説明

加入者宅側光回線終端装置

【課題】センタとの間で伝送される通信信号からLAN機器設定データを取得し、これをLAN機器に出力することが可能な加入者宅側光回線終端装置を提供する。
【解決手段】ONU機能部120は、設定データ取得手段160を備えており、設定データ取得手段160が終端処理手段121で終端処理された通信信号の所定のチャンネルを用いてLAN機器設定データを取得する。設定データ取得手段160は、取得したLAN機器設定データを、第2のシリアル信号端124から設定データ伝送手段である信号線路161a、161bを介して第2のシリアルI/F部142に送出し、さらにLAN機器70に出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、PON型の光伝送システムにおいて加入者宅に設置される加入者宅側光回線終端装置に関する。
【背景技術】
【0002】
FTTH、CATV等の光ネットワークでは、下記の特許文献1に記載されているように、センタに接続される光伝送路を受動型スプリッタにより分岐して複数の加入者宅まで光伝送路を敷設するPON(Passive Optical Network)型の光伝送システムが使用されている。このような光伝送システムは、PDS(Passive Double Star)とも呼ばれる。
【0003】
PON型の光伝送システムでは、図6に示すように、センタの光回線終端装置(OLT:Optical Line Termination)が光ファイバ902を介してスプリッタ903の合波端に接続され、スプリッタ903の複数の分波端には光ファイバ904−1、…904−nを介して各加入者宅に設置された光回線終端装置(ONU:Optical Network Unit)905−1、…905−nが接続される。
【0004】
ONU905−1、…905−nの構成を図7に示す。同図は、一例としてONU905−1の構成を示しており、ONU905−1は、光トランシーバ部906、ONU機能部907、及びイーサネット(登録商標)インタフェース908を備える構成となっている。スプリッタ903に接続された光ファイバ904−1が、各加入者宅に設けられた光成端ユニット909を介して光トランシーバ部906に接続されている。
【0005】
イーサネット(登録商標)インタフェース908として、10/100/1000BASE−TX等を用いることができ、これに例えばLANケーブル910が接続される。LANケーブル910には、コンピュータやプリンタ等の端末機器914を直接接続することができ、またルータ912やスイッチングハブ913等のスイッチを接続し、これに別の端末機器914を接続することもできる。
【特許文献1】特開平9−214541号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
加入者宅側のONUに接続されるスイッチ等のLAN機器は、LANの構成等に応じて各種設定が必要になることがあるが、従来よりLAN機器への設定は各加入者が個別に行っている。LAN機器には、各種設定値を入力するためのインタフェースが設けられており、このインタフェースにパーソナルコンピュータ等を接続して設定値を入力できるように構成されている。
【0007】
PON型の光伝送システムでは、センタ側からONUを介して接続されたLAN機器に対し、その設定値を変更する必要が生じる場合がある。この場合、従来はLAN機器の設定値をセンタ側から直接入力する手段がなかったため、LAN機器の設定値の変更要求を加入者に通知し、加入者がLAN機器の設定値変更を行うといった間接的な方法がとられていた。そのため、LAN機器の設定値の変更に時間がかかるだけでなく、入力ミス等のおそれがあって信頼性が劣っていた。
さらに、一般的なONUでは、LAN機器とのインタフェースはイーサネット(登録商標)ケーブルのみであるため、主信号回線以外による各種設定値の変更等を行う手段を提供するインタフェースがないという問題があった。
【0008】
そこで、本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、センタとの間で伝送される通信信号からLAN機器設定データを取得し、これをLAN機器に出力することが可能な加入者宅側光回線終端装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の加入者宅側光回線終端装置の第1の態様は、センタ側光回線終端装置と光伝送路で接続されて光電気変換及び逆光電気変換を行う電気/光変換部と、前記電気/光変換部の電気信号端に接続されて終端処理を行う光回線終端装置機能部と、前記光回線終端装置機能部のパラレル信号端に接続されてシリアル・パラレル変換及び逆シリアル・パラレル変換を行うシリアル/パラレル変換部と、前記シリアル/パラレル変換部の第1のシリアル信号端に接続される第1のシリアルインタフェース部を有して外部のLAN機器に接続されるインタフェースモジュールと、を備え、前記光回線終端装置機能部は、前記電気/光変換部との間で伝送される通信信号の所定のチャンネルからLAN機器設定データを取り込む設定データ取得手段を有し、前記光回線終端装置機能部の第2のシリアル信号端と前記インタフェースモジュールの第2のシリアルインタフェース部とを接続して前記LAN機器設定データを前記LAN機器に出力するための設定データ伝送手段が設けられていることを特徴とする。
【0010】
本発明の加入者宅側光回線終端装置の他の態様は、前記所定のチャンネルは、前記通信信号に割り当てられたPONプロトコル上の保守用チャンネルであり、前記設定データ取得手段は、前記保守用チャンネルから前記LAN機器設定データを取り込むことを特徴とする。
【0011】
本発明の加入者宅側光回線終端装置の他の態様は、前記所定のチャンネルは、前記通信信号に割り当てられたPONプロトコル上の主信号チャンネルであり、前記設定データ取得手段は、前記主信号チャンネルから前記LAN機器設定データを取り込むことを特徴とする。
【0012】
本発明の加入者宅側光回線終端装置の他の態様は、前記第2のシリアル信号端および前記第2のシリアルインタフェース部はIC対応の信号端であり、前記設定データ伝送手段はIC信号線であることを特徴とする。
【0013】
本発明の加入者宅側光回線終端装置の他の態様は、前記第2のシリアル信号端および前記第2のシリアルインタフェース部はGPIO対応の信号端であり、前記設定データ伝送手段はGPIO信号線であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、センタ側との間で伝送される通信信号からLAN機器設定データを取り出し、これをLAN機器に出力することが可能な加入者宅側光回線終端装置を提供することができる。これにより、利便性の向上、信頼性の向上を実現させたものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(第1の実施形態)
図面を参照して本発明の好ましい実施の形態における加入者宅側光回線終端装置の構成について詳細に説明する。本発明の第1の実施の形態に係る加入者宅側光回線終端装置(ONU)の構成を示すブロック図を図1に示す。また、図1に示す本実施形態のONU100を用いて構成されたPON型光伝送システムの一例を図2に示す。
【0016】
図2のPON型光伝送システム1において、センタに設けられるPONインタフェースカード10には光回線終端装置(OLT)11が備えられており、OLT11の光入出力端に光伝送路である光ファイバ20の一端が接続されている。また、光カプラ(光合分波部)30は、1つの合波端と2つ以上の分波端とを有しており、合波端にはOLT11に接続された光ファイバ20の他端が接続されている。
【0017】
光カプラ30の分波端には、複数の光ファイバ40−1、…、40−n(n:自然数、以下では40−1〜nと記す)のそれぞれの一端が接続され、それぞれの他端にはONU50−1〜nが接続されている。このような構成により、OLT11から出力された通信信号が光カプラ30で分波されてONU50−1〜nのそれぞれに伝送される一方、ONU50−1〜nのそれぞれから出力された上り信号が光カプラ30で合波されてOLT11に伝送される。
【0018】
ONU50−1〜nは、それぞれが加入者宅毎に設置され、これにパーソナルコンピュータやスイッチ等のLAN機器70が接続される。図2では、LAN機器70をスイッチとしており、スイッチに備えられた複数のポート70aには複数の端末機器80が接続されている。LAN機器70に用いられるスイッチには、L2スイッチ、L3スイッチ、ルータ等がある。このような構成により、ONU100を介してセンタのOLT11に複数の端末機器80を接続することができる。
【0019】
OLT11及びONU50−1〜nには、GPON(Gigabit Passive Optical Networkの略称であり、ITU規格G.984.xに準拠した方式)、GEPON(Gigabit Ethernet(登録商標) PONの略であり、IEEE802.3ah規格に準拠した方式)の規定に適合した装置が使用される。
【0020】
本実施形態のONU100は、図2に示したONU50−1〜nに用いることができる。以下では、一例としてONU50−1にONU100が用いられているものとする。本実施形態のONU100は、図1に示すように、電気/光変換部110と光回線終端装置機能部(以下ではONU機能部と記す)120とシリアル/パラレル変換部130とインタフェースモジュール(以下、I/Fモジュールという)140とを備えている。
【0021】
電気/光変換部110は、センタ側のOLT11との間で光ファイバ40を介して光信号を送受信するための光入出力端111を有しており、センタのOLT11から送信された光信号(通信信号)を電気信号に変換(光電気変換)している。この電気信号は、第1の電気信号端112から通信信号線である第1のシリアル伝送路150aを介してONU機能部120の第2の電気信号端122に出力される。また、ONU機能部120の第2の電気信号端122から上り信号線である第1のシリアル伝送路150bを介して入力した電気信号を光信号に変換(逆光電気変換)し、この光信号を光入出力端111から光ファイバ40を介してOLT11に送信している。
【0022】
ONU機能部120は、電気/光変換部110から入力した電気信号をパラレル信号に変換し、これを終端処理手段121で所定の終端処理を行った後、第1のパラレル信号端123から通信信号線であるパラレル伝送路151aを介してシリアル/パラレル変換部130の第2のパラレル信号端131に出力している。OLT11から出力される通信信号には、LAN機器70に送出するための主信号に加えて、ONU100の保守等に用いられる保守用信号も含まれており、このうち少なくとも主信号をパラレル伝送路151aを介してシリアル/パラレル変換部130に出力している。
【0023】
またONU機能部120は、シリアル/パラレル変換部130の第2のパラレル信号端131から上り信号線であるパラレル伝送路151bを介して入力したパラレル信号を、所定の終端処理を行った後にシリアル信号に変換して第2の電気信号端122から電気/光変換部110に出力している。パラレル伝送路151a、151bを伝送するパラレル信号は、例えば10ビットの信号とすることができる。
【0024】
シリアル/パラレル変換部130は、図示しないシリアル/パラレル変換手段と逆シリアル/パラレル変換手段を備え、ONU機能部120から入力したパラレル信号を逆シリアル/パラレル変換手段でシリアル信号に変換し、これを第1のシリアル信号端132から通信信号線である第2のシリアル伝送路152aを介してI/Fモジュール140の第1のシリアルインタフェース部(以下、第1のシリアルI/F部という)141に出力している。また、第1のシリアルI/F部141から第2のシリアル伝送路152bを介して入力したシリアル信号を、シリアル/パラレル変換手段でパラレル信号に変換して第2のパラレル信号端131からONU機能部120に出力している。
【0025】
I/Fモジュール140は、LAN機器70とシリアルな電気信号で接続するものである。本実施形態のONU100では、I/Fモジュール140をMSA(Multi-Source Agreement)インタフェースの規格に対応させており、LAN機器70に設けられたMSAインタフェーススロット(図示せず)に直接接続することが可能な構成としている。MSAインタフェースの規格として、GBIC、SFP等がある。
【0026】
I/Fモジュール140は、シリアル/パラレル変換部130に接続された第1のシリアルI/F部141に加えて、第2のシリアルI/F部142を備えている。また、ONU機能部120にも、第1のパラレル信号端123とは別に第2のシリアル信号端124が備えられており、第2のシリアル信号端124と第2のシリアルI/F部142との間が信号線路161a、161bで接続されている。
【0027】
OLT11との間で伝送される通信信号は、PONプロトコルに基づいて、LAN機器70で用いる主信号を伝送するための複数のチャンネルと、保守用信号を伝送するための別の複数のチャンネルを有している。ONU機能部120は、これらの複数チャンネルで伝送される通信信号を終端処理手段121で終端処理している。終端処理された通信信号のうち、少なくとも主信号がシリアル/パラレル変換部130およびI/Fモジュール140の第1のシリアルI/F部を介してLAN機器70との間で伝送される。
【0028】
ONU機能部120は、さらに設定データ取得手段160を備えており、設定データ取得手段160は、終端処理手段121で終端処理される通信信号の所定のチャンネルを用いてセンタとの間でLAN機器設定データを取得するための通信を行う。本実施形態では、LAN機器設定データを取得するために、保守用信号を伝送する複数のチャンネルのうちあらかじめ指定された1以上のチャンネルを用いて通信する構成としている。設定データ取得手段160は、上記のあらかじめ指定されたチャンネルを用いて、例えばOLT11との間で仕様確認等を行いながらLAN機器設定データを取得する。
【0029】
本実施形態のONU100が、LAN機器70に接続された状態を示す一例を図3に示す。設定データ取得手段160は、通信信号の所定のチャンネルを用いて取得したLAN機器設定データを、ONU機能部120に設けられた第2のシリアル信号端124に出力し、第2のシリアル信号端124から信号線路161a、161bを経由して第2のシリアルI/F部142に送出する。LAN機器設定データは、第2のシリアルI/F部142からさらにLAN機器70のデータ設定部71に出力される。信号線路161a、161bは、ONU機能部120からLAN機器70にLAN機器設定データを出力する。
【0030】
設定データ伝送手段である信号線路161a、161bには、IC信号線を用いることができる。IC信号線は、シリアルデータ伝送用の信号線とロック伝送用の信号線の2本の信号線で構成されており、それぞれを信号線路161a、161bとすることができる。この場合には、第2のシリアル信号端124および第2のシリアルI/F部142は、ともにIC対応の信号端で構成される。
【0031】
本実施形態のONU100は、LAN機器設定データを取得するための設定データ取得手段160をONU機能部120に備えるとともに、LAN機器設定データをLAN機器70に伝送するための設定データ伝送手段を、第2のシリアル信号端124と第2のシリアルI/F部142、およびその間を接続する信号線路161a、161bで構成している。本実施形態の設定データ伝送手段は、ICで構成している。これにより、センタのOLT11からONU100を介してLAN機器70に設定データを伝送して設定することが可能となる。
本発明の加入者宅側光回線終端装置の別の実施形態として、設定データ伝送手段である信号線路をGPIO対応の信号線としてもよい。
【0032】
図4に示すブロック図において、本実施形態のONU200は、ONU機能部220がシリアル信号端としてIC信号端224のほかにGPIO信号端225を備えており、GPIO信号端225をLAN機器設定データを出力するための第2のシリアル信号端に用いている。それとともに、第2のシリアルI/F部242もGPIO対応の信号端としている。そして、第2のシリアル信号端225と第2のシリアルI/F部242とをGPIO対応の信号線路261a、261bで接続している。
【0033】
本実施形態のONU200では、LAN機器設定データをLAN機器70に伝送するための設定データ伝送手段を、第2のシリアル信号端225と第2のシリアルI/F部242、およびその間を接続する信号線路261a、261bで構成している。第2のシリアル信号端225、第2のシリアルI/F部242、および信号線路261a、261bは、いずれもGPIOに対応させている。これにより、センタのOLT11からONU100を介してLAN機器70に設定データを伝送して設定することが可能となる。
【0034】
本発明のさらに別の実施形態に係る加入者宅側光回線終端装置の構成を示すブロック図を図5に示す。第1の実施形態のONU100、および第2の実施形態のONU200では、LAN機器設定データを保守用信号を伝送するチャンネルを用いて伝送していたが、本実施形態のONU300では、主信号を伝送する複数のチャンネルのいずれかを用いて伝送する構成としている。
【0035】
これに対応して、本実施形態の設定データ取得手段360は、終端処理手段121で終端処理された主信号の複数のチャンネルのうち、あらかじめ指定された1以上のチャンネルを用いてLAN機器設定データを取得するための処理を行う。センタとの通信により設定データ取得手段360が取得したLAN機器設定データは、ONU機能部320に備えられた第2のシリアル信号端324から信号線路361a、361bを経由して第2のシリアルI/F部342に伝送され、さらにLAN機器70に出力される。設定データ伝送手段である信号線路361a、361bは、IC対応の信号線、またはGPIO対応の信号線のいずれかとすることができる。
【0036】
本実施形態のONU300でも、LAN機器設定データを取得するための設定データ取得手段360をONU機能部320に備え、設定データ取得手段360が主信号を伝送する複数のチャンネルの所定のチャンネルを用いてセンタとの間で通信を行い、その結果取得したLAN機器設定データを設定データ伝送手段の信号線路361a、361bを経由してLAN機器70に伝送することが可能となっている。
【0037】
なお、本実施の形態における記述は、本発明に係る加入者宅側光回線終端装置の一例を示すものであり、これに限定されるものではない。本実施の形態における加入者宅側光回線終端装置の細部構成及び詳細な動作等に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る加入者宅側光回線終端装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態の加入者宅側光回線終端装置が用いられたPON型光伝送システムの一例を示す構成図である。
【図3】本実施形態の加入者宅側光回線終端装置をLAN機器に接続した状態を示すブロック図である。
【図4】本発明の別の実施形態に係る加入者宅側光回線終端装置の概略構成を示すブロック図である。
【図5】本発明のさらに別の実施形態に係る加入者宅側光回線終端装置の概略構成を示すブロック図である。
【図6】従来の光伝送システムの加入者宅側光回線終端装置の概略構成を示すブロック図である。
【図7】従来の光伝送システムを示す構成図である。
【符号の説明】
【0039】
1 光伝送システム
10 PONインタフェースカード
11、901 OLT20、40、902、904 光ファイバ
30、903 光カプラ
50 ONU
70 LAN機器
80、914 端末機器
100、200、300、905 加入者宅側光回線終端装置
110 電気/光変換部
111 光入出力端
112 第1の電気信号端
120、220、320、907 ONU機能部
121 終端処理手段
122 第2の電気信号端
123 第1のパラレル信号端
124、324 第2のシリアル信号端
130 シリアル/パラレル変換部
131 第2のパラレル信号端
132 第1のシリアル信号端
140、240 インタフェースモジュール
141 第1のシリアルI/F部
142、242、342 第2のシリアルI/F部
150a、150b 第1のシリアル伝送路
151a、151b パラレル伝送路
152a、152b 第2のシリアル伝送路
160、360 設定データ取得手段
161a、161b、261a、261b、361a、361b 信号線路
224 IC信号端
225 GPIO信号端

【特許請求の範囲】
【請求項1】
センタ側光回線終端装置と光伝送路で接続されて光電気変換及び逆光電気変換を行う電気/光変換部と、
前記電気/光変換部の電気信号端に接続されて終端処理を行う光回線終端装置機能部と、
前記光回線終端装置機能部のパラレル信号端に接続されてシリアル・パラレル変換及び逆シリアル・パラレル変換を行うシリアル/パラレル変換部と、
前記シリアル/パラレル変換部の第1のシリアル信号端に接続される第1のシリアルインタフェース部を有して外部のLAN機器に接続されるインタフェースモジュールと、を備え、
前記光回線終端装置機能部は、前記電気/光変換部との間で伝送される信号の所定のチャンネルを用いてLAN機器設定データを取得する設定データ取得手段を有し、
前記光回線終端装置機能部の第2のシリアル信号端と前記インタフェースモジュールの第2のシリアルインタフェース部とを接続して前記LAN機器設定データを前記LAN機器に出力するための設定データ伝送手段が設けられている
ことを特徴とする加入者宅側光回線終端装置。
【請求項2】
前記所定のチャンネルは、前記電気/光変換部との間で伝送される信号に割り当てられたPONプロトコル上の保守用チャンネルであり、前記設定データ取得手段は、前記保守用チャンネルから前記LAN機器設定データを取り込むことを特徴とする請求項1に記載の加入者宅側光回線終端装置。
【請求項3】
前記所定のチャンネルは、前記電気/光変換部との間で伝送される信号に割り当てられたPONプロトコル上の主信号チャンネルであり、
前記設定データ取得手段は、前記主信号チャンネルから前記LAN機器設定データを取り込む
ことを特徴とする請求項1に記載の加入者宅側光回線終端装置。
【請求項4】
前記第2のシリアル信号端および前記第2のシリアルインタフェース部はIC対応の信号端であり、前記設定データ伝送手段はIC信号線である
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の加入者宅側光回線終端装置。
【請求項5】
前記第2のシリアル信号端および前記第2のシリアルインタフェース部はGPIO対応の信号端であり、前記設定データ伝送手段はGPIO信号線である
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の加入者宅側光回線終端装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−206899(P2009−206899A)
【公開日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−47823(P2008−47823)
【出願日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願人】(000005290)古河電気工業株式会社 (4,457)
【Fターム(参考)】