説明

取付具

【課題】 従来の異なる形状を有する取付具を提供する。
【解決手段】 挿入柱11、第1係止羽根13及び第2係止羽根15等を有し、第2係止羽根15は第1係止羽根13より挿入方向前進側に設けられ、第1係止羽根13の後退角θ1は、第2係止羽根15の後退角θ2より小さく、さらに、第1係止羽根13の長さ寸法L1は、第2係止羽根15の長さ寸法L2より大きい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内周面に雌ねじが形成された穴部に取り付けられる取付具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
内周面に雌ねじが形成された穴部に取り付けられる取付具の一般的な構造は、柱状の中心軸の外周面に弾性変形可能な複数枚の羽根を設けてツリー状としたものである(例えば、特許文献1参照)。そして、この取付具に設けられた複数枚の羽根全ては、中心軸に対する角度が一定である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−71060号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記点に鑑み、従来の異なる形状を有する取付具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、内周面に雌ねじが形成された穴部(W1)に取り付けられる取付具であって、穴部(W1)に取り付けられたときに、穴部(W1)の中心線に沿って穴部(W1)内を延びる挿入柱(11)と、挿入柱(11)の側面側に設けられ、挿入方向後退側に向かうほど挿入柱(11)から離隔する後退翼状に形成された弾性変形可能な一対の第1係止羽根(13)と、挿入柱(11)のうち第1係止羽根(13)より挿入方向前進側に設けられ、挿入方向後退側に向かうほど挿入柱(11)から離隔する後退翼状に形成された弾性変形可能な一対の第2係止羽根(15)とを備え、第1係止羽根(13)の後退角(θ1)は、第2係止羽根(15)の後退角(θ2)より小さく、さらに、第1係止羽根(13)の長さ寸法(L1)は、第2係止羽根(15)の長さ寸法(L2)より大きいことを特徴とする。
【0006】
これにより、請求項1に記載の発明では、大きさ及び後退角が異なる2種類の係止羽根(13、15)により、取付具を穴部(W1)に対して係止固定するので、様々な穴部(W1)に対して対応することができる。
【0007】
また、仮に何らかの衝撃によりいずれかの係止羽根の係止状態が外れた場合であっても、全ての係止羽根(13、15)の係止状態が全て外れてしまう可能性は低いので、確実に取付具の係止状態を維持することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明では、一対の第1係止羽根(13)のうち、根元側部位には、その他の部位に比べて肉厚寸法を小さくした薄肉部(13B)が設けられており、さらに、薄肉部(13B)は、第1係止羽根(13)のうち挿入柱(11)に面する内面側を、当該内面と反対側に窪ませた形状であることを特徴とする。
【0009】
これにより、請求項2に記載の発明では、第1係止羽根(13)の根元側部位に薄肉部(13B)が設けられているので、一対の第1係止羽根(13)を容易に窄ませるように弾性変形させることができる。そして、一対の第1係止羽根(13)が窄むと、窄んだ部位は、太い挿入柱のように機能する。
【0010】
このため、取付具を穴部(W1)に挿入する際の挿入力の向きが穴部(W1)の軸方向からずれた場合であっても、当該窄んだ部位により、取付具が挿入力によって座屈するように変形してしまうことを抑制できる。したがって、挿入力の向きが穴部(W1)の軸方向からずれた場合であっても、確実に取付具を穴部(W1)に挿入できるので、挿入作業性を向上させることができる。
【0011】
請求項3に記載の発明では、一対の第1係止羽根(13)の先端側には、挿入柱(11)から離隔する向きに突出した係止突起(13A)が設けられており、さらに、係止突起(13A)の先端は鋭角状に形成されていることを特徴とする。
【0012】
これにより、請求項3に記載の発明では、係止突起(13A)の先端を雌ねじの谷部に係止させることにより、取付具を強固に係止・固定することができる。
なお、請求項4に記載の発明では、挿入柱(11)の先端には、扁平円柱状のキャップ(17)が設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項5に記載の発明では、一対の第2係止羽根(15)は、キャップ(17)の軸方向端面に設けられていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明では、挿入柱(11)の挿入方向後退側には、穴部(W1)に取り付けられたときに、穴部(W1)の周囲に接触して弾性変形することにより、挿入柱(11)に対して挿入方向後退向きの力を作用させる板バネ部(19)が設けられていることを特徴とする。
【0014】
これにより、請求項6に記載の発明では、いずれかの係止羽根と雌ねじとの接触面圧を高めることができるので、取付具に衝撃又は振動が作用した場合であっても、いずれかの係止羽根(13、15)と雌ねじとの係止状態が解除されてしまうことを抑制できる。
【0015】
請求項7に記載の発明では、板バネ部(19)は、穴部(W1)に取り付けられたときに、穴部(W1)全体を覆う矩形板の板バネに構成されており、さらに、挿入柱(11)は、板バネ部(19)の図心位置に設けられていることを特徴とする。
【0016】
これにより、請求項7に記載の発明では、例えば、板バネ部(19)の端辺部近傍に壁面がある場合には、当該壁面と板バネ部(19)の端辺部とが接触することにより、取付具が回転してしまうことを防止できる。したがって、振動等により取付具が回転し、取付具が穴部(W1)から脱落してしまうことを抑制できる。
【0017】
なお、請求項8に記載の発明では、挿入柱(11)、第1係止羽根(13)、第2係止羽根(15)、キャップ(17)及び板バネ部(19)は、樹脂にて一体形成されていることを特徴とする。
【0018】
因みに、上記各手段等の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記各手段等の括弧内の符号に示された具体的手段等に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1実施形態に係る取付具1の正面図である。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】図1の右側面図である。
【図4】図1の上面図である。
【図5】図1の下面図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る取付具1の斜視図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係る取付具1の斜視図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係る取付具1の要部である矢じり状のスナップフィット部10の六面図である。
【図9】(a)、(b)は、本発明の第1実施形態に係る取付具1の使用・装着方法を示す図である。
【図10】(a)、(b)は、本発明の第1実施形態に係る取付具1の使用・装着方法を示す図である。
【図11】本発明の第1実施形態に係る取付具1の正面拡大図である。
【図12】本発明の第2実施形態に係る取付具1の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に説明する「発明の実施形態」は実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的手段や構造等に限定されるものではない。
【0021】
そして、本実施形態は、複数本のハーネスを束ねた状態でそれらを基盤等に固定する取付具1に本発明を適用したものである。以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
なお、図1は第1実施形態に係る取付具1の正面図であり、図2は図1の左側面図であり、図3は図1の右側面図であり、図4は図1の上面図であり、図5は図1の下面図である。
【0022】
図6及び図7は第1実施形態に係る取付具1の斜視図であり、図8は取付具1の要部である矢じり状のスナップフィット部10の六面図であり、図9及び図10は取付具1の使用・装着方法を示す図である。
【0023】
(第1実施形態)
1.取付具の構成・形状
1.1 取付具の概要
本実施形態に係る取付具1は、図10に示すように、ネジ穴W1に挿入・装着されることを想定したものである。なお、ネジ穴W1は、基盤Wを貫通していない止まり穴に雌ねじが形成された穴部である。
【0024】
取付具1は、図1に示すように、複数本のハーネスを束ねて括るためのバンド部3、及びネジ穴W1に挿入される矢じり状のスナップフィット部10を有して構成されている。そして、本実施形態では、バンド部3とスナップフィット部10全体とは、ナイロン等の樹脂にて一体成形されている。
【0025】
なお、バンド部3は、結束バンドと同様に、バンド3A及びバンド3Aを係止固定する係止部3Bを有している。そして、バンド3Aは、予め略C字状に成形されているとともに、その中間部に可撓性を発揮させるための薄肉部3Cが設けられている。
【0026】
因みに、押圧プレート3Dは、バンド3Aが係止部3Bに係止されたときに、複数本のハーネスをスナップフィット部10側に押圧することにより、それらハーネスを確実に拘束するものである。
【0027】
1.2 スナップフィット部の構成・形状
スナップフィット部10は、図11に示すように、挿入柱11、第1係止羽根13及び第2係止羽根15等を有して構成されている。挿入柱11は、図10(b)に示すように、取付具1が基盤Wに取り付けられたときに、ネジ穴W1の中心線に沿ってネジ穴W1内を延びる帯板状の柱部である。
【0028】
そして、挿入柱11の両側面それぞれには、図11に示すように、第1係止羽根13及び第2係止羽根15が一体成形されている。なお、挿入柱11の両側面とは、挿入柱11のうち厚み方向と直交する2つの外壁面をいう。
【0029】
一対の第1係止羽根13は、弾性変形可能な係止手段であって、挿入方向後退側に向かうほど挿入柱11から離隔する後退翼状に形成されている。そして、各第1係止羽根13の先端側には、挿入柱11から離隔するように挿入柱11の延び方向と略直交する向きに突出した係止突起13Aが設けられており、これらの係止突起13Aの先端は鋭角状に形成されている。
【0030】
また、各第1係止羽根13のうち、根元側部位には、その他の部位に比べて肉厚寸法を小さくした薄肉部13Bが設けられている。これらの薄肉部13Bは、第1係止羽根13のうち挿入柱11に面する内面側を、当該内面と反対側に窪ませた形状である。
【0031】
つまり、薄肉部13Bは、第1係止羽根13の根元側部位の肉厚を、例えば先端側部位の肉厚に比べて薄くした部位である。このため、第1係止羽根13は薄肉部13Bを中心として、挿入柱11の延び方向と交差する向きに揺動するように弾性変形する。
【0032】
また、一対の第1係止羽根13は、ネジ穴W1側の面が略円筒面状に形成され、かつ、挿入柱11側の面が略平面状に形成された略帯板状のものである。このため、一対の第1係止羽根13が挿入柱11に近づくように窄まった状態では、図10(b)に示すように、取付具1のうち一対の第1係止羽根13が設けられた部位は、略円柱状となる。
【0033】
また、一対の第1係止羽根13より挿入方向前進側であって、挿入柱11の先端には、図11に示すように、扁平円柱状のキャップ17が設けられている。
また、一対の第2係止羽根15は、キャップ17の軸方向端面17Aから挿入方向後退側に向かうほど挿入柱11から離隔する後退翼状に形成されている。つまり、一対の第2係止羽根15は、一対の第1係止羽根13より挿入方向前進側に設けられた弾性変形可能な帯板状の係止手段を構成する。
【0034】
そして、第1係止羽根13の後退角θ1は、第2係止羽根15の後退角θ2より小さく、かつ、第1係止羽根13の長さ寸法L1は、第2係止羽根15の長さ寸法L2より大きくなるように設定されている。
【0035】
また、挿入柱11の挿入方向後退側には板バネ部19が設けられており、この板バネ部19は、取付具1がネジ穴W1に取り付けられたときに、図10(b)に示すように、基盤Wのうちネジ穴W1の周囲に接触して弾性変形する。そして、板バネ部19は、図11に示すように、取付具1がネジ穴W1に取り付けられる前においては、板バネ部19の板面より挿入柱11側に曲率中心が存在する湾曲した形状となっている。
【0036】
このため、取付具1がネジ穴W1に取り付けられた状態では、図10(b)に示すように、板バネ部19が平板状に弾性変形した状態となるため、板バネ部19は、挿入柱11に対して挿入方向後退向きの力を作用させる。
【0037】
そして、取付具1がネジ穴W1に取り付けられた状態では、板バネ部19は、ネジ穴W1全体を閉塞するように覆う矩形板となる。また、取付具1を挿入方向から見たとき、挿入柱11の軸心は、板バネ部19の図心位置、つまり板バネ部19の中心に位置する。因みに、「図心」とは、面積モーメントが釣り合う位置をいい、いわゆる「平面図形の重心」と一致する。
【0038】
また、板バネ部19の先端側には、図11に示すように、取付具1がネジ穴W1に取り付けられたときに、板バネ部19と基盤Wとを密着させるリップシール部19Aが設けられている。このため、板バネ部19が平板状に弾性変形するまで、挿入柱11をネジ穴W1に挿入すると、ネジ穴W1が板バネ部19により密閉された状態となる。
【0039】
2.取付具の使用・装着方法
図9(a)→図9(b)→図10(a)→図10(b)の順に示されるように、板バネ部19が平板状に弾性変形するまで、挿入柱11をネジ穴W1に挿入する。これにより、第1係止羽根13の先端及び第2係止羽根15の先端うち少なくとも2つの先端がネジ穴W1の谷部に係止された状態となる。
【0040】
このとき、板バネ部19が挿入柱11に対して作用させる力の向きは、挿入方向後退向きであるので、各係止羽根13、15の先端は、ネジ穴W1の谷部に食い込んで行く。このため、取付具1が強固にネジ穴W1、つまり基盤Wに組み付けられる。
【0041】
3.本実施形態に係る取付具の特徴
本実施形態では、大きさ及び後退角が異なる2種類の係止羽根13、15により、取付具1をネジ穴W1に対して係止固定するので、様々なネジ穴W1に対して対応することができる。
【0042】
また、仮に何らかの衝撃によりいずれかの係止羽根の係止状態が外れた場合であっても、全ての係止羽根13、15の係止状態が全て外れてしまう可能性は低いので、確実に取付具1の係止状態を維持することができる。
【0043】
また、本実施形態では、第1係止羽根13の根元側部位に薄肉部13Bが設けられているので、一対の第1係止羽根13を容易に窄ませるように弾性変形させることができる。そして、一対の第1係止羽根13が窄むと、図10(b)に示すように、窄んだ部位は、太い挿入柱のように機能する。
【0044】
このため、取付具1をネジ穴W1に挿入する際の挿入力の向きがネジ穴W1の軸方向からずれた場合であっても、当該窄んだ部位により、取付具1が挿入力によって座屈するように変形してしまうことを抑制できる。したがって、挿入力の向きがネジ穴W1の軸方向からずれた場合であっても、確実に取付具1をネジ穴W1に挿入できるので、挿入作業性を向上させることができる。
【0045】
また、本実施形態では、一対の第1係止羽根13の先端側には、鋭角状の係止突起13Aが設けられているので、係止突起13Aの先端を雌ねじの谷部に係止させることにより、取付具1を強固に係止・固定することができる。
【0046】
また、本実施形態では、挿入柱11の挿入方向後退側に板バネ部19が設けられているので、上述したように、いずれかの係止羽根13、15と雌ねじとの接触面圧を高めることができる。したがって、取付具1に衝撃又は振動が作用した場合であっても、いずれかの係止羽根13、15と雌ねじとの係止状態が解除されてしまうことを抑制できる。
【0047】
また、本実施形態では、板バネ部19は、ネジ穴W1に取り付けられたときに、ネジ穴W1全体を覆う矩形板状に構成され、かつ、挿入柱11は、板バネ部19の図心位置に設けられていることを特徴としている。
【0048】
これにより、本実施形態では、例えば、板バネ部19の端辺部近傍に壁面がある場合には、当該壁面と板バネ部19の端辺部とが接触することにより、取付具1が回転してしまうことを防止できる。したがって、振動等により取付具1が回転し、取付具1がネジ穴W1から脱落してしまうことを抑制できる。
【0049】
(第2実施形態)
本実施形態は、図12に示すように、バンド部3に代えて電気基板等を固定する一般的な矢じり形スナップフィット21をスナップフィット部10に一体形成したものである。そして、本実施形態では、矢じり形スナップフィット21とスナップフィット部10とは、支柱部21Aを介して連結されている。
【0050】
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、止まり穴状のネジ穴W1に挿入する場合を例に本発明に係る取付具1を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、貫通穴状のネジ穴W1にも適用することができる。
【0051】
また、上述の実施形態では、第1係止羽根13の先端に係止突起13Aを設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、第2係止羽根15と同様に、係止突起13A野無い帯板状としてもよい。
【0052】
また、上述の実施形態では、取付具1全体が樹脂にて一体成形されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0053】
1… 取付具 3… バンド部 3A… バンド 3B… 係止部
3C… 薄肉部 3D… 押圧プレート 10… スナップフィット部
11… 挿入柱 13… 第1係止羽根 13A… 係止突起 13B… 薄肉部
15… 第2係止羽根 17… キャップ 19… 板バネ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内周面に雌ねじが形成された穴部に取り付けられる取付具であって、
前記穴部に取り付けられたときに、前記穴部の中心線に沿って前記穴部内を延びる挿入柱と、
前記挿入柱の側面側に設けられ、挿入方向後退側に向かうほど前記挿入柱から離隔する後退翼状に形成された弾性変形可能な一対の第1係止羽根と、
前記挿入柱のうち前記第1係止羽根より挿入方向前進側に設けられ、挿入方向後退側に向かうほど前記挿入柱から離隔する後退翼状に形成された弾性変形可能な一対の第2係止羽根とを備え、
前記第1係止羽根の後退角は、前記第2係止羽根の後退角より小さく、
さらに、前記第1係止羽根の長さ寸法は、前記第2係止羽根の長さ寸法より大きいことを特徴とする取付具。
【請求項2】
前記一対の第1係止羽根のうち、根元側部位には、その他の部位に比べて肉厚寸法を小さくした薄肉部が設けられており、
さらに、前記薄肉部は、前記第1係止羽根のうち前記挿入柱に面する内面側を、当該内面と反対側に窪ませた形状であることを特徴とする請求項1に記載の取付具。
【請求項3】
前記一対の第1係止羽根の先端側には、前記挿入柱から離隔する向きに突出した係止突起が設けられており、
さらに、前記係止突起の先端は鋭角状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の取付具。
【請求項4】
前記挿入柱の先端には、扁平円柱状のキャップが設けられていることを特徴とする請求項3に記載の取付具。
【請求項5】
前記一対の第2係止羽根は、前記キャップの軸方向端面に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の取付具。
【請求項6】
前記挿入柱の挿入方向後退側には、前記穴部に取り付けられたときに、前記穴部の周囲に接触して弾性変形することにより、前記挿入柱に対して挿入方向後退向きの力を作用させる板バネ部が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の取付具。
【請求項7】
前記板バネ部は、前記穴部に取り付けられたときに、前記穴部全体を覆う矩形板の板バネに構成されており、
さらに、前記挿入柱は、前記板バネ部の図心位置に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の取付具。
【請求項8】
前記挿入柱、前記第1、第2係止羽根、前記キャップ及び前記板バネ部は、樹脂にて一体形成されていることを特徴とする請求項7に記載の取付具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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