説明

商品陳列棚装置

【課題】上部陳列棚の真下の商品ステージ部(1)の上面にも、上部陳列棚によって照明が遮られることなく、充分な照度が得られるようにする。
【解決手段】上面を商品陳列スペースとする商品ステージ部1が、下部の前後に突出して設けられるとともに、この商品ステージ部1の上方に前後一対の上部陳列棚3a,3bが設けられた商品陳列棚装置において、前方の上部陳列棚3aの後部、後方の上部陳列棚3bの前部において、それぞれの上部陳列棚3a,3bの左右の側板2,2間に横杆7a,7bを、これら両横杆7a,7bの背面同士が近接もしくは当接するように配置して架設するとともに、下部に照明吊持部16を有し、上部に掛止部15を有する照明受け材13を、掛止部15を横杆7aに掛止させることによって取り付け、かつ照明吊持部16によって照明器具14を吊持させた商品陳列棚装置とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商業空間内において商品を陳列するために使用される商品陳列棚装置に関する。
【背景技術】
【0002】
前記商品陳列棚装置としては、上面を商品陳列スペースとする商品ステージ部が、下部の前方に向かって設けられるとともに、この商品ステージ部の上方に上部陳列棚として、複数段の棚板が前方に向かって設けられたものが公知である(たとえば特許文献1,2)。
【0003】
このような商品陳列棚装置によれば、商品陳列スペースを広く確保することができるとともに、陳列商品を見易い状態で展示することができる。
【0004】
しかし、前記のような商品陳列棚装置においては、上部陳列棚によって室内照明が遮られるため、商品ステージ部上面における照度が低くなり、陳列商品が見にくくなってしまうという問題を有している。
【0005】
このため前記特許文献1,2では、上部陳列棚の上方で、かつこの陳列棚よりも前方の位置に、照明を取り付けるようにしている。
【0006】
しかし、このような形態では、依然として、上部陳列棚の真下に位置する商品ステージ部上面では、上部陳列棚により照明が遮られ照度が低くなってしまい、陳列商品が見にくくなってしまうという問題を有していた。
【特許文献1】特開平11−213749号公報
【特許文献2】特開平07−161218号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前記の現状に鑑み、商品ステージ部上面における上部陳列棚の真下においても、照明が上部陳列棚によって遮られることなく充分な照度が得られるとともに、好ましくは見栄えも良好であり、かつ強度も充分な商品陳列棚装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題は、特許請求の範囲における各請求項に示すように、下記の構成を備える発明によって解決される。
(1) 上面を商品陳列スペースとする商品ステージ部が、下部の前後に突出して設けられるとともに、この商品ステージ部の上方に前後一対の上部陳列棚が設けられた商品陳列棚装置において、前方の上部陳列棚の後部、後方の上部陳列棚の前部において、それぞれの上部陳列棚の左右の側板間に横杆を、これら両横杆の背面同士が近接もしくは当接するように配置して架設するとともに、下部に照明吊持部を有し、上部に掛止部を有する照明受け材を、掛止部を少なくとも一方の横杆に掛止させることによって取り付け、かつ前記照明吊持部によって照明器具を吊持させた商品陳列棚装置とする。
【0009】
(2) 上記(1)項において、前方の上部陳列棚における商品陳列部と、後方の上部陳列棚における商品陳列部との間に、前方または後方から視認できない空間が形成されるように、前記各商品陳列部を形成し、前記空間内に横杆を配置する。
【0010】
(3) 上記(1)項または(2)項において、照明受け材を、前方と後方の上部陳列棚の両横杆に跨るように掛止させる。
【0011】
(4) 上面を商品陳列スペースとする商品ステージ部が、下部に前方に突出して設けられるとともに、この商品ステージ部の上方に、前方に突出して上部陳列棚が設けられた商品陳列棚装置において、上部陳列棚における商品陳列部の後方に、前方から視認できない、前記商品陳列部と、上部陳列棚の左右側板とで囲まれる空間を形成するとともに、この空間内において、前記左右側板間に横杆を架設し、かつ下部に照明吊持部を有し、上部に掛止部を有する照明受け材を、掛止部を横杆に掛止させることによって取り付け、かつ前記照明吊持部によって照明器具を吊持させた商品陳列棚装置とする。
【0012】
(5) 上記(1)項〜(4)項のいずれかにおいて、照明受け材を、ほぼ水平に位置した上片と、この上片の前後方向における一端縁から下方に向けて連設した係止片と、上片の他端縁から下方に向けて連設した垂片とより掛止部を形成するとともに、前記垂片の下端から上片と同じ向きの前方または後方に向けてほぼ水平に連設した下片と、この下片の前後方向の遊端縁から上方に向けて連設した上向き片とより照明吊持部を形成することにより構成する。
【0013】
(6) 上記(5)項において、照明受け材を横杆に取り付けた場合に、照明受け材の垂片における、横杆の下端に近接した下方位置に、横杆と掛止部との嵌合の外れを防止する係止凸部を設ける。
【0014】
(7) 上記(6)項において、係止凸部を、前後方向に出没自在に設ける。
【0015】
(8) 上記(5)項〜(7)項のいずれかにおいて、照明受け材における上片の前後方向の中間部より、仕切り片を下向きに垂設し、一対の横杆を、係止片と仕切り片、および仕切り片と垂片との間にそれぞれ嵌合させる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によると、次のような効果が奏せられる。
(a) 請求項1記載の発明によれば、照明が上部陳列棚によって遮られることがなく、かつ背面同士を近接または当接させて配置した横杆に掛止させた照明受け材によって、照明器具を吊持しているため、照明を前後方向の中央位置に配置することができるため、商品ステージ部上面全体に充分な照度が得られる。特に商品ステージ部上面における上部陳列棚の真下は、照明がほぼ直角に当たるため、最も大きな照度が得られる。
また、背中同士を近接または当接させて配置した一対の横杆に、照明受け材の掛止部を上方より跨るようにして掛止させることによって、両上部陳列棚同士を強固に連結することができるとともに、両上部陳列棚の離間を防止することができるため、強度および見栄えの点からも良好である。
さらに、照明受け材の左右方向の位置を任意に選択できるため、照明の位置を変更可能であるとともに、照明の数も自由に増減できる。
【0017】
(b) 請求項2記載の発明によれば、横杆が前方または後方より見えないため見栄えが良好である。
【0018】
(c) 請求項3記載の発明によれば、背中同士を近接または当接させて配置した一対の横杆に、照明受け材の掛止部を上方より跨るようにして掛止させてあるため、両上部陳列棚同士を強固に連結することができるとともに、両上部陳列棚の離間を防止することができるため、強度および見栄えの点からも優れたものとなる。
【0019】
(d) 請求項4記載の発明によれば、照明が上部陳列棚によって遮られることがないため、商品ステージ部上面全体に充分な照度が得られる。特に商品ステージ部上面における上部陳列棚の真下は、照明がほぼ直角に当たるため、最も大きな照度が得られる。
また、照明受け材の左右方向の位置を任意に選択できるため、照明の位置を変更可能であるとともに、照明の数も自由に増減できる。
【0020】
(e) 請求項5記載の発明によれば、掛止部と照明吊持部を備える照明受け材を容易に、かつ低コストで製作することができる。
【0021】
(f) 請求項6記載の発明によれば、照明受け材の横杆からの外れを防止して、安定的に取り付けることができる。
【0022】
(g) 請求項7記載の発明によれば、照明受け材を横杆に掛止させ易く、かつ掛止後には外れ難くすることができる。
【0023】
(h) 請求項8記載の発明によれば、照明受け材を、一対の横杆の前後方向の中央に安定的に掛止させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態の商品陳列棚装置を、一部破断して示す斜視図、図2は、図1におけるII−II線断面の要部拡大図、図3は、図2における円A内の要部拡大図である。
【0025】
本発明の商品陳列棚装置は、図1に示すように、上面を商品陳列スペースとする商品ステージ部(1)が、下部の前後に突出して設けられるとともに、この商品ステージ部(1)の左右側面における前後方向の中央から上向きに立上がる左右の側板(2)(2)間の上部に、前後一対の上部陳列棚(3a)(3b)が設けられている。
【0026】
上部陳列棚(3a)(3b)としては、本実施形態に示すように、代表的なものとして書籍陳列棚があげられる。図1〜図3に示すように、前方の上部陳列棚(3a)は、左右一対のマガジンラック側板(4a)(4a)と、4段に配設された本受け部材(5a)と、マガジンラック側板(4a)(4a)の前縁下部近傍に配設されたガラス板(6a)と、左右のマガジンラック側板(4a)(4a)間に架設された横杆(7a)とよりなる。
【0027】
マガジンラック側板(4a)(4a)は、側面視において、やや縦長な四辺形の前縁が、上半がほぼ45度、下半が高角の、それぞれ前下がり勾配に切欠かれた形状を有している。
【0028】
4段に階段状に配設された本受け部材(5a)は、やや後傾しており、各隣接する前後の本受け部材(5a)(5a)によって、左右方向に延びるポケット状の本収容部(8a)が形成されている。
【0029】
最下段の本収容部(9a)は、最下段の本受け部材(5a)と、その前方に隣接して設けられたガラス板(6a)より形成されている。本受け部材(5a)の左右端は、左右のマガジンラック側板(4a)(4a)に固定されている。
【0030】
階段状に4段の本収容部(8a)(9a)が形成され、これらの本収容部(8a)(9a)によって商品陳列部が構成されている。この商品陳列部には、本以外に、カセットその他、薄物の商品を収容して陳列することができる。
【0031】
横杆(7a)は、左右のマガジンラック側板(4a)(4a)における後部下端近傍間に架設されている。
【0032】
この上部陳列棚(3a)は、マガジンラック側板(4a)と側板(2)間に設けられたブラケット(10a)によって、左右の側板(2)(2)間に取付けられている。各側板(2)の左右方向の内側面には、多数の係止孔が上下方向に列設された係止孔列(11a)(11b)が、4列前後方向に平行して設けられており、そのうち、前方の2つの係止孔列(11a)(11a)を利用して、ブラケット(10a)を介して、上部陳列棚(3a)の上下方向の位置を調節できるようになっているが、その詳細は省略する。
【0033】
後方の上部陳列棚(3b)は、前方の上部陳列棚(3a)と同じ形状のものが、相互の後縁(12a)(12b)同士を近接させて、前後対称に配設されている。
【0034】
なお、後方の上部陳列棚(3b)において、前方の上部陳列棚(3a)と対応する部分には、同じ数字に添字bを付して示す。
【0035】
後方の上部陳列棚(3b)は、側板(2)における後方の2つの係止孔列(11b)(11b)を利用して、ブラケット(10b)を介して、上下方向の位置が調節できるようになっている。
【0036】
前方と後方の上部陳列棚(3a)(3b)における両横杆(7a)(7b)は、背面同士を近接して、同じ高さに配設されている。この両横杆(7a)(7b)を跨いで照明受け材(13)が左右方向に複数取り付けられ、この照明受け材(13)によって、照明器具(14)が吊持されている。
【0037】
前方と後方の上部陳列棚(3a)(3b)における4段の階段状に配列された本収容部(8a)(9a)(8b)(9b)からなる商品陳列部の前後方向の内方には、前方または後方から視認できない空間が形成されており、この空間内に横杆(7a)(7b)が配設されている。
【0038】
図4は、横杆(7a)(7b)に照明受け材(13)を取り付けた状態を示す要部拡大斜視図である。横杆(7a)(7b)は、両横杆(7a)(7b)が相互に対面する面が開口するチャネル材の遊端縁を上下方向の内側に折り曲げた形状を有し、近接して左右方向に平行して設けられている。
【0039】
照明受け材(13)は、ほぼ水平に配置した上片(13a)と、この上片(13a)の前端縁から下方に向けて連設した係止片(13b)と、上片(13a)の後端縁から下方に向けて連設した垂片(13c)と、この垂片(13c)の下端縁から前方に向けてほぼ水平に連設した下片(13d)と、この下片の前端縁から上方に向けて連設した上向き片(13e)とより構成されている。
【0040】
照明受け材(13)を横杆(7a)(7b)に取り付けるための掛止部(15)は、上片(13a)と、係止片(13b)と、垂片(13c)とよりなる側面視下向きコ字状部分により形成されるとともに、照明器具(14)を吊持するための照明吊持部(16)は、下片(13d)と、上向き片(13e)と、垂片(13c)とよりなる側面視上向きコ字状部分により形成されている。
【0041】
照明受け材(13)は、その下向きコ字状の掛止部(15)を、上方から両横杆(7a)(7b)に跨るようにして嵌合させることにより、取り付けられている。
【0042】
垂片(13c)における横杆(7a)(7b)の下端に近接した下方位置には、横杆(7a)(7b)と掛止部(15)との嵌合の外れを防止するための係止凸部(17)が、垂片(13c)の一部を切り起こして設けられている。
【0043】
図5は、別実施形態の照明受け材(18)を横杆(7a)(7b)に取り付けた状態を示す要部拡大斜視図である。
【0044】
本実施形態の照明受け材(18)においては、係止凸部(19)は、垂片(18a)にねじ孔(18b)を螺設し、このねじ孔(18b)にボルト(20)を螺合して、垂片(18a)より横杆(7a)(7b)の下方に、ボルト(20)の前端(20a)を突出させることにより、前後方向に出没自在に設けられている。
【0045】
図6は、さらに別実施形態の照明受け材(21)を横杆(7a)(7b)に取り付けた状態を示す要部拡大斜視図、図7は、図6における照明受け材(21)の斜視図である。
【0046】
本実施形態における照明受け材(21)は、上片(21a)における前後方向の中間部より、仕切り片(21b)が下向きに垂設されている。
【0047】
一対の横杆(7a)(7b)を、係止片(21c)と仕切り片(21b)、および仕切り片(21b)と垂片(21d)との間にそれぞれ嵌合させて、照明受け材(21)を横杆(7a)(7b)に取り付けてある。
【0048】
垂片(21d)と、下片(21e)と、上向き片(21f)とより形成される上向きコ字状の照明吊持部(22)には、照明器具(14)の器具本体(14a)が吊持され、この器具本体(14a)に螢光管(14b)が取り付けられている。
【0049】
図8は、1つの横杆(7a)を利用して照明器具(14)を吊持した状態を示す要部拡大斜視図である。照明受け材(21)に仕切り片(21b)を設けることにより、横杆(7a)が1つである場合にも、照明器具(14)を商品ステージ部(1)(図1参照)の上方における前後方向の中央に取り付けることができる。
【0050】
図8に示す形態は、次のような商品陳列棚装置を構成した場合に有効に利用される。すなわち上面を商品陳列スペースとする商品ステージ部が、下部に前方に突出して設けられるとともに、この商品ステージ部の上方に、前方に突出して上部陳列棚が設けられた商品陳列棚装置において、上部陳列棚における商品陳列部の後方に、前方から視認できない、前記商品陳列部と、上部陳列棚の左右側板とで囲まれる空間を形成するとともに、この空間内において、前記左右側板間に横杆(7a)を架設し、かつ下部に照明吊持部(24)を有し、上部に掛止部(23)を有する照明受け材(21)を、掛止部(23)を横杆(7a)に掛止させることによって取り付け、かつ前記照明吊持部(24)によって照明器具(14)を吊持させるようにした商品陳列棚装置における照明受け材(21)の横杆(7a)への掛止形態として利用される。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の一実施形態の商品陳列棚装置を、一部破断して示す斜視図である。
【図2】図1におけるII−II線断面の要部拡大図である。
【図3】図2における円A内の要部拡大図である。
【図4】横杆に照明受け材を取り付けた状態を示す要部拡大斜視図である。
【図5】別実施形態の照明受け材を横杆に取り付けた状態を示す要部拡大斜視図である。
【図6】同じく、別実施形態の照明受け材を横杆に取り付けた状態を示す要部拡大斜視図である。
【図7】図6における照明受け材の斜視図である。
【図8】1つの横杆を利用して照明器具を吊持した状態を示す要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
【0052】
(1)商品ステージ部
(2)側板
(3a)(3b)上部陳列棚
(4a)(4b)マガジンラック側板
(5a)(5b)本受け部材
(6a)(6b)ガラス板
(7a)(7b)横杆
(8a)(8b)(9a)(9b)本収容部
(10a)(10b)ブラケット
(11a)(11b)係止孔列
(12a)(12b)後縁
(13)照明受け材
(13a)上片
(13b)係止片
(13c)垂片
(13d)下片
(13e)上向き片
(14)照明器具
(14a)器具本体
(14b)螢光管
(15)掛止部
(16)照明吊持部
(17)係止凸部
(18)照明受け材
(18a)垂片
(18b)ねじ孔
(19)係止凸部
(20)ボルト
(20a)前端
(21)照明受け材
(21a)上片
(21b)仕切り片
(21c)係止片
(21d)垂片
(21e)下片
(21f)上向き片
(22)照明吊持部
(23)掛止部
(24)照明吊持部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面を商品陳列スペースとする商品ステージ部が、下部の前後に突出して設けられるとともに、この商品ステージ部の上方に前後一対の上部陳列棚が設けられた商品陳列棚装置において、
前方の上部陳列棚の後部、後方の上部陳列棚の前部において、それぞれの上部陳列棚の左右の側板間に横杆を、これら両横杆の背面同士が近接もしくは当接するように配置して架設するとともに、下部に照明吊持部を有し、上部に掛止部を有する照明受け材を、掛止部を少なくとも一方の横杆に掛止させることによって取り付け、かつ前記照明吊持部によって照明器具を吊持させたことを特徴とする商品陳列棚装置。
【請求項2】
前方の上部陳列棚における商品陳列部と、後方の上部陳列棚における商品陳列部との間に、前方または後方から視認できない空間が形成されるように、前記各商品陳列部を形成し、前記空間内に横杆を配置したことを特徴とする請求項1記載の商品陳列棚装置。
【請求項3】
照明受け材を、前方と後方の上部陳列棚の両横杆に跨るように掛止させたことを特徴とする請求項1または2記載の商品陳列棚装置。
【請求項4】
上面を商品陳列スペースとする商品ステージ部が、下部に前方に突出して設けられるとともに、この商品ステージ部の上方に、前方に突出して上部陳列棚が設けられた商品陳列棚装置において、上部陳列棚における商品陳列部の後方に、前方から視認できない、前記商品陳列部と、上部陳列棚の左右側板とで囲まれる空間を形成するとともに、この空間内において、前記左右側板間に横杆を架設し、かつ下部に照明吊持部を有し、上部に掛止部を有する照明受け材を、掛止部を横杆に掛止させることによって取り付け、かつ前記照明吊持部によって照明器具を吊持させたことを特徴とする商品陳列棚装置。
【請求項5】
照明受け材を、ほぼ水平に位置した上片と、この上片の前後方向における一端縁から下方に向けて連設した係止片と、上片の他端縁から下方に向けて連設した垂片とより掛止部を形成するとともに、前記垂片の下端から上片と同じ向きの前方または後方に向けてほぼ水平に連設した下片と、この下片の前後方向の遊端縁から上方に向けて連設した上向き片とより照明吊持部を形成することにより構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の商品陳列棚装置。
【請求項6】
照明受け材を横杆に取り付けた場合に、照明受け材の垂片における、横杆の下端に近接した下方位置に、横杆と掛止部との嵌合の外れを防止する係止凸部を設けたことを特徴とする請求項5記載の商品陳列棚装置。
【請求項7】
係止凸部を、前後方向に出没自在に設けたことを特徴とする請求項6記載の商品陳列棚装置。
【請求項8】
照明受け材における上片の前後方向の中間部より、仕切り片を下向きに垂設し、一対の横杆を、係止片と仕切り片、および仕切り片と垂片との間にそれぞれ嵌合させたことを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の商品陳列棚装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−267990(P2007−267990A)
【公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−97963(P2006−97963)
【出願日】平成18年3月31日(2006.3.31)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)
【Fターム(参考)】