説明

両面印刷装置

【課題】片面4色、両面2色の印刷が可能な装置において、各面の絵柄を印刷稼働中において印刷残像が残ることなく差し替えることができるようにする。
【解決手段】共通圧胴5の直径方向両側にブランケット胴6a,6bを転接すると共に、各ブランケット胴に版胴7a,7bを転接させ、上記各ブランケット胴を共通圧胴と各版胴に対して接離可能にし、上記ブランケット胴と版胴の各胴対を独立した制御系を有する単独モータ11a,11bにて駆動するようにしてなる2台の片面印刷ユニット3a,3bを、各共通圧胴を対向させて配置し、両片面印刷ユニットの各共通圧胴を、少なくとも一方の共通圧胴との間に正逆切替装置10を介在させてメインモータ9に接続した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、共通圧胴を用いて連続紙の片面に複数の絵柄を印刷する片面印刷ユニットを2台用いてなる両面印刷装置で、特に両面の各印刷絵柄を、また片面の複数の絵柄の1色あるいは全色の絵柄を、印刷稼働状態を停止することなく差し替えることができるようにした両面印刷装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
共通圧胴を用いて連続走行する連続紙の片面に対して行う印刷においての絵柄の差し替えを可能にした技術が、下記特許文献1,2に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平4−7152号公報
【特許文献2】特開平9−314813号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した特許文献1,2に開示された技術は、共通圧胴を用い、連続紙の片面側に対しての印刷において絵柄の差し替えを可能にした技術であり、両面印刷における絵柄の差し替えについては共通圧胴方式での記載はない。
一方、連続紙の両面に印刷する各絵柄の差し替えを可能にした特許文献1の技術にあっては、一対のブランケット胴の対向間に連続紙を通して両面印刷するようになっていて、各面の絵柄の差し替えは、各ブランケット胴に転接する版胴の離着によって行うようになっている構成であるため、版替えに際してブランケットから版胴を離隔したときにおいて、版替え前の版の絵柄の残像がブランケット胴表面に残ってしまい、この残像がブランケット胴表面より除去されるまでの間は製品とはならないため、その間の損紙の発生の問題が存在している。
【0005】
本発明は上記のことに鑑みなされたもので、片面4色刷り、両面2色刷りの印刷製品の生産が可能な両面印刷装置において、両面印刷においても各面の印刷絵柄を印刷稼働状態を停止することなく差し替えることができ、さらに片面3色の印刷においても1色の絵柄を、また片面2色の印刷においては、この2色とも同時に印刷絵柄を印刷稼働状態を停止することなく差し替えることが、それぞれの差し替え前の絵柄の残像が残ることなくできるようにした両面印刷装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る両面印刷装置は、共通圧胴の直径方向両側にブランケット胴を転接すると共に、各ブランケット胴に版胴を転接させ、上記各ブランケット胴を共通圧胴と各版胴に対して接離可能にし、上記ブランケット胴と版胴の各胴対を独立した制御系を有する単独モータにて駆動するようにしてなる2台の片面印刷ユニットを、各共通圧胴を対向させて配置し、両片面印刷ユニットの各共通圧胴を、少なくとも一方の共通圧胴との間に正逆切替装置を介在させてメインモータに接続し、各共通圧胴を同一方向に回転させて両片面印刷ユニットに紙通しすることにより片面4色の、また一方の共通圧胴を他の共通圧胴に対して逆方向に回転させて両片面印刷ユニットに紙通しすることにより片面2色の両面印刷を行い、上記各色の印刷において、少なくとも1つのブラケット胴の接離作動にて、少なくとも1色の印刷の印刷作動を印刷稼働中に差し替えるようにした構成になっている。
【0007】
そして上記構成の両面印刷装置において、印刷インキとして紫外線乾燥型インキを用い、各印刷面に対向させてUV乾燥機を設け、またブランケット胴にブランケット洗浄装置を対設した構成になっている。
【発明の効果】
【0008】
片面4色刷り、両面2色刷りの印刷製品の生産が可能な両面印刷装置において、両面印刷においても各面の印刷絵柄を印刷稼働状態を停止することなく差し替えることができ、さらに片面3色の印刷においても1色の絵柄を、また片面2色の印刷においては、この2色とも同時に印刷絵柄を印刷稼働状態を停止することなく差し替えることができる。
【0009】
本発明によれば、共通圧胴の直径方向両側にブラケット胴が転接するようにした2つの片面印刷ユニットを、それぞれの共通圧胴を対向させて配置したことにより、2台の片面印刷ユニットを用いた装置をコンパクトに構成することができる。
【0010】
そしてこのようにコンパクトに構成した片面3色中の1色、片面2色中の2色、両面1色中の各両面の1色を印刷稼働中に印刷機を停止することなく絵柄の変更が可能な機能を備えることにより、大量生産製品や、印刷絵柄中の表裏面の一部、または全部の絵柄が所定部数刷了後に切り替わる場合においても印刷機を停止することなく生産することが可能となり、これにより無駄のない設置スペースにより高能率な生産ができ、また小ロット製品の生産も高能率に行うことができる。
【0011】
その上、版替えとブランケット胴の洗浄を前後して行うことにより、コンパクトな装置構成で連続紙の両面または版面複数色の同時ノンストップで、絵柄替えをそれぞれの差し替え前の絵柄の残像が残ることなく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態を概略的に示す説明図である。
【図2】動力系を概略的に示す説明図である。
【図3】紙通し経路を変えた例を示す説明図である。
【図4】片面印刷ユニットを上下方向に対向して配置した状態を示す説明図である。
【図5】下流側の版面印刷ユニットの圧胴の回転方向を切り替えるようにした場合の紙通し経路を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1において、1はロール紙から連続紙2を給紙ローラ装置4にて所定の張力を保持した状態で給紙する給紙部、3は第1・第2の片面印刷ユニット3a,3bを、連続紙2の紙通し方向に配置した両面印刷装置である。なお、上記両面印刷装置3の下流側には、図示してないが引張りローラ装置が配置されている。
【0014】
上記両面印刷装置3を構成する第1・第2の各片面印刷ユニット3a,3bは、基本的には同一構成となっているため、以下に上流側に位置する第1の片面印刷ユニット3aについて説明する。
【0015】
この片面印刷ユニット3aは5胴構成になっていて、共通圧胴5に、これの直径方向上側に位置する第1ブラケット胴6aが、また下側に位置する第2ブラケット胴6bが転接しており、第1ブラケット胴6aには第1版胴7aが、第2ブランケット胴6bに第2版胴7bがそれぞれ転接されている。上記各ブランケット胴6a,6bは偏心軸受装置(図示せず)にて支持されていて、この偏心軸受装置の作動により、各ブランケット胴6a,6bが共通圧胴5と版胴7a,7bに対して接離可能になっている。
【0016】
上記第1と第2の各ブランケット胴6a,6bは、共通圧胴5に対して共通圧胴5の中心を通る垂直線に対して、一方側(この場合、紙通し方向上流側)へある角度θ傾いた位置に転接されている。
【0017】
各ブランケット胴6a,6bの表面にはブランケット洗浄装置8a,8bが対向配置されている。また、各版胴7a,7bには、各版胴7a,7bに装着された刷版にインキを供給するインキ供給装置と湿し水を供給する湿し水装置(いずれも図示せず)が備えられている。
【0018】
上記共通圧胴5と各ブランケット胴6a,6b、版胴7a,7bの駆動系は図2に示すようになっていて、共通圧胴5は上記給紙ローラ装置4等、機械全体を同期駆動するメインモータ9による駆動系に対して正逆切替装置10を介して、上記連続紙2の走行速度と同期した速度で、かつ正転、逆転可能に駆動されるようになっている。なお上記正逆切替装置10は、例えば第1片面印刷ユニット3a側だけに設けられる。
【0019】
一方、第1のブランケット胴6aと第1の版胴7a、及び第2のブランケット胴6bと第2の版胴7bのそれぞれの胴対は、歯車などで連続駆動されて同期回転するようになっていると共に、各胴対は独立した制御系を有する単独モータ11a,11bにより駆動される構成になっている。
【0020】
両面印刷装置3を構成する第2の片面印刷装置3bは、上記したように第1の片面印刷ユニットと同一構成になっているが、本発明における両面印刷装置3にあっては、この両片面印刷ユニット3a,3bの配置に特徴を有しているもので、一方の片面印刷ユニットを連続紙2の走行方向に反転させて、共通圧胴5,5が近づく姿勢で対向配置されている。
【0021】
すなわち、第1の片面印刷ユニット3aは、共通圧胴5が連続紙2の走行方向の下流側へ突出する姿勢で、また第2の片面印刷装置3bの共通圧胴5は、上流側へ突出する姿勢となっている。そしてこの両片面印刷ユニット3a,3bの対向間隔は、両片面印刷ユニット間に必要とする空間において最短となるようにしてある。
【0022】
次に、上記構成に係る両面印刷装置3においての連続紙2の紙通し経路を説明する。この5胴構成の第1.第2の片面印刷ユニット3a,3bを、それぞれの共通圧胴5,5が近づく姿勢にして配置した状態での両印刷ユニット3a,3bに紙通しされる連続紙2の走行経路は、片面印刷を行う片面印刷経路と、両面印刷を行う両面印刷経路の2種類の紙通し経路がある。
【0023】
(片面印刷経路)
この場合、第1・第2の片面印刷ユニット3a,3bの共通圧胴5,5の回転方向を同一方向、例えば図1において右回転方向にゆっくり回転させる。そして給紙部1からの連続紙2を第1の片面印刷ユニット3aの下側を通してのち、案内ローラ12を経て下流側から上流側に向かうようにして、第1の片面印刷ユニット3aの共通圧胴5の下側から共通圧胴5の回転方向に沿わせて巻回させて、これの上側から下流側へ紙通しし、ついでこの連続紙2を第2の片面印刷ユニット3bの上記第1の片面印刷ユニット3aと同様に、右回転方向に回転する共通圧胴5の上側から、これの回転方向に沿って巻回させて下側から上流側へ向かって紙通しする。その後、案内ローラ12,12を経て反転させて、第2の片面印刷ユニット3bの下側を通って下流側へ案内する。
【0024】
このときにおいて、給紙部1から給紙された連続紙2は、第1・第2の片面印刷ユニット3a,3bの共通圧胴5,5に同一面(裏面)が巻回される。したがって、この巻回状態で、かつ各片面印刷ユニット3a,3bの各ブランケット胴6a,6bが、各共通圧胴5,5に転接されている状態で、印刷作動を行うことにより連続紙2の片面(表面)に4色の連続印刷が行われる。
【0025】
この連続印刷時において、一方の片面印刷ユニット3aの1つのブランケット胴6aを共通圧胴5から離隔して待機することにより片面3色の印刷が行われる。このときにおいて、この離隔した待機中のブランケット胴6aに対向する版胴7aの刷版の交換を、上記3色の印刷中にノンストップにて行うことができる。そしてこの印刷中の3色のうちの1色のブランケット胴を共通圧胴5から離隔すると同時に、上記待機中のブランケット胴を共通圧胴5に転接させることにより、片面3色のいずれか1色の絵柄を印刷稼働中に変更することができる。同様に2つのブランケット胴を待機状態にしておくことにより、2色同時の絵柄の印刷稼働中の変更がノンストップ状態で行われる。
【0026】
印刷、印刷停止、版替え、再印刷開始の動作について説明すると、まず版替え予定の版胴、ブランケット胴対による所定部数の印刷が完了すると偏心軸受構造による離隔装置を作動して、このブランケット胴を共通圧胴5と版胴に対して離隔させると同時に、版替えを完了して印刷準備完了状態にある待機中の差し替え絵柄刷版を装填した版胴と対となる待機中のブランケット胴を共通圧5に転接させて、この版胴、ブランケット胴対を印刷状態に移行させて新規絵柄の印刷を開始する。
【0027】
印刷を停止した版胴、ブランケット胴対は、その後単独モータ制御により回転を停止し、単独モータにより回転を操作しながら刷版の交換とブランケット洗浄装置8a,8bによりブランケット胴の洗浄を行い、次の絵柄差し替えの印刷開始時まで待機する。
【0028】
絵柄差し替えのタイミング時には、上記待機状態にある版胴、ブランケット胴対を単独モータにて回転を制御して、連続紙2の走行速度と同期する速度まで加速すると共に、印刷状態にある他の絵柄との見当を合わせて、絵柄差し替えの各胴の抜き動作と入動作を同時に作動して新規絵柄での印刷を開始する。
【0029】
(両面印刷経路)
次に図1に示した実施例の場合での両面印刷のときの連続紙2の紙通し経路を説明すると、まず対向する第1・第2の片面印刷ユニット3a,3bの各共通圧胴5,5の回転方向が逆方向回転となるようにする。この場合、第1の片面印刷ユニット3a側に設けた正逆切替装置10を操作して、この第1の印刷ユニット3aの共通圧胴5の回転方向を、第2の片面印刷ユニット3bの共通圧胴5の回転方向と逆に、例えば図1において左回転させる。なお、この正逆切替装置10は、第2の片面印刷ユニット3b側にも設けて、第1・第2の片面印刷ユニット3a,3bの相互で回転方向を切り替えるようにしても良い。
【0030】
共通圧胴5が正逆方向に切り替え回転する場合には、これに関連する版胴、ブランケット胴対を駆動する単独モータ11a,11bも回転を正逆切り替え、これと共にインキ供給系、湿し水供給系の駆動も共通圧胴5と同様に、主モータからの駆動系に組み入れることで切り替えを行うようにする。
【0031】
そして給紙部1からの連続紙2を図1において鎖線で示すように、第1の片面印刷ユニット3aの上側を通してのち、案内ロール12を経て下流側方向から上流側に向かうようにして、第1の片面印刷ユニット3aの共通圧胴5の上側から共通圧胴5の回転方向に沿わせて巻回させて、これの下側から下流側へ紙通しし、ついでこの連続紙2を第2の片面印刷ユニット3bの右方向回転している共通圧胴5の上側から、これの回転方向に沿って巻回させて下側から上流側へ向かって紙通しする。その後、案内ローラ12,12を経て反転させて、第2の片面印刷ユニット3bの下側を通って下流側へ案内する。
【0032】
このときにおいて、給紙部1から給紙された連続紙2は、第1の片面印刷ユニット3aでは裏面に2色印刷が、第2の片面印刷ユニット3bでは反転して表面に2色印刷がそれぞれ可能となる。
【0033】
したがってこの場合において、連続紙2の表裏にそれぞれ2色ずつの連続印刷が可能であり、また表裏各1色ずつを印刷し、この稼働中の表裏両面において、絵柄の差し替えをノンストップで行うことが可能である。
【0034】
上記各印刷部にて印刷された絵柄は、適当な乾燥機にて乾燥するが、本発明にては乾燥機の設置スペースの関係で、設置スペースを小さくできるようにするために、紫外線硬化型のUVインキを用いてUV乾燥機13を用いた。そして図1に示した実施の形態では、第2の片面印刷ユニット3bの共通圧胴5に巻回されて後反転のための最初の案内ロール12に紙通しされる途中に設置した。そのほかの位置にも必要に応じて設置する。
【0035】
図3は図1に示した実施の形態において、第2の片面印刷ユニット3bの紙通し経路を水平線を基準にして上下対称に入れ替えたものである。この場合の片面印刷時の両ユニット3a,3bの共通圧胴5,5の回転方向は、図1に示したものの場合と逆になる。
【0036】
図4に示した実施の形態は、各5胴構成の片面印刷ユニット3a,3bを上下方向に対向させて配置したものである。この構成にしたことにより、装置全体の横方向の大きさを小さくすることができる。
【0037】
上記各実施の形態では、紙通し方向上流側に位置する第1の片面印刷ユニット3aの共通圧胴5を、正逆反転するようにした例を示したが、下流側に位置する第2の片面印刷ユニット3bの共通圧胴5を正逆反転するようにしてもよく、この場合の実施の形態を図5に示す。この場合、片面4色印刷は、両共通圧胴5,5が同一方向に回転し、両面印刷時には下流側の共通圧胴5が逆方向に回転し、両面印刷された連続紙2は上方へ向けて走行する。
【0038】
上記したような構成により、2台の片面印刷ユニット3a,3bからなる両面印刷装置にて、片面4色、片面3色での3色中1色のノンストップ版替え印刷、片面2色印刷中の2色同時のノンストップ版替え、両面2色の連続印刷、両面1色印刷中の両面同時のノンストップ版替えなど、大量製品や多品種小ロット製品などの製品仕様に合わせて高能率な生産計画を実行することができる。
【0039】
なお、上記実施の形態において、第1の片面印刷ユニット3aの共通圧胴5の回転方向が正逆切り替えられることにより、これに付随してブランケット胴6a,6b、版胴7a,7b、インキ及び湿し水の供給も、その回転方向が正逆切り替えられることになり、その回転方向により印刷品質、連続稼働可能時間などの実稼働上問題のない程度の若干の差異が生じる可能性が存在しているが、正逆いずれかの回転方向を主要な生産用として用いるかに合わせて装置を製作することができる。
【0040】
また、絵柄の差し替え印刷を行う場合には、基本機能であるブランケット洗浄装置を自動作動させることにより、ブランケット胴6a,6bの表面の切り替え前の絵柄の洗浄が版交換動作と前後して行われ、これにより差し替え前の絵柄が洗浄されて、絵柄の差し替え時における差し替え前の絵柄が残像として残ることがなくなる。
【符号の説明】
【0041】
1…給紙部、2…連続紙、3…両面印刷装置、3a,3b…片面印刷ユニット、4…給紙ローラ装置、5…共通圧胴、6a,6b…ブランケット胴、7a,7b…版胴、8a,8b…ブランケット洗浄装置、9…メインモータ、10…正逆切替装置、11a,11b…単独モータ、12…案内ローラ、13…UV乾燥機。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
共通圧胴の直径方向両側にブランケット胴を転接すると共に、各ブランケット胴に版胴を転接させ、上記各ブランケット胴を共通圧胴と各版胴に対して接離可能にし、上記ブランケット胴と版胴の各胴対を独立した制御系を有する単独モータにて駆動するようにしてなる2台の片面印刷ユニットを、各共通圧胴を対向させて配置し、
両片面印刷ユニットの各共通圧胴を、少なくとも一方の共通圧胴との間に正逆切替装置を介在させてメインモータに接続し、
各共通圧胴を同一方向に回転させて両片面印刷ユニットに紙通しすることにより片面4色の、また一方の共通圧胴を他の共通圧胴に対して逆方向に回転させて両片面印刷ユニットに紙通しすることにより片面2色の両面印刷を行い、上記各色の印刷において、少なくとも1つのブラケット胴の接離作動にて、少なくとも1色の印刷の印刷作動を印刷稼働中に差し替えるようにした
ことを特徴とする両面印刷装置。
【請求項2】
印刷インキとして紫外線乾燥型インキを用い、各印刷面に対向させてUV乾燥機を設けたことを特徴とする請求項1記載の両面印刷装置。
【請求項3】
ブランケット胴にブランケット洗浄装置を対設したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項記載の両面印刷装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−207032(P2011−207032A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−76764(P2010−76764)
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【出願人】(000161057)株式会社ミヤコシ (122)
【Fターム(参考)】