説明

分水ます、及びこれを用いた分水システム

【課題】配管設計の自由度が高い分水ます及びこれを用いた分水システムを提供する。
【解決手段】分水ます1におけるます本体2の側壁には、流出用排水主管15aが接続される基準流出口5と、流出用排水副管17a、及び流入用排水管16a,18aがそれぞれ接続可能な複数の流出入兼用口6,7,8と、が設けられており、さらに、該複数の流出入兼用口6,7,8の下端は、該ます本体2において前記基準流出口5の下端より高い位置に設定され、かつ互いに同じ高さに設定されている。該分水ます1を有する分水システム30にあっては、流入用排水管16a,18a及び流出用排水副管17aに、それぞれ上流から下流に向けて下方傾斜する管勾配が設定されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流入した雨水を複数の排水先に排水する分水ます及びこれを用いた分水システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、雨水を処理するための構造や処理方法などは種々提案されている(例えば、特許文献1〜3参照。)。また、実際に、図5a,図5bに示すような分水システム100も既に提供されている。該分水システム100にあっては、側溝111(又は雨水本管)の近傍に分水ます101が埋設されており、該分水ます101は、コンクリート製のます本体102を有している。そして、該分水ます本体102の側壁には、流入用排水管110を接続するための流入口103と、側溝111に連通する排水管を接続するための第1の流出口104と、槽などの浸透施設112に連通する排水管を接続するための第2の流出口105とが設けられている。前記第1の流出口104は、前記流入口103より低い位置に設けられ、前記第2の流出口105は、該流入口103と該第1の流出口104との間の高さ位置に設けられている。これにより、流入用排水管110を介して分水ます101に流入した雨水は、まず側溝111へ排水され、ゲリラ豪雨などで水量が増大し、分水ます101において第1の流出口104から側溝111へ流出する雨水の量よりも流入口103から該分水ます101に流入する雨水の量が多くなった際には適切かつ円滑に浸透施設112にも排水される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−156974号公報
【特許文献2】特開2008−156975号公報
【特許文献3】特開2011−38241号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のコンクリート製分水ますにおいては、各開口が異なる高さに配置されており、各開口に接続される排水管が流入用であるか流出用であるかがあらかじめ決められている。このため、該分水ますの周りにおいて流入用排水管あるいは流出用排水管の配置が限定されてしまうことになり、従来構成の分水ますは配管設計の自由度が極めて低いという問題があった。一方、このような問題を解決するため、あらかじめ多種多様なコンクリート製分水ますを取り揃えようとすると、無駄が生じやすくなり、全体として製品コストが高騰してしまうという問題が生じる。
【0005】
そこで、本発明は、配管設計の自由度が高い分水ます、及びこれを用いた分水システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、有底筒状のます本体を備え、該ます本体に接続された少なくとも一つの流入用排水管を介して該ます本体内に流入した雨水を、該ます本体に接続された複数の流出用排水管を介して該ます本体の外へ排水する分水ますであって、前記ます本体の側壁には、流出用排水主管が接続される基準流出口と、前記流出用排水主管とは異なる流出用排水副管、及び流入用排水管がそれぞれ接続可能な複数の流出入兼用口と、が設けられており、さらに、該複数の流出入兼用口の下端は、該ます本体において前記基準流出口の下端より高い位置に設定され、かつ互いに同じ高さに設定されており、該流出入兼用口に接続された位置における流出用排水副管及び流入用排水管の各管底が、該基準流出口に接続された位置における流出用排水主管の管底より高い位置に配置され、かつ互いに同じ高さに配置されていることを特徴とする分水ますである。
【0007】
かかる構成にあって、前記分水ますに接続される流出用排水管のうち、最優先に排水されるべき排水先に繋がる流出用排水主管は、前記基準流出口に接続される。また、該分水ますに接続される流入用排水管は、配管に際して最も都合の良い位置の流出入兼用口が選択され、その流出入兼用口に接続される。さらに、前記流出用排水主管とは異なる流出用排水副管は、適宜、好適な位置の流出入兼用口が選択され、その流出入兼用口に接続される。ここで、複数の流出入兼用口は、前記基準流出口よりも高位に配されているため、前記流入用排水管によって分水ます内に案内された雨水は、まず前記基準流出口から外部へ排水されることとなる。また、流出入兼用口同士は互いに同じ高さに揃えられており、流入用であるか流出用であるかに関わらず排水管が接続可能となっているため、施工現場に応じて適宜配管設計されて、該分水ますに接続される。このように、本発明の分水ますは、最優先されるべき流出用排水主管への排水経路を確保しつつ、流出用排水副管及び流入用排水管に対する配管設計の自由度を高めることができる。なお、本発明にあって、流出用排水主管及び流出用排水副管は、流出用排水管に含まれるものであり、該流出用排水主管及び/又は該流出用排水副管を説明する際には、適宜、流出用排水管あるいは排水管ということがある。
【0008】
また、流入用排水管が接続された流出入兼用口と、流出用排水副管が接続された流出入兼用口とが対向した構成にあって、該流入用排水管が接続された流出入兼用口と該流出用排水副管が接続された流出入兼用口との離間距離Dは、該流入用排水管が接続された流出入兼用口の口径dに対して、D≧3dである構成が好ましい。
【0009】
ここで、流入用排水管が接続された流出入兼用口と、流出用排水副管が接続された流出入兼用口とが対向して配置された場合、該流入用排水管が接続された流出入兼用口から分水ます内に勢いよく流入した雨水が、基準流出口ではなく該流出用排水副管が接続された流出入兼用口に直接流入してしまうおそれがある。そこで、前記離間距離Dと前記口径dとを上記した関係とし、該流入用排水管が接続された流出入兼用口と該流出用排水副管が接続された流出入兼用口との離間距離を十分に確保することにより、基準流出口から排水可能な雨量状況にも関わらず該流入用排水管が接続された流出入兼用口から分水ます内に流入した雨水が該流出用排水副管が接続された流出入兼用口に直接流入してしまう、ことを防止できる。
【0010】
また、前記ます本体内において、前記基準流出口にはオリフィスが配設されていることが好ましい。
【0011】
かかる構成とすることにより、基準流出口から排水される雨水量を適宜調整することが可能となる。
【0012】
また、前記ます本体が、有底円筒状であることが好ましい。
【0013】
かかる構成とすることにより、前記複数の流出入兼用口を該ます本体の側壁にバランス良く配置することが可能となり、排水管の配管設計に無理が生じにくい。
【0014】
さらに、本発明は、上記の分水ますを備えた分水システムであって、前記分水ますの流出入兼用口のいずれかに接続された流入用排水管には、上流から下流に向けて下方傾斜する管勾配が設定されていることを特徴とする分水システムである。
【0015】
かかる構成とすることにより、最も雨水の逆流を防止すべき流入用排水管において、円滑に雨水を上流から下流へ流下させることが可能となる。
【0016】
また、前記分水ますの流出入兼用口のいずれかに接続された流入用排水管には、上流側の端部が下流側の端部より高い位置に配された屈曲形状の継手が配設されていてもよい。
【0017】
かかる構成とすることによっても、最も雨水の逆流を防止すべき流入用排水管において、円滑に雨水を上流から下流へ流下させることができる。
【0018】
さらに、前記分水ますの流出入兼用口のいずれかに接続された流入用排水管には、有底筒状のます本体を備え、該ます本体の側壁に、下流側の開口と、該下流側の開口の下端より高い位置に下端が設定された上流側の開口とが設けられた排水ますが配設されていてもよい。
【0019】
かかる構成とすることによっても、最も雨水の逆流を防止すべき流入用排水管において、円滑に雨水を上流から下流へ流下させることができる。
【0020】
さらに、前記ます本体の流出入兼用口のうち、流出用排水副管が接続されている流出入兼用口には、フィルタ又はスクリーンが取り付けられていてもよい。
【0021】
このように流出入兼用口にフィルタ又はスクリーンが取り付けられると、ゴミ等が流出用排水副管へ流入してしまうことを防ぐことができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明の分水ますは、複数の流出入兼用口を備えており、該流出入兼用口には流入用排水管及び流出用排水管のいずれも接続可能であるため、配管設計の自由度が極めて高い。また、本発明の分水システムは、様々な施工現場に対応できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】(a)は分水ますの平面図、(b)は(a)のA−A線断面図。
【図2】分水システムを部分的に示す平面図。
【図3】分水システムを部分的に示す縦断面図。
【図4】分水システムを部分的に示す縦断面図。
【図5】従来の分水ますが用いられた分水システムの施工例であって、(a)は平面図、(b)は縦断面図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の分水ます及び該分水ますを用いた分水システムを具体化した実施例を詳細に説明する。なお、本発明は、下記に示す実施例に限定されることはなく、適宜設計変更が可能である。
【0025】
図1a,図1bに示すように、分水ます1は、軸方向がほぼ鉛直方向とされた有底円筒状のます本体2を備えている。該ます本体2は、製造、加工が容易な樹脂製のものが好ましく、例えば硬質塩化ビニル樹脂製のものが強度も高く、特に好ましい。
【0026】
図1aに示すように、前記ます本体2の側壁には、1つの基準流出口5と、3つの流出入兼用口6,7,8とが設けられている。さらに、図1bに示すように、該複数の流出入兼用口6,7,8の下端は、該ます本体2において前記基準流出口5の下端より高い位置に設定され、かつ流出入兼用口6,7,8同士で互いに同じ高さとなるように配置されている。なお、本実施例においては、図1aに示すように、前記基準流出口5を基準にして、時計回りに第1流出入兼用口6、第3流出入兼用口8、及び第2流出入兼用口7の順に配置されている。
【0027】
また、前記ます本体2内においては、基準流出口5にオリフィス20が取り付けられ、該基準流出口5からの排水量が調整されている。該オリフィス20は、公知技術のものが好適に採用される。
【0028】
次に、前記分水ます1を用いた分水システム30を図2等に従って説明する。
図2に示すように、本実施例の分水システム30は、前記分水ます1と、側溝111と、浸透施設112と、これらを繋ぐ排水管15a〜18aとによって構成されている。
【0029】
前記分水ます1の前記基準流出口5には、該基準流出口5から外向きに差し出された受口部15を介して流出用排水主管15aが接続されている。そして、該流出用排水主管15aは、側溝111に接続されている。また、前記第1流出入兼用口6には、該第1流出入兼用口6から外向きに差し出された受口部16を介して流入用排水管16aが接続されている。さらに、前記第3流出入兼用口8には、該第3流出入兼用口8から外向きに差し出された受口部18を介して流入用排水管18aが接続されている。さらに、前記第2流出入兼用口7には、該第2流出入兼用口7から外向きに差し出された受口部17を介して流出用排水副管17aが接続されている。そして、該流出用排水副管17aは、浸透施設112に接続されている。
【0030】
上記した分水システム30の分水ます1にあって、流出入兼用口6,7,8に接続された位置における流出用排水副管17a及び流入用排水管16a,18aの各管底は、前記基準流出口5に接続された位置における流出用排水主管15aの管底より高い位置に配置され、かつ前記流出用排水副管17a及び前記流入用排水管16a,18aの各管底は互いに同じ高さに配置されている。また、前記ます本体2における第2流出入兼用口7には、前記浸透施設112へのゴミ等の混入を防止するため、フィルタ22が取り付けられている。該フィルタ22は、公知技術のスクリーンであってもよい。
【0031】
さらに、図3に示すように、前記分水ます1の流出入兼用口6,7,8に接続された流出用排水副管17a及び流入用排水管16a,18aは、それぞれ上流から下流に向けて下方傾斜する管勾配が設定されており、雨水が該流出用排水副管17a及び該流入用排水管16a,18a内を逆流することなく安定して流下可能となっている。さらに、前記流入用排水管16aには、上流側の端部が下流側の端部より高い位置に配されたエルボ継手19,19が配設されている。このように、排水経路に落差が形成されることにより、雨水が該流入用排水管16a内を逆流することなく安定して流下可能となる。なお、図3に示すエルボ継手19,19は、エルボ継手19が二つ連接されて使用されているが、エルボ継手19が単体で使用されてもよい。また、該エルボ継手19は、適宜、流入用排水管18a、あるいは流出用排水副管17aに配設されていてもよいし、前記流出用排水主管15aに配設されていてもよい。また、エルボ継手19に代えて、屈曲形状をした他の継手が適宜使用されてもよい。
【0032】
さらに、図4に示すように、前記分水ます1に接続された流入用排水管18aの他端には、排水ます24が接続されている。さらに詳述すると、該排水ます24は、有底筒状のます本体25を備え、該ます本体25の側壁には、下流側の開口26と、該下流側の開口26の下端より高い位置に下端が設定された上流側の開口27とが設けられている。そして、該下流側の開口26に該流入用排水管18aの他端が接続されている。かかる構成にあっても、排水経路に落差が形成されるため、雨水が該流入用排水管18a内を逆流することなく安定して流下可能となる。なお、該排水ます24は、適宜、流入用排水管16a、あるいは流出用排水副管17aに配設されていてもよいし、前記流出用排水主管15aに配設されていてもよい。
【0033】
図2〜図4に示すように、上記構成の分水ます1を用いた分水システム30にあっては、流入用排水管16a,18aを介して分水ます1のます本体2内に雨水が流入すると、まず基準流出口5を介して順次側溝111へ排水される。該基準流出口5には、オリフィス20が取り付けられているので、側溝111へ排水される雨水量が適宜調整されている。
【0034】
また、ゲリラ豪雨などで水量が増大し、分水ます1において基準流出口5から側溝111へ流出する雨水の量よりも、流入用排水管16a,18aから該分水ます1に流入する雨水の量が多くなった際には、第2流出入兼用口7を介して浸透施設112へ排水される。ここで、流出用排水副管17a及び流入用排水管16a,18aには、管勾配が設定されていると共に、適宜エルボ継手19や排水ます24が配設されているため、雨水が所要の排水先に向かって円滑に流下する。
【0035】
これまでに述べたように、分水ます1には、流出入兼用口6,7,8が複数設けられ、該複数の流出入兼用口6,7,8の下端は、該ます本体2において前記基準流出口5の下端より高い位置に設定され、かつ流出入兼用口6,7,8同士で互いに同じ高さとなるように配置されているため、施工現場に応じて流出用排水副管17a及び流入用排水管16a,18aを接続することができる。したがって、該分水ます1を用いることにより、排水管16a〜18aを配管する際の設計の自由度が極めて向上する。また、該分水ます1の分水ます本体2は、平面視円形状であって、複数の流出入兼用口6,7,8がます本体2の側壁にバランス良く配置されているため、上記配管設計に無理が生じにくい。
【0036】
ところで、図1,図2に示すように、該分水ます1にあっては、流入用排水管16aが接続された第1流出入兼用口6と、流出用排水副管17aが接続された第2流出入兼用口7とが対向して配置されている。そして、該第1流出入兼用口6と該第2流出入兼用口7との離間距離Dは、該第1流出入兼用口6の口径d(図1b参照)に対して、D≧3dを満たす長さに設定されている。このように、第1流出入兼用口6の口径dに対して前記離間距離Dが十分に確保されていると、基準流出口5から排水可能な雨量状況にも関わらず該第1流出入兼用口6を介して流入した雨水が該第2流出入兼用口7へ直接流入してしまう、といったことがない。
【0037】
なお、上記分水システム30は、雨水が基準流出口5を介して側溝111へ排水される構成であるが、該側溝111に代えて、雨水が基準流出口5を介して雨水本管へ排水される構成であってもよい。また、分水ます1に配設される流出入兼用口6,7,8の配設数は適宜変更可能である。仮に使用しない流出入兼用口がある場合、該流出入兼用口に開口を塞ぐキャップ等が装着されることとなる。また、上記分水システム30にあって、上記管勾配、上記エルボ継手19等の継手、あるいは上記排水ます24は、最も逆流を防止すべき流入用排水管16a,18aに少なくとも適用されていればよく、施工環境等によって適宜、流出用排水管15a,17aにも適用される。
【符号の説明】
【0038】
1 分水ます
2 ます本体
5 基準流出口
6,7,8 流出入兼用口
15a 流出用排水主管
16a,18a 流入用排水管
17a 流出用排水副管
19 エルボ継手
20 オリフィス
22 フィルタ
24 排水ます
30 分水システム
D 離間距離
d 口径

【特許請求の範囲】
【請求項1】
有底筒状のます本体を備え、該ます本体に接続された少なくとも一つの流入用排水管を介して該ます本体内に流入した雨水を、該ます本体に接続された複数の流出用排水管を介して該ます本体の外へ排水する分水ますであって、
前記ます本体の側壁には、
流出用排水主管が接続される基準流出口と、
前記流出用排水主管とは異なる流出用排水副管、及び流入用排水管がそれぞれ接続可能な複数の流出入兼用口と、
が設けられており、
さらに、該複数の流出入兼用口の下端は、該ます本体において前記基準流出口の下端より高い位置に設定され、かつ互いに同じ高さに設定されており、該流出入兼用口に接続された位置における流出用排水副管及び流入用排水管の各管底が、該基準流出口に接続された位置における流出用排水主管の管底より高い位置に配置され、かつ互いに同じ高さに配置されている
ことを特徴とする分水ます。
【請求項2】
流入用排水管が接続された流出入兼用口と、流出用排水副管が接続された流出入兼用口とが対向した構成にあって、
該流入用排水管が接続された流出入兼用口と該流出用排水副管が接続された流出入兼用口との離間距離Dは、該流入用排水管が接続された流出入兼用口の口径dに対して、
D≧3d
である請求項1に記載の分水ます。
【請求項3】
前記ます本体内において、前記基準流出口にはオリフィスが配設されている請求項1又は請求項2に記載の分水ます。
【請求項4】
前記ます本体が、有底円筒状である請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の分水ます。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の分水ますを備えた分水システムであって、
前記分水ますの流出入兼用口のいずれかに接続された流入用排水管には、上流から下流に向けて下方傾斜する管勾配が設定されていることを特徴とする分水システム。
【請求項6】
前記分水ますの流出入兼用口のいずれかに接続された流入用排水管には、上流側の端部が下流側の端部より高い位置に配された屈曲形状の継手が配設されている請求項5に記載の分水システム。
【請求項7】
前記分水ますの流出入兼用口のいずれかに接続された流入用排水管には、
有底筒状のます本体を備え、該ます本体の側壁に、下流側の開口と、該下流側の開口の下端より高い位置に下端が設定された上流側の開口とが設けられた排水ますが配設されている請求項5又は請求項6に記載の分水システム。
【請求項8】
前記ます本体の流出入兼用口のうち、流出用排水副管が接続されている流出入兼用口には、フィルタ又はスクリーンが取り付けられている請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載の分水システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−14901(P2013−14901A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−147235(P2011−147235)
【出願日】平成23年7月1日(2011.7.1)
【出願人】(000000505)アロン化成株式会社 (317)
【Fターム(参考)】