説明

天井埋込み形照明器具

【課題】 熱源となる白熱電球からの熱伝導の影響が受けにくい、器具の温度上昇の少ない、コストの低い器具を提供する。
【解決手段】 下面開口形で内側に離隔対向する反射等20を備える。前記反射等20の内側に光源となる白熱電球30を配置する。前記反射笠20の中央で前記白熱電球30に最近接する最接近点から一方側に変移した位置に一方の取付孔11を形成する。最接近点から他方側に変移した他方の取付孔21を形成する。前記各取付孔11と取付孔2Lの位置を前記器具本体10へ固定する一対の止めねじ40を備える。前記器具本体10・反射笠20との間に介在するスペーサ50を備える。前記スペーサ50は金属よりも熱伝導の小さな合成樹脂製である。前記スペーサ50に前記各止めねじ40を貫通させる受孔を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は天井埋込み形照明器具の断熱施工タイプの器具温度を下げる構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、天井埋込み形照明器具の構造において、断熱施工対応の器具は反射笠が直接本体にねじで固定していて遮熱板をつけるか、遮熱構造付きの金属スペーサを介してねじ固定する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
【0004】
一般に、断熱施工タイプの器具においては、器具の温度上昇が問題になる為器具の温度が上がりにくい構造にする必要があるが器具の構造上熱源となる白熱電球の近い位置に反射笠を設けなくてはならず、その為には反射笠の中央付近を直接本体にねじ固定するようになってしまう為、熱源からの熱を反射笠を通し伝わりやすくなるので器具背面に遮熱板を設けないと器具温度が下げられず器具埋込み深さが増す問題があった。また、器具温度を下げる為、反射笠と器具本体間をあげ、金属スペーサを使って本体にねじ固定するとスペーサ部分から熱が本体に伝わる為、スペーサ部分に遮熱構造を設ける必要があり、部品点数が増え組立コストが上がってしまう問題があった。本発明の目的は以上の難点を解決することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、器具本体の内側に配置され該器具本体と離隔対向する反射笠を備え、前記反射笠の内側に配置する熱源となる白熱電球を備え、前記反射笠の中央であって前記白熱電球と最接近する最接近点から一方側に変移した位置に一方の取付孔を形成し、最接近点から他方側に変移した位置に他方の取付孔を形成し、前記各取付孔の位置を前記器具本体へねじ止め固定する一対の止めねじを備え、前記器具本体・反射笠間に介在するスペーサを備え、前記スペーサは金属よりも熱伝導の小さな合成樹脂製の部材であり、前記スペーサに前記各止めねじを貫通させる受孔を形成し、前記スペーサを各受孔を結ぶ方向を長尺としそれに直交する方向を短尺とする帯状としたものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば断熱施工天井対応器具において、器具本体の内側に配置された反射笠と器具本体間に熱伝導の小さな合成樹脂製スペーサ介在としたことにより熱源となる白熱電球からの熱伝導の影響が受けにくくなる為、器具の温度上昇を防ぐ効果がある。また構造が単純で部品点数も少なくなるのでコスト低減にも効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の実施形態を図1を用いて説明する。天井埋込み形照明器具の器具本体10は下面開口形で内側に離隔対向する反射等20を備え、前記反射等20の内側に光源となる白熱電球30を配置している。前記反射笠20の中央で前記白熱電球30に最近接する最接近点から一方側に変移した位置に一方の取付孔11を形成し、最接近点から他方側に変移した他方の取付孔21を形成し、前記各取付孔11と取付孔2Lの位置を前記器具本体10へ固定する一対の止めねじ40を備え、前記器具本体10・反射笠20との間に介在するスペーサ50を備え、前記スペーサ50は金属よりも熱伝導の小さな合成樹脂製であり、前記スペーサ50に前記各止めねじ40を貫通させる受孔を形成し、前記スペーサ50を各受孔を結ぶ方向を長尺としそれに直交する方向を短尺とする帯状としたものであり、熱源となる白熱電球30で熱された反射笠20の熱がスペーサ50により器具本体10に伝わりにくくなる為、器具本体10の外郭温度が上がらなくなる。また遮熱板等の部品が少なくて済むのでコストダウンにも効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明器具の断面図
【符号の説明】
10:器具本体
11:取付孔
20:反射笠
21:取付孔
30:白熱電球
40:止めねじ
50:スペーサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下面開口形の器具本体を備え、前記器具本体の内側に配置され該器具本体と離隔対向する反射笠を備え、前記反射笠の内側に配置する白熱電球を備え、前記反射笠の中央であって前記白熱電球と最接近する最接近点から一方側に変移した位置に一方の取付孔を形成し、最接近点から他方側に変移した位置に他方の取付孔を形成し、前記各取付孔の位置を前記器具本体へねじ止めする一対の止めねじを備え、前記器具本体・反射笠間に介在するスペーサを備え、前記スペーサは金属よりも熱伝導の小さな合成樹脂製であり、前記スペーサに前記各止めねじを貫通させる受孔を形成し、前記スペーサを各受孔を結ぶ方向を長尺としそれに直交する方向を短尺とする帯状としたことを特徴とする天井埋込み形照明器具。

【図1】
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