説明

分岐管接続用支管の接続方法、及び止水用ゴムシート

【課題】作業性が良好な分岐管接続用支管の接続方法、及び該接続方法に使用する止水用ゴムシートを提供する。
【解決手段】止水用ゴムシート40の表面には、ゴムシート開口部43を囲繞するように表面側突条42が設けられており、下水本管1に分岐管接続用支管2を接続しようとする際には、該下水本管1の分岐管接続用開口部3の周りに、該止水用ゴムシート40を被着し、該分岐管接続用支管2に設けられたサドル部材7を、表面側突条42を含む該止水用ゴムシート40の表面に接触させながら、先に分岐管接続用支管2の係止部材6の固定爪5を分岐管接続用開口部3の周縁に係止させ、次に可動爪4を回動させて該分岐管接続用開口部3を通過させてから該可動爪4を該分岐管接続用開口部3の周縁に係止させ、そして該分岐管接続用支管2のサドル部材7と該止水用ゴムシート40の表面側突条42とを圧接するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リブ付きの本管に分岐管接続用支管を接続する接続方法、および該本管に該分岐管接続用支管を接続する際に使用される止水用ゴムシートに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、本管(下水本管)と、公共ますに接続される分岐管とを接続する場合には、まず該本管の周壁に設けられた開口部に分岐管接続用支管(分岐管の接続装置)を接続し、該分岐管接続用支管を介して該分岐管を該本管に接続する(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、上記特許文献1には、本管の開口部周縁の内周面に引っ掛かる固定具を二つ有した分岐管接続用支管(上記特許文献1の図5参照)と、該固定具(可動爪)を一つだけ有した分岐管接続用支管(上記特許文献1の図9参照)とが開示されている。ここで、固定具(可動爪)が一つだけの分岐管接続用支管は、該固定具が分岐管接続用支管の内筒に対して回動自在となっており、まず該内筒を斜めに傾けながら該内筒に設けられた固定引っ掛け部(固定爪)を本管の内周面に引っ掛け、それから該内筒を立てて該固定具を回動させながら該固定具を該本管の内周面に引っ掛ける。該固定具が一つだけの分岐管接続用支管は、部品点数が少なくて簡易構造であるため、固定具を二つ有したものに比べて本管と分岐管接続用支管との接続作業が容易となる利点がある。
【0004】
また、通常、リブ付きの本管に分岐管接続用支管を接続する際には、該リブが嵌着するリブ溝を複数備えた止水用ゴムシートを該本管の開口部を囲繞するように該本管の外周面に被着し、そして該止水用ゴムシート上面に、該分岐管接続用支管の下端部に設けられたサドル部を密着させて該分岐管接続用支管を接続する(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
上記従来構成において、例えばリブ付きの本管に、上記固定具を一つだけ有した分岐管接続用支管、即ち、固定具(可動爪)と固定引っ掛け部(固定爪)とを一つずつ有した分岐管接続用支管を接続しようとした場合には、作業者はリブ付きの本管に止水用ゴムシートを被着した後、該分岐管接続用支管を斜めに傾けながら、該止水用ゴムシート上で該分岐管接続用支管を適宜位置調整すると共に、まず固定引っ掛け部(固定爪)を本管の内周面に引っ掛け、それから該固定具(可動爪)を回動させながら該固定具(可動爪)を該本管の内周面に引っ掛けて、該本管に該分岐管接続用支管を接続する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平9−303657号公報
【特許文献2】特開2009−52296号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、リブ付きの本管に、固定具を一つだけとした構成、即ち固定具(可動爪)と固定引っ掛け部(固定爪)とを一つずつ有した構成の分岐管接続用支管を接続する場合、該分岐管接続用支管のサドル部を該止水用ゴムシートの表面に接触させたときの該サドル部と該止水用ゴムシートとの間の摩擦抵抗が大きく、該止水用ゴムシート上で該分岐管接続用支管を円滑に滑動させて該分岐管接続用支管の位置調整することが難しいため、該分岐管接続用支管の接続作業に手間がかかるという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、リブ付きの本管に対して分岐管を接続しようとする場合において、上記問題を解決することができる分岐管接続用支管の接続方法、及びその際に使用される止水用ゴムシートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、外周面に環状リブが多数並設されているリブ付きの本管の周壁に設けられた分岐管接続用開口部の周囲に止水用ゴムシートを被着し、該止水用ゴムシートを介して該本管の分岐管接続用開口部に分岐管接続用支管を接続する分岐管接続用支管の接続方法であって、該分岐管接続用支管は、該本管の分岐管接続用開口部の周縁に係止される係止部を備え、該係止部には、一方に固定爪が形成され、他方に該係止部に枢着された可動爪が形成され、該止水用ゴムシートの略中央には、該止水用ゴムシートが該本管に被着された状態で該分岐管接続用開口部に連通するゴムシート開口部が形成され、さらに該止水用ゴムシートの該分岐管接続用支管が接触する面であるゴムシート表面には該ゴムシート開口部を囲繞するように表面側突条が設けられており、該本管に該分岐管接続用支管を接続しようとする際には、該本管の分岐管接続用開口部の周りに、該止水用ゴムシートを被着する止水用ゴムシート被着工程と、該分岐管接続用支管に設けられたサドル部を、表面側突条を含む該ゴムシート表面に接触させながら、先に該分岐管接続用支管の係止部の固定爪を分岐管接続用開口部の周縁に係止させ、次に可動爪を回動させて該分岐管接続用開口部を通過させてから該可動爪を該分岐管接続用開口部の周縁に係止させ、該分岐管接続用支管のサドル部と該止水用ゴムシートの表面側突条とを圧接する分岐管接続用支管装着工程と、を行うことを特徴とする分岐管接続用支管の接続方法である。
【0010】
上記構成においては、分岐管接続用支管を止水用ゴムシート上で位置調整する際に、該ゴムシート表面に該表面側突条が存在するために該分岐管接続用支管のサドル部と該止水用ゴムシート表面との接触面積が減少して該サドル部と該止水用ゴムシート表面との摩擦抵抗が低減されるため、該止水用ゴムシート上における該分岐管接続用支管の位置調整が極めて容易となり、作業者の作業負担が飛躍的に軽減される。また、該分岐管接続用支管が該本管に対して適正に装着された状態にあっては、該分岐管接続用支管のサドル部と該止水用ゴムシートの表面側突条とが圧接するため、該分岐管接続用支管と該止水用ゴムシートとの間の止水効果が向上する。
【0011】
また、該止水用ゴムシート被着工程と、該分岐管接続用支管装着工程との間に、該止水用ゴムシートの表面側突条の表面にシール剤からなるシール層を形成するシール層形成工程を行うようにしてもよい。
【0012】
このように表面突条の表面にシール層が形成されると、サドル部との関係において該表面突条表面の摩擦抵抗がより一層小さくなるため、該分岐管接続用支管を止水用ゴムシート表面でより一層滑動させやすくなる。また、該分岐管接続用支管が本管に対して適正に装着された状態にあっては、該シール層により該分岐管接続用支管と該止水用ゴムシートとの間の止水効果がより一層高まる。なお、該分岐管接続用支管と該止水用ゴムシートとの間の止水効果を高めるには、該止水用ゴムシートの表面全域にシール層を形成することが提案されうるが、このような構成はシール剤を多量に準備する必要があるためコストが高騰するおそれがある。しかし本発明は、サドル部が止水用ゴムシートを押し付ける押圧力が該表面側突条に集中するために該表面側突条の表面だけにシール層を形成すれば高い止水効果が得られる。このため、上記構成はシール剤の量を節約でき全体としてコストを抑えることができる。
【0013】
また、該止水用ゴムシートの該本管が接触する面であるゴムシート裏面には、該ゴムシート開口部を囲繞するように裏面側突条が設けられており、
該止水用ゴムシート被着工程の前に、該止水用ゴムシートの裏面側突条の表面にシール剤からなるシール層を形成するシール層形成工程を行うようにしてもよい。
【0014】
上記構成とすると、該分岐管接続用支管が本管に対して適正に装着された状態で、該本管の外周面と該止水用ゴムシートの裏面側突条とが圧接するため、該止水用ゴムシートが該本管の外周面を押し付ける押圧力が該表面側突条に集中する。さらに、該裏面側突条にはシール層が形成されるため、該本管と該止水用ゴムシートとの間の止水効果がさらに高まる。なお、該本管と該止水用ゴムシートとの間の止水効果を高めるには、該止水用ゴムシートの裏面全域にシール層を形成することが提案されうるが、本発明は止水用ゴムシートが本管の外周面を押し付ける押圧力が該裏面側突条に集中するために該裏面側突条の表面だけにシール層を形成すればよい。このため、上記構成は、シール剤の量を節約でき全体としてコストを抑えることができる。
【0015】
また、該止水用ゴムシートの該本管が接触する面であるゴムシート裏面には、該止水用ゴムシートを該本管の外周面に被着した際に該本管の環状リブが嵌着するリブ溝が多数並設されており、該止水用ゴムシートを該本管の外周面の適正位置に被着した状態で該止水用ゴムシートを平面視した際に該本管の環状リブと適合するリブ溝位置合わせ用目印を、該ゴムシート裏面以外の部分に設けておき、該止水用ゴムシート被着工程において、該本管の該環状リブと該止水用ゴムシートのリブ溝位置合わせ用目印とを目視で適合させながら該環状リブを該リブ溝に嵌着して該止水用ゴムシートを該本管の外周面の適正位置に被着するようにしてもよい。
【0016】
上記構成とすることにより、作業者は該リブ溝位置合わせ用目印を目視しながら該止水用ゴムシートを該本管の分岐管接続用開口部の周りに適正に配置することができるため、上記止水用ゴムシート被着工程を迅速に行うことができる。
【0017】
また、該本管の外周面に、該本管の管軸に沿った標線を表示しておくと共に、該止水用ゴムシートのゴムシート裏面以外の部分に、該本管の外周面の適正位置に被着した状態で該止水用ゴムシートを平面視した際に該本管の標線と適合する標線位置合わせ用目印を設けておき、該止水用ゴムシート被着工程において、該本管の標線と該止水用ゴムシートの標線位置合わせ用目印とを目視で適合させながら該止水用ゴムシートを該本管の外周面の適正位置に被着するようにしてもよい。
【0018】
上記構成とすることにより、作業者は該標線位置合わせ用目印を目視しながら該止水用ゴムシートを該本管の分岐管接続用開口部の周りに適正に配置することができるため、上記止水用ゴムシート被着工程を迅速に行うことができる。
【0019】
また、本発明は、外周面に環状リブが多数並設されているリブ付きの本管の周壁に設けられた分岐管接続用開口部に分岐管接続用支管が接続される場合に、該本管の外周面と該分岐管接続用支管に設けられたサドル部との間に介在される止水用ゴムシートであって、該止水用ゴムシートの略中央には該止水用ゴムシートが該本管に被着された状態で該分岐管接続用開口部に連通するゴムシート開口部が形成されており、かつ該止水用ゴムシートの該分岐管接続用支管が接触する面であるゴムシート表面に、該ゴムシート開口部を囲繞するように表面側突条が設けられており、さらに該表面側突条の表面には、シール剤からなるシール層が形成されており、
該本管の分岐管接続用開口部に該分岐管接続用支管が接続された際に、該分岐管接続用支管に設けられたサドル部と該止水用ゴムシートの表面側突条とが圧接することを特徴とする止水用ゴムシートである。
【0020】
上記構成の止水用ゴムシートを使用すれば、施工現場において表面側突条にシール層を形成する作業を省略することができるため、作業効率が向上する。
【0021】
また、該止水用ゴムシートの表面側突条の突出方向は、該止水用ゴムシートが該本管に被着された状態で該本管の外周面に直交する方向に設定されており、該止水用ゴムシートの該本管に接触する面である裏面には、該止水用ゴムシートが該本管に被着された状態で該本管の外周面に直交する方向に突出する裏面側突条が該ゴムシート開口部を囲繞するように設けられており、該裏面側突条は、該止水用ゴムシートの表面側突条の突出方向において該表面側突条の真裏位置に配置され、さらに該裏面側突条の表面には、シール剤からなるシール層が形成されており、該止水用ゴムシートが該本管の外周面と該分岐管接続用支管のサドル部との間に介在した状態で、該表面側突条が該サドル部と圧接し、該裏面側突条が該本管の外周面に圧接する構成が望ましい。
【0022】
上記構成においては、表面側突条の突出方向と裏面側突条の突出方向とが略同一直線上に配置されるため、止水用ゴムシートが該分岐管接続用支管のサドル部から受ける押圧力、及び該本管の外周面が該止水用ゴムシートから受ける押圧力が、該裏面側突条に集中することとなり、該裏面側突条がより一層強く該本管の外周面に圧接されることとなって、止水効果がさらに向上する。また、該裏面側突条は、本管の外周面に対して略垂直に押し当てられることとなるため、止水効果が向上する。
【0023】
また、該止水用ゴムシートが該本管の外周面の適正位置に被着された際に該本管に予め設定されている目印と適合する位置合わせ用目印が、該止水用ゴムシートの裏面以外の部分に設けられていてもよい。
【0024】
上記構成は、止水用ゴムシートを本管へ簡単に被着することができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明は、止水用ゴムシートを使用する本管と分岐管接続用支管との接続作業を容易として作業性を向上させる優れた効果があると共に、本管と分岐管接続用支管とが接続した状態において止水効果を高める効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本管と分岐管接続用支管との接続構造を示す縦断面図
【図2】分岐管接続用支管の分解断面図
【図3】止水用ゴムシートの外観斜視図
【図4】止水用ゴムシートの正面図
【図5】止水用ゴムシートの側面図
【図6】止水用ゴムシートの裏面図
【図7】図5のA−A線断面図
【図8】図5の部分拡大断面図
【図9】図8の部分拡大図
【図10】止水用ゴムシートを本管に被着した状態を示す平面図
【図11】止水用ゴムシートを本管に被着した状態を示す側面図
【図12】分岐管接続用支管の取り付け過程を示す説明縦断面図
【図13】図12の部分拡大図
【図14】下水本管と分岐管接続用支管とを側方から示す概略図
【図15】他の形態の止水用ゴムシートの外観斜視図
【図16】他の形態の止水用ゴムシートの裏面図
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施例を説明する。
図1等に示すように、外周面に環状リブ1Aが多数並設されているリブ付き円筒形状の下水本管(本管)1に分岐管(図示せず)が接続される際には、該下水本管1の周壁に設けられた分岐管接続用開口部3に分岐管接続用支管2が接続され、該分岐管接続用支管2に該分岐管が接続される。
なお、該下水本管1の該環状リブ1Aは、該下水本管1が埋設された際の土圧に対して強度、剛性を確保するためのものである。また、該分岐管接続用開口部3は、分岐管の配置を考慮しながら、作業現場にてホルソー等の穿孔手段を用いて下水本管1の周壁に貫通状に形成される。但し、該分岐管接続用開口部3を作業現場で形成することに限らず、予め工場等で該分岐管接続用開口部3を形成しておいてもよい。
【0028】
上記分岐管接続用支管2について図1等に従って説明する。
図1,2に示すように、分岐管接続用支管2は、下水本管1に係止される係止部材6と、該係止部材6に外嵌されて該下水本管1の外周面に装着されるサドル部材7と、該サドル部材7に内挿され、最終的に分岐管が接続されることとなる接続部材9とを有している。なお、該係止部材6により、本発明の係止部が構成され、該サドル部材7により本発明のサドル部が構成される。
【0029】
図2に示すように、前記係止部材6には、下水本管1に設けられた分岐管接続用開口部3の周縁に係止される可動爪4及び固定爪5が形成されている。該可動爪4及び該固定爪5は、断面略L字状とされ、それぞれが略水平に差し出された係止板10を有している。該係止板10の形状は、下水本管1の分岐管接続用開口部3の周縁部の内周面の形状に沿ったアーチ形状とされている。そして、該可動爪4は、その上部側面から一対の枢着ピン11が突設されており、該枢着ピン11を介して該係止部材6に回動可能に枢着されている。一方、該固定爪5は、該係止部材6に一体的に設けられている。また、該係止部材6の内周面には、下方へ向けて縮径したテーパー状の当接段部13が設けられている。
なお、本実施例において該可動爪4及び該固定爪5は、該分岐管接続用開口部3に係止された際には下水本管1の管軸方向に並ぶように対置されている。
【0030】
図2に示すように、前記サドル部材7の下部には、略水平に差し出された一対のサドル板14,14が設けられている。該サドル板14は硬質の塩化ビニル樹脂で構成されており、後述の止水用ゴムシート40のゴムシート表面40Aに当接する下向きの接触面15は、下水本管1の外周面に沿った湾曲形状とされている。また、該サドル板14の上向きの周面にはリブ7Aが設けられており、該サドル板14の剛性、強度等が確保されている。
また、該サドル部材7の上部内周面には当接段部16が設けられており、さらに該サドル部材7の上端の内周面には環状係合爪17が突設されている。
【0031】
図2に示すように、前記接続部材9の下部には、フランジ部21を介して挿入部18が設けられている。また該フランジ部21の下部には下向きの段面23が形成されており、該段面23に沿ってリング状のパッキン24が嵌着されている。また、該段面23の下方には、係止段部22が形成されている。さらに、該挿入部18の下端部には、該挿入部18の先端方向に縮径したテーパー状の当接部20が設けられている。
さらに該接続部材9の外周には左右一対の折り畳み可能な把手25が取り付けられている。また、該接続部材9の上部には分岐管が差し込まれるゴム輪受口8が設けられており、該ゴム輪受口8の内周面には該分岐管の周面に当接するゴム輪31が装着されている。
【0032】
加えて、該接続部材9において、該係止段部22にはリング状の押圧部材26が嵌着される。図2に示すように該押圧部材26は断面略L字状とされており、該接続部材9の挿入部18に外挿され、該押圧部材26の上周面27が該パッキン24を介して該接続部材9の段面23に当接し、かつ該押圧部材26の内側上周面30が該接続部材9の係止段部22に当接している。
さらに該押圧部材26には、前記サドル部材7の当接段部16と係止部材6の上端6Aとが当接する下周面28が設定されている。
【0033】
本発明にかかる止水用ゴムシート40について説明する。
図1に示すように、該止水用ゴムシート40は、該下水本管1の外周面と、該分岐管接続用支管2のサドル部材7との間に介装されて使用される。該止水用ゴムシート40の材料は、天然ゴム又は合成ゴムなどのゴム材料が採用され、全体として略馬鞍状に成形されている。
【0034】
図3等に示すように、該止水用ゴムシート40の略中央には、略矩形状のゴムシート開口部43が形成されている。該ゴムシート開口部43は、該止水用ゴムシート40が下水本管1に被着された際に、該下水本管1の分岐管接続用開口部3と連通する。
【0035】
また、図3〜図5に示すように、該止水用ゴムシート40において前記サドル部材7と接触するゴムシート表面40Aには、一条の表面側突条42が該ゴムシート開口部43を囲繞するように設けられている。また、図8に示すように、該表面側突条42は、該止水用ゴムシート40が該下水本管1に被着された状態で該下水本管1の外周面に直交する方向に突出している。さらに、図9に示すように、該表面側突条42の表面には、シール剤が塗布されることによりシール層42Aが形成されている。
【0036】
該シール剤としては、有機系材料と無機系材料とがあり、有機系材料としては熱可塑性樹脂と、熱硬化性樹脂とがある。熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン、スチレン樹脂、ABS樹脂、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂、アクリロニトリル−スチレン系樹脂、塩化ビニリデン樹脂、熱可塑性ポリウレタン、ポリビニルブチラール、ポリ−4−メチルペンテン−1、ポリブテン−1などがある。熱硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタンなどがある。無機系材料としては、水ガラスなどがある。
【0037】
また、図6〜図8に示すように、該止水用ゴムシート40において前記下水本管1の外周面に接触するゴムシート裏面40Bには、一条の裏面側突条45が該ゴムシート開口部43を囲繞するように設けられている。さらに詳述すると、該裏面側突条45は、図8に示すように、該止水用ゴムシート40が該下水本管1に被着された状態で該下水本管1の外周面に直交する方向に突出しており、前記表面側突条42の突出方向Lにおいて該表面側突条42の真裏位置に配置されている。さらに、図9に示すように、該裏面側突条45の表面にも、表面側突条42と同様に、上記シール剤からなるシール層45Aが形成されている。
【0038】
また、図6等に示すように、該ゴムシート裏面40Bには、該止水用ゴムシート40を該下水本管1の外周面に被着した際に該下水本管1の環状リブ1Aを嵌着するリブ溝41が多数並設されている。また、図6に示すように、互いに交差している該リブ溝41と該裏面側突条45とが該ゴムシート裏面40B側から見た際に直交状となるように設定されている。また、図6,7に示すように、該ゴムシート裏面40Bにおいて、該リブ溝41と前記裏面側突条45とが交差する部位においては、該裏面側突条45が該リブ溝41内にも溝壁に沿って設けられており、該リブ溝41に該環状リブ1Aが嵌着された際に該環状リブ1Aに該裏面側突条45の先端縁が圧接するように設定されている。
【0039】
さらに、上記したリブ溝41のうち、該止水用ゴムシート40が該下水本管1に被着された状態で該下水本管1の管軸方向において両端に位置する一対のリブ溝41A,41Aは、該裏面側突条45の外側に配置されるように設定されている。
【0040】
また、該ゴムシート表面40Aには、止水用ゴムシート40の装着作業を容易とする位置合わせ用目印46,47が設けられている。
さらに詳述すると、該ゴムシート表面40Aには、前記リブ溝41A,41Aに沿って設けられた溝状の両端リブ溝位置合わせ用目印46,46が設けられている。すなわち、該両端リブ溝位置合わせ用目印46,46は、両端に配置されたリブ溝41A,41Aの位置を示すものであり、該止水用ゴムシート40を該下水本管1の外周面の適正位置に被着した状態で該止水用ゴムシート40を平面視した際に該リブ溝41A,41Aに対応する環状リブ1Aと適合する。
【0041】
さらに、該ゴムシート表面40Aには、図3に示すように、該止水用ゴムシート40が該下水本管1に適正に被着された状態で該止水用ゴムシート40を平面視した際に該下水本管1の中央に設けられた管軸に沿う標線1B(図10参照)に適合する溝状の標線位置合わせ用目印47も設けられている。
【0042】
上記の位置合わせ用目印46,47の形状等は、その他の構成であってもよく、凸状としてもよいし、マーカーで表示するようにしてもよいし、また線状でもあってもよいし点状であってもよいし、切り欠き状であってもよい。
【0043】
以下、該下水本管1に該分岐管接続用支管2を接続する手順を述べる。
まず、未だ分岐管接続用開口部3が形成されていない下水本管1に対して、該分岐管接続用開口部3を形成しようとする位置に止水用ゴムシート40を仮置きし、標線1Bを該下水本管1に記入する。
【0044】
次に、下水本管1の所要位置に分岐管接続用開口部3を穿孔する。そして、改めて図10,11に示すように、該下水本管1に該止水用ゴムシート40を適正位置に被着する(止水用ゴムシート被着工程)。
このとき、該下水本管1に設けられた分岐管接続用開口部3と、該止水用ゴムシート40のゴムシート開口部43とを連通させるようにしつつ、上記位置合わせ用目印46,47を目視しながら、両端リブ溝位置合わせ用目印46とこれに対応する環状リブ1Aとを、並びに、標線位置合わせ用目印47と標線1Bとをそれぞれ適合させて、該下水本管1の環状リブ1Aを該止水用ゴムシート40の該リブ溝41,41Aにそれぞれ嵌着させる。
【0045】
次に、図12に示すような態様で上記サドル部材7のサドル板14の接触面15を該止水用ゴムシート40のゴムシート表面40Aに接触させながら、分岐管接続用支管2を該下水本管1の分岐管接続用開口部3に接続する(分岐管接続用支管装着工程)。
具体的には、該分岐管接続用支管2を傾けて、図13に示すようにサドル部材7のサドル板14を、止水用ゴムシート40の表面側突条42を含むゴムシート表面40Aにおいて適宜滑動させながら、先に該係止部材6の固定爪5を下水本管1の分岐管接続用開口部3の周縁の内周面に係止させ、次に、可動爪4を枢着ピン11を中心として内側に回動させて該可動爪4が該分岐管接続用開口部3を通過可能な状態とし、次いで、傾いた状態の分岐管接続用支管2を起こしながら該可動爪4を下水本管1の分岐管接続用開口部3を通過させ、該可動爪4を該分岐管接続用開口部3の周縁の内周面に係止させる。
【0046】
その後、把手25を手掛かりとしながら接続部材9の挿入部18の当接部20を、係止部材6の当接段部13に当接させ、かつ接続部材9のフランジ部21とサドル部材7の環状係合爪17とを係合させ、さらに押圧部材26の下周面28に前記サドル部材7の当接段部16と係止部材6の上端6Aとを当接させる。そうすると、可動爪4の上部も、接続部材9の挿入部18の外周面とサドル部材7の内周面とによって挟持され、該可動爪4の回動が阻止され、該可動爪4が分岐管接続用開口部3を通過不可能とされる。
これにより、該分岐管接続用支管2のサドル部材7の接触面15と止水用ゴムシート40の表面側突条42とが圧接し、かつ、該止水用ゴムシート40の裏面側突条45と下水本管1の外周面とが圧接し、分岐管接続用支管2が確実に該下水本管1に接続される。
【0047】
上記分岐管接続用支管装着工程において、サドル部材7のサドル板14を止水用ゴムシート40の表面側突条42を含むゴムシート表面40Aにおいて適宜滑動させた場合、サドル部材7と止水用ゴムシート40との摩擦抵抗が該表面側突条42を備えていない構成に比べて低減される。このため、該分岐管接続用支管2を止水用ゴムシート40の表面で位置調整しやすく、作業者の作業負担が飛躍的に軽減される。
【0048】
また、上記分岐管接続用支管装着工程において、該分岐管接続用支管2が該下水本管1に対して適正に装着された状態にあっては、該分岐管接続用支管2のサドル部材7と該止水用ゴムシート40の表面側突条42とが圧接し、かつ、該止水用ゴムシート40の裏面側突条45と該下水本管1の外周面とが圧接するため、該サドル部材7と該止水用ゴムシート40との間、及び、該止水用ゴムシート40と該下水本管1の外周面との間において、止水効果が確かなものとなる。
【0049】
なお、上記構成において、下水本管1に分岐管接続用支管2を接続して該下水本管1を埋設した際に、仮に該下水本管1に土圧が作用して該下水本管1が断面変形したとしても、上記止水用ゴムシート40の裏面側突条45の表面にはシール層45Aが形成されているため、該止水用ゴムシート40は該下水本管1の断面変形に追従して該下水本管1の外周面に密着し、該止水用ゴムシート40と該下水本管1の外周面との間に隙間が生じない。
【0050】
また、上記した該下水本管1と該分岐管接続用支管2との接続構造60においては、図14に示すように、該サドル部材7のサドル板14の接触面15の曲率半径R1が、該下水本管1の外周面に被着されて湾曲状態にある該止水用ゴムシート40のゴムシート表面40Aの曲率半径R2よりも小さくなるように設定されている。したがって、該下水本管1と該分岐管接続用支管2とが接続した状態では、該サドル板14が該止水用ゴムシート40に強く食い込みながら密着することとなり、該止水用ゴムシート40のシール性がより一層向上する。
【0051】
上記実施例に使用した止水用ゴムシート40は、表面側突条42及び裏面側突条45にあらかじめシール層42A,45Aが形成されているが、以下に述べる構成としてもよい。
すなわち、表面側突条42及び裏面側突条45にシール層42A,45Aが形成されていない止水用ゴムシート40を使用するものとし、前記止水用ゴムシート被着工程の前に、施工現場で該止水用ゴムシート40の裏面側突条45の表面にシール剤を塗布してシール層45Aを形成するようにしたり(シール層形成工程)、前記止水用ゴムシート被着工程と前記分岐管接続用支管装着工程との間に、施工現場で該止水用ゴムシート40の表面側突条42の表面にシール剤を塗布してシール層42Aを形成するようにしたり(シール層形成工程)してもよい。
【0052】
以下、他の形態の止水用ゴムシート50を説明する。なお、上記止水用ゴムシート40と共通する構成については説明を簡略する。
図15,16に示すように、止水用ゴムシート50は、平面視略円形状とされており、中央に略円形のゴムシート開口部53が形成されている。また、ゴムシート表面50Aには、表面側突条52が一条設けられ、さらに位置合わせ用目印57が設けられている。
【0053】
一方、該止水用ゴムシート50のゴムシート裏面50Bには、リブ溝51が多数並設されていると共に、該ゴムシート開口部53を囲繞するように裏面側突条55が一条設けられている。また、上記リブ溝51のうち、該止水用ゴムシート50が該下水本管1に被着された状態で該下水本管1の管軸方向において両端に位置するリブ溝51A,51Aは、該表面側突条52の外側に配置されている。
【0054】
本発明は、これまでに述べた実施例に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更することができる。
例えば、下水本管1と分岐管接続用支管2との接続構造や接続方法は適宜変更可能である。
また、上記した分岐管接続用支管2は、いわゆる回転取付型支管であるが、その他の型の支管であってもよい。例えば、番線を用いて下水本管に固定するような公知の分岐管接続用支管であってもよい。
また、止水用ゴムシート40,50の外観形状は適宜変更可能である。
また、止水用ゴムシート40,50の表面側突条42,52あるいは裏面側突条45,55は、それぞれ一条に限定されず、それぞれ複数条であってもよい。
また、止水用ゴムシート40,50において裏面側突条45,55が設けられていない止水用ゴムシート40,50も本発明に含まれる。
また、上記した位置合わせ用目印46,47,57が設けられていない止水用ゴムシート40,50も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0055】
1 下水本管(本管)
1A 環状リブ
1B 標線
2 分岐管接続用支管
3 分岐管接続用開口部
4 可動爪
5 固定爪
6 係止部材(係止部)
7 サドル部材(サドル部)
40,50 止水用ゴムシート
41,41A,51,51A リブ溝
42,52 表面側突条
42A,45A,52A,55A シール層
43,53 ゴムシート開口部
45,55 裏面側突条
46 両端リブ溝位置合わせ用目印
47,57 標線位置合わせ用目印

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周面に環状リブが多数並設されているリブ付きの本管の周壁に設けられた分岐管接続用開口部の周囲に止水用ゴムシートを被着し、該止水用ゴムシートを介して該本管の分岐管接続用開口部に分岐管接続用支管を接続する分岐管接続用支管の接続方法であって、
該分岐管接続用支管は、該本管の分岐管接続用開口部の周縁に係止される係止部を備え、該係止部には、一方に固定爪が形成され、他方に該係止部に枢着された可動爪が形成され、
該止水用ゴムシートの略中央には、該止水用ゴムシートが該本管に被着された状態で該分岐管接続用開口部に連通するゴムシート開口部が形成され、さらに該止水用ゴムシートの該分岐管接続用支管が接触する面であるゴムシート表面には該ゴムシート開口部を囲繞するように表面側突条が設けられており、
該本管に該分岐管接続用支管を接続しようとする際には、
該本管の分岐管接続用開口部の周りに、該止水用ゴムシートを被着する止水用ゴムシート被着工程と、
該分岐管接続用支管に設けられたサドル部を、表面側突条を含む該ゴムシート表面に接触させながら、先に該分岐管接続用支管の係止部の固定爪を分岐管接続用開口部の周縁に係止させ、次に可動爪を回動させて該分岐管接続用開口部を通過させてから該可動爪を該分岐管接続用開口部の周縁に係止させ、該分岐管接続用支管のサドル部と該止水用ゴムシートの表面側突条とを圧接する分岐管接続用支管装着工程と、
を行うことを特徴とする分岐管接続用支管の接続方法。
【請求項2】
該止水用ゴムシート被着工程と、該分岐管接続用支管装着工程との間に、該止水用ゴムシートの表面側突条の表面にシール剤からなるシール層を形成するシール層形成工程を行う請求項1に記載の分岐管接続用支管の接続方法。
【請求項3】
該止水用ゴムシートの該本管が接触する面であるゴムシート裏面には、該ゴムシート開口部を囲繞するように裏面側突条が設けられており、
該止水用ゴムシート被着工程の前に、該止水用ゴムシートの裏面側突条の表面にシール剤からなるシール層を形成するシール層形成工程を行う請求項1又は請求項2に記載の分岐管接続用支管の接続方法。
【請求項4】
該止水用ゴムシートの該本管が接触する面であるゴムシート裏面には、該止水用ゴムシートを該本管の外周面に被着した際に該本管の環状リブが嵌着するリブ溝が多数並設されており、
該止水用ゴムシートを該本管の外周面の適正位置に被着した状態で該止水用ゴムシートを平面視した際に該本管の環状リブと適合するリブ溝位置合わせ用目印を、該ゴムシート裏面以外の部分に設けておき、
該止水用ゴムシート被着工程において、該本管の該環状リブと該止水用ゴムシートのリブ溝位置合わせ用目印とを目視で適合させながら該環状リブを該リブ溝に嵌着して該止水用ゴムシートを該本管の外周面の適正位置に被着する請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の分岐管接続用支管の接続方法。
【請求項5】
該本管の外周面に、該本管の管軸に沿った標線を表示しておくと共に、
該止水用ゴムシートのゴムシート裏面以外の部分に、該本管の外周面の適正位置に被着した状態で該止水用ゴムシートを平面視した際に該本管の標線と適合する標線位置合わせ用目印を設けておき、
該止水用ゴムシート被着工程において、該本管の標線と該止水用ゴムシートの標線位置合わせ用目印とを目視で適合させながら該止水用ゴムシートを該本管の外周面の適正位置に被着する請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の分岐管接続用支管の接続方法。
【請求項6】
外周面に環状リブが多数並設されているリブ付きの本管の周壁に設けられた分岐管接続用開口部に分岐管接続用支管が接続される場合に、該本管の外周面と該分岐管接続用支管に設けられたサドル部との間に介在される止水用ゴムシートであって、
該止水用ゴムシートの略中央には該止水用ゴムシートが該本管に被着された状態で該分岐管接続用開口部に連通するゴムシート開口部が形成されており、かつ該止水用ゴムシートの該分岐管接続用支管が接触する面であるゴムシート表面に、該ゴムシート開口部を囲繞するように表面側突条が設けられており、さらに該表面側突条の表面には、シール剤からなるシール層が形成されており、
該本管の分岐管接続用開口部に該分岐管接続用支管が接続された際に、該分岐管接続用支管に設けられたサドル部と該止水用ゴムシートの表面側突条とが圧接する
ことを特徴とする止水用ゴムシート。
【請求項7】
該止水用ゴムシートの表面側突条の突出方向は、該止水用ゴムシートが該本管に被着された状態で該本管の外周面に直交する方向に設定されており、
該止水用ゴムシートの該本管に接触する面である裏面には、該止水用ゴムシートが該本管に被着された状態で該本管の外周面に直交する方向に突出する裏面側突条が該ゴムシート開口部を囲繞するように設けられており、該裏面側突条は、該止水用ゴムシートの表面側突条の突出方向において該表面側突条の真裏位置に配置され、さらに該裏面側突条の表面には、シール剤からなるシール層が形成されており、
該止水用ゴムシートが該本管の外周面と該分岐管接続用支管のサドル部との間に介在した状態で、該表面側突条が該サドル部と圧接し、該裏面側突条が該本管の外周面に圧接する請求項6に記載の止水用ゴムシート。
【請求項8】
該止水用ゴムシートが該本管の外周面の適正位置に被着された際に該本管に予め設定されている目印と適合する位置合わせ用目印が、該止水用ゴムシートの裏面以外の部分に設けられている請求項6又は請求項7に記載の止水用ゴムシート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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