説明

共有空間構造体

【課題】ポールとフレームによって囲まれた共有空間の上方が開放された状態を維持しつつ、フレームやポールが水平方向にぐらつかないようにできる共有空間構造体を提供すること。
【解決手段】平面視方形となるように少なくとも4本のポール2と4本のフレーム3により最小単位の共有空間構造体1が構成され、前記フレーム3の支持ブラケット17と前記ポール2とによって形成される前記平面視方形の内角空間31は、前記両フレーム3の支持ブラケット17に固着し、前記ポール2に当接する当接面32aを備えた閉塞部材46により閉塞する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、共有空間構造体の外郭を画定する所定位置から立設したポールと、隣り合う前記ポールの上端にそれぞれ連結することで、ほぼ水平状態に支持されるフレームとの組み合わせからなる共有空間構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の共有空間構造体は、オフィス等の床面に立設したポールと、そのポールの上方を連結するフレームとによって平面視方形に構成され、ポールとフレームで囲まれた共有空間内に机や椅子等を持ち込んで簡易的なミーティングスペースとして利用しているものがあり、この共有空間構造体は、各ポールの上端に取り付けられた線材取付部材に係止軸によって係止された長さを調整可能な線材を、ポールとフレームで形成される平面視方形の対角線上に配置して、この線材の張力によりポール同士を引き合わせて互いに補強することで堅固な構造とし、フレームやポールが水平方向にぐらつかないようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2005−139806号公報(第1頁、第9図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の共有空間構造体にあっては、共有空間の上方にて対角線状に配置された線材の張力によって、共有空間構造体を堅固な構造としているが、共有空間構造体の設置場所によっては天井から吊下がっている照明やシーリングファンなどが線材に接触してしまう虞があり、共有空間構造体の設置場所が制限される。また、共有空間構造体よりも背の高い観葉植物等の備品を共有空間構造体内に置く場合には、その備品の上部が線材に接触してしまう虞がある。更に、共有空間構造体よりも上方に照明が設置されている場合には、共有空間内に配置された机の上面等に線材の影を落としてしまい、机上の書類等が見難くなるという問題がある。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、ポールとフレームによって囲まれた共有空間の上方が開放された状態を維持しつつ、フレームやポールが水平方向にぐらつかないようにできる共有空間構造体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の共有空間構造体は、
共有空間構造体の外郭を画定する所定位置から立設したポールと、隣り合う前記ポールの上端にそれぞれ連結することで、ほぼ水平状態に支持されるフレームとの組み合わせからなる共有空間構造体であって、
平面視方形となるように少なくとも4本のポールと4本のフレームにより最小単位の共有空間構造体が構成され、前記フレームの端部近傍と前記ポールとによって形成される前記平面視方形の内角空間は、前記両フレームの端部近傍に固着し、前記ポールに当接する当接面を備えた閉塞部材により閉塞したことを特徴としている。
この特徴によれば、フレームの端部近傍に固着される閉塞部材によってフレーム同士が連結され、かつ閉塞部材の当接面がポールに当接されるため、フレームとポールとの連結状態も堅固になり、共有空間構造体のぐらつきが防止できるばかりか、この閉塞部材によって閉塞される空間は、フレームの端部近傍とポールによって形成される平面視方形の内角空間のみなので、共有空間の少なくとも中央上方が開放された状態を維持できるようになる。
【0007】
本発明の請求項2に記載の共有空間構造体は、請求項1に記載の共有空間構造体であって、
前記閉塞部材には、前記両フレームの端部近傍に当接される当接面が設けられ、該当接面と前記ポールに当接する当接面とで形成される形状が、前記フレームの端部近傍と前記ポールとで形成される内角の形状とほぼ補形をなしていることを特徴としている。
この特徴によれば、閉塞部材におけるポール及びフレームに当接する当接面が増え、かつそれらの当接面で形成される形状が、フレームの端部近傍とポールとで形成される内角の形状とほぼ補形なので、閉塞部材によって内角の形状が保たれ、フレームとポールとで構成される平面視方形の形状が堅固に維持されるようになる。
【0008】
本発明の請求項3に記載の共有空間構造体は、請求項1または2に記載の共有空間構造体であって、
前記フレームの端部近傍が支持ブラケットで構成されるとともに、前記ポールの外周面に、上下方向に延びる複数の溝条が形成され、該溝条に前記支持ブラケットを係合することで前記フレームを前記ポールに取り付け、前記閉塞部材を前記支持ブラケットに固着したことを特徴としている。
この特徴によれば、支持ブラケットを溝条に係合するだけで、フレームのポールに対する取付作業が簡便になるばかりか、その取付作業の簡便さを維持しつつ、閉塞部材によって支持ブラケット同士が固定されるので、両フレームの水平方向の相互の動きを規制できる。
【0009】
本発明の請求項4に記載の共有空間構造体は、請求項3に記載の共有空間構造体であって、
前記閉塞部材の前記ポールに当接する当接面には、前記閉塞部材の上下方向に所定の長さを有する突部が設けられ、該突部が前記溝条に係合されることを特徴としている。
この特徴によれば、閉塞部材がポールに当接する際に、突部がポールの溝条に係合されることで、閉塞部材の位置決めが容易にできるようになり、かつ突部が閉塞部材の上下方向に所定の長さを有することで、突部が水平方向からの外力に耐えられるようになる。
【0010】
本発明の請求項5に記載の共有空間構造体は、請求項1または4のいずれかに記載の共有空間構造体であって、
前記閉塞部材には、螺子を挿通させるための挿通孔が設けられ、前記閉塞部材が、前記フレームの端部近傍に螺着されるようになっており、前記閉塞部材が、少なくとも前記挿通孔を覆うカバー部材を備えていることを特徴としている。
この特徴によれば、閉塞部材をフレームの端部近傍に螺着するための螺子、及びその螺子を挿通させる挿通孔がカバー部材によって隠蔽されるため、閉塞部材の見栄えが向上される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明に係る共有空間構造体を実施するための最良の形態を実施例に基づいて以下に説明する。
【実施例】
【0012】
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明の実施例における共有空間構造体の全体像を示す斜視図であり、図2は、ポールとフレームを示す分解斜視図であり、図3は、図2におけるポールとフレームを示すA−A横断平面図であり、図4は、フレーム端部の支持ブラケットとポールを示す側面図であり、図5(a)は、連結材を示す正面図であり、図5(b)は、連結材を示す背面図であり、図6(a)は、カバー部材を示す正面図であり、図6(b)は、カバー部材を示す背面図であり、図7は、連結材がポールに当接する状態を示す平面図であり、図8は、カバー部材が連結材に嵌合する状態を示す平面図である。
【0013】
図1の主にオフィス等の屋内空間で使用される共有空間構造体は、コミュニケーションスペース(共有空間)を他のオフィス等の空間と区別するものであり、オフィス等の床面の所定位置に立設されている。この共有空間構造体は、天井近傍までの高さを有する円柱状の4本のポール2と、隣り合うポール2間に水平に渡される4本のフレーム3から構築され、最小共有空間構造体1、1’が2つ連設されている。
【0014】
図1に示されるように、本実施例での最小共有空間構造体1は、4本のポール2と、4本のフレームから最小空間構造体を構成し、共有空間構造体1の水平方向の四方に2本のポール2と1本のフレーム3からなる開放口45によって、外部空間に十分に開放された関係で連接できる構造体であり、更に、この最小共有空間構造体1に2本のポール2’と、3本のフレーム3’からなる空間構造体を連接することで、最小共有空間構造体1’が最小共有空間構造体1に接続されるように構成されている。
【0015】
つまり、本実施例の共有空間構造体は、水平方向に外部空間に開口する4つの開放口45のうちの1つが、隣接する共有空間構造体に連接することで共有空間が拡張されている。
【0016】
また、主に各フレーム3の端部近傍と各ポール2とから構成されている最小共有空間構造体1は、平面視正方形に形成され、2本のフレーム3の端部近傍と1本のポール2とで、正方形の内角となる内角空間31(図7参照)が形成されている。更に詳しくは、この内角空間31は、2本のフレーム3の端部に取り付けられたそれぞれの支持ブラケット17と、この支持ブラケット17間にあるポール2とで造られる空間であり、この内角空間31は、フレーム3の端部に螺合する閉塞部材46によって閉塞されている。
【0017】
また、最小共有空間構造体1、1’の床面44にはテーブル42と椅子43が配置されており、ここでミーティングや会議を行うことが可能であり、テーブル42と椅子43を退けて展示ブースとしての使用も可能となっている。
【0018】
尚、本実施例では最小単位を構成する最小共有空間構造体1、1’を組み合わせて共有空間を拡張しているが、利用する共有空間構造体の広さによっては最小共有空間構造体1単体、若しくは3個以上複数組み合わせて使用しても良い。
【0019】
次に本実施例で使用されている最小共有空間構造体1の具体的な構造について説明する。図2に示すように、取付材5、連結材4、カバー部材6、アジャスタ7、ポールカバー8の組み立て斜視図が示されており、連結材4とカバー部材6が一体となって閉塞部材46が構成される。
【0020】
ポール2の上方端面10には、雌螺子部12が形成されるとともに、ポール2の下方端面11にも雌螺子部(図示略)が形成されている。ポール2の下方端面11には、ボルト部16が設けられた円盤状に形成されたアジャスタ7が取り付けられるようになっており、このアジャスタ7は、そのボルト部16が雌螺子部(図示略)に螺着されることで取り付けられる。更に、このアジャスタ7はボルト部16を締緩することでポール2の高さを微調整する。
【0021】
また、本実施例でのポール2には、垂直方向に8本の溝条9が等間隔に形成されている。この8本の溝条9は、それぞれ外周方向に開口する形で断面視略U字型に形成されている(図3参照)。また、溝条9の開口13の水平方向両端には、開口13の水平方向の幅を狭める形で係止片14が設けられている。
【0022】
次に、取付材5は、フレーム3の垂直方向の幅と同程度の長さを有し、溝条9の形状と相補完する形状に形成されている。また、取付材5の上端には、溝条9の略U字型を拡大した係止材15が設けられる。更に、この取付材5は、ポール2の上方端面10から溝条9に垂直に挿通され、係止材15が上方端面10に当接するまで挿通される。
【0023】
次に、ポールカバー8は、ポール2の上方端面10が隠蔽可能な程度に大きな円盤状に形成される。また、ポールカバー8の下面の中心にはボルト部16’が設けられており、このボルト部16’をポール2の上方端面10側の雌螺子部12に螺着することで上方端面10の隠蔽が完了する。
【0024】
その後、取付材5の溝条9の開口13側に設けられた螺合孔(図示略)に図3に示すようにフレーム3の端部であるブラケット接合部20に形成された取付孔21を通してボルト22で締着させて取付材5とフレーム3が係止片14を挟持することでポール2にフレーム3が取り付けられる。これにより、フレーム3をポール2の溝条9に取り付けるのに、溝条9に挿通させた取付材5を用いることで取り付けを簡便にすることができる。
【0025】
図4に示すように、ポール2に取り付けられたフレーム3は両端部近傍が支持ブラケット17にて構成されており、フレーム3の両端である両支持ブラケット17間にはそれぞれ上下にアッパービーム23とローワービーム24がフレーム3の長手方向に渡される。両支持ブラケット17はアッパービーム23を渡すブラケット上部18、ローワービーム24を渡すブラケット下部19、ブラケット上部18とブラケット下部19を上下方向に一体に接合するブラケット接合部20から構成され、支持ブラケット17のポール2に当接する端面26は支持ブラケット17の長手方向に延在するように形成されている。
【0026】
また、ブラケット接合部20には、連結材4を螺子28で螺着する螺着孔27が側面に上下に2つ設けられている他、ポール2の溝条9に挿通された取付材5に支持ブラケット17をボルト22で取り付けるための取付孔21が同じく上下に2つ設けられている。
【0027】
また、アッパービーム23とローワービーム24間は中空となっており、この中空部25に中間部材47をフレーム3の強度を向上させるためにトラス構造をなすように備え、アッパービーム23とローワービーム24との接点を溶接で固着させる。
【0028】
尚、アッパービーム23とローワービーム24の両端面の中心にはボルトの螺合孔29が存在し、この螺合孔29に両支持ブラケット17からボルト30を螺合することで支持ブラケット17にアッパービーム23とローワービーム24が取り付けられフレーム3をなす。
【0029】
以上のように、ポール2、フレーム3、アジャスタ7、ポールカバー8の取り付けの組み立て構造を説明したが、最小共有空間構造体1、1’の全てのポール2において同様に取り付けが可能である。
【0030】
次に、図7に示すようにポール2と両フレーム3の端部近傍により形成される内角空間31を閉塞するように連結材4の当接面32aをポール2の内角外周2aに、サイド当接面32bをブラケット内角側面17aにそれぞれ当接し、フレーム3の端部である支持ブラケット17のブラケット接合部20に螺子28によって取り付ける。これによりフレーム3の水平方向の動きを規制できる。
【0031】
また、これにより連結材4のポール2及びフレーム3に当接する面が増え、かつそれぞれの当接面で形成される形状がフレーム3の端部近傍とポール2とで形成される内角の形状とほぼ補形なので、連結材4により内角の形状が変化しにくくなり、フレーム3とポール2とで構成される平面視正方形の形状が堅固に維持される。
【0032】
連結材4は図5(b)に示すように、ポール2に当接する当接面32aの中央には、ポール2に形成された溝条9の開口13に嵌合する突部33が設けられている。この突部33の垂直方向の長さは、連結材4の垂直方向の長さより僅かに短い程度の長さを有しており、水平方向の長さは、ポール2の溝条9の開口13に設けられた係止片14の厚さと同程度に形成される。また、連結材4の表面34は上下計4つ陥没穴35を設け、更に各陥没穴35内に連結材4を支持ブラケットのブラケット接合部20に螺子28で螺着するための挿通孔36が設けられている。
【0033】
また、図5(a)に示すように、連結材4の表面34の4隅近傍には、後述するカバー部材6を取り付けるための4つの嵌合穴37が設けられており、同じく表面34には連結材4の重量を軽くするための肉抜き穴38が複数設けられている。更に、連結材4は図7に示されるように内角空間31と補形をなすように形成されており、この形でブラケット接合部20に螺着されることで、外力による内角の形状の変化を防ぐことが可能となる。
【0034】
カバー部材6は図6(a)に示すように、カバー表面39は凹凸の無い平坦面として形成され、上方視で僅かに水平方向に湾曲している(図8参照)。また、図6(b)に示すように、連結材4と対向するカバー裏面40には、連結材4の表面34の4つの嵌合穴37に各々嵌め込まれる4つの突起41が設けられている。
【0035】
更に、図8に示すように、この突起41を嵌合穴37に嵌め込むだけで容易にカバー部材6を連結材4に取り付けることができる。また、カバー部材6を取り付けたことにより、連結材4の表面34の肉抜き穴38及び陥没穴35を隠蔽することができるので、容易に連結材4の見栄えを向上させる。
【0036】
以上、本実施例における最小共有空間構造体1では、2本のフレーム3の両支持ブラケット17と1本のポール2とによって形成される内角空間31を、ポール2に当接する当接面32aが設けられた閉塞部材46によって閉塞し、閉塞部材46が当接面32aによりポール2に当接されるとともに、閉塞部材46が両フレーム2の支持ブラケット17に固着されることで、フレーム3とポール2との連結状態が堅固になり、共有空間構造体1のぐらつきが防止できるばかりか、この閉塞部材46によって閉塞される空間は、フレーム3の支持ブラケット17とポール2によって形成される平面視正方形の4つの内角空間31のみなので、共有空間の少なくとも中央上方が開放された状態を維持できるようになる。
【0037】
また、閉塞部材46には、両フレーム2の支持ブラケット17に当接される当接面32bが設けられていることで、閉塞部材46におけるポール2及びフレーム3に当接する当接面32a、32bが増えるようになっている。また、閉塞部材46は、支持ブラケット17に当接する当接面32bとポール2に当接する当接面32aとで形成される形状が、フレーム3の支持ブラケット17とポール2とで形成される内角の形状とほぼ補形をなしていることで、閉塞部材46によって内角の形状が変化しなくなり、フレーム3とポール2とで構成される平面視正方形の形状が堅固に維持されるようになる。
【0038】
また、ポール2の外周面には、上下方向に延びる複数の溝条9が形成され、この溝条9に支持ブラケット17を取付材5を介して係合することで、フレーム3のポール2に対する取付作業が容易に行え、閉塞部材46によって支持ブラケット17同士が固定されるので、フレーム3の水平方向の動きを規制できる。
【0039】
また、閉塞部材46のポール2に当接する当接面32a側には、閉塞部材46の上下方向に所定の長さを有する突部33が設けられ、閉塞部材46がポール2に当接する際に、この突部33が溝条9に係合されることで、閉塞部材46の位置決めが容易にできるようになり、かつ突部33が閉塞部材46の上下方向に所定の長さを有することで、突部33が水平方向からの外力に耐えられるようになる。
【0040】
また、閉塞部材46には、螺子28を挿通させるための挿通孔36が設けられ、閉塞部材46が、フレーム3の支持ブラケット17に螺着されるようになっており、閉塞部材46が、少なくとも挿通孔36を覆うカバー部材6を備えていることで、閉塞部材46をフレーム3の支持ブラケット17に螺着するための螺子28、及びその螺子28を挿通させる挿通孔36がカバー部材6によって隠蔽されるため、閉塞部材46の見栄えが向上される。
【0041】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0042】
例えば、前記実施例では、ポール2は円柱状であり、連結材4の当接面32aをポール2の内角外周2aに当接するように湾曲させて形成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばポールが四角柱であれば連結材の当接面を四角柱の角部の形状に補形をなすように形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施例における共有空間構造体の全体像を示す斜視図である。
【図2】ポールとフレームを示す分解斜視図である。
【図3】図2におけるポールとフレームを示すA−A横断平面図である。
【図4】フレーム端部の支持ブラケットとポールを示す側面図である。
【図5】(a)は、連結材を示す正面図であり、(b)は、連結材を示す背面図である。
【図6】(a)は、カバー部材を示す正面図であり、(b)は、カバー部材を示す背面図である。
【図7】連結材がポールに当接する状態を示す平面図である。
【図8】カバー部材が閉塞部材に嵌合する状態を示す平面図である。
【符号の説明】
【0044】
1、1’ 最小共有空間構造体
2、2’ ポール
2a 内角外周
3、3’ フレーム
4 連結材
5 取付材
6 カバー部材
9 溝条
13 開口
15 係止材
17 支持ブラケット
17a ブラケット内角側面
21 取付孔
28 螺子
31 内角空間
32a 当接面
32b サイド当接面
33 突部
34 表面
35 陥没穴
36 挿通孔
37 嵌合穴
38 肉抜き穴
39 カバー表面
40 カバー裏面
41 嵌め込み突起
45 開放口
46 閉塞部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
共有空間構造体の外郭を画定する所定位置から立設したポールと、隣り合う前記ポールの上端にそれぞれ連結することで、ほぼ水平状態に支持されるフレームとの組み合わせからなる共有空間構造体であって、
平面視方形となるように少なくとも4本のポールと4本のフレームにより最小単位の共有空間構造体が構成され、前記フレームの端部近傍と前記ポールとによって形成される前記平面視方形の内角空間は、前記両フレームの端部近傍に固着し、前記ポールに当接する当接面を備えた閉塞部材により閉塞したことを特徴とする共有空間構造体。
【請求項2】
前記閉塞部材には、前記両フレームの端部近傍に当接される当接面が設けられ、該当接面と前記ポールに当接する当接面とで形成される形状が、前記フレームの端部近傍と前記ポールとで形成される内角の形状とほぼ補形をなしていることを特徴とする請求項1に記載の共有空間構造体。
【請求項3】
前記フレームの端部近傍が支持ブラケットで構成されるとともに、前記ポールの外周面に、上下方向に延びる複数の溝条が形成され、該溝条に前記支持ブラケットを係合することで前記フレームを前記ポールに取り付け、前記閉塞部材を前記支持ブラケットに固着したことを特徴とする請求項1または2に記載の共有空間構造体。
【請求項4】
前記閉塞部材の前記ポールに当接する当接面には、前記閉塞部材の上下方向に所定の長さを有する突部が設けられ、該突部が前記溝条に係合されることを特徴とする請求項3に記載の共有空間構造体。
【請求項5】
前記閉塞部材には、螺子を挿通させるための挿通孔が設けられ、前記閉塞部材が、前記フレームの端部近傍に螺着されるようになっており、前記閉塞部材が、少なくとも前記挿通孔を覆うカバー部材を備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の共有空間構造体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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