説明

吸収性物品の収容体

【課題】吸収性物品の包装体の装飾性を向上させつつ、収容体に複数収容した状態において、吸収性物品の特徴や用途を使用者が容易に把握することができる吸収性物品の収容体を提供する。
【解決手段】本発明に係る吸収性物品の包装体100は、吸収性物品1を包む包装シート70には、絵柄及び/又は記号を示す表示要素を有する表示要素部61と、表示要素を有しない非表示要素部62と、が設けられており、収容袋201の一側面S3には、内部に収容された吸収性物品の包装体100を視認可能に構成する窓部204が形成されており、窓部を介して非表示要素部62のみが視認されるように構成されており、収容袋の窓部が設けられた一側面S3には、表示要素を示す収容袋表示部203が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生理用ナプキン等の吸収性物品が個別に包装された吸収性物品の包装体を複数収容した吸収性物品の収容体に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、吸収性物品を包装シートによって個別に包装した吸収性物品の包装体を、収容袋内に収容した吸収性物品の収容体において、吸収性物品の特徴等を示す絵柄を包装シートに付し、かつ収容袋に窓を形成して、窓を介して吸収性物品の包装体の絵柄が視認できるように構成した吸収性物品の収容体が記載されている。
【0003】
上述の吸収性物品の収容体によれば、包装シートに絵柄が付されているため、装飾性を向上させることができる。更に、この吸収性物品の収容体によれば、使用者は、収容袋の外側から窓を介して包装シートの絵柄を視認して、吸収性物品の性能等の特徴や用途を把握することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2008−528398号公報(図1、段落0045及び段落0046等)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述の吸収性物品の収容体には、以下の問題点があった。吸収性物品の収容体は、吸収性物品の包装体を複数収容しており、窓を介して吸収性物品の包装体の一部を視認できるように構成されている。例えば、特許文献1の図1に示すように、吸収性物品の厚み部分に絵柄が付されている場合には、窓を介して視認できる絵柄は、収容体全体の大きさに対して小さい。よって、使用者は、収容袋に収容された状態で絵柄を明確に認識することができず、吸収性物品の特徴等を把握し難いことがある。
【0006】
また、吸収性物品の包装体の絵柄に加えて、吸収性物品の特徴等を示す文字を収容袋に付すことが考えられる。しかし、上述の吸収性物品の収容体において窓に重ねて文字を付すと、包装シートに付された絵柄と文字が重なり、文字の視認性が低下するおそれがある。
【0007】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、吸収性物品の包装体の装飾性を向上させつつ、この吸収性物品の包装体を収容体に複数収容した状態において、吸収性物品の特徴や用途を使用者が容易に把握することができる吸収性物品の収容体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するため、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート、及び前記表面シートと前記裏面シートとの間に配置される吸収体を有する吸収性物品と、前記吸収性物品を個別に包装する包装シートと、を有し、前記包装シートの上に前記吸収性物品が配置された状態で、前記包装シートと前記吸収性物品とが折り畳まれて、前記吸収性物品が前記包装シートによって個別に包装された吸収性物品の包装体と、前記吸収性物品の包装体を複数収容する収容袋と、を備える吸収性物品の収容体であって、前記包装シートには、絵柄及び/又は記号を示す表示要素を有する表示要素部と、前記表示要素を有しない非表示要素部と、が設けられており、前記収容袋には、内部に収容された前記吸収性物品の包装体を視認可能に構成する窓部が形成されており、前記窓部を介して前記包装シートの前記非表示要素部のみが視認されるように構成されており、前記収容袋の前記窓部が設けられた面には、前記表示要素を示す収容袋表示部が設けられている。
【発明の効果】
【0009】
吸収性物品を包装する包装シートには、表示要素を有する表示要素部が付されており、収容袋には、包装シートに付された表示要素を示す収容袋表示部が付されている。収容袋の一側面には、内部に収容された吸収性物品の包装シートを視認可能な窓部が形成されており、この窓部を介して表示要素を有しない非表示要素部のみが視認可能に構成されている。窓部が形成された一側面には、収容袋表示部が設けられているため、その収容袋表示部における表示要素と、包装シートの非表示要素部とによって、包装シートと同じ装飾を表現することができる。着用者は、収容袋の外部から表示要素部及び非表示要素部を視認して、内部に収容されている吸収性物品の吸収性能等の特徴や用途を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施形態に係る吸収性物品の包装体の肌当接面側から見た平面図である。
【図2】図1に示す吸収性物品の包装体の非肌当接面側から見た背面図である。
【図3】図1に示す吸収性物品の包装体の非肌当接面側から見た背面図である。
【図4】図1に示すA−A断面の断面図である。
【図5】図3のB部分の部分拡大図である。
【図6】図1に示す吸収性物品の包装体の折り畳み工程を模式的に示した斜視図である。
【図7】包装シートの印刷方法を説明するための模式図である。
【図8】実施の形態に係る吸収性物品の収容体の斜視図である。
【図9】変形例に係る吸収性物品の収容体の斜視図である。
【図10】変形例に係る吸収性物品の包装体の製造工程を模式的に示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1から図4を参照して、実施形態に係る吸収性物品の包装体について説明する。図1は、吸収性物品の包装体の平面図であり、図2及び図3は、吸収性物品の包装体の背面図である。図2は、後述する包装シートの印刷を省略した状態であり、図3は、包装シートの印刷を示した状態である。図4は、図1に示すA−A断面の断面図である。図1から図4に示すように吸収性物品の包装体100は、吸収性物品1と、この吸収性物品1を個別に包装する包装シート70と、を有する。本実施形態に係る吸収性物品1は、例えば、生理用ナプキンである。
【0012】
吸収性物品の包装体100は、包装シート70上に吸収性物品1が配置された状態で包装シート70と吸収性物品1とが折り畳まれることにより、吸収性物品1が個別に包装されるように構成されている。図1から図3は、包装シート70によって吸収性物品1を個別に包装した後、吸収性物品1を開いた状態を示している。
【0013】
吸収性物品1は、着用者の肌に当接する表面シート10と、液体を透過しない液不透過性の裏面シート20と、吸収体30とを有する。吸収体30は、表面シート10と裏面シート20との間に配設される。従って、吸収体30は、図1等において破線で示される。吸収体30は、吸収性物品1の長手方向L及び幅方向Wにおける中央部分に配設される。また、吸収性物品1は、図1に示す平面視にて、吸収体30を有し、長手方向Lに延びる吸収性本体と、長手方向Lに直交する幅方向Wにおいて吸収性本体の外側に設けられるウイング部43,44を備える。更に、吸収性物品1は、幅方向Wにおいて吸収体30の外側に設けられるサイドシート41,42を備える。
【0014】
表面シート10は、体液等の液体を透過する液透過性のシートである。表面シート10は、少なくとも吸収体30の表面を覆う。表面シート10は、不織布、織布、有孔プラスチックシート、メッシュシート等、液体を透過する構造のシート状の材料であれば、特に限定されない。織布や不織布の素材としては、天然繊維、化学繊維のいずれも使用できる。
【0015】
天然繊維の例としては、粉砕パルプ、コットン等のセルロースが挙げられる。化学繊維の例としては、レーヨン、フィブリルレーヨン等の再生セルロース、アセテート、トリアセテート等の半合成セルロース、熱可塑性疎水性化学繊維、又は親水化処理を施した熱可塑性疎水性化学繊維などが挙げられる。熱可塑性疎水性化学繊維の例としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の単繊維、ポリエチレンとポリプロピレンをグラフト重合してなる繊維、芯鞘構造等の複合繊維が挙げられる。
【0016】
また、本実施の形態に係る表面シート10は、1つ又はそれ以上の材料から形成することができる。例えば織布、不織布、ポリマーフィルム、フィルム不織布ラミネートなど、並びにこれらの組み合わせを含むことができる。不織布は、空気堆積不織ウェブ、スパンボンド不織ウェブ、メルトブローン不織ウェブ、ボンデッド・カーデッド・ウェブ、水圧交絡不織ウェブ、スパンレースウェブなど、並びにこれらの組み合わせを含む。乾式(カード法、スパンボンド法、メルトブローン法、エアレイド法等)及び湿式のいずれか一つの方法によって形成される。
【0017】
不織布は、乾式法と湿式法のうち、複数の方法を組み合わせて形成されていてもよい。また、サーマルボンディング、ニードルパンチ、ケミカルボンディング等の方法を例示することができる。なお、不織布を製造する方法は、上述の方法に限定されない。他の好適な材料の例は、レーヨン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、又は他の熱結合可能な繊維の微小穿孔フィルムウェブ、網状材料など、並びにこれらの組み合わせのボンデッド・カーデッド・ウェブを含むことができる。これらのウェブは、例えば、ポリプロピレン及びポリエチレン並びにそのコポリマーといったポリオレフィン、一般にポリ乳酸、ナイロン、又はその他の熱結合可能な材料のような脂肪族エステルを含むポリエステルといったポリマー材料から調製することができる。
【0018】
裏面シート20は、表面シート10の長さと略同一の長さを有する。裏面シート20は、ポリマーフィルム、織布、不織布など、並びにこれらの組み合わせ又は構成材などを用いることができる。ポリマーフィルムは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルなど、並びにこれらの組み合わせから構成することができる。さらに、ポリマーフィルムは、マイクロエンボス加工することができ、印刷されたデザイン、消費者への印刷されたメッセージをもつようにし、及び/又は少なくとも部分的に着色することができる。好適には、裏面シートは、通気性の微孔性フィルムであってもよい。また、裏面シート20は、着用時の違和感を生じさせない程度の柔軟性を有する材料とすることが好ましい。
【0019】
吸収体30は、親水性繊維、パルプを含む。吸収体30は、下層吸収体31と、下層吸収体31上に積層された上層吸収体32と、によって構成されている。上層吸収体32は、下層吸収体31よりも長手方向L及び幅方向Wにおいて小さい。なお、下層吸収体31と上層吸収体32とは、別個に構成されていてもよいし、一体化されていてもよい。また、下層吸収体31と上層吸収体32とは、ホットメルト型接着剤によって貼り合わされている。
【0020】
下層吸収体31及び上層吸収体32からなる吸収体30は、経血などの体液を吸収可能な材料によって形成される。吸収体30に適した材料は、例えば、セルロース、木材パルプフラフ、レーヨン、綿、及び、ポリエステル、ポリプロピレン又はコフォームのようなメルトブローン・ポリマーを含む。吸収体30は、親水性繊維又は粉体をエアレイド法によって積層して形成されてもよいし、親水性繊維又は粉体をエアレイド法によってシート状に成形したエアレイドシートでもよいし、ティッシュ(例えば、目付15g/m)上に高吸収ポリマーを混入した粉砕パルプを配置し、ティッシュで包むことによって形成されていてもよい。
【0021】
サイドシート41,42は、表面シート10と同様の材料から選ぶことができる。但し、サイドシート41,42は、吸収性物品1の幅方向外側へ経血の漏れを防止するために、疎水性又は撥水性を有することが好ましい。具体的には、スパンボンド不織布やSMS不織布などが挙げられる。サイドシートは、肌との当接面を構成する。そのため、肌への擦れ刺激を低減するためには、エアスルー不織布を用いることが好ましい。
【0022】
サイドシート41,42は、表面シート10の両側に配設される。サイドシート41,42は、吸収体30の側縁の一部及びウイング部43,44を覆う。吸収性物品1では、表面シート10、サイドシート41,42、及び裏面シート20の周縁が接合されて、吸収体30が内封される。表面シート10と裏面シート20との接合方法としては、ヒートエンボス加工、超音波、又はホットメルト型接着剤のいずれか一つ、又は複数を組み合わせることが可能である。
【0023】
裏面シート20において、下着と接触する表面には、粘着剤50が塗布されている(図2参照)。粘着剤50は、裏面シート20の非肌当接面上に粘着剤を塗布するか、全面を剥離処理した包装シート70に粘着剤を塗布した後、裏面シート20の非肌当接面上に転写することによって形成される。粘着剤50は、吸収性物品の幅方向における中央において長手方向Lに延びるストライプ状に複数配置されている。
【0024】
粘着剤50は、ウイング部43及びウイング部44において、下着と接触する表面にも設けられる。使用前の状態では、粘着剤50は、包装シート70に接しており、包装シート70によって使用前に粘着剤が劣化するのを防止している。そして、使用時に着用者によって包装シート70が剥離される。なお、包装シート70以外の紙等からなる剥離シートによって使用前に粘着剤が劣化するのを防止するように構成してもよい。なお、粘着剤は、例えば、ホットメルト型接着剤を用いることができる。
【0025】
包装シート70は、吸収性物品1を個別に包装する。包装シート70は、吸収性物品1の裏面シート20側において吸収性物品1と対向する対向面である裏面71と、吸収性物品1と対向しない非対向面であり、吸収性物品1を収容した状態で外側に位置する表面72と、を有する。
【0026】
包装シート70の材質は、特に限定されるものではなく、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン、ポリエステル等のプラスチックフィルムやナイロンフィルムなどの各種フィルム、硫酸バリウムなどのフィラーを入れて延伸させた通気性フィルム、不織布をラミネートさせたフィルム等が挙げられる。包装シート70の目付は、10〜50g/mであり、好ましくは12〜30g/mである。
【0027】
更に、包装シート70の裏面には、粘着剤の粘着力を低下させることなく剥離可能にする処理が施されている。粘着剤を剥離可能にする加工方法としては、処理面である包装シート70の全面に剥離処理剤を塗布し、加熱・乾燥する方法、或いは、スプレーにより処理面である包装シート70の裏面の全面に剥離処理剤を吹きつけることにより薄膜を形成する方法などが挙げられる。剥離処理剤としては、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、オクタルデシルイソシアネート系樹脂などを例示できる。
【0028】
包装シート70の表面72は、包装シート70によって吸収性物品1を包装した際に外側に位置する面であり、図2及び図3において視認される面である。包装シート70の表面72には、印刷が施されている。図5は、図3のB部分の部分拡大図である。包装シート70には、第1色によって着色された第1着色領域A11と、第1色によって着色されていない第1非着色領域A12と、第2色によって着色された第2着色領域A2と、第1色及び第2色のいずれも着色されない非着色領域A3と、第1色によって着色され、かつ第2色によって着色された重畳領域A4と、が設けられている。
【0029】
第1着色領域A11は、包装シート70の全体に設けられており、絵柄からなる表示要素部61の背景となる非表示要素部62を構成する。非表示要素部62は、絵柄や文字を有する表示要素以外の部分である。第1非着色領域A12は、星柄及びハート柄を示す表示要素部61を構成する。第2着色領域A2は、第1色と異なる第2色によって印刷されている。第2着色領域A2は、星柄及びハート柄を示す表示要素部61を構成する。第1非着色領域A12と第2着色領域A2とは、同形状であって、互いに一部重なって配置されている。
【0030】
表示要素部61は、絵柄や文字を含む表示要素を示すように構成されており、吸収性物品1の性能等の特徴や用途を示すことができる。着用者は、吸収性物品1の選択時や吸収性物品1の使用時に包装シート70の外側から吸収性物品1の性能等を把握することができる。なお、表示要素部61の表示要素の内容(絵柄のイメージや意味)に基づいて吸収性物品の性能等を示すように構成してもよいし、表示要素の内容と色とに基づいて吸収性物品の性能等を示すように構成してもよい。
【0031】
このように包装シートに絵柄や色によって装飾を施し、その装飾によって吸収性物品の性能等を示すように構成することにより、後述する収容袋201(図8参照)から取り出した状態で吸収性物品1を保管したり、収容袋201から取り出した状態で吸収性物品1を持ち運んだりする場合であっても、着用者は、吸収性物品1が包装シート70に包まれた状態で、包装シート70の表示要素を見て、昼用の吸収性物品であるか等の吸収性物品1の吸収性能を把握して選択することができる。また、文字等で表す場合と比較して、一見して生理用ナプキンであるとわからないため、中身を認識されたくない場合において好適である。
【0032】
第2着色領域A2の周囲には、非着色領域A3及び重畳領域A4が設けられている。非着色領域A3は、着色されていない領域であり、包装シート70の自体の色が示されている。非着色領域A3は、第2着色領域A2の輪郭に沿って配置されている。重畳領域A4は、第1色と第2色と重なった領域であり、第1色よりも濃くかつ第2色よりも濃くなっている。
【0033】
このように、非着色領域A3が第2着色領域A2の輪郭に沿って配置されていることにより、着色された第1着色領域A11及び第2着色領域A2と、非着色領域A3との色のコントラストによって、第1着色領域A11及び第2着色領域A2が浮き立っているように見せることができ、擬似的に表示要素を立体的に表現することができる。また、重畳領域A4が第2着色領域A2の輪郭に沿って配置されていることにより、第2着色領域A2の輪郭を濃くすることができ、色のコンストラストによって濃淡を付し、あたかも立体的に形成されたように表示要素を示すことができる。
【0034】
表示要素を立体的に表現することにより、包装シート70自体の質感を向上させて、包装された状態で吸収性物品の包装体100をハンカチ等布地のようにみせることができる。また、包装シート自体に立体的な装飾のためのエンボス加工を施さずに、色のコントラストによって立体的に表示要素を表現するため、粘着剤等の剥がれによる不具合の発生を抑制することができる。
【0035】
図3に示すように、第1非着色領域A12は、吸収性物品1の幅方向Wにおける中央と、吸収性物品1の幅方向Wにおける両端部とに設けられている。第2着色領域A2は、幅方向Wにおける中央に位置する第1非着色領域A12と一部重なるように配置されており、幅方向Wにおける両端部に位置する第1非着色領域A12に重なるように配置されていない。すなわち、幅方向両端部に位置する第1非着色領域A12は、第2色によって着色されてなく、非着色領域A3となる。幅方向中央に位置する第1非着色領域A12と幅方向両端部に位置する第1非着色領域A12とは、異なる態様になる。よって、複数の第1非着色領域の装飾パターンを異ならせることができ、装飾性を向上させることができる。
【0036】
重畳領域A4と第1非着色領域A12とは、長手方向Lにおいて第2着色領域A2に挟んで配置されている。第2着色領域A2の長手方向Lにおける両端部には、重畳領域A4と非着色領域A3とが配置されている。重畳領域A4は、非着色領域A3の反対側の端部に設けられている。このように重畳領域A4と非着色領域A3とを設けることにより、第2着色領域A2に対する一方の端部の色を薄くし、他方の端部の色を濃くすることができ、表示要素全体において濃淡を付し、更に立体的に表示要素を示すことができる。
【0037】
包装シートに着色される色は、例えば、特表2008-507385に記載されている国際照明委員会(Commission Internationale de l’Eclairage)L*a*b*色空間(以下「CIELab」)にしたがって適合されるように構成してもよい。CIELabは、CIE1976基準に基づく、数学的な三刺激値カラースケールである。CIELabは、色を定量的に及び正確に記載することを可能にする。CIELabは、色をデカルト座標のxyz空間に類似した3次元空間にプロットすることを可能にする。CIELabは、デカルト座標のxyz空間において、もともとはx軸である上に緑から赤までの色を有する。CIELabは、この軸をa軸と見なす。負のa*値は緑を表し、及び正のa*値は赤を表す。CIELabは、デカルト座標のxyz空間において、もともとはy軸である上に青から黄までの色を有する。CIELabは、この軸をb軸と見なす。負のb*値は青を表し、及び正のb*値は黄を表す。CIELabは、デカルト座標のxyz空間においてもともとはz軸である上に明度を有する。CIELabは、この軸をL軸と見なす。L*軸は100から0までの値を範囲とし、100は白であり、0は黒である。50のL*値は中間の灰色を表す(ただし、a*及びb*が0であるという条件である場合)。3つの値(L*、a*、b*)にしたがって、いずれの色もCIELab内にプロットされてもよい。
【0038】
3次元のCIELabは、彩度、色相、及び明度の3つの色の構成要素を計算することを可能にする。a軸及びb軸から形成される2次元の空間において、色相及び彩度の構成要素が決定され得る。彩度は、知覚される色の相対的飽和度であり、及びa*b*平面において測定されるときの原点からの距離により決定される。
【0039】
例えば、a*b*値(10,0)を有する色は、a*b*値(20,0)を有する色より低い彩度を示す。後の色は前の色より赤いとして定性的に知覚される。色相は、特定の色の相対的な赤、黄、緑、及び青である。2次元のa*b*空間内で原点からいずれかの色まで半径を作り出すことができる。色相は、0°(正のa*軸)から作り出された半径までを測定した角度である。色相は、0°から360°までのいずれかの値であることができる。明度はL*の値から決定され、より高い値はより白であり及びより低い値はより黒である。
【0040】
色の違いである色差ΔEは、例えば、以下の式に基づいて求めることができる。ΔE=((ΔL*)2乗+(Δa*)2乗+(Δb*)2乗)1/2乗。ここで、Lは、明度であり、a*は赤−緑軸の座標であり、b*は黄−青軸の座標である。基準色に対する色差を測定することにより、包装シート等に印刷される第1色及び第2色の色を特定することができる。
【0041】
色差は、例えば、以下の方法によって測定することができる。具体的には、まず、基準色となる白色のL*a*b*を、色差測定器(例えば、Konica Minolta社製 CR-300)を用いて測定する。本実施の形態では、測定機器の光源として、C光源(国際照明委員会(CIE)の規格)を用いている。測定機器の測定窓の直径は、10mmである。また、色差を測定する際の基準色として白色基準板(Y92.0 x0.3145 y0.3198)を用いた。なお、ここでYは、明るさを指標する値であり、x、yは、色度の平面座標である。
【0042】
次いで、測定した測定値(L*a*b*)を基準色として設定する。次いで、白色基準板の上にサンプルとなる包装シート等(色差の測定対象)を載せて、測定したい色のL*a*b*を測定する。これにより、基準色に対する測定対象の色差を算出することができる。なお、測定したいサンプルの色部分が、測定機器の測定窓よりも小さい場合は、所定部分を切り抜いたものを予め用意しておき、隙間や重なりが出来ないように白色基準版の上に並べて測定する。
【0043】
第1色と第2色との色差ΔEは、表示要素の識別性を高めるために、大きい方が望ましく、具体的には、1以上であることが望ましい。第1色と第2色との色差が1以上の場合には、使用者は、一般的に第1色と第2色とを識別することができる。更に、好適には、第1色と第2色との色差ΔEは、10以上であることが望ましい。第1色と第2色との色差が10以上の場合には、使用者は、第1色と第2色とを更に明確に識別することができ、また第1色と第2色との組み合わせによって、より立体的に表示要素を表現することができる。
【0044】
第1色と第2色とは、補色の関係であることが望ましい。本実施の形態における補色の関係とは、色相が180±45度の範囲である色をさす。好ましくは±15度の範囲であるほうが色を重ねたときに暗い色となりやすくよい。具体的には、例えば、赤色に対する緑色、青色に対するオレンジ色、黄色に対する紫色のような組合せである。
【0045】
重畳領域A4の面積は、第2着色領域A2の面積に対する1%〜50%であることが望ましい。このような範囲の重畳領域A4を設けることにより、表示要素の輪郭を際立たせて、立体感をくっきりと出すことができる。更に、好適には、重畳領域A4の面積は、第2着色領域A2の面積に対する10%〜33%であることが望ましい。また、非着色領域A3の面積は、第2着色領域A2の面積に対する1%〜50%であることが望ましい。このような範囲の非着色領域A3を設けることにより、表示要素の立体感をくっきりと出すことができる。更に、好適には、非着色領域A3の面積は、第2着色領域A2の面積に対する10%〜33%であることが望ましい。
【0046】
本実施の形態では、図4に示すように、第1色上に第2色が重ねて配置されている。第1色と第2色のうち少なくとも第2色は、光透過性を有するように構成されている。第2色が光透過性を有することにより、第1色と第2色とが重なった際に、第2色と下層の第1色とが混合したように見せることができる。なお、第2色の明度は、第1色の明度よりも低く構成されている。第2色の明度が低く構成されていることにより、第1色と第2色とが重なった際に、第2色とその下層の第1色が混合したように見せ易くすることができる。
【0047】
包装シート70への着色は、周知の多様な着色技術にしたがって施すことができる。着色は、印刷、コーティング、及び含浸が挙げられるが、これらに限定されない。印刷方法は、例えば、凸版印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷、オフセット印刷、スクリーン及びインクジェットが挙げられるが、これらに限定されない。
【0048】
吸収性物品1及び包装シート70は、幅方向W及び長手方向Lに沿った所定の折り位置において、吸収性物品1の表面シート10を内側にして折り畳まれるように構成されている。具体的には、包装シート70は、長手方向Lに沿った2本の長手折り目FL1及びFL2を介して折り畳まれ、かつ幅方向Wに沿った幅折り目FW1及びFW2を介して折り畳まれる。この長手折り目及び幅折り目は、図1及び図2において一点鎖線にて示す。吸収性物品1が折り畳まれた状態で、包装シート70の長手方向Lにおける一方の端部が包装シート70に貼着される。包装シート70の端部は、粘着テープ75によって包装シート70の一部と貼着される。粘着テープ75を形成する材料としては、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルムなどの単層フィルムで形成されており、または複数種の樹脂フィルムがラミネートされた多層フィルムで形成されている。
【0049】
次いで、吸収性物品の包装体100の折り畳み方法を説明する。図6は、吸収性物品の包装体100の折り畳み工程を模式的に示した斜視図である。吸収性物品の包装体100の折り畳み工程は、吸収性物品載置工程と、第1折り工程と、第2折り工程と、接合工程と、第3折り工程と、を有する。
【0050】
吸収性物品載置工程では、包装シート70上に吸収性物品1が配置される。包装シート70と吸収性物品1の裏面シート20とが対向する。なお、1個の吸収性物品1を個別に包装する寸法の包装シート70上に吸収性物品1を配置してもよいし、例えば、搬送方向に沿って連続する包装シート上に、所定間隔を空けて複数の吸収性物品を配置するように構成してもよい。本実施形態では、説明の便宜上、1個の吸収性物品を包装する吸収性物品の包装体を用いて折り畳み方法を説明する。
【0051】
第1折り工程では、図6(a)に示すように、包装シート70と吸収性物品1とが、幅方向Wにおける吸収性物品1の一方の端部側を含む端部領域側から、長手方向Lに沿った第1長手折り目(図1参照)FL1を基点に内側に折り返される。第2折り工程では、図6(b)に示すように、包装シート70と吸収性物品1とが、幅方向Wにおける吸収性物品1の他方の端部側を含む端部領域側から、長手方向Lに沿った第2幅折り目FL2(図1参照)を基点に内側に折り返される。
【0052】
次いで、接合工程は、第2長手折り目FL2を基点に折り返された吸収性物品1及び包装シート70の幅方向端部を、ホットメルト型粘着剤を介して包装シート70に対して接着する。本工程により、吸収性物品1が包装シート70によって個別に包装される。ホットメルト型粘着剤は、包装シートの裏面71の幅方向端部を、包装シートの表面72に接着できるように配置されていればよい。
【0053】
なお、本実施形態では、第1長手折り目FL1及び第2長手折り目FL2を基点に折り返された包装シート70の幅方向の端部を、ホットメルト型粘着剤を介して接着しているが、包装シート70の幅方向の端部を接着しなくてもよい。また、包装シート70の幅方向端部の接着方法は、熱溶着、圧着又は超音波溶着によって接着してもよい。
【0054】
第3折り工程では、図6(c)に示すように、包装シート70と吸収性物品1とが、吸収性物品1の長手方向Lにおける両端部側から、幅方向Wに沿った第1幅折り目FW1及び第2幅折り目FW2(図1参照)を基点に内側に折り返される。上述した工程が実行されることによって、吸収性物品の包装体100は、折り畳まれて小型化される。
【0055】
なお、包装シート70と吸収性物品1とを、吸収性物品1の長手方向Lにおける両端部側から折り返す際は、長手方向Lにおける一方の端部側から片方ずつ折り返すように構成してもよいし、長手方向Lにおける両端部側から両方を一遍に折り返すように構成してもよい。
【0056】
このように折り畳むことにより、吸収性物品1を包装シート70によってコンパクトに個別に包装することができる。吸収性物品1を小型化することにより、小物入れ、ポシェット等のバッグに収納する場合、バッグの収納スペースを大きく占有する事がなく、簡便な携帯を可能とする。また、吸収性物品1をコンパクトに個別に包装することにより、使用時にトイレ等に携帯する際に、折り返さない状態でも手の中に配置し、他人から見えないように保持する事が可能となる。
【0057】
図3に示すように、包装シート70の幅方向中央に位置する表示要素部61は、第1非着色領域A12によって構成されており、第1長手折り目FL1と第2長手折り目との間に位置する。また、包装シート70の幅方向両端部に位置する表示要素部61は、第1非着色領域A12及び第2着色領域A2によって構成されており、第1長手折り目FL1よりも幅方向外側又は第2長手折り目FL2よりも幅方向外側に位置する。
【0058】
したがって、包装シート及び吸収性物品を第1長手折り目に沿って折り畳んだ状態又は第2長手折り目に沿って折り畳んだ状態においては、第1長手折り目及び第2長手折り目よりも幅方向外側に位置する表示要素部が見える状態となる。この表示要素部は、第1非着色領域によって構成されている。
【0059】
一方、幅折り目に沿って折り畳んだ状態では、幅方向における第1長手折り目と前記長手折り目との間に位置する表示要素部が見える状態となる。この表示要素部は、第1非着色領域と第2着色領域とによって構成されている。すなわち、長手折り目に沿って折り畳んだ状態と、幅折り目に沿って折り畳んだ状態とにおいて、表示要素部の構成を異ならせることができるため、装飾態様のバリエーションを増やすことができる。
【0060】
第1長手折り目FL1上には、表示要素部61が設けられており、第2長手折り目FL2上には、非表示要素部62が設けられている。包装シート70の表示要素部61は、幅方向Wにおいて第1長手折り目FL1を跨って配置され、かつ吸収性物品1を包装した状態における包装シート70の側部のうち第1長手折り目が配置された第1の側部S1を跨って配置されている。よって、折り畳んだ状態で、第1の側部S1(図6参照)に対する幅方向内側及び幅方向外側に表示要素が付され、奥行き感を持たせることができる。
【0061】
なお、吸収性物品を包装した状態における包装シートの側部のうち第2長手折り目が配置された第2の側部S2には、非表示要素部62が配置されている。よって、折り畳んだ状態で第1長手折り目側の第1の側部と、第2長手折り目側の第2側部との装飾態様を異ならせることができ、使用者が見る角度や持つ角度によって吸収性物品の包装体の色や絵柄を異ならせることができる。
【0062】
次いで、本実施形態に係る吸収性物品の包装体の製造方法の一部について説明する。なお、本実施の形態において説明しない方法については、既存の方法を用いることができる。吸収性物品の製造方法は、包装シート70の裏面71に粘着剤50を塗布する。この粘着剤は、例えば、ホットメルト型接着剤であり、加熱されることにより柔らかくなる性質を有する。吸収性物品1の裏面シート20側を粘着剤50と接するように貼り合わせる。
【0063】
なお、包装シートの裏面に塗布される粘着剤は、裏面シートに塗布される状態では、柔らかくなるように構成されている。よって、包装シート70上に吸収性物品1を貼り付ける際に、従来の包装シートのように、包装シートにエンボス加工等によって凹凸が形成されていると、包装シートの裏面に塗布された粘着剤は、凹凸に沿って塗布される。しかし、粘着剤は、時間経過に伴い硬くなるため、吸収性物品に貼り付く際に空気を噛みこんだ状態となる。この空気を噛みこんだ部分の粘着剤は、包装シート側に残り、吸収性物品に転写されないことがある。
【0064】
しかし、本実施の形態に係る包装シートは、エンボス加工等によって凹凸が形成されていないため、包装シートにおける粘着剤との接触面が平滑であるため、粘着剤を適切に転写することができ、空気噛みによる不具合の発生を抑制できる。また、吸収性物品の粘着剤と包装シートの接着面積を確保することができ、吸収性物品の粘着剤の接着力の低下を抑制することができる。吸収性物品と包装シートとのずれを抑制できるため、使用前の吸収性物品の粘着剤がむき出しになり難い。
【0065】
また、包装シートの印刷方法は、以下の方法を用いることができる。図7は、印刷方法を説明するための模式図である。具体的には、例えば、包装シートの非表示要素部62を第1色によって印刷する。図7(a)は、非表示要素部62を第1色によって印刷した状態を示している。第1色によって印刷された第1着色領域A11によって非表示要素部62を構成し、第1色が印刷されない第1非着色領域A12が表示要素部61を構成する。非表示要素部62は、白抜きされた部分であり、包装シート70の基材の色で示されている。次いで、表示要素部61を第2色によって印刷する。図7(b)は、第1色で印刷されていない包装シートに対して、第2色によって表示要素部を印刷した状態である。第2色によって印刷された第2着色領域A2によって表示要素部61を構成する。図7(c)は、第1色によって印刷された包装シートに対して、第2色によって印刷した状態を示している。
【0066】
第1非着色領域A12と第2着色領域A2とが同じ形状の場合には、例えば、一部ずれるように着色する。これにより、第2色によって印刷した第2着色領域A2によって表示要素部61を構成し、かつ第1色と第2色とが重ねられた重畳領域A4を第2着色領域A2の輪郭に沿って配置するとともに、第1色と第2色と印刷されない非着色領域A3を第2着色領域A2の輪郭に沿って配置し、立体的な装飾を施すことができる。
【0067】
第1非着色領域A12と第2着色領域A2とが相似形の場合には、例えば、双方が重なるように着色する。これにより、第2色によって印刷した第2着色領域A2によって表示要素部61を構成し、かつ第1色と第2色とが重ねられた重畳領域A4を第2着色領域A2の輪郭に沿って配置して、立体的な装飾を施すことができる。
【0068】
また、立体的な装飾としては、表示要素部を第1色によって着色した後、第1色の表示要素部の輪郭に沿って第2色によって着色することができる。更に、包装シートを着色する色は、2色に限られず、3色以上であってもよい。
【0069】
吸収性物品の包装体100は、収容袋201に収容される。図8は、複数の吸収性物品の包装体100を収容袋201に収容した状態の吸収性物品の収容体200を示した斜視図である。収容袋201は、複数の吸収性物品の包装体100を収容する袋形状である。収容袋201の内部には、横方向に並んで複数の吸収性物品の包装体100が収容される。収容袋201の上部には、開口部202が設けられており、着用者は、開口部202を介して吸収性物品の包装体100を出し入れすることができる。なお、収容袋201の開口部202は、吸収性物品1を出し入れ可能に構成されていればよく、開口部202の位置や形状は、図8に示す例に限定されない。
【0070】
収容袋201には、包装シートに付された表示要素を示す収容袋表示部203が印刷されている。この収容袋表示部203は、包装シート70に印刷された表示要素と同じ絵柄である星柄とハート柄の組み合わせによって構成されている。収容袋201の複数の側面のうち一側面S3には、内部に収容された吸収性物品の包装体100を視認可能に構成する窓部204が形成されている。ここでいう一側面S3は、図8において正面に位置する面であり、この側面に形成された窓部204は、吸収性物品の包装体100を構成する包装シートの非表示要素部62のみを視認できるように構成されている。すなわち、図8の正面側から使用者が収容袋を視認した際に、窓部204を介して包装シート70に付された絵柄等が見えるように構成されず、窓部204を介して包装シート70の絵柄以外無地の部分が見えるように構成されている。
【0071】
なお、本実施の形態では、収容袋の側面のうち、図8に示す正面側の側面と、上部に位置する側面とに、収容袋の内部に収容された吸収性物品の包装体を視認可能に構成する窓部が形成されている。本発明に係る吸収性物品の収容体は、少なくとも一側面に形成された窓部を介して包装シートの非表示要素部のみが視認できるように構成され、この一側面に収容体表示部が付されていればよく、他の側面に形成された窓部を介して包装シートの表示要素部が視認できるように構成されていてもよい概念である。
【0072】
また、側面とは、収容体の全ての側面を含んでおり、上方に位置する上面、下方に位置する底面、前側に位置する正面、後側に位置する背面、左方に位置する左側面、右方に位置する右側面等、全ての面を含む概念である。なお、窓部は、内部に収容された吸収性物品の包装体が視認できる構成であればよく、例えば、透明又は半透明であればよい。
【0073】
窓部が形成された側面には、収容袋表示部203が設けられているため、その収容袋表示部203における表示要素と、包装シートの非表示要素部とによって、包装シートと同じ装飾を表現することができる。着用者は、収容袋の外部から表示要素部及び非表示要素部を視認して、内部に収容されている吸収性物品1の吸収性能等の特徴や用途を把握することができる。したがって、着用者は、吸収性物品の選択時に収容袋201の外側から吸収性物品の性能を把握して選択することができる。
【0074】
なお、包装シートに印刷されている表示要素と、収容袋表示部203における表示要素とは、同一形状であってもよいし、相似形であってもよい。また、包装シートに印刷されている表示要素と、収容袋表示部203における表示要素とは、同じ色であってもよいし、色が異なっていてもよい。
【0075】
窓部204を介して包装シートの非表示要素部のみが視認できるように構成されているため、窓部204に重ねて吸収性物品の製品名等の文字を付すことができる。窓部204に重ねて文字等の情報表示部を付した場合であっても、包装シート70に付された絵柄と文字が重ならないため、文字の視認性が低下することを抑制でき、文字によって情報を示すことが可能となる。
【0076】
包装シート70の表示要素部61は、包装シート70の側部のうち第1長手折り目が配置された第1の側部S1を跨って配置されており、第1の側部S1の厚み寸法よりも大きい。よって、包装シートの第1の側部を視認した状態では、表示要素を把握し難く、表示要素の内容等を把握し難い。しかし、包装シートの表示要素を含む収容袋表示要素が収容袋に設けられているため、使用者は、収容袋に示された表示要素を視認して、表示要素の内容等を把握することができる。
【0077】
収容袋201には、内部に収容された吸収性物品の包装体100を構成する包装シート70の表示要素部を視認可能に構成する補助窓部205が形成されている。吸収性物品の包装体100を収容袋201に収容した状態において、補助窓部205を介して表示要素が視認可能であり、収容体の装飾性を向上させることができる。補助窓部は、少なくとも表示要素部の一部を視認できるように構成されていればよい。なお、本実施の形態では、補助窓部は、収納袋における窓部が形成された面と隣接する面に形成されているが、この構成に限られず、窓部が形成された面に補助窓部が形成されていてもよいし、窓部が形成された面と対向する面に形成されていてもよい。
【0078】
なお、表示要素は、第1色と第2色との組み合わせによって立体的に表示されていてもよいし、第1色又は第2色のみ等、1色で構成されていてもよい。例えば、包装シートの全体を第1色によって印刷し、その上に第2色によって表示要素を印刷する。収納袋の窓部を介して包装シートの第1色のみが視認されるように構成し、収納袋の窓部が形成された面には、第2色で表示要素を印刷する。このような構成によっても、収容袋201の窓部204が設けられた面に印刷された第2色の表示要素と、窓部を介して視認可能な第1色の非表示要素部とによって、包装シート70と同様の装飾を施すことができる。すなわち、吸収性物品の包装体100を収容袋201に複数収容した状態において、吸収性物品の特徴や用途を使用者に対して示すことができる。
【0079】
本実施形態では、包装シートの表面(吸収性物品を包装した際に外側に位置する面)のみに印刷を施しているが、包装シートの裏面(吸収性物品を包装した際に内側に位置する面)のみに印刷を施してもよいし、包装シートの表面と裏面とに印刷を施してもよい。本実施形態では、第1非着色領域と第2着色領域とは、同じ形状となるように構成しているが、第1非着色領域と第2着色領域とが相似形であってもよいし、第1非着色領域と第2着色領域とが類似する形状であってもよい。類似する形状とは、例えば真円形と楕円形である。
【0080】
本実施の形態では、吸収性物品の裏面シートに設けられた粘着剤は、包装シートと接するように構成されているが、包装シートと粘着剤との間に剥離シートを設け、接着領域が剥離シートによって覆われるように構成されていてもよい。剥離シートは、例えば、不織材、フィルム、紙、ラミネート、及び/又は布(織布を含む)材料、及びこれらの組み合わせのような材料によって形成することができる。
【0081】
吸収性物品として、吸収性能の異なる複数の吸収性物品を備え、表示要素等によって吸収性物品の性能等を示すように構成されていてもよい。例えば、吸収性物品の包装体として、第1吸収性能の第1吸収性物品を有する第1吸収性物品の包装体と、第1吸収性物品を収容する第1収容袋と、第1吸収性能と異なる第2吸収性能の第2吸収性物品を有する第2吸収性物品の包装体と、第2吸収性物品を収容する第2収容袋と、を備え、第1吸収性能を示す第1表示要素と、第2吸収性能を示す第2表示要素とを設ける。
【0082】
例えば、第1吸収性物品は、昼用の生理用ナプキンであり、第2吸収性物品は、夜用の生理用ナプキンである。第1吸収性物品の表示要素部は、第1吸収性能を示す第1表示要素を有するように構成し、かつ第2吸収性物品の表示要素部は、第2吸収性能を示す第2表示要素を有するように構成する。例えば、第1表示要素は、昼のイメージを想起させる花柄部とすることができ、第2表示要素は、夜のイメージを想起させる星柄部とすることができる。
【0083】
収容袋は、第1吸収性物品を収容する第1収容袋と、第2吸収性物品を収容する第2収容袋と、を有しており、第1収容袋の窓部が形成された面には、第1表示要素を示す第1収容袋表示部が設けられており、第2収容袋の窓部が形成された面には、第2印刷要素を示す第2収容袋表示部が設けられている。
【0084】
着用者は、収容袋の外部から第1表示要素部又は第2表示要素部を視認して、内部に収容されている吸収性物品1の吸収性能を把握することができる。したがって、着用者は、吸収性物品の選択時に収容袋201の外側から吸収性物品の性能を把握して選択することができる。表示要素は、絵柄及び/又は記号によって構成されているが、その内容及び数によって吸収性能を表示するように構成してもよい。したがって、着用者は、文字等で吸収性能を表示する場合と比べて直感的に吸収性能を把握することができる。
【0085】
更に例えば、昼や明るいイメージを想起する絵柄としては、花柄のみならず、太陽柄、ハート柄を用いることができる。このような絵柄の表示要素を用いることにより、昼用の生理用ナプキンであることや、軽い日用(少ない日用)の生理用ナプキンであることを着用者に伝えることができる。一方、夜のイメージを想起する絵柄しては、星柄のみならず、月柄を用いることができる。このような表示要素を用いることにより、夜用の生理用ナプキンであることや、重い日用(多い日用)の生理用ナプキンであることを着用者に伝えることができる。
【0086】
また、表示要素の絵柄によって吸収性物品の吸収性能を示す構成によれば、文字等によって吸収性物品の特徴を着用者に伝達する構成と比較して、絵柄等による装飾効果を発揮でき、吸収性物品をかわいらしく装飾することができる。更に、着用者は、吸収性物品の選択時における指標が絵柄であるため、選択時に生理の憂鬱な気分を意識せずに、見た目で楽しんで選択することができる。
【0087】
なお、第1吸収性物品の包装体に付す色と、第2吸収性物品の包装体に付す色は、同じ色であってもよいし、異なる色であってもよい。着色する色の違いによって、吸収性物品の性能等を示すように構成してもよい。例えば、第1吸収性物品を包む包装シートを第1色及び第2色によって着色し、第2吸収性物品を包む包装シートを第3色及び第4色によって着色するように構成してもよいし、第1吸収性物品を包む包装シートを第1色及び第2色によって着色し、第2吸収性物品を包む包装シートを第1色及び第3色によって着色するように構成してもよい。なお、第1吸収性物品の包装体に付す色と、第2吸収性物品の包装体に付す色とを同じ色とする場合には、表示要素の絵柄によって吸収性物品の性能等を示すように構成する。
【0088】
次いで、変形例に係る吸収性物品の収容体200Aについて、図9及び図10に基づいて説明する。変形例に係る吸収性物品の収容体200Aは、吸収性物品の包装体として、第1着色パターンで着色された第1着色パターン包装体100Aと、第1色着色パターンと異なる第2着色パターンで着色された第2着色パターン包装体100Bと、を備えており、これらの包装体を収容する。第1着色パターン包装体100Aと第2着色パターン包装体100Bとは、同じ吸収性能の吸収性物品の包装体であり、包装シートの着色パターンが異なっている。
【0089】
第1着色パターン包装体100Aの表示要素部61Aと、第2着色パターン包装体100Bの非表示要素部62Bとは、同じ色で着色されており、第2着色パターン包装体100Bの表示要素部61Bと、第1着色パターン包装体100Aの非表示要素部62Aとは、同じ色で着色されている。収容袋201には、第1着色パターン包装体100Aと第2着色パターン包装体100Bとが交互に配置されている。収容袋表示部203Aは、収容袋の一側面S3に配置され、第1着色パターン包装体の表示要素部61Aと同じ色によって着色されている。
【0090】
このように構成された吸収性物品の収容体200Aによれば、その収容袋表示部203Aにおける表示要素と、包装シートの表示要素部とによって、包装シートと同じ装飾を表現することができる。着用者は、収容袋の外部から表示要素部等を視認して、内部に収容されている吸収性物品1の吸収性能等の特徴や用途を把握することができる。
【0091】
更に、同じ吸収性能の第1着色パターン包装体100Aと第2着色パターン包装体100Bとの着色パターンを異ならせることにより、装飾性を高めることができる。また、第1着色パターン包装体100Aの表示要素部61Aと、第2着色パターン包装体100Bの非表示要素部62Bとは、同じ色で着色されており、第2着色パターン包装体100Bの表示要素部61Bと、第1着色パターン包装体100Aの非表示要素部62Bとは、同じ色で着色されており、2色によって着色されている。したがって、色数を増やすことなく、吸収性物品の包装体のバリエーションを増やすことができる。
【0092】
また、変形例に係る吸収性物品の包装体とは吸収性能を異なる吸収性物品の包装体においては、第1着色パターン包装体100Aと第2着色パターン包装体100Bとは異なる2色によって着色し、第3着色パターン包装体及び第4着色パターン包装体とすることにより、バリエーションを増やすことができる。例えば、昼用の吸収性物品の包装体をピンク色と緑色の2色によって着色し、夜用の吸収性物品の包装体を紫色と黄色の2色によって着色することにより、色の組み合わせによって吸収性能の違いを示すことができる。
【0093】
なお、変形例に係る吸収性物品の包装体は、例えば、以下の方法によって製造することができる。吸収性物品の製造方法は、公知の方法によって製造することができ、吸収性物品を連続する包装シート上に配置する。図10は、包装シート上に吸収性物品を配置した状態を示している。吸収性物品は、包装シートの搬送方向に間隔を空けて複数配置されている。
【0094】
図示しないが、図10に示す状態で、吸収性物品及び包装シートが搬送方向に沿って折り畳まれた後、製品長さで切断されて、個々の吸収性物品の包装体が製造される。図10に示すCLは、包装シートの切断ラインを仮想的に示した図である。
【0095】
包装シート70には、第1着色パターンと第2着色パターンとが搬送方向に交互に印刷されている。各第1着色パターン及び第2着色パターンの搬送方向の長さは、包装シートの製品長さである。例えば、図10(a)は、第1着色パターンと第2着色パターンとの境界が切断ラインCLに一致している状態を示している。図10(a)に示す製造方法によれば、第1着色パターンの第1着色パターン包装体100Aと、第2着色パターンの第2着色パターン包装体100Bとを連続して交互に製造できる。
【0096】
また、図10(b)は、第1着色パターンと第2着色パターンとの境界が切断ラインCLとずれて配置されている。各吸収性物品の包装体の後側の端部は、部分的に異なる着色パターンである。このように、吸収性物品の包装体の後側の端部が異なる着色パターンであることにより、吸収性物品の包装体の後側の端部、すなわち包装シートの後端部が目立ちやすくなる。包装シートの後端部は、吸収性物品の包装体を開封する際に、第2幅折り目FW2(図1参照)を基点に包装シートを展開した状態で把持する箇所である。包装シートの後端部を目立たせることにより、着用者は、把持する箇所を把握し易くなり、容易に開封することができる。
【0097】
図10(c)は、第1着色パターンと第2着色パターンとの境界が切断ラインCLとずれて配置されている。各吸収性物品の包装体の前側の端部は、部分的に異なる着色パターンである。図10(d)は、図10(c)の配置パターンによって製造される第2着色パターン包装体100Bを示す図である。
【0098】
図10(c)の配置パターンによって製造される第1着色パターン包装体100A及び第2着色パターン包装体100Bは、吸収性物品の包装体の前側の端部が異なる着色パターンであることにより、吸収性物品の包装体の前側の端部、すなわち包装シートの前端部70Fが目立ちやすくなる。包装シートの前端部70Fは、包装シートが折り畳まれた状態で粘着テープ75が貼付される部分である。図10(d)に示す状態の吸収性物品の包装体を開封する際は、粘着テープ75や包装シートの前端部70Fを把持して、包装シート70を展開する。よって、包装シート70の前端部70Fを目立たせることにより、着用者は、把持する箇所を把握し易くなり、容易に開封することができる。
【0099】
なお、本実施の形態に係る第1着色パターン包装体100Aと第2着色パターン包装体100Bは、包装シートの面積のうち半分以上が第1着色パターンであって、一部分が第2着色パターンの第1着色パターン包装体100Aや、包装シートの面積のうち半分以上が第2着色パターンであって、一部分が第1着色パターンの第2着色パターン包装体100Bを含む概念である。
【0100】
更に、包装シート自体の色を変化させることにより、装飾パターンのバリエーションを増やすことができる。また、第1吸収性物品を包む包装シートと、第2吸収性物品を包む包装シートとの色を異ならせて、吸収性物品の性能等を示すように構成してもよい。
【符号の説明】
【0101】
A11…第1着色領域、 A12…第1非着色領域、 A2…第2着色領域、 A3…非着色領域、 A4…重畳領域、 L…長手方向、 W…幅方向、 1…吸収性物品、 10…表面シート、 20…裏面シート、 30…吸収体、 31…下層吸収体、 32…上層吸収体、 41,42…サイドシート、 43,44…ウイング部、 50…接着剤、 61…表示要素部、 62…非表示要素部、 70…包装シート、 70F…包装シートの前端部、 71…裏面、 72…表面、 75…粘着テープ、 100…包装体、 100A…第1着色パターン包装体、 100B…第2着色パターン包装体、 200…収容体、 201…収容袋、 202…開口部、 203…収容袋表示部、 204…窓部、 205…補助窓部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート、及び前記表面シートと前記裏面シートとの間に配置される吸収体を有する吸収性物品と、前記吸収性物品を個別に包装する包装シートと、を有し、前記包装シートの上に前記吸収性物品が配置された状態で、前記包装シートと前記吸収性物品とが折り畳まれて、前記吸収性物品が前記包装シートによって個別に包装された吸収性物品の包装体と、
前記吸収性物品の包装体を複数収容する収容袋と、を備える吸収性物品の収容体であって、
前記包装シートには、絵柄及び/又は記号を示す表示要素を有する表示要素部と、前記表示要素を有しない非表示要素部と、が設けられており、
前記収容袋の一側面には、内部に収容された前記吸収性物品の包装体を視認可能に構成する窓部が形成されており、
前記窓部を介して前記包装シートの前記非表示要素部のみが視認されるように構成されており、
前記収容袋の前記窓部が設けられた一側面には、前記表示要素を示す収容袋表示部が設けられている、吸収性物品の収容体。
【請求項2】
前記表示要素部は、前記吸収性物品を包装した状態における前記包装シートの側部のうち第1の側部に設けられており、
前記非表示要素部は、前記包装シートの側部のうち第2の側部に設けられており、
前記包装シートの前記表示要素は、前記第1の側部の厚み寸法よりも大きい、請求項1に記載の吸収性物品の収容体。
【請求項3】
前記包装シートの前記第2の側部は、前記窓部を介して視認可能に構成されている、請求項2に記載の吸収性物品の収容体。
【請求項4】
前記吸収性物品及び前記包装シートは、前記吸収性物品の長手方向に沿う第1長手折り目及び第2長手折り目を基点に前記吸収性物品の外側から内側に折り畳まれるように構成されており、
前記第1長手折り目は、前記第1の側部に配置され、
前記第2長手折り目は、前記第2の側部に配置されており、
前記表示要素部は、前記吸収性物品の幅方向において前記第1の側部を跨って設けられている、請求項2又は請求項3に記載の吸収性物品の収容体。
【請求項5】
前記収容体には、前記包装シートの前記表示要素部を視認可能に構成する補助窓部が形成されている、請求項1から請求項4のいずれかに記載の吸収性物品の収容体。
【請求項6】
前記表示要素部及び前記収容袋表示部は、第1色によって着色されており、
前記非表示要素部は、第2色によって着色されている、請求項1から請求項5のいずれかに記載の吸収性物品の収容体。
【請求項7】
前記吸収性物品の包装体は、第1吸収性能の第1吸収性物品を有する第1吸収性物品の包装体と、該第1吸収性能と異なる第2吸収性能の第2吸収性物品を有する第2吸収性物品の包装体と、を備え、
前記第1吸収性物品の包装体の前記表示要素部は、前記第1吸収性能を示す第1表示要素を有しており、
前記第2吸収性物品の包装体の前記表示要素部は、前記第2吸収性能を示す第2表示要素を有しており、
前記収容袋は、前記第1吸収性物品の包装体を収容する第1収容袋と、前記第2吸収性物品の包装体を収容する第2収容袋と、を有しており、
前記第1収容袋の前記窓部が形成された一側面には、前記第1表示要素を示す第1収容袋表示部が設けられており、
前記第2収容袋の前記窓部が形成された一側面には、前記第2印刷要素を示す第2収容袋表示部が設けられている、請求項1から請求項6のいずれかに記載の吸収性物品の収容体。
【請求項8】
前記吸収性物品の包装体は、第1着色パターンで着色された第1着色パターン包装体と、第1色着色パターンと異なる第2着色パターンで着色された第2着色パターン包装体と、を備えており、
前記第1着色パターン包装体の表示要素部と、前記第2着色パターン包装体の非表示要素部とは、同じ色で着色されており、
前記第2着色パターン包装体の表示要素部と、前記第1着色パターン包装体の非表示要素部とは、同じ色で着色されており、
前記収容袋内には、前記第1着色パターン包装体と前記第2着色パターン包装体とが交互に配置されており、
前記収容袋表示部は、前記第1着色パターン包装体の表示要素部と、前記第2着色パターン包装体の表示要素部とのうち、いずれか一方の色によって着色されている、請求項1から請求項7のいずれかに記載の吸収性物品の収容体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−254283(P2012−254283A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−65222(P2012−65222)
【出願日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【出願人】(000115108)ユニ・チャーム株式会社 (1,219)
【Fターム(参考)】