説明

作業者管理システム

【課題】 不正を防止して確実な勤怠管理を行う。
【解決手段】 作業者の操作に基づき少なくとも操作時刻情報を含むコード9を
作成するプログラムを備えると共に、前記コード9を表示部10に表示出力可能
な情報処理端末3と、前記出力されたコード9を入力され又は読み取って前記操
作時刻情報を送信可能な携帯端末5と、前記送信された操作時刻情報を蓄積する
蓄積手段7とを備えたことを特徴とする。従って、作業者の操作によって情報処
理端末3で操作時刻情報を含むコード9を作成、出力し、このコード9を携帯端
末5によって読み取り送信することで、前記操作時刻情報を蓄積手段7に蓄積し
て勤怠管理を行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業者の勤怠管理を行うための作業者管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の作業者管理システムとしては、例えばバーコードと該バーコードを読み
取り可能な携帯電話機とを用いたものがある。このシステムでは、作業者の派遣
先等である現地に、予めバーコードが付されたカードを備え付けておく。そして
、作業者は、現地到着時等に前記カードのバーコードを携帯電話機で読み取り送
信する。送信されたバーコードの情報は勤怠管理用のサーバーで受信され、サー
バーでは受信したバーコードの情報による現地の特定とバーコードの情報を受信
した時刻とで作業者の勤怠管理を行うことができる。
【0003】
しかしながら、上記システムでは、例えば複写等により複製したバーコードを
用いることで、現地へ到着していない作業者等に対して不正な勤怠管理が行われ
るおそれがあった。
【0004】
【特許文献1】特開2002−288402号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、不正な勤怠管理を防止することができない
点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、不正な勤怠管理を防止するために、作業者の操作に基づき少なくと
も操作時刻情報を含むコードを作成するプログラムを備えると共に、前記コード
を表示部に表示出力又は近距離無線通信によって出力する情報処理端末と、前記
表示出力されたコードを読み取って前記操作時刻情報を送信可能な携帯端末と、
前記送信された操作時刻情報を蓄積する蓄積手段とを備えたことを最も主な特徴
とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、情報処理端末が、作業者に操作されることによって操作時刻
情報を含むコードを作成、出力し、このコードを携帯端末によって読み取り送信
することで、前記操作時刻情報を蓄積手段に蓄積して勤怠管理を行うことができ
る。
【0008】
従って、コードが複製されて利用されるような不正を防止ことができ、且つ作
業時刻を特定して確実な勤怠管理を行わせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
不正な勤怠管理を防止するという目的を、作業者の作業管理を可能としながら
実現した。
【実施例1】
【0010】
図1は、本発明の実施例1に係る作業者管理システムの概念図である。
【0011】
本実施例の作業者管理システム1は、例えばフランチャイズチェーン等の各店
舗の状況を調査、監視等するスーパーバイザーの勤怠管理に適用したものである
。前記作業者管理システム1は、コードを作成する情報処理端末としての作成用
パソコン3と、携帯端末としての携帯電話機5と、蓄積手段としてのサーバー7
とを備えている。なお、図1においては1つの店舗のみを示しているが、実際は
複数の店舗を備えている。
【0012】
前記作成用パソコン3は、各店舗に設置されている。各店舗の作成用パソコン
3は、それぞれ独自の特定情報(端末ID)を備えている。該特定情報は、作成
用パソコン3を他店舗の作成用パソコンと識別し特定可能とするものである。従
って、特定情報によって、店舗を間接的に特定することができる。
【0013】
前記作成用パソコン3は、例えばQRコード等の2次元バーコード9を作成す
るプログラムを備えていると共に、該2次元バーコード9を表示部であるディス
プレイ11に出力し表示可能となっている。
【0014】
前記プログラムは、そのキーボードやマウス等の操作に応じて、該操作が行わ
れた時刻の操作時刻情報が暗号化且つ符号化されたコードとしての2次元バーコ
ード9を作成することができる。2次元バーコードには、前記操作時刻情報の他
、特定情報及び日付情報等も暗号化、符号化されている。ただし、前記特定情報
及び日付情報は省略することも可能である。
【0015】
前記携帯電話機5は、作業者としてのスーパーバイザーが所持しているもので
ある。この携帯電話機5は、スーパーバイザーの個人認証が可能な登録者情報を
備えている。前記登録者情報としては、例えば、SIMカードや携帯電話機5の
内蔵メモリに記憶された電話番号や利用者ID等がある。前記携帯電話機5は、
インターネット接続可能となっており、特定のWebサイトにアクセスする際に
、前記登録者情報によって個人認証が行われるようになっている。
【0016】
前記携帯電話機5は、カメラ機能を有しており、前記2次元バーコード9を撮
像することによって読み取り可能となっている。前記携帯電話機5は、読み取っ
た2次元バーコード9に応じたURL12を作成し、表示部10に出力し表示可
能となっている。前記URL12には、前記操作時刻情報及び特定情報等が暗号
化され且つ符号化されている。すなわち、URL12は、Webサイトへアクセ
ス可能とする「?」マークよりも前のアクセス部16と操作時刻情報が暗号化さ
れた「?」マーク以降の暗号部18とからなっている。本実施例においては、暗
号部18がURL12の「?」マーク以降である下7桁によって構成され、残り
がアクセス部16となっている。
【0017】
そして、携帯電話機5では、表示したURL12のアクセス部16に基づくW
ebサイトへのアクセスによって、前記操作時刻情報を送信すると共に、作業用
のアプリケーションを利用可能となっている。また、携帯電話機5は、前記アプ
リケーションの利用結果の利用結果情報も送信可能となっている。
【0018】
前記サーバー7は、前記送信された操作時刻情報及びアプリケーションの利用
結果を受信し蓄積する。前記サーバー7は、例えばフランチャイズチェーンの本
社等に設置された管理用パソコン13に対し前記操作時刻情報及び利用結果情報
を送信可能となっている。前記管理用パソコン13では、送信された操作時刻情
報等を表示し確認することができる。
【0019】
図2は、作業者管理システム1の動作を示すフローチャートである。
【0020】
フランチャイズチェーン等では、スーパーバイザーが、各店舗に訪れて、店舗
状況の調査、監視等の作業を行っている。
【0021】
作業を行う際には、まず、ステップS1において、2次元バーコード9の作成
及び出力を行う。すなわち、図1のように、作成用パソコン3のディスプレイ1
1にメニュー画面15を表示させる。このメニュー画面15において、作業内容
に応じた項目をマウスやキーボード等の操作によって選択する。本実施例では、
スーパーバイザーチェック(SVチェック)の項目を選択する。ただし、他の項
目を選択することも可能であり、この場合、店舗における各種管理を行うことが
できる。
【0022】
前記選択によって、前記操作時刻情報が暗号化及び符号化された2次元バーコ
ード9がプログラムによって自動的に作成され出力される。出力された2次元バ
ーコード9は、作成用パソコン3のディスプレイ11に2次元バーコード画面1
6として表示される。この2次元バーコード画面16では、2次元バーコード9
の表示と共にその読み取りを促す表示が行われる。
【0023】
次いで、ステップS2において、表示された2次元バーコード9の読み取りを
行う。すなわち、携帯電話機5によって、前記2次元バーコード9を撮像し読み
取る。2次元バーコード9を読み取ると、該2次元バーコード9に応じて前記操
作時刻情報が暗号化及び符号化されたURL12が作成され出力される。
【0024】
出力されたURL12は、URL画面14として前記携帯電話機5の表示部1
0に表示される。このURL画面14では、前記URL12と共に、操作時刻情
報に基づく時刻、作成用パソコン3の特定情報に基づく店舗名等の表示も行われ
る。これらの時刻、店舗情報を確認しステップ3に移行する。
【0025】
ステップS3では、表示されたURL12に基づくWebサイトへのアクセス
を行う。すなわち、携帯電話機5の操作によって前記URL12を選択し実行す
る。これにより、インターネット接続が開始され、ステップS4に移行する。
【0026】
ステップS4では、スーパーバイザーの個人認証が行われる。すなわち、携帯
電話機5の登録者情報によって個人認証が行われる。この個人認証が完了すると
、インターネット接続が完了してステップS5に移行する。この個人認証によっ
て、作業を行うスーパーバイザーを特定することができる。一方、個人認証が完
了しない場合は、ステップS8に移行し操作が終了することになる。
【0027】
ステップS5では、前記操作時刻情報の記録と共に作業用のアプリケーション
の起動が行われる。すなわち、前記URL12の暗号部18として暗号化及び符
号化された操作時刻情報が、URL12の選択、実行に基づいて送信される。前
記送信された操作時刻情報は、前記個人認証されたスーパーバイザーの情報とし
てサーバー7に記録、蓄積される。すなわち、サーバー7には、作業を行うスー
パーバイザーと関連付けて作成用パソコン3の特定情報を含む操作時刻情報が蓄
積される。
【0028】
一方、前記送信と同時に、前記URL12に対応したWebサイトへのアクセ
スが行われる。このアクセスによって、作業用のアプリケーションがWeb上で
起動されると共に、携帯電話機5の表示部10にアプリケーション画面17とし
て表示され、ステップS6に移行する。
【0029】
ステップS6では、Web上で起動されたアプリケーションによる処理をHT
MLで行う。すなわち、アプリケーション画面17上で店舗状況の調査、監視等
の店舗チェックを行う。この店舗チェックは、例えば、アプリケーション画面1
7上に店舗状況を表す事項が質問形式で表示され、これに対し順次YES/NO
を選択することによって行われる。この店舗チェック結果は、例えば、前記YE
SやNOの個数等に応じた店舗の点数として表される。ただし、店舗チェックは
、スーパーバイザーが予め定められた基準に基づいて判断し、その判断結果とし
ての店舗の点数等を入力するようにしても良い。
【0030】
前記店舗チェックが終了すると、ステップS7へ移行する。
【0031】
ステップS7では、アプリケーションの終了が行われる。例えば、アプリケー
ション画面17上に終了ボタン等が表示されて、この終了ボタンの選択、実行す
ることによってアプリケーションが終了する。ただし、ステップS6の店舗チェ
ックの終了によって、自動的にアプリケーションを終了することも可能である。
【0032】
そして、前記アプリケーションの終了に基づき、アプリケーションの利用結果
としての店舗チェック結果がサーバー7に反映されることになる。すなわち、チ
ェック結果は、前記操作時刻情報と同様に、サーバー7に蓄積される。
【0033】
従って、サーバー7には、作成用パソコン3の特定情報を含む操作時刻情報に
加えて、作業内容及び店舗状況をも前記スーパーバイザーと関連付けて蓄積する
ことができる。
【0034】
このため、サーバー7側では、前記蓄積した情報を管理用パソコン13に管理
画面19として表示することによって、誰が、何時、何処で、どのような作業を
したのかを確認し管理することができると共に、店舗状況も確認し管理すること
ができる。このため、本実施例では、作業者の勤怠管理と店舗管理とを同時に行
わせることができる。なお、前記管理画面19では、スーパーバイザーの氏名、
作業時刻、店舗、店舗の点数等が表示される。
【0035】
以上説明したように、本実施例の作業者管理システム1では、店舗に設置され
た作成用パソコン3をスーパーバイザーが操作して、その操作時刻情報を含む2
次元バーコード9を作成、出力し、前記2次元バーコード9の読み取りに基づい
て前記操作時刻情報を送信しサーバー7に蓄積し管理する。
【0036】
従って、作業者管理システム1では、店舗に訪れない限り2次元バーコード9
を作成することができない。しかも、2次元バーコード9には、操作時刻情報が
含まれているので、例え複製しても後日使用することができなくなる。このため
、作業者管理システム1では、作業開始時刻を確実に特定することができ、不正
を防止して確実に勤怠管理を行うことができる。
【0037】
前記操作時刻情報には作成用パソコン3を特定する特定情報も含まれているた
め、作業開始時刻に加え、作業場所を確実に特定することができ、より確実に勤
怠管理を行うことができる。
【0038】
前記2次元バーコード9の作成は、作成用パソコン3のプログラムによって、
ディスプレイ11上での項目選択により自動的に行われ、作成された2次元バー
コード9を前記ディスプレイ11上に出力、表示するため、前記2次元バーコー
ド9を容易に且つ確実に作成、出力することができ、より容易に且つ確実に勤怠
管理を行わせることができる。しかも、プログラムの処理を通じて2次元バーコ
ード9を自動的に作成出力するため、不正を確実に防止することができる。
【0039】
前記操作時刻情報を送信する際には、登録情報に基づく個人認証を行い、前記
操作時刻情報をスーパーバイザーと関連付けてサーバー7に蓄積するため、作業
したスーパーバイザーを確実に特定することができ、より確実に勤怠管理を行う
ことができる。
【0040】
前記作業者管理システム1では、2次元バーコード9の読み込みによって作成
、出力されたURLの実行によって、前記操作時刻情報を送信すると共に、作業
用のアプリケーションを利用可能とするため、勤怠管理と同時に作業用のアプリ
ケーションの利用をも行わせることができ、スーパーバイザーの作業効率を向上
することができる。しかも、アプリケーションの利用結果は、スーパーバイザー
と関連づけてサーバー7に蓄積されるため、スーパーバイザーの作業内容を確実
に把握することができると共に、店舗管理をも確実に行わせることができる。
【実施例2】
【0041】
図3は、本発明の実施例2に係る作業者管理システムの概念図である。なお、
上記実施例1と対応する構成部分には、同符号又は同符号にAを付して説明する

【0042】
本実施例の作業者管理システム1Aは、上記実施例1の作成用パソコン3に代
えて情報処理端末として店舗側の携帯電話機21を備え、且つ蓄積手段としての
サーバー7Aをコード作成手段としても機能させ、サーバー7A側で2次元バー
コード9を作成するようにしたものである。なお、情報処理端末としては、パソ
コン等を用いることも可能である。
【0043】
前記携帯電話機21は、例えば各店舗の管理者が所持しているものである。携
帯電話機21は、スーパーバイザーの携帯電話機5とほぼ同様に構成され、独自
の特定情報として管理者の個人認証が可能な登録者情報を備えると共に、インタ
ーネット接続可能となっている。この携帯電話機21は、2次元バーコード9を
取り込んで表示部23に表示出力可能となっている。
【0044】
前記サーバー7Aは、上記実施例1のサーバー7と同様の機能を有しているの
に加えて、2次元バーコード9を作成し出力可能とするプログラムを備えている
。すなわち、サーバー7Aは、インターネット接続を介して、前記携帯電話機2
1によるアクセスが行われると、そのアクセス時刻情報(操作時刻情報)が暗号
化且つ符号化された2次元バーコード9を作成し携帯電話機21側へ出力する。
なお、アクセス時刻情報には、上記実施例1同様、特定情報の他、日付情報等も
含まれている。
【0045】
図4は、作業者管理システム1Aの動作を示し、図2に対応するフローチャー
トである。なお、図2と対応する構成部分には、同符号を付して説明する。
【0046】
本実施例では、まず、図4のように、ステップS9において、2次元バーコー
ド9の作成要求を行う。すなわち、管理者が、携帯電話機21によってサーバー
7Aへアクセスする。
【0047】
前記サーバー7Aへのアクセスは、図3のように、管理者が携帯電話機21を
操作してインターネット接続することによって行われる。インターネット接続が
開始されるとステップS10へ移行し、携帯電話機21の登録者情報によって管
理者の個人認証が行われる。この個人認証の完了により、インターネット接続が
完了すると共に作業が行われる店舗が特定される。一方、個人認証が完了しない
場合は、ステップS8に移行し操作が終了することになる。
【0048】
次いで、ステップS11において、2次元バーコード9の作成及び出力が実行
される。すなわち、サーバー7Aは、前記携帯電話機21によるアクセスに基づ
き、前記プログラムによって、アクセス時刻情報が暗号化及び符号化された2次
元バーコード9を自動的に作成する。作成された2次元バーコード9は、ステッ
プS12において、サーバー7A側から携帯電話機21側へ自動的に出力される
ことになる。出力された2次元バーコード9は、ステップS13において、携帯
電話機21内に取り込まれ、図3のように、表示部23上に2次元バーコード画
面16として表示出力される。この2次元バーコード画面16では、2次元バー
コード9の表示と共にその読み取りを促す表示が行われる。
【0049】
次いで、ステップS14に移行し、表示された2次元バーコード9の読み取り
を行う。すなわち、スーパーバイザーが、携帯電話機5によって前記携帯電話機
21に表示された2次元バーコード9を撮像する。
【0050】
このように2次元バーコード9を読み取った後は、上記実施例1と同様に、U
RL12がURL画面14として携帯電話機5の表示部23に表示され、ステッ
プS3からS8まで順次移行して処理が進められる。
【0051】
以上説明したように、本実施例の作業者管理システム1Aでは、上記実施例1
と同様の作用効果を奏することができるのに加えて、2次元バーコード9をサー
バー7A側で作成し、該2次元バーコード9を店舗側の携帯電話機21で取り込
んで表示出力することができる。
【0052】
すなわち、各店舗側の携帯電話機21に対する2次元バーコード9の作成及び
出力をサーバー7A側で一括して行うことができる。このため、サーバー7Aの
2次元バーコード9の作成及び出力用のプログラムも、サーバー7A側で一括し
て変更や更新を行うことができるため、2次元バーコード9に暗号化及び符号化
される情報やその埋め込み方法を変更する等のメンテナンスを容易に行わせるこ
とが可能となる。
【0053】
しかも、店舗側の情報処理端末としては、2次元バーコード9を取り込んで表
示出力することができれば良く、携帯電話機21用いることができる。
【0054】
従って、作業者管理システム1Aでは、各店舗側に特別な機材等を設置する必
要がなく、容易且つ安価に導入させることができる。
【0055】
また、本実施例の作業者管理システム1Aでは、店舗に限らず、例えば、建設
現場やイベント会場等での勤怠管理も容易に行わせることが可能となる。
【0056】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、構成の要素に付随した各種の変更が可能である。例えば、上記実施例で
は、コードとして2次元バーコードを用いていたが、操作時刻情報が暗号化され
た数値等を用いることも可能である。この場合、撮像によるコードの読み込みに
代えて、例えば、ブルートゥース等のように近距離無線通信によってコードを入
力するように構成することも可能である。
【0057】
上記実施例では、携帯電話機5の登録者情報によって個人認証を行う構成とし
ていたが、例えば、アプリケーション画面上で個人認証情報を入力する構成とす
ることも可能である。
【0058】
上記実施例では、スーパーバイザーの勤怠管理と作業管理とを同時に行ってい
たが、例えば、作業管理を省略して勤怠管理のみを行わせることも可能である。
【0059】
また、携帯端末として携帯電話機5を用いていたが、例えば、ノートパソコン
やPDA等で構成することも可能である。
【0060】
上記実施例では、携帯電話機5によって読み取った2次元バーコードに応じて
URLが作成され、このURLの選択、実行によって操作時刻情報をサーバー側
へ送信していたが、例えば、読み取った2次元バーコードに基づく情報をサーバ
ー側へ電子メールによって送信する構成とすることもできる。
【0061】
上記実施例2では、蓄積手段としてのサーバー7Aをコード作成手段としても
機能させていたが、コード作成手段をサーバー7Aとは別に設けることも可能で
ある。
【0062】
また、上記実施例2では、情報処理端末として携帯電話機21を用い、インタ
ーネット接続によってサーバー7Aへアクセスするように構成していたが、例え
ば、情報処理端末をパソコン等とし、サーバー7AへのアクセスをLAN等によ
って行わせるようにすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】作業者管理システムの概念図である(実施例1)。
【図2】作業者管理システムの動作を示すのフローチャートである(実施例1)。
【図3】作業者管理システムの概念図である(実施例2)。
【図4】作業者管理システムの動作を示すフローチャートである(実施例2)。
【符号の説明】
【0064】
1,1A 作業者管理システム
3 作成用パソコン
5,21 携帯電話機
7,7A サーバー
9 2次元バーコード
10 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業者の操作に基づき少なくとも操作時刻情報を含むコードを作成するプログ
ラムを備えると共に、前記コードを表示部に表示出力又は近距離無線通信によっ
て出力する情報処理端末と、
前記出力されたコードを読み取って前記操作時刻情報を送信可能な携帯端末と

前記送信された操作時刻情報を蓄積する蓄積手段とを備えた
ことを特徴とする作業者管理システム。
【請求項2】
作業者の操作に基づき少なくとも操作時刻情報を含むコードを取り込み、該コ
ードを表示部に表示出力又は近距離無線通信によって出力可能な情報処理端末と
、前記表示出力されたコードを読み取って前記操作時刻情報を送信可能な携帯端
末と、前記送信された操作時刻情報を蓄積する蓄積手段とを備えた作業者管理シ
ステムであって、
前記コードを作成すると共に該コードを前記操作により前記情報処理端末に対
して出力可能とするプログラムを有したコード作成手段を備えた
ことを特徴とする作業者管理システム。
【請求項3】
請求項1又は2記載の作業者管理システムであって、
前記コードは、該コードを出力した情報処理端末を特定する特定情報を含んで
いる
ことを特徴とする作業者管理システム。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載の作業者管理システムであって、
前記携帯端末は、前記コードの読み取りによって前記操作時刻情報を含むUR
Lを表示し、
該URLに基づくWebサイトにアクセスすることによって前記操作時刻情報
を送信すると共に作業用のアプリケーションを利用可能とする
ことを特徴とする作業者管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−338295(P2006−338295A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−161765(P2005−161765)
【出願日】平成17年6月1日(2005.6.1)
【出願人】(301031554)アイ・モバイル株式会社 (4)