説明

免疫抑制剤

【課題】活性化T細胞に起因する疾患の治療に適した、長期服用しても安心かつ安全な免疫抑制剤を提供すること。
【解決手段】下記一般式(I)で表されるアルキルレゾルシノール類を有効成分として免疫抑制剤に含有させる。下記一般式(I)中、R1は飽和または不飽和のアルキル基を表し、R2は水素原子またはメチル基を表す。下記一般式(I)において、R1はR2に対してパラ位に結合していることが好ましく、R1は炭素原子数13〜27の飽和または不飽和のアルキル基であることが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、抗炎症薬の効果が低い活性化T細胞に起因する炎症反応、自己免疫疾患、臓器障害、臓器移植時/骨髄移植時の拒絶反応、アレルギー疾患等の疾患の原因となるT細胞活性化を抑制する、植物から調製可能な免疫抑制剤に関する。
【背景技術】
【0002】
免疫抑制剤としては、タクロリムス(FK506)やサイクロスポリンAが有効な免疫抑制効果を有していることが知られている。これらの免疫抑制剤は、医療現場で実用化されているが、長期投与に伴う血球減少、腎毒性や糖尿病といった副作用の発症が明らかになっている。
【0003】
一方、4−アルキルレゾルシノールは、医薬品や化粧品の成分あるいはその中間体として、また、樹脂の添加剤や原料として、工業的に用いられている。例えば、4−アルキルレゾルシノールは、ニキビ原因菌に対する抗菌作用(特許文献1)、フケ原因菌に対する抗菌作用(特許文献2)、美白作用(特許文献3〜4)など、化粧品や皮膚外用品において有用な効果を有することが知られており、4−n−ブチルレゾルシノールは美白剤として既に化粧品に実用化されている。また、4−n−へキシルレゾルシノールは回虫や十二指腸虫の駆虫剤として使用されている。さらに、レゾルシノール誘導体には、肥満患者の脂肪減少作用(特許文献5)、抗動脈硬化、抗肥満および抗糖尿病作用(特許文献6)など、医薬品において有効な効果があることも知られている。
【0004】
アルキルレゾルシノール類は、天然の非イソテルぺノイド系フェノール性両親媒性化合物であるレゾルシノール脂質として広く植物に含まれることが報告されている(非特許文献1)。非特許文献1には、レゾルシノール脂質の給源となる植物として、ウルシ科、イチョウ科、ヤマモガシ科、ヤブコウジ科、サクラソウ科、ニクズク科、アヤメ科、サトイモ科、キク科のヨモギ、マメ科、イネ科が報告されている。なお、アルキルレゾルシノール類の毒性に関しては、カシューナッツの殻由来の炭素原子数15の飽和アルキル基を有する4−アルキルレゾルシノールを、ラットに5g/kg体重の量で経口投与しても、明らかな毒性は観察されなかったことが報告されている(非特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第2875374号公報
【特許文献2】特許第2801960号公報
【特許文献3】特開平5−004905号公報
【特許文献4】特公平6−051619号公報
【特許文献5】特許第2842041号公報
【特許文献6】特開2005−068132号公報
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】Chemical Reviews (1999)、 Vol.99、 No.1、 pp.1-25、 Arkadiusz Kozubek et al.
【非特許文献2】Nutrition Reviews (2004)、 Vol.62、 No.3、 pp.81-95、 Alastair B. Ross et al.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
多くの実験や研究により活性化T細胞に起因する疾患に対する治療法が開発されており、例えば慢性関節リウマチや全身性エリテマトーデス、強皮症に対しては、ステロイド剤や非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、免疫抑制剤が使用されている。しかし、ステロイド剤やNSAIDsは疾患の対処療法でしかない。また、臓器移植時の拒絶反応を抑制するために各種免疫抑制剤が利用されているが、血球減少や腎不全、ショック症状等の重篤な副作用を有するものも多い。
【0008】
活性化T細胞に依存する炎症性障害としては、上記の疾患以外に、喘息、アレルギー、乾癬性関節炎、内毒素症、I型糖尿病、炎症性腸疾患(IBD)、大腸炎、多発性硬化症(MS)、移植片拒絶、筋萎縮性側索硬化症、脱髄性障害の他、クローン病、シェーグレン症候群、自己免疫性溶血性貧血などの各種自己免疫疾患がある。これらの疾患に対しても、前述と同様に、長期服用しても安心かつ安全で治療に適した、活性化T細胞に対する活性抑制剤は存在しなかったのが実情である。
【0009】
従って、本発明の目的は、活性化T細胞に起因する疾患の治療に適した、長期服用しても安心かつ安全な免疫抑制剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者等は、鋭意検討した結果、小麦成分中に含まれることが知られるアルキルレゾルシノール類に、活性化したT細胞の活性を抑制する作用があることを見出し、その結果として、安全に使用可能な免疫抑制剤を提供することを可能とした。
【0011】
即ち、本発明は、下記一般式(I)で表されるアルキルレゾルシノール類を有効成分とする免疫抑制剤を提供するものである。
【0012】
【化1】

(式中、R1は飽和または不飽和のアルキル基を表し、R2は水素原子またはメチル基を表す。)
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、活性化T細胞に起因する疾患の治療に適した、長期服用しても安心かつ安全な免疫抑制剤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、試験例1−1のサイトカイン産生量測定における実施例1または2の免疫抑制剤の用量と各種サイトカイン産生量との関係を示すグラフであり、(a)はIL−2産生量、(b)はIL−4産生量、(c)はIFN−γ産生量、(d)はIL−6産生量、(e)はIL−5産生量、(f)はIL−10産生量、(g)はIL−12p40産生量についての結果である。
【図2】図2は、試験例1−2のサイトカイン産生量測定における実施例1または2の免疫抑制剤の用量と各種サイトカイン産生量との関係を示すグラフであり、(a)はIL−2産生量、(b)はIL−4産生量、(c)はIFN−γ産生量、(d)はIL−6産生量、(e)はIL−5産生量、(f)はIL−10産生量についての結果である。
【図3】図3は、試験例2の細胞のViability試験(MTTアッセイ)における実施例1または2の免疫抑制剤の用量と吸光度との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の免疫抑制剤について、好ましい実施形態に基づき詳細に説明する。
【0016】
本発明の免疫抑制剤は、上記一般式(I)で表されるアルキルレゾルシノール類を有効成分とするものである。該アルキルレゾルシノール類は、T細胞の活性化を抑制する作用を有する。
【0017】
上記一般式(I)におけるR1で表される飽和または不飽和のアルキル基は、その炭素原子数により制限されるものではないが、活性化T細胞に対する優れた活性抑制作用をより確実に奏させる観点からは、炭素原子数13〜27であることが好ましい。
【0018】
炭素原子数13〜27の飽和アルキル基としては、代表例として、n−トリデシル、n−ペンタデシル、n−ヘプタデシル、n−ノナデシル、n−ヘンイコシル、n−トリコシル、n−ペンタコシル、n−ヘプタコシルなどの直鎖状のものが挙げられ、これらのほかに、分岐状又は環状のものでもよい。これらの中でも、炭素原子数15または17の飽和アルキル基が好ましく、炭素原子数15または17の直鎖飽和アルキル基がさらに好ましい。
【0019】
炭素原子数13〜27の不飽和アルキル基としては、上記の炭素原子数13〜27の飽和アルキル基に対応するものが挙げられる。不飽和アルキル基に含まれる不飽和結合の数および位置に特に制限はない。
【0020】
また、活性化T細胞に対する活性抑制作用の観点から、上記一般式(I)におけるR2は水素原子であることが好ましく、また、R1はR2に対してパラ位に結合していることが好ましい。
【0021】
本発明の免疫抑制剤において有効成分として用いられる上記一般式(I)で表されるアルキルレゾルシノール類の具体例としては、以下のものが挙げられる。
1,3−ジヒドロキシ−5−n−トリデシルベンゼン(C13:0)
1,3−ジヒドロキシ−5−n−ペンタデシルベンゼン(C15:0)
1,3−ジヒドロキシ−5−n−ヘプタデシルベンゼン(C17:0)
1,3−ジヒドロキシ−5−n−ノナデシルベンゼン(C19:0)
1,3−ジヒドロキシ−5−n−ヘンイコシルベンゼン(C21:0)
1,3−ジヒドロキシ−5−n−トリコシルベンゼン(C23:0)
1,3−ジヒドロキシ−5−n−ペンタコシルベンゼン(C25:0)
1,3−ジヒドロキシ−5−n−ヘプタコシルベンゼン(C27:0)
【0022】
上記一般式(I)で表されるアルキルレゾルシノール類としては、R1が炭素原子数15または17の飽和アルキル基であり、R2が水素原子であるものが特に好ましく、とりわけ、1,3−ジヒドロキシ−5−n−ペンタデシルベンゼン(C15:0)、1,3−ジヒドロキシ−5−n−ヘプタデシルベンゼン(C17:0)が好ましい。
【0023】
上記一般式(I)で表されるアルキルレゾルシノール類は、市販品として入手することができ、また、植物から常法により抽出したものを用いることもできる。アルキルレゾルシノール類を含有する植物としては、ウルシ科、イチョウ科、ヤマモガシ科、ヤブコウジ科、サクラソウ科、ニクズク科、アヤメ科、サトイモ科、キク科のヨモギ、マメ科、イネ科などが挙げられる。これらの植物の中でも、イネ科植物は、可食性有効成分としてのアルキルレゾルシノール類の研究が進んでおり、本発明の免疫抑制剤に用いる有効成分の給源に適している。イネ科植物の中でも、特に小麦、ライ麦は、上記一般式(I)で表されるアルキルレゾルシノール類の含量が全粒重量の0.015〜0.3質量%程度と高く、給源として好適である。
【0024】
本発明の免疫抑制剤は、有効成分である上記一般式(I)で表されるアルキルレゾルシノール類、および必要に応じて薬学的に許容される種々の担体、賦形剤、安定化剤、その他の添加剤、その他の成分を含有するものである。本発明の免疫抑制剤は、常法により製剤化することができ、その場合、本発明の免疫抑制剤の剤型は、錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤などの経口剤、または上記一般式(I)で表されるアルキルレゾルシノール類を、溶解補助剤と共に滅菌蒸留水または滅菌生理食塩水に溶解し、アンプル封入した注射用製剤などの非経口剤である。また、その他の成分としては、その他の薬効作用を有する成分、抗炎症薬、各種ビタミン類、生薬、ミネラル類を適宜配合することができる。
【0025】
本発明の免疫抑制剤中の有効成分の含有量は、特に制限されるものではなく、免疫抑制剤の剤型、投与される者の症状や年齢性別などによって適宜変化させることができ、ヒトを対象とする場合、通常、本発明の免疫抑制剤の有効成分の投与量が成人1人1日当たり0.01〜10gとなるように含有させることが好ましい。
【実施例】
【0026】
以下、実施例および試験例を挙げて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例および試験例により限定されるものではない。
【0027】
以下では、市販の2種類のアルキルレゾルシノール類を実施例1及び2の免疫抑制剤とし、鶏卵アルブミン(OVA)の323−339残基を認識するT細胞受容体遺伝子のトランスジェニックマウスであるDO11.10マウスの脾臓細胞、及び該脾臓細胞から単離したT細胞に免疫抑制剤を添加し、抗原刺激応答(サイトカイン産生、抗体産生)の測定(試験例1−1及び1−2)並びに細胞のViability試験(MTTアッセイ;試験例2)を行った。なお、試験例1−1では、脾臓細胞を特異抗原であるOVAで刺激して試験を行い、試験例1−2では、脾臓細胞から単離したT細胞のT細胞レセプターを抗マウスCD3εモノクローナル抗体で直接刺激して試験を行った。
【0028】
<被験マウス>
SPF飼育した30週齢のメスのDO11.10マウス(ジャクソンラボラトリーからライセンス購入したものをSPF飼育施設で繁殖)
<試験サンプル>
(1)免疫抑制剤
実施例1; 1,3−ジヒドロキシ−5−n−ペンタデシルベンゼン(C15:0)
実施例2; 1,3−ジヒドロキシ−5−n−ヘプタデシルベンゼン(C17:0)
以上の化合物は、いずれもReseaChem GmbH社より購入した(純度>95%HPLC)。
(2)オボアルブミン(OVA);生化学工業、フラクションV
(3)抗マウスCD3ε アルメニアハムスターモノクローナル抗体;クローン145−2c11(BD Phermingen、ファンクショナルグレード)
【0029】
なお、以下の試験においては、複数匹のマウスから採取した脾臓細胞を混合した後、最初に3群に分けて試験を行い、試験結果はその平均値をとった。
【0030】
〔試験例1−1〕サイトカイン産生量の測定1
DO11.10マウス2頭分の混合脾臓細胞3×105cell/wellを被験対象とした。96ウェルプレートにて、OVA(7.5μM)と免疫抑制剤(0/2.5/5/10μM)を含むRPMI(10%FCS)培地で5%CO2、37℃、total 300μL/wellで刺激、培養した。培養開始後48時間目にサイトカインIL−2、IL−4、IL−5の実験区の細胞培養上清を、72時間目にサイトカインIL−6、IL−10、IL−12p40、IFN−γの実験区の細胞培養上清を回収した。
回収した細胞培養液上清中のサイトカイン(IL−2、IL−4、IL−5、IL−6、IL−10、IL−12p40、IFN−γ)の濃度をELISA法で測定した。各サイトカインの測定にはeBioscience社製の分析キット「抗マウスサイトカインready−set−go!」を使用した。測定はduplicateで実施した。測定結果を図1に示す。
【0031】
〔試験例1−2〕サイトカイン産生量の測定2
試験前日に抗マウスCD3εモノクローナル抗体(クローン145−2c11、IgG濃度0.5mg/mL)を0.5μg/mLとなるようにPBSで希釈し、50μLずつwellに入れてプレートを4℃で一晩コートした。プレートは試験当日にPBSで3回洗浄した。
DO11.10マウス2頭分の混合脾臓細胞を材料に、抗マウスCD4ビーズ(Miltenyi.Biotec)を用いて脾臓由来CD4+T細胞の分離を実施した。分離した細胞1×105cell/wellを被験対象とした96ウェルプレートにて、免疫抑制剤(0/10μM)を含むRPMI(10%FCS)培地で5%CO2、37℃、total 300μL/wellで刺激、培養した。培養開始後48時間目にサイトカインIL−2、IL−4、IL−5の実験区の細胞培養上清を、72時間目にサイトカインIL−6、IL−10、IFN−γの実験区の細胞培養上清を回収した。
回収した細胞培養上清中のサイトカイン(IL−2、IL−4、IL−5、IL−6、IL−10、IFN−γ)の濃度をELISA法で測定した。各サイトカインの測定にはeBioscience社製の分析キット「抗マウスサイトカインready−set−go!」を使用した。測定はduplicateで実施した。測定結果を図2に示す。
【0032】
〔試験例2〕細胞のViability試験(MTTアッセイ)
DO11.10マウス2頭分の混合脾臓細胞1×105cell/wellを被験対象とした。96ウェルプレートにて免疫抑制剤(0/2.5/5/10μM)を含むRPMI(10%FCS)培地で5%CO2、37℃、total 300μL/wellで培養した。培養開始から3日後、10μL/wellのMTT試薬(WST−1、タカラバイオ)を添加し、450nmの吸光度を測定した。測定はduplicateで実施した。測定結果を図3に示す。
【0033】
〔試験結果〕
図1は、DO11.10マウス由来脾臓細胞を用いた抗原特異的免疫応答抑制の結果を示している。図2は、DO11.10マウス由来脾臓細胞からCD4+T細胞を分離した後、得られたT細胞を用いたT細胞特異的免疫応答抑制の結果を示している。図3は、DO11.10マウス由来脾臓細胞に対する免疫抑制剤の細胞毒性の結果を示している。
【0034】
図1からは、特異的抗原であるOVAで抗原刺激したDO11.10マウスの脾臓細胞を、本発明の免疫抑制剤を添加した培地で培養した結果、免疫抑制剤未添加の場合に比べ、 活性化CD4+T細胞中の1型ヘルパーT細胞(Th1細胞)が産生するIL−2(図1(a))やIFN−γ(図1(c))、活性化CD4+T細胞中の2型ヘルパーT細胞(Th2細胞)が産生するIL−4(図1(b))、IL−5(図1(e))、IL−6(図1(d))、IL−10(図1(f))の産生量が、免疫抑制剤の用量依存的に大幅に抑制され、活性化Th1及びTh2細胞の免疫活性を抑制していることが示された。同時にTh1への細胞分化を誘導するIL−12p40(図1(g))の産生量も、免疫抑制剤の用量依存的に大幅に抑制された。
【0035】
図2から明らかなように、試験例1−2においても、試験例1−1と同様に、免疫抑制剤の添加によって各種サイトカインの産生量が大幅に抑制された。このことから、試験例1−1の結果が、脾臓細胞中の活性化CD4+T細胞に起因しており、本発明の免疫抑制剤が活性化CD4+T細胞の活性を直接的に抑制することが示された。
【0036】
また、試験例2においては、図3から明らかな通り、本発明の免疫抑制剤を添加した場合、その用量に関わらず、免疫抑制剤無添加の場合と吸光度は大きく変わらなかった。即ち、試験例2においては、免疫抑制剤の添加による脾臓細胞の細胞死の増大が検出できなかった。このことから、本発明の免疫抑制剤は、本試験の用量の範囲では細胞毒性を示さず安全であることが判った。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(I)で表されるアルキルレゾルシノール類を有効成分とする免疫抑制剤。
【化1】

(式中、R1は飽和または不飽和のアルキル基を表し、R2は水素原子またはメチル基を表す。)
【請求項2】
上記一般式(I)におけるR1が、R2に対してパラ位に結合した請求項1記載の免疫抑制剤。
【請求項3】
上記一般式(I)におけるR1が、炭素原子数13〜27の飽和または不飽和のアルキル基である請求項1または2記載の免疫抑制剤。
【請求項4】
上記一般式(I)におけるR1が炭素原子数15または17の飽和アルキル基であり、R2が水素原子である請求項1又は2に記載の免疫抑制剤。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−91612(P2013−91612A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−234231(P2011−234231)
【出願日】平成23年10月25日(2011.10.25)
【出願人】(000226998)株式会社日清製粉グループ本社 (125)
【出願人】(501203344)独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 (827)
【Fターム(参考)】