印、x,y 軸、θ 角度。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
土台部と、
前記土台部に接続され、左右の乳房をそれぞれ覆うためのカップ部と、
前記土台部および前記カップ部のうち少なくとも一方に接続された肩ひもと、
前記カップ部の少なくとも一部に配置されたワイヤとを備え、
前記ワイヤは、前記カップ部の下縁に沿うように形成された円弧状部と、
前記円弧状部の外側の部分から上側に向かって延びるように形成され、前記カップ部の外縁に沿うように湾曲する第1湾曲部と、
前記第1湾曲部から上側に向かって延びるように形成され、前記第1湾曲部と反対側に湾曲する第2湾曲部とを含み、
前記ワイヤは、前記ワイヤにおける左右の乳房の内側に配置される前記円弧状部の先端部である一方端と、前記ワイヤにおける左右の乳房の外側に配置される前記第2湾曲部の先端である他方端とを有し、
前記一方端および前記他方端が、着用したときに体の前後方向になるべき方向に折り曲げ可能であり、折り曲げた形状を維持できる、下着。
【請求項2】
前記一方端が、前記カップ部の頂点よりも低い位置に形成され、
前記肩ひもは、前記カップ部の頂点から鉛直方向上方に向かって延びる軸と、前記カップ部の頂点から前記肩ひもと前記カップ部との接続点に向かって延びる軸との交差する角度が0度以上15度以下である、請求項1に記載の下着。
【請求項3】
土台部と、
前記土台部に接続され、左右の乳房をそれぞれ覆うためのカップ部と、
前記土台部および前記カップ部のうち少なくとも一方に接続された肩ひもと、
前記カップ部の少なくとも一部に配置されたワイヤとを備え、
前記ワイヤは、前記カップ部の下縁に沿うように形成された円弧状部と、
前記円弧状部の外側の部分から上側に向かって延びるように形成され、前記カップ部の外縁に沿うように湾曲する第1湾曲部と、
前記第1湾曲部から上側に向かって延びるように形成され、前記第1湾曲部と反対側に湾曲する第2湾曲部とを含み、
前記ワイヤにおける左右の乳房の内側に配置される前記円弧状部の先端部である一方端が、前記カップ部の頂点よりも低い位置に形成された、下着。
【請求項4】
土台部と、
前記土台部に接続され、左右の乳房をそれぞれ覆うためのカップ部と、
前記土台部および前記カップ部のうち少なくとも一方に接続された肩ひもと、
前記カップ部の少なくとも一部に配置されたワイヤとを備え、
前記ワイヤは、前記カップ部の下縁に沿うように形成された円弧状部と、
前記円弧状部の外側の部分から上側に向かって延びるように形成され、前記カップ部の外縁に沿うように湾曲する第1湾曲部と、
前記第1湾曲部から上側に向かって延びるように形成され、前記第1湾曲部と反対側に湾曲する第2湾曲部とを含み、
前記肩ひもは、前記カップ部の頂点から鉛直方向上方に向かって延びる軸と、前記カップ部の頂点から前記肩ひもと前記カップ部との接続点に向かって延びる軸との交差する角度が0度以上15度以下である、下着。
【請求項5】
前記カップ部のうち前記ワイヤが挿入されている部分および前記土台部と接続され、伸縮可能な布で形成された伸縮部をさらに備えた、請求項1〜4のいずれか1項に記載の下着。
【請求項6】
前記カップ部において、前記カップ部のうち前記ワイヤが挿入されている部分と接続され、前記カップ部の頂点に向かう側の平面形状が凹凸になるように形成された補強布をさらに備えた、請求項1〜5のいずれか1項に記載の下着。
【請求項7】
水着用土台部と、
前記水着用土台部に接続され、左右の乳房をそれぞれ覆うためのカップ部と、
前記水着用土台部および前記カップ部のうち少なくとも一方に接続された肩ひもと、
前記カップ部の少なくとも一部に配置されたワイヤとを備え、
前記ワイヤは、前記カップ部の下縁に沿うように形成された円弧状部と、
前記円弧状部の外側の部分から上側に向かって延びるように形成され、前記カップ部の外縁に沿うように湾曲する第1湾曲部と、
前記第1湾曲部から上側に向かって延びるように形成され、前記第1湾曲部と反対側に湾曲する第2湾曲部とを含み、
前記ワイヤは、前記ワイヤにおける左右の乳房の内側に配置される前記円弧状部の先端部である一方端と、前記ワイヤにおける左右の乳房の外側に配置される前記第2湾曲部の先端である他方端とを有し、
前記一方端および前記他方端が、着用したときに体の前後方向になるべき方向に折り曲げ可能であり、折り曲げた形状を維持できる、水着。
【請求項8】
前記一方端が、前記カップ部の頂点よりも低い位置に形成され、
前記肩ひもは、前記カップ部の頂点から鉛直方向上方に向かって延びる軸と、前記カップ部の頂点から前記肩ひもと前記カップ部との接続点に向かって延びる軸との交差する角度が0度以上15度以下である、請求項7に記載の水着。
【請求項9】
水着用土台部と、
前記水着用土台部に接続され、左右の乳房をそれぞれ覆うためのカップ部と、
前記水着用土台部および前記カップ部のうち少なくとも一方に接続された肩ひもと、
前記カップ部の少なくとも一部に配置されたワイヤとを備え、
前記ワイヤは、前記カップ部の下縁に沿うように形成された円弧状部と、
前記円弧状部の外側の部分から上側に向かって延びるように形成され、前記カップ部の外縁に沿うように湾曲する第1湾曲部と、
前記第1湾曲部から上側に向かって延びるように形成され、前記第1湾曲部と反対側に湾曲する第2湾曲部とを含み、
前記ワイヤにおける左右の乳房の内側に配置される前記円弧状部の先端部である一方端が、前記カップ部の頂点よりも低い位置に形成された、水着。
【請求項10】
水着用土台部と、
前記水着用土台部に接続され、左右の乳房をそれぞれ覆うためのカップ部と、
前記水着用土台部および前記カップ部のうち少なくとも一方に接続された肩ひもと、
前記カップ部の少なくとも一部に配置されたワイヤとを備え、
前記ワイヤは、前記カップ部の下縁に沿うように形成された円弧状部と、
前記円弧状部の外側の部分から上側に向かって延びるように形成され、前記カップ部の外縁に沿うように湾曲する第1湾曲部と、
前記第1湾曲部から上側に向かって延びるように形成され、前記第1湾曲部と反対側に湾曲する第2湾曲部とを含み、
前記肩ひもは、前記カップ部の頂点から鉛直方向上方に向かって延びる軸と、前記カップ部の頂点から前記肩ひもと前記カップ部との接続点に向かって延びる軸との交差する角度が0度以上15度以下である、水着。
【請求項11】
前記カップ部のうち前記ワイヤが挿入されている部分と前記水着用土台部とが接続され、伸縮可能な布で形成された伸縮部をさらに備えた、請求項7〜10のいずれか1項に記載の水着。
【請求項12】
前記カップ部において、前記カップ部のうち前記ワイヤが挿入されている部分と接続され、前記カップ部の頂点に向かう側の平面形状が凹凸になるように形成された補強布をさらに備えた、請求項7〜11のいずれか1項に記載の水着。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−77515(P2007−77515A)
【公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−263787(P2005−263787)
【出願日】平成17年9月12日(2005.9.12)
【出願人】(000000147)伊藤忠商事株式会社 (43)
【出願人】(503006279)有限会社オーバル・ワークス (2)
【Fターム(参考)】