説明

動物用分割ゲージ蓋および動物用分割ゲージ

【課題】動物の居住空間の仕切りのゲージへの固定が確実かつ容易で、汚れた木屑の交換作業が容易な取扱い性に優れる動物用分割ゲージ蓋および動物用分割ゲージを提供する。
【解決手段】本発明に関わる動物用分割ゲージ蓋3は、試験用動物の出し入れ用の開口2aが形成され試験用動物が居住するゲージ箱2を区分けされた居住空間2A、2Bに仕切り、該居住空間2A、2B間に貫通する貫通孔4b3を有する仕切り部材4と、該仕切り部材4に回転自在に接続され、ゲージ箱2の各居住空間2A、2Bの開口2a1、2a2を開閉し、通風孔5b1、6b1が形成された分割蓋5、6とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動物間の感染等を試験するために用いられる動物用分割ゲージ蓋および動物用分割ゲージに関する。
【背景技術】
【0002】
実験動物の研究・飼育管理において、げっ歯類動物を用いた感染実験や検疫は必須である。その際、感染動物から正常(非感染)動物に感染を伝播させることや、感染の伝播の有無を確認することが必要となる。ところが、試験用のマウスを用いる際、試験用のマウスがきれいなマウスでない(例えば、感染している)場合、誤った試験結果となる。
【0003】
そのため、同一ゲージ内で試験用の動物と正常動物とを飼育する同居の感染実験を行い、正常動物が感染するか否かを確認し、試験用の動物の感染の有無を確認することが、誤りのない試験結果を得る最も確実な方法である。例えば、試験用のマウスが納められた際、試験用のマウスがきれいな(例えば、感染してない)マウスか否か確かめるため、きれいなことが確認されたマウスと納められた試験用のマウスとを同じ箱内で飼育する。この同居での飼育後、きれいなことが確認されていたマウスの試験を行い、当該マウスが初期状態と同じくきれいだった場合には、納められた試験用のマウスはきれいであると判断する一方、当該マウスが初期状態と異なり感染している場合には、納められた試験用のマウスは感染しているものと判断できる。
【0004】
そこで、従来の同居の感染実験では、同一ゲージ内に感染動物と正常動物とを同居させ、餌、水はゲージの上に載置された網に取り付け、同居中の動物に与えるが、由来の異なるマウスを同一ゲージ内で飼育する場合、感染動物と正常動物との闘争、つまり喧嘩や囓り合いが起こり、実験が不可能となる。
そのため、非特許文献1のように、同一ゲージ内の感染動物と正常動物との間に仕切りを設けることが提案されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】「放射線科学」独立行政法人放射線医学総合研究所編、2007.08、第50巻第8号、第11頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、同一ゲージ内の感染動物と正常動物との間の仕切りを蓋に設ける場合、仕切りに対して動物が体当たりしたり、動物が仕切りを押したりするため、仕切りの固定が問題であった。そこで、ゲージ側に仕切り固定用の部材を設けて対処している。しかし、固定用の部材が新たに必要となることや、ゲージは多数使用されるため、仕切り固定用の部材の取扱いが厄介となっている。
【0007】
本発明は上記実状に鑑み、動物の居住空間の仕切りのゲージへの固定が確実かつ容易で、汚れた木屑の交換作業が容易な取扱い性に優れる動物用分割ゲージ蓋および動物用分割ゲージの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成すべく、第1の本発明に関わる動物用分割ゲージ蓋は、試験用動物の出し入れ用の開口が形成され前記試験用動物が居住するゲージ箱を区分けされた居住空間に仕切り、該居住空間間に貫通する貫通孔を有する仕切り部材と、該仕切り部材に回転自在に接続され、前記ゲージ箱の各居住空間の開口を開閉し、通風孔が形成された分割蓋とを備えている。
【0009】
第2の本発明に関わる動物用分割ゲージ蓋は、試験用動物の出し入れ用の開口が形成され前記試験用動物が居住するゲージ箱を、第1と第2の居住空間とに仕切り、該第1と第2の居住空間間に貫通する貫通孔を有する仕切り部材と、該仕切り部材に回転自在に接続され、前記ゲージ箱の第1の居住空間の開口を開閉し、通風孔が形成された第1分割蓋と、前記仕切り部材に回転自在に接続され、前記ゲージ箱の第2の居住空間の開口を開閉し、通風孔が形成された第2分割蓋とを備えている。
【0010】
第3の本発明に関わる動物用分割ゲージは、第1の本発明または第2の本発明の前記ゲージ箱および前記動物用分割ゲージ蓋を具備している。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、動物の居住空間の仕切りのゲージへの固定が確実かつ容易で、汚れた木屑の交換作業が容易な取扱い性に優れる動物用分割ゲージ蓋および動物用分割ゲージを達成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係る実施形態の分割ゲージ蓋を使用した動物検査用ゲージを示す斜視図である。
【図2】実施形態の動物検査用ゲージのゲージ箱と分割ゲージ蓋とを示す斜視図である。
【図3】実施形態の分割ゲージ蓋を下方から見た斜視図である。
【図4】実施形態のゲージ箱を上方から見た斜視図である。
【図5】実施形態の分割ゲージ蓋を裏返して置いた状態の斜視図である。
【図6】(a)は、実施形態の固定用チョウボルトが押圧部材に取り付けられた状態を示す斜視図であり、(b)は、実施形態の固定用チョウボルトを示す斜視図であり、(c)は、実施形態の押圧部材を示す斜視図である。
【図7】実施形態の動物検査用ゲージの使用状態を示す斜視図である。
【図8】変形例の仕切り固定部材を使用した分割ゲージ蓋を示す図3のA−A線断面図である。
【図9】(a)は、変形形態1の分割ゲージ蓋における第1分割蓋と仕切り固定部材、および、第2分割蓋と仕切り固定部材とを取付け接続した状態を示す図であり、(b)は、変形形態1の分割ゲージ蓋における第1分割蓋と仕切り固定部材とを取り外した状態を示す図である。
【図10】変形形態2の動物検査用ゲージを斜め上方から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
<実施形態の動物検査用ゲージ1の全体構成>
図1は、本発明に係る実施形態の分割ゲージ蓋3を使用した動物検査用ゲージ1を示す斜視図である。
実施形態の動物検査用ゲージ(動物用分割ゲージ)1は、マウスなどのげっ歯類動物等を用いた感染実験や、検疫に使用される動物検査用カゴである。
動物検査用ゲージ1は、検査用の動物、木屑等の出し入れ口の開口2aを上部に有する箱状のゲージ箱2と、ゲージ箱2の開口2aを開閉するとともにゲージ箱2を2つの居住空間2A、2Bに画成する分割ゲージ蓋3とを備える。
【0014】
図2は、動物検査用ゲージ1のゲージ箱2と分割ゲージ蓋3とを示す斜視図であり、図3は、分割ゲージ蓋3を下方から見た斜視図である。図4は、実施形態のゲージ箱2を斜め上方から見た斜視図である。
図1、図4に示すゲージ箱2の内部は、分割ゲージ蓋3の仕切り板4b(図3参照)によって、例えば感染動物が入れられる一方の居住空間2Aと、正常動物が入れられる他方の居住空間2Bとに画成される。なお、一方の居住空間2Aに正常動物を入れ、他方の居住空間2Bに感染動物を入れてもよいのは言うまでもない。
【0015】
分割ゲージ蓋3には、一方の居住空間2Aのための給水タンク8aが、第1分割蓋5の給水取り付け孔5t1(図2参照)に嵌入され取り付けられる。また、他方の居住空間2Bのための給水タンク8bが、第2分割蓋6の給水取り付け孔6t1(図2参照)に嵌入され取り付けられる。
【0016】
正常(非感染)動物のマウス、感染動物のマウスは、それぞれ給水タンク8a、8b内の水を、給水タンク8a、8bの給水口8a1、8b1から吸って飲む。
また、分割ゲージ蓋3には、一方の居住空間2Aのためのエサ箱9aが、第1分割蓋5のエサ箱取り付け孔5t2(図2参照)に嵌入され取り付けられる。また、他方の居住空間2Bのためのエサ箱9bが、第2分割蓋6のエサ箱取り付け孔6t2(図2参照)に嵌入され取り付けられる。
【0017】
正常動物のマウス、感染動物のマウスは、それぞれエサ箱9a、9bの開口9a1、9b1から、エサ箱9a、9b内に置かれる餌(図示せず)をかじり、食べる。
図4に示すゲージ箱2は、例えば厚さ7mm程度のアルミニウム板を用いて、上部に開口2aを有する箱状に深絞り成形などで製造される。なお、ゲージ箱2の母材としては、後記する弾性変形するものであれば、アルミニウム板以外のステンレス鋼板、メッキ鋼板、樹脂等を用いてもよく、材質は限定されない。
【0018】
ゲージ箱2には、ゲージ箱2を整理用のラック(図示せず)に載置するための載置用凸部2t1、2t2、2t3、2t4が、側壁2sの各コーナ2s1、2s2、2s3、2s4に外方に突出し形成されている。これにより、ゲージ箱2の載置用凸部2t1、2t2、2t3、2t4を整理用のラックに載せ、複数(多数)の動物検査用ゲージ1を整理用のラックに多段に載置し整理することができる。
【0019】
次に、分割ゲージ蓋3について詳細に説明する。
<分割ゲージ蓋3>
図5は、図2、図3に示す分割ゲージ蓋3を裏返して置いた状態の斜視図である。
図3、図5に示すように、分割ゲージ蓋3は、ゲージ箱2内を一方の居住空間2Aと他方の居住空間2Bとに分ける仕切り固定部材4と、ゲージ箱2内の一方の居住空間2Aの開口2a1を上から覆い開閉する蓋である第1分割蓋5とが、蝶番13a、13bをもって、互いに回転自在に接続されている。また、仕切り固定部材4と、ゲージ箱2内の他方の居住空間2Bの開口2a2を上から覆い開閉する蓋である第2分割蓋6とが、蝶番14a、14bをもって、互いに回転自在に接続されている。
【0020】
つまり、分割ゲージ蓋3は、ゲージ箱2内を一方の居住空間2Aと他方の居住空間2Bとに分ける仕切り固定部材4と、ゲージ箱2内の一方の居住空間2Aの開口2a1を上から覆い開閉する第1分割蓋5と、ゲージ箱2内の他方の居住空間2Bの開口2a2を上から覆い開閉する第2分割蓋6とが、互いに回転自在に接続されている。
図2、図3に示す仕切り固定部材4は、例えばステンレスを用いて形成される。
【0021】
図3に示す仕切り固定部材4は、細長い形状に形成される支持板4a(図2参照)と、支持板4aの下面短手方向中央域(図3参照)に溶接して接合される仕切り板4bと、支持板4a(図5参照)の両端縁4a1、4a2の中央部にそれぞれ内方に向け形成された雌ネジにそれぞれ螺着される固定用チョウボルト10a、10bと、固定用チョウボルト10a、10bの雄ネジ10a1、10b1の先端部にそれぞれ螺着する押圧部材11a、11bとを有している。
【0022】
押圧部材11a、11bは、それぞれ螺着した固定用チョウボルト10a、10bによって内方に向け押圧されることにより、ゲージ箱2の一方の側板2y1と他方の側板2y2とをそれぞれ内方に向けて押圧し弾性変形させ、仕切り板4bを、一方の側板2y1の弾性変形箇所と他方の側板2y2の弾性変形箇所とで支持してゲージ箱2の内部に固定する。
図3に示す仕切り板4bは、矩形状の外枠を形成する外枠板4b1に、貫通孔4b3を有する金網4b2がその周囲を溶接され形成されている。
【0023】
図3に示す支持板4aは、両端縁4a1、4a2がそれぞれ下方に向けて曲げ成形されている。
支持板4aの一方の端縁4a1の中央には、外側から内方に向けて、固定用チョウボルト10aが螺着される雌ねじ4n1が螺刻されている。同様に、支持板4aの他方の端縁4a2の中央には、内方に向けて、固定用チョウボルト10bが螺着される雌ねじ4n2が螺刻されている。
【0024】
図6(a)は、固定用チョウボルト10a(10b)が押圧部材11a(11b)に取り付けられた状態を示す斜視図であり、図6(b)は、固定用チョウボルト10a(10b)を示す斜視図であり、図6(c)は、押圧部材11a(11b)を示す斜視図である。
固定用チョウボルト10aと押圧部材11aとは、それぞれ固定用チョウボルト10b、押圧部材11bと同様な構成であるので、固定用チョウボルト10a、押圧部材11aについて説明し、固定用チョウボルト10b、押圧部材11bについての説明は省略する。
【0025】
図6(b)に示すように、固定用チョウボルト10aは、雄ネジ10a1と、ワッシャ部10a2と、取っ手部10a3とを有している。
図6(c)に示すように、押圧部材11aは、例えばポリアセタール等の樹脂を用いて、短円柱様の形状に形成され、中央部に、図6(a)、(c)に示すように、固定用チョウボルト10aの雄ネジ10a1が螺着される雌ネジ11a1が螺刻されている。
【0026】
図5に示すように、固定用チョウボルト10aの雄ネジ10a1を、支持板4aの一方端縁4a1の雌ねじ4n1に外側から内方に向け螺着した後に、押圧部材11aの雌ネジ11a1(図6(c)参照)に螺着させる。同様に、図5に示すように、固定用チョウボルト10bの雄ネジ10b1を、支持板4bの一方端縁4a2の雌ねじ4n2に外側から内方に向け螺着した後に、押圧部材11bの雌ネジ11b1(図6(c)参照)に螺着させる。
【0027】
図3に示す第1分割蓋5は、例えばステンレスを用いて、分割ゲージ蓋3の中央側が開くコ字状に形成される外枠5aに、通風孔5b1をもつ金網5bを溶接して形成される。金網5bには、前記した給水取り付け孔5t1およびエサ箱取り付け孔5t2が形成されている。
第1分割蓋5は、仕切り固定部材4の支持板4aに固定される蝶番13a、13bに溶接等により固定され、仕切り固定部材4に対して回転自在に取り付けられる。
【0028】
これにより、仕切り固定部材4と第1分割蓋5とが、互いに回転自在に接続(構成)され、第1分割蓋5が、一方の居住空間2Aの開口2a1を開閉する。
図3に示す第2分割蓋6は、例えばステンレスを用いて、分割ゲージ蓋3の中央側が開くコ字状に形成される外枠6aに、通風孔6b1をもつ金網6bを溶接して形成される。金網6bには、前記した給水取り付け孔6t1およびエサ箱取り付け孔6t2が形成されている。
【0029】
第2分割蓋6は、仕切り固定部材4の支持板4aに固定される蝶番14a、14bに溶接等により固定され、仕切り固定部材4に対して回転自在に取り付けられる。
これにより、仕切り固定部材4と第2分割蓋6とが、互いに回転自在に接続(構成)され、第2分割蓋6が、他方の居住空間2Bの開口2a2を開閉する。
ここで、図3に示す分割ゲージ蓋3の内側の長手方向の長さ寸法3s1(分割ゲージ蓋3の長手方向の第1分割蓋5の外枠5aの内面から第2分割蓋6の外枠6aの内面間の長さ)は、図4に示すゲージ箱2の長手方向の外側の長さ寸法2r1より大きく設定される。
【0030】
また、図3に示す分割ゲージ蓋3の内側の短手方向の長さ寸法3s2(分割ゲージ蓋3の短手方向の第1分割蓋5の外枠5aの内面間の長さ、および、第2分割蓋6の短手方向の外枠6aの内面間の長さ)は、図4に示すゲージ箱2の外側の短手方向の長さ寸法2r2より大きく設定されている。
この寸法関係の設定により、図2に示すように、分割ゲージ蓋3をゲージ箱2の上部の周囲外側に載置することができる。
【0031】
<動物検査用ゲージ1の組立て>
次に、図1に示す動物検査用ゲージ1の組立てについて説明する。なお、簡単のためにゲージ箱2(図4参照)に何も入れない状態での組立ての説明とする。
作業者は、まず、図6(b)に示す固定用チョウボルト10aを、図5に示す分割ゲージ蓋3の支持板4aの一方の端縁4a1の雌ネジ4n1に外側から内側に向け螺入(螺着)し貫通させる。そして、一方の端縁4a1に螺入(螺着)し貫通させた固定用チョウボルト10aの雄ネジ10a1に、押圧部材11aの雌ネジ11a1(図6(c)参照)を螺着する。
【0032】
同様に、図6(b)に示す固定用チョウボルト10bを、図5に示す分割ゲージ蓋3の支持板4aの他方の端縁4a2の雌ネジ4n2に外側から内側に向け螺入(螺着)し貫通させる。そして、他方の端縁4a2に螺入(螺着)し貫通させた固定用チョウボルト10bの雄ネジ10b1に、押圧部材11bの雌ネジ11b1(図6(c)参照)を螺着する。これにより、図5に示す分割ゲージ蓋3が得られる。
【0033】
続いて、作業者は、図5に示す分割ゲージ蓋3を裏返し、図3に示す姿勢にし、ゲージ箱2(図4参照)の上に置くことで、図2に示す状態とする。
続いて、作業者は、図2の固定用チョウボルト10aを、取っ手部10a3を持って分割ゲージ蓋3の支持板4aの一方の端縁4a1へさらに螺入(螺着)し、固定用チョウボルト10aの雄ネジ10a1に螺着した押圧部材11aの押圧面11a2(図5参照)で、ゲージ箱2の一方の側板2y1を内方に弾性変形させる。同様に、固定用チョウボルト10bを、取っ手部10b3を持って分割ゲージ蓋3の支持板4aの他方の端縁4a2へさらに螺入(螺着)し、固定用チョウボルト10bの雄ネジ10b1に螺着した押圧部材11bの押圧面11b2(図5参照)で、ゲージ箱2の他方の側板2y2を内方に弾性変形させる。
【0034】
これにより、一方の側板2y1の内方への弾性変形箇所と他方の側板2y2の内方への弾性変形箇所とで、分割ゲージ蓋3の仕切り板4bを、両外側方から押して支持しゲージ箱2の内部に固定する。この際、図6(a)に示す押圧部材11a、11bの各押圧面11a2、11b2は、固定用チョウボルト10a、10bの雄ネジ10a1、10b1の横断面より広い面積をもつので、ゲージ箱2の一方の側板2y1と他方の側板2y2とを広い面積で弾性変形させることができる。そのため、分割ゲージ蓋3の仕切り板4bを、ゲージ箱2の一方の側板2y1の広い断面積の弾性変形箇所と他方の側板2y2の広い断面積の弾性変形箇所とで確実に両外側方から把持(支持)し、固定することができる。
【0035】
続いて、作業者は、ゲージ箱2の一方の居住空間2Aのための給水タンク8a(図1参照)を、図2に示す第1分割蓋5の給水取り付け孔5t1(図2参照)に嵌入し取り付けるとともに、ゲージ箱2の他方の居住空間2Bのための給水タンク8b(図1参照)を、図2に示す第2分割蓋6の給水取り付け孔6t1に嵌入し取り付ける。
【0036】
また、作業者は、ゲージ箱2の一方の居住空間2Aのためのエサ箱9a(図1参照)を、図2に示す第1分割蓋5のエサ箱取り付け孔5t2(図2参照)に嵌入し取り付けるとともに、他方の居住空間2Bのためのエサ箱9b(図1参照)を、図2に示す第2分割蓋6のエサ箱取り付け孔6t2に嵌入し取り付ける。
以上で、図1に示す動物検査用ゲージ1の組み立てが完了する。
【0037】
組み立て完了後、例えば、動物検査用ゲージ1(図1参照)の居住空間2Aに、正常動物のマウスを入れる場合には、第1分割蓋5に取り付けた給水タンク8a、エサ箱9aを外す。
そして、動物検査用ゲージ1の使用状態を表す図7に示すように、分割ゲージ蓋3の第1分割蓋5を上方に開き、木屑を下に敷いて正常動物のマウスを入れる。そして、上述と反対の手順、すなわち、分割ゲージ蓋3の第1分割蓋5を下方に閉じ、第1分割蓋5の給水取り付け孔5t1に給水タンク8aを取り付けるとともに、第1分割蓋5のエサ箱取り付け孔5t2にエサ箱9aを取り付け、図1に示す状態に戻す。
【0038】
動物検査用ゲージ1(図1参照)の居住空間2Bに、感染動物のマウスを入れる場合には、同様にして、第2分割蓋6の給水タンク8b、エサ箱9bを外す。
そして、分割ゲージ蓋3の第2分割蓋6を上方に開き、木屑を下に敷いて感染動物のマウスを入れる。そして、上述と反対の手順、すなわち、分割ゲージ蓋3の第2分割蓋6を下方に閉じ、第2分割蓋6の給水取り付け孔6t1に給水タンク8bを嵌入し取り付けるとともに、第2分割蓋6のエサ箱取り付け孔6t2にエサ箱9bを嵌入し取り付け、図1に示す状態に戻す。
【0039】
ここで、動物検査用ゲージ1の居住空間2Aから正常動物のマウスを出す場合や、動物検査用ゲージ1の居住空間2Bから感染動物のマウスを出す場合、動物検査用ゲージ1の居住空間2A、2Bの木屑を交換する場合等も、上記と同様な手順で行うことができる。
なお、図2に示す状態で、分割ゲージ蓋3の第1分割蓋5を開閉して、正常動物のマウスや木屑等を出し入れしてもよいし、同様に、分割ゲージ蓋3の第2分割蓋6を開閉して、感染動物のマウスや木屑等を出し入れしてもよいのは勿論である。
【0040】
<作用効果>
上記構成によれば、図3、図7に示すように、分割ゲージ蓋3において、仕切り板4bに対し、第1分割蓋5、第2分割蓋6がそれぞれ回転自在であるので、正常動物と感染動物とを同一居住空間におくことなく、例えば、居住空間2Aまたは居住空間2Bの一つの居住空間の木屑等の取り換え、掃除が行える。そのため、ゲージ箱2に入れた動物間の闘争(喧嘩やかじり合い)を防止し、居住空間2Aまたは居住空間2Bの各居住空間の手入れが行える。
【0041】
また、居住空間2A、2Bを隔てる仕切り板4bを、ゲージ箱2の一方の側板2y1と他方の側板2y2とを押圧部材11a、11bの各押圧面11a2、11b2で両外側方から押圧して弾性変形させ支持し固定するので、確実かつ容易に固定できる。
この場合、図5に示すように、押圧部材11a、11bの各押圧面11a2、11b2はそれぞれ固定用チョウボルト10a、10bの雄ネジ10a1、10b1の横断面より広い面積を有するので、ゲージ箱2の側板2y1、2y2のそれぞれ弾性変形箇所の面積が広く、仕切り板4bをゲージ箱2の側板2y1、2y2の広い面積の弾性変形箇所で両外側方から押圧し支持できる。そのため、仕切り板4bをゲージ箱2内でさらに確実かつ容易に固定できる。
【0042】
また、押圧部材11a、11bには、それぞれ固定用チョウボルト10a、10bの雄ネジ10a1、10b1が螺着する雌ネジ11a1、11b1が螺刻されるので、押圧部材11a、11bが固定用チョウボルト10a、10bに対して一定の相対位置となり、押圧部材11a、11bの各押圧面11a2、11b2が、ゲージ箱2の側板2y1、2y2をそれぞれ傾くことなく一定姿勢で押圧できる。そのため、仕切り板4bをゲージ箱2内でより安定して固定できる。
【0043】
また、押圧部材11a、11bが固定用チョウボルト10a、10bの雄ネジ10a1、10b1に螺着されるので、分割ゲージ蓋3(図3、図5参照)を洗浄する場合などに押圧部材11a、11bが固定用チョウボルト10a、10bから外れることが防止され、分割ゲージ蓋3の取扱性が良好である。
従って、仕切り板4bのゲージ箱2内での固定が確実かつ容易で、汚れた木屑等の交換作業が容易な取扱い性に優れる分割ゲージ蓋3(動物用分割ゲージ蓋)および動物検査用ゲージ1(動物用分割ゲージ)を実現できる。
【0044】
図8は、変形例の仕切り固定部材24を使用した分割ゲージ蓋23を示す図3のA−A線断面図である。
図8に示すように、仕切り固定部材24の仕切り板24bの金網24b2を、ゲージ箱2の一方の居住空間2Aと他方の居住空間2Bとのうち少なくとも何れかに突出して形成し、一方の居住空間2Aと他方の居住空間2Bとの距離を適宜調整できる構成としている。なお、金網24b2を一方の居住空間2Aと他方の居住空間2Bとの少なくとも何れかに突出して形成するのは、金網24b2の縦線、横線のうち少なくとも何れかでよい。なお、図8では、金網24b2の縦線を一方の居住空間2Aと他方の居住空間2Bとに突出して形成した場合を示している。
この構成によれば、一方の居住空間2Aと他方の居住空間2Bとの距離を任意に調整できる効果を奏する。
【0045】
<変形形態1>
次に、変形形態1について、説明する。
変形形態1は、図9(a)に示す分割ゲージ蓋103において、第1分割蓋105および第2分割蓋106を、仕切り固定部材104に取付ける蝶番113a、113bおよび蝶番114a、114bを、第1分割蓋105および第2分割蓋106と仕切り固定部材104とがそれぞれ取り外し、取り付けできる構成としたものである(図9(b)参照)。
なお、図9(a)は、変形形態1の分割ゲージ蓋103における第1分割蓋105と仕切り固定部材104、および、第2分割蓋106と仕切り固定部材104とを取付け接続した状態を示す図であり、図9(b)は、変形形態1の分割ゲージ蓋103における第1分割蓋105と仕切り固定部材104を取り外した状態を示す図である。
【0046】
図9(b)に示すように、仕切り固定部材104には、蝶番(接続手段、第2接続手段)113a(図9(a)参照)を構成する片側蝶番113a1が溶接等により固定されるとともに、蝶番113b(図9(a)参照)を構成する片側蝶番113b1が溶接等により固定されている。また、仕切り固定部材104には、蝶番(接続手段、第2接続手段)114a(図9(a)参照)を構成する片側蝶番114a1が溶接等により固定されるとともに、蝶番114b(図9(a)参照)を構成する片側蝶番114b1が溶接等により固定されている。
一方、第1分割蓋105には、蝶番113aを構成する片側蝶番113a2が溶接等により固定されるとともに、蝶番113bを構成する片側蝶番113b2が溶接等により固定されている。
また、第2分割蓋106には、蝶番114aを構成する片側蝶番114a2が溶接等により固定されるとともに、蝶番114bを構成する片側蝶番114b2が溶接等により固定されている。
【0047】
仕切り固定部材104と第1分割蓋105との接続は、下記のように行われる。
図9(b)に示すように、仕切り固定部材104に固定された片側蝶番113a1、片側蝶番113b1に、第1分割蓋105に固定された片側蝶番113a2、片側蝶番113b2を、図9(b)の矢印α1方向に、スライドさせて嵌入し、図9(a)に示すように、仕切り固定部材104と第1分割蓋105とを接続し、互いに回転自在とする。
同様に、図示しないが、仕切り固定部材104に固定された片側蝶番114a1、片側蝶番114b1に、第2分割蓋106に固定された片側蝶番114a2、片側蝶番114b2を、図9(b)の矢印α1方向に、スライドさせて嵌入し、図9に示すように、仕切り固定部材104と第2分割蓋106とを接続し、互いに回転自在とする。
【0048】
図9(a)に示す仕切り固定部材104と第1分割蓋105とを取り外すに際しては、下記のように行われる。
仕切り固定部材104から、第1分割蓋105を、図9(a)の矢印α2方向にスライドさせて、仕切り固定部材104の片側蝶番113a1、113b1と第1分割蓋105の片側蝶番113a2、113b2とを外し、図9(b)に示す状態とする。
【0049】
同様に、図示しないが、図9(a)に示す仕切り固定部材104と第2分割蓋106とを取り外すに際しては、第2分割蓋106を、図9(a)の矢印α2方向にスライドさせて、仕切り固定部材104の片側蝶番114a1、114b1と第2分割蓋106の片側蝶番114a2、114b2とを外す。
変形形態1によれば、第1分割蓋105、第2分割蓋106を仕切り固定部材104からそれぞれ取り外し、取り付け可能であるので、取扱い性が向上する。
また、分割ゲージ蓋103において、仕切り固定部材104から、第1分割蓋105や第2分割蓋106が取り外し、取り付けできるので、メンテナンスに際して、第1分割蓋105や第2分割蓋106、仕切り固定部材104の交換が行える。
【0050】
<変形形態2>
次に、変形形態2について、図10を用いて説明する。なお、図10は、変形形態2の動物検査用ゲージ201を斜め上方から見た斜視図である。
変形形態2の動物検査用ゲージ201は、実施形態の分割ゲージ蓋3と同様な構成の分割ゲージ蓋203の仕切り固定部材204(204a、204b、…、204e)と、第1分割蓋205(205a、205b、…、205e)と、第2分割蓋206(206a、206b、…、206e)とを、それぞれ複数(多数)設けたものである。
【0051】
動物検査用ゲージ201においては、仕切り固定部材204(204a、204b、…、204e)は、一体的に構成されている。
ゲージ箱202において、仕切り固定部材204a、204b、…、204eはそれぞれ、居住空間202A1と居住空間202B1、居住空間202A2と居住空間202B2、……、居住空間202A5と居住空間202B5をそれぞれ区分けする。
【0052】
そして、ゲージ箱202における居住空間202A1、202A2、202A3、202A4、202A5のそれぞれの境界には、各居住空間202A1、202A2、202A3、202A4、202A5をそれぞれ隔てる図示しない隔壁が形成されている。同様に、居住空間202B1、202B2、202B3、202B4、202B5のそれぞれの境界には、各居住空間202B1、202B2、202B3、202B4、202B5をそれぞれ隔てる図示しない隔壁が形成されている。
【0053】
そして、第1分割蓋205(205a、205b、…、205e)は、それぞれ仕切り固定部材204(204a、204b、…、204e)に対して回動して、居住空間202A1、202A2、202A3、202A4、202A5の開口(図示せず)をそれぞれ開閉する。
また、第2分割蓋206(206a、206b、…、206e)は、それぞれ仕切り固定部材204(204a、204b、…、204e)に対して回動して、居住空間202B1、202B2、202B3、202B4、202B5の開口(図示せず)をそれぞれ開閉する。
【0054】
変形形態2によれば、居住空間202A(202A1、202A2、202A3、202A4、202A5)、居住空間202B(202B1、202B2、202B3、202B4、202B5)を複数画成でき、様々な感染実験や、検疫を行うことが可能である。
なお、変形形態2においては、10の居住空間を形成した場合を例示したが、居住空間の数は、10に限定されず、適宜選択可能であるのは勿論である。
また、変形形態2においては、第1分割蓋205または第2分割蓋206で一つの居住空間の開口を開閉する場合を例示したが、複数の居住空間の開口を開閉するように構成してもよい。
【0055】
なお、前記実施形態においては、固定手段として、ネジによって押圧部材11a、11bでゲージ箱2の側板2y1、2y2を押圧よる構成を例示したが、これに代えて、バネ等の弾性をもつ弾性材の弾性力を利用してゲージ箱2の側板2y1、2y2を押圧してもよく、押圧力を用いた固定手段であれば、その実現態様は限定されない。
【0056】
また、前記実施形態においては、分割ゲージ蓋3を金網で形成した場合を例示したが、分割ゲージ蓋3と同様な貫通孔4b3、通風孔5b1、6b1を形成できれば、樹脂等で形成してもよく、分割ゲージ蓋3が金網で形成されることに限定されないのは勿論である。
なお、前記実施形態においては、ゲージ箱2の側板2y1、2y2を両外側方から押圧して弾性変形させて、仕切り板4bを支持する構成を例示したが、ゲージ箱2の側板2y1、2y2の何れか一方を外側方から内方に向け押圧して弾性変形させて、仕切り板4bを支持する構成としてもよい。
【0057】
また、前記実施形態においては、分割ゲージ蓋3の構成法として溶接を例示したが、ネジによる結合、分割ゲージ蓋3に樹脂材料を用いた弾性変形による結合等、分割ゲージ蓋3の構成法として溶接に限定されず、適宜選択可能であることは勿論である。
また、前記実施形態においては、仕切り板4bを、ゲージ箱2の側板2y1、2y2を弾性変形させることで支持し固定する構成を例示したが、ゲージ箱2の側板2y1、2y2を弾性変形させることなく、ボルト、押圧部材等の何等かの固定手段で直接押圧する構成としてもよい。このように、仕切り板4bを外側方から内方に向けて押圧して支持すれば、その構成は適宜選択可能である。
【符号の説明】
【0058】
1 動物検査用ゲージ(動物用分割ゲージ)
2 ゲージ箱(固定手段)
2a 開口
2a1 一方の居住空間2Aの開口(第1の居住空間の開口)
2a2 他方の居住空間2Bの開口(第2の居住空間の開口)
2A 一方の居住空間(居住空間、第1の居住空間)
2B 他方の居住空間(居住空間、第2の居住空間)
3 分割ゲージ蓋(動物用分割ゲージ蓋)
4 仕切り固定部材(仕切り部材)
4b 仕切り板(仕切り部材)
4b3 貫通孔
5 第1分割蓋(分割蓋)
5b1 通風孔(分割蓋の通風孔、第1分割蓋の通風孔)
6 第2分割蓋(分割蓋)
6b1 通風孔(分割蓋の通風孔、第2分割蓋の通風孔)
10a、10b 固定用チョウボルト(固定手段、押圧用ネジ部材、押圧力付与部材)
10a1、10b1 固定用チョウボルトの雄ネジ(押圧用ネジ部材の雄ネジ)
11a、11b 押圧部材(固定手段)
11a1、11b1 押圧部材の雌ネジ(押圧部材の押圧用雌ネジ)
24 仕切り固定部材(請求項7の仕切り部材)
24b2 金網(居住空間の何れかに突出した形状)
113a、113b 蝶番(接続手段、第1接続手段)
201 動物検査用ゲージ(動物用分割ゲージ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
試験用動物の出し入れ用の開口が形成され前記試験用動物が居住するゲージ箱を、区分けされた居住空間に仕切り、該居住空間間に貫通する貫通孔を有する仕切り部材と、
該仕切り部材に回転自在に接続され、前記ゲージ箱の居住空間の開口を開閉し、通風孔が形成された分割蓋とを
備えることを特徴とする動物用分割ゲージ蓋。
【請求項2】
前記分割蓋と前記仕切り部材とを接続するとともに、前記分割蓋と前記仕切り部材とが取付け、取り外しできる接続手段を備える
ことを特徴とする請求項1記載の動物用分割ゲージ蓋。
【請求項3】
前記分割蓋と前記仕切り部材とは、それぞれ金網を用いて形成した
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の動物用分割ゲージ蓋。
【請求項4】
試験用動物の出し入れ用の開口が形成され前記試験用動物が居住するゲージ箱を、第1と第2の居住空間とに仕切り、該第1と第2の居住空間間に貫通する貫通孔を有する仕切り部材と、
該仕切り部材に回転自在に接続され、前記ゲージ箱の第1の居住空間の開口を開閉し、通風孔が形成された第1分割蓋と、
前記仕切り部材に回転自在に接続され、前記ゲージ箱の第2の居住空間の開口を開閉し、通風孔が形成された第2分割蓋とを
備えることを特徴とする動物用分割ゲージ蓋。
【請求項5】
前記仕切り部材を外側方から内方に向け押圧して支持し、前記仕切り部材を前記ゲージ箱の内部に固定する固定手段を備える
ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項記載の動物用分割ゲージ蓋。
【請求項6】
前記固定手段は、
押圧部材と、該押圧部材を外側方から内方に向け押圧する押圧力付与部材とを有し、
前記押圧力付与部材が、前記押圧部材を外側方から内方に向け押圧することで、前記押圧部材で外側方から前記ゲージ箱を内方に向け押圧して前記ゲージ箱を弾性変形させることによって前記仕切り部材を支持し、前記仕切り部材を前記ゲージ箱の内部に固定する
ことを特徴とする請求項5記載の動物用分割ゲージ蓋。
【請求項7】
前記押圧部材の前記ゲージ箱に対する押圧面の面積は、前記押圧力付与部材の当該押圧部材に対する押圧面の面積より大きい
ことを特徴とする請求項6記載の動物用分割ゲージ蓋。
【請求項8】
前記固定手段は、
雌ネジが形成される押圧部材と、前記仕切り部材の一部に形成された雌ネジに螺入し貫通するとともに前記押圧部材の雌ネジに螺着される雄ネジが形成された押圧用ネジ部材とを有し、
前記押圧用ネジ部材が、前記仕切り部材の雌ネジに螺入し貫通することで、前記押圧部材の雌ネジに螺着した前記押圧部材で外側方から前記ゲージ箱を内方に向け押圧し前記ゲージ箱を弾性変形させることにより前記仕切り部材を支持し、前記仕切り部材を前記ゲージ箱の内部に固定する
ことを特徴とする請求項5記載の動物用分割ゲージ蓋。
【請求項9】
前記押圧部材の前記ゲージ箱を押圧する領域の面積は、前記押圧用ネジ部材の雄ネジの横断面の面積より大きい
ことを特徴とする請求項8記載の動物用分割ゲージ蓋。
【請求項10】
前記仕切り部材は、前記ゲージ箱を仕切る居住空間の何れかに突出した形状を有する
ことを特徴とする請求項1から請求項9の何れか一項記載の動物用分割ゲージ蓋。
【請求項11】
前記仕切り部材は、前記ゲージ箱を仕切る居住空間の何れかに突出した形状をもつ金網で形成される
ことを特徴とする請求項10記載の動物用分割ゲージ蓋。
【請求項12】
前記仕切り部材と第1分割蓋とを接続するとともに、前記仕切り部材と第1分割蓋とが取付け、取り外しできる第1接続手段と、
前記仕切り部材と第2分割蓋とを接続するとともに、前記仕切り部材と第2分割蓋とが取付け、取り外しできる第2接続手段とを
備えることを特徴とする請求項4から請求項11の何れか一項記載の動物用分割ゲージ蓋。
【請求項13】
前記仕切り部材と前記第1分割蓋と前記第2分割蓋とは、それぞれ金網を用いて形成した
ことを特徴とする請求項4から請求項12の何れか一項記載の動物用分割ゲージ蓋。
【請求項14】
請求項1から請求項13の何れか一項記載の前記ゲージ箱および前記動物用分割ゲージ蓋を具備する動物用分割ゲージ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−200154(P2011−200154A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−69752(P2010−69752)
【出願日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【出願人】(301032942)独立行政法人放射線医学総合研究所 (149)
【出願人】(593112584)株式会社バイオマシナリー (1)
【Fターム(参考)】