説明

吊持具

【課題】 取付及び取外しが容易で、且つ、持ち運びに便利で取り扱いも容易にでき、更に重量物の吊持にも適した吊持具を提供する。
【解決手段】 吊持具1は、荷物を吊持する係止具2と、任意の部材である被取付部材に固定する固定部材3と、係止具2を回転可能に支持して固定部材3に組み込まれる円柱形状の連結部材4と、を備え、係止具2は、荷物を吊持する吊持部20と、該吊持部20から延設された棒状部22と、該棒状部22の端部に形成される円板状の嵌合凸部と、を有し、固定部材3は、連結部材4の両端近傍の形状に対応して形成される一対の掛止部31を所定の距離だけ離間させた位置に対置して連結部材4を支持する支持部30と、帯状締結具を貫装させる開口32と、を有し、連結部材4は、係止具2の棒状部22端部に形成された嵌合凸部の形状に対応して形成される嵌合凹部と、該嵌合凹部から連通され棒状部22の形状に対応して形成される開口41と、を有するものとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷物を吊り下げる吊持部を有する吊持具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、乳母車や自転車等を利用して移動する際には、荷物を乳母車や自転車等に備えつけられた籠に入れるなどして運搬し、籠に入れることのできない荷物は、手で持って運搬していた。又、吊持具として室内に衣類や鞄、装飾品などを吊り下げる金具類は、壁や柱などの被取付部に接着、釘着、鋲着、螺着するなどして取り付けられるため、被取付部に接着剤の痕跡や、傷を残してしまうといった問題点や、取付及び取外しが困難であるといった問題点があった。そのため、取付及び取外しが容易で、且つ、持ち運びに便利で、室内だけでなく乳母車や自転車等にも利用可能な吊持具が求められていた。更に、吊持具として、高荷重でも耐えうる吊持具も要望されている。
【0003】
そこで、例えば、特許第3436933号公報(特許文献1)では、雄及び雌の面ファスナーを備えたバンドを取付環に固着し、前記取付環の中仕切板に係止具を取り付け、前記係止具の一端に一体的に形成された連結軸を介して、前記係止具と一体的に関節球を形成し、且つ、前記中仕切板に一体的に形成され、前記関節球を抱持するソケットから成る継手を介して前記中仕切板と前記係止具とを連結すると共に、前記ソケットに、前記連結軸を案内する案内溝を設けた吊持具が提案されている。
【0004】
この発明においては、バンドにより巻回可能な外周サイズの被取付部であればいずれの位置においても容易に取り付けることができることから、被取付部に傷を付けること無く容易に着脱することができると共に、取外し後はバンドを折り畳むことができるため、コンパクトな形状を成し持ち運びに便利な吊持具を提供することができる。
【特許文献1】特許第3436933号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の発明は、吊持具をバンドにより被取付部に容易に着脱することができるも、係止具を回転自在と成すと共に所定の方向に揺動可能に構成した吊持具では、関節球を案内溝の形成されたソケットにより抱持した球関節継手を採用しているため、重量物の吊持には適していない。尚、強度の高い材料を用いるなどして重量物を吊持することも可能であるも、吊持具の重量の増加或いはコストの増加を誘発するといった問題点がある。
【0006】
又、円柱形状のジョイント部を設けて該部分を揺動可能に構成した吊持具や、係止具の一端に該端部外周に突出する円板状のフランジを形成し固定部材の開口に該フランジを回転自在に挿入することにより係止具を回転可能に構成した吊持具では、支持面には案内溝等は形成されておらず円柱の外周表面下方或いは円板の底面全体で係止具を支持することができるため、球関節継手に比べて重量物を吊持するのに好適ではあるも、吊持部を揺動或いは回転させることしかできないといった問題点があった。
【0007】
又、円柱形状のジョイント部及び円板状のフランジの両構成を組み合わせて吊持部を固定部材に連結することで、揺動及び回転を実現できるも、吊持具の連結部分が複数箇所に形成されるため、吊持具が大きくなってしまうといった問題点もある。
【0008】
更に近年では、飲料用ペットボトルなど、液体の荷物を持ち運ぶ機会も多く、重い荷物の持ち運びに耐える吊持具が望まれている。
【0009】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、取付及び取外しが容易で、且つ、持ち運びに便利で、取り扱いも容易にでき、更に重量物の吊持にも適した吊持具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る吊持具は、荷物を吊持する係止具と、任意の部材である被取付部材に固定する固定部材と、前記係止具を回転可能に支持して前記固定部材に組み込まれる円柱形状の連結部材と、を備え、前記係止具は、荷物を吊持する吊持部と、該吊持部から延設された棒状部と、該棒状部の端部に形成される円板状の嵌合凸部と、を有し、前記固定部材は、前記連結部材の両端近傍の形状に対応して形成される一対の掛止部を所定の距離だけ離間させた位置に対置して前記連結部材を支持する支持部と、帯状締結具を貫装させる開口と、を有し、前記連結部材は、前記係止具の棒状部端部に形成された嵌合凸部の形状に対応して形成される嵌合凹部と、該嵌合凹部から連通され前記棒状部の形状に対応して形成される開口と、を有し、該連結部材は、前記固定部材の支持部により円柱形状の両端近傍を回動可能に支持されて前記固定部材に組み込まれ、前記係止具は、前記嵌合凸部が前記連結部材の嵌合凹部により前記棒状部を回転中心として摺動しながら回転可能に嵌着されて支持されており、前記固定部材に貫装した帯状締結具を前記被取付部材に巻着することにより該固定部材を固定し、前記係止具の吊持部に荷物を吊り下げるものである。
【0011】
そして、前記吊持部は、フック形状に形成されているものである。
【0012】
又、この吊持具は、貫通孔を有する装飾体を備え、該装飾体が、前記棒状部を回転中心として回転可能に該装飾体の貫通孔に前記棒状部が貫装されることにより構成されているものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、取付及び取外しが容易で、且つ、持ち運びに便利な吊持具であって、係止具の一端に形成される円板状の嵌合凸部を、円柱形状の連結部材の内部において当該嵌合凸部の形状に対応して形成される嵌合凹部に嵌合させることで、1箇所で固定部材と係止具を連結させて、係止具を揺動且つ回転自在に支持することができるため、容易に取り扱うことができ、又、重量物の吊持にも適した吊持具を提供することができるものである。
【0014】
そして、フック形状の吊持部を有した係止具を、この吊持具に取り付けた場合、係止具は前後に回動し、又、回転可能であるため、荷物の取り付け及び取外し並びに運搬が容易にできる。又、装飾体が、係止具の棒状部において回転可能に貫装されているため、玩具としての利用もできる装飾性を備えた吊持具を提供することもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明を実施するための最良の形態の吊持具1は、荷物を吊持する係止具2と、任意の部材である被取付部材に固定する固定部材3と、前記係止具2を回転可能に支持して前記固定部材3に組み込まれる円柱形状の連結部材4と、貫通孔を有する装飾体5と、を備え、前記固定部材3に貫装した帯状締結具を前記被取付部材に巻着することにより当該吊持具1を垂下させた状態で該固定部材3を固定し、前記係止具2に荷物を吊り下げるものである。
【0016】
前記係止具2は、荷物を吊持するフック形状の吊持部20と、該吊持部20から直線状に延設された棒状部22と、該棒状部22の端部に形成される円板状の嵌合凸部21と、を有し、吊持部20の上端である基部23より円柱形状の棒状部22を延設し、該棒状部22の上端に、連結部材4に嵌合される嵌合凸部21を固着することで、吊持部20、棒状部22及び嵌合凸部21を一体的に形成しているものである。
【0017】
前記固定部材3は、前記連結部材4の両端近傍の形状に対応して形成される一対の半円形状の掛止部31を前記係止具2の棒状部22の直径よりも僅かに長い距離だけ離間させた位置に対置して前記連結部材4を支持する支持部30と、帯状締結具を貫装させる開口32と、を有し、前記支持部30は、当該固定部材3の下方に突出しており、又、該支持部30の掛止部31に形成される凹部を対向させるように対設するとき、掛止部31間を所定の距離だけ離間させることで、前記係止具2の棒状部22が揺動できるように構成されており、前記開口32は、固定部材3の両側方に設けられて、帯状締結具を一方から他方に貫装させることのできるように構成されているものである。
【0018】
前記連結部材4は、前記係止具2の棒状部22端部に形成された嵌合凸部21の形状に対応して形成される嵌合凹部40と、該嵌合凹部40から連通され前記棒状部22の直径よりも僅かに大きい直径の円となるように形成される円形開口41と、を有し、当該連結部材4を円周方向に沿って中心軸方向を二分した円形箱状の部材を対向させて一体とすることで、円板状の嵌合凸部21の形状に対応した嵌合凹部40が形成されるものである。
【0019】
そして、前記連結部材4は、前記固定部材3の支持部30の掛止部31に円柱形状の両端近傍を嵌合することで、掛止部31の凹部の側壁曲面において円柱形状の両端近傍の外周表面を摺動させながら回動するように支持されて前記固定部材3に組み込まれ、前記係止具2は、二分された円形箱状の前記連結部材4の嵌合凹部40に当該係止具2の嵌合凸部21を嵌合させて、二分した円形箱状の連結部材4を対向させて一体とすることで、該嵌合凸部21が前記連結部材4の嵌合凹部40内において前記棒状部22を回転中心として摺動しながら回転するように嵌着されて支持され、キャラクタを模した前記装飾体5は、前記棒状部22を回転中心として回転するように該装飾体5の貫通孔50に前記棒状部22が貫装されるものである。
【実施例】
【0020】
以下、本発明の実施例を図に基づいて詳説する。本発明に係る吊持具1は、図1及び図2に示すように、荷物を吊持する係止具2と、任意の部材である被取付部材に固定する固定部材3と、係止具2を回転可能に支持して固定部材3に組み込まれる円柱形状の連結部材4と、貫通孔50を有する装飾体5と、を備えるものである。尚、各部材2〜5は樹脂等、例えばポリカーボネイトやABS樹脂で形成することが好ましい。
【0021】
係止具2は、荷物を吊持するフック形状の吊持部20と、該吊持部20から直線状に延設された棒状部22と、該棒状部22の端部に形成される円板状の嵌合凸部21と、を有しているものである。そして、この係止具2は、吊持部20の上端である基部23より円柱形状の棒状部22を延設し、該棒状部22を装飾体5の貫通孔50に挿入した後、該棒状部22の上端に、連結部材4に嵌合される円板状の嵌合凸部21を固着することで、吊持部20、棒状部22及び嵌合凸部21を一体的に形成しているものである。尚、嵌合凸部21と棒状部22は、夫々の中心軸が一致するように固着されている。又、本実施例において、吊持部20はフック形状として形成しているが、リング形状や、その他の荷物を吊り下げ可能な形状に形成することもある。更に、コンパクト性を重視して、装飾体5を棒状部22に貫装させずに棒状部22を短く形成してもよい。
【0022】
そして、装飾体5の貫通孔50は、キャラクタを模した装飾体5の腕から足にかけて上下方向に直線状に穿設して成るものである。この貫通孔50は、棒状部22よりも僅かに大きな径の円形貫通孔であって、矩形状の基部23上面の外形寸法よりも小さい直径となるように形成されている。これにより、装飾体5が、棒状部22の下端である吊持部20の基部23と棒状部22の上端である嵌合凸部21が支持される連結部材4との間で上下方向に移動可能で、且つ、棒状部22を回転中心として回転可能となる。
【0023】
そして、固定部材3は、上方を開口とする矩形箱状の本体部33と、連結部材4を支持する支持部30と、帯状締結具を貫装させる矩形状の開口32と、を有しているものである。この支持部30は、円柱形状の連結部材4の両端近傍の外周表面を支持する一対の半円形状の掛止部31から構成されるものであり、本体部33の底板より下方へ突出するように延設されているものである。
【0024】
又、この支持部30は、円柱形状の連結部材4の両端近傍の形状に対応して形成される一対の掛止部31の凹部を対向させ、支持部30の内側において連結部材4を抱持できるように、掛止部31の凹部の底部間の距離を連結部材4の軸方向の長さよりも僅かに長くなるように、且つ、係止具2の棒状部22が掛止部31間で揺動可能なように、掛止部31を係止具2の棒状部22の直径よりも僅かに長い距離だけ離間させた位置に対置させて成るものである。
【0025】
更に、この掛止部31間の距離は、棒状部22の直径よりも長く、且つ、円柱形状の連結部材4の軸方向の長さよりも短くなるように掛止部31を離間させて成るものである。これにより、支持部30は、連結部材4の両端近傍を掛止部31の凹部に嵌合させた際、掛止部31の凹部の側壁曲面において連結部材4の両端近傍の外周表面を摺動させながら連結部材4の回動を可能として連結部材4を支持することができる。
【0026】
又、掛止部31の凹部の底部間の長さと同寸法の幅と、半円形状である掛止部31の凹部の直径と同寸法の長さの矩形開口が、支持部30の上方である底板に形成されているため、連結部材4を該矩形開口より挿入して掛止部31の凹部に嵌合させることができる。尚、図示しないが、本体部33の底板の上方に突出するような台座を設け、該台座に平板等で形成する上蓋を装着すれば、連結部材4が固定部材3から上方に外れることも無い。
【0027】
そして、開口32が、本体部33の左右側方縁部に1箇所ずつ形成されているため、帯状締結具を一方の開口32から他方の開口32に貫装させて、図示しない固定部材3の上方に位置する被取付部材に、開口32に貫装させた帯状締結具を巻着することにより、固定部材3を被取付部材に固定することができる。尚、開口32には帯状締結具の代わりに紐状締結具等の巻着可能な部材を貫装させて、被取付部材に固定部材3を固定することもできる。
【0028】
そして、連結部材4は、係止具2の棒状部22端部に形成された嵌合凸部21の形状に対応して形成される嵌合凹部40と、該嵌合凹部40から連通され棒状部22の直径よりも僅かに大きい直径の円となるように形成される円形開口41と、を有するものである。尚、本実施例における当該連結部材4は、該連結部材4を円周方向に沿って中心軸方向を二分した円形箱状の部材を対向させて一体として形成されるものであり、円形箱状の部材を一体とした際に円板状の嵌合凸部21の形状に対応した嵌合凹部40が内部に形成されるように構成するものである。
【0029】
したがって、円形箱状の部材を対向させて一体とする際に、嵌合凹部40に嵌合凸部21を嵌合させれば、嵌合凹部40内において、嵌合凸部21の中心軸を回転中心として嵌合凹部40の底面に対して、嵌合凸部21の底面が摺動しながら嵌合凸部21ひいては棒状部22や吊持部20を含む係止具2全体が回転可能となる。
【0030】
即ち、この吊持具1は、荷物を係止具2の吊持部20に吊り下げる際、固定部材3に貫装させた帯状締結具を被取付部材に巻着することにより、当該吊持具1を垂下させた状態で該固定部材3を固定されるものであり、図1に示すように、係止具2は、二分された円形箱状の連結部材4の嵌合凹部40に当該係止具2の嵌合凸部21を嵌合させて、二分された円形箱状の連結部材4を対向させて一体とすることで、嵌合凸部21が連結部材4の嵌合凹部40内において棒状部22を回転中心として摺動しながら回転可能に嵌着されて支持され、キャラクタを模した装飾体5は、棒状部22を回転中心として回転可能に該装飾体5の貫通孔50に棒状部22が貫装され、連結部材4は、固定部材3の支持部30の掛止部31に円柱形状の両端近傍を嵌合することで、掛止部31の凹部の側壁曲面において円柱形状の両端近傍の外周表面を摺動させながら回動可能に支持されるものである。
【0031】
このような構成により、図3(a)に示すように、係止具2が、連結部材4の中心軸を回転中心として前後方向に揺動することができると共に、又、図3(b)に示すように、係止具2及び装飾体5が、係止具2の棒状部22を回転中心として各々回転することができる。
【0032】
これにより、面ファスナーを有する帯状締結具等により巻着可能な被取付部材であれば、被取付部材を傷つけること無く容易に着脱することができると共に、取外し後は帯状締結具等を折り畳んだり、取り外したりしてコンパクトな形状を成すことで容易に持ち運びすることのできる吊持具1であって、係止具2の一端に形成される円板状の嵌合凸部21を、連結部材4の嵌合凹部40に嵌合させ、更に、連結部材4の両端近傍を掛止部31の凹部に嵌合させることで、1箇所で固定部材3と係止具2を連結部材4により連結させて、係止具2を揺動、且つ、回転自在に支持することができるため、容易に取り扱うことのできる吊持具1を提供することができる。
【0033】
そして、この吊持具1は、円板状の嵌合凸部21の底平面を嵌合凹部40の底平面で支持し、円柱形状の連結部材4の両端近傍の外周表面を掛止部31の凹部の側壁曲面において支持することにより、荷物を吊り下げた際、掛止部31間が拡がるように変形し難くしているため、重量物の吊持により適しているものである。
【0034】
したがって、液体の入ったペットボトルなどを入れた手提げ袋などのような重量物であっても、乳母車などのフレームに安心して吊り下げることができる。尚、係止具2と固定部材3は、連結部材4によって、1箇所で連結しているため、吊持具1が大きくなることも無く、又、コストや重量の増加要因と成り得る特別な材料を要しない。
【0035】
そして、フック形状の吊持部20を有した係止具2を、この吊持具1に取り付けた場合、係止具2は前後に揺動可能で、且つ、棒状部22を回転中心として回転可能であるため、荷物の取り付け及び取外し並びに運搬が容易にできる。又、装飾体5が、係止具2の棒状部22において回転可能に貫装されているため、玩具としての利用もできる装飾性を備えた吊持具1を提供することもできる。
【0036】
そして、本発明は、以上の実施例に限定されるものでなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で自由に変更、改良が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の実施例に係る吊持具の外観斜視図。
【図2】本発明の実施例に係る吊持具の分解斜視図。
【図3】本発明の実施例に係る吊持具の動作を示す図。
【符号の説明】
【0038】
1 吊持具 2 係止具
3 固定部材 4 連結部材
5 装飾体
20 吊持部 21 嵌合凸部
22 棒状部 23 基部
30 支持部 31 掛止部
32 開口 33 本体部
40 嵌合凹部 41 円形開口
50 貫通孔


【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物を吊持する係止具と、
任意の部材である被取付部材に固定する固定部材と、
前記係止具を回転可能に支持して前記固定部材に組み込まれる円柱形状の連結部材と、を備え、
前記係止具は、荷物を吊持する吊持部と、該吊持部から延設された棒状部と、該棒状部の端部に形成される円板状の嵌合凸部と、を有し、
前記固定部材は、前記連結部材の両端近傍の形状に対応して形成される一対の掛止部を所定の距離だけ離間させた位置に対置して前記連結部材を支持する支持部と、帯状締結具を貫装させる開口と、を有し、
前記連結部材は、前記係止具の棒状部端部に形成された嵌合凸部の形状に対応して形成される嵌合凹部と、該嵌合凹部から連通され前記棒状部の形状に対応して形成される開口と、を有し、
該連結部材は、前記固定部材の支持部により円柱形状の両端近傍を回動可能に支持されて前記固定部材に組み込まれ、前記係止具は、前記嵌合凸部が前記連結部材の嵌合凹部により前記棒状部を回転中心として摺動しながら回転可能に嵌着されて支持されており、
前記固定部材に貫装した帯状締結具を前記被取付部材に巻着することにより該固定部材を固定し、前記係止具の吊持部に荷物を吊り下げることを特徴とする吊持具。
【請求項2】
前記吊持部は、フック形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の吊持具。
【請求項3】
吊持具は、貫通孔を有する装飾体を備え、
該装飾体が、前記棒状部を回転中心として回転可能に該装飾体の貫通孔に前記棒状部が貫装されることにより構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の吊持具。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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