説明

作業機械

【課題】 簡単かつ安価な構成でありながら、鉄鉱石、石炭その他の所定サイズの塊状、粒状或いは粉状物質等を、比較的狭いスペースから効率良く掻き出すことができる作業機械を提供する。
【解決手段】 本発明に係る作業機械(クローラ式油圧ショベル)1は、油圧モータ14により回転駆動される回転軸13Aの周囲にブレード13Bをらせん状に巻回したらせん状ブレード(スクリューオーガ)13の回転運動を利用して、ベルトコンベア等から落下した鉄鉱石(落鉱)を取り入れて略水平方向に所定距離搬送して排出する掻き出し処理部(掻き出し用アタッチメント)10と、当該掻き出し処理部10を着脱可能に支持すると共に当該掻き出し処理部10を移動可能に支持する支持部(ブーム、アームなど)4、5と、を備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業機械に関し、例えば鉄鉱石、石炭その他の所定サイズの塊状、粒状或いは粉状物質等を狭いスペースから掻き出す作業を行なう作業機械に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、製鉄所などにおいて、製鉄原料である鉄鉱石を、図8に示すようなベルトコンベアにて貯蔵場所から製鉄作業場所まで搬送するが、ベルトコンベア装置において、回転駆動されるコンベアベルトを支持するローラ部は、コンベアベルト上に載置される鉄鉱石が当該ローラ部を通過する際に鉄鉱石を下方から押圧することになるため、ローラ部近傍において鉄鉱石がコンベアベルトから落下し易いといった傾向がある。
【0003】
なお、ローラ部は例えば数十cmから数m程度のピッチで配設されるため、落下した鉄鉱石は、ベルトコンベアの下方に数十cmから数mの間隔で堆積する惧れがある。
【0004】
製鉄所は広範であり、ベルトコンベアも複数本張り巡らされて総敷設距離は長距離となるため、落下した鉄鉱石(落鉱)の量も相当なものとなると共に、落下した鉄鉱石の堆積量が増えるとベルトコンベアの搬送にも支承を来たす惧れがある。
【0005】
このようなことから、落下した鉄鉱石を回収することが求められるが、鉄鉱石は比重が大きく、また製鉄所は広範である。
【0006】
更に、図9に示すように、ベルトコンベアのローラ部と地面との隙間は比較的小さく(約400mm程度)、更に所定間隔(例えば4m程度の間隔)で支持フレーム等も立設されており、スペース的に作業し難いといった実情もある。
従って、作業員によるショベルやスコップ等を使った手作業などでは、多くの人員、及び時間とコストを要することになる。
【0007】
このため、例えば、特許文献1には、特許文献1の図1等に示されるように、搬送コンベア11の機枠12下の高さクリアランスが少なくとも1〜2mの場合には、機枠12の側部に立った操縦者が、機枠12の複数本並んだ側部脚12a間より落下物13の堆積状況を観察しながら遠隔操縦することにより、全機高が0.5〜1m以下の低機高ラジコンショベルカー10を搬送コンベア11の長さ方向へ移動させて、落下物13を機枠12外に掬い出し、また、機枠12下の高さクリアランスが0を超える1m未満の場合には、水ジェットによる吹き出し、バキュームパイプによる吸引および人手による掻き出しのうち少なくとも1つの手段により、落下物13を搬送コンベア11下から除去することが記載されている。
【0008】
【特許文献1】特開平9−25006号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、製鉄所のベルトコンベアの脇には、門型クレーンなどが走行するためのレールや、図1や図2等に示すように、当該門型クレーンを駆動或いは操作するためのケーブルを受けて案内するケーブル受け200等が配設される場合が多く、このようなケーブル受け200などが邪魔になって、特許文献1に記載されるようなラジコンショベルカーでは自由に動き回ることができず、効率良く作業を行なうことができないといった惧れがある。
また、遠隔操作では熟練を要するといった問題もある。
【0010】
ここで、図6や図7に示すように、油圧ショベルのブームの先端に掻き出し用のアタッチメントを取り付けたような作業車両なども想定される。
【0011】
しかしながら、図6や図7に示したような掻き出し用のアタッチメントの場合、ケーブル受け200の外側からブームを伸ばしてベルトコンベア100の下側に先端を挿入し、その先端を地面と略平行な面にて回転させたり回転させたりすることで、鉄鉱石を掻き出す或いは掻き集めることになるが、当該構成であっても、前述したケーブル受け200などが邪魔になって、ケーブル受け200より外側(作業車両本体側)に鉄鉱石を効率良く掻き出すことができないのが実情である。
【0012】
なお、図7に示したように、ケーブル受け200の上に鉄板等を被せて作業することも考えられるが、余計な作業が増えるため、作業が煩雑化すると共に、鉄板が邪魔して作業効率の低下を招く惧れがある。
【0013】
また、ベルトコンベアのローラ部と地面との隙間は比較的小さく(約400mm程度)、更に所定間隔で支持フレーム等も立設されているため、図6、図7に示すようなものであっても、これらとの干渉を避けながらアームやブームを微妙に操作しながらの掻き出し作業は煩雑で、熟練を要すると共に効率良い作業を行なうことができないのが実情であった。
【0014】
本発明は、かかる実情に鑑みなされたもので、簡単かつ安価な構成でありながら、鉄鉱石、石炭その他の所定サイズの塊状、粒状或いは粉状物質等の作業対象物を、比較的狭いスペースから効率良く掻き出すことができる作業機械を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
このため、本発明に係る作業機械は、
回転軸の周囲にブレードをらせん状に巻回したらせん状ブレードの回転運動を利用して、作業対象物を取り入れて略水平方向に所定距離搬送して排出する掻き出し処理部と、
当該掻き出し処理部を着脱可能に支持すると共に、当該掻き出し処理部を移動可能に支持する支持部と、
を備えたことを特徴とする。
【0016】
本発明において、前記作業機械は自走可能であることを特徴とすることができる。
【0017】
本発明において、前記掻き出し処理部の略水平方向中心軸が、支持部に対して作業機械の運転席側にオフセットされていることを特徴とすることができる。
【0018】
本発明において、前記作業対象物が、コンベア装置から落下した鉄鉱石であることを特徴とすることができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、簡単かつ安価な構成でありながら、鉄鉱石、石炭その他の塊状、粒状或いは粉状物質等の作業対象物を、比較的狭いスペースから効率良く掻き出すことができる作業機械を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施の形態に係る作業機械(油圧ショベル)1の全体的な構成を示す全体構成図(側面図)である。
【図2】同上実施の形態に係る作業機械(油圧ショベル)1の上面図である。
【図3】同上実施の形態に係る掻き出し用アタッチメントの構成図であり、(A)は上面図、(B)は(A)を掻き出し用アタッチメントの短軸方向から見た側面図、(C)は(A)を掻き出し用アタッチメントの長軸方向先端側から見た側面図である。
【図4】同上掻き出し用アタッチメントの掻き込み部を拡大して示す斜視図である。
【図5】同上実施の形態に係る作業機械(油圧ショベル)1により掻き出された鉄鉱石F’をバケット状のアタッチメントを取り付けた油圧ショベルにより回収する様子を示した側面図である。
【図6】落鉱掻き出し用作業機械(油圧ショベル)の一例を示す上面図である。
【図7】図6の落鉱掻き出し用作業機械(油圧ショベル)の側面図である。
【図8】製鉄所における鉄鉱石搬送用のベルトコンベアの様子を全体的に示す図である。
【図9】図8の鉄鉱石搬送用のベルトコンベアのローラ部と、ベルトコンベアから落下し堆積した鉄鉱石(落鉱)と、の隙間その他の様子を部分的に拡大して示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明に係る一実施の形態を、添付の図面を参照しつつ説明する。なお、以下で説明する実施の形態により、本発明が限定されるものではない。
【0022】
本発明の一実施の形態に係る作業機械1は、例えば、図1、図2に示すように、クローラ(無限軌道)式の油圧ショベル(作業車両)を一例として示している。但し、本発明は、これに限定されるものではなく、ホイール(車輪)式の油圧ショベルその他の自走可能或いは自走不能を問わない作業機械(例えば、牽引される作業機械や他の車両等に積載される作業機械などを含む作業機械)とすることができる。なお、油圧ショベルとは、動力源を油圧とし、アタッチメントの付け替えによって様々な用途に利用することができる建築作業等の作業に使用される作業機械の一種である。
【0023】
本実施の形態に係る作業機械(油圧ショベル)1は、図1、図2に示したように、ディーゼル機関等の内燃機関を駆動源として油圧を発生させ、当該油圧を利用して、キャビン2のZ軸廻りの旋回運動、クローラ3の回動、及び油圧シリンダ4Aの伸縮動作に従ったブーム4の基端側回動中心廻りのA方向への旋回運動(先端側上下動)、油圧シリンダ5Aの伸縮動作に従ったアーム5の基端側回動中心廻りのB方向への旋回(先端側上下動)、更には油圧シリンダ10Aの伸縮動作に従った掻き出し用アタッチメント10のC方向への旋回運動(先端側上下動)などを行なえるように構成されている。
【0024】
ここで、本実施の形態に係る油圧ショベル1のアーム5の先端には、掻き出し用アタッチメント10が着脱可能に取り付けられているが、この掻き出し用アタッチメント10は、図1〜図3に示したように、細長い中空状の管状部11と、当該管状部11をアーム5の先端に着脱可能に取り付けるための取付部12と、前記管状部11の内側に回転自在に挿入されるスクリューオーガ(screw auger)13と、当該スクリューオーガ13を油圧により回転駆動する油圧モータ14と、を含んで構成されている。
なお、この油圧モータ14の駆動源は、油圧ショベル1が有する油圧を利用することができるし、外部から供給する構成とすることもできる。
【0025】
スクリューオーガ13は、図3等に示されるように、油圧モータ14により回転駆動される回転軸13Aの外周に、らせん状にブレード(羽根)13Bが巻回された構成であり、例えば、管状部11に回転自在に挿入されたらせん状のブレード13Bの先端側に物質が供給されると、回転動作によって当該物質がらせん状のブレード13Bの表面に沿って徐々に基端側に搬送されるという搬送機構として機能することができるように構成されている。
【0026】
また、本実施の形態に係る掻き出し用アタッチメント10の管状部11の先端には、バケット(bucket)状の掻き込み部15が取り付けられている。
掻き込み部15は、図4に示すように、らせん状のブレード13Bの先端周囲に設けられ、鉄鉱石等の物質を掻き込む際に下側から案内する下壁15Aと、その両サイドに立設される側壁15Bと、下壁15Aから伸びて前記らせん状のブレード13Bの先端部を周方向において包囲しつつ側壁15Bに接続される底部15Cと、により構成されており、底部15Cの開放側端部と下壁15Aとの間には開口部15Dが設けられ、当該開口部15Dには、前記らせん状のブレード13Bの先端が臨むように構成されている。
すなわち、掻き込み部15の開口部15Dを介して、外部と、らせん状のブレード13Bが挿入される管状部11の内周側と、が連通されている。
【0027】
従って、堆積した鉄鉱石等の山の下側に、掻き込み部15の下壁15Aを挿入などすると、その操作によって堆積した鉄鉱石の一部が、掻き込み部15の開口部15Dを介して、らせん状のブレード13Bの先端部に案内されることになる。
【0028】
このとき、スクリューオーガ13、すなわち回転軸13A及びらせん状のブレード13Bは管状部11内で所定方向に回転されており、これにより、らせん状のブレード13Bの先端部に案内された鉄鉱石等は、らせん状のブレード13Bの表面に沿って徐々に基端側に搬送されることになる。
【0029】
そして、管状部11の基端側には、先端側から搬送されてくる鉄鉱石等を排出する排出口16が開口されており、当該排出口16を介して、搬送されてきた鉄鉱石等は外部へ排出される構成となっている。
【0030】
掻き込み部15から管状部11の排出口16までの長さは、例えば、図1や図2に示したように、ベルトコンベア100のフレーム101やローラ部110の下側に堆積する鉄鉱石等の堆積位置F(図示したように奥側とすることもできる)から、鉄鉱石等の排出位置F’までの長さ、すなわち、ケーブル受け200などがなく、効率良く回収作業などの各種作業を行える領域で鉄鉱石等を排出できる距離とすることができる。
【0031】
図1や図2に示したように、掻き出し用アタッチメント10の取付部12より先端側の長さをベルトコンベア100の奥側の鉄鉱石等の堆積位置Fまで到達可能な長さとすれば、ベルトコンベア100の片側から堆積位置Fの鉄鉱石等へアクセスして作業することができるので、作業時間の短縮が可能であると共に、反対側(図1においてベルトコンベア100の左側)からの鉄鉱石等の堆積位置Fへのアクセスが難しい場合でも作業を行なうことができるという利点がある。
【0032】
なお、作業現場に応じて、要求される前記長さが異なる場合も想定されるため、例えば管状部11及びスクリューオーガ13を継ぎフランジ部20において分割可能な構成とすると共に、図3に示すような所定長さの延長用管状要素21及び延長用スクリューオーガ22を準備し、必要に応じて、これらを継ぎフランジ部20の間に介装するようにして、要求される長さに対応可能な構成とすることもできる。
継ぎフランジ部20の接離や、延長用管状要素21及び延長用スクリューオーガ22の着脱は、ボルト・ナット等の比較的簡単な締結手段を介して行なうことができ、着脱作業等における作業性も確保することができる。
【0033】
ここで、本実施の形態に係る作業機械(油圧ショベル)1を用いて行なう鉄鉱石(例えばベルトコンベアから落下した鉄鉱石(落鉱))等の回収作業について、ステップに分けて説明しておく。
【0034】
ステップ1では、目標作業位置に作業機械1を持ち来たす。油圧ショベルのように自走可能な場合は自走で、そうでない場合は牽引や他の車両への積載などの方法で設置することができる。
【0035】
ステップ2では、キャビン2内の操作者が各種レバー等を操作して、ブーム4やアーム5を動かして、掻き出し用アタッチメント10の先端側の掻き込み部15を、作業対象の鉄鉱石等の堆積物などに持ち来たす。
【0036】
なお、本実施の形態では、図2から理解されるように、ブーム4やアーム5の中心軸に対して、管状部11や掻き込み部15の中心軸を、キャビン2の運転席側にオフセットさせて取り付けるようにしているので、操作者は、掻き込み部15の下壁15Aの先端部と、作業対象物との当接状態などを容易かつ正確に把握することができ、作業を正確に行なうことができるようになっている。
【0037】
また、本実施の形態では、図1や図2から理解されるように、取付部12を、管状部11の長手方向略中央付近に配設することで、取付部12から掻き込み部15までの長軸方向長さを、操作者がコントロールし易い長さとしているので、作業効率を高めることができる。
加えて、取付部12を管状部11の長手方向略中央付近に配設したことで、取付部12の支持部に作用するモーメントもバランスされるため、小さな力により、掻き込み部15の先端部の微妙な位置調整を精度良く行なうことなども可能となっている。
【0038】
ステップ3では、ステップ2での操作者の操作により、掻き込み部15の下壁15Aを鉄鉱石等の作業対象物の下側へ割り込ませたり、或いは下壁15Aの開口端側を持ち上げるなどして、作業対象物を開口部15Dの方向へ導く。
これにより、油圧モータ14により回転されているらせん状のブレード13Bに作業対象物が導かれ、作業対象物はらせん状のブレード13Bの表面に沿って徐々に基端側に搬送され、排出口16から外部へ排出される。
【0039】
なお、図1や図2から理解されるように、作業対象物は、ケーブル受け200などを越えてベルトコンベア100やケーブル受け200から所定に離れた場所(例えば、作業環境の良い場所:図1中F’の位置など)に搬送される。
【0040】
ステップ4では、例えば作業環境の良い場所に搬送された作業対象物を、例えば、図5に示すような、アーム5の先端にバケットタイプのアタッチメント30が取り付けられた油圧ショベルなどを用いて、図示しないダンプトラック等に載置して回収作業を終了する。
【0041】
なお、本実施の形態に係る掻き出し用アタッチメント10が取り付けられた油圧ショベル1とは別の油圧ショベルを準備することもできるが、比較的簡単にアーム5の先端に取り付ける作業用アタッチメントを交換できることから、ステップ3までの作業をベルトコンベア100の所定区間或いは領域で終了した後、掻き出し用アタッチメント10を外して、図5に示すようなバケットタイプのアタッチメント30を取り付けて、ステップ4の作業を行なうようにすることもできる。
【0042】
更に、例えば、排出口16の近傍に回収用ベルトコンベアなどを敷設しておいて、排出口16から排出される作業対象物を直接的に回収用ベルトコンベア上に落下させて、そのままダンプトラック等へ搬送させるような構成とすることもできる。
【0043】
以上説明したように、本実施の形態では、広いスペースの必要ない細長い形状のスクリューオーガ13を備えた掻き出し用アタッチメント10を用いて、狭いスペースから鉄鉱石等の作業対象物を搬送して回収する構成としたので、作業スペースがなく効率良く掻き出し作業を行なうことができない場所(例えばベルトコンベア100のローラ部110の下など)に堆積した鉄鉱石等を、効率良く掻き出して適宜の場所(例えば周囲に邪魔なものがなく作業環境が良い場所など)まで搬送することができる。
【0044】
すなわち、本実施の形態によれば、狭いスペースに堆積しているような鉄鉱石、石炭その他の所定サイズの塊状、粒状或いは粉状物質等を効率良く掻き出して回収することができる作業機械を提供することができる。
【0045】
ところで、本実施の形態では、油圧を利用した作業機械を一例として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、電気を利用した作業機械や、油圧以外の水圧、空気圧などの流体圧を利用した作業機械とすることもできるものである。
【0046】
なお、本実施の形態では、作業機械1は操作者が乗り込んで操作する油圧ショベルを一例として説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、使用環境等によっては、無線或いは有線による遠隔操作可能な作業機械とすることもできる。
【0047】
以上で説明した一実施の形態は、本発明を説明するための例示に過ぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々変更を加え得ることは可能である。
【符号の説明】
【0048】
1 油圧ショベル(作業車両、作業機械)
2 キャビン(運転席)
3 クローラ
4 ブーム(本発明に係る支持部の一部に相当)
5 アーム(本発明に係る支持部の一部に相当)
10 掻き出し用アタッチメント(本発明に係る掻き出し処理部に相当)
11 管状部
13 スクリューオーガ
13A 回転軸
13B らせん状ブレード
14 油圧モータ
15 バケット状掻き込み部
16 排出口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸の周囲にブレードをらせん状に巻回したらせん状ブレードの回転運動を利用して、作業対象物を取り入れて略水平方向に所定距離搬送して排出する掻き出し処理部と、
当該掻き出し処理部を着脱可能に支持すると共に、当該掻き出し処理部を移動可能に支持する支持部と、
を備えたことを特徴とする作業機械。
【請求項2】
前記作業機械は自走可能であることを特徴とする請求項1に記載の作業機械。
【請求項3】
前記掻き出し処理部の略水平方向中心軸が、支持部に対して作業機械の運転席側にオフセットされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の作業機械。
【請求項4】
前記作業対象物が、コンベア装置から落下した鉄鉱石であることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1つに記載の作業機械。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−32764(P2011−32764A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−180934(P2009−180934)
【出願日】平成21年8月3日(2009.8.3)
【出願人】(596018931)マルマテクニカ株式会社 (6)
【Fターム(参考)】