収納箱用付属装置
【課題】収納箱に切刃を取り付けずに、周知と同様に引き出されたシート状物を切断することができ、しかも、使用済後において危険が伴う切刃の取り外しが不要で、さらには、消費者が日常的に繰り返し使うときに要求される箱としての方形保持力が収納箱に要求されない収納箱用付属装置を提供する。
【解決手段】収納箱Aの外側に着脱可能に嵌め合わせ装着されるケース体5と、このケース体5の外面縁の長辺方向に沿って固着され、収納箱A内から引き出されるラップフィルム1を切断する切刃6とを備えている。そして、ケース体5は、開口部7を有する略横長箱状で、ラップフィルム1を切断するときに収納箱Aの長辺方向に加わる捩れ作用や曲げ作用などの外力によって収納箱Aが損傷しないように保護する強度を備えていることにある。
【解決手段】収納箱Aの外側に着脱可能に嵌め合わせ装着されるケース体5と、このケース体5の外面縁の長辺方向に沿って固着され、収納箱A内から引き出されるラップフィルム1を切断する切刃6とを備えている。そして、ケース体5は、開口部7を有する略横長箱状で、ラップフィルム1を切断するときに収納箱Aの長辺方向に加わる捩れ作用や曲げ作用などの外力によって収納箱Aが損傷しないように保護する強度を備えていることにある。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品包装用のラップフィルム、アルミホイル、クッキングペーパなどのシート状物のロール体を収納する収納箱に着脱可能に装着されて用いられる付属装置に係り、特に、箱外に必要な長さだけ引き出されたシート状物を切断するための切刃を備えている付属装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、ロール状に巻かれているラップフィルムを収納する収納箱としては種々の構造形態のものが提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2などを参照)。
従来から知られている一般的な収納箱は、例えば、特許文献1に開示されているように、ロール状に巻かれているラップフィルムのロール体が収納される側面視で略正四角形状で横長の略角型柱状(略角型筒状)に形成されている。
そして、四面一側に設けられている開口部から、必要な長さだけ引き出されたラップフィルムが、開口部を開閉する蓋体などに備えられている金属製の切刃(切断刃)によって切断されることにより、必要とする長さのラップフィルムが繰り返し供給されるように構成されている。
【0003】
ところで、近年では、ゴミの分別廃棄が広くいきわたっており、その一環として、使用済みの収納箱は、金属製の切刃を紙製の収納箱から取り外して分別廃棄することが望まれている。
【特許文献1】特開2000−190957号公報
【特許文献2】特開2008−150107号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、切刃は、収納箱に対し、切刃側に設けられている爪による突き刺し折り曲げなどによって頑丈に取り付けられている。しかも、切刃は、収納箱や蓋体の長辺方向の縁部からその刃先がわずかに出ているだけであるために、掴むことができず、簡単には取り外すことができない。
【0005】
そこで、従来では、切刃の近くで収納箱自体を切り裂いたり、掴み工具などを用いて切刃の刃先を掴んで、収納箱から切刃を無理やり取り外すなどで、切刃と収納箱とを分別することが行われているが、その際に切刃が勢いよく跳ねて手を傷つけるなどの危険が伴うものとなっていた。
このように、従来では、収納箱からの切刃の取り外しが容易ではなく分別廃棄がしづらい上に、危険と伴うなどの問題があり、その対策が望まれていた。
【0006】
そこで、本発明は、前記課題を解消するために創案されたものであり、収納箱に切刃を取り付けずに、周知と同様に収納箱から引き出されたシート状物を切断することができ、しかも、複数の収納箱に対して繰り返し使用することが可能で、さらには、消費者が日常的に繰り返し使うときに要求される箱としての強度が収納箱側に要求されない収納箱用の付属装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明では、箱外に引き出されて切断されるシート状物のロール体を収納する収納箱に着脱可能に装着される付属装置であって、
前記収納箱の外側に着脱可能に装着されるケース体と、このケース体の外面縁の長辺方向に沿って固着され、前記収納箱内から引き出された前記シート状物を切断する切刃と、を備え、前記ケース体は、開口部を有する略横長箱状に形成され、かつ、前記収納箱が外力によって損傷しないように保護する強度を備えていることを特徴とする。
ここで、前記ケース体は、開口長辺一側縁から折り曲げ可能に延設されて、前記切刃の刃先を覆う刃先ガード片部を備えていることが好適なものとなる。
【0008】
このような構成によれば、収納箱の着脱可能に嵌め合わせ装着されるケース体側に備えられている切刃によって、収納箱から引き出されるシート状物を切断することができる。これにより、シート状物が無くなった使用済の収納箱をそそまま廃棄することができる。
つまり、従来品のように、面倒で危険が伴う切刃を取り外すなどの分別を行うことなく、収納箱を廃棄処理することができる。しかも、ケース体は、収納箱が外力(シート状物を切断するときに収納箱の長辺方向に加わる捩れ作用や曲げ作用など)によって損傷しないように保護する強度を備えているために、収納箱自体を、従来品よりも薄い紙材を用いて形成することができる。
また、刃先ガード片部によって、ケース体に備えられている切刃が覆われていることで、流通過程や販売店などにおける取り扱い時における安全性を確保することができる。
【0009】
また、本発明では、前記刃先ガード片部が、前記ケース体の外面から剥がされた後に、該ケース体にはめ込み装着された前記収納箱に内側に折り返されることにより、少なくとも前記シート状物が切断されるときに、該シート状物を前記収納箱に備えられているシート押え片部との間で押さえ込む前記収納箱の長辺一側立上り壁の内面に沿って内設されるように形成されていることを特徴とする。
【0010】
このような構成によれば、ケース体の外面から剥がされて収納箱の長辺一側立上り壁の内面に沿ってあてがわれるように折り返された刃先ガード片部により、収納箱の長辺一側立上り壁に剛性が付与される。つまり、長辺一側立上り壁は、刃先ガード片部とによって二重壁構造に形成される。
これにより、収納箱から引き出されたシート状物が切断されるときに、収納箱の長辺一側立上り壁の外面に沿わされたシート状物の幅方向全体をシート押え片部との間で均一に、かつ、確実に押さえ込むことができる。つまり、消費者がシート押え片部の上からシート状物を押さえ込んだときに、刃先ガード片部によって内側から支えられている長辺一側立上げ壁は内側(ロール体側)に撓むなどの変形を起さない。これによって、シート状物の幅方向全体にわたり均等なテンションを掛けつつ切刃に押し当てて切断することができる。
【0011】
また、本発明では、前記刃先ガード片部が、前記ケース体の外面から剥がされた後に、前記ケースの開口長辺一側縁部から該ケース体の内面側に沿うように折り返されることにより、少なくとも前記ケース体の長辺一側の立上り壁と底面壁とを二重壁構造に形成することを特徴とする。
これにより、ケース体の強度をより一層効果的に増強させることができる。
【0012】
また、前記ケース体が、展開された状態から前記収納箱の外側に嵌め合わせ装着される箱状に組み立てられるように形成されていることを特徴とする。
これにより、切刃を備えたケース体を、流通のときや販売店などにおいて平面状に展開させた状態で取り扱うことができるために、すでに箱状に形成されているものに比べて、その取り扱い性の向上を図ることができる。例えば、数十枚から数百枚を一同に重ねた状態で取り扱うことができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の収納箱用付属装置は、以上のように構成されていることで、収納箱に切刃を取り付けずに、周知と同様に収納箱から引き出されたシート状物をケース体側に備えられている切刃によって切断することができる。
そして、使用済みになった収納箱を廃棄するときに、危険が伴う切刃の取り外しが不要で、さらには、消費者が日常的に繰り返し使うときに要求される長辺方向における捩れ作用や曲げ作用などの外力に対する強度はケース体が持っているために、収納箱側にその外力に対する強度が要求されない。
これにより、収納箱は、切刃が不要である上に、収納箱自体の材料費を削減することができる分、より安価に製作し、提供することが可能となる。しかも、廃棄処理が簡便で、取り扱い上においても安全であるなどの消費者にニーズに答えた収納箱用の付属装置を提供することができる。
【0014】
また、本発明によれば、収納箱から引き出されたシート状物が切断されるときに、シート状物をシート押え片部との間で挟み込むように押さえ込む収納箱の長辺一側立上り壁には刃先ガード片部とによる二重壁構造によって剛性(強度)が付与される。
これにより、シート状物の幅方向全体をシート押え片部との間で均一に、かつ、確実に押さえ込むことができので、シート状物の幅方向全体にわたり均等なテンションを掛けつつ切刃に押し当てて、速やかにシート状物を切断することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、第1の実施形態に係る付属装置を装着した収納箱を示す斜視図であり、図2は、同縦断側面図である。
なお、食品包装用のシート状物としては、ラップフィルム、アルミホイル、クッキングペーパなどを挙げることができるが、本実施形態については、ラップフィルムのロール体を収納する収納箱を一例に挙げて説明する。
【0016】
≪収納箱の構成≫
収納箱Aは、流通のときや販売店などにおける陳列のときに、破損しない程度の強度(方形保持力)を有する厚さの紙材を用いて形成されている。
つまり、本実施形態に係る収納箱Aは、周知の収納箱を作る紙材の厚さに比べて、厚さが薄い紙材を用いて、周知のように、ラップフィルム1のロール体1aを収容し得る大きさを有する側面視で略正四角形状で横長の略角型柱状(略角型筒状)に形成されている。これにより、紙材の材料費の削減を図り、収納箱Aを安価に製造し得るようにしている。
【0017】
また、収納箱Aは、図1および図2に示すように、四角四面の一側面(上面)に開口されている開口部2の開口長辺一側縁部に沿わせて連設させた蓋体3を備えている。この蓋体3には、ラップフィルム1を必要な長さだけ引き出した後に、ラップフィルム1を収納箱Aの前側立上り壁a1との間で挟み込むように押えるためのラップラップ押え片部4が備えられている。
【0018】
≪第1の実施形態の付属装置の構成≫
図3は、第1の実施形態に係る付属装置を示す斜視図であり、図4は、同縦断側面図である。ここでは、図1および図2を適宜参照しながら説明する。
付属装置Bは、図1に示すように、収納箱Aの外側に着脱可能に嵌め合わせ装着されるケース体5と、このケース体5の外面縁の長辺方向に沿って固着され、収納箱A内から箱外に引き出されたラップフィルム1を切断する鋸刃状の金属製切刃6とを備えて構成されている。
【0019】
≪ケース体の構成≫
ケース体5は、収納箱Aを外力から保護する。例えば、収納箱Aから引き出されたラップフィルム1にテンションを掛けつつ切刃6に当てて切断するとき、特に、収納箱Aの長辺方向に掛かる捩れ作用や曲げ作用などの外力によって収納箱Aが損傷しないように、収納箱Aをその外側から保護する強度(方形保持力)を有する厚紙やその他の紙材、例えば、コートボール紙などからなる厚紙を用いて形成されている。
【0020】
このケース体5は、図1および図4に示すように、収納箱Aの底面壁a2から上面の開口部2に至る高さ方向の略下半部側において、収納箱Aを包囲するように嵌め合わせ装着する程度の深さで、開口部(収納箱装着口)7を有する略横長箱状に形成されている。
そして、ケース体5は、開口部7の開口長辺一側縁(前側立上り壁b2の上端)から折り曲げ可能に延設させた刃先ガード片部8を備え、さらに、この刃先ガード片部8が備えられている前側立上り壁b2との連設コーナー縁に沿う底面壁b1に、連設コーナー縁からやや前方(図2において紙面左方向)に向けて刃先を突出させた状態で長辺方向に固着させた切刃6を備えている。
これにより、収納箱Aの開口部2から引き出されてラップ押え片部4を介して一方の手で押えられたラップフィルム1の端部分をもう一方の手で摘み、ラップフィルム1にテンションを掛けつつ切刃6に押し当てることで、ラップフィルム1を切断することができるようにしている。
【0021】
≪刃先ガード片部の構成≫
刃先ガード片部8は、流通のときや販売店などにおいて流通業者や販売員が付属装置Bを取り扱うとき、そして消費者が付属装置Bを購入し、ケース体5に収納箱Aが装着されるまでの間において、切刃6の刃先を保護する役目をなすものである。
この刃先ガード片部8は、図2、図3および図4に示すように、ケース体5の開口長辺一側縁から、収納箱Aの前側立上り壁a1の外面上半部、そして開口部2の開口縁から収納箱Aの内側に折り曲げられて前側立上り壁a1の内面に沿って底面壁a2に至る程度の長さに延設されてケース体5に備えられている。
そして、このようにケース体5に備えられている刃先ガード片部8は、付属装置Bの流通ときや販売店などにおいて陳列のとき、つまり、消費者が購入するまでの間は、図4に示すように、ケース体5の前側立上り壁b2と底面壁b1とのそれぞれの外面に沿うように折り曲げられて、底面壁b1の接着剤などによって剥離可能に取り付けられているようになっている。
【0022】
[作用説明]
つぎに、以上のように構成されている第1の実施形態に係る付属装置Bの使用法について簡単に説明する。
図5は、刃先ガード片部をケース体から剥がし、ケース体に嵌め合わせ装着された収納箱の内側に折り返すときの状態を示す縦断側面図であり、図6は、収納箱からラップフィルムを引き出して切断するときの状態を示す同縦断側面図である。ここでは、図2から図4を適宜参照しながら説明する。
購入した付属装置Bを切刃無しの収納箱Aに装着するときには、まず、図4に示す状態で図示省略のパッケージに収納されている付属装置Bを、パッケージから取り出した後に、図3および図5の(a)に示すように、ケース体5の底面壁b1から切刃6の刃先を覆う刃先ガード片部8を剥がす。
そして、図5の(b)に示すように、収納箱Aをケース体5に嵌め合わせ装着した後に、刃先ガード片部8を、収納箱Aの前側立上り壁b2の上半部外面からその内面全体に沿わせてあてがうように収納箱Aの内側に折り返す(図2参照)。このとき、ロール体1aを収納箱Aから取り出して行うとよい。また、刃先ガード片部8は、収納箱Aの開口部2の開口縁に合わせて設けられている図示省略の折れ目線によって開口縁から前側立上り壁b2の内面に沿って密接するように収納箱Aの内側に折り曲げられる。
これにより、ケース体5と収納箱Aとは刃先ガード片部8によって一体的に連結される。そして、収納箱Aの前側立上り壁b2は、刃先ガード片部8とによる二重壁構造によって、ラップフィルム1を切断するときに、外から押されても収納箱Aの内側に撓むなどの変形を起さない程度の剛性が付与されるものである。
【0023】
このようにして、付属装置Bを収納箱Aの装着した状態で使用するときには、付属装置Bを介して収納箱Aを一方の手で掴み、図6の(a)に示すように、収納箱Aの蓋体3を開け、ラップフィルム1を開口部2から必要な長さだけ引き出した後に、図6の(b)に示すように、引き出したラップフィルム1を収納箱Aの蓋体3に備えられているラップ押え片部4で押える。このとき、ラップフィルム1はラップ押え片部4と収納箱Aの前側立上り壁b2との間で、幅方向全体が均一にしっかりと押え込まれる。
そして、もう一方の手で引き出されたラップフィルム1の端部分を摘み、ラップフィルム1にテンションを掛けつつ切刃6に押し当てる。このとき、ラップフィルム1は、その幅方向全体がラップ押え片部4と収納箱Aの前側立上り壁b2との間で均一に押さえ込まれていることで、切刃6に当てるラップフィルム1の幅方向全体に均等にテンションを掛けつつ切刃6に押し当てることができる。
これにより、切刃6に押し当てての切断の初めやその途中などにおいてラップフィルム1が刃先に引っ掛かるなどによって切れないなどがなく、ラップフィルム1を速やかに切断することができる。つまり、ラップフィルム1の幅方向に、切れ味が悪くなる弛みなどを生じさせない状態で、切刃6に押し当てて切断することができる。
【0024】
そして、ラップフィルム1が無くなり、付属装置Bが装着されている切刃無しの収納箱Aが使用済みとなった場合には、刃先ガード片部8を収納部A内から取り外した後に、収納箱Aを付属装置Bから取り外し、新しい収納箱Aに入れ替えることで、付属装置Bを継続して使用することができる。
【0025】
≪第2の実施形態に係る付属装置の構成≫
図7は、第2の実施形態に係る付属装置を装着した収納箱を示す斜視図であり、図8は、同縦断側面図である。図9は、第2の実施形態に係る付属装置を示す斜視図である。
この実施形態では、図7および図8に示すように、付属装置B−1を構成するケース体5に収納箱を嵌め合わせ装着するときに、ケース体に備えられている刃先ガード片部を、ケース体から切り離して使用するようにしている。それ以外の構成要素において前記した第1の実施形態と基本的に同じことから、同じ構成要素に同じ符号を付することで重複説明は省略する。
すなわち、図9に示すように、ケース体5の開口長辺一側縁に対する刃先ガード片部8の連設基部には切れ目線9が設けられている。
これにより、消費者が、付属装置Aを購入し、ケース体5を収納箱Aに嵌め合わせ装着するときに、後記の図10に示すように、ケース体5の底面壁b1に貼り付けられている刃先ガード片部8を底面壁b1から剥がした後に、切れ目線9から刃先ガード片部8を切り離すことができるようになっている。
【0026】
[作用説明]
つぎに、このように構成されている第2の実施形態に係る付属装置B−1の使用法について簡単に説明する。
図10は、刃先ガード片部をケース体から剥がし、ケース体から切り離す状態を示す縦断側面図であり、図11は、ケース体に収納箱を嵌め合わせ装着するときの状態を示す同縦断側面図であり、図12は、収納箱からラップフィルムを引き出して切断するときの状態を示す同縦断側面図である。
前記した第1の実施形態のように、消費者が購入後において、図9および図10に示すように、ケース体5の底面壁b1から切刃6の刃先を覆う刃先ガード片部8を剥がし、該刃先ガード片部8をケース体5の開口長辺一側縁に沿って設けられている切れ目線9から切り離してケース体5から分離する(図10の二点鎖線の状態)。
つぎに、図11に示すように、刃先ガード片部8が分離されたケース体5に、収納箱Aを、その底部側から嵌め込む。これにより、付属装置Bを収納箱Aに装着することができる。
【0027】
そして、使用するときには、付属装置B−1を介して収納箱Aを一方の手で掴み、図12の(a)に示すように、収納箱Aの蓋体3を開け、ラップフィルム1を開口部2から必要な長さだけ引き出した後に、図12の(b)に示すように、引き出したラップフィルム1を収納箱Aの蓋体3に備えられているラップ押え片部4で押え、もう一方の手で引き出されたラップフィルム1の端部分を摘み、ラップフィルム1にテンションを掛けつつ切刃6に押し当てる。このとき、ラップフィルム1をケース体5に備えられている切刃6に当てて切断することから、収納箱Aの長辺方向に生じる捩れ作用や曲げ作用などの外力はケース体5によって受け止められ、収納箱A側には一切掛からない。これにより、周知と同様に、必要な長さのラップフィルム1を切断することができる(図12(b)の状態)。
【0028】
そして、ラップフィルム1が無くなり、付属装置B−1が装着されている切刃無しの収納箱Aが使用済みとなった場合には、使用済み収納箱Aから付属装置Bを取り外し、新しい収納箱Aに入れ替えることで、付属装置Bを継続して使用することができる。
【0029】
[他の実施形態の説明]
図13は、第2の実施形態の係る構成の付属装置の他の実施形態を示す斜視図であり、図14は、同縦断側面図である。ここでは、図10を適宜参照しながら説明する。
なお、この他の実施形態では、刃先ガード片部8をケース体5から切り離さずに、ケース体5の外側から内側に沿うように折り返すことにより、ケース体5の箱としての強度(方形保持力)をさらに向上させるようにしたものである。それ以外の構成要素において前記した第1および第2の実施形態と基本的に同じことから、同じ構成要素に同じ符号を付することで重複説明は省略する。
【0030】
すなわち、図10に示すように、ケース体5は、底面壁b1から剥がされる刃先ガード片部8を、この刃先ガード片部8の連設基部に沿ってケース体5の開口長辺一側縁部に設けられている折れ目線10からケース体5の前側立上り壁b2、底面壁b1の内側に沿わせるように折り返すことで、前側立上り壁b2と底面壁b1を内外二重壁構造としている。
この場合、刃先ガード片部8の開放長辺縁の1または数ヶ所に掛止爪片11を備え、この掛止爪片11を掛止させるための掛止スリット12を、図13および図14に示すように、ケース体5の底面壁b1と後側立上り壁b3との連設コーナー部の後側立上り壁b3の下部に備えて、刃先ガード片部8をケース体5内に定着させるようにすることが好適なものとなる。
【0031】
このように、前側立上り壁b2と底面壁b1とが内外二重壁構造に構成されるケース体5には、高い強度(方形保持力)が付与される。これにより、ラップフィルム1を引き出して切断するために消費者が日常的に繰り返し使うときの収納箱Aの長辺方向に加わる捩れ作用や曲げ作用などの外力から収納箱Aが損傷しないように保護することができる。
【0032】
≪第3の実施形態の付属装置の構成≫
図15は、第3の実施形態に係る付属装置のケース体を形成するブランクシートを示す展開斜視図であり、図16は、折り曲げ組み立てられた付属装置を示す縦断正面図および縦断側面図である。
なお、この第3の実施形態では、付属装置B−2を構成するケース体5−1を、平板状に展開された状態での流通や販売店などにおける陳列を可能とし、そして、消費者が購入後において消費者自身がケース体5−1を横長箱状に組み立てて、切刃無しの収納箱Aに嵌め合わせ装着するように構成している。それ以外の構成要素において前記した第2の実施形態と基本的に同じことから、同じ構成要素に同じ符号を付することで重複説明は省略する。
すなわち、付属装置B−2は、ブランクシートCを用いて組み立て可能に形成されるケース体5−1に切刃6を備えることで構成される。
【0033】
ブランクシートCは、コートボール紙など一枚の厚紙から打ち抜き裁断されるものであり、図15に示すように、ケース体5−1の底面壁b1を形成する底板13、この底板13の短辺両側縁からそれぞれ内方に折り曲げられるように連設されてケース体5−1の両側立上り壁b4をそれぞれ形成する内外の側板14a,14bおよび両側フラップ15を備えている。
そして、ブランクシートCは、底板13の長辺前後縁からそれぞれ内方に折り曲げられるように連設されてケース体5−1の前後立上り壁b2,b3をそれぞれ形成する内外の前板16a,16bと内外の後板17a,17bおよび前後フラップ18、外側前板16bと外側後板17bの両側縁からそれぞれ内方に折り曲げられるように連設されてケース体5−1の前後立上り壁b2,b3を両側立上り壁b4に接続する接続フラップ19を備えている。
これにより、折り曲げ各要所にそれぞれ設けられている各折れ目線に沿って、ブランクシートCを、図16に二点鎖線で示すように、内外の両側板14a,14bおよび両側フラップ15、そして内外の前板16a,16bと内外の後板17a,17bおよび前後フラップ18、両側フラップ19を順次に折り曲げ組み立てることで、図16に実線で示す上面に開口部2を備え、外面縁部の長辺方向に沿って固着された金属製切刃6を備えているケース体5−1が折り曲げ形成されるようにしている。
【0034】
[作用説明]
以上のように、ブランクシートCから組み立て形成されるケース体5−1を備えている付属装置B−2によれば、図15に示すように展開された状態で、流通および販売店などにおいて取り扱われ、消費者が購入し、消費者自身によって折り曲げ組み立てられるものである。
組み立てられたケース体5−1は、図16の(a)に示すように、底面壁b1を形成する底板13の上に順次に重なり合うように折り曲げられる両側、前後のフラップ15,18による四重壁構造によって底面壁b1が増強され、そしてこの底面壁b1から立ち上がる前後立上り壁b2,b3および両側立上り壁b4は、内外の前板16a,16b、後板17a,17bおよび内外の両側板14a,14bによる二重壁構造によってそれぞれ増強される。
これにより、ケース体5−1には箱としての高い強度(方形保持力)が付与され、ラップフィルム1を引き出して切断するために消費者が日常的に繰り返し使うときの収納箱Aの長辺方向に加わる捩れ作用や曲げ作用などの外力から収納箱Aが損傷しないように保護することができる。
換言すれば、収納箱Aは、消費者が日常的に繰り返し使うときに要求される箱としての強度(方形保持力)が要求されない薄い紙材を用いて形成することができる。これによって、切刃が不要である上に、収納箱A自体の材料費を削減することができる分、収納箱Aをより安価に製作し、提供することが可能となる。
【0035】
なお、本発明の実施形態の具体的な構成は、前記した各実施形態に限られるものではなく、請求項1から請求項5に記載の本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更などがあっても本発明に含まれるものである。
例えば、ケース体5,5−1の前後立上り壁b2,b3、両側立上り壁b4の高さを、収納箱Aの底部から上面の開口部2に至る高さとし、開口部2を除いて収納箱Aの外側をすっぽりと包囲するように形成することができる。
【0036】
また、流通や販売店などにおける陳列の際に、切刃6の刃先を覆う刃先ガード片部8が、消費者によってケース体5の内側に沿うように折り返されたときに、図14に示した実施形態のように、ケース体5の前側立上り壁b2、底面壁b1を内外二重壁構造とするものに限らず、前側立上り壁b2、底面壁b1、後側立上り壁b3にわたりそれら壁面を内外二重壁構造に構成するように、刃先ガード片部8を形成することができる。
この場合、底面壁b1と後側立上り壁b3との内側にあてがわれる刃先ガード片部8の折り曲げ部分(連設コーナー部分)に、図13および図14に示すような掛止爪片11を切込みなどによって切り起こし可能に備えて、消費者が組み立てるときに、図14に示すように、後側立上り壁b3の下部に備えられている掛止スリット12に掛止させるようにすると良い。
【0037】
また、ケース体5,5−1は、厚紙以外の他の材料、例えば、合成樹脂材などからなる板材などを用いて一体または組み立て可能に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】第1の実施形態に係る付属装置を装着した収納箱を示す斜視図である。
【図2】同縦断側面図である。
【図3】第1の実施形態に係る付属装置を示す斜視図である。
【図4】同付属装置の縦断側面図である。
【図5】同付属装置を消費者が使用するときの状態を示し、(a)は、刃先ガード片部をケース体の底面壁から剥がした状態の縦断側面図であり、(b)は、ケース体に嵌め合わせ装着された収納箱の内側に刃先ガード片部を折り返すときの状態を示す縦断側面図である。
【図6】同付属装置が装着された収納箱からラップフィルムを引き出して切断するときの状態を示し、(a)は、収納箱からラップフィルムを引き出している状態の縦断側面図であり、(b)は、引き出されたラップフィルムを切刃に当てて切断するときの状態を示す縦断側面図である。
【図7】第2の実施形態に係る付属装置を装着した収納箱を示す斜視図である。
【図8】同縦断側面図である。
【図9】第2の実施形態に係る付属装置を示す斜視図である。
【図10】同付属装置を消費者が使うときにおいて、刃先ガード片部をケース体から剥がし、ケース体から切り離す状態を示す縦断側面図である。
【図11】ケース体に収納箱を嵌め合わせ装着するときの状態を示す同縦断側面図である。
【図12】収納箱からラップフィルムを引き出して切断するときの状態を示し、(a)は、収納箱からラップフィルムを引き出している状態の同縦断側面図であり、(b)は、引き出されたラップフィルムを切刃に当てて切断するときの状態を示す同縦断側面図である。
【図13】第2の実施形態の係る構成の付属装置の他の実施形態を示す斜視図である。
【図14】同付属装置の縦断側面図である。
【図15】第3の実施形態に係る付属装置のケース体を組み立て形成するブランクシートを示す展開斜視図である。
【図16】展開状態から折り曲げ組み立てられた同付属装置を示し、(a)は、縦断正面図であり、(b)は、同縦断側面図である。
【符号の説明】
【0039】
A 収納箱
a1 前側立上り壁(長辺一側立上り壁)
a2 底面壁
B,B−1,B−2 付属装置
1 ラップフィルム(シート状物)
1a ロール体
2 開口部(収納箱)
3 蓋体
4 ラップ押え片部
5 ケース体
6 切刃
7 開口部(ケース体)
8 刃先ガード片部
9 折れ目線
b1 底面壁
b2 前側立上り壁
b3 後側立上り壁
b4 側面壁
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品包装用のラップフィルム、アルミホイル、クッキングペーパなどのシート状物のロール体を収納する収納箱に着脱可能に装着されて用いられる付属装置に係り、特に、箱外に必要な長さだけ引き出されたシート状物を切断するための切刃を備えている付属装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、ロール状に巻かれているラップフィルムを収納する収納箱としては種々の構造形態のものが提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2などを参照)。
従来から知られている一般的な収納箱は、例えば、特許文献1に開示されているように、ロール状に巻かれているラップフィルムのロール体が収納される側面視で略正四角形状で横長の略角型柱状(略角型筒状)に形成されている。
そして、四面一側に設けられている開口部から、必要な長さだけ引き出されたラップフィルムが、開口部を開閉する蓋体などに備えられている金属製の切刃(切断刃)によって切断されることにより、必要とする長さのラップフィルムが繰り返し供給されるように構成されている。
【0003】
ところで、近年では、ゴミの分別廃棄が広くいきわたっており、その一環として、使用済みの収納箱は、金属製の切刃を紙製の収納箱から取り外して分別廃棄することが望まれている。
【特許文献1】特開2000−190957号公報
【特許文献2】特開2008−150107号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、切刃は、収納箱に対し、切刃側に設けられている爪による突き刺し折り曲げなどによって頑丈に取り付けられている。しかも、切刃は、収納箱や蓋体の長辺方向の縁部からその刃先がわずかに出ているだけであるために、掴むことができず、簡単には取り外すことができない。
【0005】
そこで、従来では、切刃の近くで収納箱自体を切り裂いたり、掴み工具などを用いて切刃の刃先を掴んで、収納箱から切刃を無理やり取り外すなどで、切刃と収納箱とを分別することが行われているが、その際に切刃が勢いよく跳ねて手を傷つけるなどの危険が伴うものとなっていた。
このように、従来では、収納箱からの切刃の取り外しが容易ではなく分別廃棄がしづらい上に、危険と伴うなどの問題があり、その対策が望まれていた。
【0006】
そこで、本発明は、前記課題を解消するために創案されたものであり、収納箱に切刃を取り付けずに、周知と同様に収納箱から引き出されたシート状物を切断することができ、しかも、複数の収納箱に対して繰り返し使用することが可能で、さらには、消費者が日常的に繰り返し使うときに要求される箱としての強度が収納箱側に要求されない収納箱用の付属装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明では、箱外に引き出されて切断されるシート状物のロール体を収納する収納箱に着脱可能に装着される付属装置であって、
前記収納箱の外側に着脱可能に装着されるケース体と、このケース体の外面縁の長辺方向に沿って固着され、前記収納箱内から引き出された前記シート状物を切断する切刃と、を備え、前記ケース体は、開口部を有する略横長箱状に形成され、かつ、前記収納箱が外力によって損傷しないように保護する強度を備えていることを特徴とする。
ここで、前記ケース体は、開口長辺一側縁から折り曲げ可能に延設されて、前記切刃の刃先を覆う刃先ガード片部を備えていることが好適なものとなる。
【0008】
このような構成によれば、収納箱の着脱可能に嵌め合わせ装着されるケース体側に備えられている切刃によって、収納箱から引き出されるシート状物を切断することができる。これにより、シート状物が無くなった使用済の収納箱をそそまま廃棄することができる。
つまり、従来品のように、面倒で危険が伴う切刃を取り外すなどの分別を行うことなく、収納箱を廃棄処理することができる。しかも、ケース体は、収納箱が外力(シート状物を切断するときに収納箱の長辺方向に加わる捩れ作用や曲げ作用など)によって損傷しないように保護する強度を備えているために、収納箱自体を、従来品よりも薄い紙材を用いて形成することができる。
また、刃先ガード片部によって、ケース体に備えられている切刃が覆われていることで、流通過程や販売店などにおける取り扱い時における安全性を確保することができる。
【0009】
また、本発明では、前記刃先ガード片部が、前記ケース体の外面から剥がされた後に、該ケース体にはめ込み装着された前記収納箱に内側に折り返されることにより、少なくとも前記シート状物が切断されるときに、該シート状物を前記収納箱に備えられているシート押え片部との間で押さえ込む前記収納箱の長辺一側立上り壁の内面に沿って内設されるように形成されていることを特徴とする。
【0010】
このような構成によれば、ケース体の外面から剥がされて収納箱の長辺一側立上り壁の内面に沿ってあてがわれるように折り返された刃先ガード片部により、収納箱の長辺一側立上り壁に剛性が付与される。つまり、長辺一側立上り壁は、刃先ガード片部とによって二重壁構造に形成される。
これにより、収納箱から引き出されたシート状物が切断されるときに、収納箱の長辺一側立上り壁の外面に沿わされたシート状物の幅方向全体をシート押え片部との間で均一に、かつ、確実に押さえ込むことができる。つまり、消費者がシート押え片部の上からシート状物を押さえ込んだときに、刃先ガード片部によって内側から支えられている長辺一側立上げ壁は内側(ロール体側)に撓むなどの変形を起さない。これによって、シート状物の幅方向全体にわたり均等なテンションを掛けつつ切刃に押し当てて切断することができる。
【0011】
また、本発明では、前記刃先ガード片部が、前記ケース体の外面から剥がされた後に、前記ケースの開口長辺一側縁部から該ケース体の内面側に沿うように折り返されることにより、少なくとも前記ケース体の長辺一側の立上り壁と底面壁とを二重壁構造に形成することを特徴とする。
これにより、ケース体の強度をより一層効果的に増強させることができる。
【0012】
また、前記ケース体が、展開された状態から前記収納箱の外側に嵌め合わせ装着される箱状に組み立てられるように形成されていることを特徴とする。
これにより、切刃を備えたケース体を、流通のときや販売店などにおいて平面状に展開させた状態で取り扱うことができるために、すでに箱状に形成されているものに比べて、その取り扱い性の向上を図ることができる。例えば、数十枚から数百枚を一同に重ねた状態で取り扱うことができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の収納箱用付属装置は、以上のように構成されていることで、収納箱に切刃を取り付けずに、周知と同様に収納箱から引き出されたシート状物をケース体側に備えられている切刃によって切断することができる。
そして、使用済みになった収納箱を廃棄するときに、危険が伴う切刃の取り外しが不要で、さらには、消費者が日常的に繰り返し使うときに要求される長辺方向における捩れ作用や曲げ作用などの外力に対する強度はケース体が持っているために、収納箱側にその外力に対する強度が要求されない。
これにより、収納箱は、切刃が不要である上に、収納箱自体の材料費を削減することができる分、より安価に製作し、提供することが可能となる。しかも、廃棄処理が簡便で、取り扱い上においても安全であるなどの消費者にニーズに答えた収納箱用の付属装置を提供することができる。
【0014】
また、本発明によれば、収納箱から引き出されたシート状物が切断されるときに、シート状物をシート押え片部との間で挟み込むように押さえ込む収納箱の長辺一側立上り壁には刃先ガード片部とによる二重壁構造によって剛性(強度)が付与される。
これにより、シート状物の幅方向全体をシート押え片部との間で均一に、かつ、確実に押さえ込むことができので、シート状物の幅方向全体にわたり均等なテンションを掛けつつ切刃に押し当てて、速やかにシート状物を切断することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、第1の実施形態に係る付属装置を装着した収納箱を示す斜視図であり、図2は、同縦断側面図である。
なお、食品包装用のシート状物としては、ラップフィルム、アルミホイル、クッキングペーパなどを挙げることができるが、本実施形態については、ラップフィルムのロール体を収納する収納箱を一例に挙げて説明する。
【0016】
≪収納箱の構成≫
収納箱Aは、流通のときや販売店などにおける陳列のときに、破損しない程度の強度(方形保持力)を有する厚さの紙材を用いて形成されている。
つまり、本実施形態に係る収納箱Aは、周知の収納箱を作る紙材の厚さに比べて、厚さが薄い紙材を用いて、周知のように、ラップフィルム1のロール体1aを収容し得る大きさを有する側面視で略正四角形状で横長の略角型柱状(略角型筒状)に形成されている。これにより、紙材の材料費の削減を図り、収納箱Aを安価に製造し得るようにしている。
【0017】
また、収納箱Aは、図1および図2に示すように、四角四面の一側面(上面)に開口されている開口部2の開口長辺一側縁部に沿わせて連設させた蓋体3を備えている。この蓋体3には、ラップフィルム1を必要な長さだけ引き出した後に、ラップフィルム1を収納箱Aの前側立上り壁a1との間で挟み込むように押えるためのラップラップ押え片部4が備えられている。
【0018】
≪第1の実施形態の付属装置の構成≫
図3は、第1の実施形態に係る付属装置を示す斜視図であり、図4は、同縦断側面図である。ここでは、図1および図2を適宜参照しながら説明する。
付属装置Bは、図1に示すように、収納箱Aの外側に着脱可能に嵌め合わせ装着されるケース体5と、このケース体5の外面縁の長辺方向に沿って固着され、収納箱A内から箱外に引き出されたラップフィルム1を切断する鋸刃状の金属製切刃6とを備えて構成されている。
【0019】
≪ケース体の構成≫
ケース体5は、収納箱Aを外力から保護する。例えば、収納箱Aから引き出されたラップフィルム1にテンションを掛けつつ切刃6に当てて切断するとき、特に、収納箱Aの長辺方向に掛かる捩れ作用や曲げ作用などの外力によって収納箱Aが損傷しないように、収納箱Aをその外側から保護する強度(方形保持力)を有する厚紙やその他の紙材、例えば、コートボール紙などからなる厚紙を用いて形成されている。
【0020】
このケース体5は、図1および図4に示すように、収納箱Aの底面壁a2から上面の開口部2に至る高さ方向の略下半部側において、収納箱Aを包囲するように嵌め合わせ装着する程度の深さで、開口部(収納箱装着口)7を有する略横長箱状に形成されている。
そして、ケース体5は、開口部7の開口長辺一側縁(前側立上り壁b2の上端)から折り曲げ可能に延設させた刃先ガード片部8を備え、さらに、この刃先ガード片部8が備えられている前側立上り壁b2との連設コーナー縁に沿う底面壁b1に、連設コーナー縁からやや前方(図2において紙面左方向)に向けて刃先を突出させた状態で長辺方向に固着させた切刃6を備えている。
これにより、収納箱Aの開口部2から引き出されてラップ押え片部4を介して一方の手で押えられたラップフィルム1の端部分をもう一方の手で摘み、ラップフィルム1にテンションを掛けつつ切刃6に押し当てることで、ラップフィルム1を切断することができるようにしている。
【0021】
≪刃先ガード片部の構成≫
刃先ガード片部8は、流通のときや販売店などにおいて流通業者や販売員が付属装置Bを取り扱うとき、そして消費者が付属装置Bを購入し、ケース体5に収納箱Aが装着されるまでの間において、切刃6の刃先を保護する役目をなすものである。
この刃先ガード片部8は、図2、図3および図4に示すように、ケース体5の開口長辺一側縁から、収納箱Aの前側立上り壁a1の外面上半部、そして開口部2の開口縁から収納箱Aの内側に折り曲げられて前側立上り壁a1の内面に沿って底面壁a2に至る程度の長さに延設されてケース体5に備えられている。
そして、このようにケース体5に備えられている刃先ガード片部8は、付属装置Bの流通ときや販売店などにおいて陳列のとき、つまり、消費者が購入するまでの間は、図4に示すように、ケース体5の前側立上り壁b2と底面壁b1とのそれぞれの外面に沿うように折り曲げられて、底面壁b1の接着剤などによって剥離可能に取り付けられているようになっている。
【0022】
[作用説明]
つぎに、以上のように構成されている第1の実施形態に係る付属装置Bの使用法について簡単に説明する。
図5は、刃先ガード片部をケース体から剥がし、ケース体に嵌め合わせ装着された収納箱の内側に折り返すときの状態を示す縦断側面図であり、図6は、収納箱からラップフィルムを引き出して切断するときの状態を示す同縦断側面図である。ここでは、図2から図4を適宜参照しながら説明する。
購入した付属装置Bを切刃無しの収納箱Aに装着するときには、まず、図4に示す状態で図示省略のパッケージに収納されている付属装置Bを、パッケージから取り出した後に、図3および図5の(a)に示すように、ケース体5の底面壁b1から切刃6の刃先を覆う刃先ガード片部8を剥がす。
そして、図5の(b)に示すように、収納箱Aをケース体5に嵌め合わせ装着した後に、刃先ガード片部8を、収納箱Aの前側立上り壁b2の上半部外面からその内面全体に沿わせてあてがうように収納箱Aの内側に折り返す(図2参照)。このとき、ロール体1aを収納箱Aから取り出して行うとよい。また、刃先ガード片部8は、収納箱Aの開口部2の開口縁に合わせて設けられている図示省略の折れ目線によって開口縁から前側立上り壁b2の内面に沿って密接するように収納箱Aの内側に折り曲げられる。
これにより、ケース体5と収納箱Aとは刃先ガード片部8によって一体的に連結される。そして、収納箱Aの前側立上り壁b2は、刃先ガード片部8とによる二重壁構造によって、ラップフィルム1を切断するときに、外から押されても収納箱Aの内側に撓むなどの変形を起さない程度の剛性が付与されるものである。
【0023】
このようにして、付属装置Bを収納箱Aの装着した状態で使用するときには、付属装置Bを介して収納箱Aを一方の手で掴み、図6の(a)に示すように、収納箱Aの蓋体3を開け、ラップフィルム1を開口部2から必要な長さだけ引き出した後に、図6の(b)に示すように、引き出したラップフィルム1を収納箱Aの蓋体3に備えられているラップ押え片部4で押える。このとき、ラップフィルム1はラップ押え片部4と収納箱Aの前側立上り壁b2との間で、幅方向全体が均一にしっかりと押え込まれる。
そして、もう一方の手で引き出されたラップフィルム1の端部分を摘み、ラップフィルム1にテンションを掛けつつ切刃6に押し当てる。このとき、ラップフィルム1は、その幅方向全体がラップ押え片部4と収納箱Aの前側立上り壁b2との間で均一に押さえ込まれていることで、切刃6に当てるラップフィルム1の幅方向全体に均等にテンションを掛けつつ切刃6に押し当てることができる。
これにより、切刃6に押し当てての切断の初めやその途中などにおいてラップフィルム1が刃先に引っ掛かるなどによって切れないなどがなく、ラップフィルム1を速やかに切断することができる。つまり、ラップフィルム1の幅方向に、切れ味が悪くなる弛みなどを生じさせない状態で、切刃6に押し当てて切断することができる。
【0024】
そして、ラップフィルム1が無くなり、付属装置Bが装着されている切刃無しの収納箱Aが使用済みとなった場合には、刃先ガード片部8を収納部A内から取り外した後に、収納箱Aを付属装置Bから取り外し、新しい収納箱Aに入れ替えることで、付属装置Bを継続して使用することができる。
【0025】
≪第2の実施形態に係る付属装置の構成≫
図7は、第2の実施形態に係る付属装置を装着した収納箱を示す斜視図であり、図8は、同縦断側面図である。図9は、第2の実施形態に係る付属装置を示す斜視図である。
この実施形態では、図7および図8に示すように、付属装置B−1を構成するケース体5に収納箱を嵌め合わせ装着するときに、ケース体に備えられている刃先ガード片部を、ケース体から切り離して使用するようにしている。それ以外の構成要素において前記した第1の実施形態と基本的に同じことから、同じ構成要素に同じ符号を付することで重複説明は省略する。
すなわち、図9に示すように、ケース体5の開口長辺一側縁に対する刃先ガード片部8の連設基部には切れ目線9が設けられている。
これにより、消費者が、付属装置Aを購入し、ケース体5を収納箱Aに嵌め合わせ装着するときに、後記の図10に示すように、ケース体5の底面壁b1に貼り付けられている刃先ガード片部8を底面壁b1から剥がした後に、切れ目線9から刃先ガード片部8を切り離すことができるようになっている。
【0026】
[作用説明]
つぎに、このように構成されている第2の実施形態に係る付属装置B−1の使用法について簡単に説明する。
図10は、刃先ガード片部をケース体から剥がし、ケース体から切り離す状態を示す縦断側面図であり、図11は、ケース体に収納箱を嵌め合わせ装着するときの状態を示す同縦断側面図であり、図12は、収納箱からラップフィルムを引き出して切断するときの状態を示す同縦断側面図である。
前記した第1の実施形態のように、消費者が購入後において、図9および図10に示すように、ケース体5の底面壁b1から切刃6の刃先を覆う刃先ガード片部8を剥がし、該刃先ガード片部8をケース体5の開口長辺一側縁に沿って設けられている切れ目線9から切り離してケース体5から分離する(図10の二点鎖線の状態)。
つぎに、図11に示すように、刃先ガード片部8が分離されたケース体5に、収納箱Aを、その底部側から嵌め込む。これにより、付属装置Bを収納箱Aに装着することができる。
【0027】
そして、使用するときには、付属装置B−1を介して収納箱Aを一方の手で掴み、図12の(a)に示すように、収納箱Aの蓋体3を開け、ラップフィルム1を開口部2から必要な長さだけ引き出した後に、図12の(b)に示すように、引き出したラップフィルム1を収納箱Aの蓋体3に備えられているラップ押え片部4で押え、もう一方の手で引き出されたラップフィルム1の端部分を摘み、ラップフィルム1にテンションを掛けつつ切刃6に押し当てる。このとき、ラップフィルム1をケース体5に備えられている切刃6に当てて切断することから、収納箱Aの長辺方向に生じる捩れ作用や曲げ作用などの外力はケース体5によって受け止められ、収納箱A側には一切掛からない。これにより、周知と同様に、必要な長さのラップフィルム1を切断することができる(図12(b)の状態)。
【0028】
そして、ラップフィルム1が無くなり、付属装置B−1が装着されている切刃無しの収納箱Aが使用済みとなった場合には、使用済み収納箱Aから付属装置Bを取り外し、新しい収納箱Aに入れ替えることで、付属装置Bを継続して使用することができる。
【0029】
[他の実施形態の説明]
図13は、第2の実施形態の係る構成の付属装置の他の実施形態を示す斜視図であり、図14は、同縦断側面図である。ここでは、図10を適宜参照しながら説明する。
なお、この他の実施形態では、刃先ガード片部8をケース体5から切り離さずに、ケース体5の外側から内側に沿うように折り返すことにより、ケース体5の箱としての強度(方形保持力)をさらに向上させるようにしたものである。それ以外の構成要素において前記した第1および第2の実施形態と基本的に同じことから、同じ構成要素に同じ符号を付することで重複説明は省略する。
【0030】
すなわち、図10に示すように、ケース体5は、底面壁b1から剥がされる刃先ガード片部8を、この刃先ガード片部8の連設基部に沿ってケース体5の開口長辺一側縁部に設けられている折れ目線10からケース体5の前側立上り壁b2、底面壁b1の内側に沿わせるように折り返すことで、前側立上り壁b2と底面壁b1を内外二重壁構造としている。
この場合、刃先ガード片部8の開放長辺縁の1または数ヶ所に掛止爪片11を備え、この掛止爪片11を掛止させるための掛止スリット12を、図13および図14に示すように、ケース体5の底面壁b1と後側立上り壁b3との連設コーナー部の後側立上り壁b3の下部に備えて、刃先ガード片部8をケース体5内に定着させるようにすることが好適なものとなる。
【0031】
このように、前側立上り壁b2と底面壁b1とが内外二重壁構造に構成されるケース体5には、高い強度(方形保持力)が付与される。これにより、ラップフィルム1を引き出して切断するために消費者が日常的に繰り返し使うときの収納箱Aの長辺方向に加わる捩れ作用や曲げ作用などの外力から収納箱Aが損傷しないように保護することができる。
【0032】
≪第3の実施形態の付属装置の構成≫
図15は、第3の実施形態に係る付属装置のケース体を形成するブランクシートを示す展開斜視図であり、図16は、折り曲げ組み立てられた付属装置を示す縦断正面図および縦断側面図である。
なお、この第3の実施形態では、付属装置B−2を構成するケース体5−1を、平板状に展開された状態での流通や販売店などにおける陳列を可能とし、そして、消費者が購入後において消費者自身がケース体5−1を横長箱状に組み立てて、切刃無しの収納箱Aに嵌め合わせ装着するように構成している。それ以外の構成要素において前記した第2の実施形態と基本的に同じことから、同じ構成要素に同じ符号を付することで重複説明は省略する。
すなわち、付属装置B−2は、ブランクシートCを用いて組み立て可能に形成されるケース体5−1に切刃6を備えることで構成される。
【0033】
ブランクシートCは、コートボール紙など一枚の厚紙から打ち抜き裁断されるものであり、図15に示すように、ケース体5−1の底面壁b1を形成する底板13、この底板13の短辺両側縁からそれぞれ内方に折り曲げられるように連設されてケース体5−1の両側立上り壁b4をそれぞれ形成する内外の側板14a,14bおよび両側フラップ15を備えている。
そして、ブランクシートCは、底板13の長辺前後縁からそれぞれ内方に折り曲げられるように連設されてケース体5−1の前後立上り壁b2,b3をそれぞれ形成する内外の前板16a,16bと内外の後板17a,17bおよび前後フラップ18、外側前板16bと外側後板17bの両側縁からそれぞれ内方に折り曲げられるように連設されてケース体5−1の前後立上り壁b2,b3を両側立上り壁b4に接続する接続フラップ19を備えている。
これにより、折り曲げ各要所にそれぞれ設けられている各折れ目線に沿って、ブランクシートCを、図16に二点鎖線で示すように、内外の両側板14a,14bおよび両側フラップ15、そして内外の前板16a,16bと内外の後板17a,17bおよび前後フラップ18、両側フラップ19を順次に折り曲げ組み立てることで、図16に実線で示す上面に開口部2を備え、外面縁部の長辺方向に沿って固着された金属製切刃6を備えているケース体5−1が折り曲げ形成されるようにしている。
【0034】
[作用説明]
以上のように、ブランクシートCから組み立て形成されるケース体5−1を備えている付属装置B−2によれば、図15に示すように展開された状態で、流通および販売店などにおいて取り扱われ、消費者が購入し、消費者自身によって折り曲げ組み立てられるものである。
組み立てられたケース体5−1は、図16の(a)に示すように、底面壁b1を形成する底板13の上に順次に重なり合うように折り曲げられる両側、前後のフラップ15,18による四重壁構造によって底面壁b1が増強され、そしてこの底面壁b1から立ち上がる前後立上り壁b2,b3および両側立上り壁b4は、内外の前板16a,16b、後板17a,17bおよび内外の両側板14a,14bによる二重壁構造によってそれぞれ増強される。
これにより、ケース体5−1には箱としての高い強度(方形保持力)が付与され、ラップフィルム1を引き出して切断するために消費者が日常的に繰り返し使うときの収納箱Aの長辺方向に加わる捩れ作用や曲げ作用などの外力から収納箱Aが損傷しないように保護することができる。
換言すれば、収納箱Aは、消費者が日常的に繰り返し使うときに要求される箱としての強度(方形保持力)が要求されない薄い紙材を用いて形成することができる。これによって、切刃が不要である上に、収納箱A自体の材料費を削減することができる分、収納箱Aをより安価に製作し、提供することが可能となる。
【0035】
なお、本発明の実施形態の具体的な構成は、前記した各実施形態に限られるものではなく、請求項1から請求項5に記載の本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更などがあっても本発明に含まれるものである。
例えば、ケース体5,5−1の前後立上り壁b2,b3、両側立上り壁b4の高さを、収納箱Aの底部から上面の開口部2に至る高さとし、開口部2を除いて収納箱Aの外側をすっぽりと包囲するように形成することができる。
【0036】
また、流通や販売店などにおける陳列の際に、切刃6の刃先を覆う刃先ガード片部8が、消費者によってケース体5の内側に沿うように折り返されたときに、図14に示した実施形態のように、ケース体5の前側立上り壁b2、底面壁b1を内外二重壁構造とするものに限らず、前側立上り壁b2、底面壁b1、後側立上り壁b3にわたりそれら壁面を内外二重壁構造に構成するように、刃先ガード片部8を形成することができる。
この場合、底面壁b1と後側立上り壁b3との内側にあてがわれる刃先ガード片部8の折り曲げ部分(連設コーナー部分)に、図13および図14に示すような掛止爪片11を切込みなどによって切り起こし可能に備えて、消費者が組み立てるときに、図14に示すように、後側立上り壁b3の下部に備えられている掛止スリット12に掛止させるようにすると良い。
【0037】
また、ケース体5,5−1は、厚紙以外の他の材料、例えば、合成樹脂材などからなる板材などを用いて一体または組み立て可能に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】第1の実施形態に係る付属装置を装着した収納箱を示す斜視図である。
【図2】同縦断側面図である。
【図3】第1の実施形態に係る付属装置を示す斜視図である。
【図4】同付属装置の縦断側面図である。
【図5】同付属装置を消費者が使用するときの状態を示し、(a)は、刃先ガード片部をケース体の底面壁から剥がした状態の縦断側面図であり、(b)は、ケース体に嵌め合わせ装着された収納箱の内側に刃先ガード片部を折り返すときの状態を示す縦断側面図である。
【図6】同付属装置が装着された収納箱からラップフィルムを引き出して切断するときの状態を示し、(a)は、収納箱からラップフィルムを引き出している状態の縦断側面図であり、(b)は、引き出されたラップフィルムを切刃に当てて切断するときの状態を示す縦断側面図である。
【図7】第2の実施形態に係る付属装置を装着した収納箱を示す斜視図である。
【図8】同縦断側面図である。
【図9】第2の実施形態に係る付属装置を示す斜視図である。
【図10】同付属装置を消費者が使うときにおいて、刃先ガード片部をケース体から剥がし、ケース体から切り離す状態を示す縦断側面図である。
【図11】ケース体に収納箱を嵌め合わせ装着するときの状態を示す同縦断側面図である。
【図12】収納箱からラップフィルムを引き出して切断するときの状態を示し、(a)は、収納箱からラップフィルムを引き出している状態の同縦断側面図であり、(b)は、引き出されたラップフィルムを切刃に当てて切断するときの状態を示す同縦断側面図である。
【図13】第2の実施形態の係る構成の付属装置の他の実施形態を示す斜視図である。
【図14】同付属装置の縦断側面図である。
【図15】第3の実施形態に係る付属装置のケース体を組み立て形成するブランクシートを示す展開斜視図である。
【図16】展開状態から折り曲げ組み立てられた同付属装置を示し、(a)は、縦断正面図であり、(b)は、同縦断側面図である。
【符号の説明】
【0039】
A 収納箱
a1 前側立上り壁(長辺一側立上り壁)
a2 底面壁
B,B−1,B−2 付属装置
1 ラップフィルム(シート状物)
1a ロール体
2 開口部(収納箱)
3 蓋体
4 ラップ押え片部
5 ケース体
6 切刃
7 開口部(ケース体)
8 刃先ガード片部
9 折れ目線
b1 底面壁
b2 前側立上り壁
b3 後側立上り壁
b4 側面壁
【特許請求の範囲】
【請求項1】
箱外に引き出されて切断されるシート状物のロール体を収納する収納箱に着脱可能に装着される付属装置であって、
前記収納箱の外側に着脱可能に嵌め合わせ装着されるケース体と、
このケース体の外面縁の長辺方向に沿って固着され、前記収納箱内から引き出された前記シート状物を切断する切刃と、を備え、
前記ケース体は、開口部を有する略横長箱状に形成され、かつ、前記収納箱が外力によって損傷しないように保護する強度を保有していることを特徴とする収納箱用付属装置。
【請求項2】
前記ケース体は、開口長辺一側縁部から折り曲げ可能に延設される刃先ガード片部を備え、
この刃先ガード片部は、前記切刃の刃先を覆うように、前記ケースの開口長辺一側縁部から該ケース体の外面に沿って折り曲げられて当該外面に剥離可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の収納箱用付属装置。
【請求項3】
前記刃先ガード片部は、前記ケース体の外面から剥がされた後に、該ケース体に嵌め合わせ装着された前記収納箱の内側に折り返されることにより、少なくとも前記シート状物が切断されるときに、該シート状物を前記収納箱に備えられているシート押え片部との間で押さえ込む前記収納箱の長辺一側立上り壁の内面に沿ってあてがわれるように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の収納箱用付属装置。
【請求項4】
前記刃先ガード片部は、前記ケース体の外面から剥がされた後に、該ケースの開口長辺一側縁部から該ケース体の内面側に沿うように折り返されることにより、少なくとも前記ケース体の長辺一側立上り壁と底面壁とを二重壁構造に形成することを特徴とする請求項2に記載の収納箱用付属装置。
【請求項5】
前記ケース体は、平面的に展開されている状態から前記収納箱の外側に嵌め合わせ装着される略横長箱状に組み立てられるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の収納箱用付属装置。
【請求項1】
箱外に引き出されて切断されるシート状物のロール体を収納する収納箱に着脱可能に装着される付属装置であって、
前記収納箱の外側に着脱可能に嵌め合わせ装着されるケース体と、
このケース体の外面縁の長辺方向に沿って固着され、前記収納箱内から引き出された前記シート状物を切断する切刃と、を備え、
前記ケース体は、開口部を有する略横長箱状に形成され、かつ、前記収納箱が外力によって損傷しないように保護する強度を保有していることを特徴とする収納箱用付属装置。
【請求項2】
前記ケース体は、開口長辺一側縁部から折り曲げ可能に延設される刃先ガード片部を備え、
この刃先ガード片部は、前記切刃の刃先を覆うように、前記ケースの開口長辺一側縁部から該ケース体の外面に沿って折り曲げられて当該外面に剥離可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の収納箱用付属装置。
【請求項3】
前記刃先ガード片部は、前記ケース体の外面から剥がされた後に、該ケース体に嵌め合わせ装着された前記収納箱の内側に折り返されることにより、少なくとも前記シート状物が切断されるときに、該シート状物を前記収納箱に備えられているシート押え片部との間で押さえ込む前記収納箱の長辺一側立上り壁の内面に沿ってあてがわれるように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の収納箱用付属装置。
【請求項4】
前記刃先ガード片部は、前記ケース体の外面から剥がされた後に、該ケースの開口長辺一側縁部から該ケース体の内面側に沿うように折り返されることにより、少なくとも前記ケース体の長辺一側立上り壁と底面壁とを二重壁構造に形成することを特徴とする請求項2に記載の収納箱用付属装置。
【請求項5】
前記ケース体は、平面的に展開されている状態から前記収納箱の外側に嵌め合わせ装着される略横長箱状に組み立てられるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の収納箱用付属装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2010−42843(P2010−42843A)
【公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−208655(P2008−208655)
【出願日】平成20年8月13日(2008.8.13)
【出願人】(000000550)オカモト株式会社 (118)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年8月13日(2008.8.13)
【出願人】(000000550)オカモト株式会社 (118)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]