説明

剃刀

【解決手段】T型剃刀においては、刃体12の刃先12aを表面側で露出させたヘッド11の刃先延設方向をホルダ1の長手方向Xに対し交差させるようにそのヘッド11をホルダ1の頭部2に備えている。ホルダ1の腹側を載置すると、ホルダ1は一対の頭部側載置用支持部15と一つの尻部側載置用支持部16とによる三箇所で安定性良く支持され、それらの載置用支持部15,16を含む載置面Pに対しヘッド11を離間させ得る。
【効果】ヘッド11の表面側が載置面Pに当らないので、ヘッド11の表面側で露出するシェービングエイド11a,11bが載置面Pに付着したり刃先12aが傷付いたりするおそれがなくなってヘッド11を保護することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、刃体を有するヘッドをホルダの頭部に備えた剃刀において、ホルダの載置状態でヘッドを保護するホルダの形態に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば下記特許文献1では、刃体の刃先を表面側で露出させたヘッドの刃先延設方向をホルダの長手方向に対し交差させた所謂T型剃刀が開示されている。
【特許文献1】特開2003−311048号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記特許文献1にかかるT型剃刀では、ヘッドの表面側と裏面側とを結ぶ方向の両側のうちヘッドの表面側になるホルダの腹側を載置すると、ヘッドとホルダの尻部とが載置面に接触した状態で支持されるため、使用者の肌に接触するヘッドの表面側で露出するシェービングエイドが載置面に付着したり刃先が傷付いたりするおそれがあり、また、載置面の汚れがヘッドの表面側に付着してその汚れが使用者の肌に付くおそれがあった。
【0004】
この発明は、ホルダの形態を改良して剃刀の載置状態でヘッドを保護することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
後記実施形態の図面(図1〜2)の符号を援用して本発明を説明する。
請求項1の発明にかかる剃刀においては、刃体12を有するヘッド11をホルダ1の頭部2に備え、ホルダ1に設けた載置用支持部15,16によりホルダ1を載置した状態でその載置用支持部15,16,14b,18bを含む載置面Pに対しヘッド11を離間させ得る。
【0006】
請求項1の発明では、ホルダ1の載置状態でヘッド11が載置面Pに当らないので、ヘッド11を保護することができる。
請求項2の発明にかかる剃刀においては、刃体12の刃先12aを表面側で露出させたヘッド11の刃先延設方向をホルダ1の長手方向Xに対し交差させるようにそのヘッド11をホルダ1の頭部2に備え、ホルダ1に設けた載置用支持部15,16によりホルダ1を載置した状態でその載置用支持部15,16,14b,18bを含む載置面Pに対しヘッド11の表面側を離間させ得る。
【0007】
請求項2の発明では、ホルダ1の載置状態で使用者の肌に接触するヘッド11の表面側が載置面Pに当らないので、ヘッド11の刃先12aを保護することができる。
請求項2の発明を前提とする請求項3の発明において、前記載置用支持部15,16,14b,18bは、ヘッド11の表面側と裏面側とを結ぶ方向の両側のうちヘッド11の表面側になるホルダ1の腹側に設けられている。請求項3の発明では、ホルダ1の腹側にある載置用支持部15,16,14b,18bを載置した状態でヘッド11の表面側が載置面Pに当らないので、ヘッド11の刃先12aを保護することができる。
【0008】
請求項1または請求項2または請求項3の発明を前提とする請求項4の発明において、前記ホルダ1の載置用支持部15,16,14b,18bは複数設けられている。請求項4の発明では、複数の載置用支持部15,16,14b,18bによりホルダ1を安定性良く載置することができる。
【0009】
請求項1または請求項2または請求項3の発明を前提とする請求項5の発明において、前記ホルダ1の載置用支持部15,16,14b,18bは、ホルダ1の頭部2と尻部3とを結ぶホルダ1の長手方向Xの両側にそれぞれ配設されている。請求項5の発明では、頭部側載置用支持部15と尻部側載置用支持部16,14b,18bとによりホルダ1を安定性良く載置することができる。
【0010】
請求項5の発明を前提とする請求項6の発明において、前記ホルダ1の載置用支持部15,16,14b,18bのうち、ホルダ1の頭部2側に設けた載置用支持部15はホルダ1の長手方向Xに対し直交する幅方向Yの両側にそれぞれ配設され、ホルダ1の尻部3側に設けた載置用支持部16,14b,18bは一つ配設され、ホルダ1はその一対の頭部側載置用支持部15と一つの尻部側載置用支持部16,14b,18bとによる三箇所で支持されて載置される。請求項6の発明では、一対の頭部側載置用支持部15と一つの尻部側載置用支持部16,14b,18bとによる三箇所でホルダ1を三点支持により安定性良く載置することができる。
【0011】
請求項5の発明を前提とする請求項7の発明において、前記ホルダ1は頭部2と尻部3とその頭部2と尻部3との間に設けた把持部4とを備え、この頭部2はこの把持部4に対し屈曲部5で屈曲し、このホルダ1の全体はS状に湾曲し、その屈曲部5に頭部側載置用支持部15を設けるとともにその尻部3に尻部側載置用支持部16を設けている。そのため、頭部側載置用支持部15と尻部側載置用支持部16との間で把持部4を載置面Pから離すように湾曲させるとともに、頭部2を頭部側載置用支持部15からヘッド11側へ向うに従い載置面Pから離すように延設させることができる。請求項7の発明では、ホルダ1に頭部側載置用支持部15と尻部側載置用支持部16とを簡単に設けることができる。
【0012】
次に、請求項以外の技術的思想について実施形態の図面の符号を援用して説明する。
請求項6の発明を前提とする第8の発明において、前記ホルダ1の載置用支持部15,16,14b,18bのうち、ホルダ1の頭部2側に設けた載置用支持部15は、ホルダ1の長手方向Xに対し直交する幅方向Yの両側にそれぞれ配設した載置腕部6に設けられている。第8の発明では、頭部側載置用支持部15を両載置腕部6で簡単に設けることができる。
【0013】
第8の発明を前提とする第9の発明においては、前記一対の載置腕部6間に貫通孔7を設けている。第9の発明では、両載置腕部6に設けた頭部側載置用支持部15を貫通孔7により互いに離間させることができる。
【0014】
第8の発明または第9の発明を前提とする第10の発明において、前記ホルダ1の頭部2は、ホルダ1の幅方向Yの両側で前記両載置腕部6から延設された支持腕部8と、その両支持腕部8間に設けられて前記ヘッド11を備えた支持体部9と、その支持体部9と両支持腕部8との間で囲まれて前記載置腕部6間の貫通孔7から連続する貫通孔10とを有している。第10の発明では、両載置腕部6間の貫通孔7と両支持腕部8間の貫通孔10とにより、ホルダ1を軽量化するとともに、使用時の視界を広げることができる。また、例えばホルダ1をヘッド11の上側にして鼻の下側を逆剃りする場合に鼻が貫通孔10に逃げて剃り易い。
【0015】
第10の発明を前提とする第11の発明において、前記両支持腕部8は前記両載置腕部6に対し屈曲部5で屈曲し、その両載置腕部6の屈曲部5に頭部側載置用支持部15を設けている。第11の発明では、屈曲部5により頭部側載置用支持部15を簡単に設けることができる。
【0016】
請求項5または請求項6または請求項7または第8の発明または第9の発明または第10の発明または第11の発明を前提とする第12の発明においては、前記ホルダ1の載置用支持部15,16のうち、ホルダ1の頭部2側に設けた載置用支持部15と、ホルダ1の尻部3側に設けた載置用支持部16との間で、ヘッド11の表面側と裏面側とを結ぶ方向の両側のうちヘッド11の表面側になるホルダ1の腹側に指入れ凹所17を設けている。第12の発明では、頭部側載置用支持部15と尻部側載置用支持部16とを載置した状態でホルダ1の腹側と載置面Pとの間に指入れ凹所17が生じるので、ホルダ1を把持し易い。
【0017】
第12の発明を前提とする第13の発明において、前記指入れ凹所17には複数の指を掛けることができる指掛け部18を設けている。第13の発明では、指入れ凹所17に入れた複数の指を指掛け部18に掛けてホルダ1を把持し易い。
【0018】
請求項5の発明を前提とする第14の発明において、前記ホルダ1にはホルダ1の長手方向Xに対し直交する幅方向Yの両側でそれぞれ、ホルダ1の頭部2側に設けた載置用支持部15からホルダ1の尻部3側へ延びる指当て部19を設けている。第14の発明では、両指当て部19に指を当ててホルダ1を把持し易い。
【0019】
請求項5の発明を前提とする第15の発明において、前記ホルダ1にはヘッド11の表面側と裏面側とを結ぶ方向の両側のうちヘッド11の裏面側になるホルダ1の背側で指載せ部21を設けている。第15の発明では、指載せ部21に指を当ててホルダ1を把持し易い。
【0020】
第15の発明を前提とする第16の発明において、ヘッド11の表面側と裏面側とを結ぶ方向の両側のうちヘッド11の表面側になるホルダ1の腹側には、ホルダ1の載置用支持部15,16のうち、ホルダ1の頭部2側に設けた載置用支持部15と、ホルダ1の尻部3側に設けた載置用支持部16との間で指入れ凹所17を設け、この指入れ凹所17には複数の指を掛けることができる指掛け部18を設け、前記指載せ部21はホルダ1の頭部2側に設けた載置用支持部15とこの指掛け部18との間で設けられている。第16の発明では、指掛け部18及び指載せ部21に指を当ててホルダ1を把持し易い。
【0021】
第16の発明を前提とする第17の発明において、前記指載せ部21は、ホルダ1の頭部2側へ突出してホルダ1の背側との間で隙間Qを持たせた突出部21aを有している。第17の発明では、ホルダ1を軽量化するとともに、隙間Qに指を入れてホルダ1を把持し易い。
【0022】
請求項5の発明を前提とする第18の発明において、ホルダ1の載置用支持部15,16のうち、ホルダ1の頭部2側に設けた載置用支持部15と、ホルダ1の尻部3側に設けた載置用支持部16との間で、重心Gを有している。第18の発明では、ホルダ1の載置状態でホルダ1を安定性良く載置して載置面Pに対しヘッド11を離間させ易い。
【0023】
第18の発明を前提とする第19の発明において、前記ホルダ1の載置用支持部15,16のうち、ホルダ1の頭部2側に設けた載置用支持部15と、ホルダ1の尻部3側に設けた載置用支持部16との間で、ヘッド11の表面側と裏面側とを結ぶ方向の両側のうちヘッド11の表面側になるホルダ1の腹側に指入れ凹所17を設け、この指入れ凹所17には複数の指を掛けることができる指掛け部18を設け、前記重心Gはホルダ1の頭部側載置用支持部15とこの指掛け部18との間にある。第19の発明では、ホルダ1の載置状態でホルダ1を安定性良く載置して載置面Pに対しヘッド11を離間させ易い。
【0024】
請求項5の発明を前提とする第20の発明において、ホルダ1の頭部2と尻部3とを結ぶホルダ1の長手方向Xの両側の載置用支持部のうち尻部3側の載置用支持部は、ヘッド11の表面側と裏面側とを結ぶ方向の両側のうちヘッド11の表面側になるホルダ1の腹側で、頭部2と尻部3との間に設けた突部14bである。第20の発明では、各種形状の載置面Pにホルダ1を載置することができる。
【0025】
請求項5の発明を前提とする第21の発明において、ホルダ1の頭部2と尻部3とを結ぶホルダ1の長手方向Xの両側の載置用支持部のうち尻部3側の載置用支持部18bは、ヘッド11の表面側と裏面側とを結ぶ方向の両側のうちヘッド11の表面側になるホルダ1の腹側で、頭部2と尻部3との間に設けた指入れ凹所17の指掛け部18に生じる。第21の発明では、各種形状の載置面Pにホルダ1を載置することができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明は、ホルダ1の形態を改良して剃刀の載置状態でヘッド11を保護することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明の一実施形態にかかるT型剃刀について図1〜2を参照して説明する。
ホルダ1は頭部2と尻部3とその頭部2と尻部3との間で長手方向Xへ延びる把持部4とを備えている。この頭部2はこの把持部4に対し屈曲部5で屈曲し、このホルダ1の全体は、その長手方向Xに対し直交する幅方向Yの両側から見て、頭部2と把持部4との間の境となる屈曲部5により略S状に湾曲している。この把持部4において屈曲部5との隣接部分には幅方向Yの両側で金属製の載置腕部6が配設され、その一対の載置腕部6間に貫通孔7が設けられている。このホルダ1の頭部2は、ホルダ1の幅方向Yの両側で把持部4の両載置腕部6から屈曲部5を介して延設された金属製の支持腕部8と、その両支持腕部8間に設けられた支持体部9と、その支持体部9と両支持腕部8との間で囲まれて両載置腕部6間の貫通孔7から連続する貫通孔10とを有している。この支持体部9には刃体12の刃先12aを表面側で露出させたヘッド11がホルダ1の長手方向Xに対しT状に配置されて着脱可能に支持されているとともに矢印方向Rへ首振りするように回動可能に支持され、このヘッド11の刃先延設方向がホルダ1の長手方向Xに対し交差している。このヘッド11の表面側にはシェービングエイド11a,11bが設けられている。
【0028】
前記ヘッド11の表面側と裏面側とを結ぶ方向の両側のうちヘッド11の表面側になるホルダ1の把持部4及び尻部3の腹側においては、両載置腕部6に沿う樹脂製の腹部13が露出しているとともに、その両載置腕部6と尻部3との間でその腹部13よりも柔軟な軟質樹脂製の腹部14が露出し、ホルダ1内に埋設された硬質樹脂によりその腹部14が支えられている。この両腹部13にはそれぞれ屈曲部5で頭部側載置用支持部15が設けられている。この腹部14には尻部3で尻部側載置用支持部16が設けられている。この一対の頭部側載置用支持部15と一つの尻部側載置用支持部16との間でこの腹部14には指入れ凹所17が設けられているとともに、その指入れ凹所17には複数の指を掛けることができる指掛け部18が設けられ、この指掛け部18の長手方向Xの両端部に凹凸状の滑止め部18aが形成されている。これら三箇所の載置用支持部15,16を互いに結ぶ載置面Pに対しこの指入れ凹所17の指掛け部18が離間している。この両腹部13には幅方向Yの両側でそれぞれ載置用支持部15から尻部3側へ延びる指当て部19が滑止めのために凹凸部を有するように設けられている。この両腹部13には指当て部19に沿う指掛け部13aが頭部側載置用支持部15から尻部3側へ向うに従い背側へ傾斜するように形成されている。この腹部14には指入れ凹所17の指掛け部18の端部から連続する指掛け部14aが頭部2側へ向うに従い背側へ傾斜するように形成されている。
【0029】
前記ヘッド11の表面側と裏面側とを結ぶ方向の両側のうちヘッド11の裏面側になるホルダ1の把持部4及び尻部3の背側においては、両載置腕部6に隣接して露出する金
属製の台部20上に頭部側載置用支持部15と腹側の指掛け部18との間で硬質樹脂製の指載せ部21が露出し、前記指当て部19を有する両腹部13が滑止めのための凹凸部を有する樹脂製連繋部22でこの台部20を挟むように互いに連続し、この連繋部22と尻部3との間で露出する金属製の背部23で長手方向Xへ延びてその長手方向Xを表示する細長い硬質樹脂製の装飾部24が露出している。この硬質樹脂製装飾部24は前記腹部14を支えるためにホルダ1内に埋設された硬質樹脂の一部である。この指載せ部21は、台部20とともに頭部2側へ突出して両載置腕部6及び貫通孔7との間で隙間Qを持たせた突出部21aを有している。
【0030】
このT型剃刀は、頭部側載置用支持部15と、その頭部側載置用支持部15と尻部側載置用支持部16との間にある指掛け部18との間で、重心Gを有している。
このT型剃刀においては、図2(a)で、長手方向Xにおけるホルダ1の長さが約130mmに、長手方向Xにおける頭部2の長さが約30mmに、長手方向Xにおける尻部3の長さが約10mmにそれぞれ設定され、ホルダ1の長さに対する頭部2の長さの割合を10%〜40%に設定するとともに、ホルダ1の長さに対する尻部3の長さの割合を0%〜40%に設定することが好ましい。なお、これらの長さ以外に設定してもよい。
【0031】
図3に示すように本実施形態にかかるT型剃刀の載置状態の別例1では、ホルダ1の腹側で頭部2と尻部3との間に設けられた突部14bが尻部3側の載置用支持部になる。なお、二点鎖線で示すようにホルダ1の尻部3側を背側に反らせてもよい。また、図示しないが、この突部14bと尻部側載置用支持部16とによりホルダ1を載置してもよい。
【0032】
図4に示すように本実施形態にかかるT型剃刀の載置状態の別例2では、指入れ凹所17の指掛け部18に尻部3側の載置用支持部18bが生じる。
本実施形態は下記の効果を有する。
【0033】
* ホルダ1を載置すると、ホルダ1は一対の頭部側載置用支持部15と一つの尻部側載置用支持部16とによる三点支持で安定性良く支持され、たとえヘッド11が首振りしても、ヘッド11の表面側と載置面Pとの間に空隙Eが生じてヘッド11の表面側が載置面Pに当らない。そのため、ヘッド11の表面側で露出するシェービングエイド11a,11bが載置面Pに付着したり刃先12aが傷付いたりするおそれがなくなってヘッド11を保護することができる。また、載置面Pの汚れがヘッド11の表面側に付着しにくくなり、その汚れが使用者の肌に付くおそれがなくなって衛生的である。なお、その頭部側載置用支持部15と尻部側載置用支持部16とは樹脂により成形されているため、ホルダ1の載置状態で滑りにくく、この尻部側載置用支持部16はこの頭部側載置用支持部15よりも軟質であるためにより滑りにくい。この頭部側載置用支持部15をこの尻部側載置用支持部16と同一樹脂により成形すれば、より一層滑りにくい。ちなみに、この空隙Eについては、ヘッド11の表面側と載置面Pとの間の寸法を0.2mm〜10mmに設定することが好ましい。
【0034】
* ホルダ1の全体は、頭部2と把持部4との間の屈曲部5によりS状に湾曲しているので、屈曲部5に頭部側載置用支持部15を設けるとともに尻部3に尻部側載置用支持部16を設けることにより、ホルダ1に頭部側載置用支持部15と尻部側載置用支持部16とを簡単に設けることができる。
【0035】
前記実施形態以外にも例えば下記のように構成してもよい。
・ 前記頭部側載置用支持部15を一つまたは複数設け、前記尻部側載置用支持部16を一つまたは複数設けてもよく、例えば、頭部側載置用支持部15を一つ設けるとともに尻部側載置用支持部16を幅方向Yで一対設けてホルダ1をその一対の尻部側載置用支持部16と一つの頭部側載置用支持部15とによる三箇所で支持して載置したり、頭部側載置用支持部15を幅方向Yで一対設けるとともに尻部側載置用支持部16を幅方向Yで一対設けてホルダ1をその一対の頭部側載置用支持部15と一対の尻部側載置用支持部16とによる四箇所で支持して載置したりしてもよい。
【0036】
・ 前記ホルダ1の頭部2において両支持腕部8間の貫通孔10を省略してその両支持腕部8を閉塞部で互いに連結したり、前記ホルダ1の把持部4において両載置腕部6間の貫通孔7を省略してその両載置腕部6を閉塞部で互いに連結したりしてもよい。
【0037】
・ ヘッド11は、首振り可能なロック解除状態と首振り不能なロック状態とを取り得るようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】(a)は本実施形態にかかるT型剃刀全体をホルダの背側から見た斜視図であり、(b)は同じくホルダの腹側から見た斜視図である。
【図2】(a)は本実施形態にかかるT型剃刀の載置状態を示す側面図であり、(b)は同じく平面図であり、(c)は同じく底面図である。
【図3】本実施形態にかかるT型剃刀の載置状態の別例1を示す側面図である。
【図4】本実施形態にかかるT型剃刀の載置状態の別例2を示す側面図である。
【符号の説明】
【0039】
1…ホルダ、2…ホルダの頭部、3…ホルダの尻部、4…ホルダの把持部、5…ホルダの屈曲部、11…ヘッド、12…ヘッドの刃体、12a…刃先、15…頭部側載置用支持部、16…尻部側載置用支持部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
刃体を有するヘッドをホルダの頭部に備えた剃刀において、ホルダに設けた載置用支持部によりホルダを載置した状態でその載置用支持部を含む載置面に対しヘッドを離間させ得ることを特徴とする剃刀。
【請求項2】
刃体の刃先を表面側で露出させたヘッドの刃先延設方向をホルダの長手方向に対し交差させるようにそのヘッドをホルダの頭部に備えた剃刀において、ホルダに設けた載置用支持部によりホルダを載置した状態でその載置用支持部を含む載置面に対しヘッドの表面側を離間させ得ることを特徴とする剃刀。
【請求項3】
前記載置用支持部は、ヘッドの表面側と裏面側とを結ぶ方向の両側のうちヘッドの表面側になるホルダの腹側に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の剃刀。
【請求項4】
前記ホルダの載置用支持部は複数設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3に記載の剃刀。
【請求項5】
前記ホルダの載置用支持部は、ホルダの頭部と尻部とを結ぶホルダの長手方向の両側にそれぞれ配設されていることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3に記載の剃刀。
【請求項6】
前記ホルダの載置用支持部のうち、ホルダの頭部側に設けた載置用支持部はホルダの長手方向に対し直交する幅方向の両側にそれぞれ配設され、ホルダの尻部側に設けた載置用支持部は一つ配設され、ホルダはその一対の頭部側載置用支持部と一つの尻部側載置用支持部とによる三箇所で支持されて載置されることを特徴とする請求項5に記載の剃刀。
【請求項7】
前記ホルダは頭部と尻部とその頭部と尻部との間に設けた把持部とを備え、この頭部はこの把持部に対し屈曲部で屈曲し、このホルダの全体はS状に湾曲し、その屈曲部に頭部側載置用支持部を設けるとともにその尻部に尻部側載置用支持部を設けたことを特徴とする請求項5に記載の剃刀。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−178365(P2009−178365A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−20564(P2008−20564)
【出願日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願人】(000001454)株式会社貝印刃物開発センター (123)