説明

収納容器及び同収納容器の使用方法

【課題】薬剤収納部と薬剤排出部とをシール層を介して分離形成するという簡単な構造で、薬剤が外部に漏れることがなく、排出時の環境の劣化の問題がない。また、外部から不用意に異物が混入するおそれもないという効果を発揮することができる容器を提供する。
【解決手段】閉塞された内部空間を形成した薬剤収納容器であって、内部空間はシール層50を介して薬剤収納部60と薬剤排出部70との2室を分離形成しており、シール層50は、薬剤収納部に収納される薬剤の質量を支えるに充分で、かつ、薬剤を収納した薬剤収納部60または薬剤排出部70内に圧力を加えると開口して、薬剤収納部と薬剤排出部とが連通する程度のシール力を有し、シール層が開口されると薬剤が薬剤収納部60から薬剤排出部70を通って外部に排出される薬剤収納容器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医薬品等、例えば、人工透析に用いる透析液の調製に使用され、主に顆粒状とした固体透析用剤或いは液状の透析用剤を収納する筒状又は袋状の容器に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の袋状容器に関する従来の問題点は特許文献1に記載されているので、その記載を引用する。すなわち、「袋式の透析用剤収納容器は、点滴用液の容器と同様に、可撓性を有するシート材で袋体に構成されているので、使用後の嵩高を減少させることができる利点がある。しかし、透析医療従事者が一袋ずつ手作業で開封し、自動溶解装置に投入して、透析液の調製をしているので、人為ミスによる数量違いの危険性がある。また、自動溶解装置投入時に、袋に付着したゴミや雑菌、人間の毛髪等の異物が混入する危険性も高いという問題がある。さらに、投入時の発塵により自動溶解装置の周辺が汚染したり、自動溶解装置が誤動作したりするなどの問題もある。
【0003】
また、袋体を刃物で切断開封すると、切断の際に袋体の切り屑が発生し、この切り屑が自動溶解装置内に落下すると、自動溶解装置の誤動作を生じさせる虞がある。さらに、刃物に透析用剤が付着すると、透析用剤の成分により刃物が腐食し易くなり、開封作業に支障を来たすことになる。そして、刃物に付着した透析用剤は吸湿して劣化し易い。この劣化した透析用剤が以後の溶解作業において自動溶解装置内の透析用剤に混入すると、調製した透析液を汚染させる虞がある。」
この問題に関し特許文献1では、「可撓性シート材からなり、内部に透析用剤を収納可能な袋体と、該袋体の下端に形成され、袋体内に連通した透析用剤排出路を区画形成する筒状の出口部材とを備えた透析用剤収納容器であって、出口部材の内部に、気体を封入して膨張したバッグを装入して透析用剤排出路を閉塞し、該バッグの一部を出口部材の内部に固着し、バッグよりも下方の出口部材を封止し、この封止部とバッグとの間を切り裂いて透析用剤排出路の排出口側を開封するとともに、気体を排出することでバッグを収縮させて、袋体内の透析用剤を、透析用剤排出路を通して外部へ排出するように構成し、この構成により、特許文献1では自動溶解装置にセットした場合に透析用剤の供給口となる透析用剤排出路を、使用時まで封止部により封止して確実に清潔に保つことができる。したがって、自動溶解装置に透析用剤を投入する際に、透析用剤収納容器に付着したゴミや菌が自動溶解装置に混入する不都合を解決することができる。また、自動溶解装置にセットした状態でバッグを収縮して透析用剤を徐々に落下させることができ、透析用剤の排出に起因する発塵を抑制することができる。そして、空になった使用済みの透析用剤収納容器は容易に減容でき、廃棄処理の容易化を図ることができる。さらに、透析用剤排出路を開封して透析用剤を排出するために、刃物などで開封する必要がない。したがって、袋体の切り屑が発生することがなく、切り屑の混入による自動溶解装置の誤動作も生じない。また、刃物に透析用剤が付着して刃物が腐食し、開封作業の効率が悪化することもない。さらに、刃物に付着して劣化した透析用剤が自動溶解装置内の透析用剤に混入することがなく、調製した透析液を汚染させる虞をなくすことができる。」と記載されている。
【0004】
ただし、特許文献1の透析用剤収納容器1は、出口部材4の内部に、気体を封入して膨張したバッグ7を装入して透析用剤排出路3を閉塞し、該バッグ7の一部を出口部材4の内部に固着し、バッグ7よりも下方の出口部材4を封止した構成なので、バッグ7を装入するための容器の構造が複雑で、容器の製造にコストがかかる問題がある。
【0005】
更に、特許文献1の容器は、粉末の排出を良くするために排出部を円錐型の構造とする必要があるが、排出部を円錐型の構造とすると、容器内の粉末収納スペースが小さくなるとともに、所定量の薬剤を充填するためには大きな容器が必要となる。しかも、このような形状の大きな容器は、複数をケースに入れた場合、輸送ケース内の空間率が高くなり輸送コストも増大する。
【特許文献1】特開2006−158824、請求項、図面
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、薬剤収納部と薬剤排出部とをシール層を介して分離し、収納時にはシール層により薬剤が薬剤収納部に確実に収納され、排出時には所定の圧力を加えることによりシール層が開口されて薬剤が薬剤排出部から排出されるという簡単な構造で、薬剤が外部に漏れることがなく、移し替え時の環境の劣化の問題がない収納容器を提供するものである。また、外部から不用意に異物が混入するおそれもないという効果を発揮することができる容器を提供するものである。また、容器の形状は任意であり、排出部を円錐型の構造とする必要がないので、矩形状に設計して収納容積が高く、輸送ケース内の空間率を低く抑えることができるようにすることができる収納容器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明は以下の構成を備えている。ここでは、理解を容易にするために図面に対応する符号を付すが、本発明は図面の構成に特定されることを意味するものではない。
【0008】
(1)閉塞された内部空間を形成した薬剤収納容器であって、
内部空間はシール層50を介して薬剤収納部60と薬剤排出部70との2室を分離形成しており、
シール層50は、薬剤収納部に収納される薬剤の質量を支えるに充分で、かつ、薬剤を収納した薬剤収納部60または薬剤排出部70内に圧力を加えると開口して、薬剤収納部と薬剤排出部とが連通する程度のシール力を有し、シール層が開口されると薬剤が薬剤収納部60から薬剤排出部70を通って外部に排出されることを特徴とする薬剤収納容器。
【0009】
(2)シール層は、薬剤収納部に収納される薬剤の質量を支えるに充分で、かつ、薬剤を収納した薬剤収納部または薬剤排出部内に0.1〜25kPaの圧力を加えると開口する程度のシール力を有することを特徴とする(1)記載の薬剤収納容器。
【0010】
(3)シール層は、薬剤収納部と薬剤排出部の境界に位置していることを特徴とする(1)又は(2)記載の薬剤収納容器。
【0011】
(4)シール層は内袋形状で薬剤排出部を兼ねており、該薬剤排出部は更に内袋形状のシール層の外側にスカート部を形成していることを特徴とする(1)又は(2)記載の薬剤収納容器。
【0012】
(5)シール層は、プラスチック素材又はプラスチック素材からなる積層体で形成されていることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の薬剤収納容器。
【0013】
(6)シール層は、エンジニアリングプラスチック素材及び/又はポリオレフィン素材と、ポリオレフィン系エラストマー素材との積層体からなり、ポリオレフィン系エラストマー素材を内側に配置して、弱接合していることを特徴とする(1)〜(5)記載の薬剤収納容器。
【0014】
(7)シール層は内容物接触面と内容物非接触面を有し、内容物非接触面のうち一部分又は全部分(封止部分を除く)は、低融点ポリオレフィン素材、易剥離性素材、再封性素材からなる群から選択された1又は2以上の手段で形成されていることを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の収納容器。
【0015】
(8)(1)〜(7)のいずれかに記載された薬剤収納容器を用意する工程と、
この薬剤収納容器の薬剤排出部側端部を開口する工程と、
この開口工程後、薬剤収納部または薬剤排出部内に物理的/又は機械的圧力を加えてシール層を開口し、薬剤排出部側から薬剤を排出する工程と、
を備えたことを特徴とする薬剤収納容器から薬剤を排出する方法。
【0016】
(9)薬剤収納部内または薬剤排出部内に0.1〜25kPaの範囲の圧力を加えてシール層を開口する(8)に記載の方法。
【0017】
(10)薬剤収納部に物理的/又は機械的圧力を加える工程の前後又は同時のいずれかのタイミングに、シール層を開く方向に薬剤排出部側を引っ張る工程を更に備えた(8)又は(9)記載の方法。
【0018】
(11)内容物を第2の容器に移し替えるための収納容器であって、薬剤排出部の長さは、内容物が移し替えられる第2の容器の内容物充填入口部を覆うに充分な長さのスカート部を形成していることを特徴とする(1)〜(10)のいずれか記載の収納容器。
【0019】
(12)(1)〜(11)のいずれか記載の収納容器を用いて、収納容器内の内容物を第2の容器に移し替える方法であって、
液体状又は粉末状の内容物が収容された収納容器の薬剤排出部の下端を開口する工程と、
開口された薬剤排出部の下端を、第2の容器に設けられた内容物充填入口部の上に配置する工程と、
薬剤収納部内の内容物に物理的及び/又は機械的圧力を加えて、シール層を開口させる工程とを備え、
前記内容物を当該圧力および重力により前記薬剤排出部を通って第2の容器内に移し替えることを特徴とする収納容器内の内容物を第2の容器に移し替える方法。
【0020】
(13)薬剤収納部内の内容物に物理的及び/又は機械的圧力を加える手段は、薬剤収納部内に空気を吹き込む、薬剤収納部を介して内容物を押圧する、薬剤収納部内に液体を吹き込むことの1又は2以上の手段であることを特徴とする(12)に記載の方法。
【0021】
(14)薬剤収納部は、周側部に気体又は液体導入孔形成部を設けており、該形成部に孔を開け、孔に導入管を通して、導入管から気体又は液体を吹き込むことにより、薬剤収納部内の内容物に物理的及び/又は機械的圧力を加える(12)又は(13)記載の方法。
【0022】
(15)薬剤収納部内の内容物には気体が混在しており、薬剤収納部を外側から押すことにより薬剤収納部内の内容物に物理的及び/又は機械的圧力を加えることを特徴とする(12)又は(13)に記載の方法。
【0023】
(16)薬剤収納部内には、気体を混在することなく内容物のみが収納されており、内容物にかける圧力は、薬剤収納部を外気と連通させて外気を薬剤収納部内に送入する、及び/又は人為的に押圧することにより薬剤収納部内の内容物に物理的及び/又は機械的圧力を加えることを特徴とする(12)又は(13)記載の方法。
【0024】
(17)薬剤排出部、シール層を通って薬剤収納部内に挿入されたノズルから第2の容器内の液体、又は別途供給される液体を噴出させることにより薬剤収納部内の内容物に物理的及び/又は機械的圧力を加えることを特徴とする(12)又は(13)に記載の方法。
【0025】
(18)内容物の収納容器は透析用剤収納容器であって、第2の容器は自動溶解装置であることを特徴とする(12)〜(17)のいずれかに記載の方法。
【0026】
(定義)
この特許請求の範囲、明細書の記載において、
「薬剤」とは、広義の意味であり、狭義の医薬品に限らず、健康食品なども包含する。
【0027】
「収納容器」とは、内容物を別の容器に入れ替えるためのフレキシブルな袋状容器であり、例えば、ガラス製、金属製など形状が固定されている容器は本発明の「収納容器」には包含されない。
【0028】
「プラスチック素材」とは、エンジニアリングプラスチック素材、ポリオレフィン素材、ポリオレフィン系エラストマー素材等をいう。
【0029】
「エンジニアリングプラスチック素材」とは、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリカーボネート等の比較的強度を有する素材をいう。
【0030】
「ポリオレフィン素材」とは、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、エチレン-α-オレフィン共重合体、プロピレン-α-オレフィン共重合体等の素材をいう。
【0031】
「ポリオレフィン系エラストマー素材」とは、EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)、SEBS(スチレン-エチレン−ブタジエン−スチレン)、EPR(エチレン-プロピレンラバー)、EBR(エチレン-ブタジエンラバー)、HEBS(水素添加エチレン-ブタジエン-スチレン)等の素材や、これらの素材とポリオレフィン素材との混合物等の素材をいう。
【0032】
「低融点ポリオレフィン素材」とは、エチレン-α-オレフィン共重合体やポリエチレンとエチレン酢酸ビニル共重合体との混合物等に代表される、常温においても弱い接着力を有し、再接着可能な素材をいう。
【0033】
「易剥離性素材」とは、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、エチレンビニルアセテート等によって形成された、接着されているものが簡単に剥がせる素材を言い、易剥離性の素材がフィルムに塗工されたものも包含する。剥離様式としては、凝集剥離、層間剥離、界面剥離などがある。
【0034】
「再封性素材」とは、チャックシールに代表される、凸突と凹溝とを嵌合させて接合させる構造をいい、簡単に着脱できるものをいう。
【0035】
「物理的及び/又は機械的圧力」とは、薬剤を充填した筒状部材内あるいは薬剤排出部に液体又は気体を注入することにより、又は筒状部材に外力を加えることにより、又はこれらを複合することによって薬剤に加わる圧力を包含する。
【0036】
「開封予定部」とは、この収納容器を用いて薬剤の入れ替え作業を開始する際に、最初に開封する箇所を意味する。本発明の「開封予定部」には、開封を容易にするために、開封予定部にノッチや切り取り線、カットテープが形成されている構造も包含する。また、本発明の「開封予定部」は、人手により開封することを意図した構造に限らず機械的に開封することを意図した構造も包含する。
【発明の効果】
【0037】
本発明は、シール層を介して薬剤収納部と薬剤排出部との2室を分離形成しており、薬剤排出部が薬剤に接していない。このため、薬剤排出部の開封予定箇所を開封した時に、開封用のカッターなどが不用意に薬剤に触れるおそれがなく、衛生的な排出が可能となる。また、薬剤排出部の開封予定部を開封しただけでは、薬剤収容部内の薬剤が外に出ることも外気に接触することもなく、薬剤収納部及び/又は薬剤排出部に物理的、機械的圧力を加えることにより、初めて薬剤が薬剤排出部に落下する。このため、薬剤の排出のタイミングを適切に行うことができ、容器を所定の排出位置に移動してから薬剤の排出を図ることができる。その結果、薬剤が外部に漏れることがなく、発塵を低減でき、排出時の環境の劣化の問題もない。また、外部から不用意に異物が混入するおそれもない。特に、シール層が2枚の重なり合ったフィルムで構成されたものである場合には、重なり合ったフィルムの内面全体を低融点ポリオレフィン素材として、内面相互を剥離可能に接合しておき、或いはシール層の端部をそれぞれ低融点ポリオレフィン素材、易剥離性素材、再封性素材などで形成すれば、容器収納時に薬剤がシール層から漏れることはなく、また、開封予定部の開封時には、シール層が密閉された状態にあるので、薬剤が外に出るのをより確実に防ぐことができるとともに外気に接触することも防ぐことができる。
【0038】
さらに、シール層が内袋形状で、逆台形状であれば、特に薬剤が液体の場合、傾斜角度が10〜90度、薬剤が粉末状の場合、25〜90度程度であれば、漏斗状であるので、薬剤の排出が円滑に行なわれ、容器内に残留しない。
【0039】
また、内袋形状とせずとも、筒状部材の両周側部から薬剤排出部に向かって斜めに封止し、その先端をシール層で開口予定部としておけば、開口後は漏斗状の形態をとるので円滑な排出が行われるとともに容器内に残留しない。
【0040】
さらに、シール層の下部に充分な長さのスカート部を形成することにより、移し替え時における外からの異物混入をより確実に防ぐことができるとともに発塵を低減できる。
【0041】
そして、本発明は、薬剤収納部と薬剤排出部とをシール層を介して2室を分離形成するという極めて単純な構成で、また、薬剤排出部の開口部に別素材の開口部を装着する必要もないので、安価に袋状の容器を製造することができる。
【0042】
また、容器の形状は限定されないので、矩形状の形状に設計することにより、収納容積が高く、輸送ケース内の空間率を低く抑えることができる。
【0043】
さらに、本発明は内容物の自重により自然落下させることも可能であるが、物理的及び/又は機械的手段で、好ましくは薬剤収納部内及び/又は薬剤排出部内に0.1〜25kPaの範囲の圧力をかけることにより、液体や粉末状の薬剤を勢いよく短時間で特定の位置に排出して、排出効率を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
以下、図示する実施の形態を参照して本発明を説明する。
【0045】
(第1の実施の形態)
図1は液体状又は粉末状の薬剤(例えば、透析用剤)が収容される収納容器の一例を示す正面図である。図4はその側面図で、薬剤を収容した状態を示す。この収納容器は、筒状部材10で構成されている。
【0046】
筒状部材10は矩形状をなし、周側部を構成する両側11,11、下端部12(第1の端部)及び上端部13(第2の端部)を封止して内部を密封閉塞した内部空間を形成している。そして、筒状部材10の内部空間は、シール層50を介して薬剤収納部60と薬剤排出部70との2室が分離形成されている。筒状部材10の上端部封止箇所(薬剤収納部側)には一又は二箇所以上の容器運搬用若しくは容器吊り下げ用の孔部14を設けている。
【0047】
また、開封予定部16の付近には開口を補助するための手段として孔や凸部等を設けることもできる。この孔や凸部等を溶解装置に具備された機械的手段によって引っ掛けたり引っ張ったりすることによって開口が容易となる。
【0048】
両側の封止箇所には、筒状部材10の下端部封止箇所(薬剤排出部側)よりも若干上の位置に、開封開始のきっかけを作るためのノッチ15,15を形成しており、両側のノッチ15,15を結ぶ線(破線で示す)が筒状部材10の開封予定部16となる。この開封予定部16はフィルムに直線カット性を持たせ、或いはカットラインやカットテープを装着させることによって容易に直線状に開封できる。また、この開封予定部16はチャックシールで形成されていてもよく、このチャックシールを、カットラインやカットテープによって形成された開封予定部16と袋状シール層50の第1の端部21との間に配置してもよい。この場合、開封予定部16が開封されても、収納容器はチャックシールによって気密性が保持される。
【0049】
また、チャックシールには方向性があり、片側(例えば外側)からは開封しやすく、反対側(例えば内側)からは開封しにくい特性がある。従ってチャックシールを筒状部材の第1の端部12側から人為的もしくは機械的開封手段を用いて開封する機構に用いる場合は、外側(第1の端部12側)から開封しやすく、袋の内側から開封しにくい方向性で設置するのが好ましい。反対に、チャックシールを筒状部材の第1の端部12側から開封しない場合、すなわち袋の内側への気体または液体の導入、袋の外側からの押圧、これらと薬剤の圧力によって開封させる機構を用いる場合は、内側から開封しやすく、外側から開封しにくい方向性で設置することもできる。
【0050】
筒状部材10は、ポリエステルやポリエチレン素材等で形成されているが、筒状部材周側面にはゴム材質、プラスチック材質等の片を貼り付けた気体又は液体導入孔形成部17が形成され、ここに孔をあけても他の場所まで素材が引き裂かれないようにしている。この気体または液体導入孔形成部17はゴム材質、プラスチック材質に限定されず、気体もしくは液体導入時に収納容器素材が引き裂かれず、かつ漏出しないように形成されていればよい。
【0051】
しかして、シール層50は、薬剤を収納した薬剤収納部に圧力を加えると開口する程度のシール力を有し、シール層が開口されると薬剤が薬剤収納部から薬剤排出部を通って外部に排出されるものである。
【0052】
シール層50はこのようなシール力を有するために、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン素材や、ポリアミドやポリエステル等のエンジニアリングプラスチック素材、ポリエチレン/ポリエステル製の積層体等で形成されている。また、シール層50は、特に、ポリエチレンとエチレン酢酸ビニル共重合体との混合物と、ポリエチレンとの積層体からなり、ポリエチレンとエチレン酢酸ビニル共重合体との混合物を内側に配置することにより、シール層50の内容物非接触面が再接着可能に弱接合するので、好適である。
【0053】
素材は上記に限定されず、内容物非接触面が弱接合するという目的を達成できれば他の素材でもよい。特に、その材質が低融点ポリオレフィン素材、易剥離性素材、及び再封性素材の群から選択された1又は2以上の手段で形成されているのが好ましい。さらに、再封性素材のシール層は、薬剤収納部側および薬剤排出部側において開口を予定する側を予定しない側に比べて易開口性になるように形成されていることが望ましい。
【0054】
また、薬剤が充填された本収納容器は、薬剤収納部には薬剤が存在するものの、薬剤排出部には何も入っていない。このような形態においては、複数を輸送ケースに収納した時のスペースの無駄やケースから取り出す時の取り扱いの不便さが懸念される。この場合には何も入っていない薬剤排出部側を折り返し(図8参照)、筒状部材外側どうしを、易剥離性を持たせるように弱接着し、使用時には広げて使用できるようにしておくのが好ましい。
【0055】
次に、図1、図2、図4を参照して、このように構成された容器の使用方法を説明する。
【0056】
液体状又は粉末状の薬剤が収容された収納容器の開封予定部16を人為的及び/又は機械的に開封して、閉塞されていた筒状部材10(薬剤排出部70)の下端部12を開放する。この状態では、シール層50のシール力により、薬剤が下端部12から落下することはない。
【0057】
この状態で、第2の容器30に形成された開口部(薬剤充填入口部31)の上に、筒状部材10(薬剤排出部70)の下端部側を配置する。薬剤排出部はスカート部18として機能し、第2の容器30の薬剤充填入口部31を覆う。このことにより、移し替え時に薬剤が外部に飛散することがないし、外部から異物が混入することもない。このとき、スカート部18の内面と薬剤充填入口部31の外面を密着させる別(例えば溶解装置)の機構を併用することによって、その効果を大きくできる。
【0058】
次に、薬剤収納部に物理的及び/又は機械的圧力を加えて、シール層50を開口させ、薬剤を薬剤にかかる圧力及び薬剤の重力により下方向に移動させる。シール層を開口するために薬剤収納部内または薬剤排出部内に加える好適な圧力は0.1〜25kPaである。このようにしてシール層を開口することにより、容器中の薬剤は薬剤排出部を通って第2の容器内に排出される。ここで薬剤排出部の開口端部は薬剤充填入口部31内に連通されるべきであるが、場合によっては薬剤が充填入口部31から漏れ出す可能性もありうる。この危険性を回避するためにも、先述したスカート部18の内面と内容物充填入口部31の外面を密着させる別(例えば溶解装置)の機構の設置は望ましい。
【0059】
筒状部材の薬剤に圧力を加える手段としては、筒状部材内に空気を吹き込む、筒状部材内に液体を吹き込む、筒状部材を介して内容物を押圧するなど任意の手段をとることができる。
【0060】
例えば、筒状部材の周側部に設けた気体又は液体導入孔形成部17に孔を開け、孔に導入管40を通して、導入管から空気を吹き込むことにより、筒状部材内に空気圧をかけ、薬剤を下方向に移動させることができる。また、薬剤充填時に多くの気体を混在させた状態にしていれば、筒状部材10を外側から単に押圧することにより、薬剤を第2の容器内に落下させることができる。
【0061】
また、筒状部材内に、空気を混在することなく薬剤のみが収納されている場合(いわゆる真空パッキング)、筒状部材を外気と連通させて外気を筒状部材内に入れることにより、及び/又は人為的に押圧することにより、薬剤を第2の容器内に落下させることができる。
【0062】
また、移し替え用の第2の容器30が、自動溶解装置の場合、図3に示すように、自動溶解装置内からノズル32を容器内に挿入し、このノズルから液体を吹き込むことにより、薬剤を溶解させながら自動溶解装置内に移し替えることもできる。
【0063】
空気や液体を吹き込む場合にはある程度の圧力(速度)があったほうが排出しやすく、具体的には0.1〜25kPaであることが好ましい。圧力が強すぎると容器破裂の恐れがあり、弱すぎると開封、排出に時間がかかり、更には、排出不良という不具合を生じる。
【0064】
さらに、薬剤充填入口部31とスカート部18を密着させ、溶解装置30内に空気を入れて薬剤排出部側の圧力を0.1〜25kPaとすることでシール層を開口させ薬剤を排出させることもできる。
【0065】
(第2の実施の形態)
図5は液体状又は粉末状の薬剤(例えば、透析用剤)が収容される収納容器の他の例を示す正面図である。図6は移し替え用の第の容器の上部に収納容器を位置させた図である。図7はその側面図で、薬剤を収納した状態を示す。この収納容器は、筒状部材10と袋状シール層50とで構成されている。
【0066】
第2の実施例が第1の実施例と相違する点は、シール層の形状、構造である。従って、第1の実施例と共通する構成については、同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる構成について説明する。図5のシール層50は逆台形状の袋状をなして、薬剤排出部70に内在している。即ち、上端部21(第1の端部)と、上端部よりも短い下端部22(第2の端部)と、これら上端部21、下端部22を結ぶ傾斜した両側23,23(周側部を構成する)とを有する。上端部21の外周面と筒状部材内周面とは同じ長さであり、上端部21の外周面が筒状部材10の内周面に封止されている。封止された上端部21は、筒状部材の開封予定部16よりも上側に位置している。上端部21と、筒状部材の開封予定部16との間(以下、この部分をスカート部18と称する)の長さは、移し替え用の第2の容器30(例えば自動溶解装置)の薬剤充填口(開口部)を覆うに十分な長さを有している。言い換えると、下端部22は、スカート部18の中、或いは第2の容器30の薬剤充填口の中にある。袋状シール層50の両側は封止されている。このように構成されたシール層50は、第1の実施例と同様に、薬剤を収納した薬剤収納部に圧力を加えると開口する程度のシール力を有し、シール層が開口されると薬剤が薬剤収納部から薬剤排出部を通って外部に排出されるものである。シール層50はこのようなシール力を有するために、その材質が低融点ポリオレフィン素材、易剥離性素材、及び再封性素材の群から選択された1又は2以上の手段で形成されているのが好ましい。特に、再封性素材のシール層では、薬剤収納部側が薬剤排出部側に比べて易開口性になるように形成されていることが望ましい。
【0067】
具体的には、袋状シール層はポリエチレン単体やポリエチレン/ポリエステル製のラミネート素材等で形成されている。袋状シール層50は、特に、ポリエチレン/エチレン酢酸ビニル共重合体の混合物のフィルムを内側に配置することが好ましい。
【0068】
袋状シール層の両側の底辺に対する傾斜角度は、薬剤が液体の場合10〜90度、粉末状の場合25〜90度で、薬剤が滑り落ちやすいようになっているのがよい。
【0069】
なお、袋状シール層の厚みは150μm以下が好ましく、100μm以下がさらに好ましい。ただし、あまり薄いと強度上の問題があるので10μm以上が好ましい。
【0070】
また、上記の例では、袋状シール層50の上端部21の外周面と筒状部材内周面とは同じ長さとしたが、本発明はこれに限るものではない。袋状シール層上端部21の外周面が筒状部材内周面より短い場合、袋状シール層上端部21の外周面を筒状部材内周面の所定箇所に封止し、残りの部分を筒状部材内周面相互で封止するようにすることができる。要は、薬剤が収納できる形態になっていればよい。
【0071】
次に図6、図7を参照して、このように構成された容器の使用方法を説明する。
【0072】
この第2の実施例も、その使用方法は、基本的に第1の実施例と同じであるので、重複を避けるためにここでの説明は省略する。第1の実施例と異なる点は、シール層50が逆台形状であるために、薬剤が、シール層にガイドされて的確に第2の容器内に排出できることである。
【0073】
以上、図面に基づいて本発明の収納容器及びその使用方法を説明したが、本発明は図面に記載したものに限定されるものではない。例えば、筒状部材は矩形に限らず、薬剤を収容するものであれば特に限定されるものではない。又、袋状シール層は台形に限らず、移し替え時に薬剤を落下できるものであればよい。筒状部材、シール層の材質も、薬剤をフレキシブルに収容可能であり、かつ、薬剤が外部に漏れないものであれば、特に限定されるものではない。薬剤も液体状、粉末状としたが、スラリー状や顆粒状、ブロック状等、排出部より排出可能な流動性を有するものであれば上記に限定されない。
【実施例】
【0074】
(実施例1)
図1のシール層50をチャックシールとした図9記載の容器を用意した。
【0075】
外筒部材として、ポリエステル/シリカ蒸着ポリエステル/ポリエチレン製のラミネート袋を用い、ポリエチレン製のチャックシールを用い、下記サイズの容器を作成した。
【0076】
L(縦):400mm
W(横):150mm
l(薬剤排出部長さ):100mm
チャックシール長さ:150mm
チャックシール幅:5mm
外筒部材下端部12をヒートシールにより密封し、内筒部材下端部50、周側部11、外筒部材上端部13で形成される空間内(以下、薬剤充填部という)に粉末透析剤1000gを収納し、十分に脱気処理を行った後、外筒部材上端部13をヒートシールした。
【0077】
薬剤容器の孔部14をフックにかけ、薬剤容器を吊り下げた状態とし、内容物充填入口部31の上に位置させた。開封予定部16を開き、薬剤が排出されるスカート部18を内容物充填入口部31の外側に位置させた。また薬剤充填部の内圧を測定するために、圧力計に連結したチューブを薬剤容器に差し込み、排出準備を完了させた。
【0078】
次いで、気体導入孔形成部17にエアーノズルを差込み、元圧50kPaに調節したエアーを流量15L/分程度の速度で約10秒間導入した。薬剤充填部は膨らみ、内部圧力が増し、チャックシールがはずれ、約5秒程度で内容物が完全に溶解ホッパー30へ移動した。このときの薬剤充填部の最大圧力は約18kPaであった。実施例1の容器は、極めて製作が容易である。しかも、完全密閉系でクリーンエアーが導入できるため、クリーンかつ、短時間でスムーズに内容物を排出できることが確認された。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明の収納容器の一例を示す図。
【図2】同収納容器の使用方法を示す説明図。
【図3】他の使用方法を示す説明図。
【図4】図1の収納容器を側面から見た図で、薬剤を充填した状態から排出する状態を示す。
【図5】本発明の収納容器の他の例を示す図。
【図6】同収納容器の使用方法を示す説明図。
【図7】図5の収納容器を側面から見た図で、薬剤を充填した状態から排出する状態を示す。
【図8】図5の収納容器輸送時等にスカート部を折りたたんだ状態を示す図。
【図9】図1の収納容器のシール層50をチャックシールとした具体例を示す図。
【符号の説明】
【0080】
10…筒状部材
11…筒状部材両側
12…筒状部材下端部
13…筒状部材上端部
14…容器運搬用若しくは容器吊り下げ用の孔部
15…ノッチ
16…開封予定部
17…気体又は液体導入孔形成部
18…スカート部
21…(袋状シール層の)上端部
22…(袋状シール層の)下端部
23…(袋状シール層の)周側部
30…移し替え用の第2の容器
31…薬剤充填入口部
32…導入管
40…導入管
50…シール層(内筒部材下端部)
60…薬剤収納部
70…薬剤排出部
C…薬剤
L…容器の縦方向の長さ
W…容器の横幅方向の長さ
l…容器の薬剤排出部の長さ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
閉塞された内部空間を形成した薬剤収納容器であって、
内部空間はシール層を介して薬剤収納部と薬剤排出部との2室を分離形成しており、
シール層は、薬剤収納部に収納される薬剤の質量を支えるに充分で、かつ、薬剤を収納した薬剤収納部または薬剤排出部内に圧力を加えると開口して、薬剤収納部と薬剤排出部とが連通する程度のシール力を有し、シール層が開口されると薬剤が薬剤収納部から薬剤排出部を通って外部に排出されることを特徴とする薬剤収納容器。
【請求項2】
シール層は、薬剤収納部に収納される薬剤の質量を支えるに充分で、かつ、薬剤を収納した薬剤収納部または薬剤排出部内に0.1〜25kPaの圧力を加えると開口する程度のシール力を有することを特徴とする請求項1記載の薬剤収納容器。
【請求項3】
シール層は、薬剤収納部と薬剤排出部の境界に位置していることを特徴とする請求項1又は2記載の薬剤収納容器。
【請求項4】
シール層は内袋形状で薬剤排出部を兼ねており、該薬剤排出部は更に内袋形状のシール層の外側にスカート部を形成していることを特徴とする請求項1又は2記載の薬剤収納容器。
【請求項5】
シール層は、プラスチック素材又はプラスチック素材からなる積層体で形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の収納容器。
【請求項6】
シール層は、エンジニアリングプラスチック素材及び/又はポリオレフィン素材と、ポリオレフィン系エラストマー素材との積層体からなり、ポリオレフィン系エラストマー素材を内側に配置して、弱接合していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の収納容器。
【請求項7】
シール層は内容物接触面と内容物非接触面を有し、内容物非接触面のうち一部分又は全部分(封止部分を除く)は、低融点ポリオレフィン素材、易剥離性素材、再封性素材からなる群から選択された1又は2以上の手段で形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の収納容器。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれかに記載された薬剤収納容器を用意する工程と、
この薬剤収納容器の薬剤排出部側端部を開口する工程と、
この開口工程後、薬剤収納部内または薬剤排出部内に物理的/又は機械的圧力を加えてシール層を開口し、薬剤排出部側から薬剤を排出する工程を備えたことを特徴とする薬剤収納容器から薬剤を排出する方法。
【請求項9】
薬剤収納部内または薬剤排出部内に0.1〜25kPaの範囲の圧力を加え
てシール層を開口する請求項8に記載の方法。
【請求項10】
薬剤収納部に物理的/又は機械的圧力を加える工程の前後又は同時のいずれかのタイミングに、シール層を開く方向に薬剤排出部側を引っ張る工程を更に備えた請求項8又は9に記載の方法。
【請求項11】
内容物を第2の容器に移し替えるための収納容器であって、薬剤排出部の長さは、内容物が移し替えられる第2の容器の内容物充填入口部を覆うに充分な長さのスカート部を形成していることを特徴とする請求項1〜10のいずれか記載の収納容器。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか記載の収納容器を用いて、収納容器内の内容物を第2の容器に移し替える方法であって、
液体状又は粉末状の内容物が収容された収納容器の薬剤排出部の下端を開口する工程と、
開口された薬剤排出部の下端を、第2の容器に設けられた内容物充填入口部の上に配置する工程と、
薬剤収納部内の内容物に物理的及び/又は機械的圧力を加えて、シール層を開口させる工程とを備え、
前記内容物を当該圧力および重力により前記薬剤排出部を通って第2の容器内に移し替えることを特徴とする収納容器内の内容物を第2の容器に移し替える方法。
【請求項13】
薬剤収納部内の内容物に物理的及び/又は機械的圧力を加える手段は、薬剤収納部内に空気を吹き込む、薬剤収納部を介して内容物を押圧する、薬剤収納部内に液体を吹き込むことの1又は2以上の手段であることを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
薬剤収納部は、周側部に気体又は液体導入孔形成部を設けており、該形成部に孔を開け、孔に導入管を通して、導入管から気体又は液体を吹き込むことにより、薬剤収納部内の内容物に物理的及び/又は機械的圧力を加える請求項12又は13記載の方法。
【請求項15】
薬剤収納部内の内容物には気体が混在しており、薬剤収納部を外側から押すことにより薬剤収納部内の内容物に物理的及び/又は機械的圧力を加えることを特徴とする請求項12又は13に記載の方法。
【請求項16】
薬剤収納部内には、気体を混在することなく内容物のみが収納されており、内容物にかける圧力は、薬剤収納部を外気と連通させて外気を薬剤収納部内に送入する、及び/又は人為的に押圧することにより薬剤収納部内の内容物に物理的及び/又は機械的圧力を加えることを特徴とする請求項12又は13記載の方法。
【請求項17】
薬剤排出部、シール層を通って薬剤収納部内に挿入されたノズルから第2の容器内の液体、又は別途供給される液体を噴出させることにより薬剤収納部内の内容物に物理的及び/又は機械的圧力を加えることを特徴とする請求項12又は13に記載の方法。
【請求項18】
内容物の収納容器は透析用剤収納容器であって、第2の容器は自動溶解装置であることを特徴とする請求項12〜17のいずれかに記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−55149(P2008−55149A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−194878(P2007−194878)
【出願日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【出願人】(000237972)富田製薬株式会社 (30)
【出願人】(596111276)積水フイルム株式会社 (133)
【Fターム(参考)】