説明

健康管理支援システム

【課題】日常生活における栄養摂取量、運動量などを計測して健康データを蓄積し、測定データと蓄積データとを比較しながら日々の健康状態をチェックするとともに、使用者に合ったトレーニングメニュー等を提供できる健康管理支援システムを提供する。
【解決手段】個人データ(性別・年齢・身長・体重・体脂肪率等)を入力する入力手段と、前記入力手段から入力されたデータを蓄積する記憶手段と、前記入力手段から入力されたデータおよび記憶手段で蓄積されたデータに基づき個人毎のトレーニングメニューの作成とIDカードの発行を行う制御手段と、前記制御手段から出力されたデータを出力する出力手段とを備え、前記記憶手段ではカロリー摂取量のデータ、運動量のデータを蓄積し、前記制御手段では、入力されたデータと蓄積データとを比較してその比較結果に基づき健康管理レポート(食事メニュー、トレーニングメニュー)を作成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、日常生活における健康管理をサポートする健康管理支援システムに関するものであり、さらに詳細には、日常生活における栄養摂取量、運動量などを計測して健康データを蓄積し、それらのデータを基に、測定データと蓄積データとを比較しながら日々の健康状態をチェックするとともに、使用者に合ったトレーニングメニュー等を提供できる健康管理支援システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
個人の健康を家庭で管理する装置として、個人の性別、年齢、体重、身長、摂取した食料品に種類、量等を基に、一日当たりの摂取すべき摂取カロリーと運動量を指示する健康管理支援装置等が提案されている。このような支援装置は、個人の毎日の行動データと、標準値とを照らし合わせて指示を与えるものであるため真に個人に適応した指示とはいえない。
このため、最近では個人の日々の生活のリズムに関する情報と生体情報を同時に個人に知らせることにより、生体状態の良否の原因を個人に認識させる健康支援管理装置が提案されている(特許文献1、特許文献2)。
【0003】
【特許文献1】特開平9−103413号公報
【特許文献2】特開平7−289540号公報
【0004】
しかしながら、前述のような健康管理支援システムは、個人毎のトレーニングメニューや、実際にトレーニングしたメニューと蓄積データとを比較してその結果を報告する機能を備えていないため、健康管理の内容としては不十分の点があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで本発明は、会員の入会時に個人データ(性別・年齢・身長・体重・体脂肪率等)を登録し、その個人データに基づき個人毎のトレーニングメニューの作成とIDカードの発行を行い、日常の運動量、カロリー摂取量のデータをIDカード機能を兼ねたトレーニングマスターに蓄積し、ホストコンピュータに蓄積データを移植し、コンピュータ側でトレーニングメニューと蓄積データとを比較し、比較結果に基づき健康管理レポートを作成し、郵便、インターネット等の通信手段により会員に報告することができる健康管理支援システムを提供することにより、上記従来装置の問題点を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明が採用した技術解決手段は、
個人データ(性別・年齢・身長・体重・体脂肪率等)を入力する入力手段と、前記入力手段から入力されたデータを蓄積する記憶手段と、前記入力手段から入力されたデータおよび記憶手段で蓄積されたデータに基づき個人毎のトレーニングメニューの作成とIDカードの発行を行う制御手段と、前記制御手段から出力されたデータを出力する出力手段とを備え、前記記憶手段ではカロリー摂取量のデータ、運動量のデータを蓄積し、前記制御手段では、入力されたデータと蓄積データとを比較してその比較結果に基づき健康管理レポート(食事メニュー、トレーニングメニュー)を作成することを特徴とする健康管理支援システムである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の構成からなる健康管理支援システムによれば、個人毎のトレーニングメニューを提示したり、実際にトレーニングしたメニューと蓄積データとを比較してその結果を報告することができるため、使用者は常に自身の健康状態をチェックできるとともに、最適な運動メニューに基づいて最適な運動をすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明は、
そこで本発明は、個人データに基づき個人毎のトレーニングメニューの作成とIDカードの発行を行い、日常の運動量、カロリー摂取量のデータをIDカード機能を兼ねたトレーニングマスターに蓄積し、ホストコンピュータに蓄積データを移植し、コンピュータ側でトレーニングメニューと蓄積データとを比較し、比較結果に基づき健康管理レポートを作成し、郵便、インターネット等の通信手段により会員に報告することができる健康管理支援システムである。
【実施例】
【0009】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明すると、図1は本発明に係る健康管理支援システムのブロック図、図2は同システムのフローチャートである。
図において、1は入力手段、2は演算手段、3は記憶手段、4は表示手段、5は通信手段であり、本システムはコンピュータで構成されている。なお、表示手段4、通信手段5は携帯型の一つの出力機器10(例えばボックス型等)として構成することができる。
【0010】
上記システムでは以下のフローチャートが実行される。
ステップ1:本健康管理システムを利用するに当たって、会員登録をする。この登録手続きは体面式アンケート方式により、この入力作業は前記入力手段1を利用して係員が行う。入力するデータとしては、たとえば年齢・性別・身長・体重・体脂肪率、生活習慣(喫煙、飲酒等)等の個人データである。
ステップ2:会員が入会するコース(例えば生活習慣改善コース、基礎体力向上コース、ダイエットコース等)を決定する。この情報も前記入力手段1により入力する。
ステップ3:ステップ1の個人情報を参考にしながら、ステップ2で選択したコースに合わせて演算手段2でトレーニングメニューを作成する。作成されたトレーニングメニューは適宜出力機器10に記憶される。出力機器10ではトレーニングメニューに対応したオリジナル摂取・運動量を表示する。なお、出力機器(摂取・運動計ともいう)は当然のことながら、適宜、情報入力機能を備えているとともに、IDカードと兼用になっており、使用者の腰等にベルトで装着できるようになっている。また、IDカードは出力機器(摂取・運動計)などとは別に発行することもできる。
【0011】
1)前記出力機器10を利用して家庭で運動を行う場合。
ステップ4A:食事をした場合には、そのデータを前記出力機器10に入力する。
ステップ5A:前記出力機器10を腰に装着し、家庭でウォーキング、あるいはジョギング等を行う。この時の運動量が出力機器10内にデータ蓄積される。
ステップ6A:所定の期間後(たとえば1か月後)に、出力機器10を健康管理室に持ち込み、カロリー摂取量、運動量等のデータを基にコンピュータ側でトレーニングメニューと蓄積データとを比較し、比較結果に基づき健康管理レポート(食事制限、トレーニングメニュー等)を作成する。
【0012】
2)前記運動計を利用して会員クラブで運動を行う場合。
ステップ5B:ステップ4で発行された出力機器(IDカード)10をクラブ窓口で提出し、クラブ内での通信手段としてのヘッドホンを受け取り、受け取ったオリジナルヘッドホンを装着し、出力機器(IDカード)10をトレーニング機器に装着する。トレーニング機器を使用した運動をすると、その時のデータがヘッドホンを介して、クラブ内のコンピュータに送信されデータが蓄積される。
ステップ6B:ステップ6Bで行った運動量等のデータを基に本部コンピュータ側でトレーニングメニューと蓄積データとを比較し、比較結果に基づき健康管理レポート(食事制限、トレーニングメニュー等)を作成する。
【0013】
3)結果の報告
ステップ7:作成されたレポートを郵便、インターネット等の通信手段により会員に報告する。
【0014】
以上、本発明に係る健康管理支援システムについて説明をしたが、提供できるメニューは上記した例に限定することなく、種々のメニューを作成し提供することができる。
さらにまた、本発明はその精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいかなる形でも実施できる。そのため、前述の実施例はあらゆる点で単なる例示にすぎず限定的に解釈してはならない。
【産業上の利用可能性】
【0015】
本発明は、学校、会社、会員制クラブ等、広範囲における健康管理支援システムとして利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係る健康管理支援システムのブロック図である。
【図2】図1の演算手段で実行するフローチャート図である。
【符号の説明】
【0017】
1 入力手段
2 演算手段
3 記憶手段
4 表示手段 5 通信手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人データ(性別・年齢・身長・体重・体脂肪率等)を入力する入力手段と、前記入力手段から入力されたデータを蓄積する記憶手段と、前記入力手段から入力されたデータおよび記憶手段で蓄積されたデータに基づき個人毎のトレーニングメニューの作成とIDカードの発行を行う制御手段と、前記制御手段から出力されたデータを出力する出力手段とを備え、前記記憶手段ではカロリー摂取量のデータ、運動量のデータを蓄積し、前記制御手段では、入力されたデータと蓄積データとを比較してその比較結果に基づき健康管理レポート(食事メニュー、トレーニングメニュー)を作成することを特徴とする健康管理支援システム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−277164(P2006−277164A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−93454(P2005−93454)
【出願日】平成17年3月29日(2005.3.29)
【出願人】(000000516)曙ブレーキ工業株式会社 (621)