説明

不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルのクラスターを備えたゴルフボール

【課題】不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルのクラスターを備えたゴルフボールを提供する。
【解決手段】複数のディンプルがその上に配置された外部カバーを含むゴルフボールであって、ディンプルの5〜95%が、不均一なディンプルプロファイルを有するゴルフボールを提供する。ゴルフボール本体上の不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルの少なくとも大部分は、ボールの外面上で2〜24個の繰り返しのディンプルクラスター300内に配置され得る。いくつかの例示的構造では、ボールの外面は、4〜18個の繰り返しのディンプルクラスター、4〜12個の繰り返しのディンプルクラスター、あるいは6〜10個の繰り返しのディンプルクラスターを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルのクラスターを含むゴルフボールおよびそのようなボールを作製する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のゴルフボールは、そのカバー上に、たとえばボールに揚力を与え、(空力抵抗を低減するために)乱気流の確立を促進することによってボール飛行を向上させるために複数のディンプルを含む。多くのさまざまなディンプルのタイプが存在しているが(たとえば、さまざまなサイズ、形状、断面プロファイルなど)、従来のゴルフボール上の最も一般的なディンプルは、概ね円形の周囲または縁形状(たとえば、上から見ると、ディンプル縁または周囲に関しては円形の外観)を有する。
【0003】
また、上記で説明されたタイプの従来の円形ディンプルはまた、通常、ディンプルの表面の大部分(すなわち、一番端から離れたディンプル表面の領域)が円の孤に相当するような断面プロファイルを有する。言い換えれば、従来のディンプルは、その表面の大部分が、球体の一部分に相当する。図1Aおよび1Bは、この従来の設計を例示するのに役立つ。図1Aに示されるように、従来のゴルフボール10の設計では、ボール10上のディンプル12のすべて(一部分しか示されず)は、全体のボール構造10の中心Cから伸びる径方向の直線Rが各ディンプルの中心Cdとも交差するように配置される。言い換えれば、ゴルフボール100の中心Cを通る半径Rは、ディンプル表面の大部分Sdがそこから形成される球体の半径Rdと整列する。
【0004】
図1Bは、個々の従来のディンプル12をより詳細に示している(たとえば、図1Aの上側右部分のディンプル12など)。この図に示されるように、(ディンプル接線Tdの位置によって示されるように)ディンプル表面Sdの中心Cdおよびそのディンプル上方を中心とするボールの接線Tb(ボール表面Sはディンプル無しの完全な球であると想定する)は、単一の線が、ボールとディンプルの接点のところで(図1Aに示されるが図1Bには示されない)ボールの中心Cおよびディンプルの中心Cdの両方を通過するように整列される。言い換えれば、この従来のボール設計10では、ディンプル12は、(その中心点Cdを通る)ディンプル半径Rdが径方向軸Rと同じ方向にディンプル中心Cdからボールの中心点Cを通って延びるように対称的に配向される。とりわけ、この示された配置では、ディンプル接線Tdは、ボール接線Tbに平行である。本明細書において使用されるディンプル構造のこうした高度な対称性および整列式のタイプは、「接線ディンプル」または「従来のディンプル」と称され得る。しばしば、所与のゴルフボール構造上のすべてのディンプルが、この接線ディンプル配向または従来のディンプル配向を有する。
【0005】
これらの従来のディンプル構造は、ゴルフボール構造上に公知の空力効果をもたらすが、当技術分野においては改良の余地がある。たとえば、不均一なディンプル設計、ディンプルプロファイル、およびディンプルパターンをゴルフボール上に提供することにより、ゴルフボール構造の揚力、抗力(drag)、および他の空力特性が変更および制御され得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルのクラスターを備えたゴルフボールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下は、本発明の少なくともいくつかの局面の基本的理解をもたらすために、本発明の局面の概要を提示している。この概要は、本発明の広範囲にわたる概説として意図されるものではない。本発明の主要なもしくは重要な要素を特定すること、または本発明の範囲を記述することは意図されない。以下の概要は、以下で提供されるより詳細な説明の前置きとして概略的な形態で本発明のいくつかの概念を提示しているにすぎない。
【0008】
本発明の局面は、概して、複数のディンプルがその外面上に配置されたカバーを含むゴルフボール本体であって、ディンプルの5〜95%が不均一なディンプルプロファイルを有する、ゴルフボール本体を含むゴルフボール構造に関する。そのような構造では、ゴルフボール本体上の不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルの少なくとも大部分は、ボールの外面上で2〜24個の繰り返しのディンプルクラスター内に配置され得る。本発明のいくつかの例では、ボールの外面は、4〜18個の繰り返しのディンプルクラスター、4〜12個の繰り返しのディンプルクラスター、あるいは6〜10個の繰り返しのディンプルクラスターを含む。
【0009】
本発明の追加の局面は、上記で説明されたタイプのゴルフボールを製造する方法に関する。そのような方法は、(a)ゴルフボール内部を形成する工程、および(b)ゴルフボール内部を封入するためのカバーを形成する工程であって、カバーが、その外面上に配置された複数のディンプルを含むように形成され、ディンプルの5〜95%が、不均一なディンプルプロファイルを有し、ゴルフボール本体上の不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルの少なくとも大部分が、外面上で2〜24個の繰り返しのディンプルクラスター内に配置される、形成する工程を含むことができる。
【0010】
より詳細には、本発明は以下を提供する。
[1]ディンプルの5〜95%が、不均一なディンプルプロファイルを有し、ゴルフボール本体上の不均一なディンプルプロファイルを有する前記ディンプルの少なくとも大部分が、外面上で、2〜24個の繰り返しのディンプルクラスター内に配置される、複数のディンプルが外面上に配置されたカバーを含むゴルフボール本体を備える、ゴルフボール。
[2]外面が、4〜18個のディンプルクラスターを含む、[1]のゴルフボール。
[3]外面が、4〜12個のディンプルクラスターを含む、[1]のゴルフボール。
[4]外面が、6〜10個のディンプルクラスターを含む、[1]のゴルフボール。
[5]ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、ディンプルクラスターの2分の1が、第1の半球体上に位置し、かつディンプルクラスターの2分の1が、第2の半球体上に位置する、[1]のゴルフボール。
[6]ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、ディンプルクラスターの2分の1が、第1の極に対して第1の半球体周りに対称的に配置され、かつディンプルクラスターの2分の1が、第2の極に対して第2の半球体周りに対称的に配置される、[1]のゴルフボール。
[7]第1の極と第2の極の間に延びる任意の大円に沿って第1の半球体内のディンプルクラスターの中心が第2の半球体内のディンプルクラスターの中心と整列しない、[6]の記載のゴルフボール。
[8]ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、第1の半球体が、第1の極の周りで等間隔に離間された2個のディンプルクラスターを含み、かつ第2の半球体が、第2の極の周りで等間隔に離間された2個のディンプルクラスターを含む、[1]のゴルフボール。
[9]第1の極と第2の極の間に延びる任意の大円に沿って第1の半球体内のディンプルクラスターの中心が第2の半球体内のディンプルクラスターの中心と整列しない、[8]のゴルフボール。
[10]ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、第1の半球体が、第1の極の周りで等間隔に離間された3個のディンプルクラスターを含み、かつ第2の半球体が、第2の極の周りで等間隔に離間された3個のディンプルクラスターを含む、[1]のゴルフボール。
[11]第1の極と第2の極の間に延びる任意の大円に沿って第1の半球体内のディンプルクラスターの中心が第2の半球体内のディンプルクラスターの中心と整列しない、[10]のゴルフボール。
[12]ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、第1の半球体が、第1の極の周りで等間隔に離間された4個のディンプルクラスターを含み、かつ第2の半球体が、第2の極の周りで等間隔に離間された4個のディンプルクラスターを含む、[1]のゴルフボール。
[13]第1の極と第2の極の間に延びる任意の大円に沿って第1の半球体内のディンプルクラスターの中心が第2の半球体内のディンプルクラスターの中心と整列しない、[12]のゴルフボール。
[14]ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、第1の半球体が、第1の極の周りで等間隔に離間された5個のディンプルクラスターを含み、かつ第2の半球体が、第2の極の周りで等間隔に離間された5個のディンプルクラスターを含む、[1]のゴルフボール。
[15]第1の極と第2の極の間に延びる任意の大円に沿って第1の半球体内のディンプルクラスターの中心が第2の半球体内のディンプルクラスターの中心と整列しない、[14]のゴルフボール。
[16]ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、第1の半球体が、第1の極の周りで等間隔に離間された6個のディンプルクラスターを含み、かつ第2の半球体が、第2の極の周りで等間隔に離間された6個のディンプルクラスターを含む、[1]のゴルフボール。
[17]第1の極と第2の極の間に延びる任意の大円に沿って第1の半球体内のディンプルクラスターの中心が第2の半球体内のディンプルクラスターの中心と整列しない、[16]のゴルフボール。
[18]ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、第1の半球体が、前記ボールの円周方向に対して360/N°離して配置された中心を有するN個のディンプルクラスターを含み、かつ第2の半球体が、円周方向に対して360/M°離して配置された中心を有するM個のディンプルクラスターを含み、N=Mであり、式中、NおよびMは、2〜20の間の整数である、[1]のゴルフボール。
[19]第1の半球体内のディンプルクラスターの中心が、ボールの円周方向に対して第2の半球体内のディンプルクラスターの中心から360/2N°離れて配置される、[18]のゴルフボール。
[20]NおよびMが、2〜12の間の整数である、[19]のゴルフボール。
[21]NおよびMが、2〜8の間の整数である、[19]のゴルフボール。
[22]NおよびMが、2〜12の間の整数である、[18]のゴルフボール。
[23]NおよびMが、2〜8の間の整数である、[18]のゴルフボール。
[24]各ディンプルクラスターが、不均一なディンプルプロファイルを有する同じ数のディンプルを含む、[1]のゴルフボール。
[25]各ディンプルクラスターが、不均一なディンプルプロファイルを有する2〜36個のディンプルを含む、[1]のゴルフボール。
[26]各ディンプルクラスターが、不均一なディンプルプロファイルを有する4〜30個のディンプルを含む、[1]のゴルフボール。
[27]各ディンプルクラスターが、不均一なディンプルプロファイルを有する6〜24個のディンプルを含む、[1]のゴルフボール。
[28]各ディンプルクラスターが、不均一なディンプルプロファイルを有する8〜20個のディンプルを含む、[1]のゴルフボール。
[29]ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルを包含するディンプルクラスターのいずれもが、赤道を越えて延びない、[1]のゴルフボール。
[30]ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルを包含するディンプルクラスターの少なくとも2個が、赤道を越えて延びる、[1]のゴルフボール。
[31]ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルを包含するディンプルクラスターの少なくとも4個が、赤道を越えて延びる、[1]のゴルフボール。
[32]ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルを包含するディンプルクラスターの少なくとも6個が、赤道を越えて延びる、[1]のゴルフボール。
[33]不均一なディンプルプロファイルを有する各ディンプルが、深い側部および浅い側部を含む、[1]のゴルフボール。
[34]不均一なディンプルプロファイルを有する各ディンプルの浅い側部が、該ディンプルが中に包含されるディンプルクラスターの幾何学的中心に最も近くになるように配置される、[33]のゴルフボール。
[35]不均一なディンプルプロファイルを有する各ディンプルの深い側部が、該ディンプルが中に包含されるディンプルクラスターの幾何学的中心に最も近くになるように配置される、[33]のゴルフボール。
[36]各ディンプルクラスターに対して、ディンプルクラスター内の不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルの2分の1が、該ディンプルクラスターの幾何学的中心の最も近くに浅い側部を有するように配置され、かつディンプルクラスター内の不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルの2分の1が、該ディンプルクラスターの幾何学的中心の最も近くに深い側部を有するように配置される、[33]のゴルフボール。
[37]各ディンプルクラスターに対して、ディンプルクラスター内の不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルの第1の部分が、該ディンプルクラスターの幾何学的中心の最も近くに浅い側部を有するように配置され、かつディンプルクラスター内の不均一なディンプルプロファイルを有する前記ディンプルの第2の部分が、該ディンプルクラスターの幾何学的中心の最も近くに深い側部を有するように配置される、[33]のゴルフボール。
[38]複数のディンプルクラスターが、全体に三角形の形状を有する、[1]のゴルフボール。
[39]複数のディンプルクラスターが、全体に多角形の形状を有する、[1]のゴルフボール。
[40]複数のディンプルクラスターが、連続する多角形のパターンで配置された、不均一なディンプルプロファイルを有する複数のディンプルを含む、[1]のゴルフボール。
[41]複数のディンプルクラスターが、均一なディンプルプロファイルを有する単一のディンプルを取り囲む不均一なディンプルプロファイルを有する複数のディンプルを含む、[1]のゴルフボール。
[42]不均一なディンプルプロファイルを有する5個のディンプルが、均一なディンプルプロファイルを有するディンプルを取り囲む、[41]のゴルフボール。
[43]不均一なディンプルプロファイルを有する6個のディンプルが、均一なディンプルプロファイルを有するディンプルを取り囲む、[41]のゴルフボール。
[44]外面上のすべてのディンプルクラスターが、同じパターンの配置を有する、[1]のゴルフボール。
[45]ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、第1の半球体が、第1のディンプルクラスターのパターンの配置を有する第1のディンプルクラスターと、第1のディンプルクラスターのパターンの配置とは異なる第2のディンプルクラスターのパターンの配置を有する第2のディンプルクラスターとを含み、かつ第2の半球体が、第1のディンプルクラスターのパターンの配置を有する第3のディンプルクラスターと、第2のディンプルクラスターのパターンの配置を有する第4のディンプルクラスターとを含む、[1]のゴルフボール。
[46]ゴルフボールの内部を形成する工程;および
前記ゴルフボールの内部を封入するためのカバーを形成する工程であって、カバーが、カバーの外面上に配置された複数のディンプルを含むように形成され、前記ディンプルの5〜95%が、不均一なディンプルプロファイルを有し、前記ゴルフボール本体上の不均一なディンプルプロファイルを有する前記ディンプルの少なくとも大部分が、前記外面上で2〜24の繰り返しのディンプルクラスター内に配置される、形成する工程
を含む、ゴルフボールを製造する方法。
[47]外面が、4〜18個のディンプルクラスターを含む、[46]の方法。
[48]外面が、4〜12個のディンプルクラスターを含む、[46]の方法。
[49]外面が、6個〜10個のディンプルクラスターを含む、[46]の方法。
[50]ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、ディンプルクラスターの2分の1が第1の半球体上に位置し、かつディンプルクラスターの2分の1が第2の半球体上に位置するように、ディンプルがカバーに形成される、[46]の方法。
[51]ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、ディンプルクラスターの2分の1が第1の極に対して第1の半球体周りに対称的に配置されており、かつディンプルクラスターの2分の1が第2の極に対して第2の半球体周りに対称的に配置されるように、ディンプルがカバーに形成される、[46]の方法。
[52]第1の極と第2の極の間に延びる任意の大円に沿って第1の半球体内のディンプルクラスターの中心が第2の半球体内のディンプルクラスターの中心と整列しないように、ディンプルがカバーに形成される、[51]の方法。
[53]ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、第1の半球体が第1の極の周りで等間隔に離間された2個のディンプルクラスターを含み、かつ第2の半球体が第2の極の周りで等間隔に離間された2個のディンプルクラスターを含むように、ディンプルがカバーに形成される、[46]の方法。
[54]第1の極と第2の極の間に延びる任意の大円に沿って第1の半球体内のディンプルクラスターの中心が第2の半球体内のディンプルクラスターの中心と整列しないように、ディンプルがカバーに形成される、[53]の方法。
[55]ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、第1の半球体が、第1の極の周りで等間隔に離間された3個のディンプルクラスターを含み、かつ第2の半球体が、第2の極の周りで等間隔に離間された3個のディンプルクラスターを含むように、ディンプルがカバーに形成される、[46]の方法。
[56]第1の極と第2の極の間に延びる任意の大円に沿って第1の半球体内のディンプルクラスターの中心が第2の半球体内のディンプルクラスターの中心と整列しないように、ディンプルがカバーに形成される、[55]の方法。
[57]ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、第1の半球体が、第1の極の周りで等間隔に離間された4個のディンプルクラスターを含み、かつ第2の半球体が、第2の極の周りで等間隔に離間された4個のディンプルクラスターを含むように、ディンプルがカバーに形成される、[46]の方法。
[58]第1の極と第2の極の間に延びる任意の大円に沿って第1の半球体内のディンプルクラスターの中心が第2の半球体内のディンプルクラスターの中心と整列しないように、ディンプルがカバーに形成される、[57]の方法。
[59]ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、第1の半球体が、第1の極の周りで等間隔に離間された5個のディンプルクラスターを含み、かつ第2の半球体が、第2の極の周りで等間隔に離間された5個のディンプルクラスターを含むように、ディンプルがカバーに形成される、[46]の方法。
[60]第1の極と第2の極の間に延びる任意の大円に沿って第1の半球体内のディンプルクラスターの中心が第2の半球体内のディンプルクラスターの中心と整列しないように、ディンプルがカバーに形成される、[59]の方法。
[61]ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、第1の半球体が、第1の極の周りで等間隔に離間された6個のディンプルクラスターを含み、かつ第2の半球体が、第2の極の周りで等間隔に離間された6個のディンプルクラスターを含むように、ディンプルがカバーに形成される、[46]の方法。
[62]第1の極と第2の極の間に延びる任意の大円に沿って第1の半球体内のディンプルクラスターの中心が第2の半球体内のディンプルクラスターの中心と整列しないように、ディンプルがカバーに形成される、[61]の方法。
[63]ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、ディンプルが、(a)第1の半球体が、前記ボールの円周方向に対して360/N°離して配置された中心を有するN個のディンプルクラスターを含み、(b)第2の半球体が、円周方向に対して360/M°離して配置された中心を有するM個のディンプルクラスターを含むようにカバーに形成され、ここでN=Mであり、式中、NおよびMは、2〜20の間の整数である、[46]の方法。
[64]第1の半球体内のディンプルクラスターの中心が、ボールの円周方向に対して第2の半球体内のディンプルクラスターの中心から360/2N°離れて配置されるように、ディンプルがカバーに形成される、[63]の方法。
[65]NおよびMが、2〜12の間の整数である、[64]の方法。
[66]NおよびMが、2〜8の間の整数である、[64]の方法。
[67]NおよびMが、2〜12の間の整数である、[63]の方法。
[68]NおよびMが、2〜8の間の整数である、[63]の方法。
[69]各ディンプルクラスターが、不均一なディンプルプロファイルを有する同じ数のディンプルを含むように、ディンプルがカバーに形成される、[46]の方法。
[70]各ディンプルクラスターが、不均一なディンプルプロファイルを有する2〜36個のディンプルを含むように、ディンプルがカバーに形成される、[46]の方法。
[71]各ディンプルクラスターが、不均一なディンプルプロファイルを有する4〜30個のディンプルを含むように、ディンプルがカバーに形成される、[46]の方法。
[72]各ディンプルクラスターが、不均一なディンプルプロファイルを有する6〜24個のディンプルを含むように、ディンプルがカバーに形成される、[46]の方法。
[73]各ディンプルクラスターが、不均一なディンプルプロファイルを有する8〜20個のディンプルを含むように、ディンプルがカバーに形成される、[46]の方法。
[74]ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルを包含するディンプルクラスターのいずれもが、赤道を越えて延びないように、ディンプルがカバーに形成される、[46]の方法。
[75]ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルを包含するディンプルクラスターの少なくとも2個が、赤道を越えて延びるように、ディンプルがカバーに形成される、[46]の方法。
[76]ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルを包含するディンプルクラスターの少なくとも4個が、赤道を越えて延びるように、ディンプルがカバーに形成される、[46]の方法。
[77]ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルを包含するディンプルクラスターの少なくとも6個が、赤道を越えて延びるように、ディンプルがカバーに形成される、[46]の方法。
[78]不均一なディンプルプロファイルを有する各ディンプルが深い側部および浅い側部を含むように、ディンプルがカバーに形成される、[46]の方法。
[79]不均一なディンプルプロファイルを有する各ディンプルの浅い側部が、各ディンプルが中に包含されるディンプルクラスターの幾何学的中心に最も近くになるように形成されるように、ディンプルがカバーに形成される、[78]の方法。
[80]不均一なディンプルプロファイルを有する各ディンプルの深い側部が、該各ディンプルが中に包含されるディンプルクラスターの幾何学的中心に最も近くになるように形成されるように、ディンプルがカバーに形成される、[78]の方法。
[81]各ディンプルクラスターに対して、ディンプルクラスター内の不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルの2分の1が、該ディンプルクラスターの幾何学的中心の最も近くに浅い側部を有するように形成され、かつディンプルクラスター内の不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルの2分の1が、該ディンプルクラスターの幾何学的中心の最も近くに深い側部を有するように形成されるように、ディンプルがカバーに形成される、[78]の方法。
[82]各ディンプルクラスターに対して、ディンプルクラスター内の不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルの第1の部分が、該ディンプルクラスターの幾何学的中心の最も近くに浅い側部を有するように形成され、かつディンプルクラスター内の不均一なディンプルプロファイルを有する前記ディンプルの第2の部分が、該ディンプルクラスターの幾何学的中心の最も近くに深い側部を有するように形成されるように、ディンプルがカバーに形成される、[78]の方法。
[83]複数のディンプルクラスターが全体に三角形の形状を有するように、ディンプルがカバーに形成される、[46]の方法。
[84]複数のディンプルクラスターが全体に多角形の形状を有するように、ディンプルがカバーに形成される、[46]の方法。
[85]複数のディンプルクラスターが連続する多角形のパターンで配置された不均一なディンプルプロファイルを有する複数のディンプルを含むように、ディンプルがカバーに形成される、[46]の方法。
[86]複数のディンプルクラスターが、均一なディンプルプロファイルを有する単一のディンプルを取り囲む不均一なディンプルプロファイルを有する複数のディンプルを含むように、ディンプルがカバーに形成される、[46]の方法。
[87]不均一なディンプルプロファイルを有する5個のディンプルが、均一なディンプルプロファイルを有するディンプルを取り囲むように、ディンプルがカバーに形成される、[86]の方法。
[88]不均一なディンプルプロファイルを有する6個のディンプルが、均一なディンプルプロファイルを有するディンプルを取り囲むように、ディンプルがカバーに形成される、[86]の方法。
[89]外面上のすべてのディンプルクラスターが同じパターン配置を有するように、ディンプルがカバーに形成される、[46]の方法。
[90]ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、第1の半球体が、第1のディンプルクラスターのパターンの配置を有する第1のディンプルクラスターと、第1のディンプルクラスターのパターンの配置とは異なる第2のディンプルクラスターのパターンの配置を有する第2のディンプルクラスターとを含むように、ディンプルがカバーに形成され、第2の半球体が、第1のディンプルクラスターのパターンの配置を有する第3のディンプルクラスターと、第2のディンプルクラスターのパターンの配置を有する第4のディンプルクラスターとを含むように、ディンプルがカバーに形成される、[46]の方法。
[91]一つまたは複数の個々の部品を含むコアと;
前記コアを封入するカバー部材と
を備えるゴルフボールであって、
前記ゴルフボールが、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1の極と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、
第1の半球体内では、カバー部材が、第1の極の周りに配置された3〜5個の繰り返しの不均一なディンプルクラスターを含み;第1の半球体内の各々の不均一なディンプルクラスターは、クラスター内の各々の不均一なディンプルが、クラスター内の少なくとも1個の他の不均一なディンプルに直接隣接して位置するように配置された2〜36個の不均一なディンプルを含み;各クラスター内の不均一なディンプルの大部分が、対称軸と、対称軸上に中心がある第1の端部と、対称軸上に中心がある第2の端部とを含み;第1の端部が、第2の端部より深い、または第2の端部より急勾配の入射角を有し、
第2の半球体において、カバー部材が、第2の極の周りに配置された3〜5個の繰り返しの不均一なディンプルクラスターを含み、第2の半球体内の各々の不均一なディンプルクラスターは、クラスター内の各々の不均一なディンプルが、クラスター内の少なくとも1個の他の不均一なディンプルに直接隣接して位置するように配置された2〜36個の不均一なディンプルを含み;各クラスター内の不均一なディンプルの大部分が、対称軸と、対称軸上に中心がある第1の端部と、対称軸上に中心がある第2の端部とを有し;第1の端部が、第2の端部より深い、または第2の端部より急勾配の入射角を有し、かつ
第1の半球体内の3〜5個の不均一なディンプルクラスターの少なくとも1個が、第1のパターンで配置され、第2の半球体内の3〜5個の不均一なディンプルクラスターの少なくとも1個が、第1のパターンで配置される、
ゴルフボール。
[92]第1のパターンが、クラスター内に不均一なディンプルを包含する概ね三角形の配置である、[91]のゴルフボール。
[93]第1のパターンが、クラスター内に不均一なディンプルを包含する概ね六角形の配置である、[91]のゴルフボール。
[94]第1のパターンが、クラスター内に不均一なディンプルを包含する概ね五角形の配置である、[91]のゴルフボール。
[95]第1のパターンが、クラスター内における不均一なディンプルの概ね線形状の整列であり、概ね線形状の整列内の前記不均一なディンプルのそれぞれの対称軸が整列している、[91]のゴルフボール。
[96]概ね線形状の整列内の各々の不均一なディンプルの第1の端部が、同じ方向を向いている、[95]のゴルフボール。
[97]概ね線形状の整列内の2個の直接隣接する不均一なディンプルの第1の端部が、反対方向を向いている、[95]のゴルフボール。
[98]概ね線形状の整列内の2個の直接隣接する不均一なディンプルの第1の端部が、同じ方向を向いている、[95]のゴルフボール。
[99]第1の半球体内の不均一なディンプルの対称軸が、不均一なディンプルが中に包含されたディンプルクラスターの幾何学的中心方向を向くように配置される、[91]のゴルフボール。
[100]対称軸を有する各々の不均一なディンプルの第1の端部が、不均一なディンプルが中に包含されたディンプルクラスターの幾何学的中心のできるだけ近くに位置するように配置される、[99]のゴルフボール。
[101]対称軸を有する各々の不均一なディンプルの第1の端部が、不均一なディンプルが中に包含されたディンプルクラスターの幾何学的中心からできるだけ遠くに位置するように配置される、[99]のゴルフボール。
[102]対称軸を有するクラスター内のディンプルの第1の部分が、該ディンプルが中に包含されたディンプルクラスターの幾何学的中心のできるだけ近くに第1の端部が位置するように配置され、かつ対称軸を有するクラスター内の前記ディンプルの第2の部分が、該ディンプルが中に包含されたディンプルクラスターの幾何学的中心からできるだけ遠くに第1の端部が位置するように配置される、[99]のゴルフボール。
[103]不均一なディンプルクラスターの2分の1が、第1の半球体上に位置し、かつ不均一なディンプルクラスターの2分の1が、第2の半球体上に位置する、[91]のゴルフボール。
[104]ディンプルクラスターの2分の1が、第1の極に対して第1の半球体周りに対称的に配置され、かつディンプルクラスターの2分の1が、第2の極に対して第2の半球体周りに対称的に配置される、[91]のゴルフボール。
[105]第1の極と第2の極の間に延びる任意の大円に沿って第1の半球体内のディンプルクラスターの中心が第2の半球体内のディンプルクラスターの中心と整列しない、[104]のゴルフボール。
[106]カバー部材上の各々の不均一なディンプルクラスターが、同じパターンを有する、[91]のゴルフボール。
[107]各々の不均一なディンプルクラスターが、不均一なディンプルプロファイルを有する4〜30個のディンプルを含む、[91]のゴルフボール。
[108]々の不均一なディンプルクラスターが、不均一なディンプルプロファイルを有する6〜24個のディンプルを含む、[91]のゴルフボール。
[109]各々の不均一なディンプルクラスターが、不均一なディンプルプロファイルを有する8〜20個のディンプルを含む、[91]のゴルフボール。
[110]不均一なディンプルクラスターのいずれもが、赤道を越えて延びない、[91]のゴルフボール。
[111]第1の半球体が、第1のパターンとは異なる第2のパターンを有する少なくとも1個の不均一なディンプルクラスターをさらに含み、かつ第2の半球体が、第2のパターンを有する少なくとも1個の不均一なディンプルクラスターをさらに含む、[91]のゴルフボール。
[112]一つまたは複数の個々の部品を含むコアを形成する工程;および
前記コアを封入するカバー部材を形成する工程
を含む、ゴルフボールを形成する方法であって、
前記ゴルフボールが、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、
第1の半球体内では、前記カバー部材が、第1の極の周りに配置された3〜5個の繰り返しの不均一なディンプルクラスターを含むように形成され;第1の半球体内の各々の不均一なディンプルクラスターは、クラスター内の各々の不均一なディンプルが、クラスター内の少なくとも1個の他の不均一なディンプルに直接隣接して位置するように配置された2〜36個の不均一なディンプルを含むように形成され;各クラスター内の不均一なディンプルの大部分が、対称軸と、対称軸上に中心がある第1の端部と、対称軸上に中心がある第2の端部とを含み、第1の端部が、第2の端部より深い、または第2の端部より急勾配の入射角を有し、
第2の半球体内では、前記カバー部材が、第2の極の周りに配置された3〜5個の繰り返しの不均一なディンプルクラスターを含むように形成され、第2の半球体内の各々の不均一なディンプルクラスターは、クラスター内の各々の不均一なディンプルが、クラスター内の少なくとも1個の他の不均一なディンプルに直接隣接して位置するように配置された2〜36個の不均一なディンプルを含むように形成され;各クラスター内の不均一なディンプルの大部分が、対称軸と、対称軸上に中心がある第1の端部と、対称軸上に中心がある第2の端部とを有し、第1の端部が、第2の端部より深い、または第2の端部より急勾配の入射角を有し、かつ
第1の半球体内の3〜5個の不均一なディンプルクラスターの少なくとも1個が、第1のパターンで配置され、第2の半球体内の3〜5個の不均一なディンプルクラスターの少なくとも1個が、第1のパターンで配置される、方法。
[113]第1のパターンが、クラスター内に不均一なディンプルを包含する概ね三角形の配置である、[112]の方法。
[114]第1のパターンが、クラスター内に不均一なディンプルを包含する概ね六角形の配置である、[112]の方法。
[115]第1のパターンが、クラスター内に不均一なディンプルを包含する概ね五角形の配置である、[112]の方法。
[116]第1のパターンが、クラスター内における不均一なディンプルの概ね線形状の整列であり、概ね線形状の整列内の不均一なディンプルのそれぞれの対称軸が整列している、[112]の方法。
[117]概ね線形状の整列内の各々の不均一なディンプルの第1の端部が、同じ方向を向いている、[116]の方法。
[118]概ね線形状の整列内の2個の直接隣接する不均一なディンプルの第1の端部が、反対方向を向いている、[116]の方法。
[119]概ね線形状の整列内の2個の直接隣接する不均一なディンプルの第1の端部が、同じ方向を向いている、[116]の方法。
[120]第1の半球体内の不均一なディンプルの対称軸が、不均一なディンプルが中に包含されたディンプルクラスターの幾何学的中心方向を向くように配置される、[112]の方法。
[121]対称軸を有する各々の不均一なディンプルの第1の端部が、不均一なディンプルが中に包含されたディンプルクラスターの幾何学的中心のできるだけ近くに位置するように配置される、[120]の方法。
[122]対称軸を有する各々の不均一なディンプルの第1の端部が、不均一なディンプルが中に包含されたディンプルクラスターの幾何学的中心からできるだけ遠くに位置するように配置される、[120]の方法。
[123]対称軸を有するクラスター内のディンプルの第1の部分が、該ディンプルが中に包含されたディンプルクラスターの幾何学的中心のできるだけ近くに第1の端部が位置するように配置され、かつ対称軸を有するクラスター内の前記ディンプルの第2の部分が、該ディンプルが中に包含されたディンプルクラスターの幾何学的中心からできるだけ遠くに第1の端部が位置するように配置される、[120]の方法。
[124]不均一なディンプルクラスターの2分の1が、第1の半球体上に位置し、かつ不均一なディンプルクラスターの2分の1が、第2の半球体上に位置する、[112]の方法。
[125]ディンプルクラスターの2分の1が、第1の極に対して第1の半球体周りに対称的に配置され、かつディンプルクラスターの2分の1が、第2の極に対して第2の半球体周りに対称的に配置される、[112]の方法。
[126]第1の極と第2の極の間に延びる任意の大円に沿って第1の半球体内のディンプルクラスターの中心が第2の半球体内のディンプルクラスターの中心と整列しない、[125]の方法。
[127]カバー部材上の各々の不均一なディンプルクラスターが、同じパターンを有する、[112]の方法。
[128]々の不均一なディンプルクラスターが、不均一なディンプルプロファイルを有する4〜30個のディンプルを含む、[112]の方法。
[129]各々の不均一なディンプルクラスターが、不均一なディンプルプロファイルを有する6個〜24個のディンプルを含む、[112]の方法。
[130]各々の不均一なディンプルクラスターが、不均一なディンプルプロファイルを有する8〜20個のディンプルを含む、[112]の方法。
[131]不均一なディンプルクラスターのいずれもが、赤道を越えて延びない、[112]の方法。
[132]第1の半球体が、第1のパターンとは異なる第2のパターンを有する少なくとも1個の不均一なディンプルクラスターをさらに含み、かつ第2の半球体が、第2のパターンを有する少なくとも1個の不均一なディンプルクラスターをさらに含む、[112]の方法。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルのクラスターを備えたゴルフボールを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本発明のより完璧な理解およびその特定の利点は、添付の図を考慮して以下の説明を参照することによって得ることができ、図中では、同じ参照番号は、同じ特徴を示している。
【図1】図1Aおよび1Bは、当技術分野において公知であり使用されている、従来のすなわち「均一な」ディンプル構造の特徴を示す図である。
【図2】図2A〜2Dは、本発明の少なくともいくつかの実施例による不均一なディンプルの実施例の特徴を示す図である。
【図3A】本発明による概ね三角形のディンプルクラスターの配置の一つの実施例を示す図である。
【図3B】本発明による概ね三角形のディンプルクラスターの配置の一つの実施例を示す図である。
【図3C】本発明による概ね三角形のディンプルクラスターの配置の一つの実施例を示す図である。
【図3D】本発明による概ね三角形のディンプルクラスターの配置の一つの実施例を示す図である。
【図4】図4Aおよび4Bは、本発明によるゴルフボール上の概ね三角形のディンプルクラスターの配置の別の実施例を示す図である。
【図5】本発明による概ね六角形のディンプルクラスターの配置の実施例を示す図である。
【図6】本発明による概ね六角形のディンプルクラスターの配置の実施例を示す図である。
【図7】本発明による概ね六角形のディンプルクラスターの配置の実施例を示す図である。
【図8】本発明による概ね六角形のディンプルクラスターの配置の別の実施例を示す図である。
【図9】本発明による概ね五角形のディンプルクラスターの配置の一実施例を示す図である。
【図10】図10Aおよび10Bは、本発明によるゴルフボール構造上の不均一なディンプルクラスターの配置のさまざまな実施例を示す図である。
【図11】図11Aおよび11Bは、本発明によるゴルフボール構造上の不均一なディンプルクラスターの配置のさまざまな実施例を示す図である。
【図12】図12Aおよび12Bは、本発明によるゴルフボール構造上の不均一なディンプルクラスターの配置のさまざまな実施例を示す図である。
【図13】図13Aおよび13Bは、本発明によるゴルフボール構造上の不均一なディンプルクラスターの配置のさまざまな実施例を示す図である。
【図14】図14Aおよび14Bは、本発明の少なくともいくつかの実施例による不均一なディンプル構造に含められてもよい追加の潜在的特徴を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
詳細な説明
本発明のさまざまな実施例の以下の説明では、本発明の一部を形成する、添付の図について参照され、この図中では、さまざまなシステムの例および本発明の局面が実施され得る環境が、例証として示されている。部品、システムの例、構成要素および環境の他の特定の配置が利用されてもよく、構造的および機能的な改変が、本発明の範囲から逸脱することなく、説明された配置およびシステムになされてもよいことを理解されたい。また、用語「頂部」、「底部」、「側部」、「前部」、「後部」、「上方」、「下方」、「真下」、「真上」および類似の用語は、本発明のさまざまな実施例の特徴および要素を説明するためにこの明細書で使用され得るが、これらの用語は、たとえば、図に示される配向例および/または一般的な使用時の一般的な配向に基づいて、便宜上、本明細書において使用される。この明細書では、本発明の範囲内に含めるために、構造の特定の三次元的配向を必要とすると解釈されるべきものは無い。
【0014】
この明細書では、「不均一なディンプル」がゴルフボール表面上で複数の「クラスター」内に配置されたさまざまなゴルフボール構造が、説明される。本明細書において使用される用語「不均一なディンプル」は、別途記述されるかまたは内容から明確にならない限り、ディンプルの中心点周りで対称でない(ボールの径方向にディンプルの中心で切り取ったときの)断面形状を有するディンプルを意味する。いくつかの「不均一なディンプル」は、(a)より深くおよび/またはより急勾配の半分および(b)より浅くおよび/またはより緩やかな傾斜の半分を有するように成形される。より深くおよび/またはより急勾配である半分は、本発明の実施例による少なくともいくつかのディンプル構造上に視覚的に認められ得る。他の「不均一なディンプル」は、内部隆起またはディンプル内の他の構造を有することができる。
【0015】
「クラスター」に含まれるためには、不均一なディンプルは、同じ構造または異なる構造の少なくとも一つの他の不均一なディンプルに直接隣接して位置しなければならない。「直接隣接する」と見なすには、第1の不均一なディンプルは、第1のディンプルと第2のディンプルの間のボールの表面に沿った、別のディンプルと交差しない直線または孤を描くことができるように、第2の不均一なディンプルに対して位置しなければならない。「クラスター」は、「直接隣接する」不均一なディンプルの連続鎖内に位置する不均一なディンプルのすべてに相当する。所望であれば、「クラスター」は、ボール構造上のさまざまな位置で繰り返されてもよい。
【0016】
A.本発明による、例示的ゴルフボール構造およびゴルフボールを作製する例示的方法の概要
本発明の少なくともいくつかの実施例によるゴルフボール構造は、複数のディンプルがその上に配置されたカバーを含むゴルフボール本体であって、ディンプルの5〜95%が不均一なディンプルプロファイルを有する、ゴルフボール本体を含むことができる。そのような構造では、ゴルフボール本体上の不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルの少なくとも大部分は、ボールの外面上で2〜24個の繰り返しのディンプルクラスター内に配置され得る。本発明のいくつかの実施例では、ボールの外面は、4〜18個の繰り返しのディンプルクラスター、4個〜12個の繰り返しのディンプルクラスター、あるいは6個〜10個の繰り返しのディンプルクラスターを含む。
【0017】
本発明の複数の実施例による少なくともいくつかのゴルフボール構造では、ゴルフボール本体は、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1の極と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含む。そのような構造では、繰り返しのディンプルクラスターの一方の半分(または何らかの他の比率)は、第1の半球体上に位置することができ、繰り返しのディンプルクラスターの他の半分(または何らかの他の比率)は、第2の半球体上に位置することができる。所望であれば、各半球体内の繰り返しのディンプルクラスターは、その半球体の極に対して対称的に配置され、一方の半球体内のクラスターは、他の半球体内のクラスターと整列されてもよく、またはそこから(たとえば、第1と第2の極の間に延びる任意の大円に沿って第1の半球体内のディンプルクラスターの中心が第2の半球体内のディンプルクラスターの中心と整列しないように)ずらして配置されてもよい。所望であれば、各半球体は、2〜9個の繰り返しのディンプルクラスター、2〜6個の繰り返しのディンプルクラスター、あるいは3〜5個の繰り返しのディンプルクラスターを含むことができる。また、所望であれば、単一の半球体は、任意で、ゴルフボール表面のその半球体周りで繰り返されてもよい2つまたはそれ以上の異なるディンプルクラスターの配置を含むことができる。
【0018】
本発明の実施例によるいくつかのゴルフボール構造では、ゴルフボール表面は(a)ボールの第1の極の周りの円周方向に対して360/N°離して配置された中心を有するN個のディンプルクラスターを備えた第1の半球体と、(b)ボールの第2の極の周りの円周方向に対して360/M°離して配置された中心を有するM個のディンプルクラスターを備えた第2の半球体とを含み、ここで、N=Mであり、式中、NおよびMは2〜20の間の整数である。所望であれば、第1の半球体内のディンプルクラスターの中心は、ボールの円周方向に対して第2の半球体内のディンプルクラスターの中心から360/2N°離れて配置されてもよい。いくつかの構造では、NおよびMは、2〜12の間の整数、あるいは2〜8の間の整数であってもよい。
【0019】
ゴルフボール構造は、さまざまな不均一なディンプルパターンまたは配置を有するディンプルの、2個またはそれ以上のクラスターを有することができる。所与のゴルフボール構造上のさまざまなディンプルクラスターは、不均一なディンプルプロファイルを有する同じ数のディンプル、または不均一なディンプルプロファイルを有する異なる数のディンプルを有することができる。各ディンプルクラスターは、たとえば、不均一なディンプルプロファイルを有する2〜36個のディンプル、いくつかの実施例では、不均一なディンプルプロファイルを有する4〜30個のディンプル、不均一なディンプルプロファイルを有する6〜24個のディンプル、あるいは不均一なディンプルプロファイルを有する8〜20個のディンプルを含むことができる。ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1の極と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含む、本発明のこの局面によるいくつかのより具体的な実施例の構造では、第1の半球体は、第1のディンプルクラスターのパターンの配置を有する第1のディンプルクラスターと、第1のディンプルクラスターのパターンの配置と異なる第2のディンプルクラスターのパターンの配置を有する第2のディンプルクラスターとを含むことができ、第2の半球体は、第1のディンプルクラスターのパターンの配置を有する第3のディンプルクラスターと、第2のディンプルクラスターのパターンの配置を有する第4のディンプルクラスターとを含むことができる。所望であれば、追加のディンプルクラスターのパターンの配置もまた、そのような構造に提供されてもよい。
【0020】
本発明から逸脱することなく、さまざまな配置のディンプルクラスターが可能である。たとえば、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1の極と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含むゴルフボール構造では、ディンプルクラスターは、不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルを包含するクラスターのいずれもが赤道を越えて延びないように配置され得る。あるいは、所望であれば、ディンプルクラスターは、不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルを包含するクラスターの少なくとも2個が、赤道を越えて延びるように配置されてもよい。いくつかの構造では、不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルを包含する少なくとも4個のクラスターあるいは少なくとも6個のクラスターが、赤道を越えて延びる。
【0021】
上記で記述されたように(かつ以下でより詳細に説明されるように)、不均一なディンプルは、ディンプルプロファイルまたは断面が、深いおよび/または急勾配の側部ならびに浅いおよび/またはより緩やかな傾斜の側部を含むように構築され得る。そのような構造では、ディンプルプロファイルは、さまざまな異なる方法でボール上に配置され得る。たとえば、所望であれば、クラスター内の不均一なディンプルは、ディンプルプロファイルが(たとえば、隣接する不均一なディンプルの急勾配の側部が同じ方向を向いている状態で)互いと整列されるように配置されてもよく、またはクラスター内の不均一なディンプルは、ディンプルプロファイルが(たとえば、隣接する不均一なディンプルの急勾配の側部が反対方向を向いている状態で)反対方向を向いて配向されるように配置されてもよい。さらなる例として、所望であれば、クラスター内の不均一なディンプルは、(a)不均一なディンプルプロファイルを有する各ディンプルの浅い側部が、各ディンプルが中に包含されるディンプルクラスターの幾何学的中心に最も近くなるように配置されるように、または(b)不均一なディンプルプロファイルを有する各ディンプルの深い側部が、各ディンプルが中に包含されるディンプルクラスターの幾何学的中心に最も近くなるように配置されるように配置されてもよい。別の例として、所望であれば、各ディンプルクラスターに対して、ディンプルクラスター内の不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルの一方の半分(または何らかの他の比率)が、ディンプルクラスターの幾何学的中心の最も近くにその浅い側部を有するように配置されてもよく、ディンプルクラスター内の不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルの他方の半分(または残りの部分)が、ディンプルクラスターの幾何学的中心の最も近くにその深い側部を有するように配置されてもよい。
【0022】
本発明から逸脱することなく、任意の所望のディンプルクラスターの配置が、提供され得る。いくつかのより具体的な実施例として、不均一なディンプルを含むディンプルクラスターは、概ね全体に三角形の形状、概ね全体に正方形または矩形の形状、概ね五角形の形状、概ね六角形の形状、および概ね八角形の形状などの3〜20の辺を有する多角形の形状で配置され得る。他のクラスターの配置では、3〜10個の直接隣接する不均一なディンプルの連続鎖が、均一なすなわち従来のディンプルプロファイルを有する1個または複数個のディンプルを取り囲む。このタイプのいくつかのより具体的な例示的構造では、不均一なディンプルプロファイルを有する5個の連続鎖が、1個または2個の従来のディンプルを取り囲む、または不均一なディンプルプロファイルを有する6個のディンプルの連続鎖が、1個または2個の従来のディンプルを取り囲む。
【0023】
個々のクラスターは、不均一なディンプルおよび均一な(すなわち従来の)ディンプルの両方を包含することができる。クラスターは、任意の数の不均一なディンプルおよび均一なディンプルを包含することができるが、少なくとも本発明によるいくつかの実施例の構造では、個々のクラスター内のディンプルの少なくとも30%が、不均一なディンプルであり、いくつかの実施例では、ディンプルの少なくとも50%、少なくとも75%、あるいは少なくとも90%が不均一であってもよい。所望であれば、クラスター内のディンプルの100%が不均一なディンプルであってもよい。
【0024】
本発明の実施例によるゴルフボールは、200〜800個の合計ディンプルなど、任意の所望の数の(均一および不均一な)全ディンプルを含むことができる。(ボール上のディンプルの合計数に対する)ボール上の不均一なディンプルの比率は、10%〜90%、20%〜80%、あるいは30%〜70%に及ぶことができる。絶対数では、ボール構造上の不均一なディンプルの数は、20〜720個、いくつかの実施例の構造では、24〜432個、48〜384個、あるいは72個〜336個に及ぶことができる。円の孤に沿った表面部分を有する(均一なディンプルおよび不均一なディンプルの両方の)ディンプルに関しては、ディンプルの半径は、3mm〜26mm、いくつかの実施例では、4mm〜24mm、4mm〜20mm、さらには5mm〜16mmの範囲であってもよい。(均一なディンプルおよび不均一なディンプルの両方の)ディンプルの全径は、たとえば、lmm〜8mm、いくつかの実施例では、1.5mm〜6mm、あるいは2mm〜5mmで大きく変わってもよい。ディンプル上の最深の位置における全ディンプル深さもまた、0.05mm〜0.5mm、いくつかの実施例では、0.075mm〜0.4mm、あるいは0.1mm〜0.3mmなど、大きく変動してもよい。
【0025】
いくつかのより具体的な実施例として、本発明の局面は、(a)一つまたは複数の個々の部品を有するコアと、(b)コアを封入するカバー部材とを含むゴルフボールに関し、ここで、ゴルフボールは、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1の極と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含む。第1の半球体内では、カバー部材は、第1の極の周りに配置された3〜5個の繰り返しの不均一なディンプルクラスターを含み;ここで、第1の半球体内の各々の不均一なディンプルクラスターは、クラスター内の各々の不均一なディンプルが、クラスター内の少なくとも1個の他の不均一なディンプルに直接隣接して位置するように配置された2〜36個の不均一なディンプルを含み;ここで、各クラスター内の不均一なディンプルの大部分は、対称軸と、対称軸上に中心がある第1の端部と、対称軸上に中心がある第2の端部とを有し;ここで、第1の端部は、第2の端部よりも深い、またはこれよりも急勾配の入射角を有する。第2の半球体内では、カバー部材は、第2の極の周りに配置された3〜5個の繰り返しの不均一なディンプルクラスターを含み、ここで、第2の半球体内の各々の不均一なディンプルクラスターは、クラスター内の各々の不均一なディンプルが、クラスター内の少なくとも1個の他の不均一なディンプルに直接隣接して位置するように配置された2〜36個の不均一なディンプルを含み;ここで、各クラスター内の不均一なディンプルの大部分は、対称軸と、対称軸上に中心がある第1の端部と、対称軸上に中心がある第2の端部とを有し;ここで、第1の端部は、第2の端部よりも深い、またはこれよりも急勾配の入射角を有する。第1の半球体内の3〜5個の不均一なディンプルクラスターの少なくとも1個が、第1のパターンで配置され、第2の半球体内の3〜5個の不均一なディンプルクラスターの少なくとも1個が、第1のパターンで配置される。不均一なディンプルクラスターは、上記で説明された(かつ以下でより詳細に説明される)配置および/または配向の任意のものを有することができる。
【0026】
本発明の追加の局面は、上記で説明されたさまざまなタイプの任意のゴルフボールを製造する方法に関する。そのような方法は、たとえば、(a)(たとえば、一つまたは複数の独立した層を有するソリッドコア、糸巻きコア、液体含有またはゲル含有コアなどを含む)ゴルフボール内部を形成する工程;および(b)ゴルフボールの内部を封入するためのカバーを形成する工程を含むことができ、ここで、カバーは、その外面上に配置された複数のディンプルを含むように形成され、ここで、ディンプルの5〜95%は、不均一なディンプルプロファイルを有し、ここで、ゴルフボール本体上の不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルの少なくとも大部分は、外面上で2〜24個の繰り返しのディンプルクラスター内に配置される。カバーは、上記でより詳細に説明されたさまざまな特徴または特性(および/または以下でより詳細に説明される特徴または特性)の任意の一つまたは複数を含むことができる。
【0027】
いくつかのより具体的な実施例として、本発明の追加の局面は、(a)一つまたは複数の個々の部品を含むコアを形成する工程、および(b)コアを封入するカバー部材を形成する工程を含むゴルフボールを形成する方法を含み、ここで、ゴルフボールは、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1の極と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含む。第1の半球体内では、カバー部材は、第1の極の周りに配置された3〜5個の繰り返しの不均一なディンプルクラスターを含むように形成され;ここで、第1の半球体内の各々の不均一なディンプルクラスターは、クラスター内の各々の不均一なディンプルが、クラスター内の少なくとも1個の他の不均一なディンプルに直接隣接して位置するように配置された2〜36個の不均一なディンプルを含むように形成され;ここで、各クラスター内の不均一なディンプルの大部分は、対称軸と、対称軸上に中心がある第1の端部と、対称軸上に中心がある第2の端部とを有し;ここで、第1の端部は、第2の端部より深い、またはこれより急勾配の入射角を有する。第2の半球体内では、カバー部材は、第2の極の周りに配置された3〜5個の繰り返しの不均一なディンプルクラスターを含むように形成され、ここで、第2の半球体内の各々の不均一なディンプルクラスターは、クラスター内の各々の不均一なディンプルが、クラスター内の少なくとも1個の他の不均一なディンプルに直接隣接して位置するように配置された2〜36個の不均一なディンプルを含むように形成され;ここで、各クラスター内の不均一なディンプルの大部分は、対称軸と、対称軸上に中心がある第1の端部と、対称軸上に中心がある第2の端部とを有し;ここで、第1の端部が、第2の端部より深い、またはこれよりも急勾配の入射角を有する。第1の半球体内の3〜5個の不均一なディンプルクラスターの少なくとも1個が、第1のパターンで配置され、第2の半球体内の3〜5個の不均一なディンプルクラスターの少なくとも1個が、第1のパターンで配置される。不均一なディンプルクラスターは、上記で説明された(かつ以下でより詳細に説明される)配置および/または配向の任意のものを含むように形成され得る。
【0028】
ボール内部および/またはカバーは、本発明から逸脱することなく、層を鋳造することによって、さまざまな層を型成形することによって(たとえば、射出成形)などの、当技術分野において公知であり使用されている従来の方法を含む、任意の所望の方法で形成され得る。不均一なディンプルを含むためのカバー層を形成するための型または他の構造は、本発明の範囲から逸脱することなく、当技術分野において公知であり使用されているように、型成形、鋳造、機械切削、研削、またはゴルフボールカバーの空洞を製造するために精密研削装置を使用することを含むその他の技術を使用することを含む、任意の所望の方法で製造され得る。そのような研削装置は、当技術分野において公知であり、従来使用されている方法で、さまざまな所望のディンプルパターンの配置を型構造の内部空洞に切削するようにコンピュータ制御されプログラム化され得る。
【実施例】
【0029】
B.本発明の具体的な実施例
本出願におけるさまざまな図は、本発明の実施例による、さまざまなゴルフボール構造の実施例およびそのようなゴルフボール構造を作製する方法を示している。同じ参照番号が2つ以上の図に現れるとき、その参照番号は、同じまたは類似の部品を示すために本明細書および図において一貫して使用される。
【0030】
上記で記述されたように、本発明の局面は、不均一なディンプルのクラスターを有するゴルフボール構造に関する。図2A〜2Dは、本発明の少なくともいくつかの実施例によって使用され得る不均一なディンプル構造100の一つの実施例を示している。図2Aおよび2Bは、さまざま特徴を示す、(図2C内の軸102に沿って切り取られた)この不均一なディンプルの実施例100の断面プロファイルを示しており、図2Cは、(たとえば、ボールの外側から見た時の)この不均一なディンプルの実施例100の俯瞰図を示しており、図2Dは、縁または周囲Pd、すなわち、この実施例の不均一なディンプル構造100が、縁または周囲P、すなわち、(図2Dにおいて破線で示された)従来の円形ディンプル構造とどのように異なるかを示している。これらの図で示されるように、ディンプル表面Sdは、ディンプル100が一つの軸102に対称的(たとえば、鏡像)であり、軸102に対する垂直軸104に非対称であるようにボール構造内に形成される。
【0031】
さらに、図2Aおよび2Bに最適に示されるように、不均一なディンプル100は、ディンプル100の一方の半分100a(すなわち、図2Aおよび2Bでは左半分かつ図2Cでは軸104の上方の上側半分100a)が比較的深いおよび/もしくは急勾配の傾斜の縁の入射角または表面106を含み、他方の半分100b(すなわち、図2Aおよび2Bでは右半分かつ図2Cでは軸104の下方の下側半分100b)は、比較的浅いおよび/もしくは緩やかな傾斜の縁の入射角または表面108を含む表面構造Sdを画成する。図2Bに示されるように、入射角α急勾配およびα浅いは、(a)(ボールがディンプル無しの完全な球であることを想定して)ディンプル縁Pdの位置におけるゴルフボール表面に対する接線Tbと、(b)ディンプル縁の位置Pdにおける実際のディンプル表面Sdに対する接線Tdとの間の角として測定され得る。これらの測定を行う際、縁の位置Pdは、ディンプル構造上の最も急勾配の傾斜および最も浅い傾斜(たとえば、軸102と図2A〜2Dに示される実施例の構造におけるディンプル周囲Pdとの交差点)に隣接して位置するべきである。本発明によるいくつかの実施例の構造では、入射角α急勾配は、入射角α浅いより大きく、20°〜120°の範囲内(いくつかの実施例では、30°〜90°の範囲内、あるいは40°〜60°の範囲内)でもよく、入射角α浅いは、入射角α急勾配より小さく、10°〜80°の範囲内(いくつかの実施例では、15°〜75°の範囲内、あるいは20°〜50°の範囲内)であってもよい。また、図2Aに示されるように、このディンプル構造100では、最も深いディンプルの深さDDが、ディンプルの幾何学的中心Cから離れてディンプルの半分100a内に位置している。
【0032】
図2Cおよび2Dに示されるように、この実施例の構造のディンプル周囲縁Pdは、幾分完全な円でなくてもよい。より具体的には、この実施例の構造では、軸102および104をディンプルに対する幾何学的中心線として使用して、ディンプル構造100の上側半分100aは、ディンプル100の幾何学的中心に配向され、(この実施例の構造100において同じ長さを有する)軸102および104の長さに相当する直径Dを有する(図2Dでは点線で示されるような)円構造よりも幾分大きく、ディンプル構造100の下側半分100bは、同じ円構造よりも幾分小さい。
【0033】
本発明による実施例の不均一なディンプルクラスターは、まず図3A〜3Dから説明される。図3Aおよび3Bは、個々の不均一なディンプルクラスター300および350の実施例をそれぞれ示しており、一方で図3Cおよび3Dは、ゴルフボール320上のこれらの不均一なディンプルクラスター300、350の少なくとも一つの複数の配置の一実施例を示している。図3Aに示されるように、この不均一なディンプル「クラスター」は、少なくとも1個の他の不均一なディンプル302に直接隣接して位置する複数の不均一なディンプル302を含む。とりわけ、図3Aに示されるクラスターでは、各々の不均一なディンプル302は、均一なすなわち従来のディンプルと交差することなく、ボールの表面に沿った直線または孤304によって少なくとも1個の他の不均一なディンプル302に連結されることができるように位置している。この図示された実施例における「クラスター」300は、全体的にディンプルの三角形の配置を形成する、「直接隣接する」不均一なディンプル302の連続鎖内に位置する不均一なディンプル302のすべてに相当する。この示された実施例では、「クラスター」のすべてのディンプルが、不均一なディンプル302であり(本明細書に含まれる図では、不均一なディンプルは、(たとえば、この実施例では、図2Cに示される軸102に沿って延びる)矢印要素によって均一すなわち従来のディンプルから区別され、ここで、矢印の頭は、ディンプル302の浅い半分(図2Cに示される浅い半分100bの方向)を向いている)、各ディンプルクラスター300は、合計15個の不均一なディンプル300を含む。とりわけ、図3Aに示される配置では、不均一なディンプル302は、その軸102およびその浅い半分100bが、ディンプルクラスター300の幾何学的中心Cの方向を向くように配向されるように配置される。任意で、所望であれば、中心Cは、クラスターの配置300の全体に含まれてもよい均一な従来のディンプルまたは不均一なディンプルのいずれかのディンプルによって画成されてもよい。
【0034】
図3Bは、図3Aで示される配置300に類似する別のディンプルクラスターの配置350を示している。しかし、図3Bに示されるこの配置350では、不均一なディンプル302は、その軸102およびその浅い半分100bが、ディンプルクラスター350の幾何学的中心Cから離れる方をまっすぐ向くように配向されるように配置される。任意で、所望であれば、中心Cは、均一な従来のディンプルまたは不均一なディンプルのいずれかのディンプルによって画成されてもよい。
【0035】
図3Cおよび3Dは、ゴルフボール320上のディンプルクラスター300および/または350の実施例の配置を示している。ゴルフボール320は、ボール320の頂部に一つ、ボール320の底部に一つの2つの対向する極Pと、ボール320を上側の半球体322および下側の半球体324に分割する、極P間の中間にある大円に相当する赤道Eとを有するものと考えられ得る。必要条件ではないが、極Pは、ボール320を作り出すために使用された型構造の(特にボールカバーを形成するための型に対する)最上および最下の接線に相当することができ、赤道Eは、2つの型半分の間の分離線に相当することができる。他の構造では、極Pおよび赤道Eは、ボールを製造する型構造に関してボール上の他の位置に位置することができる(たとえば、赤道Eは、特に「継ぎ目のない」ボールを作製する際に使用される型に関しては、型分離線に相当する必要はない)。図3Cの上面図に示されるように、ディンプルクラスター300、350は、それらが極P周りに対称的にまたは等間隔に離間されるように配置され得る。底面図(図示せず)は、頂面図に類似している。さらに、図3Dの正面図に示されるように、ディンプルクラスター300、350は、頂部半球体322内のディンプルクラスター300、350(たとえば、ディンプルクラスター300、350の幾何学的中心)が、底部半球体324内のディンプルクラスター300、350(たとえば、ディンプルクラスター300、350の幾何学的中心)と整列しないように配置され得る。むしろ、図3Dに示されるように、底部半球体324内のディンプルクラスター300、350は、すべてのディンプルクラスターの配置300、350がゴルフボール320の中心周りで対称的に配置されるように、頂部半球体322内のディンプルクラスター300、350に対してずらして配置され得る。
【0036】
所与のボール上のディンプルクラスターのすべては、不均一なディンプルの総数、構造、および配向が同じであってよく、またはこれらの特徴の任意の一つもしくは複数は、本発明から逸脱することなく異なっていてもよい。本発明による少なくともいくつかの実施例のボール構造では、さまざまな不均一なディンプルクラスターは、ボール表面の全体を覆ってボールの中心点に対して全体に対称的になる様式で配置される。不均一なディンプルクラスター300、350は、最も外側の不均一なディンプルが、クラスター300、350の外側で、均一すなわち従来のディンプルによってのみ取り囲まれるように配置され得る。明確にするため、かつボール320上のディンプルクラスターの配置をより良好に示すために、個々のディンプルは、図3Cおよび3D内には示されていない。
【0037】
また、本発明の実施例によるゴルフボール構造は、本発明から逸脱することなく、ボールの極P周りに配置された任意の所望の数の不均一なディンプルクラスターを有することができる。より具体的な実施例では、所望であれば、各半球体は、2〜9個の繰り返しのディンプルクラスター、いくつかの実施例では、2〜6個の繰り返しのディンプルクラスター、あるいは3〜5個の繰り返しのディンプルクラスターを含むことができる。一つの半球体は、ゴルフボール表面のその半球体の周りで、任意で繰り返され得る2つまたはそれ以上の異なるディンプルクラスターの配置を含むことができる。
【0038】
本発明の実施例によるいくつかのゴルフボール構造では、頂部半球体322は、ボール320の頂極P周りの円周方向に対して360/N°離して配置された中心を有するN個のディンプルクラスター300、350を含み、底部半球体324は、ボール320の底極P周りの円周方向に対して360/M°離して配置された中心を有するM個のディンプルクラスター300、350を含み、ここで、N=Mであり、式中、NおよびMは2〜20の間の整数である。所望であれば、頂部半球体322内のディンプルクラスター300、350の中心は、ボール周りの円周方向に対して底部半球体324内のディンプルクラスター300、350の中心から360/2N°離れて配置されてもよい。いくつかの構造では、NおよびMは、2〜12の間の整数、あるいは2〜8の間の整数であってもよい。
【0039】
図4Aおよび4Bは、本発明の少なくともいくつかの実施例によって使用され得るゴルフボール構造400上の代替的なディンプルクラスター配置の頂面図および正面図をそれぞれ示している。この実施例のボール構造400では、ディンプルクラスター300、350の少なくとも2つの中心Cは、頂極Pと底極Pの間に延びる大円GCに沿って整列される。各ディンプルクラスター300、350の対(すなわち、頂部半球体322内の一つ、底部半球体324内の一つ)は、示された方法で整列される。このボール構造400では、さまざまなディンプルクラスター300、350は、ボールの中心点周りで対称的に配置される。
【0040】
上記で記述されたように、図3A〜4Bの具体的なディンプルクラスター配置では、所与のクラスター内のディンプルのすべては、不均一なディンプルであってもよい。これは必要条件ではない。むしろ、所望であれば、クラスター内のディンプルの少なくとも一部は、従来のすなわち均一なディンプルであってもよい。図5〜9は、そのようなディンプルクラスターの配置のいくつかの実施例を示しており、これらのディンプルクラスターの配置は、以下でより詳細に説明される。
【0041】
図5〜7に示されるように、これらのディンプルクラスターの配置500、600、および700は、互いに直接隣接して配置され、中央のディンプル504(たとえば、均一なすなわち従来のディンプル)を取り囲む一組の6個の不均一なディンプル502を有する。図5の実施例の構造500における最も内側の不均一なディンプル502の各々は、クラスターの幾何学的中心に最も近く(かつ中央の均一なディンプル504の幾何学的中心の最も近く)に配置された、(ディンプル502内の(かつ図2Cに示される軸方向102に相当することができる)矢印の頭によって示された)その浅い端部を有する。さらに、図5の実施例の構造500における最も内側の不均一なディンプル502の各々は、直接隣接する不均一なディンプル506を有し、このディンプル506は、その対応する最も内側の不均一なディンプル502の対称軸102と整列された対称軸102を有する。図5に示される実施例の構造では、外側の不均一なディンプル506の浅い端部は、対応する最も内側のディンプル502の浅い端部から反対方向に(すなわち、この実施例では浅い端部がディンプルクラスターの幾何学的中心Cから離れる方を向いている状態で)位置決めされる。
【0042】
図5に示されるように、ディンプルクラスター500は、(破線で示されるように)実質的に六角形のパターンで配置される。この実施例のクラスター500内の直接隣接するディンプルの組502と506との間の領域は、図5で灰色に示された、一つまたは複数の追加のディンプル508によって占有される。ディンプル508は、本発明から逸脱することなく、不均一なディンプル、均一なディンプルでもよく、またはいくつかが均一でいくつかが不均一であってもよい。したがって、このディンプルクラスター500全体は、少なくとも12個の不均一なディンプル502および506ならびに少なくとも19個の合計ディンプルを包含する(ただし、本発明から逸脱することなく、他のディンプル数が可能である)。
【0043】
任意で、所望であれば、整列された不均一なディンプル502および506の対の一つまたは複数は、各々の不均一なディンプル502の浅い端部が、その対応する不均一なディンプル506の浅い端部に直接隣接して位置するように互いに転換されてもよい(たとえば、図5内のディンプル502が、ディンプル506の構造および配向を有することができ、図5内のディンプル506が、ディンプル502の構造および配向を有することができる)。
【0044】
図6は、(矢印の頭によって示された)すべての図示された不均一なディンプル502および506の浅い端部が、ディンプルクラスターの配置600の幾何学的中心Cの最も近くに配置される図6の配置600以外は、図5に示されたものと類似の六角形のディンプルクラスターの配置600を示している。同様に、図7は、(矢印の頭によって示された)すべての図示された不均一なディンプル502および506の浅い端部が、ディンプルクラスターの配置700の幾何学的中心Cから最も遠くに配置される図7の配置700以外は、図5および6示されるものと類似の六角形のディンプルクラスターの配置700を示している。図6および7の「灰色表示の」ディンプルは、本発明から逸脱することなく、不均一なディンプル、均一なディンプルでもよく、またはいくつかが均一で、いくつかが不均一であってもよい。したがって、これらのディンプルクラスター600および700全体は、少なくとも12個の不均一なディンプル502および506ならびに少なくとも19個の合計ディンプルを備える(ただし、本発明から逸脱することなく、他のディンプル数が可能である)。
【0045】
図8は、別の、幾分大きい六角形のディンプルクラスターの配置800を示している。図5〜7に示される配置のように、図8のディンプルクラスターの配置800は、互いに直接隣接して配置され、(たとえば、均一なすなわち従来のディンプルの)中央のディンプル804を取り囲む一組の6個の不均一なディンプル802を有する。この実施例の構造800における最も内側の不均一なディンプル802の各々は、クラスターの幾何学的中心の最も近く(かつ中央の均一なディンプル804の幾何学的中心の最も近く)に配置された、(ディンプル802内の(かつ図2Cに示される軸方向102に相当することができる)矢印の頭によって示された)その浅い端部を有する。さらに、図8の実施例の構造800における最も内側の不均一なディンプル802の各々は、直接隣接する不均一なディンプル806を有し、このディンプル806は、その対応する最も内側の不均一なディンプル802の対称軸102と整列された対称軸102を有する。図8に示される実施例の構造では、不均一なディンプル806の浅い端部は、対応する最も内側のディンプル802の浅い端部と同じ方向に(すなわち、浅い端部がディンプルクラスター800の幾何学的中心C方向を向いている状態で)整列される。さらに、図8の実施例の構造800における不均一なディンプル806の各々は、直接隣接する不均一なディンプル808を有し、このディンプル808は、不均一なディンプル802、806、および808の整列された組を作製するために、その対応する不均一なディンプル802および806の対称軸102と整列された対称軸102を有する。図8に示される実施例の構造では、外側の不均一なディンプル808の浅い端部は、同じ線内の対応する不均一なディンプル802および806の浅い端部と同じ方向に(すなわち、浅い端部がディンプルクラスター800の幾何学的中心C方向を向いている状態で)整列される。
【0046】
所望であれば、さまざまな不均一なディンプル802、806、および808の浅いおよび深い端部は、本発明から逸脱することなく、さまざまな方法で整列および/または配向されてもよい。一つのより具体的な実施例として、所望であれば、整列されたディンプル802、806、および808は、ディンプルクラスター800の幾何学的中心Cからできるだけ遠くに配置されたその浅い端部を有することができる。別の実施例として、所望であれば、整列されたディンプル802、806および808のいくつかの組は、ディンプルクラスター800の幾何学的中心Cからできるだけ遠くに配置されたその浅い端部を有することができ、一方で整列されたディンプル802、806および808の他の組は、ディンプルクラスター800の幾何学的中心Cのできるだけ近くに配置されたその浅い端部を有することができる(たとえば、中央のディンプル804の周囲周りで一つずつずれていくにつれて交互する方法で、浅い端部の1組が、幾何学的中心Cに近づけて整列され、浅い端部の1組がそれから離れて整列される)。さらに別の実施例として、整列されたディンプル802、806、および808の組内の一つまたは複数の浅い端部は、幾何学的中心Cに近づけて位置することができ、一方で組内の他の不均一なディンプルの浅い端部の一つまたは複数は、幾何学的中心Cから離れて位置することができる。本発明から逸脱することなく、不均一なディンプルの浅い端部および深い端部の他の配置が可能である。
【0047】
図8に示されるように、ディンプルクラスター800は、(破線によって示された)実質的に六角形のパターンで配置される。直接隣接するディンプルの組802、806、および808の間の領域は、図8で灰色に示されるように、一つまたは複数の他のディンプル810によって占有されてもよい。ディンプル810は、本発明から逸脱することなく、不均一なディンプルでも均一なディンプルでもよく、またはいくつかが、均一なディンプルおよび不均一なディンプルである何らかの組合せであってもよい。さらに、所与のボール上のディンプル810は、本発明から逸脱することなく、さまざまな特徴(たとえば、深さ、半径、直径、プロファイルなど)を有することができる。したがって、このディンプルクラスター800全体は、少なくとも18個の不均一なディンプル802、806、および808ならびに少なくとも24個の合計ディンプルを備える(ただし、本発明から逸脱することなく、他のディンプル数が可能である)。
【0048】
本発明の実施例によるディンプルクラスターは、本発明から逸脱することなく、たとえば、3〜12の辺を有する多角形、いくつかの例では、3〜10の辺あるいは3〜8の辺を有する多角形を含む、任意の所望の一般的な多角形の形状で配置されてもよい。図9は、一組の5個の不均一なディンプル902が互いに直接隣接して配置され、(たとえば、均一なすなわち従来のディンプルの)中央のディンプル904を取り囲んでいる別の実施例のディンプルクラスターの配置900を示している。この実施例の構造900における最も内側の不均一なディンプル902の各々は、クラスター900の幾何学的中心の最も近く(かつ中央の均一なディンプル904の幾何学的中心の最も近く)に配置された、(ディンプル902内の(かつ図2Cに示される軸方向102に相当することができる)矢印の頭によって示された)その浅い端部を有する。さらに、図9の実施例の構造900における最も内側の不均一なディンプル902の各々は、直接隣接する不均一なディンプル906を有し、このディンプル906は、その対応する最も内側の不均一なディンプル902の対称軸102と整列された対称軸102を有する。図9に示される実施例の構造では、不均一なディンプル906の浅い端部は、対応する最も内側のディンプル902の浅い端部と同じ方向に(すなわち、浅い端部がディンプルクラスター900の幾何学的中心C方向を向いている状態で)整列される。図5〜7を併用して上記で示され、説明されたものと類似した配置を含む、個々のディンプル902および/または906の浅い端部および深い端部の他の整列および/または配置が、本発明から逸脱することなく提供され得る。
【0049】
さらに、所望であれば、ディンプル構造900は、(たとえば、図8に示された3個の整列された不均一なディンプル構造802、806、および808と同様に)図9に示されるディンプル902および906と整列される第3の不均一なディンプルを含むように拡張させることができる。これらの整列されたディンプルの浅い端部および深い端部は、本発明から逸脱することなく、(たとえば、図8に対して上記で説明されたように)任意の所望の方法で配置されてもよい。
【0050】
図9に示されるように、ディンプルクラスター900は、(破線によって示された)実質的に五角形のパターンで配置される。直接隣接するディンプルの組902と906の間の領域は、図9において灰色に示された、一つまたは複数の他のディンプル908によって占有され得る(この具体的なディンプル配置900では、各々の直接隣接するディンプルの組902と906の間に、3つのディンプル908が示されている)。ディンプル908は、本発明から逸脱することなく、不均一なディンプルでも均一なディンプルでもよく、またはいくつかが均一および不均一なディンプルである何らかの組合せであってもよい。したがって、このディンプルクラスター900全体は、少なくとも10個の不均一なディンプル902および906ならびに少なくとも16個の合計ディンプルを備える(ただし、本発明から逸脱することなく、他のディンプル数が可能である)。
【0051】
本発明から逸脱することなく、多種多様なディンプルクラスターの配置が、ゴルフボール表面上に提供されてもよく、所与のボール構造上の各ディンプルクラスターは、同じ配置を有する必要はない。図10Aおよび10Bは、2つのタイプのディンプルクラスターがボール構造1000上に提供されたゴルフボール構造1000の頂面図および正面図をそれぞれ示している。より具体的には、この図示された実施例では、ボールは、(たとえば、図3A〜4Bを併用して上記で説明されたものと同様の)不均一なディンプルの4つの概ね三角形の配置1002と、(たとえば、図9を併用して上記で説明されたものと同様の)不均一なディンプルの4つの概ね五角形の配置1004とを含む。明確にするため、ディンプルクラスター1002および1004の概観のみが、図10Aおよび10Bに示されており、クラスター1002および1004の内側および外側の両方の個々のディンプルは示されていない。所望であれば、(さまざまなタイプの追加のクラスターを含む)より多いまたはより少ないディンプルクラスターが、ボールの各半球体上に含まれてもよい。また、ディンプルクラスター1002および1004は、(たとえば、図3Dに示されるように)2つの半球体において互いにずらして配置されてもよいが、この図示される実施例のボール構造1000では、ボール周りに提供された2タイプの異なるディンプルクラスター1002および1004は、2つの半球体上で互いに整列され、2つの極Pの間に延びる大円GCに沿って整列されたそれらの幾何学的中心Cを有する。
【0052】
図11Aおよび11Bは、ゴルフボール構造1100上の不均一なディンプルクラスターの別の実施例の配置の上面図および正面図をそれぞれ提供している。図11Aおよび11Bに示される構造1100では、ボール1100の各半球体1102および1104は、単一の(ただし比較的大きい)不均一なディンプルクラスターを有する。この実施例では、クラスターは、極P周りに配置された8個の直接隣接する不均一なディンプル1106を含み、各々の最も内側の不均一なディンプル1106は、それと整列され、かつ極Pと整列された4個の不均一なディンプル1108を有する。本発明から逸脱することなく、より多くまたはより少ない不均一なディンプル1108が、不均一なディンプル1106および1108の各線形状の組に提供され得る。明確にするために、かつ不均一なディンプルクラスターをより良好に示すため、他のディンプルは、ボール構造1100上には示されていないが、(均一なまたは不均一な)追加のディンプルが、図示された不均一なディンプル1106と1108の間の表面領域内に、および極領域P上に提供され得ることを当業者は認識するであろう。また、ディンプルクラスターは、図11Aおよび11Bに示された実施例の構造1100では、2つの半球体1102と1104との間で整列されている(たとえば、極Pの間に延びる大円GCに沿って整列されている)が、これは必要条件ではない。むしろ、所望であれば、ディンプルクラスターは、大円が、頂部半球体1102内の整列された組内のディンプルクラスターを底部半球体1104内のものとつながないように、ずらして配置されてもよい。
【0053】
比較的大きい2次元(または3次元)の不均一なディンプルクラスターが、図2A〜11Bを併用して上記で図示され、説明されてきたが、これもまた必要条件ではない。むしろ、所望であれば、ディンプルクラスターは、たとえば、2〜10個の整列された不均一なディンプルを含む、比較的小さい線形状のものであってもよい。図12Aおよび12Bは、そのようなクラスターを含む、ゴルフボール構造1200の頂面図および正面図をそれぞれ示している。図12Aおよび12Bの構造1200では、各半球体1202および1204は、2つのタイプの不均一なディンプルクラスター1206および1208を包含し、一方のクラスターのタイプ1206は3個の整列された不均一なディンプルを有し、他方のクラスターのタイプ1208は、2つの整列された不均一なディンプルを有する。より具体的には、この図示される実施例では、各半球体1202および1204は、3個の不均一なディンプルのクラスター1206を8個および2個の不均一なディンプルのクラスター1208(各半球体内に合計40個の不均一なディンプル)を8個含む。明確にするために、かつ不均一なディンプルクラスターをより良好に示すため、他のディンプルは、ボール構造1200上には示されていないが、(均一または不均一な)追加のディンプルの任意の所望な数および配置が、図示された不均一なディンプル1206と1208の間の表面領域内に提供され得ることを当業者は認識するであろう。また、ディンプルクラスター1206および1208は、図12Aおよび12Bに示される実施例の構造1200内では、2つの半球体1202と1204との間で整列される(たとえば、極Pの間に延びる大円GCに沿って整列されている)が、これは必要条件ではない。むしろ、所望であれば、ディンプルクラスター1206および1208は、大円が、頂部半球体1202内のディンプルクラスターを底部半球体1204内のものとつながないように、2つの半球体1202と1204の間でずらして配置されてもよい。
【0054】
上記で開示されたさまざまな実施例の構造では、ディンプルクラスターは、ボールの赤道(型分離線に相当することができるが、型分離線は、特にボールが「継ぎ目の無い」設計のものである場合、ボールの赤道に相当する必要はない)をまたがないようにボールの半球体上に配置される。このタイプの配置は必要条件ではない。図13Aおよび13Bは、複数の不均一なディンプルクラスター1302が赤道Eをまたいで延びるゴルフボール構造1300の頂面図および正面図をそれぞれ示している。本発明から逸脱することなく、任意の所望の不均一なディンプルクラスターのパターンが使用されてもよいが(単一のボール構造上の複数の異なるパターンを含む)、この図示された実施例の構造1300では、クラスター1302は、たとえば、図3A〜4Bを併用して上記で説明されたものと同様の不均一なディンプルの三角形の配置を有する。
【0055】
また、所望であれば、(北極NPおよび南極SPとして示された)極領域Pもまた、不均一なディンプルクラスター1304を含むことができる。極に配向された不均一なディンプルクラスター1304は、赤道をまたぐ不均一なディンプルクラスター1302と同じパターンを有することができるが、図13Aおよび13Bに示される実施例の構造1300では、極に配向された不均一なディンプルクラスター1304は、赤道をまたぐ不均一なディンプルクラスター1302とはパターンが異なる。南極の不均一なディンプルクラスター1304が、この実施例のボール1300における極に配向されたディンプルクラスター1304の配置における違いを示すために、図13Aにおいて破線で示されている。所望であれば、北極と南極のパターンは、互いに異なってもよい。
【0056】
多様な不均一なディンプルクラスターが上記で説明されている。所与のクラスター内の個々の不均一なディンプルはすべて、同じ構造および特性を有することができるが、これは必要条件ではない。むしろ、所望であれば、個々のクラスター内の不均一なディンプルは、本発明から逸脱することなく、異なる周囲サイズ(たとえば、直径または他の寸法)、異なる周囲縁形状、異なる深さ、異なるプロファイルなどを有することができる。
【0057】
本発明の追加の局面は、上記で説明されたさまざまなタイプの任意のゴルフボールを製造する方法に関する。そのような方法は、たとえば、(a)(たとえば、一つまたは複数の独立層を有するソリッドコア、糸巻きコア、液体含有またはゲル含有コアなどを含む)ゴルフボール内部を形成する工程;および(b)ゴルフボール内部を封入するためのカバーを形成する工程を含むことができ、ここで、カバーは、たとえば、上記で説明したさまざまなタイプの不均一なディンプルクラスターなどを含むことができる。ボールは、たとえば、射出成形、他の型成形技術、鋳造、機械切削および/または別の方法で(たとえば、2ピース、3ピース、4ピース、5ピース、またはそれ以上のピースのゴルフボール構造を作製するのに使用するための)ソリッドコアの一つまたは複数の層を形成することなどによって、内部を形成することによって形成され得る。ゴルフボールの内部は、ゴム(天然または合成)、エラストマー樹脂、または他の所望の材料(たとえば、イオノマー樹脂、(熱可塑性ポリウレタンなどの)熱可塑性プラスチック材料など)から作製されてもよい。ボール内部はまた、ソリッドボールのさまざまな層を鋳造すること、ソリッドコア、液体含有コア、ゲル含有コアにゴムまたはエラストマー糸を巻き付けることなどによって作製されてもよい。ボールのコアまたは他の内部層を作製するのに使用されるこれらの方法および材料は、当技術分野においては一般的かつ公知である。また、ソリッドコアまたは他の内部ボール構造のさまざまな層は、当技術分野において従来使用され、公知であるようなサイズ、特性、構造、厚さなどを有することができる。
【0058】
(不均一なディンプルクラスターを含む)ゴルフボール用のカバー層は、本発明から逸脱することなく、カバーを鋳造すること、カバーを型成形(たとえば、射出成形)することなどの、当技術分野において公知であり使用されている従来の方法を含む、任意の所望の方法で形成されてもよい。不均一なディンプルを含むためのカバー層を形成するための型または他の構造は、本発明から逸脱することなく、当技術分野において公知であり使用されているように、型成形、鋳造、機械切削、研削、またはゴルフボールカバーの空洞を製造するために精密研削装置を使用することを含むその他の技術の使用を含む、任意の所望の方法で製造されてもよい。そのような研削装置は、当技術分野において公知であり、従来使用されている方法で、さまざまな所望のディンプルパターンの配置を型成形構造の内部空洞に切削するようにコンピュータ制御され、プログラム化され得る。
【0059】
カバーは、本発明から逸脱することなく、ゴルフボール技術分野で従来公知であり使用される材料を含む、熱可塑性ポリウレタン、イオノマー樹脂、バラタなどの任意の所望の材料から作製されてもよい。上記で説明されたものなどの不均一なディンプルクラスターに加えて、カバー層は、当技術分野において従来使用され公知であるようなサイズ、特性、構造、厚さなど、ならびに均一なすなわち従来のディンプルを有することができる。
【0060】
不均一なディンプルは、本発明から逸脱することなく、多種多様な特定の断面プロファイルを有することができる。たとえば、所望であれば、断面プロファイルは、楕円、放物線、双曲線などの表面のいくつかの一般的形状をとることができる。追加の例として、ディンプルの中央断面(たとえば、図2Cに示されるようなディンプルの中央対称軸102に沿って切り取られた断面)、または(所望であれば、幾分円形であってもよい)ディンプル周囲から離れたディンプルの少なくとも中央部分上のディンプルの表面によって線引きされた形状は、多項式または多項式関数(たとえば、二次または四次の多項式または関数など)などの数学的方程式のグラフ表示に相当することができる。図14Aおよび14Bは、いくつかの実施例の断面プロファイルを示している。たとえば、図14Aに示されるように、ディンプルプロファイル1400は、単一の局所極値(すなわち、全ディンプル深さDDに対応する、最大深さ点)を含み、(少なくとも、全ディンプル深さの10%を下回るディンプルプロファイルの領域などの、直接のディンプル周囲Pdから幾分隔たった位置における)ディンプルの断面プロファイル1400の表面は、特定の二次の数学的方程式または関数に相当することができる。一方、図14Bに示された実施例のディンプルプロファイル1420は、3つの局所極値Eを含み、(少なくとも、全ディンプル深さの10%を下回るディンプルプロファイルの領域などの、直接のディンプル周囲Pdから幾分隔たった位置における)ディンプルの断面プロファイル1420の表面は、特定の四次の数学的方程式または関数に相当することができる。全ディンプル深さの10%を上回ったところでは、ディンプルは、ディンプル表面が、ボールのカバーおよび外側の湾曲部になだらかに流れ込むように構築されてもよく、ディンプル縁近くのこのなだらかさまたは湾曲は、上記で説明された数学的方程式または関数から離れた縁においてディンプル表面を変更することができる。不均一なディンプルプロファイルにおいて2つ以上の局所極値Eを含むことは、ディンプルパターン内の内部表面の変更および構造を提供し、興味深い外観および芸術的に美しいディンプル構造、ならびに揚力、抗力、および/またはボールの他の空力特性に影響を与える表面を作り出すために使用することができる。
【0061】
結論
本発明から逸脱することなく、具体的に説明された構造、システム、および方法に対する多くの改変を行うことができる。たとえば、本発明は、本発明を実施する現在好ましい形態を含む具体的な実施例に対して説明されてきたが、上記で説明された構造および方法の数多くの変形例、組合せ、および置換が存在することを、当業者は理解するであろう。さらに、実施例に含まれたさまざまな特定の構造的特徴は、本発明による構造のいくつかの実施例において含まれ得る構造的特徴の例を表しているにすぎない。本発明から逸脱することなく、さまざまな特定の構造的特徴が、ゴルフボール製品において省略および/または改変されてもよいことを、当業者は理解するであろう。したがって、本発明の趣旨および範囲は、添付の特許請求の範囲に記載されるように広範に解釈されるべきであることを、読み手は理解されたい。
【符号の説明】
【0062】
10:従来のゴルフボール
12:従来のディンプル
100:不均一なディンプル構造
100a:ディンプルの半分
100b:ディンプルの半分
102:軸
104:軸
106:表面
108:表面
300:不均一なディンプルクラスター
302:不均一なディンプル
304:直線または孤
320:ゴルフボール
322:頂部半球体
324:底部半球体
350:不均一なディンプルクラスター
400:ゴルフボール構造
500:ディンプルクラスターの配置
502:最も内側の不均一なディンプル
504:中央のディンプル
506:外側の不均一なディンプル
508:ディンプル
600:ディンプルクラスターの配置
700:ディンプルクラスターの配置
800:ディンプルクラスターの配置
802:最も内側の不均一なディンプル
804:中央のディンプル
806:不均一なディンプル
808:外側の不均一なディンプル
810:ディンプル
900:ディンプルクラスターの配置
902:最も内側の不均一なディンプル
904:中央のディンプル
906:不均一なディンプル
908:ディンプル
1000:ゴルフボール構造
1002:ディンプルクラスター
1004:ディンプルクラスター
1100:ゴルフボール構造
1102:頂部半球体
1104:底部半球体
1106:最も内側の不均一なディンプル
1108:不均一なディンプル
1200:ゴルフボール構造
1202:頂部半球体
1204:底部半球体
1206:3個の不均一なディンプルクラスター
1208:2個の不均一なディンプルクラスター
1300:ゴルフボール構造
1302:不均一なディンプルクラスター
1304:極に配向された不均一なディンプルクラスター
1400:ディンプルプロファイル
1420:ディンプルプロファイル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のディンプルが外面上に配置されたカバーを含むゴルフボール本体を備えるゴルフボールであって、ディンプルの5〜95%が、不均一なディンプルプロファイルを有し、ゴルフボール本体上の不均一なディンプルプロファイルを有する前記ディンプルの少なくとも大部分が、外面上で、2〜24個の繰り返しのディンプルクラスター内に配置される、ゴルフボール。
【請求項2】
外面が、4〜18個のディンプルクラスターを含む、請求項1記載のゴルフボール。
【請求項3】
外面が、4〜12個のディンプルクラスターを含む、請求項1記載のゴルフボール。
【請求項4】
外面が、6〜10個のディンプルクラスターを含む、請求項1記載のゴルフボール。
【請求項5】
ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、ディンプルクラスターの2分の1が、第1の半球体上に位置し、かつディンプルクラスターの2分の1が、第2の半球体上に位置する、請求項1記載のゴルフボール。
【請求項6】
ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、ディンプルクラスターの2分の1が、第1の極に対して第1の半球体周りに対称的に配置され、かつディンプルクラスターの2分の1が、第2の極に対して第2の半球体周りに対称的に配置される、請求項1記載のゴルフボール。
【請求項7】
第1の極と第2の極の間に延びる任意の大円に沿って第1の半球体内のディンプルクラスターの中心が第2の半球体内のディンプルクラスターの中心と整列しない、請求項6記載のゴルフボール。
【請求項8】
ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、第1の半球体が、第1の極の周りで等間隔に離間された2個のディンプルクラスターを含み、かつ第2の半球体が、第2の極の周りで等間隔に離間された2個のディンプルクラスターを含む、請求項1記載のゴルフボール。
【請求項9】
第1の極と第2の極の間に延びる任意の大円に沿って第1の半球体内のディンプルクラスターの中心が第2の半球体内のディンプルクラスターの中心と整列しない、請求項8記載のゴルフボール。
【請求項10】
ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、第1の半球体が、第1の極の周りで等間隔に離間された3個のディンプルクラスターを含み、かつ第2の半球体が、第2の極の周りで等間隔に離間された3個のディンプルクラスターを含む、請求項1記載のゴルフボール。
【請求項11】
第1の極と第2の極の間に延びる任意の大円に沿って第1の半球体内のディンプルクラスターの中心が第2の半球体内のディンプルクラスターの中心と整列しない、請求項10記載のゴルフボール。
【請求項12】
ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、第1の半球体が、第1の極の周りで等間隔に離間された4個のディンプルクラスターを含み、かつ第2の半球体が、第2の極の周りで等間隔に離間された4個のディンプルクラスターを含む、請求項1記載のゴルフボール。
【請求項13】
第1の極と第2の極の間に延びる任意の大円に沿って第1の半球体内のディンプルクラスターの中心が第2の半球体内のディンプルクラスターの中心と整列しない、請求項12記載のゴルフボール。
【請求項14】
ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、第1の半球体が、第1の極の周りで等間隔に離間された5個のディンプルクラスターを含み、かつ第2の半球体が、第2の極の周りで等間隔に離間された5個のディンプルクラスターを含む、請求項1記載のゴルフボール。
【請求項15】
第1の極と第2の極の間に延びる任意の大円に沿って第1の半球体内のディンプルクラスターの中心が第2の半球体内のディンプルクラスターの中心と整列しない、請求項14記載のゴルフボール。
【請求項16】
ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、第1の半球体が、第1の極の周りで等間隔に離間された6個のディンプルクラスターを含み、かつ第2の半球体が、第2の極の周りで等間隔に離間された6個のディンプルクラスターを含む、請求項1記載のゴルフボール。
【請求項17】
第1の極と第2の極の間に延びる任意の大円に沿って第1の半球体内のディンプルクラスターの中心が第2の半球体内のディンプルクラスターの中心と整列しない、請求項16記載のゴルフボール。
【請求項18】
ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、第1の半球体が、前記ボールの円周方向に対して360/N°離して配置された中心を有するN個のディンプルクラスターを含み、かつ第2の半球体が、円周方向に対して360/M°離して配置された中心を有するM個のディンプルクラスターを含み、N=Mであり、式中、NおよびMは、2〜20の間の整数である、請求項1記載のゴルフボール。
【請求項19】
第1の半球体内のディンプルクラスターの中心が、ボールの円周方向に対して第2の半球体内のディンプルクラスターの中心から360/2N°離れて配置される、請求項18記載のゴルフボール。
【請求項20】
NおよびMが、2〜12の間の整数である、請求項19記載のゴルフボール。
【請求項21】
NおよびMが、2〜8の間の整数である、請求項19記載のゴルフボール。
【請求項22】
NおよびMが、2〜12の間の整数である、請求項18記載のゴルフボール。
【請求項23】
NおよびMが、2〜8の間の整数である、請求項18記載のゴルフボール。
【請求項24】
各ディンプルクラスターが、不均一なディンプルプロファイルを有する同じ数のディンプルを含む、請求項1記載のゴルフボール。
【請求項25】
各ディンプルクラスターが、不均一なディンプルプロファイルを有する2〜36個のディンプルを含む、請求項1記載のゴルフボール。
【請求項26】
各ディンプルクラスターが、不均一なディンプルプロファイルを有する4〜30個のディンプルを含む、請求項1記載のゴルフボール。
【請求項27】
各ディンプルクラスターが、不均一なディンプルプロファイルを有する6〜24個のディンプルを含む、請求項1記載のゴルフボール。
【請求項28】
各ディンプルクラスターが、不均一なディンプルプロファイルを有する8〜20個のディンプルを含む、請求項1記載のゴルフボール。
【請求項29】
ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルを包含するディンプルクラスターのいずれもが、赤道を越えて延びない、請求項1記載のゴルフボール。
【請求項30】
ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルを包含するディンプルクラスターの少なくとも2個が、赤道を越えて延びる、請求項1記載のゴルフボール。
【請求項31】
ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルを包含するディンプルクラスターの少なくとも4個が、赤道を越えて延びる、請求項1記載のゴルフボール。
【請求項32】
ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルを包含するディンプルクラスターの少なくとも6個が、赤道を越えて延びる、請求項1記載のゴルフボール。
【請求項33】
不均一なディンプルプロファイルを有する各ディンプルが、深い側部および浅い側部を含む、請求項1記載のゴルフボール。
【請求項34】
不均一なディンプルプロファイルを有する各ディンプルの浅い側部が、該ディンプルが中に包含されるディンプルクラスターの幾何学的中心に最も近くになるように配置される、請求項33記載のゴルフボール。
【請求項35】
不均一なディンプルプロファイルを有する各ディンプルの深い側部が、該ディンプルが中に包含されるディンプルクラスターの幾何学的中心に最も近くになるように配置される、請求項33記載のゴルフボール。
【請求項36】
各ディンプルクラスターに対して、ディンプルクラスター内の不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルの2分の1が、該ディンプルクラスターの幾何学的中心の最も近くに浅い側部を有するように配置され、かつディンプルクラスター内の不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルの2分の1が、該ディンプルクラスターの幾何学的中心の最も近くに深い側部を有するように配置される、請求項33記載のゴルフボール。
【請求項37】
各ディンプルクラスターに対して、ディンプルクラスター内の不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルの第1の部分が、該ディンプルクラスターの幾何学的中心の最も近くに浅い側部を有するように配置され、かつディンプルクラスター内の不均一なディンプルプロファイルを有する前記ディンプルの第2の部分が、該ディンプルクラスターの幾何学的中心の最も近くに深い側部を有するように配置される、請求項33記載のゴルフボール。
【請求項38】
複数のディンプルクラスターが、全体に三角形の形状を有する、請求項1記載のゴルフボール。
【請求項39】
複数のディンプルクラスターが、全体に多角形の形状を有する、請求項1記載のゴルフボール。
【請求項40】
複数のディンプルクラスターが、連続する多角形のパターンで配置された、不均一なディンプルプロファイルを有する複数のディンプルを含む、請求項1記載のゴルフボール。
【請求項41】
複数のディンプルクラスターが、均一なディンプルプロファイルを有する単一のディンプルを取り囲む不均一なディンプルプロファイルを有する複数のディンプルを含む、請求項1記載のゴルフボール。
【請求項42】
不均一なディンプルプロファイルを有する5個のディンプルが、均一なディンプルプロファイルを有するディンプルを取り囲む、請求項41記載のゴルフボール。
【請求項43】
不均一なディンプルプロファイルを有する6個のディンプルが、均一なディンプルプロファイルを有するディンプルを取り囲む、請求項41記載のゴルフボール。
【請求項44】
外面上のすべてのディンプルクラスターが、同じパターンの配置を有する、請求項1記載のゴルフボール。
【請求項45】
ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、第1の半球体が、第1のディンプルクラスターのパターンの配置を有する第1のディンプルクラスターと、第1のディンプルクラスターのパターンの配置とは異なる第2のディンプルクラスターのパターンの配置を有する第2のディンプルクラスターとを含み、かつ第2の半球体が、第1のディンプルクラスターのパターンの配置を有する第3のディンプルクラスターと、第2のディンプルクラスターのパターンの配置を有する第4のディンプルクラスターとを含む、請求項1記載のゴルフボール。
【請求項46】
ゴルフボールの内部を形成する工程;および
前記ゴルフボールの内部を封入するためのカバーを形成する工程であって、カバーが、カバーの外面上に配置された複数のディンプルを含むように形成され、前記ディンプルの5〜95%が、不均一なディンプルプロファイルを有し、前記ゴルフボール本体上の不均一なディンプルプロファイルを有する前記ディンプルの少なくとも大部分が、前記外面上で2〜24の繰り返しのディンプルクラスター内に配置される、カバーを形成する工程
を含む、ゴルフボールを製造する方法。
【請求項47】
外面が、4〜18個のディンプルクラスターを含む、請求項46記載の方法。
【請求項48】
外面が、4〜12個のディンプルクラスターを含む、請求項46記載の方法。
【請求項49】
外面が、6個〜10個のディンプルクラスターを含む、請求項46記載の方法。
【請求項50】
ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、ディンプルクラスターの2分の1が第1の半球体上に位置し、かつディンプルクラスターの2分の1が第2の半球体上に位置するように、ディンプルがカバーに形成される、請求項46記載の方法。
【請求項51】
ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、ディンプルクラスターの2分の1が第1の極に対して第1の半球体周りに対称的に配置されており、かつディンプルクラスターの2分の1が第2の極に対して第2の半球体周りに対称的に配置されるように、ディンプルがカバーに形成される、請求項46記載の方法。
【請求項52】
第1の極と第2の極の間に延びる任意の大円に沿って第1の半球体内のディンプルクラスターの中心が第2の半球体内のディンプルクラスターの中心と整列しないように、ディンプルがカバーに形成される、請求項51記載の方法。
【請求項53】
ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、第1の半球体が第1の極の周りで等間隔に離間された2個のディンプルクラスターを含み、かつ第2の半球体が第2の極の周りで等間隔に離間された2個のディンプルクラスターを含むように、ディンプルがカバーに形成される、請求項46記載の方法。
【請求項54】
第1の極と第2の極の間に延びる任意の大円に沿って第1の半球体内のディンプルクラスターの中心が第2の半球体内のディンプルクラスターの中心と整列しないように、ディンプルがカバーに形成される、請求項53記載の方法。
【請求項55】
ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、第1の半球体が、第1の極の周りで等間隔に離間された3個のディンプルクラスターを含み、かつ第2の半球体が、第2の極の周りで等間隔に離間された3個のディンプルクラスターを含むように、ディンプルがカバーに形成される、請求項46記載の方法。
【請求項56】
第1の極と第2の極の間に延びる任意の大円に沿って第1の半球体内のディンプルクラスターの中心が第2の半球体内のディンプルクラスターの中心と整列しないように、ディンプルがカバーに形成される、請求項55記載の方法。
【請求項57】
ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、第1の半球体が、第1の極の周りで等間隔に離間された4個のディンプルクラスターを含み、かつ第2の半球体が、第2の極の周りで等間隔に離間された4個のディンプルクラスターを含むように、ディンプルがカバーに形成される、請求項46記載の方法。
【請求項58】
第1の極と第2の極の間に延びる任意の大円に沿って第1の半球体内のディンプルクラスターの中心が第2の半球体内のディンプルクラスターの中心と整列しないように、ディンプルがカバーに形成される、請求項57記載の方法。
【請求項59】
ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、第1の半球体が、第1の極の周りで等間隔に離間された5個のディンプルクラスターを含み、かつ第2の半球体が、第2の極の周りで等間隔に離間された5個のディンプルクラスターを含むように、ディンプルがカバーに形成される、請求項46記載の方法。
【請求項60】
第1の極と第2の極の間に延びる任意の大円に沿って第1の半球体内のディンプルクラスターの中心が第2の半球体内のディンプルクラスターの中心と整列しないように、ディンプルがカバーに形成される、請求項59記載の方法。
【請求項61】
ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、第1の半球体が、第1の極の周りで等間隔に離間された6個のディンプルクラスターを含み、かつ第2の半球体が、第2の極の周りで等間隔に離間された6個のディンプルクラスターを含むように、ディンプルがカバーに形成される、請求項46記載の方法。
【請求項62】
第1の極と第2の極の間に延びる任意の大円に沿って第1の半球体内のディンプルクラスターの中心が第2の半球体内のディンプルクラスターの中心と整列しないように、ディンプルがカバーに形成される、請求項61記載の方法。
【請求項63】
ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、ディンプルが、(a)第1の半球体が、前記ボールの円周方向に対して360/N°離して配置された中心を有するN個のディンプルクラスターを含み、(b)第2の半球体が、円周方向に対して360/M°離して配置された中心を有するM個のディンプルクラスターを含むようにカバーに形成され、ここでN=Mであり、式中、NおよびMは、2〜20の間の整数である、請求項46記載の方法。
【請求項64】
第1の半球体内のディンプルクラスターの中心が、ボールの円周方向に対して第2の半球体内のディンプルクラスターの中心から360/2N°離れて配置されるように、ディンプルがカバーに形成される、請求項63記載の方法。
【請求項65】
NおよびMが、2〜12の間の整数である、請求項64記載の方法。
【請求項66】
NおよびMが、2〜8の間の整数である、請求項64記載の方法。
【請求項67】
NおよびMが、2〜12の間の整数である、請求項63記載の方法。
【請求項68】
NおよびMが、2〜8の間の整数である、請求項63記載の方法。
【請求項69】
各ディンプルクラスターが、不均一なディンプルプロファイルを有する同じ数のディンプルを含むように、ディンプルがカバーに形成される、請求項46記載の方法。
【請求項70】
各ディンプルクラスターが、不均一なディンプルプロファイルを有する2〜36個のディンプルを含むように、ディンプルがカバーに形成される、請求項46記載の方法。
【請求項71】
各ディンプルクラスターが、不均一なディンプルプロファイルを有する4〜30個のディンプルを含むように、ディンプルがカバーに形成される、請求項46記載の方法。
【請求項72】
各ディンプルクラスターが、不均一なディンプルプロファイルを有する6〜24個のディンプルを含むように、ディンプルがカバーに形成される、請求項46記載の方法。
【請求項73】
各ディンプルクラスターが、不均一なディンプルプロファイルを有する8〜20個のディンプルを含むように、ディンプルがカバーに形成される、請求項46記載の方法。
【請求項74】
ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルを包含するディンプルクラスターのいずれもが、赤道を越えて延びないように、ディンプルがカバーに形成される、請求項46記載の方法。
【請求項75】
ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルを包含するディンプルクラスターの少なくとも2個が、赤道を越えて延びるように、ディンプルがカバーに形成される、請求項46記載の方法。
【請求項76】
ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルを包含するディンプルクラスターの少なくとも4個が、赤道を越えて延びるように、ディンプルがカバーに形成される、請求項46記載の方法。
【請求項77】
ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルを包含するディンプルクラスターの少なくとも6個が、赤道を越えて延びるように、ディンプルがカバーに形成される、請求項46記載の方法。
【請求項78】
不均一なディンプルプロファイルを有する各ディンプルが深い側部および浅い側部を含むように、ディンプルがカバーに形成される、請求項46記載の方法。
【請求項79】
不均一なディンプルプロファイルを有する各ディンプルの浅い側部が、各ディンプルが中に包含されるディンプルクラスターの幾何学的中心に最も近くになるように形成されるように、ディンプルがカバーに形成される、請求項78記載の方法。
【請求項80】
不均一なディンプルプロファイルを有する各ディンプルの深い側部が、該各ディンプルが中に包含されるディンプルクラスターの幾何学的中心に最も近くになるように形成されるように、ディンプルがカバーに形成される、請求項78記載の方法。
【請求項81】
各ディンプルクラスターに対して、ディンプルクラスター内の不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルの2分の1が、該ディンプルクラスターの幾何学的中心の最も近くに浅い側部を有するように形成され、かつディンプルクラスター内の不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルの2分の1が、該ディンプルクラスターの幾何学的中心の最も近くに深い側部を有するように形成されるように、ディンプルがカバーに形成される、請求項78記載の方法。
【請求項82】
各ディンプルクラスターに対して、ディンプルクラスター内の不均一なディンプルプロファイルを有するディンプルの第1の部分が、該ディンプルクラスターの幾何学的中心の最も近くに浅い側部を有するように形成され、かつディンプルクラスター内の不均一なディンプルプロファイルを有する前記ディンプルの第2の部分が、該ディンプルクラスターの幾何学的中心の最も近くに深い側部を有するように形成されるように、ディンプルがカバーに形成される、請求項78記載の方法。
【請求項83】
複数のディンプルクラスターが全体に三角形の形状を有するように、ディンプルがカバーに形成される、請求項46記載の方法。
【請求項84】
複数のディンプルクラスターが全体に多角形の形状を有するように、ディンプルがカバーに形成される、請求項46記載の方法。
【請求項85】
複数のディンプルクラスターが、連続する多角形のパターンで配置された不均一なディンプルプロファイルを有する複数のディンプルを含むように、ディンプルがカバーに形成される、請求項46記載の方法。
【請求項86】
複数のディンプルクラスターが、均一なディンプルプロファイルを有する単一のディンプルを取り囲む不均一なディンプルプロファイルを有する複数のディンプルを含むように、ディンプルがカバーに形成される、請求項46記載の方法。
【請求項87】
不均一なディンプルプロファイルを有する5個のディンプルが、均一なディンプルプロファイルを有するディンプルを取り囲むように、ディンプルがカバーに形成される、請求項86記載の方法。
【請求項88】
不均一なディンプルプロファイルを有する6個のディンプルが、均一なディンプルプロファイルを有するディンプルを取り囲むように、ディンプルがカバーに形成される、請求項86記載の方法。
【請求項89】
外面上のすべてのディンプルクラスターが同じパターン配置を有するように、ディンプルがカバーに形成される、請求項46記載の方法。
【請求項90】
ゴルフボール本体が、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、第1の半球体が、第1のディンプルクラスターのパターンの配置を有する第1のディンプルクラスターと、第1のディンプルクラスターのパターンの配置とは異なる第2のディンプルクラスターのパターンの配置を有する第2のディンプルクラスターとを含むように、ディンプルがカバーに形成され、かつ第2の半球体が、第1のディンプルクラスターのパターンの配置を有する第3のディンプルクラスターと、第2のディンプルクラスターのパターンの配置を有する第4のディンプルクラスターとを含むように、ディンプルがカバーに形成される、請求項46記載の方法。
【請求項91】
一つまたは複数の個々の部品を含むコアと;
前記コアを封入するカバー部材と
を備えるゴルフボールであって、
前記ゴルフボールが、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1の極と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、
第1の半球体内では、カバー部材が、第1の極の周りに配置された3〜5個の繰り返しの不均一なディンプルクラスターを含み;第1の半球体内の各々の不均一なディンプルクラスターは、クラスター内の各々の不均一なディンプルが、クラスター内の少なくとも1個の他の不均一なディンプルに直接隣接して位置するように配置された2〜36個の不均一なディンプルを含み;各クラスター内の不均一なディンプルの大部分が、対称軸と、対称軸上に中心がある第1の端部と、対称軸上に中心がある第2の端部とを含み;第1の端部が、第2の端部より深い、または第2の端部より急勾配の入射角を有し、
第2の半球体において、カバー部材が、第2の極の周りに配置された3〜5個の繰り返しの不均一なディンプルクラスターを含み、第2の半球体内の各々の不均一なディンプルクラスターは、クラスター内の各々の不均一なディンプルが、クラスター内の少なくとも1個の他の不均一なディンプルに直接隣接して位置するように配置された2〜36個の不均一なディンプルを含み;各クラスター内の不均一なディンプルの大部分が、対称軸と、対称軸上に中心がある第1の端部と、対称軸上に中心がある第2の端部とを有し;第1の端部が、第2の端部より深い、または第2の端部より急勾配の入射角を有し、かつ
第1の半球体内の3〜5個の不均一なディンプルクラスターの少なくとも1個が、第1のパターンで配置され、第2の半球体内の3〜5個の不均一なディンプルクラスターの少なくとも1個が、第1のパターンで配置される、
ゴルフボール。
【請求項92】
第1のパターンが、クラスター内に不均一なディンプルを包含する概ね三角形の配置である、請求項91記載のゴルフボール。
【請求項93】
第1のパターンが、クラスター内に不均一なディンプルを包含する概ね六角形の配置である、請求項91記載のゴルフボール。
【請求項94】
第1のパターンが、クラスター内に不均一なディンプルを包含する概ね五角形の配置である、請求項91記載のゴルフボール。
【請求項95】
第1のパターンが、クラスター内における不均一なディンプルの概ね線形状の整列であり、概ね線形状の整列内の前記不均一なディンプルのそれぞれの対称軸が整列している、請求項91記載のゴルフボール。
【請求項96】
概ね線形状の整列内の各々の不均一なディンプルの第1の端部が、同じ方向を向いている、請求項95記載のゴルフボール。
【請求項97】
概ね線形状の整列内の2個の直接隣接する不均一なディンプルの第1の端部が、反対方向を向いている、請求項95記載のゴルフボール。
【請求項98】
概ね線形状の整列内の2個の直接隣接する不均一なディンプルの第1の端部が、同じ方向を向いている、請求項95記載のゴルフボール。
【請求項99】
第1の半球体内の不均一なディンプルの対称軸が、不均一なディンプルが中に包含されたディンプルクラスターの幾何学的中心方向を向くように配置される、請求項91記載のゴルフボール。
【請求項100】
対称軸を有する各々の不均一なディンプルの第1の端部が、不均一なディンプルが中に包含されたディンプルクラスターの幾何学的中心のできるだけ近くに位置するように配置される、請求項99記載のゴルフボール。
【請求項101】
対称軸を有する各々の不均一なディンプルの第1の端部が、不均一なディンプルが中に包含されたディンプルクラスターの幾何学的中心からできるだけ遠くに位置するように配置される、請求項99記載のゴルフボール。
【請求項102】
対称軸を有するクラスター内のディンプルの第1の部分が、該ディンプルが中に包含されたディンプルクラスターの幾何学的中心のできるだけ近くに第1の端部が位置するように配置され、かつ対称軸を有するクラスター内の前記ディンプルの第2の部分が、該ディンプルが中に包含されたディンプルクラスターの幾何学的中心からできるだけ遠くに第1の端部が位置するように配置される、請求項99記載のゴルフボール。
【請求項103】
不均一なディンプルクラスターの2分の1が、第1の半球体上に位置し、かつ不均一なディンプルクラスターの2分の1が、第2の半球体上に位置する、請求項91記載のゴルフボール。
【請求項104】
ディンプルクラスターの2分の1が、第1の極に対して第1の半球体周りに対称的に配置され、かつディンプルクラスターの2分の1が、第2の極に対して第2の半球体周りに対称的に配置される、請求項91記載のゴルフボール。
【請求項105】
第1の極と第2の極の間に延びる任意の大円に沿って第1の半球体内のディンプルクラスターの中心が第2の半球体内のディンプルクラスターの中心と整列しない、請求項104記載のゴルフボール。
【請求項106】
カバー部材上の各々の不均一なディンプルクラスターが、同じパターンを有する、請求項91記載のゴルフボール。
【請求項107】
各々の不均一なディンプルクラスターが、不均一なディンプルプロファイルを有する4〜30個のディンプルを含む、請求項91記載のゴルフボール。
【請求項108】
各々の不均一なディンプルクラスターが、不均一なディンプルプロファイルを有する6〜24個のディンプルを含む、請求項91記載のゴルフボール。
【請求項109】
各々の不均一なディンプルクラスターが、不均一なディンプルプロファイルを有する8〜20個のディンプルを含む、請求項91記載のゴルフボール。
【請求項110】
不均一なディンプルクラスターのいずれもが、赤道を越えて延びない、請求項91記載のゴルフボール。
【請求項111】
第1の半球体が、第1のパターンとは異なる第2のパターンを有する少なくとも1個の不均一なディンプルクラスターをさらに含み、かつ第2の半球体が、第2のパターンを有する少なくとも1個の不均一なディンプルクラスターをさらに含む、請求項91記載のゴルフボール。
【請求項112】
一つまたは複数の個々の部品を含むコアを形成する工程;および
前記コアを封入するカバー部材を形成する工程
を含む、ゴルフボールを形成する方法であって、
前記ゴルフボールが、第1の極と、第1の極の反対側の第2の極と、ゴルフボール本体を第1の極を含む第1の半球体および第2の極を含む第2の半球体に分割するように第1と第2の極の間で等間隔に離間された赤道とを含み、
第1の半球体内では、前記カバー部材が、第1の極の周りに配置された3〜5個の繰り返しの不均一なディンプルクラスターを含むように形成され;第1の半球体内の各々の不均一なディンプルクラスターは、クラスター内の各々の不均一なディンプルが、クラスター内の少なくとも1個の他の不均一なディンプルに直接隣接して位置するように配置された2〜36個の不均一なディンプルを含むように形成され;各クラスター内の不均一なディンプルの大部分が、対称軸と、対称軸上に中心がある第1の端部と、対称軸上に中心がある第2の端部とを含み、第1の端部が、第2の端部より深い、または第2の端部より急勾配の入射角を有し、
第2の半球体内では、前記カバー部材が、第2の極の周りに配置された3〜5個の繰り返しの不均一なディンプルクラスターを含むように形成され、第2の半球体内の各々の不均一なディンプルクラスターは、クラスター内の各々の不均一なディンプルが、クラスター内の少なくとも1個の他の不均一なディンプルに直接隣接して位置するように配置された2〜36個の不均一なディンプルを含むように形成され;各クラスター内の不均一なディンプルの大部分が、対称軸と、対称軸上に中心がある第1の端部と、対称軸上に中心がある第2の端部とを有し、第1の端部が、第2の端部より深い、または第2の端部より急勾配の入射角を有し、かつ
第1の半球体内の3〜5個の不均一なディンプルクラスターの少なくとも1個が、第1のパターンで配置され、第2の半球体内の3〜5個の不均一なディンプルクラスターの少なくとも1個が、第1のパターンで配置される、方法。
【請求項113】
第1のパターンが、クラスター内に不均一なディンプルを包含する概ね三角形の配置である、請求項112記載の方法。
【請求項114】
第1のパターンが、クラスター内に不均一なディンプルを包含する概ね六角形の配置である、請求項112記載の方法。
【請求項115】
第1のパターンが、クラスター内に不均一なディンプルを包含する概ね五角形の配置である、請求項112記載の方法。
【請求項116】
第1のパターンが、クラスター内における不均一なディンプルの概ね線形状の整列であり、概ね線形状の整列内の不均一なディンプルのそれぞれの対称軸が整列している、請求項112記載の方法。
【請求項117】
概ね線形状の整列内の各々の不均一なディンプルの第1の端部が、同じ方向を向いている、請求項116記載の方法。
【請求項118】
概ね線形状の整列内の2個の直接隣接する不均一なディンプルの第1の端部が、反対方向を向いている、請求項116記載の方法。
【請求項119】
概ね線形状の整列内の2個の直接隣接する不均一なディンプルの第1の端部が、同じ方向を向いている、請求項116記載の方法。
【請求項120】
第1の半球体内の不均一なディンプルの対称軸が、不均一なディンプルが中に包含されたディンプルクラスターの幾何学的中心方向を向くように配置される、請求項112記載の方法。
【請求項121】
対称軸を有する各々の不均一なディンプルの第1の端部が、不均一なディンプルが中に包含されたディンプルクラスターの幾何学的中心のできるだけ近くに位置するように配置される、請求項120記載の方法。
【請求項122】
対称軸を有する各々の不均一なディンプルの第1の端部が、不均一なディンプルが中に包含されたディンプルクラスターの幾何学的中心からできるだけ遠くに位置するように配置される、請求項120記載の方法。
【請求項123】
対称軸を有するクラスター内のディンプルの第1の部分が、該ディンプルが中に包含されたディンプルクラスターの幾何学的中心のできるだけ近くに第1の端部が位置するように配置され、かつ対称軸を有するクラスター内の前記ディンプルの第2の部分が、該ディンプルが中に包含されたディンプルクラスターの幾何学的中心からできるだけ遠くに第1の端部が位置するように配置される、請求項120記載の方法。
【請求項124】
不均一なディンプルクラスターの2分の1が、第1の半球体上に位置し、かつ不均一なディンプルクラスターの2分の1が、第2の半球体上に位置する、請求項112記載の方法。
【請求項125】
ディンプルクラスターの2分の1が、第1の極に対して第1の半球体周りに対称的に配置され、かつディンプルクラスターの2分の1が、第2の極に対して第2の半球体周りに対称的に配置される、請求項112記載の方法。
【請求項126】
第1の極と第2の極の間に延びる任意の大円に沿って第1の半球体内のディンプルクラスターの中心が第2の半球体内のディンプルクラスターの中心と整列しない、請求項125記載の方法。
【請求項127】
カバー部材上の各々の不均一なディンプルクラスターが、同じパターンを有する、請求項112記載の方法。
【請求項128】
各々の不均一なディンプルクラスターが、不均一なディンプルプロファイルを有する4〜30個のディンプルを含む、請求項112記載の方法。
【請求項129】
各々の不均一なディンプルクラスターが、不均一なディンプルプロファイルを有する6個〜24個のディンプルを含む、請求項112記載の方法。
【請求項130】
各々の不均一なディンプルクラスターが、不均一なディンプルプロファイルを有する8〜20個のディンプルを含む、請求項112記載の方法。
【請求項131】
不均一なディンプルクラスターのいずれもが、赤道を越えて延びない、請求項112記載の方法。
【請求項132】
第1の半球体が、第1のパターンとは異なる第2のパターンを有する少なくとも1個の不均一なディンプルクラスターをさらに含み、かつ第2の半球体が、第2のパターンを有する少なくとも1個の不均一なディンプルクラスターをさらに含む、請求項112記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−136176(P2011−136176A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−907(P2011−907)
【出願日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【分割の表示】特願2010−182528(P2010−182528)の分割
【原出願日】平成22年8月17日(2010.8.17)
【出願人】(505424859)ナイキ インターナショナル リミテッド (249)