説明

動物用便器

【課題】動物用便器の洗浄を容易とする技術を提供する。
【解決手段】動物用便器100は、排泄物を通過させる多数の貫通穴H1が形成された天井板21と、天井板21に対して下方に離間して配置され、頂点部T1からその周囲に向かうにしたがって、徐々に高さが低くなるドーム状の受け面S1を有する拡散部31とを備えている。拡散部21の頂点部1近傍には、洗浄液を周囲に流す洗浄液吐出部43が備えられている。また、拡散部21の下方には、ボウル状の内側面S2を有する回収器51が備えられている。回収器51の内側面S2の底部B1には、吸引ポンプ61に接続された回収穴H2が形成されている。回収穴H2の近傍には、センサー71が取り付けられており、センサー71が液体を検知すると、洗浄液吐出部43から洗浄液が吐出されるとともに、吸引ポンプ61が吸引を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動物の排泄物を回収するための動物用便器に関するものであって、特に動物用便器を洗浄する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、自動的に洗浄動作を行う動物用便器が知られている(例えば特許文献1)。特許文献1に記載された動物用便器は、動物が排出した排泄物を排泄物受け部にて1箇所に回収するように構成されている。また、排泄物受け部の上側には、洗浄水を供給する散水パイプが設けられており、排泄物受け部を洗浄できるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平2−20459号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、従来の動物用便器では、排泄物受け部の形状がボウル状であるため、排泄物受け部全体に洗浄液を行き渡らせるためには、幾つかの箇所から洗浄液を吐出するなど、複雑な洗浄機構を必要としていた。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、動物用便器の洗浄を容易とする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため、第1の態様は、動物用便器であって、排泄物を通過させる隙間が形成された天井板と、前記天井板に対して下方に離間して配置され、所定の頂点部からその周囲に向かうにしたがって、徐々に高さが低くなる部分を有しており、前記天井板を通過した排泄物を前記周囲に拡散させる拡散部とを備える。
【0007】
また、第2の態様は、第1の態様に係る動物用便器において、前記拡散部の上面が、ドーム状に形成されている。
【0008】
また、第3の態様は、第1または第2の態様に係る動物用便器において、前記拡散部の下方に配置され、所定の箇所へ向かうにしたがって、徐々に高さが低くなる内側面を有し、前記拡散部によって拡散されて前記拡散部の周端部分から下方に移動する排泄物を前記内側面で受けて回収する回収器、をさらに備える。
【0009】
また、第4の態様は、第3の態様に係る動物用便器において、前記所定の箇所が、前記回収器の内側部分であり、前記内側面が、前記回収器の周囲から前記所定の箇所へ向かうにしたがって、徐々に高さが低くなる。
【0010】
また、第5の態様は、第1から第4の態様までのいずれか1態様に係る動物用便器において、前記動物用便器の内部の液体を検出する液体検出部、をさらに備える。
【0011】
また、第6の態様は、第5の態様に係る動物用便器において、前記拡散部の表面を伝って下方へ移動した排泄物を吸引して回収する吸引ポンプ、をさらに備え、前記吸引ポンプは、前記液体検出部による液体の検出に基づいて、吸引を実行する。
【0012】
また、第7の態様は、第5または第6の態様に係る動物用便器において、前記拡散部の前記頂点部近傍に洗浄液を供給する洗浄液供給部、をさらに備え、前記洗浄液供給部は、前記液体検出部による液体の検出に基づいて、前記洗浄液を供給する。
【0013】
また、第8の態様は、第7の態様に係る動物用便器において、前記洗浄液供給部が、前記頂点部近傍に設置されており、前記頂点部近傍から第その周囲に洗浄液を供給する。
【発明の効果】
【0014】
第1から第9の態様に係る動物用便器によれば、拡散部の上面が頂点部から徐々に低くなるように形成されているため、頂点部に洗浄液を供給することで、容易に拡散部の表面を洗浄できるため、動物用便器の洗浄が容易になる。
【0015】
特に、第2の態様に係る動物用便器によれば、拡散部がドーム状に形成されているため、頂点部に洗浄液を供給することで、拡散部の表面を均一に洗浄しやすくなる。
【0016】
特に、第3の態様に係る動物用便器によれば、拡散部によって拡散させた排泄物を、回収器によって所定の箇所に回収することができる。
【0017】
特に、第4の態様に係る動物用便器によれば、高さの低い部分を回収器の内側に設定することにより、外側に設定する場合よりも回収器の高さ寸法を抑えつつ、内側面により大きな勾配をつけることができる。これにより、回収器において排泄物が下方へ移動しやすくなる。
【0018】
特に、第5の態様に係る動物用便器によれば、吸引ポンプで排泄物を吸引することにより、効率的に排泄物を回収することができる。
【0019】
特に、第6の態様に係る動物用便器によれば、液体検出部が排泄物に含まれる液体を検出することによって、吸引が必要な時に吸引ポンプを自動で動作させることができる。
【0020】
特に、第7の態様に係る動物用便器によれば、頂点部に洗浄液が供給されることによって、拡散部に付着した排泄物を洗い落とすことができる。
【0021】
特に、第8の態様に係る動物用便器によると、頂点部近傍に供給部を配置することで、頂点部から洗浄液を流すことができるため、比較的少量の洗浄液で拡散部を洗浄することができる。
【0022】
特に、第9の態様に係る動物用便器によると、排泄物に含まれる液体を検出することによって、自動的に洗浄液の供給を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】第1実施形態に係る動物用便器の断面図である。
【図2】動物用便器の内部を示す斜視図である。
【図3】センサーと、洗浄液供給部および吸引ポンプとの接続関係を示すブロック図である。
【図4】第2実施形態に係る拡散部を示す斜視図である。
【図5】第3実施形態に係る拡散部を示す斜視図である。
【図6】第4実施形態に係る拡散部と回収器とを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照して実施の形態を詳細に説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0025】
<1.第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る動物用便器100の断面図である。また、図2は、動物用便器100の内部を分解して示す斜視図である。動物用便器100は、動物Pが上部に乗った状態で排出した排泄物を、拡散部31にて受け止めて回収する排泄物回収装置である。動物用便器100は、ハウジング11、天井板21、拡散部31、洗浄液供給部41、回収器51、吸引ポンプ61、センサー71を備えている。
【0026】
ハウジング11は、上方に向けて開口しており、拡散部31と回収器51とを内部に収納する筐体である。ハウジング11の上部の開口部には、天井板21が取り付けられており、天井板21によって、上部の開口が部分的に塞がれている。
【0027】
天井板21は、金属製のメッシュ板であり、多数の隙間(貫通穴H1)が形成されている。この貫通穴H1が設けられていることによって、天井板21は、排出された尿やある程度の大きさの糞等を下方に通過させることができる。天井板21の終端部分は、ハウジング11によって支持されており、動物用便器100の最上部に配置されている。
【0028】
なお、天井板21の高さが地上よりも高い位置にある場合には、天井板21に対してスロープ板を架け渡すことによって、動物Pが天井板21上にアクセスすることができる。なお、動物用便器100を地中に埋設することによって、天井板21を地上の高さに合わせられていてもよい。この場合には、スロープ板などのアクセス手段を省略することができる。
【0029】
拡散部31は、天井板21に対し、下方に離間して配置されている。拡散部31は、中央部分において高さの最も高い頂点部T1から周囲の終端部分に向かうにしたがって、徐々に高さが低くなるように、排泄物を受け止める受け面S1を有している。拡散部31は、天井板21を通過した排泄物を周囲に拡散させる機能を有している。本実施形態では、拡散部31は、ドーム状に形成されている。すなわち、受け面S1が終端部分に向かうにつれて、勾配が急となるように曲面状に変化している。
【0030】
なお、受け面S1の高さが、徐々に低くなるとは、常に低くなるように変化すること意味する。したがって、例えば受け面S1の途中に、段状に形成されることで高さが不連続的に変化する部分が設けられていてもよい。周囲に向かうにしたがって常に高さが低くなるように受け面S1が形成されていることにより、拡散部31に排出された排泄物が下方へ移動しやすくなる。
【0031】
洗浄液供給部41は、水道水や、洗剤を含む水溶液、アンモニア臭などを脱臭する効果を持つ水溶液など(以下、洗浄液)を、拡散部31の頂点部T1に供給する機能を有する。洗浄液供給部41は、ポンプなどを内蔵する水槽42と、拡散部31の受け面S1の表面上の頂点部T1に設置された洗浄液吐出部43と、水槽42と洗浄液吐出部43との間をつなぐ洗浄液供給管44とを備えている。
【0032】
水槽42は、図1に示すようにハウジング11の外部に設けられている。洗浄液供給管44は、ハウジング11の外壁部を貫通して、ハウジング11に収納された拡散部31の頂点部T1まで延びている。水槽42に対しては、適宜に洗浄液が補充される。
【0033】
洗浄液吐出部43には、図2中、太矢印で示すように、周囲に洗浄液を吐出するように吐出口が形成されている。なお、洗浄液吐出部43は、外周部分全部にて開口するスリット状の吐出口から洗浄液を吐出するように構成されていてもよいし、あるいは、1または2以上の所定方向に洗浄液を吐出する吐出口を所定軸周りで回転させることによって、周囲に洗浄液を吐出するように構成されていてもよい。さらには、開口部から1または2以上の所定方向に吐出された洗浄液が渦を描きながら流下するように、洗浄液吐出部が構成されていてもよい。
【0034】
洗浄液吐出部43を、頂点部T1に設けることによって、比較的少ない洗浄液で、効率的に拡散部21の受け面S1を洗浄することが可能となる。
【0035】
回収器51は、その周囲から中央の内側の底部B1へ向かうにしたがって、徐々に高さが低くなる内側面S2を有している。回収器51の内側面S2は、拡散部31の終端部分よりもさらに外側に大きく広がっている。回収器51は、拡散部31にて周囲に拡散されてその周端部分から下方に落下する排泄物を内側面S2で受けて回収する。本実施形態では、回収器51は、中央の底部B1に向かうにつれて、勾配が緩やかとなるお椀状(ボウル状)の内側面S2を有している。
【0036】
回収器51の底部B1には、回収穴H2が設けられている。そして回収穴H2には、吸引ポンプ61につながる導管52が接続されている。吸引ポンプ61は、導管52を介して、回収器51の底部B1に集められた排泄物や洗浄液を吸引して回収する。吸引ポンプ61によって回収された排泄物は、適宜に廃棄処理される。
【0037】
また内側面S2のうち回収穴H2の近傍には、液体を検知するセンサー71が取り付けられている。センサー71は、尿などの液状物を検知する機能を有している。
【0038】
なお、センサー71としては、液体の存否に応じて変化する電気抵抗値を検出するタイプのものや、レーザー光などによって、光学的に液体の存否を検出するタイプのものを採用することができる。ただし、センサー71は、排泄物を検出できるものであればどのようなものでもよく、例えば重さの変化を検知するもので構成されていてもよい。
【0039】
図3は、センサー71と洗浄液供給部41との接続、および、センサー71と吸引ポンプ61との接続を示すブロック図である。図3に示すように、本実施形態では、センサー71は、液体を検知すると、洗浄液供給部41および吸引ポンプ61に対して、検知信号を出力する。検知信号を受け取った洗浄液供給部41は、水槽42に内蔵されたポンプを駆動することによって、所定の時間の間、洗浄液を洗浄液吐出部43から吐出させる。また、検知信号を受け取った吸引ポンプ61は、吸引動作を開始する。吸引ポンプ61は、排泄物だけでなく洗浄液吐出部43から吐出された洗浄液も回収するため、上記所定の時間よりも長い期間、吸引動作を実行するように構成される。
【0040】
このように、センサー71による液体の検知に応じて洗浄液供給部41および吸引ポンプを動作させることによって、動物用便器100に排泄物が排出されたときに、動物用便器100の洗浄と排泄物の回収とを自動で行うことができる。
【0041】
図1,2に示すように、センサー71は、回収器51の内側面S2の最も低い回収穴H2の近傍に設けられている。これにより、尿などの排泄物が集まる部分にてセンサー71が検出を行うことができる。したがって、センサー71の検出範囲が小さい場合でも、動物用便器100内の排泄物中の液体を適切に検出することができる。
【0042】
なお、本実施形態では、回収器51の内側面S2のうち最も低くなる部分を、中央に設定しているが、中央よりも外側に設定してもよい。ただし、高さの低い部分を、外側ではなく、回収器51の中央に設定することによって、回収器51の高さ寸法が長くなることを抑えつつ、内側面S2により大きな勾配をつけることができる。すなわち、回収器51を無駄に大きくすることなく、排泄物が下方へ移動しやすくなる。
【0043】
以上のように、本実施形態の動物用便器100によれば、排泄物の受け部であるドーム状の拡散部31を設けることによって、拡散部31の頂点部T1から洗浄液を周囲に流すことによって、受け面S1全体を満遍なく洗浄することができる。したがって、動物用便器100を容易に洗浄することができる。
【0044】
<2.第2実施形態>
上記実施形態では、頂点部T1が拡散部31の中央に形成されていたが、拡散部31の形状はこのようなものに限られない。なお、以下の説明において、第1実施形態と同様の機能を有する要素については適宜同一符号を付して、その説明を省略する。
【0045】
図4は、第2実施形態に係る拡散部31Aを示す斜視図である。拡散部31Aは、頂点部T1から周囲の終端部分に向かうにしたがって、高さが次第に低くなるドーム状の受け面S1を有しているものの、頂点部T1が中央から所定方向に偏った位置に設定されている。
【0046】
このような拡散部31Aを拡散部31の代わりに用いた場合においても、頂点部T1に設けられた洗浄液吐出部43から洗浄液を吐出した際に、洗浄液が頂点部T1から周囲に広がって流れ落ちていくため、拡散部31Aの受け面S1を比較的均一に洗浄することができる。
【0047】
<3.第3実施形態>
上記実施形態では、拡散部31,31Aの形状は、受け面S1が曲面を形成することで、ドーム状となっているが、拡散部の形状はこのようなものに限られない。
【0048】
図5は、第3実施形態に係る拡散部31Bを示す斜視図である。拡散部31Bの形状は、その受け面S1の高さが、頂点部T1から周囲の終端部分に向かうにしたがって高さが次第に低くなっているものの、底部が略矩形状に形成された四角錐となっている。
【0049】
このような拡散部31Bを、拡散部31の代わりに用いた場合においても、洗浄液を最も高い位置の頂点部T1から周囲に流すことによって、容易に受け面S1を洗浄することができる。なお拡散部31Bの場合、受け面S1に複数(ここでは4箇所)の角部81が存在する。この角部81に洗浄液を行き渡らせるためには、より多くの洗浄液を供給するか、流速を強めることが望ましい。
【0050】
<4.第4実施形態>
上記実施形態では、回収器51を、拡散部31の下方に離間させて設けていたが、回収器51はこのようなものに限られるものではない。
【0051】
図6は、第4実施形態に係る拡散部31と回収器51Cとを示す斜視図である。本実施形態の回収器51Cは、拡散部31の終端部分の周囲を取り囲む溝状構造を有している。また、回収器51Cの内底面S2Cには、吸引ポンプ61(図示せず)につながる導管52に接続された回収穴H2が形成されている。本実施形態の回収器51Cでは、この回収穴H2に向かうにしたがって、内底面S2Cの高さが次第に低くなっており、回収穴H2の位置において、内底面S2Cの高さが最も低くなっている。
【0052】
このような形態の回収器51Cを回収器51の代わりに用いた場合においても、拡散部31の受け面S1に排出された排泄物や、拡散部31の頂点部T1の洗浄液吐出部43から吐出された洗浄液を良好に回収することができる。
【0053】
なお、本実施形態では、溝状構造の回収器51Cを拡散部31に一体的に取り付けられているが、拡散部31と回収器51Cとを上下に分離させて設けてもよい。この場合、拡散部31の終端部分から下方へ落下する排泄物や洗浄液を確実に回収するため、回収器51Cの内縁部分を拡散部31の終端部分よりも内側に配置することが望ましい。
【0054】
<5.変形例>
以上、実施形態について説明してきたが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
【0055】
例えば上記実施形態では、拡散部31,31A,31Bの頂点部T1に設けられた洗浄液吐出部43から洗浄液を吐出するように構成されているが、洗浄液吐出部43は必ずしもこの位置に設けられている必要はない。ただし、洗浄液が頂点部T1から受け面全体に満遍なく行き渡るように、洗浄液を供給できる位置に洗浄液吐出部43を設けることが好ましい。
【0056】
また、上記実施形態では、センサー71を回収穴H2の近傍に設けているが、例えば回収器51のその他の場所や拡散部31の受け面S1、ハウジング11の内側面などに設けていてもよい。
【0057】
また、上記実施形態では、センサー71の検知信号に基づいて、洗浄液供給部41および吸引ポンプ61が動作するように構成されているが、検知信号に基づいてどちらか一方のみを動作させるように構成されていてもよい。
【0058】
また、上記実施形態では、センサー71が動物用便器100内の液体を検知するようにしているが、例えば、赤外線センサーなどで天井板21における動物の移動を検出することによって、洗浄液供給部41や吸引ポンプ61が動作するように構成されていてもよい。
【0059】
また、上記実施形態では、回収器51,51Cの内側面S2または内底面S2Cの1箇所のみに、回収穴H2を設けているが、回収穴H2を複数設けることによって、複数の箇所から排泄物などを回収するように構成されてもよい。
【0060】
また、上記実施形態では、動物Pが排出した排泄物を天井板21の貫通穴H1を通して回収するようにしているが、天井板21に開閉する開閉扉を設けることによって、天井板21上に排泄された排泄物を、該開閉扉を開放して下方に落下させてもよい。
【0061】
なお、上記実施形態および変形例で説明した各構成は、互いに矛盾が生じない限りにおいて、適宜に組み合わせることができるものとする。
【符号の説明】
【0062】
100 動物用便器
11 ハウジング
21 天井板
31,31A,31B 拡散部
41 洗浄液供給部
42 水槽
43 洗浄液吐出部
44 洗浄液供給管
51,51C 回収器
52 導管
61 吸引ポンプ
71 センサー
81 角部
B1 底部
H1 貫通穴
H2 回収穴
P 動物
S1 受け面
S2 内側面
S2C 内底面
T1 頂点部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動物用便器であって、
排泄物を通過させる隙間が形成された天井板と、
前記天井板に対して下方に離間して配置され、所定の頂点部からその周囲に向かうにしたがって、徐々に高さが低くなる部分を有しており、前記天井板を通過した排泄物を前記周囲に拡散させる拡散部と、
を備える動物用便器。
【請求項2】
請求項1に記載の動物用便器において、
前記拡散部の上面が、ドーム状に形成されている動物用便器。
【請求項3】
請求項1または2に記載の動物用便器において、
前記拡散部の下方に配置され、所定の箇所へ向かうにしたがって、徐々に高さが低くなる内側面を有し、前記拡散部によって拡散されて前記拡散部の周端部分から下方に移動する排泄物を前記内側面で受けて回収する回収器、
をさらに備える動物用便器。
【請求項4】
請求項3に記載の動物用便器において、
前記所定の箇所が、前記回収器の内側部分であり、前記内側面が、前記回収器の周囲から前記所定の箇所へ向かうにしたがって、徐々に高さが低くなる動物用便器。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載の動物用便器において、
前記拡散部の表面を伝って下方へ移動した排泄物を吸引して回収する吸引ポンプ、
をさらに備える動物用便器。
【請求項6】
請求項5に記載の動物用便器において、
前記動物用便器の内部の液体を検出する液体検出部、をさらに備え、
前記吸引ポンプは、前記液体検出部による液体の検出に基づいて、吸引を実行する動物用便器。
【請求項7】
請求項1から6までのいずれか1項に記載の動物用便器において、
前記拡散部の前記頂点部近傍に洗浄液を供給する洗浄液供給部、
をさらに含む動物用便器。
【請求項8】
請求項7に記載の動物用便器において、
前記洗浄液供給部が、前記頂点部近傍に設置されており、前記頂点部からその周囲に洗浄液を供給する動物用便器。
【請求項9】
動物用便器であって、
排泄物を通過させる隙間が形成された天井板と、
前記天井板に対して下方に離間して配置され、所定の頂点部からその周囲に向かうにしたがって、徐々に高さが低くなる部分を有しており、前記天井板を通過した排泄物を前記周囲に拡散させる拡散部と、
前記動物用便器内の液体を検出する液体検出部と、
を備え、
前記洗浄液供給部は、前記液体検出部による液体の検出に基づいて、前記洗浄液を供給する動物用便器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−130683(P2011−130683A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−290871(P2009−290871)
【出願日】平成21年12月22日(2009.12.22)
【出願人】(000110044)株式会社リブドゥコーポレーション (390)
【Fターム(参考)】