説明

人工骨情報管理システム

【課題】利用者毎に製作される人工骨の設計のために必要となる情報の搬送にかかる時間、手間、コストを低減すると共に、設計された人工骨に関する人工骨情報の提供を効率的になし得る人工骨情報管理システムを提供する。
【解決手段】人工骨情報管理システム1は、利用者毎に製作される人工骨の発注情報を医療機関側端末装置200から受信し、発注情報データベース125に格納する発注情報取得部110と、発注情報データベース125から該当する発注情報を抽出し、設計・製作機関側端末装置400へ送信する発注情報出力部111と、設計された人工骨に関する人工骨情報を設計・製作機関側端末装置400から受信し、人工骨情報データベース126に格納する人工骨情報取得部112と、人工骨情報データベース126から該当する人工骨情報を抽出し、医療機関側端末装置200または利用者側端末装置300へ送信する出力処理部とを備え、各情報は、ネットワーク60を通じて送受信される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人工骨情報管理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
利用者たる患者個々の事情等に合わせて、その利用者毎に製作されるカスタムメイドの人工骨(カスタムメイド人工骨)の存在がある。このカスタムメイドの人工骨の製作に当たっては、利用者(患者)のCTデータ等の各種診断画像データや、CTフィルム等を利用する。こうした人工骨の製作手法について、例えば、骨欠損部を有する骨体に適用するインプラントの設計方法であって、前記骨体の複数の断層画像データを基に、前記骨体の3次元データを作製する工程と、前記3次元データの実質的な対称面について前記3次元データの骨欠損部と対称な部位の形状データを利用して、前記骨欠損部にあるべき骨体の形状を予測する工程とを有するインプラントの設計方法(特許文献1)等が提案されている。
【0003】
【特許文献1】特開2003−70816号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記人工骨の製作に利用する診断画像データ等は、当該人工骨の利用者たる患者を抱える医療機関から、人工骨の製作会社(設計・製作機関)へと人手(例えば、人工骨の製作会社等の営業担当等)を介して搬送されている。そのため、診断画像データ等の搬送に、時間、手間、コストがかかると共に、医療機関が管理する利用者の診断画像データ等を第三者が持ち運ぶことになり、個人情報管理の観点から好ましいとは言えない状況であった。また、前記人工骨を施術される利用者やその家族らは、利用者に施術される人工骨の事前情報を明確に知りうる機会と手段が提供されることがほとんどなかった。
【0005】
本発明の目的は、利用者毎に製作される人工骨の設計のために必要となる情報の搬送にかかる時間、手間、コストを低減すると共に、設計された人工骨に関する人工骨情報の提供を効率的に行うことができる人工骨情報管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような目的は、下記(1)〜(21)の本発明により達成される。
(1) 医療機関から設計・製作機関に発注され、該設計・製作機関において利用者毎に設計または該設計に基づいて製作される人工骨の情報管理を行う人工骨情報管理システムであって、
前記人工骨の設計のために必要となる利用者の診断画像データを含む発注情報をネットワークを通じて前記医療機関側の端末装置から受信し、前記発注情報を発注情報データベースに格納する、発注情報取得手段と、
前記発注情報の取出要求をネットワークを通じて受け付け、前記取出要求に応じて、前記発注情報データベースから該当する発注情報を抽出し、その発注情報をネットワークを通じて前記設計・製作機関側の端末装置へ送信する、発注情報出力手段と、
前記設計・製作機関で前記発注情報に基づいて設計された人工骨に関する人工骨情報をネットワークを通じて前記設計・製作機関側の端末装置から受信し、前記人工骨情報を人工骨情報データベースに格納する、人工骨情報取得手段と、
前記人工骨情報の取出要求をネットワークを通じて受け付け、前記取出要求に応じて、前記人工骨情報データベースから該当する人工骨情報を抽出し、その人工骨情報をネットワークを通じて前記医療機関側の端末装置または前記利用者側の端末装置へ送信する、出力処理手段と、
を備えることを特徴とする人工骨情報管理システム。
【0007】
これにより、診断画像データ等の発注情報の搬送に時間、手間、コストがかからなくなる上、医療機関が管理する利用者(患者)個人の診断画像データ等を第三者が持ち運ぶことによる個人情報漏洩の懸念等も解消される。
【0008】
また、医療機関の医師、人工骨を施術される利用者やその家族らに、利用者に施術される人工骨の事前情報を詳細かつ明確に知りうる機会と手段を提供することができる。したがって、人工骨の情報提供を効率的に行うことができる。
【0009】
(2) 前記発注情報出力手段により前記発注情報が前記設計・製作機関側の端末装置へ送信された後、該発注情報が前記発注情報データベースから削除されるよう構成されている上記(1)に記載の人工骨情報管理システム。
【0010】
これにより、不当な第3者によって、発注情報が発注情報データベースから盗取されるリスクを低減することができる。
【0011】
(3) 前記発注情報出力手段が前記設計・製作機関側の端末装置からの前記発注情報の取出要求を受け付けるのに先立って、前記発注情報データベースにおける前記発注情報の格納先アドレスと、前記設計・製作機関の認証を行なうための該設計・製作機関に固有の認証用情報とを前記設計・製作機関側の端末装置に送信し、前記認証用情報の照合を行って前記設計・製作機関の認証を行なう認証処理手段を有する上記(1)または(2)に記載の人工骨情報管理システム。
これにより、安全な情報管理を行うことができる。
【0012】
(4) 前記設計・製作機関側の端末装置に送信する前記発注情報の格納先アドレスおよび前記認証用情報のうちの少なくとも一方は、毎回変更される上記(3)に記載の人工骨情報管理システム。
これにより、さらに安全な情報管理を行うことができる。
【0013】
(5) 前記発注情報データベースと前記人工骨情報データベースとが共通であり、前記発注情報の格納先アドレスは、前記人工骨情報の格納先アドレスと同一である上記(3)または(4)に記載の人工骨情報管理システム。
これにより、情報管理を簡易に行うことができる。
【0014】
(6) 医療機関から設計・製作機関に発注され、該設計・製作機関において利用者毎に設計または該設計に基づいて製作される人工骨の情報管理を行う人工骨情報管理システムであって、
前記設計・製作機関側に設けられ、
前記人工骨の設計のために必要となる利用者の診断画像データを含む発注情報をネットワークを通じて前記医療機関側の端末装置から受信し、前記発注情報を発注情報データベースに格納する、発注情報取得手段と、
前記発注情報の取出要求を受け付け、前記取出要求に応じて、前記発注情報データベースから該当する発注情報を抽出し、その発注情報を出力する、発注情報出力手段と、
前記設計・製作機関で前記発注情報に基づいて設計された人工骨に関する人工骨情報を人工骨情報データベースに格納する、人工骨情報取得手段と、
前記人工骨情報の取出要求をネットワークを通じて受け付け、前記取出要求に応じて、前記人工骨情報データベースから該当する人工骨情報を抽出し、その人工骨情報をネットワークを通じて前記医療機関側の端末装置または前記利用者側の端末装置へ送信する、出力処理手段と、
を備えることを特徴とする人工骨情報管理システム。
【0015】
これにより、診断画像データ等の発注情報の搬送に時間、手間、コストがかからなくなる上、医療機関が管理する利用者(患者)個人の診断画像データ等を第三者が持ち運ぶことによる個人情報漏洩の懸念等も解消される。
【0016】
また、医療機関の医師、人工骨を施術される利用者やその家族らに、利用者に施術される人工骨の事前情報を詳細かつ明確に知りうる機会と手段を提供することができる。したがって、人工骨の情報提供を効率的に行うことができる。
また、人工骨情報管理システムが設計・製作機関側の端末装置を兼ねることができる。
【0017】
(7) 前記発注情報出力手段により前記発注情報が出力された後、該発注情報が前記発注情報データベースから削除されるよう構成されている上記(6)に記載の人工骨情報管理システム。
【0018】
これにより、不当な第3者によって、発注情報が発注情報データベースから盗取されるリスクを低減することができる。
【0019】
(8) 前記出力処理手段は、前記人工骨情報の取出要求を前記医療機関側の端末装置からネットワークを通じて受け付けた場合は、前記取出要求に応じて、前記人工骨情報データベースから該当する人工骨情報を抽出し、その人工骨情報をネットワークを通じて前記医療機関側の端末装置へ送信し、前記人工骨情報の取出要求を前記利用者側の端末装置からネットワークを通じて受け付けた場合は、前記取出要求に応じて、前記人工骨情報データベースから該当する人工骨情報を抽出し、その人工骨情報をネットワークを通じて前記利用者側の端末装置へ送信するよう構成されている上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の人工骨情報管理システム。
これにより、人工骨の情報提供をより効率的に行うことができる。
【0020】
(9) 前記発注情報取得手段が前記発注情報を前記医療機関側の端末装置から受信するのに先立って、前記発注情報データベースにおける前記発注情報の格納先アドレスと、前記医療機関の認証を行なうための該医療機関に固有の認証用情報とを前記医療機関側の端末装置に送信し、前記認証用情報の照合を行って前記医療機関の認証を行なう認証処理手段を有する上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の人工骨情報管理システム。
これにより、安全な情報管理を行うことができる。
【0021】
(10) 前記医療機関側の端末装置に送信する前記発注情報の格納先アドレスおよび前記認証用情報のうちの少なくとも一方は、毎回変更される上記(9)に記載の人工骨情報管理システム。
これにより、さらに安全な情報管理を行うことができる。
【0022】
(11) 前記発注情報データベースと前記人工骨情報データベースとが共通であり、前記発注情報の格納先アドレスは、前記人工骨情報の格納先アドレスと同一である上記(9)または(10)に記載の人工骨情報管理システム。
これにより、情報管理を簡易に行うことができる。
【0023】
(12) 医療機関から設計・製作機関に発注され、該設計・製作機関において利用者毎に設計または該設計に基づいて製作される人工骨の情報管理を行う人工骨情報管理システムであって、
前記医療機関側に設けられ、
前記人工骨の設計のために必要となる利用者の診断画像データを含む発注情報を発注情報データベースに格納する、発注情報取得手段と、
前記発注情報の取出要求をネットワークを通じて受け付け、前記取出要求に応じて、前記発注情報データベースから該当する発注情報を抽出し、その発注情報をネットワークを通じて前記設計・製作機関側の端末装置へ送信する、発注情報出力手段と、
前記設計・製作機関で前記発注情報に基づいて設計された人工骨に関する人工骨情報をネットワークを通じて前記設計・製作機関側の端末装置から受信し、前記人工骨情報を人工骨情報データベースに格納する、人工骨情報取得手段と、
前記人工骨情報の取出要求を受け付け、前記取出要求に応じて、前記人工骨情報データベースから該当する人工骨情報を抽出し、その人工骨情報を出力またはネットワークを通じて前記利用者側の端末装置へ送信する、出力処理手段と、
を備えることを特徴とする人工骨情報管理システム。
【0024】
これにより、診断画像データ等の発注情報の搬送に時間、手間、コストがかからなくなる上、医療機関が管理する利用者(患者)個人の診断画像データ等を第三者が持ち運ぶことによる個人情報漏洩の懸念等も解消される。
【0025】
また、医療機関の医師、人工骨を施術される利用者やその家族らに、利用者に施術される人工骨の事前情報を詳細かつ明確に知りうる機会と手段を提供することができる。したがって、人工骨の情報提供を効率的に行うことができる。
【0026】
また、人工骨情報管理システムが医療機関側の端末装置を兼ねることができる。これにより、医療機関から、人工骨を施術される利用者やその家族らに対して、容易に、人工骨の事前情報を提供することができ、その利用者や家族らは、容易に、人工骨の事前情報を知ることができる。
【0027】
(13) 前記発注情報出力手段により前記発注情報が前記設計・製作機関側の端末装置へ送信された後、該発注情報が前記発注情報データベースから削除されるよう構成されている上記(12)に記載の人工骨情報管理システム。
【0028】
これにより、不当な第3者によって、発注情報が発注情報データベースから盗取されるリスクを低減することができる。
【0029】
(14) 出力処理手段は、前記人工骨情報の取出要求を前記利用者側の端末装置からネットワークを通じて受け付けた場合は、前記取出要求に応じて、前記人工骨情報データベースから該当する人工骨情報を抽出し、その人工骨情報をネットワークを通じて前記利用者側の端末装置へ送信するよう構成されている上記(12)または(13)に記載の人工骨情報管理システム。
これにより、人工骨の情報提供をより効率的に行うことができる。
【0030】
(15) 前記発注情報出力手段が前記設計・製作機関側の端末装置からの前記発注情報の取出要求を受け付けるのに先立って、前記発注情報データベースにおける前記発注情報の格納先アドレスと、前記設計・製作機関の認証を行なうための該設計・製作機関に固有の認証用情報とを前記設計・製作機関側の端末装置に送信し、前記認証用情報の照合を行って前記設計・製作機関の認証を行なう認証処理手段を有する上記(12)ないし(14)のいずれかに記載の人工骨情報管理システム。
これにより、安全な情報管理を行うことができる。
【0031】
(16) 前記設計・製作機関側の端末装置に送信する前記発注情報の格納先アドレスおよび前記認証用情報のうちの少なくとも一方は、毎回変更される上記(15)に記載の人工骨情報管理システム。
これにより、さらに安全な情報管理を行うことができる。
【0032】
(17) 前記発注情報データベースと前記人工骨情報データベースとが共通であり、前記発注情報の格納先アドレスは、前記人工骨情報の格納先アドレスと同一である上記(15)または(16)に記載の人工骨情報管理システム。
これにより、情報管理を簡易に行うことができる。
【0033】
(18) 前記診断画像データは、前記利用者の前記人工骨を設置する部位を含む複数の断層画像データである上記(1)ないし(17)のいずれかに記載の人工骨情報管理システム。
これにより、人工骨の設計における精度向上と効率化を図ることができる。
【0034】
(19) 前記発注情報には、さらに、前記利用者の電子カルテの情報および前記人工骨の材質のうちの少なくとも一方が含まれる上記(1)ないし(18)のいずれかに記載の人工骨情報管理システム。
【0035】
これにより、人工骨の設計に際して必要となるデータを漏れなく得ることができ、人工骨の設計における確実化と効率化を図ることができる。
【0036】
(20) 前記人工骨情報には、前記設計された人工骨の2次元の画像データおよび3次元の画像データのうちの少なくとも一方が含まれる上記(1)ないし(19)のいずれかに記載の人工骨情報管理システム。
【0037】
これにより、人工骨情報を利用する医療機関の医師や利用者が、人工骨について、具体的かつ明確なイメージを持って、容易かつ確実に認識することができる。
【0038】
(21) 前記人工骨情報には、さらに、前記設計された人工骨の寸法、材質、色、機能および過去の使用実績のうちの少なくとも1つが含まれる上記(20)に記載の人工骨情報管理システム。
【0039】
これにより、人工骨情報を利用する医療機関や利用者が、人工骨について、さらに容易かつ確実に認識することができる。
【発明の効果】
【0040】
本発明によれば、人工骨の設計(製作)に利用する診断画像データ等を、当該人工骨の利用者たる患者を抱える医療機関から、人工骨の設計・製作機関等へと人手(設計・製作機関等の営業担当等)を介して搬送する必要がなくなる。そのため、診断データ等の搬送に時間、手間、コストがかからない上、医療機関が管理する利用者個人の診断画像データ等を第三者が持ち運ぶことによる個人情報漏洩の懸念等も解消される。
【0041】
また、医療機関の医師、人工骨を施術される利用者やその家族らに対し、利用者に施術される人工骨の事前情報を詳細かつ明確に知りうる機会と手段を提供することができる。したがって、人工骨の情報提供を効率的に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
以下、本発明の人工骨情報管理システムを添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0043】
図1は、本発明の人工骨情報管理システムの第1実施形態を示すネットワーク構成図(ブロック図)である。
【0044】
図1に示す人工骨情報管理システム1は、医療機関から設計・製作機関に発注され、この設計・製作機関において利用者(患者)毎に設計または該設計に基づいて製作されるカスタムメイドの人工骨(カスタムメイド人工骨)の情報管理を行う人工骨情報管理システムである。
【0045】
本実施形態では、人工骨情報管理システム1が、医療機関側の端末装置(医療機関側端末装置)(コンピュータ)200と設計・製作機関側の端末装置(設計・製作機関側端末装置)(コンピュータ)400との間で、かつ、その医療機関に抱えられている患者である利用者側の端末装置(利用者側端末装置)(コンピュータ)300と設計・製作機関側端末装置400との間にあり、それぞれについて両者を仲介し、発注情報や人工骨情報等の各情報を管理する場合を想定する。なお、医療機関、その医療機関が抱える患者である利用者および設計・製作機関の数は、それぞれ、単数でもよく、また、複数でもよいが、図示例では、説明の簡素化のため、医療機関、その医療機関が抱える患者である利用者および設計・製作機関を、それぞれ、1つ示す。
【0046】
また、設計・製作機関は、人工骨(インプラント)の設計を行い、その設計(設計情報)に基づいて、人工骨の製作を行う場合と、人工骨の設計までを行う場合のいずれであってもよい。後者の場合は、人工骨の製作は、設計・製作機関の人工骨の設計に基づいて、他の機関が行う。該他の機関は、例えば、人工骨を発注した医療機関であってもよく、この場合は、設計・製作機関から医療機関に、人工骨の設計情報(設計データ)を送信し、医療機関において、その設計情報に基づいて人工骨を製作する。
【0047】
図1に示すように、人工骨情報管理システム1は、サーバ(コンピュータ)100を有し、サーバ100は、記憶装置(記憶手段)101、メモリ(記憶部)103およびCPU(制御手段)104を有している。そして、サーバ100は、人工骨情報管理システム1における各種情報の管理を行うべく、記憶装置(記憶手段)101に、所定のプログラム102を備えている。このプログラム102は、CPU(制御手段)104がメモリ(記憶部)103に読み出して実行する。
【0048】
また、人工骨情報管理システム1のサーバ100は、入力インターフェイス105と、出力インターフェイス106と、医療機関側端末装置200、利用者側端末装置300および設計・製作機関側端末装置400等の外部装置との間の通信(データ授受)を担う通信装置107と、I/O部108とを有しており、通信装置107により、医療機関側端末装置200、利用者側端末装置300および設計・製作機関側端末装置400等の外部装置とネットワーク60に接続し、データ授受を実行する。人工骨情報管理システム1の各機能部と通信装置107との間では、I/O部108がデータのバッファリングや各種仲介処理を実行する。
【0049】
ネットワーク60としては、オープンネットワーク、クローズドネットワークのいずれでもよく、例えば、インターネット、LAN等が挙げられる。これらのうちでは、インターネットが好ましい。なお、ネットワーク60として、複数種を併用することもできる。
【0050】
また、人工骨情報管理システム1は、人工骨の設計のために必要となる利用者の診断画像データ等を含む発注情報(発注データ)が格納(記憶)される発注情報データベース125と、設計・製作機関で前記発注情報に基づいて設計された人工骨に関する人工骨情報(人工骨データ)が格納(記憶)される人工骨情報データベース126と、認証処理に用いられる認証情報(認証データ)が格納(記憶)される認証データベース127とを有している。
【0051】
続いて、人工骨情報管理システム1がプログラム102に基づき構成・保持する各機能部について、説明を行う。
【0052】
人工骨情報管理システム1は、人工骨の設計のために必要となる利用者の診断画像データ等を含む発注情報をネットワーク60を通じて(介して)医療機関側端末装置200から受信し、その発注情報を発注情報データベース125に格納する発注情報取得部(発注情報取得手段)110を有している。
【0053】
診断画像データとしては、人工骨の設計に利用し得るものであれば特に限定されないが、例えば、CTデータ(CT装置から出力されたデータ)等の利用者の人工骨を設置する部位を含む複数の断層画像データや、MRI(磁気共鳴画像:magnetic resonance imaging)の測定データ等が挙げられ、これらのうちでは、利用者の人工骨を設置する部位を含む複数の断層画像データが好ましい。これにより、人工骨の設計における精度向上と効率化を図ることができる。
【0054】
また、発注情報には、さらに、利用者の電子カルテの情報および人工骨の材質のうちのいずれか一方が含まれるのが好ましく、両方が含まれるのがより好ましい。これにより、人工骨の設計に際して必要となるデータを漏れなく得ることができ、人工骨の設計における確実化と効率化を図ることができる。
【0055】
また、人工骨情報管理システム1は、発注情報の取出要求をネットワーク60を通じて受け付け、その取出要求に応じて、発注情報データベース125から該当する発注情報を抽出し、その発注情報をネットワーク60を通じて設計・製作機関側端末装置400へ送信する発注情報出力部(発注情報出力手段)111を有している。そして、発注情報出力部111により発注情報が設計・製作機関側端末装置400へ送信された後に、その発注情報は発注情報データベース125から削除されるようになっている。これにより、不当な第3者によって、発注情報が発注情報データベース125から盗取されるリスクを低減することができる。
【0056】
また、人工骨情報管理システム1は、設計・製作機関で前記発注情報に基づいて設計された人工骨に関する人工骨情報をネットワーク60を通じて設計・製作機関側端末装置400から受信し、前記人工骨情報を人工骨情報データベース126に格納する人工骨情報取得部(人工骨情報取得手段)112を有している。
【0057】
前記人工骨情報としては、例えば、設計された人工骨の2次元の画像データ、3次元の画像データ、寸法、材質(例えば、アパタイト等)、色、機能(例えば、欠損部の補完等)および過去の使用実績(例えば、破損率、感染率等)等が挙げられ、これらのうちでは、2次元の画像データまたは3次元の画像データが好ましい。
【0058】
すなわち、人工骨情報には、設計された人工骨の2次元の画像データおよび3次元の画像データのうちのいずれか一方が含まれるのが好ましく、両方が含まれるのがより好ましい。これにより、医療機関の医師や利用者は、それぞれ、設計された人工骨について、具体的かつ明確なイメージを持って、容易かつ確実に認識することができる。
【0059】
そして、前記人工骨情報に、さらに、設計された人工骨の寸法、材質、色、機能および過去の使用実績のうちの少なくとも1つが含まれるのが好ましい。
【0060】
また、人工骨情報管理システム1は、前記人工骨情報の取出要求をネットワーク60を通じて受け付け、前記取出要求に応じて、人工骨情報データベース126から該当する人工骨情報を抽出し、その人工骨情報をネットワーク60を通じて医療機関側端末装置200または利用者側端末装置300へ送信する出力処理部(出力処理手段)113を有している。
【0061】
この出力処理部113は、人工骨情報の取出要求を医療機関側端末装置200からネットワーク60を通じて受け付けた場合は、その取出要求に応じて、人工骨情報データベース126から該当する人工骨情報を抽出し、その人工骨情報をネットワーク60を通じて医療機関側端末装置200へ送信し、人工骨情報の取出要求を利用者側端末装置300からネットワーク60を通じて受け付けた場合は、その取出要求に応じて、人工骨情報データベース126から該当する人工骨情報を抽出し、その人工骨情報をネットワーク60を通じて利用者側端末装置300へ送信する。
【0062】
医療機関側端末装置200では、受信した人工骨情報が図示しない記憶装置(記憶手段)に記憶される。そして、例えば、図示しないディスプレイ(表示手段)やプリンタ等の各種外部装置に、その人工骨情報が出力され、ディスプレイに電子画像として表示されたり、また、プリント用紙にプリントされ、医療機関の医師らは、それを見ることができる。
【0063】
また、利用者側端末装置300では、受信した人工骨情報が図示しない記憶装置(記憶手段)に記憶される。そして、例えば、図示しないディスプレイ(表示手段)やプリンタ等の各種外部装置に、その人工骨情報が出力され、ディスプレイに電子画像として表示されたり、また、プリント用紙にプリントされ、利用者やその家族らは、それを見ることができる。
このようにして、人工骨の情報提供を効率的に行うことができる。
【0064】
ここで、人工骨情報管理システム1は、さらに、前記発注情報取得部110が発注情報を医療機関側端末装置200から受信するのに先立って、発注情報データベース125における前記発注情報の格納先アドレスと、医療機関の認証を行なうための該医療機関に固有の認証用情報(例えば、ID、パスワード等)とを医療機関側端末装置200に送信し、また、設計・製作機関側端末装置400からの発注情報の取出要求を受け付けるのに先立って、発注情報データベース125における前記発注情報の格納先アドレスと、設計・製作機関の認証を行なうための該設計・製作機関に固有の認証用情報(例えば、ID、パスワード等)とを前記設計・製作機関側端末装置400に送信する認証処理部(認証処理手段)127を有している。
【0065】
この認証処理部は、認証データベース127に格納されている認証データに基づいて、前記認証用情報の照合を行って、医療機関の認証および設計・製作機関の認証をそれぞれ行なう。これにより、不当な第三者による不正利用を抑制することができる。
【0066】
この場合、前記医療機関側端末装置200に送信する発注情報の格納先アドレスおよび認証用情報のうちのいずれか一方は、毎回変更されるのが好ましく、両方が毎回変更されるのがより好ましい。同様に、前記設計・製作機関側端末装置400に送信する前記発注情報の格納先アドレスおよび前記認証用情報のうちのいずれか一方は、毎回変更されるのが好ましく、両方が毎回変更されるのがより好ましい。
【0067】
また、前記発注情報データベース125と前記人工骨情報データベース126とは、別々のものであってもよいが、共通のものであるのが好ましく、発注情報の格納先アドレスと人工骨情報の格納先アドレスとが同一であるのが好ましい。
【0068】
なお、前記人工骨情報管理システム1における発注情報取得部110、発注情報出力部111、人工骨情報取得部112、出力処理部113および認証処理部114等の各機能部(機能)は、それぞれ、例えば、ハードウェア(図示せず)として実現してもよいし、本実施形態のように、メモリやHDD(Hard Disk Drive)等の所定の記憶装置101に格納(記憶)したプログラム(ソフトウェア)として実現してもよい。後者の場合は、人工骨情報管理システム1のCPU104が、プログラム実行に合わせて記憶装置101より該当プログラムをメモリ103に読み出して、これを実行することとなる。
【0069】
次に、本実施形態における発注情報データベース125、人工骨情報データベース126、認証データベース127の構成例についてそれぞれ説明する。
【0070】
発注情報データベース125は、ネットワーク60を通じて医療機関側端末装置200から受信した人工骨の発注情報を格納するデータベースであり、例えば、発注情報の格納先アドレスに、医療機関名、利用者(患者)名、発注情報(例えば、診断画像データ等)等を関連付けた情報の集合体となっている。
【0071】
また、人工骨情報データベース126は、設計・製作機関側端末装置400にて設計され、ネットワーク60を通じてその設計・製作機関側端末装置400から受信した人工骨に関する人工骨情報を格納するデータベースであり、例えば、人工骨情報の格納先アドレス(前述したように、このアドレスは、発注情報の格納先アドレスと同一であるのが好ましい)に、医療機関名、利用者名、人工骨情報(例えば、人工骨の2次元または3次元の画像データ等)等を関連付けた情報が格納されている。
【0072】
また、認証データベース127は、各情報の受付や利用に際して行う認証処理に用いる認証情報(認証データ)を格納するデータベースであり、医療機関についての場合は、例えば、認証用IDに、医療機関名、認証用パスワード等を関連付けた情報の集合体となっており、利用者についての場合は、例えば、認証用IDに、利用者名、認証用パスワード等を関連付けた情報の集合体となっており、製作機関についての場合は、例えば、認証用IDに、製作機関名、認証用パスワード等を関連付けた情報の集合体となっている。
【0073】
なお、利用者は、医療機関側から、その医療機関に設定された認証用情報(認証用ID、パスワード等)や各情報の格納先アドレスを聞き、その認証用情報を用いることができる。
【0074】
次に、図2および図3に示すフローチャートを参照して、人工骨情報管理システムの作用、すなわち、人工骨情報管理の手順例を説明する。
【0075】
ここでは、一例として、人工骨情報管理システム1が、医療機関側端末装置200と設計・製作機関側端末装置400との間で、かつ、利用者側の端末装置300と設計・製作機関側の端末装置400との間にあり、それぞれについて、両者を仲介し、発注情報や人工骨情報等の各情報を管理する場合であって、設計・製作機関がその人工骨情報管理システム1を管理する場合を想定して説明を行う。すなわち、設計・製作機関側の担当者は、医療機関側端末装置200に送信する医療機関の認証用ID、パスワードおよびURLや、設計・製作機関の認証用IDおよびパスワード等を知っているものとする。
【0076】
図2および図3は、図1に示す人工骨情報管理システムの作用(手順例)を示すフローチャートである。
【0077】
なお、以下に説明する人工骨情報管理システム1の各動作は、その人工骨情報管理システム1が、記憶装置101からメモリ103に読み出して実行するプログラムによって実現される。
【0078】
人工骨は、例えば、交通事故や、脳腫瘍切除の手術等により、例えば、頭蓋骨(頬骨や顎骨を含む)に部分的な欠損を生じた場合、その骨欠損部に人工材料で形成されるインプラント(人工骨)を埋め込み固定する手術(骨欠損部再建術)等に用いられるものである。この場合の利用者は、その人工骨を施術される患者であり、人工骨の発注を行うのが、その利用者を抱える医療機関(担当する医師ら)となる。
【0079】
人工骨の製作を発注する医療機関の医師らは、医療機関側端末装置200から人工骨情報管理システム1にアクセスするか(図示せず)、または、設計・製作機関に、電話等の他の手段で、連絡し、人工骨の製作の依頼を行う。
【0080】
そして、まずは、図2に示すように、人工骨情報管理システム1の認証処理部114は、ネットワーク60を通じて(介して)、認証用ID、パスワードおよびインターネットにおけるURL(Uniform Resource Locator)(発注情報および人工骨情報の格納先アドレス)を、医療機関側端末装置200に送信する(ステップS100a)。なお、以下の説明では、「ネットワーク60を通じて」と言う表現を省略して説明を行う。
【0081】
ここで、医師らは、前記認証用ID、パスワードおよびURLを、利用者やその家族らに教え、利用者やその家族らは、その認証用IDおよびパスワードを使用する。
【0082】
医師らは、医療機関側端末装置200から人工骨情報管理システム1の前記URLにアクセスする(ステップS100b)。
【0083】
次いで、人工骨情報管理システム1の認証処理部114は、例えば、認証用IDとパスワードの入力画面データを医療機関側端末装置200に返す(ステップS101)。
【0084】
次いで、医療機関側端末装置200では、この入力画面データを受信して画面入力すると共に、医師らによる認証用IDおよびパスワードの入力を受け付けて、その受け付けた情報を人工骨情報管理システム1に返信する(ステップS102)。人工骨情報管理システム1では、これを受信し、認証処理部114は、認証データベース127にて、当該医療機関側端末装置200に関する認証処理を実行する(ステップS103)。
【0085】
前記認証処理の結果が、認証不可であったならば(ステップS103:認証NG)、処理は終了する。一方、前記認証処理の結果が、認証可であったならば(ステップS103:認証OK)、人工骨情報管理システム1の発注情報取得部110は、医療機関側端末装置200からの発注情報の受信を可能とする。
【0086】
医師らの操作により、医療機関側端末装置200は、人工骨の発注情報(利用者の診断画像データ等)を人工骨情報管理システム1に送信する(ステップS104)。
【0087】
人工骨情報管理システム1の発注情報取得部110は、医療機関側端末装置200が送信してくる発注情報を受信して、発注情報データベース125の該当する格納先アドレスに格納する(ステップS105)。
【0088】
なお、前記医療機関側端末装置200から発注情報を人工骨情報管理システム1に送信する際は、その発注情報にパスワードをかけてセキュリティ性を高めることができる。また、必要に応じて、発注情報のデータを暗号化したり、圧縮してもよい。これらの場合、医療機関の医師らは、前記パスワード等を、設計・製作機関側に連絡する。設計・製作機関側端末装置400では、人工骨情報管理システム1から発注情報を受信する際、そのパスワード等を用いる。
【0089】
こうして発注情報データベース125に、医療機関側端末装置200からの発注情報が格納される。この発注情報の格納終了の通知は、人工骨情報管理システム1から設計・製作機関側端末装置400に送信されるようになっており、設計・製作機関側の担当者は、その通知により、発注情報の格納が終了したことを知ることができる。
【0090】
設計・製作機関側の担当者は、設計・製作機関側端末装置400から人工骨情報管理システム1の前記URLにアクセスする(ステップS106)。
【0091】
次いで、人工骨情報管理システム1の認証処理部114は、例えば、認証用IDとパスワードの入力画面データを設計・製作機関側端末装置400に返す(ステップS107)。
【0092】
次いで、設計・製作機関側端末装置400では、この入力画面データを受信して画面入力すると共に、担当者による認証用IDおよびパスワードの入力を受け付けて、その受け付けた情報を人工骨情報管理システム1に返信する(ステップS108)。人工骨情報管理システム1では、これを受信し、認証処理部114は、認証データベース127にて、当該設計・製作機関側端末装置400に関する認証処理を実行する(ステップS109)。
【0093】
前記認証処理の結果が、認証不可であったならば(ステップS109:認証NG)、処理は終了する。一方、前記認証処理の結果が、認証可であったならば(ステップS109:認証OK)、人工骨情報管理システム1の発注情報取得部110は、設計・製作機関側端末装置400からの発注情報の送信(取出)を可能とする。
【0094】
担当者の操作により、設計・製作機関側端末装置400は、発注情報の取出要求を人工骨情報管理システム1に送信する(ステップS110)。
【0095】
前記人工骨情報管理システム1の発注情報出力部111は、前記取出要求に応じて、前記発注情報データベース125の該当する格納アドレス先から該当する発注情報を抽出し、これを設計・製作機関側端末装置400に送信する(ステップS111)。
【0096】
設計・製作機関側では、前記発注情報を取得し、これに基づいて、人工骨の設計を行う。この設計においては、例えば、前記人工骨が上述したように骨欠損部再建術等に用いられるものである場合、利用者の診断画像データから3次元画像データを作成し、その3次元画像データに基づいて、骨欠損を生じる以前に骨欠損部にあったと思われる骨体(欠損骨体)の形状を予測して欠損骨体形状データを生成する。
【0097】
また、前記設計された人工骨に関する人工骨情報(設計された人工骨の2次元または3次元の画像データ等)を作成する。
【0098】
設計・製作機関側の担当者は、設計・製作機関側端末装置400から人工骨情報管理システム1の前記URLにアクセスする(ステップS112)。
【0099】
次いで、人工骨情報管理システム1の認証処理部114は、例えば、認証用IDとパスワードの入力画面データを設計・製作機関側端末装置400に返す(ステップS113)。
【0100】
次いで、設計・製作機関側端末装置400では、この入力画面データを受信して画面入力すると共に、担当者による認証用IDおよびパスワードの入力を受け付けて、その受け付けた情報を人工骨情報管理システム1に返信する(ステップS114)。人工骨情報管理システム1では、これを受信し、認証処理部114は、認証データベース127にて、当該設計・製作機関側端末装置400に関する認証処理を実行する(ステップS115)。
【0101】
前記認証処理の結果が、認証不可であったならば(ステップS115:認証NG)、処理は終了する。一方、前記認証処理の結果が、認証可であったならば(ステップS115:認証OK)、人工骨情報管理システム1の発注情報取得部110は、設計・製作機関側端末装置400からの人工骨情報の受信を可能とする。
【0102】
担当者の操作により、設計・製作機関側端末装置400は、人工骨情報を人工骨情報管理システム1に送信する(ステップS116)。
【0103】
人工骨情報管理システム1の発注情報取得部110は、設計・製作機関側端末装置400が送信してくる人工骨情報を受信して、人工骨情報データベース126の該当する格納先アドレスに格納する(ステップS117)。なお、本実施形態では、発注情報データベース125と人工骨情報データベース126とは共通のものであり、発注情報の格納先アドレスと人工骨情報の格納先アドレスとは同一である。
【0104】
なお、前記設計・製作機関側端末装置400から人工骨情報を人工骨情報管理システム1に送信する際は、その人工骨情報にパスワードをかけてセキュリティ性を高めることができる。また、必要に応じて、人工骨情報のデータを暗号化したり、圧縮してもよい。これらの場合、設計・製作機関側の担当者は、前記パスワード等を、医療機関側に連絡する。また、医療機関の医師らは、前記パスワード等を、利用者やその家族らに連絡する。医療機関側端末装置200および利用者側端末装置300では、それぞれ、人工骨情報管理システム1から人工骨情報を受信する際、そのパスワード等を用いる。
【0105】
こうして人工骨情報データベース126に、設計・製作機関側端末装置400からの人工骨情報が格納される。この人工骨情報の格納終了の通知は、人工骨情報管理システム1から医療機関側端末装置200および利用者側端末装置300に、それぞれ、送信されるようになっており、医療機関の医師らおよび利用者は、その通知により、人工骨情報の格納が終了したことを知ることができる。
【0106】
医療機関側の医師らは、医療機関側端末装置200から人工骨情報管理システム1の前記URLにアクセスする(ステップS118)。
【0107】
次いで、人工骨情報管理システム1の認証処理部114は、例えば、認証用IDとパスワードの入力画面データを医療機関側端末装置200に返す(ステップS119)。
【0108】
次いで、医療機関側端末装置200では、この入力画面データを受信して画面入力すると共に、医師らによる認証用IDおよびパスワードの入力を受け付けて、その受け付けた情報を人工骨情報管理システム1に返信する(ステップS120)。人工骨情報管理システム1では、これを受信し、認証処理部114は、認証データベース127にて、当該医療機関側端末装置200に関する認証処理を実行する(ステップS121)。
【0109】
前記認証処理の結果が、認証不可であったならば(ステップS121:認証NG)、処理は終了する。一方、前記認証処理の結果が、認証可であったならば(ステップS121:認証OK)、人工骨情報管理システム1の発注情報取得部110は、医療機関側端末装置200からの人工骨情報の送信(取出)を可能とする。
【0110】
医師らの操作により、医療機関側端末装置200は、人工骨情報の取出要求を人工骨情報管理システム1に送信する(ステップS122)。
【0111】
前記人工骨情報管理システム1の発注情報出力部111は、前記取出要求に応じて、前記人工骨情報データベース126の該当する格納アドレス先から該当する人工骨情報を抽出し、これを医療機関側端末装置200に送信する(ステップS123)。
【0112】
医療機関側端末装置200では、受信した人工骨情報が図示しない記憶装置(記憶手段)に記憶される。そして、例えば、図示しないディスプレイ(表示手段)やプリンタ等に、その人工骨情報が出力され、ディスプレイに電子画像として表示されたり、また、プリント用紙にプリントされる。医療機関の医師らは、それを見て、施術する人工骨を把握することができる。
【0113】
患者やその家族らは、利用者側端末装置300から人工骨情報管理システム1の前記URLにアクセスする(ステップS124)。
【0114】
次いで、人工骨情報管理システム1の認証処理部114は、例えば、認証用IDとパスワードの入力画面データを利用者側端末装置300に返す(ステップS125)。
【0115】
次いで、利用者側端末装置300では、この入力画面データを受信して画面入力すると共に、患者やその家族らによる認証用IDおよびパスワードの入力を受け付けて、その受け付けた情報を人工骨情報管理システム1に返信する(ステップS126)。人工骨情報管理システム1では、これを受信し、認証処理部114は、認証データベース127にて、当該利用者側端末装置300に関する認証処理を実行する(ステップS127)。
【0116】
前記認証処理の結果が、認証不可であったならば(ステップS127:認証NG)、処理は終了する。一方、前記認証処理の結果が、認証可であったならば(ステップS127:認証OK)、人工骨情報管理システム1の発注情報取得部110は、利用者側端末装置300からの発注情報の送信(取出)を可能とする。
【0117】
患者やその家族らの操作により、利用者側端末装置300は、人工骨情報の取出要求を人工骨情報管理システム1に送信する(ステップS128)。
【0118】
前記人工骨情報管理システム1の発注情報出力部111は、前記取出要求に応じて、前記人工骨情報データベース126の該当する格納アドレス先から該当する人工骨情報を抽出し、これを利用者側端末装置300に送信する(ステップS129)。
【0119】
また、利用者側端末装置300では、受信した人工骨情報が図示しない記憶装置(記憶手段)に記憶される。そして、例えば、図示しないディスプレイ(表示手段)やプリンタ等に、その人工骨情報が出力され、ディスプレイに電子画像として表示されたり、また、プリント用紙にプリントされる。利用者やその家族らは、それを見て、施術される人工骨を把握することができる。
【0120】
以上説明したように、この人工骨情報管理システム1によれば、人工骨の設計(製作)に利用する診断画像データ等の発注情報の搬送に時間、手間、コストがかからなくなる上、医療機関が管理する利用者個人の診断画像データ等を第三者が持ち運ぶことによる個人情報漏洩の懸念等も解消される。
【0121】
また、医療機関の医師、人工骨を施術される利用者やその家族らに、利用者に施術される人工骨の事前情報を詳細かつ明確に知りうる機会と手段を提供することができる。したがって、人工骨情報の提供を効率的に行うことができる。
【0122】
なお、本発明では、認証用情報(認証用ID、パスワード)や格納先アドレスは、利用契約が済んでいる者に、予め送信されるようになっていてもよい。
【0123】
また、本発明では、人工骨情報管理システム1の構成要素に、医療機関側端末装置200および設計・製作機関側端末装置400のうちのいずれか一方、または両方を含めてもよい。また、さらに、利用者側端末装置300を含めてもよい。
【0124】
また、前記実施形態では、設計・製作機関が人工骨情報管理システム1を管理する場合を想定したが、本発明では、これに限らず、例えば、医療機関が人工骨情報管理システム1を管理してもよく、また、設計・製作機関および医療機関側以外の第3者が人工骨情報管理システム1を管理してもよい。
【0125】
また、前記実施形態では、人工骨情報管理システム1が、医療機関側端末装置200と、設計・製作機関側端末装置400との間で、かつ、利用者側端末装置300と設計・製作機関側端末装置400との間にある場合を想定したが、本発明では、これに限らず、人工骨情報管理システム1の配置位置は、ネットワーク60上のどこであってもよい。また、本発明では、例えば、人工骨情報管理システム1が設計・製作機関側端末装置400を兼ねてもよく、また、人工骨情報管理システム1が医療機関側端末装置200を兼ねてもよく、これらについては、下記第2および第3実施形態で説明する。
【0126】
次に、本発明の人工骨情報管理システムの第2実施形態について説明する。
図4は、本発明の人工骨情報管理システムの第2実施形態を示すネットワーク構成図(ブロック図)である。
【0127】
以下、第2実施形態の人工骨情報管理システム1について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0128】
第2実施形態の人工骨情報管理システム1は、人工骨情報管理システム1が設計・製作機関側の端末装置を兼ねることが異なっていること以外は、前述した第1実施形態と同様である。
【0129】
図4に示すように、第2実施形態の人工骨情報管理システム1では、その人工骨情報管理システム1は、設計・製作機関側に設けられ、設計・製作機関側の端末装置(設計・製作機関側端末装置)を兼ねている。
【0130】
続いて、人工骨情報管理システム1がプログラム102に基づき構成・保持する各機能部について、簡単に説明を行う。
【0131】
発注情報取得部(発注情報取得手段)110は、人工骨の設計のために必要となる利用者の診断画像データ等を含む発注情報をネットワーク60を通じて(介して)医療機関側端末装置200から受信し、その発注情報を発注情報データベース125に格納する機能部(手段)である。
【0132】
また、発注情報出力部(発注情報出力手段)111は、発注情報の取出要求を受け付け、その取出要求に応じて、発注情報データベース125から該当する発注情報を抽出し、その発注情報を出力する機能部(手段)である。
【0133】
また、人工骨情報取得部(人工骨情報取得手段)112は、設計・製作機関で前記発注情報に基づいて設計された人工骨に関する人工骨情報を人工骨情報データベース126に格納する機能部(手段)である。
【0134】
また、出力処理部(出力処理手段)113は、前記人工骨情報の取出要求をネットワーク60を通じて受け付け、前記取出要求に応じて、人工骨情報データベース126から該当する人工骨情報を抽出し、その人工骨情報をネットワーク60を通じて医療機関側端末装置200または利用者側端末装置300へ送信する機能部(手段)である。
【0135】
この人工骨情報管理システム1によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
【0136】
次に、本発明の人工骨情報管理システムの第3実施形態について説明する。
図5は、本発明の人工骨情報管理システムの第3実施形態を示すネットワーク構成図(ブロック図)である。
【0137】
以下、第3実施形態の人工骨情報管理システム1について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0138】
第3実施形態の人工骨情報管理システム1は、人工骨情報管理システム1が医療機関側の端末装置を兼ねることが異なっていること以外は、前述した第1実施形態と同様である。
【0139】
図5に示すように、第3実施形態の人工骨情報管理システム1では、その人工骨情報管理システム1は、医療機関側に設けられ、医療機関側の端末装置(医療機関側端末装置)を兼ねている。
【0140】
続いて、人工骨情報管理システム1がプログラム102に基づき構成・保持する各機能部について、簡単に説明を行う。
【0141】
発注情報取得部(発注情報取得手段)110は、人工骨の設計のために必要となる利用者の診断画像データ等を含む発注情報を発注情報データベース125に格納する機能部(手段)である。
【0142】
また、発注情報出力部(発注情報出力手段)111は、発注情報の取出要求をネットワーク60を通じて受け付け、その取出要求に応じて、発注情報データベース125から該当する発注情報を抽出し、その発注情報をネットワーク60を通じて設計・製作機関側端末装置400へ送信する機能部(手段)である。
【0143】
また、人工骨情報取得部(人工骨情報取得手段)112は、設計・製作機関で前記発注情報に基づいて設計された人工骨に関する人工骨情報をネットワーク60を通じて設計・製作機関側端末装置400から受信し、前記人工骨情報を人工骨情報データベース126に格納する機能部(手段)である。
【0144】
また、出力処理部(出力処理手段)113は、前記人工骨情報の取出要求を受け付け、前記取出要求に応じて、人工骨情報データベース126から該当する人工骨情報を抽出し、その人工骨情報を出力またはネットワークを通じて利用者側端末装置300へ送信する機能部(手段)である。
【0145】
なお、人工骨情報管理システム1では、例えば、図示しないディスプレイ(表示手段)やプリンタ等の各種外部装置に、人工骨情報が出力され、ディスプレイに電子画像として表示されたり、また、プリント用紙にプリントされ、医療機関の医師らは、それを見ることができる。
【0146】
この人工骨情報管理システム1によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
【0147】
以上、本発明の人工骨情報管理システムを、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物や、工程が付加されていてもよい。
【0148】
また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0149】
【図1】本発明の人工骨情報管理システムの第1実施形態を示すネットワーク構成図(ブロック図)である。
【図2】図1に示す人工骨情報管理システムの作用(手順例)を示すフローチャートである。
【図3】図1に示す人工骨情報管理システムの作用(手順例)を示すフローチャートである。
【図4】本発明の人工骨情報管理システムの第2実施形態を示すネットワーク構成図(ブロック図)である。
【図5】本発明の人工骨情報管理システムの第3実施形態を示すネットワーク構成図(ブロック図)である。
【符号の説明】
【0150】
1 人工骨情報管理システム
60 ネットワーク
100 サーバ
101 記憶装置
102 プログラム
103 メモリ
104 CPU
105 入力インターフェイス
106 出力インターフェイス
107 通信装置
108 I/O部
110 発注情報取得部
111 発注情報出力部
112 人工骨情報取得部
113 出力処理部
114 認証処理部
125 発注情報データベース
126 人工骨情報データベース
127 認証データベース
200 医療機関側端末装置
300 利用者側端末装置
400 設計・製作機関側端末装置
S100a、S100b、S101〜S129 ステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療機関から設計・製作機関に発注され、該設計・製作機関において利用者毎に設計または該設計に基づいて製作される人工骨の情報管理を行う人工骨情報管理システムであって、
前記人工骨の設計のために必要となる利用者の診断画像データを含む発注情報をネットワークを通じて前記医療機関側の端末装置から受信し、前記発注情報を発注情報データベースに格納する、発注情報取得手段と、
前記発注情報の取出要求をネットワークを通じて受け付け、前記取出要求に応じて、前記発注情報データベースから該当する発注情報を抽出し、その発注情報をネットワークを通じて前記設計・製作機関側の端末装置へ送信する、発注情報出力手段と、
前記設計・製作機関で前記発注情報に基づいて設計された人工骨に関する人工骨情報をネットワークを通じて前記設計・製作機関側の端末装置から受信し、前記人工骨情報を人工骨情報データベースに格納する、人工骨情報取得手段と、
前記人工骨情報の取出要求をネットワークを通じて受け付け、前記取出要求に応じて、前記人工骨情報データベースから該当する人工骨情報を抽出し、その人工骨情報をネットワークを通じて前記医療機関側の端末装置または前記利用者側の端末装置へ送信する、出力処理手段と、
を備えることを特徴とする人工骨情報管理システム。
【請求項2】
前記発注情報出力手段により前記発注情報が前記設計・製作機関側の端末装置へ送信された後、該発注情報が前記発注情報データベースから削除されるよう構成されている請求項1に記載の人工骨情報管理システム。
【請求項3】
前記発注情報出力手段が前記設計・製作機関側の端末装置からの前記発注情報の取出要求を受け付けるのに先立って、前記発注情報データベースにおける前記発注情報の格納先アドレスと、前記設計・製作機関の認証を行なうための該設計・製作機関に固有の認証用情報とを前記設計・製作機関側の端末装置に送信し、前記認証用情報の照合を行って前記設計・製作機関の認証を行なう認証処理手段を有する請求項1または2に記載の人工骨情報管理システム。
【請求項4】
前記設計・製作機関側の端末装置に送信する前記発注情報の格納先アドレスおよび前記認証用情報のうちの少なくとも一方は、毎回変更される請求項3に記載の人工骨情報管理システム。
【請求項5】
前記発注情報データベースと前記人工骨情報データベースとが共通であり、前記発注情報の格納先アドレスは、前記人工骨情報の格納先アドレスと同一である請求項3または4に記載の人工骨情報管理システム。
【請求項6】
医療機関から設計・製作機関に発注され、該設計・製作機関において利用者毎に設計または該設計に基づいて製作される人工骨の情報管理を行う人工骨情報管理システムであって、
前記設計・製作機関側に設けられ、
前記人工骨の設計のために必要となる利用者の診断画像データを含む発注情報をネットワークを通じて前記医療機関側の端末装置から受信し、前記発注情報を発注情報データベースに格納する、発注情報取得手段と、
前記発注情報の取出要求を受け付け、前記取出要求に応じて、前記発注情報データベースから該当する発注情報を抽出し、その発注情報を出力する、発注情報出力手段と、
前記設計・製作機関で前記発注情報に基づいて設計された人工骨に関する人工骨情報を人工骨情報データベースに格納する、人工骨情報取得手段と、
前記人工骨情報の取出要求をネットワークを通じて受け付け、前記取出要求に応じて、前記人工骨情報データベースから該当する人工骨情報を抽出し、その人工骨情報をネットワークを通じて前記医療機関側の端末装置または前記利用者側の端末装置へ送信する、出力処理手段と、
を備えることを特徴とする人工骨情報管理システム。
【請求項7】
前記発注情報出力手段により前記発注情報が出力された後、該発注情報が前記発注情報データベースから削除されるよう構成されている請求項6に記載の人工骨情報管理システム。
【請求項8】
前記出力処理手段は、前記人工骨情報の取出要求を前記医療機関側の端末装置からネットワークを通じて受け付けた場合は、前記取出要求に応じて、前記人工骨情報データベースから該当する人工骨情報を抽出し、その人工骨情報をネットワークを通じて前記医療機関側の端末装置へ送信し、前記人工骨情報の取出要求を前記利用者側の端末装置からネットワークを通じて受け付けた場合は、前記取出要求に応じて、前記人工骨情報データベースから該当する人工骨情報を抽出し、その人工骨情報をネットワークを通じて前記利用者側の端末装置へ送信するよう構成されている請求項1ないし7のいずれかに記載の人工骨情報管理システム。
【請求項9】
前記発注情報取得手段が前記発注情報を前記医療機関側の端末装置から受信するのに先立って、前記発注情報データベースにおける前記発注情報の格納先アドレスと、前記医療機関の認証を行なうための該医療機関に固有の認証用情報とを前記医療機関側の端末装置に送信し、前記認証用情報の照合を行って前記医療機関の認証を行なう認証処理手段を有する請求項1ないし8のいずれかに記載の人工骨情報管理システム。
【請求項10】
前記医療機関側の端末装置に送信する前記発注情報の格納先アドレスおよび前記認証用情報のうちの少なくとも一方は、毎回変更される請求項9に記載の人工骨情報管理システム。
【請求項11】
前記発注情報データベースと前記人工骨情報データベースとが共通であり、前記発注情報の格納先アドレスは、前記人工骨情報の格納先アドレスと同一である請求項9または10に記載の人工骨情報管理システム。
【請求項12】
医療機関から設計・製作機関に発注され、該設計・製作機関において利用者毎に設計または該設計に基づいて製作される人工骨の情報管理を行う人工骨情報管理システムであって、
前記医療機関側に設けられ、
前記人工骨の設計のために必要となる利用者の診断画像データを含む発注情報を発注情報データベースに格納する、発注情報取得手段と、
前記発注情報の取出要求をネットワークを通じて受け付け、前記取出要求に応じて、前記発注情報データベースから該当する発注情報を抽出し、その発注情報をネットワークを通じて前記設計・製作機関側の端末装置へ送信する、発注情報出力手段と、
前記設計・製作機関で前記発注情報に基づいて設計された人工骨に関する人工骨情報をネットワークを通じて前記設計・製作機関側の端末装置から受信し、前記人工骨情報を人工骨情報データベースに格納する、人工骨情報取得手段と、
前記人工骨情報の取出要求を受け付け、前記取出要求に応じて、前記人工骨情報データベースから該当する人工骨情報を抽出し、その人工骨情報を出力またはネットワークを通じて前記利用者側の端末装置へ送信する、出力処理手段と、
を備えることを特徴とする人工骨情報管理システム。
【請求項13】
前記発注情報出力手段により前記発注情報が前記設計・製作機関側の端末装置へ送信された後、該発注情報が前記発注情報データベースから削除されるよう構成されている請求項12に記載の人工骨情報管理システム。
【請求項14】
出力処理手段は、前記人工骨情報の取出要求を前記利用者側の端末装置からネットワークを通じて受け付けた場合は、前記取出要求に応じて、前記人工骨情報データベースから該当する人工骨情報を抽出し、その人工骨情報をネットワークを通じて前記利用者側の端末装置へ送信するよう構成されている請求項12または13に記載の人工骨情報管理システム。
【請求項15】
前記発注情報出力手段が前記設計・製作機関側の端末装置からの前記発注情報の取出要求を受け付けるのに先立って、前記発注情報データベースにおける前記発注情報の格納先アドレスと、前記設計・製作機関の認証を行なうための該設計・製作機関に固有の認証用情報とを前記設計・製作機関側の端末装置に送信し、前記認証用情報の照合を行って前記設計・製作機関の認証を行なう認証処理手段を有する請求項12ないし14のいずれかに記載の人工骨情報管理システム。
【請求項16】
前記設計・製作機関側の端末装置に送信する前記発注情報の格納先アドレスおよび前記認証用情報のうちの少なくとも一方は、毎回変更される請求項15に記載の人工骨情報管理システム。
【請求項17】
前記発注情報データベースと前記人工骨情報データベースとが共通であり、前記発注情報の格納先アドレスは、前記人工骨情報の格納先アドレスと同一である請求項15または16に記載の人工骨情報管理システム。
【請求項18】
前記診断画像データは、前記利用者の前記人工骨を設置する部位を含む複数の断層画像データである請求項1ないし17のいずれかに記載の人工骨情報管理システム。
【請求項19】
前記発注情報には、さらに、前記利用者の電子カルテの情報および前記人工骨の材質のうちの少なくとも一方が含まれる請求項1ないし18のいずれかに記載の人工骨情報管理システム。
【請求項20】
前記人工骨情報には、前記設計された人工骨の2次元の画像データおよび3次元の画像データのうちの少なくとも一方が含まれる請求項1ないし19のいずれかに記載の人工骨情報管理システム。
【請求項21】
前記人工骨情報には、さらに、前記設計された人工骨の寸法、材質、色、機能および過去の使用実績のうちの少なくとも1つが含まれる請求項20に記載の人工骨情報管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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