説明

切断機

【課題】長尺な薄物のワークWであっても切り口の破断が抑制されて切断面をキレイに仕上げることができる切断機Aを提供する。
【解決手段】 固定刃1に相対して移動刃2をスイングしながら交叉させて薄物のワークWを切断する切断機Aであって、上記固定刃1を取り付ける刃物取付溝32を設けたフレーム3の側壁面3Aに横穴34を設けるとともに、刃物取付溝32の刃物載置面33には横穴34に貫通した長孔35を形成し、締付ボルト11を横穴34から長孔35に貫通させて刃物載置面33に載置した固定刃1に螺合させ、この固定刃1がワーク切断位置に移動させた上記移動刃2と接触する位置で締付ボルト11を締め付けてワーク切断時の移動刃2と固定刃1とのクリアランスが無い状態で上記固定刃1を刃物取付溝32に固定させた構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固定刃に相対して移動刃をスイングしながら交叉させて薄物のワークを切断する切断機に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の切断機として、上刃(移動刃)をシャー角をもたせてスイングしながら下降させて下刃(固定刃)に交叉させ、ワークを引き切りするように構成したものがある(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−107096号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、刃渡りが長い長尺な上刃を全長にわたって下刃との間のクリアランスを無くすように設置することは極めて困難である。そのため、上記切断機であっても、上刃と下刃との間にクリアランスがあった場合は、切断時にワークが上刃と下刃の押し付けによる撓みが生じて切り口に破断が生じ、ワークの一端から他端まで一様にキレイな切断面が得られないことがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、長尺な薄物のワークであっても切り口の破断が抑制されて切断面をキレイに仕上げることができる切断機を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る切断機は、
固定刃に相対して移動刃をスイングしながら交叉させて薄物のワークを切断する切断機であって、
上記固定刃を取り付ける刃物取付溝を設けたフレームの側壁面に横穴を設けるとともに、刃物取付溝の刃物載置面には横穴に貫通した長孔を形成し、締付ボルトを横穴から長孔に貫通させて刃物載置面に載置した固定刃に螺合させ、この固定刃がワーク切断位置に移動させた上記移動刃と接触する位置で締付ボルトを締め付けてワーク切断時の移動刃と固定刃とのクリアランスが無い状態で上記固定刃を刃物取付溝に固定させた構成を備える。
上記構成より、ワーク切断時の移動刃と固定刃とが全長にわたってクリアランスの無い状態で固定刃を刃物取付溝に確実に且つ簡単に固定することができる。従って、切断時にワークへの押圧が抑制されて切れ味が向上されるから、長尺な薄物のワークであっても切り口の破断が抑えられて切断面をキレイにすることができる。
【0006】
上記長孔は、横穴を設けたフレームの側壁面側に向けて長く延び、この側壁面に対して刃物載置面から横穴まで連続して開放されていることが望ましい。
この場合、長孔の開放部分を通して固定刃に取り付けた締付ボルトを目視できるから、固定刃の取り付け状態が見やすくなる。しかも、締付ボルトを長孔の開放部分を通して長孔内に配置させることができるから、予め締付ボルトを取り付けた状態の固定刃を刃物取付溝に簡単にセットすることができる。また、締付ボルトを横穴に挿入させてから長孔に通して刃物取付溝に配置した固定刃に螺合させる面倒な作業も不要となる。従って、移動刃と固定刃とのクリアランスが無い状態での刃物取付溝への固定刃の取り付けをより一層簡単に且つ確実に行うことができる。
【0007】
上記移動刃をシャー角をもたせてスイング可能に支持するための2本のリンクを有し、
2本のリンクの夫々は、長さ調整できるように2分割されてネジ方向が逆向きのネジ溝を左右に設けた調整ネジで連結されていることが望ましい。
これにより、2本のリンクの夫々の長さを調整ネジで調整できるから、移動刃のシャー角を必要に応じて簡単に調整することができる。従って、ワークの変更に伴ってワークの材質や厚み等に応じて簡単に移動刃のシャー角を適切に調整することができる。
【0008】
上記移動刃が取り付けられる刃物ホルダーを有し、
上記刃物ホルダーの下方には移動刃の刃物受けを昇降自在とする昇降機が設けられ、
上記昇降機は、移動刃を刃物受けに載置して刃物ホルダーへの取付位置まで上昇可能とし、ワーク切断時には移動刃と干渉しない下方位置まで下降可能に構成されていることが望ましい。
これにより、長尺な移動刃であっても簡単に且つ迅速に刃物ホルダーに取り付けることができる。また、昇降機を下方位置まで下降させた状態にすることで、昇降機が移動刃と干渉することがなくワークの切断作業に支障を来たすこともない。
【0009】
上記移動刃が取り付けられる刃物ホルダーを有し、
上記刃物ホルダーは、スイング可能にフレームに吊持され、
上記フレームには、スイングする刃物ホルダーの片面側の両端部に摺動可能に当接される受面が設けられるとともに、刃物ホルダーの中間部の両面に摺動可能に当接される中間受け部が設けられていることが望ましい。
これにより、刃物ホルダーがフレームに設けた各受面及び中間受け部に当接してスイングされるので、刃物ホルダーに取り付けた移動刃が前後に振れることなく固定刃と交叉される。しかも、長尺な移動刃であってもワークと当接したときに移動刃がたわまないように保持される。従って、長尺なワークであっても真っ直ぐに切断することができ、ワークの切断寸法を一方端から他方端まで同じ寸法に揃えることができる。
【0010】
上記移動刃が取り付けられる刃物ホルダーを有し、
上記刃物ホルダーは、2本のリンクによってスイング可能に支持されるとともに、2本のリンクの中間に刃物ホルダーをスイング動作させる駆動リンクが接続されていることが望ましい。
これにより、移動刃がワークと当接したときに刃物ホルダーにかかる荷重を2本のリンクと駆動リンクとの夫々の軸受部分で受け止めて3分配させる。従って、ワーク切断時に移動刃がワークと当接したときの衝撃によっても移動刃が振れ難くなる。
【発明の効果】
【0011】
以上のように、本発明に係る切断機によれば、長尺な薄物のワークであっても切り口の破断が抑制されて切断面をキレイに仕上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施形態による切断機の全体構成を示す正面図である。
【図2】実施形態による切断機の要部を示す側面図である。
【図3】切断機のフレームを示す正面図である。
【図4】フレームの窓孔の要部を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1、図2に示すように、実施形態の切断機Aは、壁状のフレーム3の側壁面3Aに所定のシャー角αを有して吊持された上刃(移動刃)2と、上刃2の下方においてフレーム3に固定された下刃(固定刃)1とを備え、下刃1に相対して交叉するように上刃2をスイングしながら下降させて、薄物のワークWを引き切りするようにして切断する構成としたものである。
【0014】
上刃2と下刃1とを取り付けるフレーム3は、鋳物等で形成され、機台30に取り付けて立設されている。図2を参照して、上刃2は、片刃の刃物であり、刃先の角度θ1が概ね30度〜45度の範囲で設定され、好ましくは40度程度に設定される。また、下刃1は、角形の刃物であり、上刃2と交叉する刃先の角度θ2が鋭角(例えば、85度〜87度)に設定され、刃面に逃げ角β(例えば、3度〜5度)が形成されている。
【0015】
上刃2は、フレーム3の正面側の側壁面3Aに3本のリンク5a,5b,6で吊持された刃物ホルダー4の下部に取り付けられている。この上刃2を吊持された刃物ホルダー4に取り付けるときには刃物ホルダー4の下方に設けた昇降機8が使用される。昇降機8は、フレーム3の正面側の側壁面3Aにおいて左右に夫々設けられており、各昇降機8は、上刃2を載置させる刃物受け81と、この刃物受け81を昇降させるシリンダー部82とを備えている。そして、図2を参照して、上刃2を刃物ホルダー4に取り付けるときは、上刃2を各昇降機8の刃物受け81に載置させて刃物ホルダー4への取付位置まで上昇させ、この状態を保持して上刃2を刃物ホルダー4に対して複数のボルト21でネジ止めする。これにより、長尺な上刃2であっても簡単に且つ迅速に、しかも安全に刃物ホルダー4に取り付けることができる。なお、刃物ホルダー4に取り付けた上刃2は、適宜にアジャスターネジ22で刃先の突出量を調節することができる。また、上刃2の取り付け作業が終了すると、各昇降機8の刃物受け81を下降させてワーク切断時にスイングする上刃2と干渉しない下方位置に保持させるようにし、これにより、ワークWの切断作業に支障を来たすこともない。なお、上刃2を刃物ホルダー4から取り外すときは上記と逆の操作を行う。
【0016】
下刃1は、フレーム3の略中央位置に貫通形成された略矩形状の窓孔31内の下面に水平姿勢となって固定されている。この下刃1は、刃先をフレーム3の正面側の側壁面3Aから突出させた状態で且つ上刃2とのクリアランスが無い状態に取り付けられている。具体的に、図3、図4をも参照して、窓孔31内の下面においてフレーム3の正面の側壁面3A側を切り欠いた刃物取付溝32が形成され、下刃1はこの刃物取付溝32に固定される。また、フレーム3の正面の側壁面3Aには窓孔31の下方に沿って複数の横穴34が設けられるとともに、刃物取付溝32の下面である刃物載置面33には各横穴34に貫通する複数の長孔35が設けられている。各長孔35は、フレーム3の正面側に向けて長く延び、刃物載置面33から横穴34まで連続して側壁面3Aに開放されている(図4を参照)。そして、下刃1は、刃物取付溝32の刃物載置面33に載置した状態で、各横穴34から長孔35に貫通させた締付ボルト11を下刃1の下面のネジ孔12に螺合させて締め付けることにより固定されている。
【0017】
上記の下刃1の取り付け時あるいはクリアランス調整に際して、図2を参照して、下刃1の正面の左右と真ん中の3箇所に設けた各横ネジ孔13に位置決めハンドルHを夫々取り付け、まずは下刃1を刃物取付溝32の奥まで押し込んだ状態とし、上刃2をワーク切断位置まで下降させた後、各位置決めハンドルHにより下刃1を手前に引き寄せて、下刃1の刃先が全長にわたって上刃2に接触した位置に移動させ、この位置で各締付ボルト11を順次締め付けて下刃1を固定させる。なお、下刃1の取り付けが完了すると各位置決めハンドルHは取り外される。これにより、ワーク切断時に上刃2と下刃1とが全長にわたってクリアランスが無い状態で下刃1を刃物取付溝32に確実に且つ簡単に固定することができる。従って、ワーク切断時にワークWへの上刃2と下刃1の押し付けによる撓みが抑制されて切れ味が向上されるから、長尺な薄物のワークWであっても切り口の破断が抑えられて切断面をキレイにすることができる。
【0018】
また、各長孔35は、フレーム3の側壁面3Aに開放されているので、長孔35の開放部分を通して下刃1に取り付けた締付ボルト11を目視でき、下刃1の取り付け状態が見やすくなる。しかも、締付ボルト11を長孔35の開放部分を通して長孔35内に配置させることができるから、予め締付ボルト11を取り付けた状態の下刃1を刃物取付溝32に簡単にセットすることができる。また、長孔35が開放されていない場合は、締付ボルト11を横穴34に挿入させてから長孔35に通して刃物載置面33に載置した下刃1に螺合させる必要があるが、長孔35が開放されることでこのような面倒な作業も不要となる。従って、上刃2と下刃1とのクリアランスが無い状態での刃物取付溝32への下刃1の取り付けやクリアランス調整をより一層簡単に且つ確実に行うことができる。
【0019】
また、この切断機Aは、以下の構成を備える。
図1を参照して、上刃2を取り付けた刃物ホルダー4は、左右の2本のリンク5a,5bと真ん中の駆動リンク6とによって軸支されている。左右の2本のリンク5a,5bは、同じ方向に傾けて取り付けられている。これら2本のリンク5a,5bの夫々は、長さ調整できるように2分割されて調整ネジ51で連結されている。調整ネジ51は、ネジ方向が逆向きのネジ溝が左右に設けられ、各ネジ溝がリンク5a,5bの各分割部分に螺合されている。そして、この2本のリンク5a,5bの夫々の長さを調整ネジ51を回動させて調整することで刃物ホルダー4が傾斜姿勢に吊持され、上刃2に所定のシャー角αを持たせている。この上刃2のシャー角αは、上刃2の刃先が下刃1の刃先に最初に位置したときに、1度〜2度となるように設定される。これにより、ワークWの切り込み開始端部に加わる荷重を抑えてワークWの切断を円滑に開始することができる。
【0020】
また、真ん中の駆動リンク6は、左右の2本のリンク5a,5bとは反対方向に傾けて取り付けられ、フレーム3の取り付け部分にクランク部61を備えている。従って、クランク部61をモータ等で駆動させると、駆動リンク6が軸方向に進出して刃物ホルダー4と一緒に上刃2がスイングしながら下降する。このとき、シャー角αをもった上刃2は、傾きの下側となった端部方向(図1では左側)へ移動するようにスイングして、ワークWを引き切りする。そして、上刃2の刃先が下刃1の刃先に最初に位置したとき、下刃1に対する上刃2の進入角度kがおおよそ30度〜45度で進入するように2本のリンク5a,5bが配設されている。これにより、ワークWの切り込み開始端部に加わる荷重を抑えてワークWの切断を円滑に開始することができる。
【0021】
また、フレーム3の正面側の側壁面3Aには、刃物ホルダー4の片面側の両端部に摺動可能に当接される受面7a,7bが左右に設けられるとともに、刃物ホルダー4の中間部の両面に摺動可能に当接される中間受け部70が設けられている。中間受け部70は、フレーム3の窓孔31の上部から垂設した凸部36に設けた後ろ側の受け部71と(図3参照)、側壁面3Aに取り付けた脚部37に設けた前側の受け部72とを有し、これら前後の受け部71,72で刃物ホルダー4を挟み込むように構成している。これにより、刃物ホルダー4は、各受面7a,7b及び中間受け部70に当接してスイングされるので、刃物ホルダー4に取り付けた上刃2が前後に振れることなく下刃1と交叉される。しかも、長尺な上刃2であってもワークWと当接したときに上刃2がたわまないように保持される。従って、長尺なワークWであっても真っ直ぐに切断することができ、ワークWの切断寸法を一方端から他方端まで同じ寸法に揃えることができる。
【0022】
また、この切断機Aは、フレーム3の窓孔31内の上部において下刃1の上に送り込まれたワークWを上から押さえるワーク押さえ機構9が設けられている。ワーク押さえ機構9は、押さえ部91と、この押さえ部91を昇降させるシリンダー部92とを備えている。そして、シリンダー部92により下降させた押さえ部91により、下刃1の上に送り込まれたワークWを上から押さえて移動阻止状に保持させる。これにより、ワークWの切断中にワークWが位置ズレすることなく切断できる。
【0023】
以上の構成の切断機Aにより薄物のワークWを切断する動作としては、送りロール等の搬送手段でワークWを所定ピッチで下刃1の上に送り込み、ワーク押さえ機構9によりワークWを移動阻止状態に保持し、次いで、駆動リンク6のクランク部61を駆動させて上刃2をスイングしながら下降させる。すると、上刃2の刃先が斜めから下刃1に交叉されるとともに、上刃2の切り込み角度が徐々に小さくなってワークWが左右の一端から他端へ順次に引き切りされていく。このように、ワークWの切断に際して、上刃2を引き込むようにしてワークWが切断されるので、ワークWに対する切断時の荷重が大幅に軽減される。従って、ワークWの切り口の破断が抑えられて切断面をキレイに仕上げることができる。
【0024】
そして、この切断機Aによれば、刃渡りの長い長尺な上刃2及び下刃1であっても全長にわたって上刃2と下刃1とのクリアランスが無い状態に確実に設定できるから、ワーク切断時にワークWへの押圧が抑制され切れ味が向上される。従って、長尺な薄物のワークWであっても切り口の破断が抑えられて切断面をキレイに仕上げることができる。例えば、厚さ1mm〜2mm程度のプラスチックシートで、切断長さが1m〜2m程度の長尺なワークWでも、カエリ等なく切断面がキレイに仕上がるように切断することができる。従って、この切断機Aは、例えば、液晶用偏光フィルム、半導体用フィルム等の各種プラスチックフィルム、アルミ箔等の金属箔などの各種の薄物を、長尺であってもキレイな切断面に切断するのに好適に使用される。
【0025】
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されず、例えば、各長孔35は、フレーム3の側壁面3Aに開放されることなく刃物載置面33から横穴34まで貫通されていてもよい。また、駆動リンク6の駆動をクランク機構に代えて、シリンダー機構によって行うようにしてもよい。また、小型の切断機Aの場合等には、刃物ホルダー4を使用せず、上刃22をリンク5a,5bによって直接軸支させてもよい。
【符号の説明】
【0026】
1 下刃
2 上刃
3 フレーム
3A 側壁面
4 刃物ホルダー
5a,5b リンク
6 駆動リンク
7a,7b 受面
8 昇降機
9 ワーク押さえ機構
11 締付ボルト
31 窓孔
32 刃物取付溝
33 刃物載置面
34 横穴
35 長孔
51 調整ネジ
70 中間受け部
71 後ろ側の受け部
72 前側の受け部
A 切断機
W ワーク
α シャー角


【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定刃に相対して移動刃をスイングしながら交叉させて薄物のワークを切断する切断機であって、
上記固定刃を取り付ける刃物取付溝を設けたフレームの側壁面に横穴を設けるとともに、刃物取付溝の刃物載置面には横穴に貫通した長孔を形成し、締付ボルトを横穴から長孔に貫通させて刃物載置面に載置した固定刃に螺合させ、この固定刃がワーク切断位置に移動させた上記移動刃と接触する位置で締付ボルトを締め付けてワーク切断時の移動刃と固定刃とのクリアランスが無い状態で上記固定刃を刃物取付溝に固定させた構成の切断機。
【請求項2】
請求項1に記載の切断機において、
上記長孔は、横穴を設けたフレームの側壁面側に向けて長く延び、この側壁面に対して刃物載置面から横穴まで連続して開放されている切断機。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の切断機において、
上記移動刃をシャー角をもたせてスイング可能に支持するための2本のリンクを有し、
2本のリンクの夫々は、長さ調整できるように2分割されてネジ方向が逆向きのネジ溝を左右に設けた調整ネジで連結されている切断機。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の切断機において、
上記移動刃が取り付けられる刃物ホルダーを有し、
上記刃物ホルダーの下方には移動刃の刃物受けを昇降自在とする昇降機が設けられ、
上記昇降機は、移動刃を刃物受けに載置して刃物ホルダーへの取付位置まで上昇可能とし、ワーク切断時には移動刃と干渉しない下方位置まで下降可能に構成されている切断機。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の切断機において、
上記移動刃が取り付けられる刃物ホルダーを有し、
上記刃物ホルダーは、スイング可能にフレームに吊持され、
上記フレームには、スイングする刃物ホルダーの片面側の両端部に摺動可能に当接される受面が設けられるとともに、刃物ホルダーの中間部の両面に摺動可能に当接される中間受け部が設けられている切断機。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の切断機において、
上記移動刃が取り付けられる刃物ホルダーを有し、
上記刃物ホルダーは、2本のリンクによってスイング可能に支持されるとともに、2本のリンクの中間に刃物ホルダーをスイング動作させる駆動リンクが接続されている切断機。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate