収穫機
【課題】農作物が掘取搬送手段外にこぼれるのを適切に防止できる収穫機を提供する。
【解決手段】収穫機11は、農作物Aを圃場の畝の土中から掘り取って搬送する掘取搬送手段16を備える。掘取搬送手段16の前方かつ上方には、互いに離間対向する左右対をなすこぼれ防止体51を配設する。こぼれ防止体51は、崩れた畝の土を外側方に逃しながら、農作物Aを掘取搬送手段16上に案内する。
【解決手段】収穫機11は、農作物Aを圃場の畝の土中から掘り取って搬送する掘取搬送手段16を備える。掘取搬送手段16の前方かつ上方には、互いに離間対向する左右対をなすこぼれ防止体51を配設する。こぼれ防止体51は、崩れた畝の土を外側方に逃しながら、農作物Aを掘取搬送手段16上に案内する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、農作物が掘取搬送手段外にこぼれるのを適切に防止できる収穫機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に記載された自走式の収穫機が知られている。
【0003】
この従来の収穫機は、図6に示すように、馬鈴薯等の農作物Aを圃場の畝の土中から掘り取って搬送する掘取搬送手段1と、この掘取搬送手段1の搬送終端部から搬出される農作物Aを受け入れて搬送する選別作業用の選別搬送手段2と、掘取搬送手段1の前方に配設され左右1対のゲージ輪(ホイール)4を有する畝追従手段5とを備えている。
【0004】
また、掘取搬送手段1は、農作物Aを掘り取る掘取刃6と、この掘取刃6にて掘り取られた農作物Aを搬送するロッド式の搬送体7とを有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平5−168319号公報(図1、図3等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来の収穫機では、図7および図8に示すように、圃場の畝が掘取搬送手段1の掘取刃6にて押されて崩れた際に、農作物Aが崩れた畝の土とともに外側方へ移動して掘取搬送手段1外にこぼれてしまう場合がある。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、農作物が掘取搬送手段外にこぼれるのを適切に防止できる収穫機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の収穫機は、農作物を圃場の畝の土中から掘り取って搬送する掘取搬送手段と、この掘取搬送手段の前方かつ上方に配設され、互いに離間対向する左右対をなすこぼれ防止体とを備え、前記こぼれ防止体は、崩れた畝の土を外側方に逃しながら、農作物を前記掘取搬送手段上に案内するものである。
【0009】
請求項2記載の収穫機は、請求項1記載の収穫機において、こぼれ防止体は、鉛直状に配設された鉛直棒状部と、この鉛直棒状部における高さの異なる複数箇所から後方に向って水平状に突出し、後端が自由端となっている複数の水平棒状部とを有し、互いに隣り合う前記水平棒状部間の隙間が農作物より小さく、農作物が前記水平棒状部によって掘取搬送手段上に案内されるものである。
【0010】
請求項3記載の収穫機は、請求項2記載の収穫機において、水平棒状部の前端は、掘取搬送手段の前端より前方位置に配設され、前記水平棒状部の後端は、前記掘取搬送手段の上方近傍位置に配設されているものである。
【0011】
請求項4記載の収穫機は、請求項2または3記載の収穫機において、鉛直棒状部の下端部が、後方に向って曲げられた湾曲部にて構成され、前記湾曲部の後端から最下位の水平棒状部が後方に向って水平状に突出しているものである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る発明によれば、左右対をなすこぼれ防止体が、崩れた畝の土を外側方に逃しながら農作物を掘取搬送手段上に案内するため、農作物が掘取搬送手段外にこぼれるのを適切に防止できる。
【0013】
請求項2に係る発明によれば、互いに隣り合う水平棒状部間の隙間が農作物より小さく、農作物が水平棒状部によって掘取搬送手段上に案内されるため、こぼれ防止体の水平棒状部にて農作物が掘取搬送手段外にこぼれるのを適切に防止できる。
【0014】
請求項3に係る発明によれば、水平棒状部の前端は掘取搬送手段の前端より前方位置に配設され、水平棒状部の後端は掘取搬送手段の上方近傍位置に配設されているため、こぼれ防止体の水平棒状部にて農作物が掘取搬送手段外にこぼれるのをより一層適切に防止できる。
【0015】
請求項4に係る発明によれば、鉛直棒状部の下端部が後方に向って曲げられた湾曲部にて構成され、この湾曲部の後端から最下位の水平棒状部が後方に向って水平状に突出しているため、こぼれ防止体の鉛直棒状部の下端側に茎葉や草等の雑物が引っ掛ることがない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施の形態に係る収穫機の側面図である。
【図2】同上収穫機の要部正面図である。
【図3】同上収穫機の要部側面図である。
【図4】同上収穫機の要部平面図である。
【図5】同上収穫機の作用説明図である。
【図6】従来の収穫機の概略側面図である。
【図7】同上収穫機の部分平面図である。
【図8】同上収穫機の部分正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0018】
図1ないし図5において、11は収穫機で、この収穫機11は、前方(図1に示す進行方向)に向って移動しながら、圃場の畝に植生した農作物Aの収穫作業をする自走式の収穫装置である。なお、農作物Aは、例えば根菜類、すなわち例えば転がり易い略球形状の馬鈴薯である。
【0019】
収穫機11は、機体12を備え、この機体12の下部には圃場の表面を走行可能な左右1対のクローラ13が設けられている。クローラ13は、圃場の表面のうち左右に互いに隣り合う畝間の部分を走行する。
【0020】
また、機体12には、農作物Aを圃場の畝の土中から掘り取って後斜め上方に向けて搬送する掘取搬送手段16と、この掘取搬送手段16の搬送終端部から搬出される農作物Aを受け入れて後斜め上方に向けて持ち上げ搬送する持上搬送手段17と、この持上搬送手段17の搬送終端部から搬出される農作物Aを受け入れて後方に向けて搬送する選別作業用の選別搬送手段18とが設けられている。
【0021】
さらに、機体12には作業用ステップ19が設けられており、この作業用ステップ19には、選別搬送手段18にて搬送中の農作物Aに対して選別作業をする作業者が乗る。この作業者は、例えば傷が付いて商品とならない農作物Aを選別して取り除く。
【0022】
また、機体12には、図示しないが、選別搬送手段18の搬送終端部から搬出される農作物Aが落下して収容される収容体が載置される載置台が設けられている。
【0023】
ここで、掘取搬送手段16は、農作物Aを圃場の畝の土中から掘り取る平面視略V字状の先金等の掘取刃21を有している。機体12は互いに離間対向する左右1対の側板部23を前側に有し、これら両側板部23の前端部に掘取刃21が架設されている。掘取刃21の後端部から複数の棒状部材22が後斜め上方に向けて突出し、これら複数の棒状部材22は等間隔で左右方向に並んでいる。
【0024】
また、掘取搬送手段16は、掘取刃21にて掘り取られた農作物Aを棒状部材22を介して受け入れて後斜め上方に向けて載置搬送するとともに搬送途中で土や雑物(茎葉、草等)等を隙間25から圃場上に落下させる回行可能な無端状のロッド式の搬送体26を有している。搬送体26は機体12の両側板部23間に前下り傾斜状に配設され、搬送体26の搬送始端部が従動回転体(図示せず)に巻き掛けられ、搬送体26の搬送終端部が駆動回転体(図示せず)に巻き掛けられている。
【0025】
搬送体26は、互いに離間対向する左右1対のベルト27と、これら両ベルト27に等間隔をおいて架設された複数のロッド28とを有している。互いに隣り合うロッド28間に隙間25が形成され、この隙間25を通って土や雑物等が圃場上に落下する。
【0026】
また一方、機体12の側板部23から左右1対の突出フレーム31が前方に向って突出し、各突出フレーム31の前端部から角パイプ状の取付アーム32が外側方に向って突出している。
【0027】
そして、各取付アーム32には、クローラ13の前方位置で畝に追従して圃場の表面を走行する畝追従輪であるゲージ輪(ホイール)33が下端部に回転可能に取り付けられたゲージ輪支持アーム34の上端部が連結部材35を介して取り付けられている。こうして、互いに離間対向する傾斜状の左右1対のゲージ輪33が掘取搬送手段16の前端部の前方に配設されている。
【0028】
連結部材35は、両端面開口状の第1筒状部36と、両端面開口状の第2筒状部37と、これら両筒状部36,37同士を連結する連結部38とを有している。
【0029】
そして、第1筒状部36内には取付アーム32が嵌入され、この第1筒状部36が取付アーム32に取付具(ボルトおよびナット等)39にて左右位置調整可能に取り付けられている。この第1筒状部36にゲージ輪支持アーム34の上端部が取り付けられている。また、第2筒状部37内には角パイプ状のアーム部材41が嵌入され、このアーム部材41が第2筒状部37に取付具(ボルトおよびナット等)42にて左右位置調整可能に取り付けられている。
【0030】
そして、アーム部材41の内端部には支持部材50が取り付けられ、この支持部材50には農作物Aを掘取搬送手段16の前端部上に案内して農作物Aが掘取搬送手段16外へこぼれるのを防止する櫛状のこぼれ防止体51が取付具52にて上下位置調整可能に取り付けられている。なお、取付具52は、例えばボルト53およびロックナット54にて構成されている。なお、ロックナット54は、ボルト53が緩むのを確実に防止するためのものであり、必ずしも必要ではない。
【0031】
支持部材50は、アーム部材41の内端部から前斜め下方に向って突出する板部56と、この板部56の前端部に一体に設けられた両端面開口状で略円筒状の筒状部57とを有している。この筒状部57には、複数、例えば2つのボルト用孔部58が形成され、このボルト用孔部58の周囲には溶接ナット55が溶接により固定されている。そして、ボルト53が溶接ナット55に螺合され、このボルト53の先端部がボルト用孔部58から筒状部57内に挿入されている。
【0032】
左右1対のこぼれ防止体51は、崩れた畝の土を外側方に逃しながら農作物Aを掘取搬送手段16の前端部上に案内するもので、掘取搬送手段16の前端部の前方かつ上方に配設されているとともにゲージ輪33の内方に配設されている。つまり、図3から明らかなように、こぼれ防止体51は、側面視で、ゲージ輪33と掘取搬送手段16の前端部との間に配設されている。そして、各こぼれ防止体51は、掘取搬送手段16に対して上下位置調整可能でかつ左右位置調整可能となっている。
【0033】
こぼれ防止体51は、鉛直状(略鉛直状も含む)に配設された鉛直棒状部61と、この鉛直棒状部61における高さの異なる複数箇所から後方、すなわち例えば後斜め内側方に向って水平状(略水平状も含む)に突出し後端が自由端63となっている互いに平行な複数、例えば少なくとも5本の水平棒状部62とを有している。各棒状部61,62は、例えば金属製或いは樹脂製の弾性変形可能な断面略円形状の丸棒にて構成されている。なお、各棒状部61,62を弾性変形しない金属製の剛性部材にて構成してもよい。
【0034】
そして、互いに隣り合う平行な水平棒状部62間の隙間64が略球形状の農作物Aより小さく、農作物Aが水平棒状部62によって掘取搬送手段16の前端部上に案内される。つまり、畝内の上部左右両側付近に位置していた農作物Aは、水平棒状部62に沿って移動して掘取搬送手段16の前端部上に載置される。一方、掘取搬送手段16の掘取刃21にて押されて崩れた畝の土は、互いに隣り合う平行な水平棒状部62間の隙間64を通って外側方へ逃げる。
【0035】
また、図3から明らかなように、各水平棒状部62の前端は掘取搬送手段16の前端より前方位置に配設され、かつ各水平棒状部62の後端である自由端63は掘取搬送手段16の前端部の上方近傍位置、つまり搬送体26の前端部である搬送始端部の近傍位置に配設されている。
【0036】
5本の水平棒状部62は、その長さ寸法がそれぞれ異なり、最上位のものから最下位のものに向って順に小さくなっている。また、最下位の水平棒状部62の外径寸法は、鉛直棒状部61の外径寸法と同じで、残りの4本の水平棒状部62の外径寸法より大きくなっている。つまり、鉛直棒状部61および最下位の水平棒状部62は、略L字状に曲げられた1本の丸棒にて構成されている。
【0037】
そして、鉛直棒状部61の下端部が後方に向って曲げられた湾曲部66にて構成され、この湾曲部66の後端から最下位の水平棒状部62が後方に向って水平状に一体に突出している。
【0038】
また、鉛直棒状部61の下端部以外の部分が直線部67にて構成されている。直線部67の下部後面における高さの異なる複数箇所から4本の水平棒状部62が後方に向って水平状に突出している。直線部67の上部後面における高さの異なる複数箇所には、ボルト53の先端部が入り込む上下調整用の凹部68が形成されている。そして、鉛直棒状部61の直線部67の上部が支持部材50の筒状部57内に嵌入され、この直線部67が筒状部57に取付具52にて上下位置調整可能に取り付けられている。
【0039】
なお、図5から明らかなように、互いに離間対向する左右対をなす水平棒状部62は、離間距離が前端から後端に向って徐々に減少するように平面視略ハの字状に配設されている。また、突出フレーム31の後端部は機体12の側板部23に回動可能に取り付けられ、上下調整用のハンドルの操作に基づく突出フレーム31の回動によりゲージ輪33およびこぼれ防止体51の上下位置を調整することが可能となっている。
【0040】
一方、持上搬送手段17は、農作物Aを持ち上げ搬送する回行可能な無端状の搬送体71を有している。また、選別搬送手段18は、農作物Aを搬送する回行可能な無端状の搬送体72を有している。
【0041】
次に、収穫機11の作用等を説明する。
【0042】
クローラ13の作動により収穫機11が圃場を前方に向って走行すると、農作物Aは、掘取搬送手段16の掘取刃21にて畝の土中から掘り取られた後、棒状部材22上を経て、搬送体26上に乗り移り、この搬送体26にて後斜め上方に向けて載置搬送される。
【0043】
ここで、農作物Aが掘取刃21にて掘り取られる際、図5に示すように、畝が掘取刃21にて押されて崩れ、この崩れた畝の土が左右の外側方へ移動する。
【0044】
このとき、崩れた畝の土の一部は、こぼれ防止体51の水平棒状部62間の隙間64を通って外側方へ逃げる。
【0045】
また、畝内の上部左右両側付近に位置していた農作物Aは、土とともに外側方へ移動しようとするが、こぼれ防止体51の水平棒状部62に接触した後、この水平棒状部62に沿って移動して掘取搬送手段16の搬送体26の搬送始端部上まで案内され、その後、この搬送体26にて後斜め上方に向けて載置搬送される。
【0046】
次いで、農作物Aは、掘取搬送手段16の搬送体26の搬送終端部から搬出されると、持上搬送手段17の搬送体71にて搬送された後、選別搬送手段18の搬送体72にて搬送され、最終的には収容体内に収容される。
【0047】
そして、このような収穫機11によれば、左右対をなすこぼれ防止体51が崩れた畝の土を外側方に逃しながら農作物Aを掘取搬送手段16上に案内するため、不要な土を掘取搬送手段16上に案内することなく、農作物Aが掘取搬送手段16外にこぼれるのを適切に防止でき、よって、農作物Aの収穫作業を効率良く行うことができる。
【0048】
また、上下に互いに隣り合う水平棒状部62間の隙間64が農作物Aより小さく、農作物Aが水平棒状部62によって掘取搬送手段16上に案内されるため、簡単な構成であるにも拘らず、こぼれ防止体51の水平棒状部62にて農作物Aを掘取搬送手段16外にこぼれるのを適切に防止できる。
【0049】
さらに、水平棒状部62の前端は掘取搬送手段16の前端より前方位置に配設されかつ水平棒状部62の後端は掘取搬送手段16の上方近傍位置に配設されているため、こぼれ防止体51の水平棒状部62にて農作物Aが掘取搬送手段16外にこぼれるのをより一層適切に防止できる。
【0050】
また、鉛直棒状部61の下端部が後方に向って曲げられた湾曲部66にて構成され、この湾曲部66の後端から最下位の水平棒状部62が後方に向って水平状に突出しているため、こぼれ防止体51の鉛直棒状部61の下端側に茎葉や草等の雑物が引っ掛ることがない。
【0051】
なお、収穫機11のこぼれ防止体51は、機体12の取付アーム32に連結部材35、アーム部材41および支持部材50を介して取り付けられたものには限定されず、例えば取付アーム32に直接取り付けられたもの、ゲージ輪支持アーム34の中間部に取り付けられたもの、或いは、機体12の側板部23に取り付けられたもの等でもよい。
【0052】
また、こぼれ防止体51の水平棒状部(押さえバー)62の数は、任意であり、例えば2本〜4本でもよく、或いは5本以上でもよい。
【0053】
さらに、例えばこぼれ防止体51の水平棒状部62の自由端63が機体12の側板部23の内方に配設され、水平棒状部62が農作物Aに押されて弾性変形した際に、水平棒状部62の自由端63側が側板部23の内面に接触する構成等でもよい。
【0054】
また、収穫対象物である農作物Aは、馬鈴薯以外に、甘藷、玉葱、ビート、里芋等でもよい。
【符号の説明】
【0055】
11 収穫機
16 掘取搬送手段
51 こぼれ防止体
61 鉛直棒状部
62 水平棒状部
63 自由端
64 隙間
66 湾曲部
A 農作物
【技術分野】
【0001】
本発明は、農作物が掘取搬送手段外にこぼれるのを適切に防止できる収穫機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に記載された自走式の収穫機が知られている。
【0003】
この従来の収穫機は、図6に示すように、馬鈴薯等の農作物Aを圃場の畝の土中から掘り取って搬送する掘取搬送手段1と、この掘取搬送手段1の搬送終端部から搬出される農作物Aを受け入れて搬送する選別作業用の選別搬送手段2と、掘取搬送手段1の前方に配設され左右1対のゲージ輪(ホイール)4を有する畝追従手段5とを備えている。
【0004】
また、掘取搬送手段1は、農作物Aを掘り取る掘取刃6と、この掘取刃6にて掘り取られた農作物Aを搬送するロッド式の搬送体7とを有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平5−168319号公報(図1、図3等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来の収穫機では、図7および図8に示すように、圃場の畝が掘取搬送手段1の掘取刃6にて押されて崩れた際に、農作物Aが崩れた畝の土とともに外側方へ移動して掘取搬送手段1外にこぼれてしまう場合がある。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、農作物が掘取搬送手段外にこぼれるのを適切に防止できる収穫機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の収穫機は、農作物を圃場の畝の土中から掘り取って搬送する掘取搬送手段と、この掘取搬送手段の前方かつ上方に配設され、互いに離間対向する左右対をなすこぼれ防止体とを備え、前記こぼれ防止体は、崩れた畝の土を外側方に逃しながら、農作物を前記掘取搬送手段上に案内するものである。
【0009】
請求項2記載の収穫機は、請求項1記載の収穫機において、こぼれ防止体は、鉛直状に配設された鉛直棒状部と、この鉛直棒状部における高さの異なる複数箇所から後方に向って水平状に突出し、後端が自由端となっている複数の水平棒状部とを有し、互いに隣り合う前記水平棒状部間の隙間が農作物より小さく、農作物が前記水平棒状部によって掘取搬送手段上に案内されるものである。
【0010】
請求項3記載の収穫機は、請求項2記載の収穫機において、水平棒状部の前端は、掘取搬送手段の前端より前方位置に配設され、前記水平棒状部の後端は、前記掘取搬送手段の上方近傍位置に配設されているものである。
【0011】
請求項4記載の収穫機は、請求項2または3記載の収穫機において、鉛直棒状部の下端部が、後方に向って曲げられた湾曲部にて構成され、前記湾曲部の後端から最下位の水平棒状部が後方に向って水平状に突出しているものである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る発明によれば、左右対をなすこぼれ防止体が、崩れた畝の土を外側方に逃しながら農作物を掘取搬送手段上に案内するため、農作物が掘取搬送手段外にこぼれるのを適切に防止できる。
【0013】
請求項2に係る発明によれば、互いに隣り合う水平棒状部間の隙間が農作物より小さく、農作物が水平棒状部によって掘取搬送手段上に案内されるため、こぼれ防止体の水平棒状部にて農作物が掘取搬送手段外にこぼれるのを適切に防止できる。
【0014】
請求項3に係る発明によれば、水平棒状部の前端は掘取搬送手段の前端より前方位置に配設され、水平棒状部の後端は掘取搬送手段の上方近傍位置に配設されているため、こぼれ防止体の水平棒状部にて農作物が掘取搬送手段外にこぼれるのをより一層適切に防止できる。
【0015】
請求項4に係る発明によれば、鉛直棒状部の下端部が後方に向って曲げられた湾曲部にて構成され、この湾曲部の後端から最下位の水平棒状部が後方に向って水平状に突出しているため、こぼれ防止体の鉛直棒状部の下端側に茎葉や草等の雑物が引っ掛ることがない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施の形態に係る収穫機の側面図である。
【図2】同上収穫機の要部正面図である。
【図3】同上収穫機の要部側面図である。
【図4】同上収穫機の要部平面図である。
【図5】同上収穫機の作用説明図である。
【図6】従来の収穫機の概略側面図である。
【図7】同上収穫機の部分平面図である。
【図8】同上収穫機の部分正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0018】
図1ないし図5において、11は収穫機で、この収穫機11は、前方(図1に示す進行方向)に向って移動しながら、圃場の畝に植生した農作物Aの収穫作業をする自走式の収穫装置である。なお、農作物Aは、例えば根菜類、すなわち例えば転がり易い略球形状の馬鈴薯である。
【0019】
収穫機11は、機体12を備え、この機体12の下部には圃場の表面を走行可能な左右1対のクローラ13が設けられている。クローラ13は、圃場の表面のうち左右に互いに隣り合う畝間の部分を走行する。
【0020】
また、機体12には、農作物Aを圃場の畝の土中から掘り取って後斜め上方に向けて搬送する掘取搬送手段16と、この掘取搬送手段16の搬送終端部から搬出される農作物Aを受け入れて後斜め上方に向けて持ち上げ搬送する持上搬送手段17と、この持上搬送手段17の搬送終端部から搬出される農作物Aを受け入れて後方に向けて搬送する選別作業用の選別搬送手段18とが設けられている。
【0021】
さらに、機体12には作業用ステップ19が設けられており、この作業用ステップ19には、選別搬送手段18にて搬送中の農作物Aに対して選別作業をする作業者が乗る。この作業者は、例えば傷が付いて商品とならない農作物Aを選別して取り除く。
【0022】
また、機体12には、図示しないが、選別搬送手段18の搬送終端部から搬出される農作物Aが落下して収容される収容体が載置される載置台が設けられている。
【0023】
ここで、掘取搬送手段16は、農作物Aを圃場の畝の土中から掘り取る平面視略V字状の先金等の掘取刃21を有している。機体12は互いに離間対向する左右1対の側板部23を前側に有し、これら両側板部23の前端部に掘取刃21が架設されている。掘取刃21の後端部から複数の棒状部材22が後斜め上方に向けて突出し、これら複数の棒状部材22は等間隔で左右方向に並んでいる。
【0024】
また、掘取搬送手段16は、掘取刃21にて掘り取られた農作物Aを棒状部材22を介して受け入れて後斜め上方に向けて載置搬送するとともに搬送途中で土や雑物(茎葉、草等)等を隙間25から圃場上に落下させる回行可能な無端状のロッド式の搬送体26を有している。搬送体26は機体12の両側板部23間に前下り傾斜状に配設され、搬送体26の搬送始端部が従動回転体(図示せず)に巻き掛けられ、搬送体26の搬送終端部が駆動回転体(図示せず)に巻き掛けられている。
【0025】
搬送体26は、互いに離間対向する左右1対のベルト27と、これら両ベルト27に等間隔をおいて架設された複数のロッド28とを有している。互いに隣り合うロッド28間に隙間25が形成され、この隙間25を通って土や雑物等が圃場上に落下する。
【0026】
また一方、機体12の側板部23から左右1対の突出フレーム31が前方に向って突出し、各突出フレーム31の前端部から角パイプ状の取付アーム32が外側方に向って突出している。
【0027】
そして、各取付アーム32には、クローラ13の前方位置で畝に追従して圃場の表面を走行する畝追従輪であるゲージ輪(ホイール)33が下端部に回転可能に取り付けられたゲージ輪支持アーム34の上端部が連結部材35を介して取り付けられている。こうして、互いに離間対向する傾斜状の左右1対のゲージ輪33が掘取搬送手段16の前端部の前方に配設されている。
【0028】
連結部材35は、両端面開口状の第1筒状部36と、両端面開口状の第2筒状部37と、これら両筒状部36,37同士を連結する連結部38とを有している。
【0029】
そして、第1筒状部36内には取付アーム32が嵌入され、この第1筒状部36が取付アーム32に取付具(ボルトおよびナット等)39にて左右位置調整可能に取り付けられている。この第1筒状部36にゲージ輪支持アーム34の上端部が取り付けられている。また、第2筒状部37内には角パイプ状のアーム部材41が嵌入され、このアーム部材41が第2筒状部37に取付具(ボルトおよびナット等)42にて左右位置調整可能に取り付けられている。
【0030】
そして、アーム部材41の内端部には支持部材50が取り付けられ、この支持部材50には農作物Aを掘取搬送手段16の前端部上に案内して農作物Aが掘取搬送手段16外へこぼれるのを防止する櫛状のこぼれ防止体51が取付具52にて上下位置調整可能に取り付けられている。なお、取付具52は、例えばボルト53およびロックナット54にて構成されている。なお、ロックナット54は、ボルト53が緩むのを確実に防止するためのものであり、必ずしも必要ではない。
【0031】
支持部材50は、アーム部材41の内端部から前斜め下方に向って突出する板部56と、この板部56の前端部に一体に設けられた両端面開口状で略円筒状の筒状部57とを有している。この筒状部57には、複数、例えば2つのボルト用孔部58が形成され、このボルト用孔部58の周囲には溶接ナット55が溶接により固定されている。そして、ボルト53が溶接ナット55に螺合され、このボルト53の先端部がボルト用孔部58から筒状部57内に挿入されている。
【0032】
左右1対のこぼれ防止体51は、崩れた畝の土を外側方に逃しながら農作物Aを掘取搬送手段16の前端部上に案内するもので、掘取搬送手段16の前端部の前方かつ上方に配設されているとともにゲージ輪33の内方に配設されている。つまり、図3から明らかなように、こぼれ防止体51は、側面視で、ゲージ輪33と掘取搬送手段16の前端部との間に配設されている。そして、各こぼれ防止体51は、掘取搬送手段16に対して上下位置調整可能でかつ左右位置調整可能となっている。
【0033】
こぼれ防止体51は、鉛直状(略鉛直状も含む)に配設された鉛直棒状部61と、この鉛直棒状部61における高さの異なる複数箇所から後方、すなわち例えば後斜め内側方に向って水平状(略水平状も含む)に突出し後端が自由端63となっている互いに平行な複数、例えば少なくとも5本の水平棒状部62とを有している。各棒状部61,62は、例えば金属製或いは樹脂製の弾性変形可能な断面略円形状の丸棒にて構成されている。なお、各棒状部61,62を弾性変形しない金属製の剛性部材にて構成してもよい。
【0034】
そして、互いに隣り合う平行な水平棒状部62間の隙間64が略球形状の農作物Aより小さく、農作物Aが水平棒状部62によって掘取搬送手段16の前端部上に案内される。つまり、畝内の上部左右両側付近に位置していた農作物Aは、水平棒状部62に沿って移動して掘取搬送手段16の前端部上に載置される。一方、掘取搬送手段16の掘取刃21にて押されて崩れた畝の土は、互いに隣り合う平行な水平棒状部62間の隙間64を通って外側方へ逃げる。
【0035】
また、図3から明らかなように、各水平棒状部62の前端は掘取搬送手段16の前端より前方位置に配設され、かつ各水平棒状部62の後端である自由端63は掘取搬送手段16の前端部の上方近傍位置、つまり搬送体26の前端部である搬送始端部の近傍位置に配設されている。
【0036】
5本の水平棒状部62は、その長さ寸法がそれぞれ異なり、最上位のものから最下位のものに向って順に小さくなっている。また、最下位の水平棒状部62の外径寸法は、鉛直棒状部61の外径寸法と同じで、残りの4本の水平棒状部62の外径寸法より大きくなっている。つまり、鉛直棒状部61および最下位の水平棒状部62は、略L字状に曲げられた1本の丸棒にて構成されている。
【0037】
そして、鉛直棒状部61の下端部が後方に向って曲げられた湾曲部66にて構成され、この湾曲部66の後端から最下位の水平棒状部62が後方に向って水平状に一体に突出している。
【0038】
また、鉛直棒状部61の下端部以外の部分が直線部67にて構成されている。直線部67の下部後面における高さの異なる複数箇所から4本の水平棒状部62が後方に向って水平状に突出している。直線部67の上部後面における高さの異なる複数箇所には、ボルト53の先端部が入り込む上下調整用の凹部68が形成されている。そして、鉛直棒状部61の直線部67の上部が支持部材50の筒状部57内に嵌入され、この直線部67が筒状部57に取付具52にて上下位置調整可能に取り付けられている。
【0039】
なお、図5から明らかなように、互いに離間対向する左右対をなす水平棒状部62は、離間距離が前端から後端に向って徐々に減少するように平面視略ハの字状に配設されている。また、突出フレーム31の後端部は機体12の側板部23に回動可能に取り付けられ、上下調整用のハンドルの操作に基づく突出フレーム31の回動によりゲージ輪33およびこぼれ防止体51の上下位置を調整することが可能となっている。
【0040】
一方、持上搬送手段17は、農作物Aを持ち上げ搬送する回行可能な無端状の搬送体71を有している。また、選別搬送手段18は、農作物Aを搬送する回行可能な無端状の搬送体72を有している。
【0041】
次に、収穫機11の作用等を説明する。
【0042】
クローラ13の作動により収穫機11が圃場を前方に向って走行すると、農作物Aは、掘取搬送手段16の掘取刃21にて畝の土中から掘り取られた後、棒状部材22上を経て、搬送体26上に乗り移り、この搬送体26にて後斜め上方に向けて載置搬送される。
【0043】
ここで、農作物Aが掘取刃21にて掘り取られる際、図5に示すように、畝が掘取刃21にて押されて崩れ、この崩れた畝の土が左右の外側方へ移動する。
【0044】
このとき、崩れた畝の土の一部は、こぼれ防止体51の水平棒状部62間の隙間64を通って外側方へ逃げる。
【0045】
また、畝内の上部左右両側付近に位置していた農作物Aは、土とともに外側方へ移動しようとするが、こぼれ防止体51の水平棒状部62に接触した後、この水平棒状部62に沿って移動して掘取搬送手段16の搬送体26の搬送始端部上まで案内され、その後、この搬送体26にて後斜め上方に向けて載置搬送される。
【0046】
次いで、農作物Aは、掘取搬送手段16の搬送体26の搬送終端部から搬出されると、持上搬送手段17の搬送体71にて搬送された後、選別搬送手段18の搬送体72にて搬送され、最終的には収容体内に収容される。
【0047】
そして、このような収穫機11によれば、左右対をなすこぼれ防止体51が崩れた畝の土を外側方に逃しながら農作物Aを掘取搬送手段16上に案内するため、不要な土を掘取搬送手段16上に案内することなく、農作物Aが掘取搬送手段16外にこぼれるのを適切に防止でき、よって、農作物Aの収穫作業を効率良く行うことができる。
【0048】
また、上下に互いに隣り合う水平棒状部62間の隙間64が農作物Aより小さく、農作物Aが水平棒状部62によって掘取搬送手段16上に案内されるため、簡単な構成であるにも拘らず、こぼれ防止体51の水平棒状部62にて農作物Aを掘取搬送手段16外にこぼれるのを適切に防止できる。
【0049】
さらに、水平棒状部62の前端は掘取搬送手段16の前端より前方位置に配設されかつ水平棒状部62の後端は掘取搬送手段16の上方近傍位置に配設されているため、こぼれ防止体51の水平棒状部62にて農作物Aが掘取搬送手段16外にこぼれるのをより一層適切に防止できる。
【0050】
また、鉛直棒状部61の下端部が後方に向って曲げられた湾曲部66にて構成され、この湾曲部66の後端から最下位の水平棒状部62が後方に向って水平状に突出しているため、こぼれ防止体51の鉛直棒状部61の下端側に茎葉や草等の雑物が引っ掛ることがない。
【0051】
なお、収穫機11のこぼれ防止体51は、機体12の取付アーム32に連結部材35、アーム部材41および支持部材50を介して取り付けられたものには限定されず、例えば取付アーム32に直接取り付けられたもの、ゲージ輪支持アーム34の中間部に取り付けられたもの、或いは、機体12の側板部23に取り付けられたもの等でもよい。
【0052】
また、こぼれ防止体51の水平棒状部(押さえバー)62の数は、任意であり、例えば2本〜4本でもよく、或いは5本以上でもよい。
【0053】
さらに、例えばこぼれ防止体51の水平棒状部62の自由端63が機体12の側板部23の内方に配設され、水平棒状部62が農作物Aに押されて弾性変形した際に、水平棒状部62の自由端63側が側板部23の内面に接触する構成等でもよい。
【0054】
また、収穫対象物である農作物Aは、馬鈴薯以外に、甘藷、玉葱、ビート、里芋等でもよい。
【符号の説明】
【0055】
11 収穫機
16 掘取搬送手段
51 こぼれ防止体
61 鉛直棒状部
62 水平棒状部
63 自由端
64 隙間
66 湾曲部
A 農作物
【特許請求の範囲】
【請求項1】
農作物を圃場の畝の土中から掘り取って搬送する掘取搬送手段と、
この掘取搬送手段の前方かつ上方に配設され、互いに離間対向する左右対をなすこぼれ防止体とを備え、
前記こぼれ防止体は、崩れた畝の土を外側方に逃しながら、農作物を前記掘取搬送手段上に案内する
ことを特徴とする収穫機。
【請求項2】
こぼれ防止体は、
鉛直状に配設された鉛直棒状部と、
この鉛直棒状部における高さの異なる複数箇所から後方に向って水平状に突出し、後端が自由端となっている複数の水平棒状部とを有し、
互いに隣り合う前記水平棒状部間の隙間が農作物より小さく、農作物が前記水平棒状部によって掘取搬送手段上に案内される
ことを特徴とする請求項1記載の収穫機。
【請求項3】
水平棒状部の前端は、掘取搬送手段の前端より前方位置に配設され、
前記水平棒状部の後端は、前記掘取搬送手段の上方近傍位置に配設されている
ことを特徴とする請求項2記載の収穫機。
【請求項4】
鉛直棒状部の下端部が、後方に向って曲げられた湾曲部にて構成され、
前記湾曲部の後端から最下位の水平棒状部が後方に向って水平状に突出している
ことを特徴とする請求項2または3記載の収穫機。
【請求項1】
農作物を圃場の畝の土中から掘り取って搬送する掘取搬送手段と、
この掘取搬送手段の前方かつ上方に配設され、互いに離間対向する左右対をなすこぼれ防止体とを備え、
前記こぼれ防止体は、崩れた畝の土を外側方に逃しながら、農作物を前記掘取搬送手段上に案内する
ことを特徴とする収穫機。
【請求項2】
こぼれ防止体は、
鉛直状に配設された鉛直棒状部と、
この鉛直棒状部における高さの異なる複数箇所から後方に向って水平状に突出し、後端が自由端となっている複数の水平棒状部とを有し、
互いに隣り合う前記水平棒状部間の隙間が農作物より小さく、農作物が前記水平棒状部によって掘取搬送手段上に案内される
ことを特徴とする請求項1記載の収穫機。
【請求項3】
水平棒状部の前端は、掘取搬送手段の前端より前方位置に配設され、
前記水平棒状部の後端は、前記掘取搬送手段の上方近傍位置に配設されている
ことを特徴とする請求項2記載の収穫機。
【請求項4】
鉛直棒状部の下端部が、後方に向って曲げられた湾曲部にて構成され、
前記湾曲部の後端から最下位の水平棒状部が後方に向って水平状に突出している
ことを特徴とする請求項2または3記載の収穫機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【公開番号】特開2011−83208(P2011−83208A)
【公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−236993(P2009−236993)
【出願日】平成21年10月14日(2009.10.14)
【出願人】(000188009)松山株式会社 (285)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年10月14日(2009.10.14)
【出願人】(000188009)松山株式会社 (285)
【Fターム(参考)】
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