説明

仕切部材の取付構造

【課題】カウンターの厚みを薄くしても十分な固定強度を確保することができ、カウンターにおけるコンロ等の奥側下部をダイニングルーム側に露出させる場合でも、体裁が悪くならない仕切部材の固定構造を提供する。
【解決手段】対面式のシステムキッチンにおけるカウンター2には、その上部を台所側とダイニングルーム側とに区画する仕切部材が立設されている。仕切部材は、カウンター2の上面にねじ止めされる台座20と、この台座20に装着される仕切板とから構成されている。台座20には、固定ねじ25を挿通するねじ挿通孔21が形成されていると共に、カウンター2には、その下面側から埋込みナット27が埋め込まれており、台座20のねじ挿通孔21に挿通した固定ねじ25を、カウンター2の埋込みナット27に螺着することによって、台座20がカウンター2に固定されるようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、対面式キッチンにおけるカウンターの上部を台所側とダイニング側とに区画する仕切部材の取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
ダイニングキッチンを台所側とダイニングルーム側とに区画する対面式キッチンは、壁面に沿って配設されるキッチンとは異なり、コンロ等の奥側にダイニングルームが開放されているので、調理する際、コンロに載せられたフライパン等の調理器からダイニングルーム側に油が飛び散ったり、ダイニングルーム側から台所側に気流が発生することに伴い、ガスコンロの火炎が揺れたり、吹き消えたりするおそれがある。このため、図14に示すように、対面式キッチン50のカウンター51には、その上部を、台所K側とダイニングルームD側とに区画する仕切部材53をコンロ52の奥側に立設するのが一般的である。
【0003】
こういった仕切部材53は、例えば、図15に示すように、仕切板54の下端部に下方側に突出する複数のねじ軸55を固着すると共に、カウンター51には、ねじ軸55を挿通するねじ挿通孔51aを形成し、図16に示すように、仕切部材53のねじ軸55をカウンター51のねじ挿通孔51aに挿通した状態で、ねじ軸55にナット56をねじ込んで締め込むことにより、仕切部材53をカウンター51に固定するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3658352号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、こういった仕切部材53はある程度の重量を有しているので、上述したように、仕切部材53のねじ軸55をカウンター51のねじ挿通孔51aに挿通して、ねじ軸55にナット56をねじ込んで締め込むという固定構造を採用した場合、カウンター51に形成されたねじ挿通孔51a部分はねじ軸55の保持に寄与しないので、カウンター51に対する仕切部材53の十分な固定強度を確保しにくく、特に、カウンター51の厚みが薄くなると、さらに、固定強度が低下するといった問題がある。
【0006】
また、カウンター51におけるコンロ52等の奥側下部を、例えば、収納空間等としてダイニングルームDに開放させる場合は、カウンター51の下面側に突出した仕切部材53のねじ軸55やナット56が露出することになるので、体裁が悪いといった問題もある。
【0007】
そこで、この発明の課題は、カウンターの厚みを薄くしても十分な固定強度を確保することができ、カウンターにおけるコンロ等の奥側下部をダイニングルーム側に露出させる場合でも、体裁が悪くならない仕切部材の固定構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、下面に木質板が取り付けられたキッチンカウンターの上部を台所側とダイニングルーム側とに区画する仕切部材の取付構造であって、前記仕切部材は、前記キッチンカウンターの上面にねじ止めされる台座と、前記台座に装着される仕切板とを備え、前記台座には、ねじの軸部を挿通する、ねじの頭部よりも小径のねじ挿通孔を形成し、前記キッチンカウンターには、その下面側から、下端に鍔部を有する埋込みナットを埋め込むと共に、その埋込みナットに対応する位置における上面側にねじ挿通孔を形成し、前記台座の前記ねじ挿通孔に軸部を挿通したねじを、前記キッチンカウンターの前記ねじ挿通孔に挿通して前記埋込みナットに螺着することによって、前記台座が前記キッチンカウンターに固定されていることを特徴とする仕切部材の取付構造を提供するものである。
【0009】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の仕切部材の取付構造において、前記埋込みナットは、鍔部を除く部分における軸方向の長さが、前記キッチンカウンターの板厚の70%以上の長さを有していることを特徴としている。
【0010】
また、上記の課題を解決するため、請求項3に係る発明は、下面に木質板が取り付けられたキッチンカウンターの上部を台所側とダイニングルーム側とに区画する仕切部材の取付構造であって、前記仕切部材は、前記キッチンカウンターの上面にねじ止めされる台座と、前記台座に装着される仕切板とを備え、前記キッチンカウンターには、その下面側から、下端に鍔部を有する埋込みナットを埋め込み、その埋込みナットの上端部を前記キッチンカウンターの上面から突出させ、前記台座には、ねじの軸部を挿通する、ねじの頭部よりも小径のねじ挿通孔を形成すると共に、そのねじ挿通孔に対応する位置に、前記キッチンカウンターの上面から突出する前記埋込みナットの上端部が嵌合する凹部を形成し、前記台座の前記挿通孔に軸部を挿通したねじを、前記埋込みナットに螺着することによって、前記台座が前記キッチンカウンターに固定されていることを特徴とする仕切部材の取付構造を提供するものである。
【0011】
また、請求項4に係る発明は、請求項1、2または3に係る発明の仕切部材の取付構造において、前記キッチンカウンターは、前記木質板の下面がステンレス板によって覆われていることを特徴としている。
【0012】
また、請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明の仕切部材の取付構造において、前記埋込みナットの前記鍔部が、前記キッチンカウンターの前記木質板の下面から突出しないように、前記木質板の下面に形成された凹部に嵌め込まれており、その凹部が、前記木質板の下面を覆っている前記ステンレス板によって隠蔽されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
以上のように、請求項1に係る発明の仕切部材の取付構造では、キッチンカウンターに、その下面側から、下端に鍔部を有する埋込みナットを埋め込むと共に、その埋込みナットに対応する位置における上面側にねじ挿通孔を形成し、仕切板が装着される台座に形成された、ねじの頭部よりも小径のねじ挿通孔に軸部を挿通したねじを、キッチンカウンターのねじ挿通孔に挿通して埋込みナットに螺着することによって、台座をキッチンカウンターに固定するようにしているので、キッチンカウンターの厚みを薄くしても、キッチンカウンターに対する台座の十分な固定強度を確保することができる。
【0014】
また、キッチンカウンターの下面には、埋込みナットの鍔部が露出しているだけなので、ねじ軸とそのねじ軸にねじ込まれたナットとが露出する従来の仕切部材の取付構造に比べて体裁がよい。
【0015】
また、キッチンカウンターに形成されるねじ挿通孔部分は、ねじの保持に寄与していないが、請求項2に係る発明の仕切部材の取付構造では、埋込みナットは、鍔部を除く部分における軸方向の長さが、キッチンカウンターの板厚の70%以上の長さを有しているので、ねじの保持に寄与していない、キッチンカウンターのねじ挿通孔の長さが短くなると共に、キッチンカウンターに対する埋込みナットの保持力が大きくなり、キッチンカウンターに対する台座の固定強度を大きくすることができる。
【0016】
また、請求項3に係る発明の仕切部材の取付構造では、キッチンカウンターに、その下面側から埋め込んだ埋込みナットの上端部を、キッチンカウンターの上面から突出させるようにしたので、キッチンカウンターに対する埋込みナットの保持力が大きくなると共に、ねじの保持に寄与していないねじ挿通孔がキッチンカウンターに形成されておらず、キッチンカウンターに対する台座の固定強度をさらに大きくすることができる。
【0017】
また、台座には、キッチンカウンターの上面から突出する埋込みナットの上端部が嵌合する凹部が形成されているので、台座をキッチンカウンターにねじ止めする際、台座に形成された凹部をキッチンカウンターの上面から突出している埋込みナットの上端部に嵌合させることによって、台座が常に適正位置に位置決めされ、台座のねじ止め作業を効率よく行うことができる。
【0018】
また、請求項4に係る発明の仕切部材の取付構造では、キッチンカウンターは、木質板の下面がステンレス板によって覆われているので、美感が向上すると共に、埋込みナットの鍔部の上面に接触するステンレス板が座金として機能するので、木質板の下面がつぶれにくく、キッチンカウンターに対する台座の固定強度も大きくなる。
【0019】
また、請求項5に係る発明の仕切部材の取付構造では、埋込みナットの鍔部が、キッチンカウンターの木質板の下面から突出しないように、木質板の下面に形成された凹部に嵌め込まれており、その凹部が、木質板の下面を覆っているステンレス板によって隠蔽されているので、埋込みナットの鍔部が露出することがなく、さらに、体裁がよい。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】(a)はこの発明にかかる仕切部材の取付構造の一実施形態が採用されているシステムキッチンを示す正面図、(b)は同上のシステムキッチンを示す背面図である。
【図2】同上のシステムキッチンを示す平面図である。
【図3】同上のシステムキッチンを示す左側面図である。
【図4】同上のシステムキッチンを構成しているカウンターを示す断面図である。
【図5】(a)は同上の仕切部材を示す平面図、(b)は同上の仕切部材を示す分解背面図、(c)は同上の仕切部材を示す分解側面図である。
【図6】(a)は同上の仕切部材を構成している台座を示す平面図、(b)は同上の台座を示す正面図、(c)は同上の台座を示す側面図、(d)は同上の台座を示す背面図、(e)は同上の台座を示す底面図である。
【図7】同上の仕切部材の取付構造を示す分解断面図である。
【図8】同上の台座をカウンターに取り付けた状態を示す断面図である。
【図9】カウンターに取り付けた同上の台座に同上の仕切部材を構成している仕切板を装着した状態を示す断面図である。
【図10】他の実施形態である仕切部材の取付構造に採用されている台座及びカウンターを示す断面図である。
【図11】同上の仕切部材の取付構造を示す断面図である。
【図12】他の実施形態である仕切部材の取付構造に採用されているカウンターを示す一部分解断面図である。
【図13】同上の仕切部材の取付構造を示す断面図である。
【図14】カウンターに仕切り部材が取り付けられた従来のシステムキッチンを示す斜視図である。
【図15】同上の仕切り部材のカウンターへの取付部分を示す分解斜視図である。
【図16】同上の仕切部材のカウンターへの取付構造を示す部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1〜図3は、本発明の仕切部材の取付構造を採用したシステムキッチンを示している。このシステムキッチン1は、同図に示すように、ダイニングキッチンを台所K側とダイニングルームD側とに区画するように配設された対面式キッチンであり、シンク3、ガスコンロ4等が装着されるカウンター2と、このカウンター2を支持するステンレス製のベースキャビネット5とを備えている。
【0022】
前記カウンター2は、図3に示すように、ベースキャビネット5の背板からダイニングルームD側に張り出しており、その張出部分は、図4に示すように、ステンレス板からなる天板11と、この天板11の下面に固着された、パーティクルボード等からなる補強用の木質板12と、この木質板12の下面に貼着されたステンレス板からなる化粧板13とから構成されている。
【0023】
また、前記カウンター2には、図1〜図3に示すように、調理する際、ガスコンロ4に載せられたフライパン等の調理器からダイニングルームD側に油が飛び散ったり、ダイニングルームD側から台所K側に流れ込む気流の影響により、ガスコンロ4の火炎が揺れたり、吹き消えたりしにくいように、カウンター2の上部を台所K側とダイニングルームD側とに区画する仕切部材6が、ベースキャビネット5からの張出部分のガスコンロ4のダイニングルームD側に立設されている。
【0024】
前記仕切部材6は、図5(a)〜(c)に示すように、カウンター2の上面にねじ止めされる左右一対の台座20と、この台座20に装着される仕切板30とから構成されており、仕切板30は、ステンレス製の角パイプからなる左右一対の支柱31、31と、左右一対の支柱31、31を連結する、ステンレス製の角パイプからなる上下一対の連結部材32、32と、支柱31、31及び連結部材32、32に支持される、強化ガラスによって形成された遮蔽板33とから構成されている。なお、支柱31の内側面には、遮蔽板33の両側縁を挟持するステンレス製の一対の挟持片31a、31aが連設されている。
【0025】
前記仕切板30の支柱31は、その下端部を台座20に外嵌めすることができるようになっており、支柱31の下部外側面には、図7に示すように、仕切板30をねじ止めするための固定ねじ26の軸部を挿通するねじ挿通孔31bが形成されている。
【0026】
前記台座20は、図6(a)〜(e)及び図7に示すように、真鍮製の直方体ブロックであり、カウンター2に固定するための固定ねじ25を挿通するねじ挿通孔21、21が前後方向に形成されていると共に、仕切板30をねじ止めするための固定ねじ26が螺合するねじ孔24が背面に形成されている。
【0027】
前記ねじ挿通孔21は、固定ねじ25の頭部より大径の大径部22と、固定ねじ25の頭部より小径で、固定ねじ25の軸部より大径の小径部23とから構成されており、大径部22は上面に、小径部23は下面にそれぞれ開放されている。
【0028】
前記カウンター2における台座20のねじ止め位置には、図7に示すように、その下面側から、埋込みナット27が埋め込まれており、その埋込みナット27の上部には、天板11及び木質板12に、固定ねじ25の軸部を挿通するねじ挿通孔11a、12aが形成されている。
【0029】
前記埋込みナット27は、下端に鍔部27aを有しており、鍔部27aを除く部分における軸方向の長さが、カウンター2の板厚の70%以上の長さを有している。従って、この埋込みナット27をカウンター2に埋め込んだ状態では、鍔部27aがカウンター2の下面に露出した状態で、埋込み部分がカウンター2の板厚の70%以上を占めている。
【0030】
前記仕切部材6をカウンター2に立設するには、まず、図8に示すように、台座20のねじ挿通孔21に挿通した固定ねじ25を、カウンター2のねじ挿通孔11a、12aに挿通して、埋込みナット27にねじ込んで締め付けることで、台座20をカウンター2に固定する。
【0031】
続いて、図9に示すように、この台座20に、仕切板30の支柱31の下端部を外嵌めした後、支柱31に形成されたねじ挿通孔31bに固定ねじ26を挿通して、台座20に形成されたねじ孔24にねじ込んで支柱31を台座20に固定すると、仕切部材6のカウンター2への取り付けが完了する。
【0032】
以上のように、この仕切部材の取付構造では、仕切板30が装着される台座20に形成されたねじ挿通孔21に挿通した固定ねじ25を、カウンター2に埋め込まれた埋込みナット27にねじ込んで締め付け、螺着することによって、台座20をカウンター2に固定するようにしているので、カウンター2(木質板12)の厚みを薄くしても、カウンター2に対する台座20の十分な固定強度を確保することができる。
【0033】
また、カウンター2の下面には、埋込みナット27の鍔部27aが露出しているだけなので、ねじ軸とそのねじ軸にねじ込まれたナットとが露出する従来の仕切部材の取付構造に比べて体裁がよい。
【0034】
また、カウンター2に形成されるねじ挿通孔11a、12a部分は、固定ねじ25の保持に寄与していないが、埋込みナット27は、鍔部27aがカウンター2の下面に露出した状態で、埋込み部分における軸方向の長さがカウンター2の板厚の70%以上を占めているので、ねじの保持に寄与していない、キッチンカウンターのねじ挿通孔の長さが短くなって、カウンター2に対する埋込みナット27の保持力が大きくなり、カウンター2に対する台座20の固定強度を大きくすることができる。
【0035】
また、カウンター2は、木質板12の下面がステンレス板からなる化粧板13によって覆われているので、美感が向上すると共に、埋込みナット27の鍔部27aの上面に接触する化粧板13が座金として機能するので、木質板12の下面がつぶれにくく、カウンター2に対する台座20の固定強度も大きくなる。
【0036】
なお、上述した実施形態では、カウンター2に埋め込まれている埋込みナット27に対応する位置におけるカウンター2の上面側にねじ挿通孔11a、12aを形成しているが、これに限定されるものではなく、例えば、図10に示すように、長い埋込みナット27Aをカウンター2に埋め込んで、その上端部をカウンター2の上面から突出させると共に、台座20Aには、カウンター2の上面から突出する埋込みナット27Aの上端部が嵌合する凹部28を形成しておくと、カウンター2に対する埋込みナット27Aの保持力が大きくなると共に、固定ねじ25の保持に寄与していないねじ挿通孔がカウンター2に形成されておらず、カウンター2に対する台座20Aの固定強度をさらに大きくすることができる。
【0037】
また、台座20Aをカウンター2にねじ止めする際、図11に示すように、台座20Aに形成された凹部28をカウンター2の上面から突出している埋込みナット27Aの上端部に嵌合させることによって、台座20Aが常に適正位置に位置決めされるので、台座20Aのねじ止め作業を効率よく行うことができる。
【0038】
また、上述した各実施形態では、カウンター2に埋め込まれている埋込みナット27の鍔部27aがカウンター2の下面に露出しているが、これに限定されるものではなく、例えば、図12に示すように、カウンター2を構成している木質板12の下面側に、埋込みナット27の鍔部27aが完全に嵌り込む凹部12bを形成しておき、図13に示すように、その凹部12bに鍔部27aを嵌め込んだ状態で、埋込みナット27を木質板12に埋め込み、凹部12bを隠蔽するように、ステンレス板からなる化粧板13を木質板12の下面に貼着しておくと、埋込みナット27の鍔部27aが露出することがなく、さらに、体裁がよくなる。
【0039】
また、上述した実施形態では、仕切部材6をガスコンロ4の後側に配設しているが、これに限定されるものではなく、例えば、シンク3に後側に配設しておくと、シンク3からダイニングルームD側への湯水の飛び散りを阻止することができる。
【0040】
また、上述した実施形態では、カウンター2におけるシンク3やガスコンロ4等の奥側下部を、例えば、収納空間等としてダイニングルームDに開放させる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、こういった空間がキャビネットの背板によって閉塞されていてもよいことはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0041】
ダイニングキッチンを台所側とダイニングルーム側とに区画する対面式キッチンに仕切部材を取り付ける場合に利用することができる。
【符号の説明】
【0042】
1 システムキッチン
2 カウンター(キッチンカウンター)
3 シンク
4 ガスコンロ
5 ベースキャビネット
6 仕切部材
11 天板
11a ねじ挿通孔
12 木質板
12a ねじ挿通孔
12b 凹部
13 化粧板
20、20A 台座
21 ねじ挿通孔
22 大径部
23 小径部
24 ねじ孔
25、26 固定ねじ(ねじ)
27、27A 埋込みナット
27a 鍔部
28 凹部
30 仕切板
31 支柱
31a 挟持片
31b ねじ挿通孔
32 連結部材
33 遮蔽板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下面に木質板が取り付けられたキッチンカウンターの上部を台所側とダイニングルーム側とに区画する仕切部材の取付構造であって、
前記仕切部材は、
前記キッチンカウンターの上面にねじ止めされる台座と、
前記台座に装着される仕切板と
を備え、
前記台座には、ねじの軸部を挿通する、ねじの頭部よりも小径のねじ挿通孔を形成し、
前記キッチンカウンターには、その下面側から、下端に鍔部を有する埋込みナットを埋め込むと共に、その埋込みナットに対応する位置における上面側にねじ挿通孔を形成し、
前記台座の前記ねじ挿通孔に軸部を挿通したねじを、前記キッチンカウンターの前記ねじ挿通孔に挿通して前記埋込みナットに螺着することによって、前記台座が前記キッチンカウンターに固定されていることを特徴とする仕切部材の取付構造。
【請求項2】
前記埋込みナットは、鍔部を除く部分における軸方向の長さが、前記キッチンカウンターの板厚の70%以上の長さを有している請求項1に記載の仕切部材の取付構造。
【請求項3】
下面に木質板が取り付けられたキッチンカウンターの上部を台所側とダイニングルーム側とに区画する仕切部材の取付構造であって、
前記仕切部材は、
前記キッチンカウンターの上面にねじ止めされる台座と、
前記台座に装着される仕切板と
を備え、
前記キッチンカウンターには、その下面側から、下端に鍔部を有する埋込みナットを埋め込み、その埋込みナットの上端部を前記キッチンカウンターの上面から突出させ、
前記台座には、ねじの軸部を挿通する、ねじの頭部よりも小径のねじ挿通孔を形成すると共に、そのねじ挿通孔に対応する位置に、前記キッチンカウンターの上面から突出する前記埋込みナットの上端部が嵌合する凹部を形成し、
前記台座の前記挿通孔に軸部を挿通したねじを、前記埋込みナットに螺着することによって、前記台座が前記キッチンカウンターに固定されていることを特徴とする仕切部材の取付構造。
【請求項4】
前記キッチンカウンターは、前記木質板の下面がステンレス板によって覆われている請求項1、2または3に記載の仕切部材の取付構造。
【請求項5】
前記埋込みナットの前記鍔部が、前記キッチンカウンターの前記木質板の下面から突出しないように、前記木質板の下面に形成された凹部に嵌め込まれており、その凹部が、前記木質板の下面を覆っている前記ステンレス板によって隠蔽されている請求項4に記載の仕切部材の取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−229802(P2011−229802A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−104735(P2010−104735)
【出願日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【出願人】(000000413)永大産業株式会社 (243)
【Fターム(参考)】