説明

可搬型摘採機の刈刃停止装置

【課題】把持された2つのクラッチレバーのうち何れか1つのクラッチレバーが解放されるとテンションクラッチを切断することが可能な可搬型摘採機の刈刃停止装置を提案する。
【解決手段】2つのクラッチレバー11、13とテンションクラッチ6との間に、2つのクラッチレバー11、13を連接したクラッチワイヤ150に連動してクラッチワイヤ150の引き込み方向及び繰り出し方向に往復動する可動部材151を介在させる。これにより、2つのクラッチレバー11、13によりテンションプーリ64を動作させることができるので、把持された2つのクラッチレバー11、13のうち何れか1つのクラッチレバーが解放されるとテンションクラッチ6を切断することが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、2人の作業者が茶畝を挟んで歩きながら2人で支持した摘採機により茶畝の片側を摘採する可搬型摘採機の刈刃停止装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、2人の作業者に把持されたエンジン停止レバー及びクラッチレバーのうちどちらか一方のレバーが解放されることにより刈刃の摘採動作を停止させる可搬型摘採機の刈刃停止装置が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1に記載の可搬型摘採機の刈刃停止装置にあっては、機体の幅方向両端にそれぞれ配された2つの支持ハンドルのうち一方の支持ハンドルに配されたエンジン停止レバーと、他方の支持ハンドルに配されたクラッチレバーとを有している。エンジン停止レバーは、作業者により把持された状態にあっては刈刃駆動用のエンジンの始動を可能とし、解放状態にあってはエンジンを電気的に停止させる。クラッチレバーは、作業者により把持された状態にあってはエンジンから刈刃へ動力を伝達自在とするテンションクラッチを接続し、解放状態にあってはテンションクラッチを切る。これにより、エンジン停止レバーまたはクラッチレバーのうちいずれか1つのレバーが解放されると刈刃の摘採動作が直ちに停止するというものである。
【0004】
【特許文献1】特開2002−10708号公報(段落0014、0015、図1、図2参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように2つのレバーのうち1つが、解放状態にあってはエンジンを停止させるエンジン停止レバーである場合には、そのエンジン停止レバーを握った作業者がレバーを解放するたびにエンジンが止まってしまうので、摘採作業を再開する毎にエンジンを再始動しなければならず、手間が余計にかかってしまう。
【0006】
そこで、このような問題を解決するために、2つのレバーを両方ともクラッチレバーとすることが考えられる。
しかしながら、従来の刈刃停止装置にあっては、クラッチレバーの把持操作に応じたテンションプーリが、駆動プーリと従動プーリとの間に巻き回されたベルトを押圧してテンションクラッチを接続し、クラッチレバーの解放操作に応じたテンションプーリが、ベルトから離脱することによりテンションクラッチを切断するように構成されている。
このため、2つのレバーを両方ともクラッチレバーとする場合、従来の構造をそのまま適用すると、どちらか1つのクラッチレバーが把持されていればテンションプーリがベルトを押圧し続けるので、2つのクラッチレバーを共に解放しないとテンションクラッチを切断することができない。
【0007】
本発明は上記背景により、把持された2つのクラッチレバーのうち何れか1つのクラッチレバーが解放されるとテンションクラッチを切断することが可能な可搬型摘採機の刈刃停止装置を提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の可搬型摘採機の刈刃停止装置は、駆動プーリと従動プーリとの間に巻き回されたベルトにテンションプーリを押圧してエンジンから刈刃への動力伝達を行い、前記ベルトから前記テンションプーリを離脱させて前記エンジンから前記刈刃への動力伝達を遮断するテンションクラッチと、前記テンションクラッチを接断操作する2つのクラッチレバーと、を備えた可搬型摘採機において、
前記2つのクラッチレバーが把持されると前記テンションプーリが前記ベルトを押圧し、把持された前記2つのクラッチレバーのうち何れか1つのクラッチレバーが解放されると前記テンションプーリが前記ベルトから離脱することを構成要件とする。
【0009】
可搬型摘採機は、2人の作業者が茶畝を挟んで歩きながら茶園管理作業を行う可搬型の茶摘機、刈ナラシ機、浅番刈機、剪枝機等や、一般的な刈取作業を行う植木、花卉等の刈取機のことを指し、刈刃は、上下動刃(バリカン刃)が用いられる場合と、回転刃(ロータリ刃)が用いられる場合とがある。また、テンションクラッチを接断操作する2つのクラッチレバーは、機体の幅方向両端にそれぞれ配される支持ハンドルに装着される。クラッチレバーを把持するとは、支持ハンドルとクラッチレバーとを手で握る状態のことや、支持ハンドルに手をかけながら指でクラッチレバーを引く状態のことを指す。
【0010】
2つのクラッチレバーが把持されるとテンションプーリがベルトを押圧し、エンジンから刈刃への動力伝達が行われ、刈刃は摘採動作する。また、把持された2つのクラッチレバーのうち何れか1つのクラッチレバーが解放されるとテンションプーリがベルトから離脱し、エンジンから刈刃への動力伝達が遮断され、刈刃は停止する。これにより、把持された2つのクラッチレバーうち何れか1つのクラッチレバーが解放されると、エンジンを止めることなく、刈刃の摘採動作を停止させることが可能となる。
【0011】
2つのクラッチレバーによりテンションプーリを動作させることは、具体的には2つのクラッチレバーとテンションクラッチとの間に、2つのクラッチレバーを連接したクラッチワイヤに連動する可動部材を介在させることにより可能となる。可動部材は、2つのクラッチレバーのレバー操作に伴ってクラッチワイヤの引き込み方向及び繰り出し方向に往復動することによりテンションプーリを動作させる(請求項2)。
【0012】
クラッチワイヤは、2つのクラッチレバーに両端部が接続され、可動部材に中央部が巻き回される。可動部材は、可搬型摘採機のフレームに往復動自在に設けられる場合と、フレームに取り付けられた取付部材に往復動自在に設けられる場合とがある。この可動部材の往復動する方向は、巻き回されたクラッチワイヤの引き込み方向及び繰り出し方向とされる。また、可動部材には、クラッチワイヤが弛みなく巻き付けられる場合と、弛みを持たせて巻き付けられる場合とがある。
【0013】
可動部材にクラッチワイヤが弛みなく巻き付けられる場合は、可動部材は、2つのクラッチレバーが共に解放された状態では動かず、テンションプーリがベルトから離脱したままであり、2つのクラッチレバーのうち何れか1つのクラッチレバーが把持されるとクラッチワイヤの引き込み方向に移動するものの、テンションプーリがベルトから離脱したままであり、2つのクラッチレバーが把持されるとさらにクラッチワイヤの引き込み方向に移動して、テンションプーリがベルトを押圧する。これは、2つのクラッチレバーが解放状態にある場合(刈刃停止状態)を基点としてクラッチワイヤの引き込み方向に対する可動部材の移動量(ストローク)が、2つのクラッチレバーが2つとも把持された状態と、把持された2つのクラッチレバーのうち何れか1つのクラッチレバーが解放された状態(言い換えれば、2つのうち1つのクラッチレバーだけ把持されている状態)とでは異なる(1つのクラッチレバーが把持された場合よりも2つのクラッチレバーが把持された場合の方が移動量が大)ので、この移動量の差を利用してテンションプーリが動作(押圧、離脱)する。
すなわち、2つのレバーが把持された際の可動部材の移動により、テンションプーリがベルトに押圧し、把持された2つのクラッチレバーのうち何れか1つのクラッチレバーが解放された際の可動部材の移動により、テンションプーリがベルトから離脱する。
【0014】
可動部材にクラッチワイヤが弛みを持たせて巻き付けられる場合、可動部材は、2つのクラッチレバーが共に解放された状態では動かず、テンションプーリがベルトから離脱したままであり、2つのクラッチレバーのうち何れか1つのクラッチレバーが把持されるとクラッチワイヤの弛みはなくなるが、クラッチワイヤの引き込み方向に移動せず、テンションプーリがベルトから離脱したままであり、2つのクラッチレバーが把持されるとクラッチワイヤの引き込み方向に移動して、テンションプーリがベルトを押圧する。
すなわち、可動部材にクラッチワイヤが弛みを持たせて巻き付けられる場合であっても、2つのレバーが把持された際の可動部材の移動により、テンションプーリがベルトに押圧し、把持された2つのクラッチレバーのうち何れか1つのクラッチレバーが解放された際の可動部材の移動により、テンションプーリがベルトから離脱する。
【0015】
可動部材及び可動部材の移動方向も基本的に水平に向けられるが、配置レイアウト上、可動部材の移動方向を水平に対して傾斜させることもある。
【発明の効果】
【0016】
2つのクラッチレバーとテンションクラッチとの間に、2つのクラッチレバーを連接したクラッチワイヤに連動する可動部材を介在させることで、2つのクラッチレバーによりテンションプーリを動作させることができる。この結果、把持された2つのクラッチレバーのうち何れか1つクラッチレバーが解放されるとテンションクラッチを切断することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の形態を説明する。
【0018】
図1(a)、(b)は、駆動プーリ60と従動プーリ61との間に巻き回されたベルト62にテンションプーリ64を押圧してエンジン3からバリカン刃(刈刃)5への動力伝達を行い、ベルト62からテンションプーリ64を離脱させることによりエンジン3からバリカン刃5への動力伝達を遮断するテンションクラッチ6と、テンションクラッチ6を接断操作する2つのクラッチレバー11、13と、を備えた可搬型摘採機1において、
2つのクラッチレバー11、13が把持されるとテンションプーリ64がベルト62を押圧し、把持された2つのクラッチレバー11、13のうち何れか1つのクラッチレバーが解放されるとテンションプーリ64がベルト62から離脱する刈刃停止装置15の概要を示す平面図及び側面図である。
【0019】
初めに可搬型摘採機1全体の説明をする。図2、図3に示すように、可搬型摘採機1のフレーム2の上面には、リコイルスタータ付きのエンジン3及びファンケース4が上下に連なった状態で機体片側に寄せて配置され、フレーム2の下面には、バリカン刃(刈刃)5が機体幅方向に向かって往復動自在に配置されている。また、ファンケース4の下部とバリカン刃5との間には、エンジン動力をバリカン刃5に伝達自在とするテンションクラッチ6と、回転動力を往復動力に変換するクランク機構を内部に有するクランクケース7とが上下に連なった状態で配置される。
【0020】
エンジン動力がファンケース4内の回転軸に伝達されると、その軸回りの回転ファンの回転により風が発生し、その風は、ファンケース4に接続された送風管8から機体幅方向に向かって運ばれたのち、バリカン刃5の前面に向かった複数のダクト80から噴出される。また、ファンケース4内の回転軸には、テンションクラッチ6の駆動プーリ60が接続される。
【0021】
テンションクラッチ6は、エンジン3に連なった駆動プーリ60と、バリカン刃5に連なった従動プーリ61との間に巻き回されたベルト62に、回動自在なテンションアーム63の一端部に一体的に設けられたテンションプーリ64が押圧してエンジン3からバリカン刃5への動力伝達を行い、ベルト62からテンションプーリ64が離脱することによりエンジン3からバリカン刃5への動力伝達を遮断する。テンションプーリ64は、ベルト62の張力によりベルト62から離脱方向に常に付勢されており、テンションプーリ64と一体とみなされるテンションアーム63の他端部に一端部が接続されたテンションワイヤ65のワイヤ操作(繰り出し、引き込み)によりテンションプーリ64の押圧、離脱動作が行われる。また、テンションワイヤ65とテンションアーム63(テンションプーリ64)との間には、テンションプーリ64の過度の押圧力を逃がした上で、ベルト62の摩耗に対応して一定の押圧力を維持するバネ66が介設される。
【0022】
このテンションクラッチ6の従動プーリ61から出力されたエンジン動力は、クランクケース7内のクランク機構により往復動力に変換され、バリカン刃5を往復動させる。
【0023】
フレーム2の幅方向両端部には支持ハンドル9、10がそれぞれ配置される。一方の支持ハンドル9にはクラッチレバー11と、エンジン3のスイッチオンオフ用の電源スイッチ12とが取り付けられ、他方の支持ハンドル10にはクラッチレバー13及びスロットルレバー14が取り付けられる。2つのクラッチレバー11、13が解放された状態で、電源スイッチ12がオンされ、スタータが引かれるとエンジン3が始動する。エンジン始動時に2つのクラッチレバー11、13のうち少なくとも1つが把持されていると、後述するクラッチワイヤ150の引き込みまたは可動部材151の移動によりエンジン3への通電を遮断してエンジン始動を阻止する阻止部が配される場合がある。エンジン始動後、2つのクラッチレバー11、13が把持されるとテンションクラッチ6が接続してバリカン刃5が往復動する。また、電源スイッチ12がオフされるとエンジン3が停止し、バリカン刃5の往復動も止まる。なお、電源スイッチ12が配置される場所は任意である。
【0024】
ここで、本発明の刈刃停止装置15の構成例を説明する。刈刃停止装置15は、2つのクラッチレバー11、13を連接したクラッチワイヤ150と、フレーム3の上面に取り付けられた取付部材152と、取付部材152にスライド移動自在に支持され、2つのクラッチレバー11、13のレバー操作に伴ってクラッチワイヤ150の引き込み方向及び繰り出し方向に往復動し、テンションプーリ64を動作(押圧、離脱)させる可動部材151とを備える。
【0025】
取付部材152の4隅にはボルト孔152aが穿設され、このボルト孔152aを挿通しフレーム2のボルト孔に螺合する固定用ボルト16によって取付部材152はフレーム2の上面中央部に固定される。この取付部材152の取付位置は任意である。すなわち、取付部材152は、テンションワイヤ65及びクラッチワイヤ150の引き回し可能な位置であれば、エンジン側に寄せて配置してもよいし、反エンジン側に寄せて配置してもよい。
また、この取付部材152の中央部には、可動部材151に巻き回されたクラッチワイヤ150の引き込み方向及び繰り出し方向(この場合、フレーム2の長手方向と同一方向)に可動部材151を往復動自在に支持するガイド孔152bが穿設される。
【0026】
取付部材152の一端部に形成された上向きの支持部152cには、クラッチワイヤ150の中間部150a付近の2箇所が支持されることにより、クラッチワイヤ150の中間部150aは、フレーム2の長手方向に向かって平面視U字状に曲げられ、そのU字状の部分が可動部材151の平面視U字状の外面を有する胴部151aに弛むことなく巻き回される。
【0027】
取付部材152の他端部に形成された上向きの支持部152dには、テンションワイヤ65の他端部付近が支持される。また、このテンションワイヤ65の他端部は、クラッチワイヤ150の引き込み方向に向かって繰り出されるように可動部材151に接続された状態でボルト固定される。すなわち、可動部材151にテンションワイヤ65の他端部が接続される際、接続されたテンションワイヤ65の繰り出し方向を、可動部材151に巻き回されたクラッチワイヤ150の引き込み方向に一致させることにより、2つのクラッチレバー11、13によるレバー操作に応じてテンションワイヤ65が繰り出される。
【0028】
また、取付部材152との支持部152dとテンションワイヤ65の接続用ボルト154との間には、バネ(付勢手段)153が介装され、可動部材151は常にテンションワイヤ65の引き込み方向(クラッチワイヤ150の繰り出し方向)に付勢される。
【0029】
可動部材151は、胴部151aにクラッチワイヤ150の中間部150aが弛むことなく巻き回され、その巻き回されたクラッチワイヤ150の引き込み方向及び繰り出し方向に往復動可能とされる。また、この可動部材151の他端部には、テンションワイヤ65の他端部が接続されており、2つのクラッチレバー11、13の把持状態に応じて往復動する可動部材151により、テンションプーリ64が動作(押圧、離脱)する。なお、可動部材151の形状、移動量、移動方向は任意である。
【0030】
可動部材151は、2つのクラッチレバー11、13が共に把持されると、クラッチワイヤ150の引き込み方向にスライド移動する。このスライド移動により可動部材151に接続されたテンションワイヤ65が繰り出されて、テンションアーム63が回動し、テンションプーリ64がベルト62を押圧し、テンショクラッチ6が接続されてバリカン刃5が往復動する。
また、可動部材151は、把持状態にある2つのクラッチレバー11、13のうち少なくとも1つ、つまり、把持状態にある2つのクラッチレバー11、13のうち何れか1つまたは2つのクラッチレバーが解放されると、バネ153の付勢力によりクラッチワイヤ150の繰り出し方向にスライド移動する。このスライド移動により可動部材151に接続されたテンションワイヤ65は引き込まれ、テンションアーム63が回動し、テンションプーリ64がベルト62から離脱して、テンションクラッチ6を切りバリカン刃5の往復動が停止する。
【0031】
これにより、把持状態にある2つのクラッチレバー11、13のうち何れか1つのクラッチレバーが解放されると、テンションクラッチ6が切られるので、エンジン3を止めることなく、バリカン刃5の摘採動作を緊急に停止させることが可能となる。また、そのことにより、エンジン3にエンジン停止用の電源スイッチが既に配されている場合には、電源スイッチ12から電源オフ用の機能を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】(a)は刈刃停止装置の概要を示した平面図、(b)は(a)の側面図である。
【図2】刈刃停止装置をフレーム上面に備えた可搬型摘採機の構成例を示した平面図である。
【図3】図2の正面図である。
【符号の説明】
【0033】
1…可搬型摘採機
2…フレーム、3…エンジン、4…ファンケース、5…バリカン刃(刈刃)
6…テンションクラッチ、60…駆動プーリ、61…従動プーリ、62…ベルト、63…テンションアーム、64…テンションプーリ、65…テンションワイヤ、66…バネ
7…クランクケース、8…送風管、80…ダクト、9…支持ハンドル、10…支持ハンドル、
11…クラッチレバー、12…電源スイッチ
13…クラッチレバー、14…スロットルレバー
15…刈刃停止装置、150…クラッチワイヤ、150a…中間部、151…可動部材、151a…胴部、152…取付部材、152a…ボルト孔、152b…ガイド孔、152c…支持部、152d…支持部、153…バネ(付勢手段)、154…接続用ボルト
16…固定用ボルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動プーリと従動プーリとの間に巻き回されたベルトにテンションプーリを押圧してエンジンから刈刃への動力伝達を行い、前記ベルトから前記テンションプーリを離脱させて前記エンジンから前記刈刃への動力伝達を遮断するテンションクラッチと、前記テンションクラッチを接断操作する2つのクラッチレバーと、を備えた可搬型摘採機において、
2つのクラッチレバーが把持されると前記テンションプーリが前記ベルトを押圧し、把持された前記2つのクラッチレバーのうち何れか1つのクラッチレバーが解放されると前記テンションプーリが前記ベルトから離脱することを特徴とする可搬型摘採機の刈刃停止装置。
【請求項2】
前記2つのクラッチレバーと前記テンションクラッチとの間に、前記2つのクラッチレバーを連接したクラッチワイヤに連動する可動部材が介在し、前記可動部材は前記2つのクラッチレバーのレバー操作に伴って前記クラッチワイヤの引き込み方向及び繰り出し方向に往復動し、前記テンションプーリを動作させることを特徴とする請求項1に記載の可搬型摘採機の刈刃停止装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2010−94032(P2010−94032A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−265094(P2008−265094)
【出願日】平成20年10月14日(2008.10.14)
【出願人】(000250270)落合刃物工業株式会社 (28)
【Fターム(参考)】