説明

使い切り容器

【課題】内容物の吐出をワンタッチで簡易に行う事が可能な製品を、簡易な構造で廉価に得る。
【解決手段】押圧変形可能な素材にて形成した容器本体1に、内容物2を収納する収納凹部3を少なくとも一個形成し、その開口部4をシール部材6にて密閉する。収納凹部3の底部7に、シール部材6の押圧破断が可能な破断突起8を、不使用時にはシール部材6に接触する事のない形成高さで突設する。そして、内容物2の使用時に、収納凹部3の底部7を開口部方向に押圧変形し、破断突起8の先端にてシール部材6を破断し、内容物2を外部に吐出可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、口紅、乳液、化粧水、ファンデーション等の化粧料、傷薬、消毒薬等の薬品、食品、接着剤等を少量ずつ収納し、一回の使用で内容物を使い切る事を目的とする使い切り容器に係るもので、例えば化粧品等を顧客、その他に商品又は試供品等として提供するのに好適な製品を得ようとするものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、乳液、化粧水、ファンデーション等を商品又は試供品として顧客等に提供するためのものとして、内容物を樹脂材製の小袋に少量ずつ小分けして密閉収納した、いわゆるパウチパックや、内容物を少量収納可能な樹脂材製やガラス材製の小型ボトル等が存在した。しかし、パウチパックや小型ボトル等は、製作技術が高度であるし材料費がかかり、コスト高となっていた。
【0003】
より廉価な製品を得るための手段として、特許文献1に示す如く、ベースシートに化粧料を複数個スポット状に適宜間隔で配置したり、ベースシートに適宜間隔で設けた小さな窪みに化粧料を収納し、このベースシートの化粧料を被覆シートで被覆した化粧料容器が存在する。この被覆シートには、ベースシート上の化粧料を目視可能な窓穴を形成するとともに、被覆シートを化粧料ごとに除去可能な切取り線を被覆シートに形成している。そして、化粧料の使用時には、切取り線を破断して被覆シートを除去する事により、化粧料を取り出して使用する事が可能となっていた。
【0004】
この従来品では、ベースシートと被覆シートとから成る簡易な構成で形成しているので、材料費や製作の手数を省いて廉価で軽量な化粧料容器を提供する事が可能である。
【特許文献1】特開2000−83729号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1の化粧料容器では化粧料の使用の際に、1)切取り線を破断して被覆シートを除去し、2)化粧料を取り出すといった2つの動作が必要であるため煩わしく、切り取った紙片によりゴミも増えるものとなっていた。また、ベースシートにスポット的に化粧料を配置するか又はベースシートに設けた小さな窪みに化粧料を収納するだけなので、パウチパックや小型ボトルに比べて少量の化粧料しか提供ができなかった。
【0006】
本発明は、上述の如き課題を解決しようとするものであって、液体状、クリーム状、粉末状、顆粒状等の化粧料、薬品、食品、接着剤、その他の内容物を少量ずつ収納し、一回の使用で使い切る事を目的とした使い切り容器に於いて、内容物の吐出をワンタッチで簡易に行う事が可能な製品を、簡易な構造で廉価に得ようとするものである。また、液体化粧料等であっても、漏れを生じる事のない収納が可能であるとともに、内容積を任意に設定して製造が可能で、使用目的に応じた適量の内容物を収納可能な使い切り容器を得るものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上述の如き課題を解決するため、押圧変形可能な素材にて形成した容器本体に、内容物を収納する収納凹部を少なくとも一個形成し、この収納凹部の開口部をシール部材にて密閉可能とし、このシール部材を破断して内容物を外部に吐出させる使い切り容器に於いて、前記収納凹部の底部に、シール部材の押圧破断が可能な破断突起を、内容物の不使用時にはシール部材に接触する事のない形成高さでシール部材方向に突設し、内容物の使用時に、収納凹部の底部を開口部方向に押圧変形する事により、底部に突設した破断突起の先端にてシール部材を破断し、内容物を外部に吐出可能として成るものである。
【0008】
また、容器本体は、シール部材の外面に、外部に吐出した内容物を付着保持又は吸着保持させて被塗布部に転写塗布するための塗布部材を配置しても良い。
【0009】
また、容器本体は、内容物を目視可能な透明又は半透明樹脂材にて形成しても良い。
【0010】
また、破断突起は、先端側を円錐形又は角錐形としても良い。
【0011】
また、容器本体は、収納凹部の開口部外周にフランジを突設し、このフランジの表面にシール部材を貼着して収納凹部を密閉するとともにこのシール部材の外面に塗布部材を配置し、この塗布部材の外面に塗布部材よりも広面積の被覆シートを配置して塗布部材をシール部材に押圧保持するとともに、この被覆シートに、塗布部材の取り出しが可能な取出口を開口しても良い。
【0012】
また、取出口は、フィルム部材で被覆しても良い。
【発明の効果】
【0013】
本発明では、収納凹部の底部を開口部方向に押圧変形するだけで、底部に突設した破断突起がシール部材を押圧破断するとともに、この破断部から内容物が押し出されるので、内容物の外部への吐出をワンタッチで容易に行う事が可能となる。また、底部に破断突起を設けて収納凹部を形成し、この収納凹部の開口部をシール部材にて密閉するだけで形成できるので、複雑な製作工程や特別な材料を必要とせず、廉価な製品を得る事ができ、手軽な提供が可能となる。また、内容物を収納する収納凹部の寸法を適宜に形成する事が可能であり、使用目的に応じた必要量の内容物を収納する事が可能な使い切り容器を得る事ができる。従って、例えば提供者の意図する仕上がり具合や効能等に最適の分量とした化粧料、薬品、食品、接着剤等の内容物を収納して、商品や試供品等を提供する事が可能となり、需用者も良好な使用感や効能を実感する事ができ、優れた使い勝手と機能性を備えた使い切り容器を得る事ができる。
【実施例1】
【0014】
以下本発明を乳液、化粧水等の液体化粧料を内容物として収納する使い切り容器で実施した一例を図面に於いて説明すれば、(1)は容器本体で、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)等の単層樹脂材で形成し、手指による押圧変形を可能としている。そして、容器本体(1)に、液体化粧料等に対する耐水性や耐薬品性等を持たせるとともに、使用者等が内部に収納する内容物(2)を目視可能なように透明又は半透明としている。また、液密性や気密性ををより高めるため、ポリエチレン(PE)+エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)+PPで形成した三層構造の樹脂材等、複数層とした樹脂材で形成しても良い。
【0015】
また、容器本体(1)は、乳液、化粧水等の内容物(2)を収納する円筒状の収納凹部(3)を一個設けるとともに、この収納凹部(3)の開口部(4)外周に、鍔状のフランジ(5)を突設している。このフランジ(5)の上面に、アルミ箔で形成したシール部材(6)を積層し、シール部材(6)とフランジ(5)とを接着剤、樹脂材の熱溶着、高周波誘導や超音波振動等による溶着、その他の接続手段で接続する事により、収納凹部(3)を密閉して、内容物(2)の外部への漏れや、外気等による内容物(2)の劣化等の防止を可能としている。
【0016】
そして、収納凹部(3)の底部(7)に、シール部材(6)の押圧破断が可能な破断突起(8)を、シール部材(6)方向に突設している。この破断突起(8)は、内容物(2)の不使用時にはシール部材(6)に接触する事のない形成高さで形成するとともに、先端側を円錐形に形成して鋭利に形成し、シール部材(6)の容易な破断を可能としている。また、この破断突起(8)は、収納凹部(3)の底部(7)の壁面を開口部(4)方向に凹設する事により形成している。そして、本実施例では、前記樹脂材を真空成形する事により、フランジ(5)、収納凹部(3)及び破断突起(8)を一体に設けて容器本体(1)を形成している。勿論、真空成形以外の手段で容器本体(1)を形成しても良い。
【0017】
尚、本実施例では、収納凹部(3)の底部(7)を凹設して形成しているので、破断突起(8)は中空となっているが、凹設せずにピン状に突設する等して形成しても良い。破断突起(8)がより堅固なものとなって、樹脂材製等の比較的丈夫なシール部材(6)であっても、押圧破断を容易に行う事が可能となる。
【0018】
上述の如き使い切り容器に収納された内容物(2)を使用するには、商品又は試供品の使用者が、手指により収納凹部(3)の底部(7)を開口部(4)方向に押圧変形する。この押圧変形により、図2に示す如く、底部(7)に突設した破断突起(8)の先端が、シール部材(6)を押圧破断するとともに、内容物(2)が外部に押し出される。従って、使用者は、この外部に吐出した内容物(2)を、手のひらやコットン等で受ける事により、肌への塗布等に使用する事が可能となる。尚、収納凹部(3)の押圧変形の際は、開口部(4)を下方に配置して収納凹部(3)を上面から押圧変形する事により、重力も相俟って液体状の内容物(2)を外部に吐出させ易いものとなる。
【0019】
このように、本実施例の使い切り容器では、樹脂材を真空成形して容器本体(1)を形成し、内容物(2)の充填後にシール部材(6)で密閉するだけで形成できるので、従来のパウチパックや小型ボトルに比べて、材料も廉価であるし製作工程も単純で、低コストな製造が可能となる。また、特許文献1ではベースシートにスポット的に化粧料を配置したり、ベースシートに設けた小さな窪みに化粧料を収納しているので、十分な量の化粧料を提供する事ができなかったが、本発明では、収納凹部(3)を設けるとともに、この収納凹部(3)を任意の容量で形成する事が可能で、使用目的に応じた適量の内容物(2)を収納して需用者等に提供する事が可能となる。
【0020】
また、樹脂材やアルミ箔等の使用により、容器本体(1)に気密性や液密性を持たせる事も容易で、液体状、クリーム状等の内容物(2)であっても漏れ等を生じる事のない提供が可能となる。また、透明又は半透明の容器本体(1)であるから、特に、口紅やファンデーション等、色彩が重要な内容物(2)では、内容物(2)の色彩を外部から容易に確認する事ができる。従って、提供者及び需用者が好み等に応じた選択を明確に行う事が可能となり、商品又は試供品等としての機能性に優れる製品を得る事ができる。
【実施例2】
【0021】
次に、本発明の実施例2を、図3〜5を用いて説明する。前記の実施例1では、外部に吐出した内容物(2)を手のひらやコットン等に受けて使用しているが、本実施例2では、コットンを一体に設けた使い切り容器を形成している。更に、実施例1では、収納凹部(3)を一個のみ設けた容器本体(1)を単体で提供可能としているが、実施例2では、この容器本体(1)を複数個まとめて形成し、一度に複数の内容物(2)を提供可能としている。
【0022】
この実施例2の製品を形成するには、実施例1と同様に、底部(7)に破断突起(8)を突設した収納凹部(3)を、一個のみ設けて容器本体(1)を形成し、液体化粧料等の内容物(2)を充填した後、フランジ(5)にアルミ箔製のシール部材(6)を貼着して開口部(4)を密閉する。次に、この容器本体(1)を4個、ベースシート(10)にセットするが、このベースシート(10)には、収納凹部(3)を挿通可能な挿通孔(11)を4箇所に開口している。そして、各容器本体(1)の収納凹部(3)を挿通孔(11)に挿通させ、フランジ(5)をベースシート(10)に係合する。
【0023】
また、ベースシート(10)にセットした各容器本体(1)は、シール部材(6)の外面に、コットン等の塗布部材(12)を配置している。そして、塗布部材(12)の外面に、ベースシート(10)と同一寸法の被覆シート(13)を積層配置し、この被覆シート(13)とベースシート(10)とを互いに接着する事により、塗布部材(12)の落下等を防止するとともに、容器本体(1)を保持固定している。
【0024】
また、被覆シート(13)には、各容器本体(1)ごとに、塗布部材(12)の取り出しが可能な取出口(14)を開口している。また、この取出口(14)を介して外部のゴミ等の汚れが塗布部材(12)に付着する事のないように、被覆シート(13)の表面にPE製の透明なフィルム部材(15)を接着配置し、取出口(14)を被覆している。また、フィルム部材(15)は、各取出口(14)の外周に、糊代部(18)を介して切込みを入れて、切込部(16)を設けている。この切込部(16)に沿って、糊代部(18)を剥がす事により、当該取出口(14)のみのフィルム部材(15)を除去可能としている。また、切込部(16)は、図4に示す如く、舌状のつまみ片(17)を設けて形成する事により、フィルム部材(15)の容易な除去を可能としている。尚、切込部(16)を設けても、糊代部(18)を介して被覆シート(13)と接着しているから、未使用時に取出口(14)の上面のフィルム部材(15)が被覆シート(13)の表面から不測に剥がれ落ちる事はない。
【0025】
実施例2の使い切り容器では、4つのうちから何れかの容器本体(1)を選択し、図6に示す如く、使用者が手指で収納凹部(3)の底部(7)を押圧変形して、破断突起(8)にてシール部材(6)を押圧破断する。この押圧破断により、収納凹部(3)内の内容物(2)が外部に吐出すると同時に、この吐出した内容物(2)がシール部材(6)の外面に配置した塗布部材(12)であるコットンに吸着保持される。また、この塗布部材(12)の外面には、フィルム部材(15)を配置しているので、塗布部材(12)に吸着保持された内容物(2)が不測に外部に漏れる事等も防止可能である。
【0026】
次に、使用者は、当該容器本体(1)に於いて、塗布部材(12)の取出口(14)の表面に配置されたフィルム部材(15)を剥がすが、その際は、フィルム部材(15)に形成された舌状のつまみ片(17)を指先で保持して引っ張る事により、当該容器本体(1)の取出口(14)のみのフィルム部材(15)を切込部(16)を介して容易に除去する事ができる。そして、使用者は、開口した取出口(14)から、内容物(2)が吸着保持された塗布部材(12)を取り出した後、顔面等の被塗布部に塗布部材(12)を接触させる事により、被塗布部に内容物(2)を転写塗布する事ができる。
【0027】
また、他の容器本体(1)の内容物(2)を使用したい場合は、前記動作を繰り返す事により引き続きの使用が可能である。また、未使用の容器本体(1)では、取出口(14)がフィルム部材(15)で被覆されているから、そのまま次回の使用時まで保管する事ができる。
【0028】
このように、本実施例2の使い切り容器では、4つの容器本体(1)をベースシート(10)にセットして、一度に複数の内容物(2)を提供する事ができるとともに、複数携帯する際に容器本体(1)がバラバラとはならず、携帯性や利便性も向上する。また、各容器本体(1)に同種類の内容物(2)を収納しても良いし、異なる種類の内容物(2)を収納しても良く、使用目的に応じた多様的な使用が可能となる。
【0029】
また、実施例2では、塗布部材(12)としてコットンを使用しているが、内容物(2)を吸着保持又は表面に付着保持する事が可能であれば、スポンジ部材、フロッキー部材、不織布等、何れのものを塗布部材(12)として使用しても良い。また、取出口(14)を被覆するフィルム部材(15)として、PEフィルムを使用しているが、他の樹脂フィルムを使用しても良いし、塗布部材(12)に付着させる内容物(2)の種類によっては、紙や金属箔等を使用しても良い。
【実施例3】
【0030】
次に、本発明の実施例3を図7を用いて説明する。前記の実施例1では、容器本体(1)に一個のみ収納凹部(3)を設けているが、本実施例3では、収納凹部(3)を適宜間隔で4個設けて容器本体(1)を形成している。そして、一枚の幅広なシール部材(6)を容器本体(1)の外面に貼着して、内容物(2)を収納した全ての収納凹部(3)を密閉している。
【0031】
実施例3の使い切り容器を使用するには、4つの収納凹部(3)の何れかを押圧変形して、破断突起(8)によりシール部材(6)を押圧破断して、内容物(2)を外部に吐出させ、手のひらやコットン等に内容物(2)を受けて使用する。そして、引き続き他の収納凹部(3)を押圧変形して内容物(2)を使用しても良いし、未使用の内容物(2)を残したまま、次回の使用まで保管しても良い。この場合も、一度に複数の内容物(2)を提供する事が可能であるとともに、携帯性等に優れる製品を得る事ができる。尚、各収納凹部(3)間に、ミシン目を入れて、収納凹部(3)ごとに切り離して提供や使用を行ったり、使用済みの収納凹部(3)のみ切り離して捨てる等の使用形態としても良い。
【0032】
また、実施例3でも、実施例2の如く、各収納凹部(3)に対応した位置でシール部材(6)の外面に塗布部材(12)を配置しても良い。そして、この塗布部材(12)の外面に、容器本体(1)と同一寸法で形成した被覆シート(13)を配置し、この被覆シート(13)とシール部材(6)とを接着固定する事により、塗布部材(12)を押圧保持する事ができる。また、被覆シート(13)を直にシール部材(6)に接着して、被覆シート(13)を容器本体(1)に固定しているので、実施例2に比較してベースシート(10)を省く事ができる。勿論、この複数の収納凹部(3)を設けた容器本体(1)を、各収納凹部(3)を挿通可能な挿通孔(11)を複数開口したベースシート(10)にセットしても良く、ベースシート(10)にて容器本体(1)のフランジ(5)を補強する事が可能である。
【0033】
また、上記各実施例では樹脂材にて容器本体(1)を形成しているが、手指での押圧変形が可能であれば、紙等のパルプ材で形成しても良いし、アルミニウム等の金属で形成しても良い。また、収納凹部(3)を密閉するシール部材(6)も、破断突起(8)にて押圧破断する事ができるものであれば、アルミ箔だけでなく、他の金属箔、PET等の樹脂フィルム、紙等で形成しても良い。何れの場合も、内容物(2)の状態、酸化のし易さ、漏れ易さ等、内容物(2)の種類や性質又は製造コスト等に応じた素材で形成するのが好ましい。
【0034】
また、上記各実施例では、円筒状の収納凹部(3)を形成しているが、他の異なる実施例として、半球状、半楕円体状、角柱状、角錐状、円錐状、円柱状等の収納凹部(3)を形成しても良い。また、破断突起(8)の先端を円錐形としているが、角錐形に形成しても良いし、シール部材(6)の押圧破断が可能であれば、他の何れの形状に形成しても良い。
【0035】
また、上記各実施例では、口紅、乳液、化粧水、ファンデーション等の液体状、クリーム状等の化粧品を収納しているが、傷薬や消毒薬、その他の薬品や、食品、接着剤等を収納しても良い。また、液体状の内容物(2)に限らず、おしろい、アイシャドー等の粉状の化粧品や粉薬等、粉末状や顆粒状の内容物(2)を収納しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施例1の使い切り容器の斜視図。
【図2】実施例1の使用状態を示す断面図。
【図3】本発明の実施例2の使い切り容器の分解斜視図。
【図4】実施例2の使い切り容器の被覆シート側の斜視図。
【図5】実施例2の容器本体付近の拡大断面図。
【図6】実施例2の使用状態を示す断面図。
【図7】実施例3の使い切り容器の分解斜視図。
【符号の説明】
【0037】
1 容器本体
2 内容物
3 収納凹部
4 開口部
6 シール部材
7 底部
8 破断突起
13 被覆シート
14 取出口
15 フィルム部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
押圧変形可能な素材にて形成した容器本体に、内容物を収納する収納凹部を少なくとも一個形成し、この収納凹部の開口部をシール部材にて密閉可能とし、このシール部材を破断して内容物を外部に吐出させる使い切り容器に於いて、前記収納凹部の底部に、シール部材の押圧破断が可能な破断突起を、内容物の不使用時にはシール部材に接触する事のない形成高さでシール部材方向に突設し、内容物の使用時に、収納凹部の底部を開口部方向に押圧変形する事により、底部に突設した破断突起の先端にてシール部材を破断し、内容物を外部に吐出可能とした事を特徴とする使い切り容器。
【請求項2】
容器本体は、シール部材の外面に、外部に吐出した内容物を付着保持又は吸着保持させて被塗布部に転写塗布するための塗布部材を配置した事を特徴とする請求項1の使い切り容器。
【請求項3】
容器本体は、内容物を目視可能な透明又は半透明樹脂材にて形成した事を特徴とする請求項1又は2の使い切り容器。
【請求項4】
破断突起は、先端側を円錐形又は角錐形とした事を特徴とする請求項1、2又は3の使い切り容器。
【請求項5】
容器本体は、収納凹部の開口部外周にフランジを突設し、このフランジの表面にシール部材を貼着して収納凹部を密閉するとともにこのシール部材の外面に塗布部材を配置し、この塗布部材の外面に塗布部材よりも広面積の被覆シートを配置して塗布部材をシール部材に押圧保持するとともに、この被覆シートに、塗布部材の取り出しが可能な取出口を開口した事を特徴とする請求項1、2、3又は4の使い切り容器。
【請求項6】
取出口は、フィルム部材で被覆した事を特徴とする請求項1、2、3、4又は5の使い切り容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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