説明

便器上面設備

【課題】便蓋の起立時に便蓋の後縁をケーシングの受止部に当接させるようにした便器上面設備において、便蓋の後縁の耐久性を向上させる。
【解決手段】洋風便器1の後部上面に便座ボックス2が設置され、この便座ボックス2の前部に便座3及び便蓋10が起倒回動可能に取り付けられている。便座ボックス2の上面に、便蓋10が所定角度まで後方へ起立回動したときに該便蓋10の後縁を受け止めて該便蓋10のそれ以上の後方への回動を停止させる受止部5が設けられている。受止部5は、便座ボックス2の上面の左右の側縁近傍に位置している。受止部5,5同士の間隔は、便蓋10の後縁の左右方向の幅と同等か、それよりも若干小さなものとなっている。便蓋10が起立回動した場合、各受止部5は、便蓋10の後縁のうち、左右のストッパ部Sと垂下板部12の左右の後端とが交わる各コーナー部11b又はその直近部にそれぞれ当接する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洋風便器の後部上面に設置される便座ボックスなどのケーシングと、該ケーシングに起倒回動可能に取り付けられた便蓋及び便座とを備えた便器上面設備に係り、特に、便蓋を起立させたときに、この便蓋の後縁がケーシングの受止部に当接するように構成された便器上面設備に関する。
【背景技術】
【0002】
洋風便器の後部上面に、便座ボックスやロータンクカバーが設置され、この便座ボックス又はロータンクカバーに便座及び便蓋を起倒回動可能に取り付けてなる洋風便器設備は周知である。
【0003】
便蓋を起立させたときに便蓋が便座ボックスやロータンクカバーのケーシングに直に当ると、便蓋に傷が付くので、このケーシングの前面にゴム又はエラストマー製のチップを取り付け、このチップにて便蓋を受け止めるように構成した洋風便器設備が広く市販されているが、チップが変色して見栄えが悪くなることがある。
【0004】
特開2003−190041号公報には、便座ボックスの上面に、上方に突出する凸部(同号では当たり片と称されている。)を設け、便蓋を所定角度まで開くと、便蓋の後縁がこの凸部に当接し、便蓋がそれ以上後方へ回動しなくなるように構成した便器上面設備が記載されている。
【0005】
同号公報では、便座ボックスの前面から前方に張り出す突出部が設けられており、その左右両側に、それぞれ、取付け用段部と称される凹所が形成されている。この凹所に面した突出部の左右の側面からは、それぞれ、便座及び便蓋を回動可能に支持する支軸が側方へ突設されている。この凹所の底面からそれぞれ前記凸部が突設されている。
【0006】
便座の後部の左右両端側には、それぞれ、アーム状のヒンジ部が設けられている。これらのヒンジ部が該突出部の左右の凹所内に配置され、それぞれ前記支軸により回動可能に支持されている。各支軸は、これらのヒンジ部を貫通してさらに側方へ突出している。
【0007】
便蓋は、便座の上面に被さる板状の主板部と、主板部の両側縁及び前縁から垂下する垂下板部とを有している。この便蓋の後部の左右両側にはそれぞれ軸受け部が設けられている。これらの軸受け部が便座の各ヒンジ部の外側に配置され、各ヒンジ部から側方へ突出した各支軸の先端部にそれぞれ回動可能に支持されている。
【0008】
便蓋の後縁のうち、左右の軸受け部同士の間の部分の左右両端側からは、それぞれ、後方へ向かって突起片が突設されている。便蓋が所定の開度まで起立回動したときには、これらの突起片がそれぞれ前記凸部に当接し、該便蓋の回動が停止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2003−190041号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
一般的に、便蓋の後縁は、主板部と垂下板部とがL字状に交わるコーナー部付近において最も剛性が高く、このコーナー部から離隔するほど剛性が低くなり、凸部に接触したときに撓み易くなる。
【0011】
上記特開2003−190041号公報では、便蓋の後縁のうち、このコーナー部から各軸受け部の分だけ便蓋の左右方向中央側に配置された突起片が凸部に当接するようになっているので、この突起片が凸部に当接したときに、便蓋の後縁が撓み易い。
【0012】
通常の場合、便蓋は、合成樹脂の射出成形品よりなり、合成樹脂としては、成形性の良いABSが用いられることが多い。このABSは、比較的強度及び剛性が低い。そのため、同号公報のように、便蓋の開閉に伴って突起片が繰り返し凸部に当接し、その度に便蓋の後縁が撓むと、便蓋の後縁が破損し易い。
【0013】
本発明は、上記従来の問題点を解決し、便蓋の起立時に便蓋の後縁をケーシングの受止部に当接させるようにした便器上面設備において、便蓋の後縁の耐久性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
請求項1の便器上面設備は、洋風便器の後部上面に設置されるケーシングと、該ケーシングに起倒回動可能に取り付けられた便蓋及び便座とを備え、該ケーシングに、起立した該便蓋の後縁が当接する受止部が設けられた便器上面設備であって、該便蓋は、前記便座の上面に被さる主板部と、該主板部の両側縁及び前縁から垂下する垂下板部と、後部に設けられた軸支部とを有し、該軸支部が前記ケーシングに回動可能に取り付けられている便器上面設備において、該便蓋が起立したときに、該便蓋の後縁のうち少なくとも前記主板部と垂下板部とが交わるコーナー部又はその直近部が前記受止部に当接するように構成されていることを特徴とするものである。
【0015】
請求項2の便器上面設備は、請求項1において、前記ケーシングに、便器左右方向に間隔をおいて2個の前記受止部が設けられており、該受止部同士の間隔は、前記便蓋の後縁の左右方向の幅と略同等であることを特徴とするものである。
【0016】
請求項3の便器上面設備は、請求項1又は2において、前記便蓋に、該便蓋の後縁のうち少なくとも前記コーナー部及びその直近部を補強する補強体が設けられていることを特徴とするものである。
【0017】
請求項4の便器上面設備は、請求項3において、該補強体は、前記便蓋と別々に製作されて該便蓋に取り付けられたものであり、該便蓋の補強体取り付け部にインサートナットが設けられており、該補強体は、ネジ部材により該インサートナットに留め付けられていることを特徴とするものである。
【0018】
請求項5の便器上面設備は、請求項4において、前記便蓋に、該補強体が嵌合した嵌合部が設けられていることを特徴とするものである。
【0019】
請求項6の便器上面設備は、請求項5において、該嵌合部は、該補強体を取り囲む周壁部を有しており、前記便蓋のうち該周壁部によって囲まれた部分に前記インサートナットが設けられていることを特徴とするものである。
【0020】
請求項7の便器上面設備は、請求項5又は6において、該補強体は、前記主板部に重なるプレート部と、該プレート部から前記垂下板部に沿って突出した突出部とを有しており、該主板部に、該プレート部を係止した係止手段が設けられており、該垂下板部に、該突出部が嵌合した前記嵌合部が設けられており、該嵌合部に前記インサートナットが配置されており、該突出部が該インサートナットに対し前記ネジ部材により留め付けられていることを特徴とするものである。
【0021】
請求項8の便器上面設備は、請求項3ないし7のいずれか1項において、該補強体に前記軸支部が設けられていることを特徴とするものである。
【0022】
請求項9の便器上面設備は、請求項3ないし8のいずれか1項において、前記便蓋はABS又はPPよりなり、前記補強体はPBT、ナイロン又は金属よりなることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0023】
本発明の便器上面設備にあっては、便蓋が起立回動した場合、この便蓋の後縁のうち、少なくとも主板部と垂下板部とが交わるコーナー部又はその直近部が受止部に当接する。このコーナー部付近においては、該主板部と垂下板部とが略L字状に交わっているため、それよりも主板部の左右方向中央側の部分に比べて、剛性が高い。そのため、便蓋の開閉に伴って便蓋の後縁が繰り返し受止部に当っても、便蓋が破損しにくく、便蓋の耐久性が高いものとなる。
【0024】
なお、本発明においては、このコーナー部の直近部とは、便蓋の後縁のうち垂下板部の後端から主板部の左右方向の中央側に0〜50mm、特に0〜30mmの範囲をいう。
【0025】
請求項2の便器上面設備にあっては、便蓋の起立時には、左右の受止部に便蓋の後縁の左右のコーナー部がそれぞれ当接するため、受止部に便蓋の後縁が当ったときの衝撃が分散される。
【0026】
請求項3の便器上面設備にあっては、少なくともこのコーナー部及びその直近部が補強体によって補強されているので、便蓋の耐久性がより高いものとなる。
【0027】
請求項4の便器上面設備にあっては、補強体は、便蓋の補強体取り付け部に設けられたインサートナットに対しネジ部材により留め付けられている。このインサートナットは、便蓋に対し一体成形により強固に結合しているので、補強体の便蓋への取り付けも強固なものとなる。
【0028】
請求項5の便器上面設備にあっては、便蓋に補強体が嵌合する嵌合部が設けられているので、補強体の取り付け時の位置決めが容易であると共に、補強体がしっかりと便蓋に保持されるようになる。
【0029】
請求項6の便器上面設備にあっては、この嵌合部は、補強体を取り囲む周壁部を有していると共に、便蓋のうちこの周壁部によって囲まれた部分にインサートナットが設けられている。そのため、補強体の取付時には、補強体をこの周壁部の内側に嵌め込んで容易に位置決めすることができる。また、補強体を周壁部の内側に嵌め込んだ後、インサートナットにネジ部材を締め込んで補強体を便蓋に固定するので、補強体が周壁部の内側に保持されてしっかりと便蓋に取り付けられる。
【0030】
請求項7の便器上面設備にあっては、補強体は、主板部と垂下板部との双方に跨って設けられているため、便蓋の後縁が受止部に当ったときに、この主板部と垂下板部とが交わるコーナー部付近が撓むことを確実に防止することができる。この補強体のうち主板部に重なるプレート部は、係止手段によって該主板部に係止されていると共に、このプレート部から垂下板部に沿って突出した突出部は、該垂下板部に設けられた嵌合部に嵌合し、且つ該嵌合部に設けられたインサートナットにネジ留めされている。これにより、補強体がガタつきなくしっかりと便蓋に取り付けられると共に、この補強体により前記コーナー部が高強度となる。
【0031】
請求項8の便器上面設備にあっては、この補強体に軸支部が設けられているので、この軸支部の耐久性も高いものとなる。
【0032】
請求項9の便器上面設備によると、便蓋は成形性が良好で且つ比較的安価な合成樹脂にて構成され、補強体は硬度及び強度の高い合成樹脂や金属にて構成される。これにより、硬度及び強度の高い材料の使用を最少限に抑えることができ、コストアップを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】実施の形態に係る便器上面設備を備えた洋風便器の斜視図である。
【図2】便器上面設備の便座ボックスの斜視図である。
【図3】図2のIII部分の便器後方側からの斜視図である。
【図4】便蓋起立時における受止部付近の便器前方側からの斜視図である。
【図5】便蓋起立時における便蓋後縁と受止部との位置関係を示す、該便蓋のストッパ部付近の拡大斜視図である。
【図6】便蓋起立時における該便蓋の軸支部付近の側面図である。
【図7】図2のVII−VII線に沿う部分の断面図である。
【図8】便蓋の右側軸支部付近の斜視図である。
【図9】図8のIX−IX線に沿う断面図である。
【図10】便蓋の右側軸支部付近の分解斜視図である。
【図11】便蓋の右側軸支部付近の分解斜視図である。
【図12】便蓋の右側軸支部付近の分解斜視図である。
【図13】便蓋の左側軸支部付近の斜視図である。
【図14】便蓋の左側軸支部付近の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0035】
第1図は実施の形態に係る便器上面設備を備えた洋風便器の斜視図、第2図はこの便器上面設備の便座ボックスの斜視図、第3図は第2図のIII部分(受止部)の便器後方側からの斜視図、第4図は便蓋起立時における受止部付近の便器前方側からの斜視図、第5図は、便蓋起立時における便蓋後縁と受止部との位置関係を示す、該便蓋のストッパ部付近の拡大斜視図、第6図は便蓋起立時における該便蓋の軸支部付近の側面図、第7図は第2図のVII−VII線に沿う部分の断面図、第8図は便蓋の右側軸支部付近の斜視図、第9図は第8図のIX−IX線に沿う断面図、第10〜12図はこの右側軸支部付近の分解斜視図、第13図は便蓋の左側軸支部付近の斜視図、第14図はこの左側軸支部付近の分解斜視図である。
【0036】
なお、以下の説明において、前後方向及び左右方向は、便座に着座した者にとっての前後方向及び左右方向と合致する。また、便蓋の前縁、後縁、上面及び下面とは、それぞれ、便蓋倒伏時における前縁、後縁、上面及び下面をいう。便宜上、便蓋が起立した状態にあっても、便蓋倒伏時に前縁、後縁、上面及び下面となる部分をそのまま前縁、後縁、上面及び下面と呼ぶ。
【0037】
第1図の通り、洋風便器1の後部上面にケーシングとしての便座ボックス2が設置され、この便座ボックス2の前部に便座3及び便蓋10が起倒回動可能に取り付けられている。図示は省略するが、この便座ボックス2内には温水洗浄装置等のトイレ機器が設置されている。このトイレ機器は、リモコン(図示略)又は該便座ボックス2に設けられた操作パネル(図示略)によって操作される。
【0038】
第2図の通り、この実施の形態では、便座ボックス2の前面2bの下部に、洋風便器1の上面に沿って前方へ張り出す張出部2aが形成されている。この張出部2aの上面は、前方に向って下り勾配の傾斜面となっている。
【0039】
第2図に示すように、この張出部2aの上面の中央付近から、略半円筒形の取付基部4が突設されている。第2,3図の通り、この取付基部4は、便座ボックス2の前面2bから前方へ所定距離離隔しており、この取付基部4の後面4aと便座ボックス2の前面2bとの間には、便蓋10が起立したときに該便蓋10の後縁が入り込む隙間があいている。この取付基部4の左右幅は、便座ボックス2の左右幅よりも小さなものとなっている。
【0040】
この張出部2aの上面に、便蓋10が所定角度まで後方へ起立回動したときに該便蓋10の後縁を受け止めて該便蓋10のそれ以上の後方への回動を停止させる受止部5が設けられている。この受止部5は、取付基部4の左右両側にそれぞれ設置されている。この実施の形態では、各受止部5は、それぞれ取付基部4の左右の側端面4b,4cから側方へ所定距離離隔しており、張出部2aの上面の左右の側縁近傍に位置している。これらの受止部5,5同士の間隔は、便蓋10の後縁の左右方向の幅(後述の垂下板部12の左右の後端同士の間隔)と同等か、それよりも若干(1〜10mm程度、特に2〜5mm程度)小さなものとなっている。各受止部5の左右方向の幅は、3〜30mm、特に5〜15mmであることが好ましい。
【0041】
この実施の形態では、第2図の通り、各受止部5は、該張出部2aの上面から上方へ突出した凸部よりなり、便蓋10が所定角度まで後方へ起立回動したときには、この受止部5の上面に該便蓋10の後縁が当接するようになっている。
【0042】
なお、各受止部5の上面に、ゴム又はエラストマー等よりなるクッション材が設けられてもよい。あるいは、各受止部5自体がゴム又はエラストマー等のクッション性を有する材料にて形成されてもよい。
【0043】
この実施の形態では、取付基部4内に、便座3をモータによって回動させる便座回動装置(図示略)と、便蓋10をモータによって回動させる便蓋回動装置(図示略)とが設置されている。便座回動装置及び便蓋回動装置の駆動軸(図示略)は、それぞれ、取付基部4の左右の側端面4b,4cに設けられた駆動軸延出口6を通って該取付基部4の側方へ延出しており、これらの駆動軸に便座3及び便蓋10が連結されている。この実施の形態では、便座回動装置の駆動軸は、取付基部4の左端面4b側の駆動軸延出口6を通って取付基部4の左方へ延出し、便蓋回動装置の駆動軸は、取付基部4の右端面4c側の駆動軸延出口6を通って取付基部4の右方へ延出している。なお、これらの駆動軸への便座3及び便蓋10の連結構造については後に詳述する。
【0044】
各回動装置による便座3及び便蓋10の開閉は、前記リモコン又は操作パネルによって操作される。便蓋10は、人体検知センサにより便器前方の人体の有無を検知して自動で開閉するように構成されてもよい。なお、これらの回動装置が省略され、便座3及び便蓋10はそれぞれ手動により開閉されるように構成されてもよい。
【0045】
便座3の後縁の左右両端側から後方へ向って1対のアーム状のヒンジ部3a,3bが突設されている。これらのヒンジ部3a,3bには、それぞれ、該ヒンジ部3a,3bを左右方向に貫通した駆動軸挿通孔(図示略)が設けられている。便座3は、該ヒンジ部3a,3bがそれぞれ取付基部4の左右両側に配置され、各ヒンジ部3a,3bの駆動軸挿通孔にそれぞれ各回動装置の駆動軸が挿通されることにより、取付基部4に対し起倒回動可能に連結されている。
【0046】
この実施の形態では、左側のヒンジ部3aに便座回動装置の駆動軸が挿通され、右側のヒンジ部3bに便蓋回動装置の駆動軸が挿通されている。この便座回動装置の駆動軸は、該ヒンジ部3aの駆動軸挿通孔に対し回転不能に(即ち便座回動装置の駆動軸と便座3とが共回りするように)挿通されている。また、便蓋回動装置の駆動軸は、ヒンジ部3bの駆動軸挿通孔に対し回転自在に(即ち便蓋回動装置の駆動軸が該駆動軸挿通孔内で空転するように)挿通されている。
【0047】
なお、各駆動軸の長さは、各ヒンジ部3a,3bの左右幅よりも長く、各駆動軸の先端側は、それぞれ該ヒンジ部3a,3bから側方へ突出している。
【0048】
前述の各受止部5は、それぞれ、これらのヒンジ部3a,3bよりも張出部2aの上面の左右の側縁に近接して配置されている。
【0049】
便蓋10は、便座3に被さる板状の主板部11と、該主板部11の左右の側縁及び前縁から便座3の外周縁に沿って垂下する垂下板部12と、該主板部11の後縁11aに設けられた、便蓋10が所定角度まで後方へ起立回動したときに前記受止部5に当接するストッパ部S等を有している。この実施の形態では、該ストッパ部Sは、主板部11の後縁11aの左右両端と垂下板部12の左右の後端とが交わる各コーナー部11b付近にそれぞれ設けられている。
【0050】
この実施の形態では、各ストッパ部Sは、主板部11の後縁11aの左右両端側を後方へ延長するようにして形成されており、該後縁11aから後方へフラップ状に所定長さ張り出している。各ストッパ部Sの後端は、主板部11の後縁11aと略平行となっている。各ストッパ部Sは、該後端側ほど下位となるように略円弧状に湾曲している。垂下板部12の左右の後端はそれぞれ各ストッパ部Sの後端まで延在しており、各ストッパ部Sは、主板部11から引き続き、直近の垂下板部12の上縁に連なっている。垂下板部12の左右の後端と各ストッパ部Sの後端とは略面一状となっている。
【0051】
各ストッパ部Sの左右幅は、10〜75mm、特に20〜50mmであることが好ましい。
【0052】
これらの主板部11、垂下板部12及びストッパ部Sは、ABS、PP(ポリプロピレン)等の、成形性が良好で且つ比較的安価な合成樹脂により一体に成形されている。なお、便蓋10の材質はこれに限定されない。
【0053】
この実施の形態では、各ストッパ部Sの下面側にそれぞれ補強体20が取り付けられている。各補強体20は、この実施の形態では、各ストッパ部Sの下面に重なるプレート部21と、該プレート部21の垂下板部12側(各ストッパ部Sの直近の垂下板部12側。以下、同様。)から該垂下板部12に沿って下方へ突出した略半円柱形状の突出部22とを有している。
【0054】
第5図等に示すように、各プレート部21は、ストッパ部Sの下面から、それよりも前方側の主板部11の下面にまで延在する大きさの略長方形板状のものとなっている。各プレート部21の後端側は、ストッパ部Sの下面に沿って該後端側ほど下位となるように円弧状に湾曲している。
【0055】
各ストッパ部Sの後端には、それぞれ、各プレート部21の後端を係止する後側係止部13が設けられている。この後側係止部13は、第10,14図等に示すように、各ストッパ部Sの後端から各プレート部21の後端に沿って起立する起立部13aと、該起立部13aの起立方向の先端(即ち下端)から各プレート部21の下面側に張り出すように前方へ突設された張出片13bとを有している。各プレート部21の後端の下面側には、この張出片13bが係合する凹段部21aが形成されている。
【0056】
また、主板部11の下面には、各プレート部21の前端を係止する前側係止部14が設けられている。この前側係止部14も、第10,14図等に示すように、主板部11の下面から各プレート部21の前端に沿って起立する起立部14aと、この起立部14aの起立方向の先端(即ち下端)から各プレート部21の下面側に張り出すように後方へ突設された張出片14bとを有している。各プレート部21の前端の下面側にも、この張出片14bが係合する凹段部21bが形成されている。
【0057】
この実施の形態では、これらの係止部13,14により、プレート部21を主板部11に係止する係止手段が構成されている。
【0058】
なお、これらの係止部13,14は、それぞれ、各ストッパ部Sの後端と略平行に左右方向に延在しており、各々の垂下板部12側の端部は、該垂下板部12の内向き面(主板部11の中央側を向く面。以下、同様。)に連なっている。また、これらの係止部13,14は、それぞれ、主板部11の左右方向中央側(以下、単に主板部11の中央側と略すことがある。)に開放したものとなっており、該主板部11の中央側からこれらの係止部13,14にプレート部21の凹段部21a,21bを差し込みうるようになっている。
【0059】
これらの係止部13,14同士の間の主板部11及び各ストッパ部Sの下面からは、左右方向に延在する凸条15が突設されている。この実施の形態では、該係止部13,14同士の間には、前後方向に間隔をおいて2条の凸条15が設けられている。各プレート部21の上面側には、これらの凸条15に係合する溝(図示略)が形成されている。各溝は、突出部22の垂下板部12側の端面に連通している。これらの凸条15及び溝は、各プレート部21を係止部13,14同士の間に差し込む際に互いに係合して各プレート部21の垂下板部12側への移動を案内する。
【0060】
垂下板部12の左右の両端近傍の内向き面からは、それぞれ、各突出部22の外周面を取り囲む略半円筒状又は略U字状の周壁部16が突設されている。各周壁部16の両端は、それぞれ、直近の各係止部13,14の垂下板部12側の端部に連なっている。各周壁部16は、内側に各突出部22が緊密に嵌合する形状及び大きさとなっている。この実施の形態では、該周壁部16により、各補強体20が嵌合する嵌合部が構成されている。
【0061】
なお、第12図に示すように、この周壁部16の後面は、ストッパ部Sの後端と垂下板部12の後端とが交わるコーナー部11bに臨んでおり、この周壁部16の後面に、便蓋10が起立回動したときに各受止部5が係合する凹段状の係合部17が形成されている。
【0062】
垂下板部12のうち各周壁部16によって囲まれた部分には、それぞれインサートナット18が埋設されている。なお、このインサートナット18は、便蓋10を金型で成形するときに、この金型内に予めセットされており、この状態で金型内に樹脂を供給して便蓋10を成形することにより、該便蓋10と一体成形されたものである。この実施の形態では、各インサートナット18は、前記便座回動装置及び便蓋回動装置の各駆動軸と略同軸状に配置されている。各インサートナット18の雌ネジ孔は、垂下板部12の内側面にのみ露呈しており、便蓋10の外側面には露呈していない。
【0063】
この実施の形態では、左側のストッパ部Sに取り付けられた補強体20の突出部22に、前記便座回動装置の駆動軸が係合する軸支部23Lが設けられている。また、右側のストッパ部Sに取り付けられた補強体20の突出部22には、前記便蓋回動装置の駆動軸が係合する軸支部23Rが設けられている。以下、左側のストッパ部Sに取り付けられた補強体20を左側補強体20と呼び、右側のストッパ部Sに取り付けられた補強体20を右側補強体20と呼ぶことがある。
【0064】
第8〜11図に示すように、右側補強体20の軸支部23Rは、突出部22の垂下板部12と反対側の端面の中央付近に設けられた駆動軸挿入穴24を有している。この駆動軸挿入穴24に前記便蓋回動装置の駆動軸が挿入されている。図示は省略するが、この便蓋回動装置の駆動軸の先端側は角軸状となっており、駆動軸挿入穴24は、この駆動軸の先端側の外形と略合致する角穴状となっている。
【0065】
駆動軸挿入穴24の最奥面には、この駆動軸挿入穴24と同軸状に、突出部22を貫通したボルト挿通孔25が設けられている。
【0066】
第13,14図に示すように、左側補強体20の軸支部23Lは、突出部22の垂下板部12と反対側の端面に上記駆動軸挿入穴24と同軸的に設けられた略C字形の軸受部26aと、該軸受部26aの外周を取り巻くように配置され、且つ該軸受部26aの外周面に沿って回転可能な略C字形のロック部材26bとを備えている。
【0067】
図示は省略するが、前記便座回動装置の駆動軸の先端側は円形断面形状となっている。軸受部26aの内周径は、この便座回動装置の駆動軸の先端側が回転自在に内嵌しうる大きさとなっている。また、この軸受部26aの周方向の両端部同士の間及びロック部材26bの周方向の両端部同士の間の各切欠状部の幅は、便座回動装置の駆動軸の先端側がこれらの切欠状部を通って該軸受部26a内に入り込みうる大きさとなっている。
【0068】
軸受部26aに取り囲まれた突出部22の垂下板部12と反対側の端面の中央付近には、この軸受部26aと同軸状に、該突出部22を貫通したボルト挿通孔25が設けられている。
【0069】
各補強体20は、PBT、ナイロン等の、前記便蓋本体よりも高強度の合成樹脂により構成されている。なお、補強体20の材質はこれに限定されるものではなく、金属であってもよい。
【0070】
この補強体20を便蓋10に取り付けるに当っては、各係止部13,14よりも主板部11の中央側において、該主板部11の下面にプレート部21の上面を重ね、各係止部13,14にプレート部21の前後両端を係合させつつ、この補強体20を該主板部11の下面に沿って垂下板部12側へスライドさせる。補強体20を垂下板部12に突き当たるまでスライドさせると、この補強体20の突出部22が周壁部16内に嵌合する。その後、主板部11の中央側からボルト挿通孔25を介して各インサートナット18にボルト19を締め込む。これにより、補強体20が便蓋10に固定され、補強体20の取り付けが完了する。
【0071】
この補強体20により、各ストッパ部Sと垂下板部12とが交わる各コーナー部11b付近が補強され、各コーナー部11b付近の剛性が高いものとなっている。
【0072】
便蓋10を便座ボックス2に取り付けるに当っては、まず、右側補強体20の突出部22を便座3の右側ヒンジ部3bの外側に配置し、軸支部23Rの駆動軸挿入穴24に便蓋回動装置の駆動軸の先端側を差し込む。次に、左側補強体20の軸支部23Lのロック部材26bを回して該ロック部材26bの切欠状部を軸受部26aの切欠状部と重ね合わせておき、これらの切欠状部を介して便座回動装置の駆動軸の先端側を軸受部26aに入り込ませつつ、左側補強体20の突出部22を便座3の左側ヒンジ部3aの外側に配置する。その後、ロック部材26bを回して軸受部26aの切欠状部を閉鎖する。これにより、便座回動装置の駆動軸が該軸受部26a内に保持され、便蓋10が各駆動軸を介して便座ボックス2に起倒回動可能に連結される。
【0073】
前述の通り、便蓋回動装置の駆動軸の先端側は角軸状となっており、駆動軸挿入穴24は、この駆動軸の先端側の外形と略合致する角穴状となっているので、この便蓋回動装置の駆動軸は、該駆動軸挿入穴24に対し回転不能に(即ち便蓋回動装置の駆動軸と便蓋10とが共回りするように)係合している。これに対し、便座回動装置の駆動軸は、軸受部26a内に回転自在に(即ち便蓋回動装置の駆動軸が該軸受部26a内で空転するように)係合している。
【0074】
この実施の形態では、前記リモコン又は操作パネルの便蓋開閉スイッチが押されると、便蓋回動装置が作動してその駆動軸が回転駆動され、便蓋10がこの駆動軸と一体的に回動して便蓋10が開閉する。この際、該便蓋回動装置の駆動軸は、便座3のヒンジ部3bの駆動軸挿通孔内で空転するので、便座3は開閉しない。
【0075】
また、リモコン又は操作パネルの便座開閉スイッチが押されると、便座回動装置が作動してその駆動軸が回転駆動され、便座3がこの駆動軸と一体的に回動して便座3が開閉する。この際、便座3に下から押されて便蓋10も開閉する。
【0076】
便蓋10が後方へ所定角度まで起立回動した場合には、第4〜7図のように、便蓋10の後縁の左右両側のストッパ部Sがそれぞれ受止部5に当接し、便蓋10がそれ以上後方へ回動しなくなる。
【0077】
この便器上面設備にあっては、左右の受止部5,5同士の間隔は、便蓋10の後縁11aの左右方向の幅(即ち垂下板部12の左右の後端同士の間隔)と同等か、それよりも若干小さなものとなっている。そのため、便蓋10が起立回動した場合、第5図の通り、これらの受止部5は、便蓋10の後縁のうち、各ストッパ部Sと垂下板部12の左右の後端とが交わる各コーナー部11b又はその直近部にそれぞれ当接する。
【0078】
このコーナー部11b付近は、各ストッパ部Sと垂下板部12の左右の後端とが略L字状に交わっているため、それよりも主板部11の中央側の部分に比べて、剛性が高い。そのため、便蓋10の開閉に伴って便蓋10の後縁に繰り返し受止部5が当っても、便蓋10が破損しにくく、便蓋10の耐久性が良好である。
【0079】
なお、本発明においては、このコーナー部11bの直近部とは、便蓋10の後縁のうち垂下板部12の後端から主板部11の中央側に0〜50mm、特に0〜30mmの範囲をいう。
【0080】
この実施の形態では、各補強体20は、各ストッパ部Sと垂下板部12との双方に跨って設けられているで、便蓋10の後縁が各受止部5に当ったときに、各コーナー部11b付近が撓むことを確実に防止することができる。
【0081】
この実施の形態では、補強体20のうち主板部11に重なるプレート部21は、各係止部13,14によって該主板部11に係止されている。また、このプレート部21から垂下板部12に沿って突出した突出部22は、該垂下板部12の後端近傍に設けられた周壁部16に嵌合し、且つ該周壁部16の内側に設けられた各インサートナット18に対しボルト19によって留め付けられている。これにより、補強体20がガタつきなくしっかりと便蓋10に取り付けられると共に、この補強体20により各コーナー部11bが高強度となる。
【0082】
この実施の形態では、各周壁部16の後面が各コーナー部11bに臨んでおり、この周壁部16の後面に、各受止部5が係合する係合部17が設けられている。各周壁部16の内側には、補強体20の分厚い突出部22が緊密に嵌合しているので、この係合部17は、他の部位に比べて著しく高強度となっている。便蓋10が起立したときには、この係合部17に各受止部5が係合するので、便蓋10の耐久性が著しく高いものとなる。
【0083】
この実施の形態では、各補強体20に、便座回動装置及び便蓋回動装置の駆動軸がそれぞれ係合する軸支部23L,23Rが設けられているため、この軸支部23L,23Rの耐久性も高いものとなっている。
【0084】
この実施の形態では、各補強体20は、便蓋10に設けられた各インサートナット18に対しボルト19で留め付けられている。このインサートナット18は、便蓋10に対し一体成形により強固に結合しているので、各補強体20の便蓋10への取り付けも強固である。
【0085】
なお、この実施の形態では、第6,7図の通り、各ストッパ部Sが受止部5に当接すると、便蓋10の主板部11の上面が便座ボックス2の前面2bから離隔した位置で便蓋10の後方への回動が停止するようになっている。これにより、便蓋10の起立時に主板部11の上面が便座ボックス2の前面2bに当って該主板部11の上面に傷が付くことが防止される。
【0086】
なお、上記の実施の形態は本発明の一例を示すものであり、本発明は上記の実施の形態に限定されない。
【0087】
例えば、上記実施の形態では、各受止部5は、便蓋10の後縁のうち、各ストッパ部Sと垂下板部12の左右の後端とが交わる各コーナー部11b又はその直近部にのみ当接するように構成されているが、各受止部5の左右幅を大きくし、各受止部5が各コーナー部11bから主板部11の中央側にかけての広い範囲に当接するように構成してもよい。例えば、各受止部5は、張出部2aの上面の左右の側縁近傍から取付基部4の左右の側端面4b,4cまで延在していてもよい。このように構成することにより、受止部5と便蓋10の後縁とが当接したときの衝撃が分散され、受止部5及び便蓋10の耐久性が向上する。
【0088】
上記実施の形態では、垂下板部12にインサートナット18が設けられ、補強体20の突出部22がボルト19によって該インサートナット18にネジ留めされているが、ストッパ部Sにインサートナット18を設け、補強体20のプレート部21を該インサートナット18にネジ留めするようにしてもよい。ストッパ部Sと垂下板部12の双方にインサートナット18を設け、プレート部21と突出部22の双方を該インサートナット18にネジ留めするようにしてもよい。
【0089】
本発明においては、補強体20の便蓋10への取り付け方法は、このインサートナット18へのネジ止めに限定されるものではない。例えば、補強体20を便蓋10に振動溶着等によって溶着してもよく、接着剤によって接着してもよい。
【0090】
上記実施の形態では、洋風便器1の後部上面にケーシングとして便座ボックス2が設置されているが、ロータンクカバー(図示略)が設置されてもよい。
【符号の説明】
【0091】
1 洋風便器
2 便座ボックス
2a 張出部
2b 便座ボックスの前面
3 便座
3a,3b ヒンジ部
4 取付基部
5 受止部
10 便蓋
11 主板部
11a 主板部の後縁
11b コーナー部
12 垂下板部
13,14 係止部
16 周壁部
17 係合部
18 インサートナット
19 ボルト
20 補強体
21 プレート部
22 突出部
23L,23R 軸支部
24 駆動軸挿入穴
25 ボルト挿通孔
26a 軸受部
26b ロック部材
S ストッパ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
洋風便器の後部上面に設置されるケーシングと、該ケーシングに起倒回動可能に取り付けられた便蓋及び便座とを備え、
該ケーシングに、起立した該便蓋の後縁が当接する受止部が設けられた便器上面設備であって、
該便蓋は、前記便座の上面に被さる主板部と、
該主板部の両側縁及び前縁から垂下する垂下板部と、
後部に設けられた軸支部と
を有し、該軸支部が前記ケーシングに回動可能に取り付けられている便器上面設備において、
該便蓋が起立したときに、該便蓋の後縁のうち少なくとも前記主板部と垂下板部とが交わるコーナー部又はその直近部が前記受止部に当接するように構成されていることを特徴とする便器上面設備。
【請求項2】
請求項1において、前記ケーシングに、便器左右方向に間隔をおいて2個の前記受止部が設けられており、
該受止部同士の間隔は、前記便蓋の後縁の左右方向の幅と略同等であることを特徴とする便器上面設備。
【請求項3】
請求項1又は2において、前記便蓋に、該便蓋の後縁のうち少なくとも前記コーナー部及びその直近部を補強する補強体が設けられていることを特徴とする便器上面設備。
【請求項4】
請求項3において、該補強体は、前記便蓋と別々に製作されて該便蓋に取り付けられたものであり、
該便蓋の補強体取り付け部にインサートナットが設けられており、
該補強体は、ネジ部材により該インサートナットに留め付けられていることを特徴とする便器上面設備。
【請求項5】
請求項4において、前記便蓋に、該補強体が嵌合した嵌合部が設けられていることを特徴とする便器上面設備。
【請求項6】
請求項5において、該嵌合部は、該補強体を取り囲む周壁部を有しており、
前記便蓋のうち該周壁部によって囲まれた部分に前記インサートナットが設けられていることを特徴とする便器上面設備。
【請求項7】
請求項5又は6において、該補強体は、前記主板部に重なるプレート部と、
該プレート部から前記垂下板部に沿って突出した突出部と
を有しており、
該主板部に、該プレート部を係止した係止手段が設けられており、
該垂下板部に、該突出部が嵌合した前記嵌合部が設けられており、
該嵌合部に前記インサートナットが配置されており、該突出部が該インサートナットに対し前記ネジ部材により留め付けられていることを特徴とする便器上面設備。
【請求項8】
請求項3ないし7のいずれか1項において、該補強体に前記軸支部が設けられていることを特徴とする便器上面設備。
【請求項9】
請求項3ないし8のいずれか1項において、前記便蓋はABS又はPPよりなり、前記補強体はPBT、ナイロン又は金属よりなることを特徴とする便器上面設備。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−194039(P2010−194039A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−40992(P2009−40992)
【出願日】平成21年2月24日(2009.2.24)
【出願人】(000000479)株式会社INAX (1,429)
【Fターム(参考)】