説明

信号機補助発光システム

【課題】信号機に加えて補助用発光装置が視覚に入りやすいため、注意喚起や信号機等の表示機の見落としを防止することで事故の発生を未然に防ぐことに貢献し、設備に依存することなく自由な取付を可能とすることに加え、取付位置の放熱性を考慮することのない信号機補助発光システムを提供する。
【解決手段】
信号機22の手前となる路面上に、各色発光ダイオード素子の集合体を複数組み合わせてなると共に、発光ダイオード素子の発光を制御することで、所望の色又は模様に発光制御を行う制御基板7を備えたLED発光体2と、このLED発光体2を保護する筒状のケース3と、ケース3の開口部に蓋として着脱可能に嵌合され、LED発光体2の光を拡散させるレンズ4と、を備えた路面用発光装置1を埋設し、信号機22の制御機と路面用発光装置1を電気的接続し、制御機による信号機22の点灯制御と同調して路面用発光装置1を同色で発光させることにある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地中に埋設し、運転者や歩行者に対して信号機の表示の他にも発光することによる注意喚起や、信号機等の表示機の見落としを防止することで事故の発生を未然に防ぐ信号機補助発光システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から存在する路面用発光装置としては、道路付帯施設であるガードレールや車止め支柱等にLED発光体を設け、信号機の動作プログラムに対応して発光するものが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
また、LED発光体については、発光体から発生する熱を効率よく放熱する発光ダイオード実装基板を使用することにより、レンズ部分の形状を凹凸でなく、平らな形状とするものが知られている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−8192号公報
【特許文献2】特許第3978456号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、引用文献1のようなLED発光体では、ガードレールや車止め支柱等にLED発光体を設けるため、道路付帯施設に依存せざるを得ず、取付ける向きに制限があった。
また、LED発光体は、手の届く範囲に設けられているため、LED発光体の破壊やいたずらが発生し易く、装置自体が安全であるとは言えなかった。
【0006】
また、LED発光体については、発光体から発生する熱を効率よく放熱しなければならず、放熱性の高い取付位置に設置しなければ発光体自体が熱で故障してしまうといった問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、上記従来の問題点を解消し、信号機に加えて路面用発光装置が視覚に入りやすいため、注意喚起や信号機等の表示機の見落としを防止することで事故の発生を未然に防ぐことに貢献し、設備に依存することなく自由な取付を可能とすることに加え、取付位置の放熱性を考慮することのない信号機補助発光システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明の構成は、自動車の走行を制御する信号機を備えた道路に使用する信号機補助発光システムであって、前記信号機の手前となる路面上に、赤、緑、青に夫々発光可能とする各色発光ダイオード素子の集合体を複数組み合わせてなると共に、前記発光ダイオード素子の発光を制御することで、所望の色又は模様に発光制御を行う制御基板を備えたLED発光体と、当該LED発光体を保護する筒状のケースと、前記ケースの開口部に蓋として着脱可能に嵌合され、前記LED発光体の光を拡散させるレンズと、を備えた路面用発光装置を埋設し、前記信号機の制御機と前記路面用発光装置を電気的接続し、前記制御機による前記信号機の点灯制御と同調して前記路面用発光装置を同色で発光させる信号機補助発光システムにある。
【0009】
請求項2に記載の発明の構成は、請求項1に記載の発明に加え、前記信号機が矢印信号を備えるものにあっては、前記路面用発光装置を前記矢印信号の点灯制御と同調して同じ矢印を表示させることにある。
【0010】
請求項3に記載の発明の構成は、請求項1又は2に記載の発明に加え、前記路面用発光装置を、前記自動車の走行方向と反対側へ傾斜させて埋設したことにある。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、設備に依存することなく自由な取付を可能とすることで路面用発光装置の破壊やいたずらを防止することが可能である。他にも、LED発光体を使用することで取付位置の放熱性を考慮することもなく、余計な冷却装置を設ける必要もないことから、製作コストを安価に下げることが可能である。
また、信号機に加えて路面用発光装置が視覚に入りやすいため、注意喚起や信号機等の表示機の見落としを防止することとなり、事故の発生を未然に防ぐことに貢献する。加えて、信号機の手前の道路がカーブの場合、建築物等で信号機の表示が見えにくくなるが、路面用補助発光装置の光が見えることでも、事故の発生を未然に防ぐことに貢献する。他にも、日光に遮られたり、大雨等による影響や、他の自動車によって信号機の表示が見えにくい場合でも、路面用補助発光装置の光が見えることで事故の発生を未然に防ぐことに貢献する。
【0012】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明に加え、信号機の矢印信号に加えて路面用発光装置が視覚に入りやすいため、注意喚起や信号機等の表示機の見落としを防止することとなり、事故の発生を未然に防ぐことに貢献する。加えて、信号機の手前の道路がカーブの場合、建築物等で矢印信号の表示が見えにくくなるが、路面用補助発光装置の光が見えることでも、事故の発生を未然に防ぐことに貢献する。他にも、日光に遮られたり、大雨等による影響や、他の自動車によって矢印信号の表示が見えにくい場合でも、路面用補助発光装置の光が見えることで事故の発生を未然に防ぐことに貢献する。
【0013】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明に加え、LED発光体からの光が反対方向から見えにくくなり、不要な方向への発光を防止する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】路面用発光装置の構成図である。
【図2】路面用発光装置を地中に埋設した状態を示す説明図である。
【図3】路面用発光装置を使用した信号機補助用発光システムを示す説明図である。
【図4】発光ダイオードを基板に実装した状態を示す断面説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
まず初めに、路面用発光装置1は、図1に示すように、LED発光体2と、このLED発光体2を保護する筒状のケース3と、ケース3の開口部に蓋として着脱可能に嵌合され、LED発光体2の光を拡散させるレンズ4とで構成される。
【0017】
このうち、LED発光体2は、赤、緑、青に夫々発光可能とする各色発光ダイオード素子の集合で構成される集合体6,6・・と、前記発光ダイオード素子の発光を制御し、所望の色に発色制御を行う制御基板7と、を備えている。
【0018】
また、ケース3は、外径は約60mm、高さを20mmの筒状に形成するとともに、これに着脱可能に嵌合するレンズ4は、厚みが約2mmの硬質ガラスで、外径をケース3の外形と同じ大きさに成形したものである。
【0019】
また、路面用発光装置1は、図2(a)に示すように、地中から地表へ向かって発光するため、レンズ4の表面が地表と同じ高さとなるように地中に埋設する。
【0020】
他にも、コード5は、他の路面用発光装置1,1・・と連結可能としたことに加えて、路面用発光装置1と同様に地中に埋設し、その端部を信号機22の制御機に接続することにより、信号機22の色の切り替わりと同時に発光色の切り替わりが行われる。
【0021】
このようにして、地中に埋設する路面用発光装置1を、一例として道路11が二車線の場合で、交差点25に使用した信号機補助発光システム10について詳細に説明する。
まず初めに、図3(a)に示すように、信号機補助発光システム10は、自動車の走行を制御する信号機22を備えた道路11において、信号機22の手前となる路面上に路面用発光装置1を埋設して信号機22の制御機と電気的接続し、この制御機による信号機22の点灯制御と同調して前記路面用発光装置1を同色で発光させるものである。
【0022】
このうち、道路11は、中央分離帯16で自動車が走行する走行車線12と、この走行車線12とは逆方向に自動車が走行する対向車線15とに区別される。そして、東西方向の道路11と南北方向の道路11とが交差することによって交差点25が形成される。
【0023】
次に、走行車線12は、図3(b)に示すように、この走行車線12上に表示される中央帯17で走行レーン13と右折レーン14とに区別される。そして、走行レーン13は、一方の路面端部には中央帯17が表示されるとともに、他方の路面端部には側帯18が表示される。他方、右折レーン14は、一方の路面端部に中央分離帯16が表示されるとともに、他方の路面端部には中央帯17が表示される。
なお、これら側帯18上と中央帯17上と、中央分離帯16の側部とには、路面用発光装置1が進行方向に一定の間隔で埋設されており、信号機22の点灯色に同調して同色で発光する。
【0024】
また、この道路11,11には、右折方向を示す標識21,21・・が路面に表示され、この夫々の標識21上には、路面用発光装置1が埋設され、矢印信号の点灯制御と同調して同じ矢印を表示させる。
【0025】
次に、運転者が走行レーン13を走行する場合、交差点25に近づくに従い、信号機22内の表示灯の点灯に加え、埋設した路面用発光装置1が視界に入ることとなる。これらを認識してから、その表示に従うまでを詳細に説明する。
運転者は、従来と同様に走行レーン13を走行して交差点25へ近づくに従い、信号機22に表示される青・黄・赤の各色を認識するとともに、中央帯17上と側帯18上とに夫々埋設され、信号機22の信号の点灯の色に同調して同色で発光する路面用発光装置1を認識する。この時に、対面する信号機22の表示と、路面用発光装置1の表示とが青色の時は、「進んでもよい」(通行許可)を意味し、そのまま交差点25を進行する。
【0026】
これに対し、信号機22の表示と路面用発光装置1の表示とが黄色の時は、「停止位置で止まれ。但し、停止位置で止まれない時はそのまま進んでもよい」(停止)を意味するため、原則、停止線19で止まらなければならないが、停止線19で止まれない時はそのまま進む。また、信号機22の表示と路面用発光装置1の表示とが赤色の時は、「進んではいけない」(進行不可)を意味するため、停止線19の位置で停止しなければならない。これらの表示に従い、進行・注意・停止の各運転動作を行う。
【0027】
一方、右折レーン14を走行する場合は、走行レーン13を走行する場合に加え、信号機22内の表示灯に右折の矢印も含まれる。この時、交差点25に近づくに従い、信号機22内の表示灯の点灯に加え、交差点22の標識21に埋設したLED発光体2が視界に入り、これを認識した後、その表示に従うまでを一例として詳細に説明する。
運転者は、従来と同様に右折レーン14を走行して交差点25へ近づくに従い、信号機22に表示される青・黄・赤の各色を認識するとともに、中央帯17上と中央分離帯16の側部とに埋設され、信号機22の信号の点灯の色に同調して同色で発光する路面用発光装置1,1・・を認識する。そして、信号機22の表示とLED発光体2の表示とに従い、進行・注意・停止の各運転動作を行う。
【0028】
ここで、信号機22の表示と路面用発光装置1の表示とが赤色になった場合で、信号機22に右折の矢印が表示されていることに加えて標識21のLED発光体2の表示が点滅している場合は、これらの表示に従い、信号機22に表示される右折の矢印と、標識21上のLED発光体2の表示とが消滅するまでの間は右折可能である。
また、この標識21上のLED発光体2の点滅は、信号機22に右折の矢印が表示されてから消滅するまでの間、一定の間隔で行われ、右折の矢印が消灯すると同時に消灯する。
【0029】
上記の如く、路面用発光システム10は、信号機22の手前となる路面上に、赤、緑、青に夫々発光可能とする各色発光ダイオード素子の集合体を複数組み合わせてなると共に、発光ダイオード素子の発光を制御することで、所望の色又は模様に発光制御を行う制御基板7を備えたLED発光体2と、このLED発光体2を保護する筒状のケース3と、ケース3の開口部に蓋として着脱可能に嵌合され、LED発光体2の光を拡散させるレンズ4と、を備えた路面用発光装置1を埋設し、信号機22の制御機と路面用発光装置1を電気的接続し、制御機による信号機22の点灯制御と同調して路面用発光装置1を同色で発光させることにある。
その結果、設備に依存することなく自由な取付を可能とすることで路面用発光装置1の破壊やいたずらを防止することが可能である。他にも、LED発光体2を使用することで取付位置の放熱性を考慮することもなく、余計な冷却装置を設ける必要もないことから、製作コストを安価に下げることが可能である。
また、信号機22に加えて路面用発光装置1が視覚に入りやすいため、注意喚起や信号機22等の表示機の見落としを防止することとなり、事故の発生を未然に防ぐことに貢献する。加えて、信号機22の手前の道路がカーブの場合、建築物等で信号機22の表示が見えにくくなるが、路面用補助発光装置1の光が見えることでも、事故の発生を未然に防ぐことに貢献する。他にも、日光に遮られたり、大雨等による影響や、他の自動車によって信号機22の表示が見えにくい場合でも、路面用補助発光装置1の光が見えることで事故の発生を未然に防ぐことに貢献する。
【0030】
また、信号機22が矢印信号を備えるものにあっては、路面用発光装置1を矢印信号の点灯制御と同調して同じ矢印を表示させることにある。
その結果、信号機22の矢印信号に加えて路面用発光装置1が視覚に入りやすいため、注意喚起や信号機22等の表示機の見落としを防止することとなり、事故の発生を未然に防ぐことに貢献する。加えて、信号機22の手前の道路がカーブの場合、建築物等で矢印信号の表示が見えにくくなるが、路面用補助発光装置1の光が見えることでも、事故の発生を未然に防ぐことに貢献する。他にも、日光に遮られたり、大雨等による影響や、他の自動車によって矢印信号の表示が見えにくい場合でも、路面用補助発光装置1の光が見えることで事故の発生を未然に防ぐことに貢献する。
【0031】
他にも、路面用発光装置1を、自動車の走行方向と反対側へ傾斜させて埋設したことにある。
その結果、LED発光体2からの光が反対方向から見えにくくなり、不要な方向への発光を防止する。
【0032】
なお、本発明の路面用発光装置の構成は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、路面用発光装置の構造や配置、埋設角度等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更することができる。
【0033】
例えば、路面用発光装置1は、必ずしも図1に示す構造である必要はなく、ケースの形を筒状のみに限定するものではなく、埋設可能な形状であれば適宜変更可能である。
【0034】
また、レンズ4の形状は円板形状に限定されず、LED発光体2からの光を地中から地表に向かって透過するとともに、さらに周囲へと拡散し、運転者の視界に入るものであれば、適宜変更可能である。
【0035】
他にも、路面用発光装置1は、内部に設けられたLED発光体2の発光色が、必ずしも信号機22に表示される色と発光体の内部全体が同色である必要はなく、区分けして内部で複数の色を部分的に表示するようにしても良く、複数の路面用発光装置1,1・・をそれぞれ信号機22と同様に専用色としても良い。この場合、信号機22に表示される色と同色以外の色は消灯するものとし、運転者の視界に入るものであれば、適宜変更可能である。
【0036】
加えて、路面用発光装置1及び標識21の色の切り替わりは、信号機22の色の切り替わりと同様に行われるが、イルミネーションのように逐次切り替わる方法に変更しても良く、運転者の視界に入るものであれば、適宜変更可能である。
【0037】
また、路面用発光装置1の埋設方法は、図2(a)に示すように地表に向かって発光し、レンズ4が地表と同じ高さとなるように地中に埋設して使用することで運転者が表示を認識するものであるが、必ずしもこの埋設方法である必要はない。例えば、図2(b)に示すように、路面用発光装置1を自動車の走行方向と反対側へ斜めに傾けて(この場合、地表に対し、約15度の傾斜)埋設することも可能であり、個々に異なる角度で傾斜して埋設したものであっても良く、地表に向かって発光し、運転者の視界に入るものであれば適宜変更可能である。
【0038】
他にも、路面用発光装置1は、図2(c)に示すようにボックス形状に変更しても良く、LED発光体2からの光が運転者の視界に入るものであれば、適宜変更可能である。
【0039】
また、路面用発光装置1を埋設する数と埋設する間隔とは、LED発光体2からの光が運転者の視界に入るものであれば、適宜変更可能である。そして、中央帯17上や側帯18上、中央分離帯16の周りに必ずしも埋設する必要はなく、LED発光体2からの光が運転者の視界に入るものであれば、適宜変更可能である。
【0040】
加えて、路面用発光装置1の埋設する高さは、レンズ4の平面と地面とが、必ずしも同じ高さである必要はなく、LED発光体2からの光が運転者の視界に入るものであれば、適宜変更可能である。
【0041】
他にも、路面用発光装置1は、図3(b)に示す横断歩道20上に埋設し、歩行者用信号機12の信号の点灯の色に同調して同色で発光するものとしても良く、LED発光体2からの光が歩行者の視界に入るものであれば、適宜変更可能である。
【0042】
また、発光ダイオード素子45の基板への実装は、特許第3978456号公報と図4とに示すように、断面を、絶縁層と、この絶縁層の一面に積層され、厚さが50〜500μmの放熱用支持フィルム40と、絶縁層の他面に設けられた導体層41とを有するものとしても良く、LED発光体2からの光が歩行者の視界に入るものであれば、適宜変更可能である。
この場合、絶縁層と、その一面に設けられた銅箔等からなる放熱用支持フィルム40と、他面に積層された導体層41とを有する両面に金属層が設けられることで底部基板42を構成する。そして、この底部基板42は、絶縁層と導体層41とを貫通する第1貫通孔43が設けられている。さらに、この底部基板42の第1貫通孔43内部には、放熱用支持フィルム40に接合された発光ダイオード素子45と、底部基板42の他面に積層された絶縁性中間層46と、この絶縁性中間層46の表面に積層された上部基板44とを備えている。このうち、底部基板42と上部基板44との間には、絶縁性中間層46が設けられ電気的に絶縁される。また、発光ダイオード素子45は、接着性樹脂を用いた接合層7で一方の面を放熱用支持フィルム40と接合し、電力を供給するボンディングワイヤ48で導体層41と他方の面が接続されている。
【符号の説明】
【0043】
1・・路面用発光装置、2・・LED発光体、3・・ケース、4・・レンズ、5・・コード、6・・集合体、7・・制御基板、10・・信号機補助発光システム、11・・道路、12・・走行車線、13・・走行レーン、14・・右折レーン、15・・対向車線、16・・中央分離帯、17・・中央帯、18・・側帯、19・・停止線、20・・横断歩道、21・・右折標識、22・・・・信号機、23・・歩行者用信号機、25・・交差点、40・・放熱用支持フィルム、41・・導体層、42・・底部基板、43・・第1貫通孔、44・・上部基板、45・・発光ダイオード素子、46・・絶縁性中間層、47・・接合層、48・・ボンディングワイヤ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車の走行を制御する信号機を備えた道路に使用する信号機補助発光システムであって、
前記信号機の手前となる路面上に、赤、緑、青に夫々発光可能とする各色発光ダイオード素子の集合体を複数組み合わせてなると共に、前記発光ダイオード素子の発光を制御することで、所望の色又は模様に発光制御を行う制御基板を備えたLED発光体と、当該LED発光体を保護する筒状のケースと、前記ケースの開口部に蓋として着脱可能に嵌合され、前記LED発光体の光を拡散させるレンズと、を備えた路面用発光装置を埋設し、
前記信号機の制御機と前記路面用発光装置を電気的接続し、前記制御機による前記信号機の点灯制御と同調して前記路面用発光装置を同色で発光させることを特徴とする信号機補助発光システム。
【請求項2】
前記信号機が矢印信号を備えるものにあっては、前記路面用発光装置を前記矢印信号の点灯制御と同調して同じ矢印を表示させることを特徴とする請求項1に記載の信号機補助発光システム。
【請求項3】
前記路面用発光装置を、前記自動車の走行方向と反対側へ傾斜させて埋設したことを特徴とする請求項2又は3に記載の信号機補助発光システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−18282(P2011−18282A)
【公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−164000(P2009−164000)
【出願日】平成21年7月10日(2009.7.10)
【出願人】(309025890)
【出願人】(509196604)
【Fターム(参考)】