説明

個人用介護浴槽

【課題】
楽に安全に入浴できる個人用介護浴槽を提供すること。
【解決手段】
浴槽(2)と、入浴者乗部(3)とからなる個人用介護槽(4)であって、該入浴者乗部(3)は、浴槽(2)内に進入できる移乗台(1)と、移乗台(1)を昇降可能に支持する昇降駆動部(5)とからなり、前記移乗台(1)は並設される二つの移乗台(1)でなり、一方の移乗台(1)には臀部を乗せることができ、他方の移乗台(1)には下肢を乗せることができ、二つの移乗台(1)(1)の間には、適宜な空間(26)が設けられ、二つの移乗台(1)(1)は、それぞれ個別に、水平状態から上向きの垂直状態へ回動できる個人用介護浴槽である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、身体障害者や要介護老人等(以下入浴者という)を入浴させる個人用介護浴槽に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術の特許文献1に、シートとリフトが設けられた浴槽が開示されている。
【特許文献1】特許第3531851号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術に係るシートでは、該シートが長座位用ではないので、入浴者が移乗する時長座位姿勢が取れず、下肢を曲げにくい入浴者には不都合であり、又、シートに足を掛けるフットレストが取り付けられていないのでこれに足を当てることができずフットレストに足を突っ張って体の安定を図ることができず不都合である等の難点がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の目的は、楽に安全に入浴できる個人用介護浴槽を提供することにある。
即ち、本発明は、浴槽(2)と、入浴者乗部(3)とからなる個人用介護浴槽(4)であって、該入浴者乗部(3)は、浴槽(2)内に進入できる移乗台(1)と、移乗台(1)を昇降可能に支持する昇降駆動部(5)とからなり、前記移乗台(1)は並設される二つの移乗台(1)(1)でなり、一方の移乗台(1)には臀部を乗せることができ、他方の移乗台(1)には下肢を乗せることができることを特徴とする個人用介護浴槽である。
或いは、前記浴槽(2)は、昇降機(33)で昇降するものであり、前記入浴者乗部(3)は、浴槽(2)内に進入できる移乗台(1)と、移乗台(1)を一定高さに支持する支持具(32)とからなる。
又、二つの移乗台(1)(1)の間には、適宜な空間(26)が設けられる。
更に、二つの移乗台(1)(1)は、それぞれ個別に、水平状態から上向きの垂直状態へ回動できる。
更に又、移乗台(1)にバックレスト(28)を着脱できる。
又、移乗台(1)にフットレスト(30)を着脱できる。
更に、入浴者乗部(3)が有する水平枠(20)と浴槽(2)との間に又は移乗台(1)と浴槽(2)との間に、挟み込み物を検知した時個人用介護浴槽(4)の作動を停止させる挟み込み防止機構(42)が設けられ、前記挟み込み防止機構(42)は、水平枠(20)の下面、及び移乗台(1)の下面に設けられる挟み込み検知スイッチ(40)であり、或いは、個人用介護浴槽(4)が入浴作動中に、モータ(16)又は伸縮部材(35)に過負荷が掛かった時、モータ(16)又は伸縮部材(35)の駆動を停止する過負荷防止スイッチ(41)である。
【発明の効果】
【0005】
本発明に係る入浴者乗部3は、浴槽2内に進入できる移乗台1と、移乗台1を昇降可能に支持する昇降駆動部5とからなり、前記移乗台1は並設される二つの移乗台1でなり、一方の移乗台1には臀部を乗せることができ、他方の移乗台1には下肢を乗せることができるから、膝が曲がらない(=拘縮)入浴者、及び、膝が麻痺している入浴者の場合、他方の移乗台1(=足受け台)に下肢を乗せることができるため、移乗台1へ移乗した入浴者は安全かつ楽であり、好都合である。
【0006】
又、座る位置を一方の移乗台1から他方の移乗台1へ変えることによって、一つの浴槽2で、下肢の右麻痺の入浴者及び左麻痺の入浴者の両方に対応でき、好都合である。
又、移乗台1が昇降するものでは、昇降に係る構成を簡素に作れ、好都合である。
【0007】
本発明に係る浴槽2は、昇降機33で昇降するものであり、入浴者乗部3は、浴槽2内に進入できる移乗台1と、移乗台1を一定高さに支持する支持具32とからなるから、入浴者が昇降せず、浴槽2が昇降するから、入浴者が昇降に係る恐怖感を起こすこと無く安心して入浴でき、好都合である。
又、入浴時に入浴者は下がらず上限位置に固定されるので、介助者は入浴介助作業が楽であり、好都合である。
【0008】
本発明は、二つの移乗台1の間に適宜な空間26が設けられるから、長座位入浴ができる他に、一つの移乗台1に移乗した時、二つの移乗台1間の空間26に下腿を挿通して、一つの移乗台1に腰掛ける通常位入浴もでき、入浴姿勢に係る汎用性が高く、好都合である。
【0009】
本発明に係る二つの移乗台1は、それぞれ個別に、水平状態から垂直状態に回動できるから、通常位入浴をする際、他方の移乗台1を跳ね上げて止めておけば、下肢の移動の自由度が増し、好都合である。
又、清掃時、移乗台1を跳ね上げておけば、浴槽2内の清掃が行ない易く、好都合である。
又、健常者が入浴する場合は、移乗台1を跳ね上げておいて、移乗台1を使用せずに更に入浴者乗部3を操作せずに、簡単に入浴でき、好都合である。
【0010】
本発明は、移乗台1にバックレスト28を着脱できるから、移乗台1にバックレスト28を付けた場合には、入浴者は該バックレスト28に凭れて楽に入浴ができ、好都合である。
【0011】
本発明は、移乗台1にフットレスト30を着脱できるから、移乗台1にフットレスト30を付けた場合には該フットレスト30に足を掛ければ、前方向にずり落ちることは無く、楽に安全に入浴ができ、又、下肢の不自由な人でも体を安定に保って入浴でき、好都合である。
【0012】
本発明は、入浴者乗部3が有する水平枠20と浴槽2との間に又は移乗台1と浴槽2との間に、挟み込み物(=入浴者の足や手)を検知した時個人用介護浴槽4の作動を停止させる挟み込み防止機構42が設けられるものであるから、入浴者の部位(=主に足や手)が、万一、浴槽2と下降する移乗台1との間に挟まれた時、個人用介護浴槽4の作動は停止し、安全が図られ、好都合である。
前記挟み込み防止機構42を挟み込み検知スイッチ40としたものでは、僅かな押圧力で該挟み込み検知スイッチ40が反応し、移乗台1の下降を早期に停止させ、又は、浴槽2の上昇を早期に停止させるから、安全であり、好都合である。
【0013】
又、前記挟み込み防止機構42を過負荷防止スイッチ41としたものでは、挟み込みにより入浴者乗部3の動きに異変が生じた時、又は、挟み込みにより浴槽2の動きに異変が生じた時、どこで挟み込みがあっても挟み込みの位置に関係なく過負荷防止スイッチ41が作動し、個人用介護浴槽4の作動を早期に停止させるから、安全であり、好都合である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
楽に安全に入浴できる個人用介護浴槽4を、浴槽2と、入浴者乗部3とからなる個人用介護浴槽4であって、該入浴者乗部3は、浴槽2内に進入できる移乗台1と、移乗台1を昇降可能に支持する昇降駆動部5とからなり、前記移乗台1は並設される二つの移乗台1でなり、一方の移乗台1には臀部を乗せることができ、他方の移乗台1には下肢を乗せることができるものとして、実現した。
【実施例1】
【0015】
図1、2、3、4、5に移乗台1が昇降する実施例1を示しており、図1は平面図、図2は正面図、図3は右側面図、図4は入浴者が乗った移乗台1が上限位置にある正面図、図5は入浴者が乗った移乗台1が下限位置にある正面図を示している。
【0016】
実施例1は、浴槽2と、入浴者乗部3と、からなる個人用介護浴槽4である。
入浴者乗部3は、浴槽2内に進入できる移乗台1と、移乗台1を昇降可能に支持する昇降駆動部5とからなる。
【0017】
浴槽2は、平面視長方形の容器であり、底壁6に排水栓7が設けられ、一側壁8内部に給湯口9が設けられ、浴槽2の一方の短辺上縁10に、入浴者乗部3を操作する昇降スイッチ11、浴槽2に給水する給水ツマミ12、及び浴槽2に給湯する給湯ツマミ13が設けられる。
浴槽2の一方の長辺上縁14に、固定手摺15が取着される。
【0018】
昇降駆動部5は、移乗台1を昇降可能に支持するものであり、具体的な一例ではリフトである。
昇降駆動部5は、モータ16と、バッテリー17と、伸縮支柱18と、アーム19と、水平枠20とからなる。
【0019】
伸縮支柱18は、浴槽2の一方の長辺上縁14の延設方向中央に立設され、回動する螺子軸21と、螺子軸21に螺合し昇降する雌螺子22と、雌螺子22を昇降自在に保持する保持筒23とからなり、前記螺子軸21はバッテリー17を電源として回動するモータ16に連結されてなる。
【0020】
図示を省略するが、昇降駆動部5の他の例として、移乗台1をベルトで吊りそのベルトを巻き込み移乗台1を昇降させるベルト巻き上げ方式としてもよい。或いは、昇降駆動部5に係る伸縮支柱18及びモータ16を、油圧シリンダー及び油圧ポンプに、又は、水圧シリンダーに代えてもよい。水圧シリンダーを用いた場合は、バッテリー17が不要である。
【0021】
アーム19は逆L字形状の枠体でなり、アーム19の基端は雌螺子22の上部に固定される。アーム19の先端に、水平枠20の中央部が取着されると共に、浴槽2内壁に接触し転動するローラー38が浴槽2内壁に向かって突設される。
水平枠20には、昇降手摺24が上向きに突設され、更に、移乗台1が水平向きに突設される。
図2中、37はサイドフェンスを兼ねた昇降手摺台である。
【0022】
移乗台1は、水平枠20に並設される二つの移乗台1(=一方移乗台1a及び他方移乗台1b)でなり、一方移乗台1aには臀部を乗せた場合、他方移乗台1bには下肢を乗せることができる。
二つの移乗台1の基辺に回動部25が形成され、該回動部25は水平枠20に軸支される。
【0023】
二つの移乗台1は、各個別に、水平位置と起立状の垂直位置との間の約90度範囲で回動可能である。即ち、二つの移乗台1はいずれも、跳ね上げが可能であり、又、水平位置から垂下状の下方向へは回動しない。
移乗台1には該移乗台1を所定の水平位置及び所定の垂直位置に掛止するためのボールプランジャー(図示省略)が設けられ、水平枠20には前記ボールプランジャーに対応する水平・垂直位置に凹部(図示省略)が形成される。
【0024】
二つの移乗台1の対向する各側辺(=一方側辺1c、他方側辺1d)の間には、下肢を挿通できる適宜な空間26が設けられる。
【0025】
移乗台1の上面の、前部の端及び後部の端には複数の穴27が列状に開設される。
移乗台1に座った入浴者の背を受けるバックレスト28には前記穴27に差し込みバックレスト28を取り付けるバックレストピン29がバックレスト28の下面の両端部に下向きに突設される。
【0026】
又、移乗台1に座った入浴者の足を受け止めるフットレスト30には前記穴27に差し込みフットレスト30を取り付けるフットレストピン31がフットレスト30の下面の両端部に下向きに突設される。
バックレストピン29及びフットレストピン31には、不用意に穴27から抜けるのを防止するため各ピン29、31の先端に当該ピン部材の直径を拡幅させてなる鉤部(図示省略)が形成される。
【0027】
入浴者乗部3が有する水平枠20と浴槽2との間に又は移乗台1と浴槽2との間に、挟み込み物を検知した時個人用介護浴槽4の作動を停止させる挟み込み防止機構42が設けられる。
前記挟み込み防止機構42は、水平枠20の下面、及び移乗台1の下面に設けられる薄板状の挟み込み検知スイッチ40である。
或いは、個人用介護浴槽4が入浴作動中に、モータ16に過負荷が掛かった時、モータ16の駆動を停止する過負荷防止スイッチ41である。
尚、昇降駆動部5は1個しか設けられておらず、一方移乗台1aと他方移乗台1bが、互いに逆方向に昇降することはなく、逆方向移動による危険な事態が起きることはない。
【0028】
予め、一方移乗台1aの選択した穴27にバックレスト28のバックレストピン29を差し込んで、一方移乗台1aの適宜位置にバックレスト28を取り付ける。
【0029】
他方移乗台1bの選択した穴27にフットレスト30のフットレストピン31を差し込んで、他方移乗台1bの適宜位置にフットレスト30を取り付ける。
【0030】
実施例1を使用する際は、脱衣した入浴者が、自力で又は介助者が介助しながら、移乗台1に移乗する。
【0031】
膝が曲がらない入浴者、及び、膝が麻痺している入浴者の場合、一方移乗台1aに臀部を乗せ、他方移乗台1bを足受け台としてこれに下肢を乗せ、長座位姿勢を取る。入浴者はバックレスト28に凭れる。フットレスト30に足を掛け身体の安定を確保する。
【0032】
或いは、一方移乗台1aに臀部を乗せ、一方・他方移乗台1a・1b間の空間26に下腿を挿通して垂らし一方移乗台1aに腰掛け、通常位姿勢を取る。
他方移乗台1bはその遊端側部分を持って跳ね上げて、垂直状態で前記ボールプランジャーにより掛止しておく。
【0033】
次に、移乗台1を下降させ浴槽2に進入させ、移乗台1を底壁6へ接近させる。移乗台1及び入浴者を浴槽2内に溜めた湯に浸け、入浴する。長座位入浴又は通常位入浴を行なう。
介助者は、浴槽2の縁の外側から入浴者の介助を行なう。
【0034】
挟み込み防止機構42は、水平枠20と浴槽2との間の挟み込み物を検知し、更に、移乗台1と浴槽2との間の挟み込み物を検知する。
挟み込み検知スイッチ40は、水平枠20の下面と浴槽2との挟み込み物を押圧することによって反応し、又、移乗台1の下面と浴槽2との挟み込み物を押圧することによって反応し、挟み込み物を検知する。
挟み込み検知スイッチ40は、挟み込み物を検知した時、モータ16の駆動を停止させ、伸縮支柱18の縮小動を停止し、移乗台1の下降を停止させる。
【0035】
又、個人用介護浴槽4が入浴作動中に、移乗台1と浴槽2の間に挟み込み物が有ると、移乗台1の下降に異常が生じ、モータ16に過負荷が掛かる。この時過負荷防止スイッチ41は、流入電流の増加分に反応せて作動し、モータ16の駆動を停止させ、個人用介護浴槽4の作動を停止させる。
尚、水平枠20と浴槽2との間の挟み込み物が有った時、挟み込み検知スイッチ40と過負荷防止スイッチ41の内どちらが先に作動してもよい。
【0036】
退浴する時は、移乗台1を上昇させ、移乗台1及び入浴者を浴槽2内の湯から退出させる。
次に、入浴者は移乗台1から降り、浴槽2外へ至り、入浴を終わる。
浴槽2の使用を全て終了する時は、該浴槽2の湯を排水栓7から排出する。
【0037】
バックレスト28を使用しない時は、バックレストピン29を穴27から抜きバックレスト28を移乗台1から外す。フットレスト30を使用しない時は、フットレストピン31を穴27から抜きフットレスト30を移乗台1から外す。
【実施例2】
【0038】
図6に示す実施例2は、実施例1の昇降駆動部5を支持具32に代え、実施例1に、浴槽2を昇降させる昇降機33を付加設置したものである。
実施例2の支持具32は、固定状のものであり、移乗台1を一定の高さに支持する。支持具32は、基フレーム40に立設される固定支柱39と、アーム19と、水平枠20とからなる。
浴槽2は、該浴槽2の下に設けた昇降機33により昇降する。昇降機33はXフレーム34と、伸縮部材35とでなり、伸縮部材35の伸縮により昇降機33は昇降する。
【0039】
挟み込み防止機構42は、挟み込み検知スイッチ40であり、或いは、個人用介護浴槽4が入浴作動中に、伸縮部材35に過負荷が掛かった時、伸縮部材35の伸長動を停止する過負荷防止スイッチ41である。
【0040】
入浴時は、伸縮部材35を伸長し浴槽2を上昇させ、移乗台1を浴槽2内に進入させ、入浴者を浴槽2内の湯に浸け入浴させる。
退浴時は、伸縮部材35を縮小し浴槽2を下降させ、入浴者を浴槽2内の湯から出す。入浴者は移乗台1から降り入浴を終わる。
【0041】
挟み込み検知スイッチ40は、移乗台1の下面と浴槽2との間の挟み込み物を検知して、伸縮部材35の伸長動を停止させせる。
個人用介護浴槽4が入浴作動中に、移乗台1と浴槽2との間に挟み込み物を挟んで、浴槽2の上昇に異変が生じ、伸縮部材35に過負荷が掛かった時、過負荷防止スイッチ41は伸縮部材35へ流入する電流の増加分に反応し、伸縮部材35の伸長動を停止させる。
図6中、36はカバーである。
【実施例3】
【0042】
図7に示す実施例3は、実施例2の固定支柱39を伸縮支柱18に代えたものである。
実施例3の伸縮支柱18は基フレーム40に立設され、移乗台1は伸縮支柱18により昇降し、浴槽2は、浴槽2の下に設けた昇降機33により昇降する。
入浴する時は、移乗台1を下降させて行なう。或いは、浴槽2を上昇させて入浴してもよい。更に又、移乗台1を下降すると共に、浴槽2を上昇させてもよい。即ち、移乗台1と浴槽2の両者を互いに接近方向に動かして、入浴者及び移乗台1を浴槽2内に進入させ、入浴する。
【0043】
移乗台1を下降させると共に浴槽2も上昇させた場合には、移乗台1の移動距離は、実施例1の移乗台1に比較して短く、又、浴槽2の移動距離は、実施例2の浴槽2に比較して短いものとなり、入浴時の昇降及び退浴時の昇降に係る操作時間を短くできる。
【産業上の利用可能性】
【0044】
楽に安全に入浴できる個人用介護浴槽4を、浴槽2と、入浴者乗部3とから構成し、該入浴者乗部3は、浴槽2内に進入できる移乗台1と、移乗台1を昇降可能に支持する昇降駆動部5とからなり、前記移乗台1は並設される二つの移乗台1でなり、一方移乗台1aには臀部を乗せることができ、他方移乗台1bには下肢を乗せることができるものとして、適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明実施例1の平面図である。
【図2】本発明実施例1の正面図である。
【図3】本発明実施例1の右側面図である。
【図4】本発明実施例1と入浴者を示す正面図である。
【図5】本発明実施例1と入浴状態の入浴者を示す正面図である。
【図6】本発明実施例2の正面図である。
【図7】本発明実施例3の正面図である。
【符号の説明】
【0046】
1 移乗台
2 浴槽
3 入浴者乗部
5 昇降駆動部
16 モータ
20 水平枠
26 空間
28 バックレスト
30 フットレスト
32 支持具
33 昇降機
35 伸縮部材
40 挟み込み検知スイッチ
41 過負荷防止スイッチ
42 挟み込み防止機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴槽(2)と、入浴者乗部(3)とからなる個人用介護浴槽(4)であって、該入浴者乗部(3)は、浴槽(2)内に進入できる移乗台(1)と、移乗台(1)を昇降可能に支持する昇降駆動部(5)とからなり、
前記移乗台(1)は並設される二つの移乗台(1)(1)でなり、一方の移乗台(1)には臀部を乗せることができ、他方の移乗台(1)には下肢を乗せることができることを特徴とする個人用介護浴槽。
【請求項2】
浴槽(2)と、入浴者乗部(3)とからなる個人用介護浴槽(4)であって、 前記浴槽(2)は、昇降機(33)で昇降するものであり、
前記入浴者乗部(3)は、浴槽(2)内に進入できる移乗台(1)と、移乗台(1)を一定高さに支持する支持具(32)とからなり、
前記移乗台(1)は並設される二つの移乗台(1)(1)でなり、一方の移乗台(1)には臀部を乗せることができ、他方の移乗台(1)には下肢を乗せることができることを特徴とする個人用介護浴槽。
【請求項3】
二つの移乗台(1)(1)の間には、適宜な空間(26)が設けられることを特徴とする請求項1又は2記載の個人用介護浴槽。
【請求項4】
二つの移乗台(1)(1)は、それぞれ個別に、水平状態から上向きの垂直状態へ回動できることを特徴とする請求項1又は2記載の個人用介護浴槽。
【請求項5】
移乗台(1)にバックレスト(28)を着脱できることを特徴とする請求項1又は2記載の個人用介護浴槽。
【請求項6】
移乗台(1)にフットレスト(30)を着脱できることを特徴とする請求項1又は2記載の個人用介護浴槽。
【請求項7】
入浴者乗部(3)が有する水平枠(20)と浴槽(2)との間に又は移乗台(1)と浴槽(2)との間に、挟み込み物を検知した時個人用介護浴槽(4)の作動を停止させる挟み込み防止機構(42)が設けられ、
前記挟み込み防止機構(42)は、水平枠(20)の下面、及び移乗台(1)の下面に設けられる挟み込み検知スイッチ(40)であり、
或いは、個人用介護浴槽(4)が入浴作動中に、モータ(16)又は伸縮部材(35)に過負荷が掛かった時、モータ(16)又は伸縮部材(35)の駆動を停止する過負荷防止スイッチ(41)であることを特徴とする請求項1又は2記載の個人用介護浴槽。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−312965(P2007−312965A)
【公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−144960(P2006−144960)
【出願日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【出願人】(000103471)オージー技研株式会社 (109)
【Fターム(参考)】