説明

光量制御装置及び画像形成装置

【課題】フォトセンサの寿命を延命させることが可能な光量制御装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】電力源から供給される駆動電流により発光する発光手段(発光部332a)及び前記発光手段から照射された光の被照射媒体からの反射光を検知する光検知手段(受光部332b)を有するフォトセンサ(端部検知センサ332)と、前記光検知手段からの検出信号に基づいて、前記被照射媒体の色及び/又は濃度を判定する判定手段(駆動電流制御回路416)と、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記電力源から前記発光手段に供給される駆動電流量を制御する制御手段(駆動電流制御回路416、駆動電流供給回路417)と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光量制御装置及びこの光量制御装置を備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、レーザ式のプリンタや複写機等の画像形成装置が用いられている。この種の画像形成装置では、画像形成が行われる紙等の記録媒体が全て同位置に搬送されれば、記録媒体上において同位置に画像を形成することができるようになっているが、その搬送経路中に発生する各種のすべりや記録媒体の曲がりにより位置ずれが発生する場合があり、この位置ずれにより画像形成位置にずれが生じる。
【0003】
そのため、搬送方向(副走査方向)に関しては、画像形成直前のレジストローラにより位置あわせが通常行われている。また、搬送方向と直行する方向(主走査方向)に関しては、密着型ラインセンサ等で構成された端部検知センサによって主走査方向の通過位置を検出し、通過位置に応じて画像形成位置を決定することで位置あわせを行う技術が提案されている。この密着型ラインセンサは、記録媒体を照射する照明用LEDと、記録媒体からの反射光により記録媒体の位置を検知するフォトセンサとから構成される。
【0004】
ところで、上述した照明用LEDの光量は時間経過とともに低下し、この光量低下により正確な書き込み位置の決定ができないという問題がある。そのため、従来、照明用LEDの光量の経時低下により記録媒体(記録紙)の検出機能が低下しても、定期的或いは必要に応じコンパレータの閾値補正、又は端部検知センサの照明用LEDの補正を行うことで、白地と黒地との判別を行う技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−248804号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の技術は、照明用LEDの駆動電圧が高く設定されることになるため、通常最も多く使用される白紙等の記録媒体を利用する場合には、照明用LEDの光量過剰によりフォトセンサの寿命が短くなるという問題があり、特に端部検知センサ等に使用される密着型ラインセンサは単価が高額であるため、交換に要するユーザの金銭的な負担が増大するという問題がある。
【0006】
本発明の課題は、フォトセンサの寿命を延命させることが可能な光量制御装置及び画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
電力源から供給される駆動電流により発光する発光手段及び当該発光手段から照射された光の被照射媒体からの反射光を検知する光検知手段を有するフォトセンサと、
前記光検知手段からの検知信号に基づいて、前記被照射媒体の色及び/又は濃度を判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に基づいて、前記電力源から前記発光手段に供給される駆動電流量を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0008】
更に、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記制御手段は、前記判定手段による前記被照射媒体の色及び/又は濃度の判定中において、前記供給される駆動電流量を最大とすることを特徴としている。
【0009】
更に、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記制御手段は、アナログ電圧制御方式により前記供給される駆動電流量を制御することを特徴としている。
【0010】
更に、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明において、
前記制御手段は、前記発光手段の点灯に係る信号のパルス幅を変調するPWM方式により前記供給される駆動電流量を制御することを特徴としている。
【0011】
更に、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明において、
前記発光手段に対し、点灯開始を指示する点灯開始信号を出力する点灯開始信号出力手段と、
前記判定手段に対し、前記被照射媒体の色及び/又は濃度の判定開始を指示する判定開始信号を出力する判定開始信号出力手段と、を更に備え、
前記判定開始信号出力手段は、前記点灯開始信号により前記発光手段が点灯された後に、前記判定開始信号を出力することを特徴としている。
【0012】
更に、請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の発明において、
前記発光手段は、複数の発光素子を有し、
前記制御手段は、前記複数の発光素子を交互又は所定のタイミングにおいて各素子の点灯時間が同等となるよう点灯させることを特徴としている。
【0013】
更に、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、
前記制御手段は、前記光検知手段により検知された反射光の光量が所定の値より低い場合に、前記複数の発光素子を同時に点灯させることを特徴としている。
【0014】
更に、請求項8に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明において、
前記フォトセンサは、密着型ラインセンサあって、
前記発光手段は、複数の発光素子がライン状に配列されてなる発光素子アレイであり、
前記光検出手段は、複数の受光素子がライン状に配列されてなる受光素子アレイであることを特徴としている。
【0015】
更に、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、
前記発光素子アレイに対し、点灯開始を指示する点灯開始信号を出力する点灯開始信号出力手段と、
前記受光素子アレイに対し、前記点灯開始信号の出力から所定の時間経過後、前記検知信号の送信開始を指示する送信開始信号を出力する送信開始信号出力手段と、
前記判定手段に対し、前記被照射媒体の色及び/又は濃度の判定開始を指示する判定開始信号を出力する判定開始信号出力手段と、を更に備え、
前記判定開始信号出力手段は、前記送信開始信号が出力された後に、前記判定開始信号を出力することを特徴としている。
【0016】
更に、請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、
前記発光手段に供給される駆動電流量が前記PWM方式により制御される場合において、前記発光素子アレイの点灯に係る信号の周波数が、前記送信開始信号の周波数より大なることを特徴としている。
【0017】
更に、請求項11に記載の発明は、請求項9又は10に記載の発明において、
前記発光手段は、前記発光素子アレイが並列に複数配設された発光素子アレイ群であって、
前記制御手段は、前記配設された複数の発光素子アレイを交互又は所定のタイミングにおいて各発光素子アレイの点灯時間が同等となるよう点灯させることを特徴としている。
【0018】
更に、請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発明において、
前記制御手段は、前記受光素子アレイにより検知された反射光の光量が所定の値より低い場合に、前記複数のLEDアレイを同時に点灯させることを特徴としている。
【0019】
更に、請求項13に記載の発明は、請求項1〜12の何れか一項に記載の発明において、
前記発光手段の発光色は、白色であることを特徴としている。
【0020】
また、上記課題を解決するために、請求項14に記載の発明は、
請求項1〜13の何れか一項に記載の光量制御装置と、
記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
を備えた画像形成装置であって、
前記光量制御装置の発光手段により照射される被照射媒体が、前記記録媒体であることを特徴としている。
【発明の効果】
【0021】
請求項1に記載の発明によれば、被照射媒体の色及び/又は濃度に応じた駆動電流量を発光手段に供給することにより、当該被照射媒体の色及び/又は濃度に適した駆動電流量を供給することが可能であるとともに、発光手段から照射される光量を抑えることが可能であるため、発光手段及び光検知手段の寿命を延命させることができ、フォトセンサ自体の寿命を延命させることができる。
【0022】
請求項2に記載の発明によれば、発光手段からの光量を上昇させることができ、光検知手段により検知される反射光が鮮明となるため、被照射媒体の色及び/又は濃度を確実に判定することができる。
【0023】
請求項3に記載の発明によれば、アナログ電圧制御方式により発光手段に供給される駆動電流量を制御することができる。
【0024】
請求項4に記載の発明によれば、発光手段の点灯に係る信号のパルス幅を変調するPWM方式により発光手段に供給される駆動電流量を制御することができる。
【0025】
請求項5に記載の発明によれば、発光手段の点灯が安定した状態で、被照射媒体の色及び/又は濃度を判定することができる。
【0026】
請求項6に記載の発明によれば、複数の発光素子を交互又は所定のタイミングにおいて各素子の点灯時間が同等となるよう点灯させることにより、フォトセンサの寿命を延命することができる。
【0027】
請求項7に記載の発明によれば、反射光の光量が所定の値より低い場合に、光量を上昇させることができる。これにより、光検検知手段により検知される反射光が鮮明となるため、被照射媒体の色及び/又は濃度を確実に判定することができる。
【0028】
請求項8に記載の発明によれば、フォトセンサとして、密着型ラインセンサを用いることができる。
【0029】
請求項9に記載の発明によれば、発光素子アレイの点灯が安定した状態で、被照射媒体の色及び/又は濃度を判定することができる。
【0030】
請求項10に記載の発明によれば、発光素子アレイの点灯に係る信号の周波数は、送信開始信号の周波数より大なるため、発光手段に供給される駆動電流量を光検知信号の送信タイミングより精確に制御することができる。
【0031】
請求項11に記載の発明によれば、複数の発光素子アレイを交互又は所定のタイミングにおいて各発光素子アレイの点灯時間が同等となるよう点灯させることにより、フォトセンサの寿命を延命することができる。
【0032】
請求項12に記載の発明によれば、反射光の光量が所定の値より低い場合に、光量を上昇させることができる。これにより、光検検知アレイにより検知される反射光が鮮明となるため、被照射媒体の色及び/又は濃度を確実に判定することができる。
【0033】
請求項13に記載の発明によれば、発光手段の発光色が白色であるため、記録媒体の色、濃度を確実に判定することができる。
【0034】
請求項14に記載の発明によれば、請求項1〜13の何れか一項に記載の光量制御装置を画像形成装置に適用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されないものとする。
【0036】
<第1の実施形態>
図1に第1の実施形態における画像形成装置100の構成を模式的に示す。この画像形成装置100は、例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれらの諸機能を有する複合機等であって、電子写真方式により紙等の記録媒体Pに画像の形成を行う。
【0037】
図1に示すように、画像形成装置100は、原稿給紙部1、スキャナ部2、プリンタ部3、供給部5、搬送手段6等を有して構成されている。
【0038】
原稿給紙部1は、原稿給紙台11、原稿搬送機構(図示略)等を有し、原稿給紙台11に載置された原稿Oを原稿搬送機構により1枚ずつスキャナ部2に搬送する。
【0039】
スキャナ部2は、透明なコンタクトガラス21の下部にCCD(Charge Coupled Device)22や光源23を備え、不図示のスキャナ制御部によりCCD22等が駆動制御されて、コンタクトガラス21に載置された原稿Oの画像データが読み取られる。具体的には原稿Oを光源23からの照明により走査し、その反射光をCCD22により結像して光電変換することにより画像データを生成し、後述する全体制御部43へ出力する。
【0040】
ここで、スキャナ部2に読み取られる画像は、図形や写真等のイメージデータに限らず、文字や記号等のテキストデータ等も含む。なお、ユーザは、原稿給紙部1から原稿Oを給紙する他、コンタクトガラス21に原稿Oを直接載置することができる。
【0041】
プリンタ部3は、回転可能に設けられた感光ドラム31の周囲に、レジストローラ32、位置検出部33、帯電部34、LDユニット35、現像部36、転写部37、定着部38、クリーニング部39等を備えている。
【0042】
レジストローラ32は、不図示の駆動手段により回転制御され、搬送手段6により搬送される記録媒体Pを感光ドラム31に搬送するとともに、副走査方向のすべりや紙曲がりを補正する。
【0043】
位置検出部33は、感光ドラム31の回転方向上流側に設けられており、記録媒体Pの主走査方向の片寄りを検知し、この片寄り検知信号を後述するプリンタ制御部42に出力する。
【0044】
帯電部34は、感光ドラム31表面に対してコロナ放電を行い、感光ドラム31表面を一様に帯電させる。
【0045】
また、帯電部34より感光ドラム31の回転方向下流側には、該感光ドラム31の主走査方向にLD(Laser Diode)光源を備えたLDユニット35が設けられており、LDユニット35は、感光ドラム31表面に対して、画像信号に基づいた像露光を行うことにより、露光した部分の感光ドラム31の表面の電荷を減衰、消滅させて静電潜像を形成させる。なお、LDユニット35は、不図示の駆動回路を有しており、この駆動回路が後述する全体制御部43により駆動制御されることで点灯/消灯を行う。
【0046】
現像部36は、LDユニット35より感光ドラム31の回転方向下流側に設けられており、この現像部36により、感光ドラム31と同極に帯電したトナーが感光ドラム31表面の静電潜像に付着される。
【0047】
転写部37は、現像部36より感光ドラム31の回転方向下流側に設けられており、この転写部37と感光ドラム31との間には、記録媒体Pが搬送される搬送経路60cが設けられている。転写部37は、記録媒体Pを感光ドラム31に対して圧接させた状態で帯電させることによりトナーを記録媒体Pに吸着させてトナー像を転写するとともに、帯電した記録媒体Pを除電させることにより記録媒体Pを感光ドラム31から分離させるようになっている。
【0048】
定着部38は、転写部37の記録媒体Pの搬送経路下流側に設けられており、この定着部38により、熱で溶融されたトナーが記録媒体Pに固定され、トナー像が記録媒体Pに定着される。
【0049】
クリーニング部39は、転写部37より感光ドラム31の回転方向下流側に設けられており、感光ドラム31の表面に圧接されて残留トナーを除去、清掃する。
【0050】
供給部5は、記録媒体Pが収容又は載置される複数の給紙トレイ51と手差しトレイ52とを備えている。給紙トレイ51、手差しトレイ52に収容又は載置された記録媒体Pはそれぞれ搬送経路60aを介してプリンタ部3に供給される。なお、図1には、2つの給紙トレイ51をプリンタ部3の下方に上下に並べて配置したものを示したが、給紙トレイ51の数や配置はこれに限定されるものではない。また、手差しトレイ52は、画像形成装置100の他側部に設けられており、同じく他側部に大容量の給紙トレイを設けることもできる。
【0051】
搬送手段6は搬送経路60a,60b,60c,60d及び搬送ローラ(図示略)等を備えている。記録媒体Pは、供給部5から搬送経路60a,60b,60cに沿ってプリンタ部3内の各部に搬送され、プリンタ部3から搬送経路60dに沿って画像が形成された記録媒体Pが排紙トレイ53に排出される。
【0052】
次に、プリンタ部3の位置検出部33について説明する。
図2は、上述した感光ドラム31、レジストローラ32及び位置検出部33の概略構成を示す斜視図である。
【0053】
同図に示すように、位置検出部33は感光ドラム31とレジストローラ32の間、記録媒体Pの搬送経路上に設けられている。位置検出部33は、先端検知センサ331、端部検知センサ332等により構成されている。なお、先端検知センサ331と端部検知センサ332が記録媒体Pの同じ側に設けられてもよいし、記録媒体Pを挟むように両側に設けられてもよく、記録媒体Pの搬送方向に対し、先端検知センサ331は位置検出部33より上流に設けられることがより好ましい。
【0054】
先端検知センサ331は、反射型フォトセンサ等であって、レジストローラ32の駆動により搬送経路上を搬送される記録媒体Pの先端及び後端を検知し、この検知信号を後述する駆動部41に出力する。
【0055】
端部検知センサ332は、複数のLED(Light Emitting Diode)がライン状に配列されてなるLEDアレイを、副走査方向に並列して複数配設したLEDアレイ群から構成される発光部332aと、フォトトランジスタ等の複数の受光素子がライン状に配列されてなる受光部332bと、を備えた密着型ラインセンサである。受光部332bは、発光部332aから照射された光の記録媒体Pによる反射光を検知し、この検知信号を後述する駆動部41に出力する。なお、発光部332aに含まれるLEDアレイの数を1とすることとしてもよく、発光部332aの発光色は、白色であることが好ましい。また、LEDアレイ群に含まれるLEDアレイの数又はLEDアレイに含まれるLEDの数は任意であるものとする。
【0056】
図3は、位置検出部33に係る制御系(以下、位置制御系40という)を示す図である。位置制御系40は、駆動部41、プリンタ制御部42、全体制御部43等から構成される。
【0057】
駆動部41は、不図示の電力源から供給される駆動電流を端部検知センサ332に供給することで発光部332aをON/OFF制御するとともに、端部検知センサ332の駆動を制御するための各種制御信号(CLK,SI,LED_CONT1,LED_CONT2)を生成し、端部検知センサ332に出力することで、端部検知センサ332の動作を制御する。
【0058】
駆動部41から端部検知センサ332に入力される制御信号のうち、CLK信号は、端部検知センサ332の受光部332bを駆動させるためのセンサ駆動クロック(例えば、500kHz〜1000kHz程度)であって、このCLK信号に基づいて端部検知センサ332の駆動と記録媒体Pの通過位置の計測とが行われるようになっている。SI信号は、VIDEO信号の出力タイミングを指示するための信号であって、CLK信号と同期して所定の時間(クロック)間隔毎に出力される。受光部332bは、このSI信号の立ち上がりを基準として記録媒体Pの端部を検知し、その検知信号としてVIDEO信号を出力するようになっている。
【0059】
またLED_CONT1信号、LED_CONT2信号は、発光部332aに含まれる各LEDアレイを個別にON/OFF制御するための信号であって、LEDアレイの数n(n≧1)に1対1に対応するLED_CONTn(nはLEDアレイの数)信号が生成され、各LEDアレイにそれぞれ入力されるようになっている。つまり、図3の例では二つのLEDアレイが配設されていることを意味している。なお、発光部332aにLEDアレイが複数配設されている場合には、点灯の標準状態として各LEDアレイが交互又は所定のタイミングにおいて各LEDアレイの点灯時間が同等となるよう各LEDアレイがON/OFF制御されるものとする。また、駆動部41は、後述する光量制御処理(図5参照)における記録媒体Pの色及び/又は濃度の判定中において、発光部332aに供給する駆動電流の供給量を最大とする。
【0060】
図4は、駆動部41の構成を示すブロック図である。
サンプルホールド回路411は、受光部332bから入力されるVIDEO信号をCLK信号に同期してサンプル及びホールドし、増幅回路412に出力する。増幅回路412は、サンプルホールド回路411から入力されるホールド結果を増幅し、コンパレータ413に出力する。コンパレータ413は、増幅回路412により増幅された信号の値を所定の値と比較し、この結果が所定の状態にあるときのCLK信号のクロック数を計数し、この計数結果を片寄り検知信号としてプリンタ制御部42に出力する。また、増幅回路412による増幅後の信号は、A/D変換回路414に入力される。A/D変換回路414は、増幅回路412により増幅された信号を所定の回数A/D変換した後、このA/D変換後の信号を平均化回路415に出力する。そして、平均化回路415は、A/D変換後の信号を平均化し、その結果(以下、光レベル信号という)を駆動電流制御回路416に出力する。
【0061】
駆動電流制御回路416は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成され、駆動部41の動作を統括的に制御するとともに、端部検知センサ332の駆動を制御するための各種制御信号を生成し、端部検知センサ332に出力する。具体的には、上述した各種制御信号(CLK、SI、LED_CONT1、LED_CONT2)を端部検知センサ332に出力する。
【0062】
駆動電流制御回路416は、先端検知センサ331から先端検知信号が入力されると、この信号に基づいてLED_CONT信号を出力することで、発光部332aを点灯させる。また、駆動電流制御回路416は、LED_CONT信号の出力から所定の時間が経過した後、受光部332bにより検知されるVIDEO信号の送信開始を指示する後述するSI信号を受光部332bに出力し、このSI信号により受光部332bから送信されるVIDEO信号に基づいて記録媒体Pの色及び/又は濃度の判定を開始する。具体的には、
平均化回路415により平均化された光レベル信号の値に基づいて記録媒体Pの色及び/又は濃度を判定する。
【0063】
さらに、駆動電流制御回路416は、記録媒体Pの色及び/又は濃度の判定結果に対応する駆動電流値をROM又は他の記憶手段に記憶された光量制御テーブルから読み出し、この読み出された駆動電流値に基づいて発光部332aに供給する駆動電流量を特定する。そして、この駆動電流量の供給を指示する信号を駆動電流供給回路417に出力することで、発光部332aに供給される駆動電流量を制御する。ここで、光量制御テーブルには、記録媒体Pの色及び/又は濃度と、当該色及び/又は濃度に応じた駆動電流値がと対応づけて記憶されているものとする。
【0064】
駆動電流供給回路417は、駆動電流制御回路416から入力される指示信号に応じた駆動電力量を、不図示の電力源から発光部332aに供給する。これにより、発光部332aの光量が制御されることになる。
【0065】
なお、駆動電流の制御方式は、特に限らず、公知の技術を適用することが可能であるものとする。例えば、外部アナログ電圧信号により駆動電流の供給量を制御するアナログ電圧制御方式としてもよく、この場合、駆動電流制御回路416から出力される駆動電流量を指示するデジタル信号をアナログ電圧信号に変換するD/A変換回路等が備えられるものとする。また、発光部332aの点灯に係るパルス幅を変調することで点灯時間を制御するPWM(Pulse Width Modulation)方式としてもよく、この場合、発光部332aの点灯に係るパルス幅(周波数)は、SI信号の出力間隔(周波数)より大なることが好ましい。
【0066】
図3に戻り、プリンタ制御部42は、CPU,ROM,RAM等により構成され、ROM等の記憶部に格納されている各種設定値やシステムプログラムを読み出して各種処理を実行する。具体的には、駆動部41から入力される片寄り検知信号に基づいて、搬送経路上における記録媒体Pの主走査方向の片寄りを判定し、この判定結果を示す信号を全体制御部43に出力する。
【0067】
全体制御部43は、CPU,ROM,RAM等により構成され、ROM等の記憶部に格納されている各種設定値やシステムプログラムを読み出して実行することにより、画像形成装置100全体を統括的に制御する。また、全体制御部43は、プリンタ制御部42から入力される記録媒体Pの主走査方向の片寄り結果を示す信号に基づいて、LDユニット35による静電潜像の形成位置を補正する。
【0068】
以下、図5及び図6を参照して、本第1の実施形態における光量制御処理について説明する。
図5は、光量制御処理の流れを示すフローチャートである。なお、図5の各処理は、駆動電流制御回路416により実行される処理を示している。
【0069】
まず、先端検知センサ331により検知された先端検知信号が入力されると(ステップS11)、発光部332aへの駆動電流の供給量が最大とされた後(ステップS12)、受光部332bにより検知された検出信号(VIDEO信号)が入力される(ステップS13)。
【0070】
次いで、ステップS13で入力された検知信号に基づいて、A/D変換回路414及び平均化回路415等により光レベル信号が生成される(ステップS14)。ここで、この光レベル信号の値が所定の値以上か否かが判定され、所定の値未満であると判定された場合には(ステップS15;No)、発光部332aに含まれる複数のLEDアレイが同時に点灯されて(ステップS16)、ステップS13に再び戻る。なお、同時点灯されるLEDアレイの数は特に限定されないものとするが、ステップS13に戻る度に点灯されるLEDアレイの数を徐々に増加させることとしてもよい。
【0071】
一方、ステップS15において、光レベル信号の値が所定の値以上であると判定された場合には(ステップS15;Yes)、この光レベル信号の値に基づいて記録媒体Pの色及び/又は濃度が判定され(ステップS17)、この判定結果に対応する駆動電流値が光量制御テーブルから特定される(ステップS18)。そして、この特定された駆動電流値に基づいて発光部332aへの駆動電流の供給量が制御される(ステップS19)。
【0072】
続いて、片寄り検知信号がプリンタ制御部42に出力される(ステップS20)。これにより、プリンタ制御部42は、搬送経路上における記録媒体Pの主走査方向の片寄りを判定し、全体制御部43は、プリンタ制御部42からの判定結果に基づいてLDユニット35による静電潜像の形成位置を補正することになる。
【0073】
次いで、先端検知センサ331から入力された検知信号に基づいて、記録媒体Pの後端が検知されたか否かが判定され、検知されたと判定された場合には(ステップS21;Yes)、発光部332aが消灯されて(ステップS22)、本処理は終了する。
【0074】
図6は、端部検知センサ332の動作時において、駆動部41に入出力される信号波形パターンの一例を示すタイムチャートである。
同図に示すように、先端検知センサ331により記録媒体Pの先端が検知され、この先端検知信号が入力されると(図中Aの立ち上がり)、発光部332aへの駆動電流の供給が最大とされる(図中Bのタイミング)。そして、先端検知信号入力後、最初のSI信号を基準(図中Cの立ち上がり)として受光部332bから入力されるVIDEO信号に基づいて、A/D変換回路414及び平均化回路415等により光レベル信号が生成される。
【0075】
次いで、この光レベル信号の値に基づいて記録媒体Pの色及び/又は濃度が判定され、対応する駆動電流値が光量制御テーブルから読み出されることで、発光部332aの駆動電流の供給量が制御され(図中Dのタイミング)、この駆動電流供給量の状態で、次のSI信号を基準(図中Eの立ち上がり)として受光部332bから入力されるVIDEO信号に基づいて、コンパレータ413により計数されたCLK信号のクロック数が片寄り検知信号として、プリンタ制御部42に出力されることになる。
【0076】
以上のように、本第1の実施形態によれば、記録媒体Pの色及び/又は濃度に応じた駆動電流量を発光部332aに供給することにより、当該記録媒体Pの色及び/又は濃度に適した駆動電流量を供給することが可能であるとともに、発光部332aから照射される光量を抑えることが可能であるため、発光部332a及び受光部332bの寿命を延命させることができ、フォトセンサ自体の寿命を延命させることができる。特に、単価の高い密着型ラインセンサの場合では、交換に要する期間を延長することができるため、密着型ラインセンサにかかるコストを抑えることができる。
【0077】
なお、本第1の実施形態では、発光部332aが副走査方向に並列して複数配設したLEDアレイ群から構成されることとしたが、他の発光手段(例えば、キセノンランプ等の線状光源)を副走査方向に並列して複数配設した態様としてもよい。
【0078】
<第2の実施形態>
次に、画像形成装置100の第2の実施形態について説明する。本第2の実施形態では、先端検知センサ331に本発明の光量制御装置を適用した場合について説明する。なお、説明の簡略化のため、上述した第1の実施形態と同一要素については同符号を付し、その詳細な説明は適宜省略する。
【0079】
まず、図2及び図7を参照して本第2の実施形態の先端検知センサ331について説明する。
先端検知センサ331は、LED等の発光素子から構成される複数の発光部331aと、CCD等の受光素子により構成される一の受光部331bと、からなる反射型フォトセンサを備えている。受光部331bは、発光部331aから照射された光の記録媒体Pによる反射光を検知し、この検知信号を駆動部41に出力する。この発光部331aの発光色は、白色であることが好ましい。なお、図7では、発光部331aを四つ備えた場合を例示しているが、その数はこれに限らないものとする。また、受光部331bを一つ備えた場合を例示しているが、その数はこれに限らないものとする。
【0080】
図7は、位置検出部33の位置制御系40を示す図である。位置制御系40は、駆動部41、プリンタ制御部42、全体制御部43等から構成される。
【0081】
駆動部41は、不図示の電力源から供給される駆動電流を端部検知センサ332に供給することで、発光部331aをON/OFF制御する。なお、発光部331aが複数備えられている場合には、点灯の標準状態として各発光部331aを交互又は所定のタイミングにおいて各発光部331aの点灯時間が同等となるよう各発光部331aがON/OFF制御されるものとする。また、駆動部41は、後述する光量制御処理(図8参照)における記録媒体Pの色及び/又は濃度の判定中において、発光部331aに供給する駆動電流の供給量を最大とする。
【0082】
また同図に示すように、駆動部41は、増幅回路412、A/D変換回路414、平均化回路415、駆動電流制御回路416等により構成される。
【0083】
増幅回路412は、受光部331bから入力される検知信号を増幅し、A/D変換回路414に出力する。A/D変換回路414は、増幅回路412により増幅された信号を所定の回数A/D変換した後、このA/D変換後の信号を平均化回路415に出力する。そして、平均化回路415は、A/D変換後の信号を平均化し、この結果である光レベル信号を駆動電流制御回路416に出力する。
【0084】
駆動電流制御回路416は、発光部331aをON/OFF制御する信号を出力することで各発光部331aを点灯させる。また、駆動電流制御回路416は、平均化回路415により平均化された光レベル信号の値に基づいて記録媒体Pの色及び/又は濃度を判定する。さらに、駆動電流制御回路416は、記録媒体Pの色及び/又は濃度の判定結果に対応する駆動電流値をROM又は他の記憶手段に記憶された光量制御テーブルから読み出し、この読み出された駆動電流値に基づいて発光部332aに供給する駆動電流量を特定する。そして、この駆動電流量の供給を指示する信号を駆動電流供給回路417に出力することで、発光部332aに供給される駆動電流量を制御する。ここで、光量制御テーブルには、記録媒体Pの色及び/又は濃度と、当該色及び/又は濃度に応じた駆動電流値がと対応づけて記憶されているものとする。
【0085】
駆動電流供給回路417は、駆動電流制御回路416から入力される指示信号に応じた駆動電力量を、不図示の電力源から発光部332aに供給する。これにより、発光部332aの光量が制御されることになる。
【0086】
なお、駆動電流の制御方式は、特に限らず、公知の技術を適用することが可能であるものとする。例えば、外部アナログ電圧信号により駆動電流の供給量を制御するアナログ電圧制御方式としてもよく、この場合、駆動電流制御回路416から出力される駆動電流量を指示するデジタル信号をアナログ電圧信号に変換するD/A変換回路等が備えられるものとする。また、発光部331aの点灯に係るパルス幅を変調することで点灯時間を制御するPWM方式としてもよい。
【0087】
次に、図8のフローチャートを参照して、本第2の実施形態における光量制御処理の流れについて説明する。なお、図8の各処理は、駆動電流制御回路416により実行される処理を示している。また本処理の前提として、処理開始時において発光部331aへ供給される駆動電流量が最大であるものとする。
【0088】
まず、先端検知センサ331の受光部331bにより検知された先端検知信号が入力されると(ステップS31)、この先端検知信号に基づいて、A/D変換回路414及び平均化回路415等により光レベル信号が生成される(ステップS32)。ここで、この光レベル信号の値が所定の値以上か否かが判定され、所定の値未満であると判定された場合には(ステップS33;No)、複数の発光部331aが同時に点灯されて(ステップS34)、ステップS31に再び戻る。なお、同時点灯される発光部331aの数は特に限定されないものとするが、ステップS31に戻る度に点灯される発光部331aの数を徐々に増加させることとしてもよい。
【0089】
一方、ステップS33において、光レベル信号の値が所定の値以上であると判定された場合には(ステップS33;Yes)、この光レベル信号の値に基づいて記録媒体Pの色及び/又は濃度が判定され(ステップS35)、この判定結果に対応する駆動電流値が光量制御テーブルから特定される(ステップS36)。そして、この特定された駆動電流値に基づいて発光部331aへの駆動電流の供給量が制御される(ステップS37)。
【0090】
続いて、先端検知センサ331から入力される検知信号に基づいて、記録媒体Pの後端が検知されたか否かが判定され、検知されたと判定された場合には(ステップS38;Yes)、発光部331aへの駆動電流供給量が最大値とされた後(ステップS39)、本処理は終了する。なお、記録媒体Pを検知可能な他のセンサが、先端検知センサ331上流に設けられているような場合には、先端検知センサ331により記録媒体Pの後端が検知された後、発光部331aを消灯し、他のセンサから出力される記録媒体Pの先端検知信号から算出したタイミングにて、発光部331aへの駆動電流供給量を最大値とすることとしてもよい。
【0091】
以上のように、本第2の実施形態によれば、記録媒体Pの色及び/又は濃度に応じた駆動電流量を発光部331aに供給することにより、当該記録媒体Pの色及び/又は濃度に適した駆動電流量を供給することが可能であるとともに、発光部331aから照射される光量を抑えることが可能であるため、発光部331a及び受光部331bの寿命を延命させることができ、フォトセンサ自体の寿命を延命させることができる。
【0092】
上記実施形態における画像形成装置100の細部構成および詳細動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0093】
例えば、本実施の形態では、発光部331a又は発光部332aの光量制御に係る駆動電流制御回路416を、駆動部41に備えた構成としたが、これに限らず、プリンタ制御部42や他の部位に備えた態様としてもよい。
【0094】
また、本実施の形態では、記録媒体Pの主走査方向の片寄りを検知する位置検出部33(端部検知センサ332)に、本発明の光量制御装置を適用することとしたが、これに限らず、他の用途に供する部位に適用することとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】画像形成装置の構成を模式的に示した図である。
【図2】感光ドラム、レジストローラ及び位置検出部の概略構成を示す斜視図である。
【図3】位置検出部を制御する位置制御系の構成を示すブロック図である。
【図4】第1の実施形態における駆動部の構成を示すブロック図である。
【図5】第1の実施形態における光量制御処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】端部検知センサの動作時において、駆動部に入出力される信号波形パターンの一例を示すタイムチャートである。
【図7】第2の実施形態における駆動部の構成を示すブロック図である。
【図8】第2の実施形態における光量制御処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0096】
100 画像形成装置
1 原稿給紙部
11 原稿給紙台
2 スキャナ部
21 コンタクトガラス
3 プリンタ部
31 感光ドラム
32 レジストローラ
33 位置検出部
331 先端検知センサ
331a 発光部
331b 受光部
332 端部検知センサ
332a 発光部
332b 受光部
34 帯電部
35 LDユニット
36 現像部
37 転写部
38 定着部
39 クリーニング部
40 位置制御系
41 駆動部
411 サンプルホールド回路
412 増幅回路
413 コンパレータ
414 A/D変換回路
415 平均化回路
416 駆動電流制御回路
417 駆動電流供給回路
42 プリンタ制御部
43 全体制御部
5 供給部
51 給紙トレイ
52 トレイ
53 排紙トレイ
6 搬送手段
60a 搬送経路
60b 搬送経路
60c 搬送経路
60d 搬送経路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力源から供給される駆動電流により発光する発光手段及び当該発光手段から照射された光の被照射媒体からの反射光を検知する光検知手段を有するフォトセンサと、
前記光検知手段からの検知信号に基づいて、前記被照射媒体の色及び/又は濃度を判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に基づいて、前記電力源から前記発光手段に供給される駆動電流量を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする光量制御装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記判定手段による前記被照射媒体の色及び/又は濃度の判定中において、前記供給される駆動電流量を最大とすることを特徴とする請求項1に記載の光量制御装置。
【請求項3】
前記制御手段は、アナログ電圧制御方式により前記供給される駆動電流量を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の光量制御装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記発光手段の点灯に係る信号のパルス幅を変調するPWM方式により前記供給される駆動電流量を制御することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の光量制御装置。
【請求項5】
前記発光手段に対し、点灯開始を指示する点灯開始信号を出力する点灯開始信号出力手段と、
前記判定手段に対し、前記被照射媒体の色及び/又は濃度の判定開始を指示する判定開始信号を出力する判定開始信号出力手段と、を更に備え、
前記判定開始信号出力手段は、前記点灯開始信号により前記発光手段が点灯された後に、前記判定開始信号を出力することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の光量制御装置。
【請求項6】
前記発光手段は、複数の発光素子を有し、
前記制御手段は、前記複数の発光素子を交互又は所定のタイミングにおいて各素子の点灯時間が同等となるよう点灯させることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の光量制御装置。
【請求項7】
前記制御手段は、前記光検知手段により検知された反射光の光量が所定の値より低い場合に、前記複数の発光素子を同時に点灯させることを特徴とする請求項6に記載の光量制御装置。
【請求項8】
前記フォトセンサは、密着型ラインセンサあって、
前記発光手段は、複数の発光素子がライン状に配列されてなる発光素子アレイであり、
前記光検出手段は、複数の受光素子がライン状に配列されてなる受光素子アレイであることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の光量制御装置。
【請求項9】
前記発光素子アレイに対し、点灯開始を指示する点灯開始信号を出力する点灯開始信号出力手段と、
前記受光素子アレイに対し、前記点灯開始信号の出力から所定の時間経過後、前記検知信号の送信開始を指示する送信開始信号を出力する送信開始信号出力手段と、
前記判定手段に対し、前記被照射媒体の色及び/又は濃度の判定開始を指示する判定開始信号を出力する判定開始信号出力手段と、を更に備え、
前記判定開始信号出力手段は、前記送信開始信号が出力された後に、前記判定開始信号を出力することを特徴とする請求項8に記載の光量制御装置。
【請求項10】
前記発光手段に供給される駆動電流量が前記PWM方式により制御される場合において、前記発光素子アレイの点灯に係る信号の周波数が、前記送信開始信号の周波数より大なることを特徴とする請求項9に記載の光量制御装置。
【請求項11】
前記発光手段は、前記発光素子アレイが並列に複数配設された発光素子アレイ群であって、
前記制御手段は、前記配設された複数の発光素子アレイを交互又は所定のタイミングにおいて各発光素子アレイの点灯時間が同等となるよう点灯させることを特徴とする請求項9又は10に記載の光量制御装置。
【請求項12】
前記制御手段は、前記受光素子アレイにより検知された反射光の光量が所定の値より低い場合に、前記複数のLEDアレイを同時に点灯させることを特徴とする請求項11に記載の光量制御装置。
【請求項13】
前記発光手段の発光色は、白色であることを特徴とする請求項1〜12の何れか一項に記載の光量制御装置。
【請求項14】
請求項1〜13の何れか一項に記載の光量制御装置と、
記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
を備えた画像形成装置であって、
前記光量制御装置の発光手段により照射される被照射媒体が、前記記録媒体であることを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−335025(P2006−335025A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−165254(P2005−165254)
【出願日】平成17年6月6日(2005.6.6)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】